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(゚∀゚) 「おーい、『履歴書』書いてくれよ」 


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1:
明治初頭の日本には、履歴書等の書類作成を代行する
『代書屋』
という職業がありました
これは、そんな代書屋さんの日常……
留さん「おーい、『だいしょや』さんってここかい?」
代書屋「はい、うちは代書屋ですが」
留さん「あのな、えーと『ジレキショ』かいてもらえるかい?」
代書屋「!?」
代書屋「……『履歴書』でしょうか?」
留さん「あー、はいはい、そんなやつ!いやー俺ね、こんど仕事
 を変えることになったんだけど、仕事先のひとが
 『ジレキショ』とかいうのを持ってこいって言うんだよー
 それでね」
代書屋(え、なんか勝手に話し始めた……)
元スレ
ニュース報(VIP)@2
(゚∀゚) 「おーい、『履歴書』書いてくれよ」 
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1386472260/
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2:
留さん「それで、カミさんに『おい、うちにジレキショってないか?』
って訊いたら『そんなのしらないわよ。お向かいのお家に貸して
もらったら?』っていうんで向かいの家の友達…あ、ハチって言
うんだけどね、借りにいったんですよ。そしたらハチも知らない
っていうんで、ハチの爺さんに訊いたんだが、そしたら『ウチの
ばあさんが死ぬ前にしょっちゅう取り出しては眺めてニヤニヤし
てるものがあったんじゃが、それかのぅ』てんで、探してもらっ
たんだよ。そしたら出てきたのが爺さんの若い時の写真で(笑)爺
さん若い時は男前だったんだねぇなんて世間話して、結局無かっ
たなぁてことで家を出たんだよ。そしたら丁度そこにクマさんが
きてね…こーんな背の高ぁーい男なんだけど、そいつにジレキシ
ョ知らないかって訊いたら『ばかやろう!履歴書ってのは貸して
もらうとかそういうモンじゃねぇんだよ。自分で書けるなら書い
た方が良いだろうが、書けないんなら代書屋に言って書いて貰え
!』って、えらい勢いで言われちゃって(笑)……で、ここに来た
んだけど、書いてもらえるかい?リレキショ」
代書屋「…はい、書かせて頂きます……」
3:
代書屋「では、本籍地を教えていただけますか?」
留さん「誰の?」
代書屋「あなたのですよ」
留さん「俺?東京の神田」
代書屋「東京市神田区…と」カリカリ
留さん「南神保町」
代書屋「南神保町」カリカリ
留さん「5丁目」
代書屋「5丁目」カリカリ
留さん「2番地」
代書屋「2番地」カリカリ
留さん「向かいが風呂屋」
代書屋「向かいが」カ…
代書屋「……そういうの言わなくて良いですよ」
代書屋「現住所は?あ、本籍地と同じですか」
4:
代書屋「お名前は」
留さん「? 誰の?」
代書屋「あなたのですよ!人の名前訊いてどうするんですか」
留さん「あ、俺のかいアハハハハ」
代書屋(今、笑う所あったか?)
留さん「トメ」
代書屋「!?」
5:
留さん「トメだよ」
代書屋「トメさん!?」
留さん「友達にはそう呼ばれてるよ」
代書屋「…あのですね、これは履歴書ですので、普段の
呼び名は書けないんですよ。本名があるでしょう
『留五郎』とか…」
留さん「ああそういうやつかいアハハハハ」
代書屋(さっきから何が可笑しいんだコイツ)
留さん「留五郎」
代書屋「それ、私が適当に言ったやつですけど!?」
留さん「親父が死ぬ間際に教えてくれたから間違いないね!」
代書屋「そうですか(なぜそこで父親が出てくる…?)」
6:
代書屋「苗字は?」
留さん「うむ」
代書屋「うむ、じゃなくて!…えーと、下の名前の上に
あるでしょう、松本とか…」
留さん「ああそのテのやつかいアハハハハ」
代書屋「何ですか『そのテ」って」
留さん「松本!」
代書屋「それ、私が適当に言ったやつですけど」
留さん「親父が死ぬ間際に教えてくれたんで間違いないね!」
代書屋「そうですか(また父親…)」
8:
代書屋「えーと、では生年月日言って貰えますか?」
留さん「……」ソワソワ
代書屋「?どうかされましたか」
留さん「俺が言うの?」
代書屋「当り前ですよ!他の人が言ってどうするんですか」
留さん「えー、…じゃあ言ぜ」
代書屋「どうぞ」
留さん スゥーー
留さん「せーねんがっぴ!」
代書屋「」
10:
代書屋「…あのですね、『せーねんがっぴ』って言って貰いたい
 わけじゃないんですよ。生年月日を言っていただけますか」
留さん「ああ、そういうことかい」
代書屋「じゃあお願いしますね」
留さん スゥーー
留さん「せーねんがっぴ!お!」
代書屋「」
13:
代書屋「うーん、どう言ったらわかって貰えるかなぁ…
 生年月日というのは、あなたの生まれた時のことですよ」
留さん「俺の生まれたときのこと?なんも覚えてねぇ(笑)」
代書屋「そりゃそうでしょうよ!そうじゃなくて、いつ何どき産まれたか
 という事です」
留さん「1月の1日」
代書屋「1月1日…と」
留さん「豊臣秀吉と誕生日が一緒だから出世するぞってお袋が言ってたな」
代書屋「出世する…そうですか(親ってありがたいなぁ……)」
15:
代書屋「何年のですか」
留さん「1月1日」
代書屋「1月1日はもういいですから!何年ですか」
留さん「???」
留さん「…えーと、今おいくつですか」
留さん「あぁ俺の歳かい?アハハハハ」
代書屋「…もう笑うとかそういうの結構ですから」
留さん「26」
代書屋「!?」
代書屋「…あの、失礼ですが、どう見ても40歳は
 超えていらっしゃるようにお見受けしますが」
16:
留さん「これだけは間違いないね!親父が死ぬ前に
  教えてくれたんだから!」
代書屋「(また親父かよ)えーと、それはお父様が亡くなられた
  時点での事ですよね?お父様は何年前お亡くなりに?」
留さん「そうそう、今朝カミさんと話してたんだよ!親父が
  死んでもう20年になるなぁって」
代書屋(……46歳と。ということは〇〇年か…)
代書屋(生年月日も言えないってどういうことだよ……)
17:
代書屋「では、学歴を教えて頂けますか?あ、学校のことです」
留さん「学校かぁ、どうなってるかなぁ…この頃行かないから分からないなぁ」
代書屋「46にもなって学校いかないでしょうよ普通。
  そうじゃなくて、昔、通われていた学校を教えて下さい」
留さん「小学校だ」
代書屋「あのー…小学校は小学校でしょうが、なんという名の
  どのような小学校ですか?」
留さん「うちの近所の小学校でね!家のすぐ目の前に校門があって
門のところに、こーんな大きな桜の木があって春は桜が満開に
なるんだよ。そしたら女の子たちが首飾り作って」
代書屋「今そういうの聞きませんからね」カリカリ
代書屋「卒業はされたんですよね?」
留さん「えへへ、そこが俺の唯一の自慢でねぇ、2年で卒業したんだ!」
代書屋(中途退学……と)カリカリ
19:
代書屋「では、職歴を教えて頂けますか?…っていっても分からないか。
  いままでどんな仕事をしてこられましたか?」
留さん「今川焼。2年前の8月にはじめたんだけど」
代書屋「今川焼?」
留さん「ほら、鉄板にボコボコ丸いくぼみがある奴に、生地とアンコをいれて
 焼くアレ」
代書屋「あ、今わかりました(俺ずっと『大判焼き」だと思ってた……)」
画像:
22:
留さん「しりあいの人が、納屋にしまってある鉄板貸してくれたんだよ。
 使わないからって言って」
代書屋「そうですか」
代書屋「(アレってなんて書いたらいいのかな。大判焼き…今川焼…関西では太鼓焼き
て言うらしいが、正式名称あるのかな?…えーと)饅頭商を営む、と」カリカリ
代書屋「いつまでされていましたか?」
留さん「あ、それ結局やらなかったんだよね」
代書屋「」
24:
留さん「その鉄板がサビてて、きったねぇのなんの!カミさんとふたりで
ゴシゴシ必死に掃除したんだけど、綺麗になったころには
ヘトヘトになったから、めんどくせーから辞めちゃおうぜって
ことで、やめちった(笑)」
代書屋「……やらなかった分は言わなくていいですよ(書いちまっただろが)」
26:
代書屋「実際にされていた仕事は何ですか?」
留さん「露天で『ヘリドメ』売ってたよ。去年の12月だったかな」
代書屋「???」
代書屋「えりどめ?ですか」
留さん「ヘリドメだよ。ヘ・リ・ド・メ」
代書屋「……あの、どういうものでしょうか」
留さん「下駄の裏にクギでうちつけるゴムだよ。下駄の歯が
  減らないようにするの」
代書屋「あ、『減り止め』ってわけですか(初めて聞いたわそんなの)」
29:
代書屋「これは確かに、実際に、されたんですよね?」
留さん「もちろん!」
代書屋「いつまでされていましたか?」
留さん「そうそうあんたね、さむい季節に露天はじめるのはやめた
  ほうがいいよ。さむいから人が来ないし俺もつらいし…
  そんなこんなで、その露天は2時間で辞めちった(笑)」
代書屋(もうやだこのひと)
31:
代書屋「じゃあ、あなたの今のお仕事は?」
留さん「ポン菓子売ってる」
代書屋「ポン菓子ですかそうですか(もういいや、後は適当に書いといてやろ)」
代書屋「賞罰はありますか?つまり警察の厄介になった事とか逆に誉められたり
  とか、そういう事は無いですか?」
留さん「ほめられた事ならあるぜ」
代書屋「おお、そうですか…あ、待った!近所のおばさんに『ボクいい子ねー
  はい飴ちゃんあげましょ』って飴貰ったとか、そういうのは無しですよ!」
留さん「こーんな大きな賞状もらって表彰されて、新聞に載ったんだよ」
代書屋「え!?凄いじゃないですか!こういうのを書くと評価も上がりますよ!
  で、何で表彰されたんですか?」
留さん「饅頭の大食い大会で優勝したんだよ!ちゃんと書いといてくれよ!」
代書屋「書けるわけねーだろがぁぁあ!!」
32:
以前も、落語を文字に起こしてスレ建てる人見たけど、同じ人かな?
35:
>>32
他にもいたんだ!別人だよ
これはコントのノリに近いからssにし易いと
思って作ったんだけど、もうちょっと変えちゃってもよかった
かな……
30:
上方落語の「代書屋」か
33:
以上、上方落語の演目『代書屋』を、ss風にアレンジして
標準語でお送りしました
代書屋さんや留さんのキャラは、実際のものとは少し変えて
あります
べたべたの関西弁に抵抗が無ければ、ぜひ元ネタも見てみてください!
現代のコントに近いノリなので、面白いと思います!
34:
履歴書書けるって幸せなことなんだな
俺も学歴詐称しよう
36:
おう>>1は落語屋かい?
37:
>>36
落語が好きな就活生だよ
38:
落語いいよな
39:
次は高尾太夫な
40:
らくだやってくれ
41:
>>40
おう、書き溜めとくわw
次はもうちょっとアレンジ加えてみようかな…
あんまり原作を壊したくないけど
4

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