咲「京ちゃん……好き……好き……」back

咲「京ちゃん……好き……好き……」


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1:
咲「や、ひゃっ、そんなぁ、ダメだよ……」zzz
和「……」
咲「…うっ…」ビクッ
むくり
咲「…ふぁ?……」ノビ
2:
和「お、おはようございます、よく寝てましたね」
咲「あっ…原村さん……」
和「……」
咲「あの……私何か、寝言とか、言ってなかった、かな……」
和「……」
咲「……」
和「宮永さんは須賀君の事が好きなんでしょうか」
咲「ふぇっ!?そそそそそそんな私と京ちゃんは、その、えっと……」
和「私は須賀君の事が好きです」
咲「そ、そんな事……え?」
和「貴方には渡しません」
24:
咲「冗談、だよね?」
和「生憎冗談ではありません」
咲「そんなそぶり、人前じゃ一度だって示さなかったじゃない」
和「あいにく優希ほど押しが強くないんですよ」
咲「エッチな目で見てくる京ちゃんのこと、白い目で見てたでしょ?」
和「ふふ、あれはただのポーズですよ」
咲「添い寝をするくらい、私にべったりだったよね?」
和「私、バイですから」
咲「…何が狙いなの?」
和「人の欲しがるものを欲しがっちゃう性分なんですよ、私」
29:
咲「えと…もう一度だけ言うよ。冗談で言ってるんだよね?」
和「いいえ」
咲「冗談って言ってよ、和ちゃん」
和「それは出来ません」
咲「冗談だって言って欲しいな」
和「言って欲しいですか?」
咲「…当たり前だよ」
和「なら、言ってあーげない」
咲「…冗談って言いなさいよ!」
和「ふふ…怒っちゃう咲さんってかわいいですね」
咲「ふざけないでよ!」
32:
和「きっと須賀君も、そんなあなたが可愛いって思うから気に掛けてるんですね」
咲「…そんなの当たり前だよ」
和「随分な自信ですね」
咲「中学の3年間、京ちゃんと離れるだなんて片時もなかったんだもん」
和「ああ、なるほど」
咲「だからね、和ちゃんが入り込む余地なんてないんだよ」
和「…果たしてそうでしょうか?」
咲「あ”?」
和「関係の深さは、必ずしもそれが継続した期間とは比例しないものですよ」
36:
咲「そんなこと、ないもん!」
和「そういうこともあるんですよ、咲さん」
咲「それは…和ちゃんが転校続きだったことと関係あるの?」
和「ええ。親しくなっても、離れ離れになってしまえばそれで終わった事もありましたから」
咲「でも、阿知賀女子の高鴨さんたちとは再会出来たじゃない」
和「ああいうことは稀ですよ。少なくとも、私の生きてきた16年間では」
和「それでも離れ離れになって、疎遠になってしまった過去は事実なんです…あなたとお姉さんのように」
41:
咲「でもそれは、あなたとあの人たちのものとは違うよ?」
和「そうでしょうね。ですが血の繋がった家族であっても、すれ違いはするんですよ?」
咲「……」
和「私とお父さんもそうでした。インハイで優勝出来なければ、皆と離れ離れにされてました」
和「麻雀の楽しさを、今もこうして誰かと分かり合うことも出来なかったでしょう」
咲「…和ちゃん」
和「ですから咲さん。須賀君への想いも、二人で分かり合いませんか?」
咲「は?何言ってんの?」
和「彼はスケベな所がありますが、頼みごとは何だかんだで断らずにきっちりこなす人です」
咲「うん…まあそうなんだけど」
和「優希の破天荒ぶりにもめげない人なんて、そう多くはありません」
咲「だろうね」
和「それに、私達がひたすら麻雀を打っていられたのも彼がいたからです」
咲「うんうん」
和「ですから須賀君をねぎらう為にも、私は彼の為に一肌脱がなければならないのです」
42:
霞「彼らはね、咲のSSが好きなのではないのよ」
霞「自分の姿を須賀くんに重ね、咲キャラたちと絡みたいだけなの」
初美「そうなんですかー?」
霞「そうよ。須賀くんはかわいそうだわ。京豚の、自己投影の犠牲になってしまったせいでいろいろな人に嫌われてし亦野だから・・・」
霞「京太郎SSの『京太郎』を、『俺』に置き換えて御覧なさい」
霞「ほとんどのSSで、違和感なく話が進むはずよ」
初美「うわー・・・ほんとうなのですよー」
霞「こういったスレにはね、ただちにふんふむを召還しなくてはならないの」
霞「『悪』をのさばらせてはいけないのよ」
47:
咲「…そんなのダメだよ」
和「止めるんですか?彼が望むのは私のような体形の女性なのに、それを阻むんですか?」
咲「それでも!」
和「彼の為を想うなら、どうか私の意を汲んでくださいよ」
咲「絶対に嫌!」
和「何故?」
咲「京ちゃんの側には、私だけがいればいいの!私でないといけないの!」
咲「私は彼の望みを、どんな事をしてでも叶えてみせる…けど、他の誰かに叶えさせたりはしない!」
咲「…そんなの、私は絶対許さないんだからぁ!」
61:
和「…咲さんのお気持ちはよく分かりました。今回は身を引きましょう」
咲「…お礼は言わないよ。京ちゃんは誰にも渡さないんだからね」
和「そうですか」
咲「それじゃあ私、京ちゃんと一緒に帰るから」
和「道に迷わないよう、どうか気をつけてくださいね?」
咲「余計なお世話だよっ。第一学校で迷ったりなんかしないし!」
和「…確かに身は引きましたよ、今回は」
67:
咲(まったくもう…和ちゃんも人が悪いよ)
咲(京ちゃんはちょっと色々足りてないから、私以外の誰かが好きになるだなんて有り得なかったはずなのに)
咲(ふふ…京ちゃんには私がいないとダメなんだから)
咲(私だけが、彼を愛してあげられるんだから)
咲(…京ちゃんみたいなダメ男には、私みたいなダメ女がお似合いに決まってる!)
咲(さあ京ちゃん…愛しの咲ちゃんが迎えに来たよ。だからいつものように一緒に帰ろう?)
「…はあ…はあ…優希、身体は大丈夫か?」
「う、うん」
咲(!?!?!?!?!?)
71:
咲(…あれ?これってどういうことかな?)
咲(麻雀って息切れするものだったっけ…いや、相手によっては普通にありうる事だけども)
咲(あ、そっか。京ちゃんはきっと、ラブじゃんの潜在能力4とかいう死に設定に目覚めたんだね)
咲(そうに違いない!)
咲(そうじゃなきゃ、困る!)
ガチャッ
咲「京ちゃん…そろそろ時間だし一緒に帰ろ?」
京太郎「…」
優希「…」
咲(どうしよう、僅かにイカ臭いよ)
72:
漁夫の利だと…
78:
和(甘かったですね咲さん…私は囮だったんですよ)
和(須賀君が少し気になりだしたのは確かですが、今すぐナニをしようとは考えてませんでした)
和(そもそも彼には、優希がずっと前からアプローチをかけていたんですからね)
和(ですから今回は、優希との友情を優先しました。上手くいってくれるといいのですけど)
和(…ああ、想像するだけでゾクゾクします。修羅場って、こんなに愉しいものなんですね!)
和(咲さんがどんな風になるのか気になって仕方ありません…ですがそれ以上に、この先の駆け引きが楽しみです)
和(お互いを強く想い合うには、憎しみだってきっと必要なんです)
和(憎しみという薪をくべて、情愛という炎はいっそう燃え上がる…いいですねえ)
和(決して消える事のない絆がこの先築き上げられることを、私は願いましょう…独りぼっちは寂しいですから)
カン!
79:
>カン!
えっ?
8

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