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DQN「クリスマスぶっ壊す」幼女「だめ」


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1:
DQN「あん?」
幼女「だめ」
DQN「でも、俺、納得できねえ」
DQN「世の中のやつは暖かい部屋で、美味しい料理を食って
 セックスして寝るんだろ」
幼女「ふんふん」
DQN「俺は彼女もいねぇし、この年でこんな見た目してるから家族には縁切られるし
 一緒に悪いことやってた仲間はもうパパんなってたりするし
 こんなのってねぇよ。何が平等だよ。おかしいだろうが」
幼女「ゲームしてもいい?」
DQN「俺の話聞いててくれてた?」
8:
幼女「ゲームどこ?」
DQN「ゲーム?んなもんねぇよ」
幼女「なんで」
DQN「パチする金無くて売った」
幼女「なんでーー」ポカポカ
DQN「痛い痛い」
幼女「お家帰る」
DQN「待て待て待て」
12:
DQN「確かDSは売ってなかった気がする。初代だけど」
幼女「どこ?」
DQN「うーん、どこだっけな。ちょっと待て」ゴソゴソ
幼女「おじちゃんのお部屋何にもない」
DQN「うっせ」
幼女「あっ、遊戯王」
DQN「遊戯王?あぁ、MTGな。んなとこにあったか」
13:
幼女「遊戯王やるの?」
DQN「遊戯王じゃないけど、前やってた」
幼女「遊戯王じゃないの?」ショボーン
DQN「MTGだって。何、遊戯王好きなの?」
幼女「テレビみてもいい?」
DQN「いいよ」
ポチッ
幼女「……」
DQN「七面鳥か」
16:
幼女「おいしいよね」
DQN「そうなの?俺食べたことない」
幼女「幼女もない!」
DQN「なんだそりゃ」
幼女「紙とペン」
DQN「え?」
幼女「ちょーだい」
DQN「?……なんだ、絵でも描くのか?」
幼女「……」カキカキ
19:
DQN「何書いてんだ?」
TV「はい、これで完成でーす、おいしそうですね?!」
TV「ではまた来週ー!」
幼女「あー!」
DQN「あ!?」
幼女「……」ショボーン
DQN「?」
DQN「あぁ」
幼女(……カタカナいっぱいで難しい……)ショボーン
22:
DQN「落ち込むなよ。ネットで調べてやるから」
幼女「しらべて!」
DQN「ローストチキンの作り方っと」カチカチ
幼女「……」じーっ
DQN「あーダメだ、うちオーブンないわ」
幼女「あるよ!」
DQN「それトースターだから」
幼女「できるよ!」
DQN「うちのトースターじゃ肉が入んねぇな」
幼女「……」ショボーン
24:
DQN「鶏肉が食いたいならケンタッキーでも行くか?」
幼女「いく」
DQN「おう、じゃあ支度しろ。外寒いからな」
幼女「うん」
……
幼女「ケンタッキーケンタッキー」
DQN「いっぱい買ったなー、そんなに食えんのか?」
幼女「くえる」
DQN「余ったら冷凍すりゃいいけど」
26:
幼女「おじちゃんにも一つあげる」
DQN「俺のは一個だけか」
幼女「そうだ」
DQN「まあ食いすぎんなよ」
幼女「ねーねー」
DQN「あん?」
幼女「ママどこ?」
DQN「あー」
27:
DQN「ママは仕事だって言っただろ?」
幼女「じゃあパパは?」
DQN「知らん。仕事じゃね?」
幼女「おじちゃんは?」
DQN「なにが?」
幼女「お仕事は?」
DQN「ほっとけ」
幼女「ふーん」
28:
ニートじゃねーか
31:
……
TV「愛してるよ……ゴウリキ……」
TV「アタシも……」チュッ
DQN「やっぱりクリスマスぶっ壊す」
幼女「うん」
DQN「だっておかしいもん。なんで俺ばっかりこんな可哀想なの」
幼女「DSどこー?」ゴソゴソ
DQN「……」
33:
DQN「おまえ、俺が怖くないの?」
幼女「こわくない」
DQN「なんで?こんな髪してんのに?耳こんな穴あいてんのに?」
幼女「おじちゃん弱いもん」
DQN「少なくともお前よりは強いよ」
幼女「んー?」
DQN「冗談だよ」
幼女「ねる」
DQN「おう、お休み」
36:
……
DQN「よし、あとはここにこれを置いて、飛び降りるだけ」
幼女「……」
DQN「うお、びっくりした!ンだお前!!」
幼女「おじちゃん何してるの?」
DQN「なんでもねーよ。あっちいけアホガキ」
幼女「あぶないよ」
DQN「いいから消えろ」シッシッ
幼女「……」
DQN「……」チッ
38:
DQN「俺はここから飛び降りて神になんだよ」
DQN「このクリスマスに対する抗議を記した手紙を残して
 俺はここで死ぬのだ」
幼女「しぬのー」
DQN「バカにしてんのか?お前」
幼女「してない」
DQN「……」
幼女「……」
 
DQN「何?」
幼女「……」
DQN「……ナンナンダヨ」
40:
DQN「つーかお前、なんでこんな時間にこんなとこいるんだよ」
幼女「……」
DQN「家どこ?親は?」
幼女「……わかんないなった」
DQN「なんだ、迷子かよ」
DQN「はぁ、つーかお前携帯持ってんじゃん。
 迎えに来てもらえ」
幼女「……」
DQN「俺は帰るから。じゃーな」
41:
DQN「……」テクテク
幼女「……」テクテク
DQN「ついてくんな!」カッ
幼女「……」オドオド
DQN「オドオドすんじゃねえ!言いたいことあんなら言え!」
幼女「……」ビクッ
42:
幼女「でんわ!」
DQN「あぁ?」
幼女「できない!ママにかけて!」
DQN「……チッ……。……しょうがねーな。貸せ」
幼女「はい」
DQN「……電話帳はっと……
 あいうえ、……【お母さん】これか?」
ピッピッピ、prrrrrrrrrrrr ガチャッ
DQN「おら、出たぞ……」
幼女「ママー!
 金髪のこわいおにいちゃんがいるとこに早くおむかえきてー!」
DQN「おいこら!かわれ!」
44:
DQN「変わりました!いやいや、違います誘拐とかじゃ……」
DQN「……え?」
DQN「はい、はい……え、……え?」
DQN「……言ってることが意味分かんないんですけど……はぁ?……ちょ、」
DQN「……」
幼女「??」
DQN「お前のママ、仕事忙しいってさ……」
幼女「……」
DQN「……」
DQN(娘が欲しけりゃどうぞ、って……何なんだよ)
45:
DQN「で、お前どうすんの」
幼女「……」
DQN「一人で帰れる?」
幼女「……」フルフル
DQN「……なー」
幼女「?」
DQN「お前んち、金持ち?」
幼女「……うーん」
幼女「そうでもない」
46:
DQN「でもガキに携帯持たせるってことは金持ちだよな」
幼女「ふつうだよ」
DQN「お前の着てる服高そうだよな?」
幼女「そうかなぁ」
DQN「決めた。俺、お前誘拐するわ」
幼女「……」
DQN「おとなしくついてこい。しばらく歩くぞ」
幼女「うん!」コクッ
48:
……
DQN「……はっ」
DQN「夢か……幼女と俺が初めて会った時の夢だ」
DQN「やたら鮮明な夢だった……。まあまだ数日前のことだからな」
幼女「……」ぽけー
DQN「おー、もう起きてたのか」
幼女「うん」
DQN「歯磨きしたか?」
幼女「した」
DQN「朝ごはんは?」
幼女「パン食べた」
DQN「そっか」
51:
幼女「おじちゃん」
DQN「なんだよ。携帯がどうかしたか」
幼女「かけて」
DQN「……誰に?」
幼女「ママ」
DQN「……」
幼女「……」
DQN「あー、そうだな。身代金の要求しねーとなー」
52:
DQN「……」
幼女「……」じっ
DQN「……あれ?」
DQN(なにこれ、携帯止まってんじゃん)
幼女「???」
DQN「……」
幼女「……」
DQN「やっぱダメだ。お前は誘拐されてんだから、分をわきまえろ」携帯ポイッ
幼女「……」ショボーン
DQN(俺の携帯からかけてみるか)
55:
幼女「おじちゃんどこいくの?」
DQN「コンビニ」
幼女「わかった」
DQN「あー、待て待て。お前は支度しなくていいから」
幼女「……」ショボーン
DQN「親から電話来るかもしれないだろ。待っとけ」
幼女「わかった」
DQN「じゃ、誰か着ても鍵開けんなよ」
幼女「うん」
56:
?外?
DQN「……」ピッピッ
prrrrrrrrrrrr
DQN「あ、もしもし」
DQN「ボク、お宅のガキを誘拐したもんですけど」
DQN「……酔ってんすか?」
DQN「もしもーし……よく聞こえないっすよ」
DQN「……いやいや、犬や猫じゃないんですからそんな簡単に
 いらないだの捨てるだの譲るだのって」
プッ ツーツーツー
DQN「……切れた」
60:
ガチャ
DQN「ただいま」
幼女「……」携帯ポチポチ
DQN「……」
DQN「残念だな。携帯は没収だ」ヒョイッ
幼女「あー!」
DQN「人質の分際で調子に乗りすぎだお前は」
幼女「かえせー、ばかー!」ポカポカ
DQN「痛い痛い。電話来たら教えてやるからやめろって」
幼女「……」ショボーン
62:
DQN「……」
幼女「……」
DQN「あー!くらい顔してんな!」
幼女「!」ビクッ
DQN「わかった!
 俺がなんか楽しいことしてやる!世間騒がすようなさ!」
幼女「うん??」
DQN「なにしてやろうか!?なんでもいいぞ!」
DQN「例えば学校の窓ガラス割って回るとか」
幼女「うーん??」
DQN「大型トラック盗んで乗り回すとか!」
64:
DQN「万引きとか強盗とかカツアゲとかさ」
幼女「うーん???」
DQN「楽しいぞー。ドキドキすっぞー
 お兄ちゃんが何でもしてやっぞー。どうだ?」
幼女「うーんと、うーんと」
DQN「……」
幼女「わかんない」
DQN「……なんだよ、つまんねーな
 じゃあなんでもいいよ。どっか行きたいとことかねーの」
幼女「うーん、うーんと……ゆ、遊園地……」
65:
DQN「遊園地だ?」
DQN「何が楽しいんだ?あんなの
 食いもんもたけーし大してうまくもねえし」
幼女「……」ビク
DQN「あー、でも仲間が係員にブチギレて遊園地の機材ぶっ壊して
 出入り禁止になった時は死ぬほど笑ったなぁ」ケラケラ
幼女「……」
DQN「そんな顔すんなよ」チッ
66:
幼女「……えん」
DQN「あ?」
幼女「公園……」
DQN「……が、何だよ」
幼女「……」オドオド
DQN「言いたいことがあるならちゃんと自分の口で言え」
幼女「いきたい」
DQN「よし」
67:
……
DQN「あー寒い寒い」
幼女「ブランコ!」タッ
DQN「つーかなんでこの糞寒い時に公園だよ……
幼女「……」キコキコ
DQN「……楽しいか、それ」
幼女「楽しい」
DQN「そうか」
69:
DQN「押してやろうか?」
幼女「いい」キコキコ
DQN「ふーん」
DQN「あー、タバコすいてー」
BBA「……ヒソヒソ」
BBA2「ヒソヒソ……」
DQN「……おい、帰らねえ?」
幼女「きたばっかり」
DQN「だよな」
70:
DQN「昼飯どうする?食いたいもんとかある?」
幼女「ケンタッキー」キコキコ
DQN「三食ケンタはおっちゃんには辛いな」
幼女「うーん」
DQN「かといって金も無いしな」
幼女「……」キコキコ
71:
幼女「……」
DQN「おいおい、そんな高くしたらあぶねーぞ」
幼女「おじちゃんみてて!」
DQN「あ?何をだ」
幼女「いっせーのせ!」ピョーン
DQN「あ」
ドシャッ
DQN「!」
幼女「……」
DQN「バカかお前wwwwwwww」
72:
DQN「あーあ。ひざ擦りむいてんじゃねーか」
幼女「……」
DQN「お前それしか服ねーのに汚すなよ」
幼女「……かえる」ショボーン
DQN「そうかい」
DQN「ほれ」
幼女「??」
DQN「おぶってやるから背中乗れ」
幼女「……うん」グスッ
83:
?家?
DQN「よし、バンソコウ貼ったしこれで平気だ」
幼女「はーい」
DQN「おらおらさっさと脱げー」
幼女「はーい」
DQN「んで脱いだ服は洗濯機いれとけー」
幼女「……」
DQN「何だよ、はよ脱げって」
幼女「……」
DQN「何。恥ずかしいの?」
88:
幼女「きがえは?」
DQN「あー、すまん忘れてた。」
DQN「つーかガキが着れる服なんてねーわ。
 乾くまでこれ着とけ」ポイッ
幼女「あっちできがえる」
DQN「そうか。まあどっちでもいいけど」
幼女「……」じっ
DQN「心配しなくても覗かねえよアホ」
91:
DQN「あんなまっ平らなガキでも女なんだな」
DQN「俺なんか、あのくらいなんてフルチンで川で魚取ってたわ」
DQN「いや、去年川でフルチンで花火したなそういえば」
DQN「……あ」
DQN「あいつ着替え忘れてんじゃん」
DQN「しょうがねーなー」
ガラッ
DQN「おい、着替え……」
幼女「!」
92:
DQN「……何だお前、それ」
幼女「……」
DQN「隠すな。ちゃんと見せろ」
幼女「……」
DQN「……んだこれ……」
DQN「タバコの跡か、……これ。
 ひでえな、なんでこんな、誰が……」
幼女「……」ビクビク
DQN「……まじかよ」
96:
DQN「……」
幼女「……」
DQN「……」ヌギヌギ
幼女「??」
DQN「ほら、見ろ。この胸のとこにあるやつ」バッ
幼女「あ」
DQN「らりった先輩にやられたんだ。
 シガーソケット直に当てられたから傷はお前よりでかい!
 多分お前より痛かった!どうだ!」
幼女「……痛そう」
DQN「おそろいだな!」
幼女「……うん!!」
106:
幼女「っくしゅ」
DQN「おー、早く服着ないと風邪引くぞ」
幼女「きがえない」
DQN「あるだろそこに」
幼女「わんわん……」
DQN「ガルフィーだ!」
幼女「きたくない」
DQN「あんでだよ」
幼女「ださーい」
DQN「ぐっ……」
108:
DQN「じゃあいいよ。素っ裸でいろよ」イラッ
幼女「おじちゃん怒った」
DQN「怒ってねーよ」
幼女「じゃあこれ着る」
DQN「は?それ俺が着てたやつだろ」
幼女「わんわんよりかっこいい」
DQN「ただのスウェットなんだけど……」
幼女「あったかい!」
DQN「ぶかぶかだなー」
111:
DQN「よし、じゃあ俺はガルフィーを着るぞ」
幼女「ださい」
DQN「どこに目ついてんだよ。どう見ても渋いだろ」
幼女「ださい」
DQN「ぐ……ま、まあおこちゃまにはわかるまいよ」
ピンポーン
DQN「あ?誰だ」
幼女「幼女出るー」
DQN「待て待て待て」
113:
DQN「お前はそこに隠れてろ。出てくんな」
幼女「なんで?」
DQN「いいから」
DQN(一応、チェーンはかけとくか……)ガチャ
DQN「あい」
BBA「あっ。DQNくん、家に居たのね」
DQN「あぁ、大家さん」
115:
大家「ごめんなさいね、急に。今日お休み?」
DQN「……そっすけど、なんすか?」
大家「DQNくんって独身よねぇ?」
DQN「はぁ?」
大家「言いにくいんだけどねえ、噂になってるのよ」
大家「DQNくんっぽい人が、小さい女の子を連れて歩いてるって」
DQN「……は、はぁ」
117:
大家「まさかとは思うんだけど、……物騒な時代でしょ?」
大家「変な噂が立つのも、困るんじゃないかなぁって」チラッ
DQN「……ちょっとよくわかんないっす」
大家「さっき外から女の子の声がしたような気がするんだけど
 中、誰もいないわよね?」
DQN「関係ないでしょ」
大家「そうなんだけどねぇ。一応。ほら・見てもいいかしら?」
DQN「ダメです」
118:
大家「……中に何かあるの?」
DQN「何もないっす」
大家「……じゃあ、その子は?」
DQN「……え」
幼女「……」じっ
DQN「……あ」
幼女「こんにちは」
大家「こ、こんにちは」
DQN「……」
大家「改めて聞くけど、DQNくん独身なのよね?」
121:
DQN「独身だって、ガキがいたっていいでしょ?」
大家「そ、そうだけど、」
DQN「こいつは俺の子供です。
 詮索されたくなかったから隠してただけです」
大家「で、でもその格好……
DQN「用事それだけっすよね?じゃ」
大家「え、ええ……じゃあ、ごめんなさいね」
DQN「はいどーも!」
バタン!
DQN「……」
幼女「???」
122:
DQN「おい、幼女。とりあえず外出る支度して。
 お前着てたコートだけ羽織ればいいから」
幼女「どうして?」
DQN「お出かけだ」
幼女「どこ?」
DQN「後で考える。ここ出てからな」
幼女「うん」
DQN「……」
123:
幼女「バイクだー!おおきいー!でも変な色ー!」
DQN「渋いだろ、ほれ、ヘルメットつけて」
幼女「うん!これおじちゃんの?」
DQN「長く乗ってなかっただけどなー。エンジンかかるかな」
ピーポーピーポー
幼女「あ、おまわりさん!」
DQN「ほら、いいから。はよ乗れ」ヒョイッ
幼女「うん!」
DQN(とりあえず駅まで行くか)
幼女「おでかけおでかけー」
DQN「足パタパタすんな」
127:
?駅?
幼女「人がいっぱいいるー」
DQN「夕時だからな。さて、どこ行こうか」
幼女「遊園地!」
DQN「今から?……平日だからもう閉まってんじゃねーか?」
幼女「いく」
DQN「……」
幼女「……」
DQN「行くかー」
幼女「ほんと?いいの?」パァッ
130:
DQN「おう、でも乗り物動いてないかもしれないぞ」
幼女「いいよ!」
DQN「じゃあこっからは電車で行くか」
幼女「うん!バイクは?」
DQN「ここ置いとく」
幼女「とられちゃうよ」
DQN「いい、もういらねえから」
幼女「そっかー」
133:
?遊園地?
幼女「……なんてよむの?」
DQN「閉園中、だって。」
幼女「???」
DQN「やっぱもう終わっちゃったみたいだなー」
幼女「……入れないの?」
DQN「入りたい?」
幼女「はいりたい」
DQN「よし、入ろう」
幼女「え?」
136:
DQN「えーっと、確かこのあたりに……」
幼女「??」
DQN「植物園の入口だが、もう閉鎖されてる。つまり警備も手薄なはずだ。多分」
DQN「ちょっと高いけど、ここに足ひっかければ……」ヨット
DQN「ほれ、入れた」
幼女「おじちゃんかっこいい!!」キラキラ
DQN「まーな!」
139:
DQN「ほれ、お前も来い」
幼女「うん!」
DQN「足元きをつけろよー」
幼女「うん!」ピョン
DQN「あ」
ドシャー
DQN「なぜ飛ぶんだバカwwwwwwww」
幼女「……はなぢでた」
DQN「アホwwwwwwww」
141:
幼女「遊園地!」ダッ
DQN「おー、走るな走るな」
幼女「……」ダッ
DQN「お、戻ってきた」
幼女「こわい!」
DQN「あー。真っ暗で不気味だもんな」
幼女「……」
DQN「手つなぐ?」
幼女「うん」
143:
幼女「観覧車だ!」
DQN「真っ暗だとひたすら不気味だなー」
幼女「動かして」
DQN「無茶言うな」
幼女「……」
DQN「中入る?」
幼女「うん!」
DQN「動かないけど」
幼女「はいる」
DQN「おけ」
145:
DQN「……」
幼女「上がらなーい。動かなーい」足パタパタ
DQN「そりゃーな」
幼女「でも楽しい!」
DQN「そうかー」
幼女「おじちゃん」
DQN「んー」
幼女「あきた!」
DQN「そりゃそうだ」
147:
DQN「つーかお前寒くねーの」
幼女「寒くない」
幼女「っくしゅん」
DQN「家帰りたい?」
幼女「かえらない」
DQN「ファミレスでも行くか?」
幼女「いかない」
DQN「そうかー」
151:
幼女「つぎ、メリーゴーランド!」ダッ
DQN「走るな走るな」
DQN「あ」
DQN「そっちはダメだ。こっちこい」グイ
幼女「メリーゴーランドこっち……」
DQN「ジェットコースターの方が楽しいだろ。行くぞ」
夜警「ん……?なんか人の声がしたような」
夜警「気のせいか……適当に巡回してはよ戻ろ」ダラダラ
162:
DQN「……ハァ、ハァ……」
DQN「……よし、降りろ」
幼女「うん」スタッ
幼女「おじちゃん、なんで走るのー?」
DQN「はよジェットコースター乗りたくて」
幼女「そっかー?」
DQN「……ハァ」
DQN「なあ」
幼女「うん?」
DQN「身代金、要求してなかったな」
163:
DQN「……」ピッピッ
幼女「ママに電話するの?」
DQN「……」
prrrrrrrrrrrrrr
DQN「もしもし」
幼女「かわって!」
DQN「……」
DQN「良かった。今日はシラフみてーだな」
DQN「誰って……てめーのガキを誘拐したもんだよ」
164:
DQN「……」
DQN「お前は確かにガキを要らないって言ったよな」
DQN「それを聞いて安心したぜ」
DQN「え?……あははは」
DQN「何するつもりって、お前には関係ねーだろ」
DQN「そうだなー、じゃあ一個だけ教えてやる」
DQN「俺はクリスマスをぶっ壊す」
DQN「ガキにはその犠牲になってもらうわ」
167:
DQN「何泣いてんすか」
DQN「返してって……いらないって言ったのあんたでしょ」
DQN「もう遅いっすよー」
DQN「今遊園地にいるんすけどね」
DQN「2000万用意して来てください。
 そしたら返してやりますよ。ま、生死は保証しねーけど。じゃ」ピッ
幼女「……おじちゃん?」
DQN「良かったな。母ちゃん迎えに来るってさ」
174:
DQN「ここで座って待ってな」
幼女「……おじちゃんは?」
DQN「俺はそのへんで遊んでるわー」
幼女「いっしょにいく」
DQN「お前がどっか行っちゃったらママが迷うだろ」
幼女「……」
DQN「おっと、忘れるところだった。ほれ、携帯返すよ」ポイッ
幼女「……」
175:
DQN「本当は一緒に待っててやりてーけど」
DQN「俺もまだ捕まるわけにはいかねーし」
DQN「お前のせいでクリスマスぶっ壊す計画延期してたし」
DQN「俺は神にならなきゃいけないから」
幼女「……」
DQN「泣くなって」
幼女「……」
ウー ピーポーピーポー
DQN「じゃあ、元気でなー」
188:
警察「子供はもう保護した!!」
警察「お前にもう金が渡ることはない!!」
警察「お前の計画は失敗したんだ!!」
警察「そんなところに登ったら危ないぞ!!降りて来なさい!」
DQN「あー寒い寒い」
DQN「あのー、そこに置いといた手紙読んでくれましたー?」
警察「はぁ!?手紙!?」
警察「クリスマスがどうこういうアホらしい手紙か!」
DQN「そうそう」
191:
警察「子供を誘拐して身代金を誘拐したのも
 クリスマスがどうこういうのが原因か!?」
DQN「そうだよ!」
ざわざわ・・・
警察「薬だなこれは……」ボソッ
警察「ああ、言ってることが常軌を逸している……」ボソボソ
DQN「はー。それにしてもいい眺めだ」
DQN「来世ではクリスマスの無い世界だといーな」
警察「待て!早まるな!!」
DQN「……ふぅ」
197:
DQN「あ、そうだ」
警察「なんだ!!」
DQN「さっきのガキ、ちゃんと親迎えに来ました?」
警察「ああ、ちゃんと保護された!!
 優しそうなお母さんがな!子供を抱きしめて、泣いて謝ってたよ!」
DQN「そうか」
DQN「それはよかった」
DQN「これで後はクリスマスをぶっ壊すだけだ!!」
スッ
警察「!!!!!!!」
199:
?数年後?
JK「今日はクリスマスだねー。みなさんどうお過ごしの予定?」
JK2「あーやめてやめて!」
JK3「あー、そっかwwJK2は彼氏いないもんねー」
JK「ごめえんwwwうちらは遊んであげられなくて」
JK2「悪魔www」
JK「早く彼氏作りなよーwww
 クリスマス彼氏居ないとか拷問じゃんwww」
JK2「そうだよねwwwあー男ほしーwww」
200:
これは・・・
203:
JK「あっ、ごめん彼氏迎えに来たってー!もう行くね!」
JK3「あ、じゃああたしも行くー!じゃあね!」
JK2「うん、ばいばーいwww」
JK2「……」
JK2「はぁ」トボトボ
JK2「家帰りたくないなぁ……」
206:
?遊園地?
JK2「……閉園中か」
JK2「クリスマスの夜なんだからもうちょっと開けとけっつーの」
JK2「……えっと……植物園……」
JK2「ここに足掛けて……」
JK2「きゃ、」
ドサッ
JK2「あいててて……」
JK2「……う」じわっ
JK2「何泣いてんだ私」
210:
JK2「クリスマスぶっ壊すって言ったじゃん」トボトボ
JK2「ぜんぜん壊れてないんだけど……」
JK2「……おじちゃん……」グスッ
JK2「あ」
JK2「……あれ、誰か居る……」
「おい!!そこのJK!!」
JK2「!?」
DQN「今年こそクリスマスをぶっ壊すぞ!協力しろ!」
クリスマスぶっ壊れろ!!!おわり!!!
211:
へ!?
212:
ファッ!?
213:
ひゃっ?!
217:
ふぇっ!?
218:
は!?
247:
ちょっとクリスマスぶっ壊してくる
24

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