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苗木「僕らは、オカシアイ学園生活の開始を要求する!」


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1:
?寄宿舎・廊下?
苗木「やい! 出てこい! モノクマ!」
苗木「モノクマー!」
霧切「なにをしているのかしら。苗木くん」
苗木「やあ、霧切さん。ちょっと、気になることがあってモノクマを呼んでるんだ」
苗木「霧切さんこそ、パンツなんてかぶってどうしたの?」
霧切「このパンツ、ちょっと愛液がついているの。帽子にピッタリだと思って」
苗木「ほんとだ。ワンポイントアクセントが可愛いね」
霧切「ありがとう」
4:
苗木「モノクマァァァァァァァァ!!!!!!」
モノクマ「うるさいなぁ! なんだよもう!」
苗木「僕は真相を突き止めたぞ!」
モノクマ「はぁ? 真相ってなに? ここに来てまだ数日しか経ってないのに」
モノクマ「誰も死んでないんだよ? 状況もよく理解してないでしょ?」
苗木「いいからみんなを食堂に集めてよ! 僕が真相を話すから!」
モノクマ「……わかったよ。じゃあ放送いれるから」
モノクマ「……って、霧切さん!? どうしてパンティーかぶってんの!?」
霧切「ファッションよ」
モノクマ「へ、へぇ?……びっくりした」
苗木「よし……待っていろ黒幕……真相を明かしてやる!」
5:
?体育館?
舞園「どうして集められたんでしょうか……」
桑田「なんか苗木から話があるらしいぜ」
江ノ島「話ぃ?? なに? 実は苗木が黒幕でした?とか?」
霧切「どうでしょうね。苗木君は『真相を明かす』と言っていたけれど」
江ノ島「ふ?ん……って、え!? なんでアンタ、パンツかぶってんの!?」
霧切「? おかしいかしら」
石丸「霧切くん! 頭のパンツをぬぎたまえ!」
江ノ島「そ、そうだよ! ぬぎなよ!」
石丸「これから集会が始まるのだ! 帽子を脱ぐのが礼儀だぞ!」
霧切「……そうね。失礼」
江ノ島「そっち!?」
6:
不二咲「はぁ……ウンコしたいなぁ……」
大和田「オレもひねり出したいぜ。今、限界まで我慢してんだ」
朝日奈「なんか昨日の夜から疼くんだよね?。股間が」
大神「我もだ……」
セレス「爪が美味しいですわ」カリカリ
山田「抜きたいですぞ」
十神「我慢しろ山田。ここで抜いたら掃除が面倒だ」
腐川「白夜様の精液だったら……あ、あたしが口で掃除しまぁす……!」
江ノ島「……え? なんか皆おかしくね? なんかあったの?」
舞園「別に、皆さんいつも通りですよ?」
江ノ島「そ、そうかな……」
江ノ島(……絶対おかしい……どうしたのかな……)
7:
苗木「皆集まったようだね……」
十神「何を話すつもりだ?」
大和田「くだらねーことだったら承知しねえぞ」
モノクマ「そうだそうだ! ボクをパシリに使ったんだからな!」
江ノ島「……」
苗木「皆に集まってもらったのは他でもない……僕は、真相を究明したんだ!」
桑田「……真相?」
朝日奈「真相って、なに?」
苗木「僕たちは、モノクマに記憶を奪われているんだよ!!!」
モノクマ「ちょ」
11:
モノクマ「な、何を言ってるんだよ。頭おかしいんじゃないの?」
石丸「荒唐無稽だ!」
江ノ島「そ、そうだよ! ありえないっしょ! うん! ありえないよ!」
江ノ島(……ど、どうしよう。ばれてる……ばれてるよ盾子ちゃん……)
葉隠「記憶を奪われたって……SFじゃあるまいし」
セレス「現実味がありませんわね」
山田「失笑ですな」
苗木「間違いないんだ! 僕たちは、モノクマに……黒幕に記憶を奪われているんだ!」
霧切「そう思う根拠は何かしら?」
舞園「な、苗木君が根拠も無しに、こんなこと言うとは思えません……」
苗木「もちろんあるよ、そうだと言える根拠がね!」
12:
モノクマ「なら、その根拠を見せてよ!」
苗木「うん!」
ズルッ
苗木「僕のチンコが根拠なんだ!」
江ノ島「ひぁぁ! へ、変なもの見ちゃった……」
モノクマ「うわっグロ! なんてものを見せるんだ! 本当に頭おかしいぞ!?」
石丸「そのチンコが何の根拠になると言うんだ!」
朝日奈「そうだよ! 普通のチンコじゃん!」
舞園「美味しそう」
大和田「特におかしなとこはねえがな……」
セレス「ええ。苗木君のチンコが、どうして根拠になるのですか?」
モノクマ「待って。なんでオマエラ冷静なの? チンコを出すという状況がおかしいと思わないの?」
十神「? チンコを出すことの何がおかしい。それよりも根拠だ。なぜ記憶を奪われたと言える?」
苗木「うん。順を追って説明していくよ」
13:
苗木「まず、僕はこの学園に入学する朝まで、包茎だったんだ」
霧切「……そう。なるほどね」
苗木「霧切さんは気づいたようだね」
不二咲「あれ? でも苗木君のチンコ……包茎じゃないよ?」
葉隠「ホントだ! 剥けてるべ!」
山田「まさか、この学園で……自ら……?」
苗木「違うよ。知らない間に剥けていたいたんだ。気付いたのは、この学園に入学した夜だよ」
腐川「し、知らない間に剥けるなんて……ありえるの?」
十神「自然に剥けることはある」
大和田「なら、苗木の知らない間に剥けたんだろ」
苗木「それは有り得ないよ……なぜなら……」
霧切「苗木君は手術を必要とする真性包茎だった……ということね」
苗木「うん」
16:
苗木「霧切さんの言う通り、僕は真性包茎だったんだ」
苗木「それも、がっちりと包まれた、強固な皮だった……」
苗木「僕の知らない間に……しかも、朝家を出て、この学園での共同生活が始まるまでのわずかな時間で」
苗木「剥けてしまうなんて有り得ないんだよ!!!」
桑田「じゃあ、どういうことだよ。苗木のチンコはどうなっちまったんだ?」
大神「剥けぬはずの皮が剥けていたということは……誰かに無理やり……」
山田「ひぃぃ!」
葉隠「想像するだけで興奮するべ!」
舞園「でも……無理やり剥かれたにしては、綺麗ですよね。このチンコ」ピンッ
苗木「アッ! つつかないでよ!」
舞園「ごめんなさい。つい」
セレス「見た限り、きちんと手術を受けているようですけど」
17:
マジキチ
19:
不二咲「どういうこと……?」
苗木「実は……僕は手術を受ける日をきちんと決めていたんだ」
十神「それはいつだ?」
苗木「次の誕生日……つまり、2月5日だよ」
朝日奈「あれ。でも、もう2月はすぎちゃったよね。今は4月だよ」
苗木「そうなんだ……僕が手術を受ける予定日まで、まだ十ヶ月もある」
苗木「なのに、剥けてしまっている」
十神「ふん。なるほどな」
大和田「ど、どういうことだよ」
苗木「つまり、今、この時間は、2月5日以降なんだ。僕らが来年だと思っている年のね」
山田「な、なんですとー!」
21:
苗木「僕は自分のチンコが剥けていることに気づいてからずっと考えていたんだ」
苗木「どうして、こんなことになったのか……僕のチンコの皮はどこへ行ってしまったのか」
苗木「やっと気づいたんだよ。僕たちは、この学園に入学してから2月5日以降までの記憶を……」
苗木「奪われているってね!!!」
霧切「なるほど」
葉隠「納得だべ」
セレス「異存はありませんわ」
モノクマ「ちょ、ちょっと待ってよ!」
十神「そうだ。苗木、俺は反論するぞ」
モノクマ「お! 言ってやれ! 十神クン!」
十神「俺たちはこの学園の門をくぐってから意識を失い、教室で目覚めたはずだ」
十神「その間に、モノクマが包茎手術を施した可能性もあるのではないか?」
モノクマ(そんなことしねーよ……)
モノクマ「そうだそうだ!」
23:
苗木「僕もその可能性を考えた……だけどおかしいんだよ」
苗木「僕は、自分のチンコの皮が剥けていると、トイレで見るまで気づかなかった」
苗木「普通、包茎手術の後は数日間、痛みと違和感が続くはずだよ」
苗木「僕が入学時にそれを感じなかったということは……」
苗木「僕が包茎手術を施してから、少なくとも数日は経過しているということだよ!!!」
十神「なるほどな。納得した」
桑田「ぐうの音も出ねえな」
石丸「完璧なロジックだ!」
朝日奈「うん! 疑う余地がないよ!」
モノクマ「ちょ、ちょっと……待って」
江ノ島「……どうしよう」
24:
苗木「答えろ! モノクマ! どうして僕たちの記憶を奪ったんだ!」
苗木「返せ! 真正包茎から卒業した開放感を僕に返せ!!!」
モノクマ「え?っと……いや、その……」
江ノ島「ま、待ちなって! アンタらホントにこんなこと、信じてんの!? おかしーっしょ!」
江ノ島「記憶を奪われたなんて、漫画じゃん! ありえねーっつーの!」
十神「だが、苗木の話に欠点はなかった。見ろ、あのチンコを」
苗木「見てよ! ほら! 剥けてるよ! 江ノ島さん! ほら!!!」
江ノ島「うあっ……み、見せんな……って……! やめ」
霧切「目を逸らさないで。あれが現実よ」
山田「そうですぞー! 僕たちの記憶は奪われているのです!」
江ノ島「ち、違うって……おかしいって……」
モノクマ「そうだそうだ! おかしいぞ!」
葉隠「なんで江ノ島っちはモノクマの味方をするんだ?」
江ノ島「い、いや……そんなこと」
26:
朝日奈「ま、まさか、江ノ島ちゃん……モノクマの仲間なんじゃない!?」
江ノ島「……っ」
モノクマ「え? いや? 違うけど? ね? 江ノ島さん?」
江ノ島「そ、そう! こんなクマ、私、知らない!」
モノクマ(ばかっ! キャラが乱れちゃってんじゃん! お姉ちゃん!)
十神「怪しいな……」
霧切「ええ……」
苗木「僕のチンコを見てなお、反論してくるなんて……」
ズリズリ
江ノ島「あっ……こ、こないで……」
大和田「どういうことだ、江ノ島? あん?」
腐川「あ、あんた……本当に……黒幕の……」
江ノ島「ち、違うって! ちが……違うよぉ!」
27:
江ノ島「……」チラッ
江ノ島(どうしよう……盾子ちゃん……)
十神「お前、裏切りものだな?」
グッ
江ノ島「あうっ……」
モノクマ「あー! ま、待ちなよ! これ以上、江ノ島さんに乱暴したらオシオキ……!」
霧切「あら。学園長への暴力は禁止されているけど、生徒への暴力は禁止されていないはずよ」
モノクマ「そ、そうだけどさぁ!」
江ノ島(どうしよう……十神君の拘束を解いて逃げたほうがいい……?)
江ノ島(でもそんなことしたら、私が黒幕の仲間だってバレちゃうよね……)
江ノ島(指示をくれないかな……)チラッ
モノクマ(だ・か・ら! 物欲しそうな目で見られても困るっつーの!)
モノクマ(ここでアンタに指示出したら一発でバレんでしょーが!)
苗木「ほら! チンコ見てよ! ほら! わかるでしょ!? 江ノ島さん!」
江ノ島「ひぃぃ……」
28:
江ノ島「やめて!」
バシッ
苗木「あうっ」
ドタン
葉隠「ひぇ! 大丈夫か!? 苗木っち!」
江ノ島「あっ……ごめん……」
霧切「苗木君のチンコをはたくだなんて……」
舞園「その動揺っぷり、怪しいです」
十神「おい! 貴様、モノクマの仲間だろう! 吐け!」
ガシッ
江ノ島「あ、髪は……引っ張らないで……」
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十神「!?」
桑田「か、カツラぁ……?」
29:
戦刃「…………」
朝日奈「え、江ノ島ちゃん……じゃない!? 誰!?」
腐川「や、やっぱりおかしいと思ってたのよ……雑誌と顔が違うんだもの……!」
石丸「べ、別人だったのか!?」
桑田「メイクとかフォトショ修正とか言ってたけど、違いすぎるよな」
山田「おっぱいの大きさが、違いますからな。写真と」
大神「うむ……あきらかに、写真の江ノ島と比べて小さい……」
不二咲「そういえば……」
戦刃「…………」シュン
苗木「君は……誰なの?」
戦刃「…………戦刃……むくろです……」
モノクマ(そこは嘘でも『江ノ島盾子よーん☆』で通せよ!!!)
33:
苗木「戦刃さん……? 君は、江ノ島さんじゃないの……?」
戦刃「えっと……江ノ島盾子は……盾子ちゃんは、私の妹……」
モノクマ(おいおい! キチ○イかよ! 全部話しちゃうの!?)
モノクマ(ぐ、グングニルで……いや、人が密集しすぎてる!)
モノクマ(ここで大量虐殺しちゃったら計画が台無しになるじゃん……!)
モノクマ「あ、あのさぁ! これ以上はちょっと」
霧切「モノクマは黙ってなさい」
モノクマ「いや、だけど」
十神「江ノ島の姉……? ということは、黒幕は江ノ島盾子か?」
戦刃「……それは言えない」
モノクマ(そこは無言でいいって! 無理に喋らなくていいって!)
十神「ふん。『言えない』か。江ノ島が黒幕だと言っているようなものだ」
戦刃「……盾子ちゃんじゃない」
モノクマ(ちょ、もう黙れ! なんでいつも無口なのに今日は饒舌なんだよ!)
36:
霧切「……江ノ島盾子」
モノクマ「……」
霧切「貴方を呼んだつもりよ。江ノ島盾子」
モノクマ「え? ボクはモノクマだよ?」
霧切「江ノ島盾子。とぼけるのはやめなさい」
モノクマ(超むかつくー! パンツかぶってた痴女に追及される絶望! 最高!)
モノクマ「だから、ボクはモノクマだよ! そうだよね! 戦刃さん!」
戦刃「そ、そう……モノクマはモノクマ。盾子ちゃんじゃない」
モノクマ(いちいち『盾子ちゃんじゃない』って言うのやめてくんねーかな! マジで!)
十神「ではモノクマは誰なんだ? お前は正体を知っているのだろう?」
戦刃「……えっと……それは……」
モノクマ(アドリブよえーなぁ! もう! 『知らない』でいいよ! 『会ったことはない』で!)
戦刃「た、田中さん……」
モノクマ(誰だよ!)
37:
残姉マジ残姉
43:
戦刃「田中……太郎さん……」
モノクマ(アドリブ苦手なのになんで架空の人物つくり出しちゃうの!? 馬鹿なの!? 死ねよ!)
モノクマ「ボ、ボクは田中なんかじゃないよ!」
モノクマ(協力者に正体をバラされた田中を演じるしかないわ……!)
霧切「田中太郎……聞いたことのない名前ね。平凡すぎて」
葉隠「俺は知ってるぜ! 漫画の主人公だべ!」
山田「う、宇宙人ですな」 
苗木「懐かしいなぁ。僕も読んでたよ」
モノクマ(出典あんの!? ねえなんでそんな無謀なことするの!?)
十神「嘘だな」
戦刃「う、嘘じゃない……本当。実在する人物」
朝日奈「あからさまに怪しい……」
大神「うむ……」
46:
十神「田中太郎の人相は? 身体的特徴は? 年齢は? 出身地は? 性格は?」
戦刃「えっと……か、かっこよくて……165cmの70kg……45歳……都内出身……温厚で優しい人……」
十神「よく知っているな」
モノクマ(詳しすぎだって! ストーカーかよ! 全部答えなくていいから!)
戦刃「な、仲がいいから……」
十神「携帯電話の番号は? 住所は? 誕生日は? 免許証の番号は?」
戦刃「090-XXXX-XXX……○○区△△丁目×マンション……2月5日……第XXXXXXXXXXXX号」
十神「凄いな……大した記憶力だ」
モノクマ(もうやめて! 無理! つーか誕生日、苗木の拝借しだろ!)
霧切「身長と体重、もう一度言ってもらえるかしら」
戦刃「え……えっと……160cm……75kg?」
霧切「165cm、70kgのはずだけど……。じゃあ、住所は?」
戦刃「…………ごめんなさい。もう無理です」
モノクマ「はい。終わった」
48:
モノクマ「残姉ちゃんのばーか! 死ね!」
戦刃「ごめんなさい……がんばったんだけど……」
モノクマ「頑張りかたの方向がちげーんだよ! 正体バレたら舌噛んで死ねよ!」
戦刃「そ、そんなこと言わないでよ……盾子ちゃん……」
霧切「つまり、あなたたち二人はグルということね。江ノ島さん、戦刃さん?」
モノクマ「バレちゃしょうがないね……そうだよ。そこにいる戦刃むくろ、彼女はボクの姉だ」
苗木「そうだったのか……」
モノクマ「うぷぷ……まさかこんなに早くバレちゃうなんてね……苗木クンのチンコには恐れ入ったよ」
戦刃「ごめんね……盾子ちゃん……」
モノクマ「あーはいはい。もういいから……お姉ちゃんには退場してもらうよ」
戦刃「……え?」
モノクマ「ゆけ! グングニル!」
51:
ビュ
ドスッ ドスドスドスッ
戦刃「……危なかった」
モノクマ「はぁ!? なんで避けちゃうの!?」
戦刃「だって……当たったら、私死んじゃうよ……盾子ちゃん……」
モノクマ「殺すためにやってんだから当たり前じゃん!」
戦刃「そんな……」
モノクマ(ッチ、あんな端っこだと、射出位置からの距離が長くて当たらないわ……)
苗木「やめろ!!! モノクマ!!!」
バッ
戦刃「な、苗木君……」
苗木「自分の姉なんだろ!? 姉妹で殺し合いをするなんて、おかしいよ!」
モノクマ「下半身露出させてる苗木クンには言われたくないよね!」
54:
ウィィィン
大神「危ない! 機関銃だ!」
モノクマ「撃つぞ……撃つぞ……撃つぞぉ!」
ズダダダダダダ
戦刃「あぶない、苗木君」
シュッ
苗木「えっ」
ズサササ
モノクマ「だから! なんで避けるんだよぉ!」
戦刃「苗木君に当たるところだったから……」
モノクマ「狙ったんだから当たり前だろ!」
57:
苗木「あ、ありがとう……えっと、戦刃さん……」
戦刃「クラスメイトを守っただけだから……」
苗木「く、クラスメイト……?」
戦刃「ねえ、盾子ちゃん……」
モノクマ「なんだよ!」
戦刃「もう、やめようよ……こんなこと」
モノクマ「はぁ!? 何、説得? 安っぽいヒューマニズム取り入れようとしてんの?」
戦刃「だって……計画、ボロボロだし……」
モノクマ「アンタのせいだろ!」
戦刃「だからごめんってば……一緒に謝ってあげるから、もうやめよう? ね?」
モノクマ「うるさい! ちょっと中断!」
葉隠「行っちまったべ……」
60:
?情報処理室?
江ノ島「あーもう! 計画台無し! せっかく練り込んだのに?!」
江ノ島「なにこの絶望! 今までの時間はなんだったの!? せっかくここまでやってきてのに!」
江ノ島「マジありえね?! うはっ!」
江ノ島「どうしよ! ってか、これからどうすんの? まだ続ける?」
江ノ島「お姉ちゃんも加えてコロシアイ学園生活を続行する?」
江ノ島「希望の象徴がチンコで黒幕に気づいた様子が全国中継されちゃったけど!」
江ノ島「すごくね!? チンコだよ!? 希望マジすげえじゃん! チンコでわかっちゃうのかよ!」
江ノ島「……だからこそ? 黒幕に気づいてなお、学園から脱出できない様を見せつける?」
江ノ島「…………」
61:
?食堂?
戦刃「あの……戦刃むくろです……本当は初めてじゃないんだけど……はじめまして?」
不二咲「どうも……」
朝日奈「よろしくー?」
葉隠「いやいやいや! よろしくじゃないべ! 黒幕の仲間だぞ!?」
葉隠「俺たちをここへ閉じ込めてるやつらじゃねーか!」
戦刃「そのことは……ごめんなさい……すべて盾子ちゃんが考え出した計画で……」
苗木「謝ってるんだから。許してあげようよ」
山田「そ、そんな簡単な話ではないと思いますがな……」
セレス「またわたくしたちを裏切らないとも限りませんし。誠意を見せていただきませんと」
戦刃「せ、誠意……? どうやったら見せられるの……?」
十神「裸、だろうな」
霧切「そうでしょうね」
65:
戦刃「は、裸……?」
十神「戦刃。俺たちにお前を信頼しろというのなら、常に全裸でいろ」
戦刃「え……どうして……? ごめん、よくわからなくて……」
霧切「全裸でいれば、武器を隠すことはできない。不審な動きをしたら目立つ」
霧切「そういうことよ。難しいことではないでしょう?」
戦刃「……パンツをかぶっているあなたには簡単かもしれないけど……私には……」
苗木「戦刃さん! 服を脱ごう!」
戦刃「な、苗木君……ほ、本当に……?」
苗木「しかたないよ……僕は信頼してるけど、やっぱり皆は不安なんだ……ごめんね」
戦刃「わ、わかった……脱ぐよ」
69:
戦刃「…………」
ジー
戦刃「み、見ないでもらえる……かな……」
十神「なにかやましいことでもあるのか?」
戦刃「そうじゃないけど……」
石丸「ならば! 脱げるはずだ!」
戦刃「……///」カァァァ
スルスル
戦刃「ぬ、脱いだ……よ……」モジモジ
舞園「じゃあ、脱いだお洋服は捨てておきますね」
戦刃「えっ……そんな」
舞園「だって、もう着ないんですよね?」
霧切「そうね」
大和田「とっとと捨てちまえ」
77:
苗木「それで……これからどうしようか」
大和田「オレはとりあえずウンコしてくるぜ。限界だ」
不二咲「あ、ボクも……」
葉隠「俺は抜くべ」
山田「僕も、自室で抜きますかな」
苗木「まったく、みんな緊張感がないなぁ」
十神「ふん。お前もそうだろう。苗木」
苗木「そんなことないよ……包茎という過去を暴露して、まだ胸が高まってるぐらいなんだ」
戦刃「……」
戦刃(どうしよう……計画を教えてあげたほうがいいのかな……)
戦刃(でもどう説明したらいいんだろう……テロで世界が崩壊してるなんて……)
苗木「そうだ! 僕に良い考えがあるんだけど!」
十神「なんだ、言ってみろ」
79:
苗木「コロシアイ学園生活を、オカシアイ学園生活にしたらいいんじゃないかな!」
十神「オカシアイ……? つまり、レイプし合うということか」
苗木「うん」
戦刃「えっ……な、何言ってるの……」
霧切「妙案ね」
舞園「楽しそう!」
桑田「いいじゃねえか!」
朝日奈「さすが苗木! 冴えてるぅ!」
大神「我も賛同しよう」
苗木「やった! じゃあ、他の皆を呼んでくるよ!」
タッタッタッタ
戦刃「……え?」
82:
苗木「……と思ってるんだけど」
大和田「いいじゃねえか!」
不二咲「うん! すごい!」
葉隠「滾るべぇ!」
セレス「ええ。燃えてきますわね」
石丸「さっそく、江ノ島くんを呼ぼう!」
戦刃「ま、待って!」
苗木「どうしたの? 戦刃さん」
戦刃「そんな……ご、強姦なんて……よくないよ」
十神「形式だけだ。レイプし合うというプレイで、実際は和姦だ。問題ない」
戦刃「だ、だって……」
苗木「戦刃さんは嫌なの? 僕たちに、賛同してくれたんじゃないの……?」
戦刃「……さ、賛成」
苗木「ならいいじゃないか」
86:
苗木「おぉぉぉぉい!!! 江ノ島さーーーーん!!!!」
モノクマ「なんだよ! またかよ! つーかモノクマって呼べよ!」
苗木「オカシアイ学園生活にしろ!」
モノクマ「……え?」
霧切「よく聞き取れなかったようね」
十神「もう一度と言ってやれ」
苗木「コロシアイ学園生活はおしまいだ! オカシアイ学園生活にしろ!」
モノクマ「えーっと、苗木クン? なに言ってるの?」
苗木「誰かを殺したら卒業なんて、非生産的だって言ってるんだ!」
苗木「誰かを犯して、気持ちよくなったら卒業! そのほうがいいじゃないか!」
葉隠「そうだそうだ!」
桑田「苗木の言うとおりだ!」
腐川「想像しただけで……よだれが……フヘヘ」
モノクマ「いやいやいや……何を言ってるんだよオマエラは……」
87:
モノクマ(あきらかにおかしいっしょ……なんでみんな、こんな変態になっちゃってんの?)
苗木「犯させろ!」
不二咲「お、犯させろー!」
石丸「犯させたまえ!」
朝日奈「犯させろ! 犯させろ!」
大神「犯させろ……」ゴゴゴゴゴ
霧切「どう? 悪い条件ではないと思うけど(キリッ」
モノクマ(悪い条件だろ! こっちに何のメリットがあるんだよ! ってか、なんでまたパンツかぶってんの!?)
モノクマ「えーっとですねぇ。みなさん、冷静になってください」
苗木「嫌だ! コロシアイ学園生活なんてもうまっぴらだ!」
桑田「おい! みんな! モノクマを犯しちまおうぜ!!!」
苗木「そうだ! モノクマにも穴があるんだ!」
セレス「取り押さえましょう!」
89:
モノクマ「ちょ! 学園長への暴力は……!」
大神「ぬぅ!」ガシッ
モノクマ「わー! ちょっとぉ! 話聞きなさいって!」
モノクマ(駄目……! もう完全にイッちゃってる……! シャットダウン!)
モノクマ「」
十神「またか。お得意の壊れたふりだ」
山田「かまわーん! このクマ! 犯しますぞー!」
霧切「うるさいのはこの口ね……!」ハムッ
モノクマ「」
桑田「オレがモノクマに挿入するぞ!」
大和田「オレだ!」
舞園「腕をパイズリマッサージです!」
モノクマ「」
戦刃「……」ガクガク
92:
?情報処理室?
江ノ島「マジなにこれ? ちょ、全然わかんないんだけど……」
江ノ島「記憶の制御が原因? 明らかにみんなおかしいっつーか……」
江ノ島「そうだ! 松田くんの記憶制御レポート……!」バシッ
ペラ ペラ ペラ
江ノ島「あっ!!!」
江ノ島「最期のページがはりついてんじゃん! レポートにまだ続きあったし!」
【松田夜助の記憶の制御に関するレポート】
記憶の制御にはいくつかの欠点が存在する。
それは、エピソード記憶の獲得が困難になるという点だ。
この欠点を補うためには、より強い脳への干渉が必要となる。
だが、脳への干渉を強めることは、その人物の人格を破壊する結果へ繋がる。
実際、今回のケース・音無涼子(江ノ島盾子)は干渉を抑えたにもかかわらず、
マゾヒズムの垣間見える変態になりかけていた。
完璧に記憶を制御する――記憶を奪い、新たなエピソード記憶を獲得させる――ためには、
その人物が変態になるリスクを負わなければならないのだ。
江ノ島「うはっ! 重要な記述を見逃すとか! キテレツ大百科かよ!!! まじ絶望なんだけどぉ!」
93:
江ノ島「変態になっちゃたのぉ……? どういう原理よ……」
江ノ島「と、とりあえず、監視カメラ……」
江ノ島「ぎゃあああああああモノクマが集団に犯されてるうううううううううううう」
ドテン
江ノ島「解体されて爆弾も外されちゃってるし……!」
江ノ島「こ、怖すぎじゃね……もはやホラーなんだけど……」
95:
脳に影響与えたときの副産物見てーだなwwwww
97:
?玄関ホール?
苗木「ここにバリケードをつくって、デモ活動を行おう!」
大和田「江ノ島がオカシアイ学園生活を認めるまで、我慢比べだな!」
十神「ふん。集団行為の仲間入りは反吐が出るが……犯し合いのためだ、しかたあるまい」
不二咲「がんばろうね……!」
石丸「うむ! 今こそ、皆で手をつなぐ時だ!」
朝日奈「盛り上がってきたね! なんか、青春って感じ!」
舞園「そうですね!」
霧切「フフ……こういうのも、いいものね」
苗木「戦刃さんも、協力してくれるよね!」
戦刃「う、うん……」
戦刃(なんだか、学園祭を思い出すな……)
99:
?情報処理室?
江ノ島「……バリケード? なんでそんなもんつくってんの?」
江ノ島「……ワイワイガヤガヤ……楽しそうにしちゃって……」
江ノ島「ってか、なんでお姉ちゃん全裸なのよ……」
江ノ島「記憶の制御してないのに……変態になっちゃたのかしら」
江ノ島「……」
江ノ島「……楽しそうね」
101:
?玄関ホール?
苗木「僕らは、オカシアイ学園生活の開始を要求する!」
「「「 要求する!!! 」」」
桑田「犯し合いをさせろー!」
「「「 犯し合いをさせろー!!! 」」」
朝日奈「イカせ合いさせろー!」
「「「 イカせ合いさせろー!!! 」」」
不二咲「せ、セクロスさせろー!」
「「「 セクロスさせろー!!! 」」」
石丸「殺し合いからは何も生まれない!」
「「「 愛こそ全て!!! 」」」
戦刃「……」
苗木「戦刃さん……(ボソッ」
戦刃「……! せ、セクロス万歳ぃ……!」
「「「 おー!!! セクロスー!!! 」」」
103:
朝日奈「抗議の看板つくろっか!」
大神「うむ」
不二咲「ボ、ボクも……!」
舞園「私もお手伝いしますっ。霧切さんと、腐川さんもいきましょう?」
霧切「ええ」
腐川「し、しかたないわね……」
戦刃「……」
苗木「戦刃さんも、まざってこないの? 女の子たちは、看板をつくるみたいだよ」
戦刃「わ、私は……いいの」
苗木「戦刃さん……」
苗木(やっぱり、負い目を感じているんだ……)
苗木「……ねえ、みんな」
十神「なんだ」
大和田「どうした、苗木」
105:
苗木「僕らも、裸にならない?」
戦刃「……! な、苗木君……?」
十神「何故だ?」
苗木「だってさ、僕ら15人で仲間でしょ? それなのに、戦刃さんひとりだけ裸だなんて、おかしいよ」
苗木「仲間ならさ……一緒に、裸になるべきだと思うんだ」
霧切「たしかに、苗木君の言うとおりね」
朝日奈「そうだよ! みんな、裸になろう!」
石丸「よく言ったぞ! 苗木くん! さあ! 脱ごう!」
大和田「おっしゃ!」
桑田「しゃーねーな!」
山田「僕の肉体美を見せるときが、きたわけですなー!」
バッ ババッ スルスル 
戦刃「わっ…………」
106:
?情報処理室?
江ノ島「はぁ……もう映像を観るのが怖い……」
江ノ島「だけど観ちゃう!!! 絶望がそこに待っているのなら!!!」
バッ
江ノ島「なんでみんな全裸なのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
ドテン
江ノ島「もうわかんない……」
108:
?玄関ホール?
戦刃「み、みんな……」
苗木「さあ、これでみんな、戦刃さんと同じだ」
ヘヘ ハハハ ウフフ 
戦刃「あ、ありがとう……」
戦刃(みんなが……私のために……)
苗木「さあ! 声を出そう! みんな!」
「「「 おー!!! 」」」
モノクマ「もうやめろって! こんなことしても無駄……」
苗木「モノクマだー! 犯せー!」
「「「 わー! 」」」
ドドドドドド
モノクマ「ひえぇぇ!!! 緊急爆発!!!!」
ドォォォォォォン
111:
?情報処理室?
江ノ島「なんでモノクマを犯そうとすんのよ!?」
江ノ島「変態の考えることなんてわからないし……」
江ノ島「……モノクマで出ていくと群がってくるばかりでロクに話もできない……」
江ノ島「……もう、あたしが自分で出ていくしか……」
113:
?玄関ホール?
苗木「助かったよ。戦刃さん、大神さん。爆発の寸前にモノクマを遠くへやってくれて」
大神「かまわん……」
戦刃「み、みんなの役に立ちたかったから……」
苗木「うん。ありがとう。戦刃さん」
戦刃「……ふふ」
江ノ島「『ふふ』じゃねーよ!!!」
朝日奈「あ! 江ノ島ちゃんだー!」
葉隠「ついに出たべ! 黒幕!」
桑田「やっぱり雑誌と同じでかわいいな」
江ノ島「アンタら……よくもアタシの計画を……」
十神「何故、モノクマではなく自身を晒す気になった?」
江ノ島「出てってもアンタらがああしちゃうからじゃん!」
モノクマ「」
霧切「あの人形の唇。美味しかったわよ(キリッ」
114:
セレス「で? 貴方は何をしにきたのかしら」
大和田「オレたちの要求を呑む気になったのか?」
江ノ島「んなわけねーじゃん! アンタらを絶望させるためにきたんだよ!」
苗木「僕らを……絶望させる?」
江ノ島「そう! この映像を見ろ!」
パッ
大神「これは……!」
不二咲「そ、外の世界……?」
腐川「な、なにこれ……めちゃくちゃじゃない……!」
江ノ島「そ。世界はもう、終わっちゃってんの。各地で起きるテロ活動によってね!」
「「「 …… 」」」
江ノ島「うぷぷ……しかも、まだアンタたちを絶望させる事実が……」
十神「そんなことはどうでもいい。要求は呑まないのか?」
江ノ島「へ?」
苗木「僕らはオカシアイ学園生活がしたいんだ! 世界なんてどうでもいい!」
115:
これがサイコホラーか
116:
葉隠「犯し合いをさせるべ!」
山田「そうだー! させろー!」
舞園「させろー!」
不二咲「させろー!」
江ノ島「だから! 意味わかんねーつってんでしょ!? なんだよオカシアイ学園生活って!」
江ノ島「レイプしたけりゃ勝手にしてろっての!」
苗木「それは違うよ!」
江ノ島「ハァ?」
苗木「僕らは、学園の生徒として、校則の範囲内で生活したいんだ!」
苗木「普通は認められない不純異性交遊……だけど、『オカシアイ学園生活』が行事として認められれば」
苗木「学園の行事を楽しむ生徒として、清く正しく、熱い青春のセクロスができるんだよ!」
江ノ島「…………………???」
苗木「さあ! 認めろ!!!」
「「「 認めろぉ!!! 」」」
120:
江ノ島「お、落ち着きなさいって……頭おかしくなってるから……!」
苗木「まだ認めないならしかたない……犯すしかないよ!」
江ノ島「え? ちょ、え?」
苗木「大神さん……戦刃さん……」
大神「うむ」
戦刃「……ごめんね。盾子ちゃん……ごめんね」
ガシッ バシャア
江ノ島「ちょ、なに!? これローション!? ってかはやっ! そのスピード人外だろ! やめろっ」
霧切「うるさいお口を塞ぐ必要があるわね……」
舞園「どこをマッサージしましょうか……」
江ノ島「く、くるなぁ……! グングニル!」
カチッ
江ノ島「……あれ?」
バチィ バチ
江ノ島「なんで反応しないの!?」
122:
江ノ島「……!」
江ノ島(遠隔操作用のリモコンが……ローションで……!)
戦刃「ごめんね……ごめんね……」
江ノ島「あやまるぐらいならやめろぉ……こんのっ!」
ジリジリ
苗木「かかれぇ!!!」
江ノ島「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ」
124:
?数十分後?
江ノ島「ぁ……あぁ……」ガクガク
苗木「どうだ!? 認めるか!?」
江ノ島「み……とめ……る……」ガクッ
苗木「15人でかかれば、何だって乗り越えられる!」
十神「ふん」
朝日奈「やったー! 勝ったー!」
石丸「皆が協力した成果だ!」
葉隠「よし。江ノ島は縛り上げて監禁しておくべ」
セレス「こまりましたわね……」
舞園「どうしたんですか?」
セレス「片栗粉でつくったローションがなくなってしまって……」
セレス「次のプレイでつかえませんわ」
苗木「なら買ってくるよ。外に出て」
戦刃「私も一緒に……」
127:
戦刃「……」
ズダダダダダダ
戦刃「……っ」
ヒュッ
ドゴォォォン
苗木「やった! すごいや戦刃さん!」
戦刃「この程度の銃撃なら、何度もかいくぐってきたから……」
苗木「モノクマの爆弾持ってきててよかったよ。これで入口の物騒な銃も片づけられたし」
苗木「ローションを買いに行こう」
戦刃「うん……」
128:
?学園外?
苗木「こ、これは……!」
苗木「街がめちゃくちゃだ……! な、なんてことだ……!」
戦刃「……苗木君」
苗木「……」
戦刃(やっぱり、ショック……だよね)
苗木「ドンキホーテ、やってるかな」
戦刃「……」
131:
?ドンキホーテ?
苗木「やっぱり、誰もいないや……」
戦刃「うん……」
苗木「あった、ローション。あるだけもっていこう」
戦刃「……」
苗木「お金は置いて行かないとね。あ……しまった、お金がないや……」
戦刃「お金なら……私が持ってる」
苗木「え、いいの?」
戦刃「うん……おこずかいの使い道、よくわからないし……」
苗木「ありがとう! 戦刃さん!」
戦刃「みんなの役に立てるなら、満足だから……」
134:
?玄関ホール?
苗木「みんな! ただいま! ローション買ってきたよ!」
大和田「でかしたぞ! 苗木!」
十神「ふん。ほめてやろう」
霧切「外の様子はどうだった?」
苗木「ひどいもんだよ。そこらじゅうで爆発や怒号が……あ、そのローションはアナル向けだよ」
霧切「そう。じゃあ、私はこのローションをつかおうかしら」
桑田「ひゃっほー! 学園長(江ノ島)にも認めてもらったし! やりたいほうだいだ!」
135:
苗木「よし! じゃあ、自分が満足したと思ったら、卒業だね!」
葉隠「それまではセクロス三昧だべぇ!」
霧切「あの、苗木君……」
舞園「苗木君! わたしと……」
戦刃「な、苗木君……」ツンツン
苗木「どうしたの? 戦刃さん」
戦刃「わ、私と……せ……せ……せく」
苗木「セクロス? いいよ! さっそく、僕の部屋にいこう!」
戦場「……」コクコク
霧切「あ……」
舞園「……」
138:
その後、僕らは数か月に及び、オカシアイ学園生活に明け暮れた。
全国中継されたその映像は、世界中の人々に希望を与えた。
絶望に染まる世界でも、セクロスは笑顔をくれるのだ。
時々、学園に攻め入ってくるテロリストは、戦刃さんと大神さんが片付けてくれる。
その姿もまた、全国中継され、彼女らは人々にヒーローとして崇められている。
戦刃さんは、超高校級の軍人ヒーローとして、子供たちに大人気だ。
だが、そんなヒーローも……
苗木「イクよ! 戦刃さん……!」
戦刃「あっ……あっ……ごめん、盾子ちゃん……!/// ごめんんあ、ぁぁぁう///」
苗木「最高だよ! 江ノ島さんに見られてる罪悪感で謝りながら感じちゃう戦刃さんんん!!!」
江ノ島「もういい加減飽きろって! 何度目だよ! このプレイ!」
江ノ島「はやくこの縄ほどけぇぇぇ!!! 解放してよぉぉぉぉぉ」ゾクゾクゥ
今では、僕の性奴隷。
こんな可愛いペットに巡り合えるなんて―――
僕は超高校級の幸運なんだって、改めて実感できる。
?完?
143:
乙、マジキチですた
14

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