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由比ケ浜「ヒッキーごめんね」


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1:
八幡「・・・」
由比ケ浜「本当にごめん」
八幡「まあ、こうなる事は予想してたけどさ」
八幡「でもさ俺、つき合う前に言ったよね」
八幡「犬を助けてくれたっていう一時的な感情なだけで」
八幡「そんな恋心は病気と同じで、いずれ冷めるって」
由比ケ浜「うん」
八幡「それでも、本気だって言ったからつき合った」
4:
由比ケ浜「ごめんなさい」
八幡「まあ、いいや」
八幡「他に好きなひとができたなら俺にとめる権利は無いしな」
八幡「でも一つだけ約束してくれ」
八幡「俺にはもう関わらないでくれ」
由比ケ浜「・・・わかった」
八幡「よし、じゃあこの話はもう終わりだな。またな」
6:
翌日 教室
ガヤガヤ
八幡「・・・・・」ポツーン
八幡(よし、ちゃんと以前のぼっちに戻れてるな)
葉山「ペチャクチャ」キラキラッ
由比ケ浜「ペチャクチャキャッキャ///」
八幡(ほほう、由比ケ浜の次の想い人は葉山か)
八幡(なかなか良いチョイスじゃないか)
八幡(しっかし葉山だとライバルが多いしな。なかなか厳しそうだな)
八幡(まあ、頑張りたまえ)
9:
部室
八幡「おっす」
雪乃「こんにちは。今日は由比ケ浜さんと一緒じゃないの?」
八幡「あー、多分あいつはもう来ないんじゃないかな」
八幡「てか、俺がいる限りこないだろうな」
雪乃「由比ケ浜さんとなにかあったの?」
八幡「昨日別れた」
雪乃「あら、あなたたちは上手く行くと思ったのだけれど」
八幡「まー、そんな簡単にはいかんだろ」
八幡「だからさ、あいつとは部活以外で仲良くしてやってくれ」
10:
雪乃「あなたは以外と平気そうね」
八幡「まあな。経験値が他の男子高校生とは格段にちがう。それに始めから覚悟してたしな」
雪乃「なるほど、遊びでつき合っていたのね。あなたクズね」
八幡「おい、強がりに決まってんだろ。ばっちり新たなトラウマになってんだから、今はいじめないでくれ」
雪乃「じゃあ、慰めてほしいのかしら?」
八幡「お前の慰めは哀れみだろーが、よけーに傷つくからやめろ」
雪乃「あら、私は本気よ」
21:
八幡「おいおい、今完全に女性不信なんだよ。もう戸塚でいいやってなってるんだから、そっとしておいてくれ」
雪乃「もうそれはだいぶ追い込まれていると思うのだけれど」
雪乃「じゃあ、何かお望みはある?」
八幡「普段通りに接してくれ。いやちょっと待って、いつもより優しめに普段通り接してくれ」
雪乃「それはもはや普段通りでは無いのでは・・・、わかったわ」
八幡「ほう。さっそく優しいな」
雪乃「こんな時どう接すればいいか、わからないのよ」
八幡「まあ、気にしないでくれ」
22:
翌日
八幡「よう」
雪乃「こんにちは。その淀んだ目を見たところ、まだ引きずってるのね」
八幡「引きずってるのは確かだが、体調は良いし目はいつもどおりだ」
雪乃「まるで死んだ魚のような目ね。あまり物を食べれてないのかしら」
八幡「話聞いてた?目は普段通りだっつーの」
雪乃「そんなあなたの為に、クッキーを作ってきたの」
24:
八幡「想像上で人を勝手にぼろぼろにするなよ。えっ、クッキー?おい、慰めか?」
雪乃「あら、いらないの?」
八幡「いや、いるけどさ」ボリボリ
八幡「普通にうまいな」
八幡「いや、由比ケ浜の料理がひど過ぎたせいか、かなりうまく感じる」
雪乃「そう。それはよかったわ」
26:
雪乃「それとあなた、何か苦手な物はある?」
八幡「人」
雪乃「ごめんなさい。質問にあなたの理解力を考慮してなかったわ。何か苦手な食べ物はある?」
八幡「これでも国語学年3位の僕です。特にありません」
雪乃「では明日のお昼のお弁当を作ってあげるわ」
八幡「おい、慰めはいらんと言ったろ」
雪乃「あら、優しめに接してほしいと言ったのはあなたなのだけれど」
27:
八幡「そーゆーのじゃなくて、トラウマをほじるのはやめてくれってことだったんだけど」
雪乃「そうだったの。てっきりあなたはチヤホヤしてもらいたいものだと思ったわ」
八幡「俺はその辺のスイーツ女とは違うんだよ。『傷ついてる私かわいそう!!』みたいなのが一番嫌いなんだよ」
雪乃「あらそう。ならいいわ」
八幡「・・・マジで作ってくれるの?」
雪乃「さあ・・・」ニコッ
29:
翌日
八幡(やっと昼休みか。購買にパンでも買いにいくか)
八幡(そういや昨日雪ノ下が弁当作るっていってたな)
八幡(いや、まさかな。あいつはそんなキャラじゃないしな。いつもの冗談か)
八幡(・・・・)
八幡(一応部室いってみるか)
31:
部室
八幡「おっす」
雪乃「あら、めずらしいわね。まだ昼休みよ。時間もわからないの?」
八幡「んなことはわかっとるわ」
八幡「昨日のお前の言葉は本当かなと思ってな」
雪乃「なんのことかしら」
八幡「・・・やっぱいいや。期待した俺が悪かった」
雪乃「冗談よ。ちゃんと作ってきたからどうぞ」
雪乃「といっても、私のお弁当のついでだから私のと中身が一緒だけれど」
八幡「いや、十分にうれしいです」
32:
八幡「」パカッ
八幡「なるほど。唐揚げにエビチリにチャーハンか。以外にも中華なんだな」
八幡「」パクッ
八幡「・・・やっぱりおまえ料理上手いんだな。めちゃくちゃうまい」
雪乃「あら、あなたも人並みにほめる事ができるのね」
八幡「俺はいつだって正直だぞ。まずけりゃまずいって言う。うまけりゃうまいって言う」
雪乃「そう。それならよかったわ」
37:
八幡「」ガツガツ
八幡「」ガツガツ
八幡「」ガツガツ
雪乃「・・・・」ジー
八幡「どうした?お前は食べないのか」
雪乃「いえ、それより足りなければ私の分も食べる?」
八幡「いや、それはさすがに悪いだろ。人の領域に入らないのがポリシーだ」
雪乃「朝食を多めにとったから、あまりお腹がすいてないのよ」
八幡「ならもらう」
38:
雪乃「見事な身の返しね」
八幡「もらえるものはもらう。それがポリシーだ」ガツガツ
雪乃「あなたらしいわね・・・」ジー
八幡「ふう、ごちそーさん。あ、弁当箱洗って返すから明日でいいか?」
雪乃「それじゃあ明日の分が作れないじゃない。私が洗うからいいわ」
八幡「・・・明日も作ってくれるの?」
雪乃「さあ・・・」ニコッ
40:
じょうしがきた
あと自由にしてくれ
42:
おい おい!
118:
由比ヶ浜「はぁー、隼人君かっこいいなぁ。でも相変わらずライバル多いし…」テクテク
由比ヶ浜「うーさむっ、そろそろ中入ろっと」
由比ヶ浜「…あっ前の癖で奉仕部の方に来ちゃった…ヒッキーとの約束があるもんね戻ろっと…」
由比ヶ浜「ん?あれって……なんでゆきのんがヒッキーとご飯一緒に食べてるの?」
120:
>>118
!?
121:
由比ヶ浜「…そーっと」コソコソ
八幡『………明日も作ってくれるの?』
雪ノ下『さあ…』ニコッ
由比ヶ浜「…えっ、ゆきのんがヒッキーにお弁当作ってあげたってこと?それになんでゆきのんあんな幸せそうな顔してるの?ヒッキーになのに、あたしの元彼になのに」
127:
八幡『…あーまあ別に無理しなくていいぞ。普通に少し優しく接してくれればそれだけで十分だ』
雪ノ下『無理なんかしてないわ。お弁当くらい私のものを作るついでなのだし。少し優しくという方がよほど難題ね。平塚先生にノックを教えることくらい難しいんじゃないかしら』
八幡『おい、無理ってことじゃねーか。まあ変に気を使われるよりましか』
雪ノ下『…そうかもしれないわね』クスッ
由比ヶ浜「……………」
128:
キーンコーンカーンコーン
八幡『おっ予鈴か…もう教室戻るわ』
雪ノ下『そうね、私ももう少ししたら行くわ』
八幡『おう』
八幡『………』
八幡『………』
雪ノ下『…?どうしたのかしら?戻るんでしょう?』
八幡『ああ…えーとその………弁当すげー美味かった。……それだけだ。じゃあな』
雪ノ下『…ふふっ、明日は雪でも降るのかしらね』
八幡『うるせー、じゃ行くわ』
雪ノ下『ええ、また放課後ね』ニコッ
由比ヶ浜「…………」
133:
雪ノ下『……ふふっあんなに美味しそうに食べてくれるならまた作ってくるに決まっているでしょう。明日は何を作ろうかしら、今日は中華だったし…』
雪ノ下『……あら、私も急いで戻らないとまずいわね。』パタパタ
由比ヶ浜「………どおいうこと?毎日作ってあげてるの?あたしもそんなことしてなかったのに?それになんでヒッキーもそれを受け入れてるの?あのヒッキーが、あたしだけに心を開いてくれてたヒッキーが」
138:
平塚「……だからこの時のKは人生に絶望したからこのような結果になったという解釈とそれ以外にも??」
八幡「………」
由比ヶ浜「(…授業は前みたいに死んだ目で受けてる。…ううん、前の時以上か。あたしと付き合う前の目をしてる。でもさっきは目がここまで酷くなかったのに…)」
由比ヶ浜「(今はあたしが振った時の目だ)」
由比ヶ浜「(ゆきのんと居たからってこと…?………………)」
由比ヶ浜「(……あーなんか久しぶりに授業中にヒッキー見たな。…ううん、久しぶりにまともに見たって感じ)」
142:
由比ヶ浜「(…なんかヒッキーの顔見てると落ち着く。目は前の方が良かったけど)」
葉山「優美子、授業は真面目に受けた方がいいって」コソコソ
三浦「んー、眠いもんは眠いし。でも隼人が言うならあーしもう少し頑張って起きてようかな?」
葉山「はは、俺が言わなくたって授業中は起きて先生の話を聞いておくべきだぞ」コソコソ
由比ヶ浜「(…そう言えばどうしてあたしヒッキー振っちゃったんだろう。)」
由比ヶ浜「(隼人君はかっこいいし優しいけど…よく考えたらそれだけに感じちゃう…ヒッキーは目が死んでるし最低だし優しくないけど…)」
由比ヶ浜「(…でも誰よりも優しかった)」
由比ヶ浜「(他人なんかどうなっても知らないって態度しといて、いつも誰かを助けてたし、あたしと付き合ってからはあたしを誰よりも大切にしてくれてた。)」
由比ヶ浜「(…でもあたし馬鹿だから…ヒッキーが中々そういうのを表立って見せてくれないから…隼人君の上辺の優しさが新鮮に感じて惹かれちゃったのかな)」
由比ヶ浜「(…あはっ、あたしさいてーだ………)」
150:
三浦「ねぇ隼人?、こいつがこうなったのってビビって自分から先に行動しなかったのが悪いんじゃね?なんだっけ自業自得?…やばっあーし頭良すぎ」
葉山「うーん、平塚先生も言ってる通り色々な解釈があるからなあ。もちろん優美子のものも一つの考え方としてはあると思うけどね」コソコソ
由比ヶ浜「(………今改めて隼人君を見直してみても…かっこいいはかっこいいけど、どうしちゃったんだろう別に好きって感じじゃないなぁ)」
由比ヶ浜「(…それよりもヒッキーのことが)」
由比ヶ浜「(付き合ってた頃くらい…ううんそれよりも…)」
156:
八幡「……うぃーす」
雪ノ下「あら時間通りにここに来るなんて珍しいこともあるものね珍シガヤ君」
八幡「さすがに無理がありすぎだろ…悪口ですらねぇ」
雪ノ下「あら、悪口なんかを言ったら立ち直れなくなってしまうのでどうかやめて下さいと懇願してきた男がどこかにいたはずなのだけれど」
八幡「そこまでは言ってねぇぞ…………はいはい俺が悪うございました。そう懇願しましたよ」
雪ノ下「ふふっ、わかればいいのよ………ガタッ……あら?誰か依頼人かしら」
由比ヶ浜「……や、やっはろー。………ひさしぶり」
164:
八幡「!……………」
雪ノ下「あら…由比ヶ浜さん久しぶりね、もう来てくれないと思っていたわ」
由比ヶ浜「う、うん。勝手に来なくなってごめんね。ゆきのんにも会いたくなってさ」
雪ノ下「いえ、別に私はいいのよ。…寂しくなかったと言ったら嘘になるけれど。でもまた話せて良かったわ」
八幡「…………」
由比ヶ浜「あはは。うん、あたしもゆきのんとまた話せて嬉しい。最近どうしてた?」
八幡「……おい」
由比ヶ浜「…」ビクッ
八幡「…何の真似だ」
165:
くそビッチだな
170:
>>165
おい
171:
>>165
コラ
168:
由比ヶ浜「えっ、どうしたのヒッキー、何か怖いよ」
八幡「…ふざけるな。約束しただろ」
由比ヶ浜「……う、うん。でも」
八幡「………」
由比ヶ浜「………」
雪ノ下「…ねぇ、どういうことなのかしら。説明して貰える?」
八幡「…!あ、ああ、悪かった雪ノ下。少し出てくわ。……行くぞ由比ヶ浜」
由比ヶ浜「えっ、う、うん」
雪ノ下「ねぇ比企谷君、私は"説明して貰える?"と聞いたのよ?ここでちゃんと説明しなさい」
172:
雪ノ下「あなたも、由比ヶ浜さんも、奉仕部部員よ?私には奉仕部の部長として一連の顛末を聞く義務があると思うのだけれど」
由比ヶ浜「……」
由比ヶ浜「…えーと、あたしが馬鹿だから…」
雪ノ下「いえ、由比ヶ浜さん、悪いけれど私はそこの男に聞いてるの。」
由比ヶ浜「…!う、うんごめんね」
八幡「…………はぁ、わかったよ。だけど簡潔にだからな」
208:
172の続き読みたいから頼む
これは別ルートとしてよんでくれ
翌日
八幡(やっと昼か。腹がへった)
八幡(あいつ、今日も作ってるのかな)
八幡(・・・また期待しようとする。俺のいけない癖だ)
八幡(もう期待する事はやめたんだ)
八幡(・・・・・)
八幡(しかし昨日の弁当を思い出すとよだれが)ダラッ
戸塚「は、八幡!!よだれよだれ!!」
八幡「はっ、いかんいかん。悪いな戸塚。お前を見てたらついな」
戸塚「ど、どーゆこと八幡!?」
209:
八幡「いや、間違えた。言い訳すら間違えた。ただ腹が減ってるだけだ」
戸塚「そうなんだ、びっくりした。じゃ、じゃあ一緒に食堂いかない?///」
八幡「おう!!いこーぜ!!」
八幡「・・・あ、悪い戸塚。用事あったんだ・・・」
戸塚「そっかー。今度一緒にいこうね!!」
八幡「おう!!」
213:
部室
八幡「おっす」
雪乃「あら、またきたの。教室に居場所がないのかしら」
八幡「それはおまえも一緒だろーが」
雪乃「私は一人で食べるのがすきなのよ。だからあなたに邪魔されて不愉快だわ」
八幡「はいはい。すみませんね」
八幡「・・・・・」
雪乃「・・・・・」
八幡「・・・・・」
雪乃「・・・・・」
雪乃「なにか用があるのかしら?」
219:
八幡「・・・えっ、あの、え?」
雪乃「うそよ。お弁当ならあるわ。お食べなさい」
八幡「僕は犬扱いですか?ありがたくいただきます」
八幡「今日は和食か。肉じゃがに魚の煮付けに玄米ご飯か」
雪乃「みそ汁もあるけど、飲む?」
八幡「いたせりつくせりだな。いただくよ」
223:
八幡「」ガツガツ
八幡「」ガツガツ
八幡「」ガツガツ
雪乃「」ジー
八幡「」ガツガツ
八幡「ふう、相変わらず上手かった。量も結構あったな」
雪乃「ええ、昨日の様子だと足りないと思ったのよ」
八幡「なんだ、やさしいな」
雪乃「優しくしてほしいといったのはあなたなのよ」
八幡「だからあれはだな・・、いやもういいや」
雪乃「そう?」
224:
翌日 部室
八幡「・・・・」
雪ノ下「・・・・」
八幡「・・・・」
雪ノ下「・・・・」
雪ノ下「まるで餌付けされた犬ね」
八幡「言い訳もありません」
228:
雪乃「それで?」
八幡「今日も餌付けしていただけないでしょうか」
雪乃「あなた人としてのプライドがないのね。そして今日は作る約束をしてないのだけれども」
八幡「慰めてくれるんじゃなかったのかよ」
雪ノ下「あら、あなた本当は慰めてほしかったのね」
229:
八幡「いや、あの状態で慰められたらさ」
八幡「万が一にも好きになっちゃうかもしれないじゃん」
八幡「な、まずいだろ?」
雪乃「そうかしら?問題ないと思うのだけれど」
雪乃「まあいいわ。今日も私の余りでついでに作って来たのだけれども、食べる?」
八幡「余りが、お前の弁当の3倍もあるぞ」
雪乃「作りすぎたのよ」
八幡「・・・・ありがとうございます」
237:
翌日 教室
八幡(よし昼だ。今日は何を作ってきてるかな)
平塚「今日の日直は昼休みのうちにプリントを職員室に持ってくるように!!」
八幡(すぐに部室に向かおう)
平塚「どこに行くんだね比企谷。君は日直だろ」
八幡「いや、外せない用事があるんすよ。日直はもう一人いるんだからそっちに頼んでくださいよ」
平塚「いいや。これは結構量が結構あって重い。二人で運ぶんだ」
八幡「あいつ力持ちだから一人で大丈夫ですよ」
平塚「また適当な事を・・・君はもう一人が誰か分かってないだろ。女の子一人では無理だ。手伝いたまえ」
八幡「まじかよ。だれだよそんな貧弱なやつは」
由比ケ浜「あっ・・・・」
八幡「・・・・・」
239:
八幡「・・・・」テクテク
由比ケ浜「・・・・」エッチラコッチラ
八幡「・・・・」テクテク
由比ケ浜「・・・・」エッチラコッチラ
八幡「重いなら半分かせ」
由比ケ浜「えっ、いいよ!!」
八幡「・・・早く終わらせたいんだ。かせ」
由比ケ浜「・・・うん。ありがと」
272:
由比ケ浜「やっぱりヒッキーはやさしいね」ボソッ
八幡「なんかあったのか?」
由比ケ浜「・・・・・」
由比ケ浜「ヒッキーとお話していいの・・・?」
八幡「今俺たちは日直で、日直として事務的に会話してるだけだ」
由比ケ浜「そっか・・・」
276:
由比ケ浜「あのね、もうすぐバレンタインデーじゃん」
八幡「葉山にチョコ渡すのか?」
由比ケ浜「うん・・・、え!?ヒッキーなんでしってるの!?」
八幡「見てればわかるよ」
由比ケ浜「・・・・ヒッキーみてるの?」
八幡「そんなことはどうでもいい。で、どうした?」
由比ケ浜「うん、それでチョコケーキにしよっかなって思ったんだけど」
由比ケ浜「ほら・・・、自信なくてさ」
八幡「あまり変わってないなお前」
由比ケ浜「う、うっさい!!・・・こんなこと優美子たちには絶対相談できなくて」
279:
八幡(・・・・・)
由比ケ浜「あ、あはは、こんなことヒッキーに話すなんて変だよね・・・」
八幡「俺が手伝ってやろうか?」
由比ケ浜「ええ!?それは悪いよ!!」
八幡「奉仕部として俺個人で依頼をうけるだけだ。変じゃないだろ」
由比ケ浜「・・・・ゆきのんは?」
八幡「あいつは関係無い。あくまでも俺個人の依頼だ」
八幡「どうする?」
由比ケ浜「そっか、じゃあお願いしよっかな」
284:
平塚「よし、ちゃんと二人できたな」
八幡「これで仕事終わりですよね先生?」
平塚「ああ、だが君は何をそんなに急いでるんだ?」
八幡「用事があるんです。では失礼します」ガラッ
八幡「・・・・」テクテク
由比ケ浜「・・・・・」テクテク
由比ケ浜「ヒッキー、用事って?」
八幡「お前には関係ない」
八幡「さっきの話だけど、明日の昼休みに作ったの持ってこい。味見してやる」
由比ケ浜「う、うん。わかった・・・」
286:
部室
八幡「」ガツガツ
八幡「」ガツガツ
雪乃「」ジー
八幡「ふう、今日も上手かった。ごちそうさま」
雪乃「・・・え?あ、ああ、お粗末さま」ジー
八幡「・・・なんかついてるか?」
雪乃「い、いえ、それより今日はずいぶん遅かったのね」
雪乃「あなたを待っているだけで昼休みが終わると思ったわ」
八幡「悪いな、日直の仕事があってな」
289:
雪乃「あら、あなたが仕事なんて、どんな風の吹き回しなのかしら」
八幡「平塚先生に強制連行されてな」
八幡「そうだ、こう毎日作って来てもらっていて悪いんだけどさ」
八幡「明日の昼は用事ができたからさ、明日の俺の分の弁当は作らなくていいぞ」
雪乃「ずいぶんと偉そうな言い方ね。あなたの分はあまりだと言ったはずだけれども」
八幡「す、すまん。それでもおいしくいただいてる」
八幡「だからもったいないから、明日は少なめに作ってくれ」
雪乃「ま、まあ、いいわ。どうでもいいけれども、ちなみに何の用事かしら?」
293:
八幡「由比ケ浜から個人的な依頼を受けてな。それで」
雪乃「どういうことかしら?」
雪乃「あなたたちは別れたはずではなくて?」
八幡「個人的に奉仕部としての依頼だ。だからお前にも関係無い」
雪乃「関係無い・・・、そう、わかったわ」
雪乃「そうゆうことなら、明日は少なめに作ることにするわ」
八幡「悪いな」
297:
翌日 昼 空き教室
八幡「まずい」
由比ケ浜「うぇ!?結構いい出来だと思ったんだけどなぁ」
八幡「いやかなりまずい。まず、なんでチョコケーキにあんこ入ってるの?」
由比ケ浜「甘いものと甘いもののコラボは常識でしょ!!」
八幡「あと当たり前のようにコゲてんだけど」
由比ケ浜「カリカリのほうがおいしいかなーて」
八幡「カチカチの間違いだろ。普通のもの作れ」
由比ケ浜「ふつーてつまんなくない?」
八幡「いいから普通にしろ。レシピ通りに作れ」
八幡「作ったら、また明日もってこい」
由比ケ浜「・・・明日もいいの?」
八幡「まずいケーキを葉山に食べさせたいなら別にいい」
由比ケ浜「わかった!!わかったよ!!がんばる!!」
304:
放課後
雪乃「比企谷くん、明日のお弁当なのだけれど、なにかリクエストはある?」
八幡「ああ、すまん。明日もちょっとな」
雪乃「・・・長引きそうなの?」
八幡「あの分だとなりそうだな」
雪乃「そう、じゃあ明日も少なめに作ることにするわ」
八幡「気を利かせて悪いな」
311:
一週間後
八幡「まあ、ましになったな」
由比ケ浜「ほんと!?」
八幡「最初に比べるとずいぶんましだ。まあこれで葉山に渡せるんじゃないか」
由比ケ浜「そっかー、ヒッキーのおかげだね」
八幡「奉仕部としての仕事だからな」
由比ケ浜(・・・・・)
由比ケ浜「・・・やっぱり、ヒッキーはやさしいよ」
八幡「・・・・」
由比ケ浜「ね、ねぇ、最後に明日の昼もつき合ってくれない?」
由比ケ浜「本当に大丈夫か最後に確認しときたいし・・・」
八幡「・・・・」
八幡「わかった。いいぞ」
由比ケ浜「ありがとぉ」
321:
翌日
由比ケ浜「今日もありがとうね!!」
八幡「ああ、今日で最後だしな」
由比ケ浜「うん・・・、じゃあ食べてみて?」
八幡「なんでラッピングされてんだ?」
由比ケ浜「あ、あのね、ちょっと早いけどヒッキーにバレンタインチョコってことで」
326:
八幡「・・・・・」
由比ケ浜「ヒッキーここずっと私の為にがんばってくれたしさ」
由比ケ浜「私も最近はヒッキーにおいしいって言ってもらいたくてがんばったの」
八幡「・・・・」ガサガサ
八幡「・・・・」モグモグ
由比ケ浜「そ、それでね!!隼人君にあげるのはまだいいかなぁーって」
八幡「・・・・」モグモグ
由比ケ浜「ヒッキーの為にここまでがんばれたしさ・・・」
八幡「・・・・」モグモグ
由比ケ浜「私もしかしたら、まだヒッキーの事好きかもしれない」
334:
八幡「うん、やっぱり上手くなってる」
由比ケ浜「ほ、ほんと!!」
八幡「いやー、いいね。女の子が自分の為にがんばって料理がうまくなるってのは」
八幡「理想的なシチュエーションだな」
八幡「それで、ほとんどの男どもは落ちるだろ」
381:
八幡「まあ由比ケ浜は優しいし、気が利くし、手作りお菓子なんて渡したら男はウハウハになる」
由比ケ浜「そ、そう///」
八幡「だけどな、俺、最近唐揚げや肉じゃがが好きになってさ」
由比ケ浜「・・・え?」
八幡「なんか思い出したら食いたくなってきた」ジュルリ
八幡「悪いけどここで失礼するわ」
八幡「あ、チョコケーキはちゃんと上手いから自信もって葉山に渡せ」
由比ケ浜「え!?えっ!!?」
385:
さすが八幡さんやで
392:
八幡「あと、ビッチみたいにフラフラしてないで、葉山みたいな将来性のある男をつかまえとけ」
八幡「それが言いたかった。じゃな」
由比ケ浜「び、ビッチっていうなあああああ」エッグッ
399:
部室
八幡「おう」
雪乃「あら、昼にここにくるのは久しぶりね」
八幡「そうだな、で、急で悪いんだけど」
八幡「お前の弁当一口でいいから分けてもらえない?」
雪乃「もう食べてしまったわ」
八幡「だよな、もう昼休み終わるしな」
雪乃「でも、あなたのお弁当ならそこにあるわ」
406:
八幡「・・・・・・」
八幡「お前、ずっと作って来てたのか?」
雪乃「どんだけ自信家なのかしらあなた。偶然今日は作り過ぎたのよ」
八幡「・・・そっか」
八幡「じゃあ、遠慮なくいただくわ」
八幡「」ガツガツ
雪乃「」チラッ
八幡「」ガツガツ
雪乃「」チラッ
八幡「」ガツガツ
雪乃「」ジー
八幡「・・・・」ガツ
419:
八幡「今までで一番うまいよ」
雪乃「そう、久しぶりに食べたからかしら」
八幡「てか、お前どんどん弁当に手間かけてるだろ」
雪乃「あら、根拠は?」
八幡「いつも俺の反応楽しみにしてるじゃん」
雪乃「・・・・」
428:
雪乃「・・・あなた、ちゃんとここに帰って来たのね」
八幡「まあな。俺の胃袋はお前につかまされてるといっても過言じゃない」
雪乃「そう。よかったわ」
八幡「女の子が自分の為にがんばって料理してくれるなんて」
八幡「俺の理想だからな」
雪乃「ふふっ、あなたにしては一般的な考えなのね」
雪乃「まあ私もあなたの食べてる姿」
雪乃「好きよ」
八幡「そっか。これからもお願いします」

8巻はよおおおおおおおおおおおおおお
439:
缶…?
お弁当用のお茶が出てきたってこと?
45

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