【進撃の巨人】「Attack on Abs Titan」back

【進撃の巨人】「Attack on Abs Titan」


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1:
※ネタバレ、キャラ崩壊があります ご了承下さい
2:
トロスト区
壁上
エレン(ウォール・マリアを破られてから、5年経った……3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく、人類は尊厳を取り戻しつつある)
エレン(勝てる…人類の反撃はこれからだ……!!)
カッ!!
エレンが新たに希望を見出した時、その希望を打ち砕くものが現れた
超大型巨人「……」
元スレ
SS深夜VIP
Attack on Abs Titan
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3:
ビュオオオオオオオオオ
エレン「くっ…熱ッ………!?」
壁上にいたエレンを含む固定砲整備4班は、熱風によって吹き飛ばされた
エレン「立体機動に移れッ!!」パシュ
エレン「!?」
エレン「オイ!サムエル!!」
一人の班員が気絶したまま落ちていったが、サシャ・ブラウスの素早い機転によって難を逃れた
サシャ「サムエル!動いちゃダメですよ!」
エレン「危なかった…」
4:
ドオオォォォン!!
エレン「!?」
大きな音とともに壁も大きく振動した 超大型巨人によって壁が壊されたのである
トーマス「壁が壊された……」
コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」
皆が5年前の悪夢と同様に恐怖に怯えているなか、エレンだけは闘志を燃やしていた
エレン「固定砲整備4班!戦闘用意!!目標、目の前!!超大型巨人!!」
一同「……!!」ドクンッ
エレン「これは好機だ!絶対逃すな!!」ダッ ダッ
エレンは壁を駆け登り、超大型巨人を討伐しに向かった
しかし、他の皆はエレンとは違い、心がまだ未熟で、超大型巨人に対して畏怖して動けなかった
5:
エレン「壁を壊せるのは超大型だけだ!!こいつさえ仕留めれば……!!」バッ
スタ
エレン「……よう…5年振りだな…」
超大型巨人「……」グワッ
エレン「!?」バッ
超大型巨人は壁上の固定砲をなぎ払った エレンはその攻撃を避け、果敢にも超大型巨人の体を伝って、弱点である項を削ぎに向かった
エレン「鈍い!!」パシュ
エレン「いける!!」キュイィィィィィン
エレン(殺った!!)チャキ
6:
ピシッ
ブワアアアァァァ!!
エレン「なっ…!?」
超大型巨人は体から高熱の水蒸気を出して、そのまま姿を消した
エレン(消えた……)
その後彼らは一旦、本部に戻った
7:
___________________
トロスト区本部
フランツ「大丈夫だよ、ハンナ…僕が必ず君を守るから」
ハンナ「フランツ……」
ミカサ「……」チラ
ミカサ(私もエレンとあんな風に……)キョロキョロ
ミカサ「!!」
ミカサ「エレン!」
エレン「大丈夫か、アルミン!」
アルミン「だ、大丈夫だ!こんなのすぐ治まる!」カチャカチャ
ミカサ「……」
ミカサ(…なるほど、言葉を交わす必要すらないと、いつも心で繋がっているから分かっているということね……エレン、それほどまで私を信頼してくれているのね//)
8:
アルミン「し、しかし…まずいぞ 現状ではまだ、縦8mもの穴を直ぐに塞ぐ技術は無い!
塞いで栓をするって言ってたあの岩だって…結局掘り返すことさえできなかった!」カチャカチャ
ミカサ(そういえば、川の近くに大きな岩があったっけ……)
アルミン「穴を塞げない時点でこの街は放棄される…ウォール・ローゼが突破されるのも時間の問題……そもそも、巨人はその気になれば人類なんかいつでも滅ぼす事ができるんだ!!」カチャカチャ
エレン「アルミン!落ち着け!!」
アルミン「ッ!!………ご、ごめん 大丈夫……」
彼らはウォール・ローゼを死守する為に、前衛、中衛、後衛の三つに分かれて、巨人に立ち向かう
ミカサ(エレン、戦闘が混乱してきたら、私のところに来て)ボソッ
エレン「は!?…何言ってんだ!?オレとお前は別々の班だろ!?」
ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない 私は貴方を守る!」
ミカサ(さっき言えなかった台詞を言っちゃった//)
9:
エレン「お前…さっきから何をいt―イアン「ミカサ訓練兵!!」
イアン「お前は特別に後衛部隊だ、付いてこい!!」
ミカサ(あ、貴方は何を言っているの!?)
ミカサ「…私の腕では足でまといになります!」
イアン「!?お前の判断を聞いてるのではない 避難が遅れている今は、住民の近くに多くの精鋭が必要だ」
ミカサ「し…しかし……」
エレン「オイ!」グイッ
ミカサ(まさか、このタイミングでキス!?//)
エレン「いいかげんにしろ、ミカサ!」ゴツッ
ミカサ「ッ!?」
10:
エレン「人類滅亡の危機だぞ!!なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!!」
ミカサ(エレンは真剣に私の心配をしてくれている……だから、比較的安全な後衛にいろって言っている……それはとてもとても嬉しい けど……)
ミカサ「悪かった…私は冷静じゃなかった…」
ミカサ「でも……」
ミカサ(私にとって一番大切なのは……エレン…貴方なの)ギュッ
ミカサ「…頼みがある…1つだけ…どうか……死なないで…」
スタスタ
ミカサ(…お願いだから……私を一人にしないで……)
イアン「…では、いくぞ」パシュ キュイイィィィン
ミカサ(今、エレンは私を見ているだろうか…振り返ればエレンが見えるだろうか……
いや、見えないだろう……こんな潤んだ世界では何も……見えない)ポロポロ
パシュ
  ギュイィィィィン
エレン(死なないさ…オレは、こんなところで死んでられないんだ
オレはまだ、この世界の実態を何も知らないんだから……)
11:
___________________
エレン「……アルミン こりゃあいい機会だと思わねぇか?調査兵団に入団する前によ、この初陣で活躍しとけばオレ達は新兵にして……スピード昇格間違い無しだ!!」
アルミン「!!…あぁ……間違いない」
ミーナ「言っとくけど二人とも…今期の調査兵団志願者は、いっぱいいるんだからね!!」
トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど、今回は負けないぜ!!誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!」
エレン「言ったな、トーマス!数をちょろまかすなよ!!」
モブ兵士「34班前進!!」
エレン「行くぞ!!」
一同「おおおおぉぉぉ!!」
彼らはやる気で無理矢理、ある感情を心の中に隠してしまった 逃げ出したいという感情を…
その先が地獄であることを知りながら、彼らは僅かな希望を胸に飛び出した……
12:
ヒュン ヒュン ヒュン
エレン「なっ!?あれは…!?」
彼らの前方にはいるはずである中衛がいなく、遠くに巨人のシルエットが映っていた
エレン「俺達、中衛まで前衛に駆り出されている!?」
ミーナ「巨人がもうあんなに…」
ナック「何やってんだ、普段威張り散らしている前衛の先輩方は……」
トーマス「まだ殆ど時間が経ってないのに…前衛部隊が総崩れじゃないか」
エレン(決して楽観視していたわけじゃなかったが、これはあまりにも…)
ナック「奇行種だ!!避けろッッ!!」
エレン「!?」ヒュン
ドオォォン
奇行種が彼らに向かってダイブしてきた
13:
エレン(何とか避けられたな…)
エレン「!!」
しかし、一人だけ避けられなかった者が……
トーマス「う……!?うっ…!!」
巨人「」ハムハム
トーマス「うわぁ…クッ…クソ!!」
エレン(う、嘘…だろ……)
トーマス(エレン……)
彼は最後に、エレンに目で懇願した 助けてと…
エレン「ト…トーマス!!」バッ
ゴクン
無常にも彼は巨人に飲み込まれた
14:
巨人「」ズシン ズシン
エレン「ま…待ちやがれ!!」パシュ ギュイイイィィィン
ミリウス「よせ!単騎行動は…」
エレンはたまらず、トーマスを食べた巨人を追いかけた
アルミン「エレン!!下にもう1体!!」
巨人「」アーン
エレン「うッ!!?」バッ
エレンは、下から口を開けて跳んできた巨人を避けようとしたが……
ドカッ
 ズザァァァァ
エレン(ひ…左足の感覚が……)ハァ ハァ
15:
ミーナ「そんな…エレンが……」
ミリウス「足が…」
アルミン(エレンが…エレンが……)ガクッ
ナック「お…おい…やばいぞ、止まっている場合か!!」
ナック「来るぞ!」ダッ
巨人「」ズシン ズシン
ナック「かかれッッ!!」
アルミン以外のメンバーは一斉に巨人に向かって飛び掛った
しかし所詮、巨人にとって人類は餌でしかなかった
ミーナ「きゃああああああああ」
16:
アルミン(なんで僕は…仲間が食われている光景を…眺めているんだ…)
ズシン ズシン
1体の巨人が、恐怖によって硬直していたアルミンを摘み上げた
アルミン(どうして、僕の体は動かないんだ……)
パッ
そして、アルミンを口の中へと放り込んだ
アルミン「うわああああぁぁぁぁ」ズルズル
アルミン(僕はこのまま死ぬのか!?嫌だ!!死にたくない…!!)バッ
ガシッ
アルミンが何とか巨人の口から出ようと、飲み込まれながら手を伸ばすと、その手を掴む者がいた
17:
エレン「アルミン…」
アルミン「エ…エレン!?」
ブンッ
そしてエレンはアルミンを巨人の口の中から放り出した
ズザァァァ
アルミン「くっ……」ガバッ
アルミン「エレン!!」クルッ
ヒュウゥゥゥ…
エレン「うわあぁぁ!!」
アルミン「エレン!?」
すぐさまエレンの身を案じて振り返ると、先ほど助けてくれたエレンがこちらに向かって飛んできていた
18:
ズザァァァ
アルミン「痛テテテ…何で君が飛んできたの…!?」
エレン「あ、あの…野郎……!!」ガバッ
エレンを助けた人物 それは……
ミカサ「…エレン、ごめん……やっぱり心配で来ちゃった」ググググ…
エレン「いいから早くこっちに!!」バッ
ミカサ「ねぇ…エレン……生きていく方法を私に教えてくれて……ありがとう」
エレン「何言ってんだ!もっと手を伸ばせ!!」
19:
ミカサ「私に…マフラーを巻いてくれて……ありがとう」ニコ
エレン「ミカサァァ!!」
バクン
ミカサの左腕が宙を舞った
エレン「うわあああぁぁぁああああ」ボロボロ
アルミン「そ…そんな……嘘だああぁあぁぁぁ」ボロボロ
二人はその場でただただ、泣き喚く事しかできなかった
22:
___________________
コニー「クソッ、どうするんだよ!?」
ジャン「どうもこうもねぇよ…やっと撤退命令が出たってのに…ガス切れでオレ達は壁を登れねぇ……
そんで死ぬんだろうな、全員……あの腰抜け共のせいで…」
ガスの補給室がある本部には多くの巨人が群がっていた その為、彼らはガスの補給が出来ず、途方に暮れていた
ジャン「はぁ〜〜〜……つまんねぇ人生だった こんなことならいっそ…言っておけば……まあ、アイツは後衛を守っていたから無事だろうがな……」
コニー「後衛?…ミカサのことか?そういや、さっき連れてきたエレンとアルミンもミカサって呟いていたな…」
ジャン「はあ?」
ジャン(どういうことだ………まさか…!?)スタ
タタタタッ
コニー「オイ、いきなり立ち上がって、どこに行くんだよ!?」
23:
アニ「ライナー…どうする?」
ライナー「まだだ……やるなら集まってからだ」
ベルトルト「………」
マルコ「駄目だよ どう考えても…僕らはこの街から出られずに全滅だ 死を覚悟してなかったわけじゃない…でも……一体何の為に死ぬんだ…」
ライナー「…ん?ジャンの奴、エレン達のほうに行くぞ またケンカでもすんのか?」
エレン(ミカサ……ミカサ………)
アルミン(僕があの巨人に食われなければ良かったんだ……いや、僕がミカサの代わりに食われれば良かったんだ……)
ザッ
ジャン「オイ、そこの屍二人!ミカサはどうしたんだ!?」
24:
コニー「何言ってんだ、ジャン 後衛にいるミカサなら、もう撤退して壁上にいるんじゃねぇのか?」
エレン「…ジャン……」
ジャン「答えろッ!!」
エレン「オレ達…訓練兵34班……トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…以上4名と…そして、もう一人……ミカサ・アッカーマン…」
ジャン「う…嘘だろ……」
エレン「以上5名は…自分の使命を全うし、壮絶な戦死を遂げました!!」ポロポロ
サシャ「そんな…」
コニー「あのミカサまで……」
モウ、ムリダ…アノミカサマデシンダンダ
オレタチナンテ、ナニモデキナイサ…
主席のミカサを失ったことで、訓練兵全員の士気がより失われた
25:
エレン「ミカサはオレの身代わりに……オレは…オレは!!」グッ
エレン「またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドンッ! ドンッ!
己の無力さを悔いて…悔いて、悔いて、彼は泣きながら拳を叩きつけた
エレン「オレが死ねば良かったんだ!!こんな弱いオレがッ!!オレがァァ!!うわああああぁぁああああああああ」ドンッ! ドンッ!
アルミン「ぅう…ううう…」ポロポロ
ジャン「……オイ」ガシッ
バキッ!
ジャンはエレンを殴りつけた
26:
ジャン「いい加減にしろ!!お前はミカサにそんな姿を見せるのかッ!!」
エレン「ッ!?」
ジャン「何の為にミカサがお前を助けたと思ってんだッ!!お前に!!…他の誰でもない!エレン・イェーガーに!!生きててほしいから助けたんだろがァッッ!!!」バキッ! バキッ!
コニー「オイ!ジャン!!やり過ぎだぞ!?」ガシッ
ジャン「うるせぇ!!こんな腑抜けた死に急ぎ野郎なんか、オレが殺してやるッ!!」ジタバタ
エレン「……」
ジャン「何で生き残ったお前が死のうとしてんだよ!!そんなんじゃミカサが……ミカサが…悲しむだろが…」ポロポロ
アルミン「ジャン……」
エレン(…そうだよな……こんなんじゃ、ミカサに怒られちまう)
27:
エレン「……オイ、ジャン お前にそんなこと言われる筋合いは無い」
ジャン「な、何だと、テメェ!!」
エレン「そんなに元気なら何でこんなとこにいつまでもいるんだ!!今、オレ達がやるべきことは、ここで諦めて死を待つことか!?違うだろ!!」
ジャン「お前…」
エレン「お前らもそうだ!オレ達はアイツらの餌になる為に、今まであの厳しい訓練をしてきたわけじゃないだろ!?オレ達はまだアイツらと戦ってすらいないんだ!!
今こそ生き残る為に剣を抜き、アイツらから戦って勝ちを手に入れるんだろ!!オレ達は腰抜けじゃない!!オレ達は兵士だッ!!」
ドクンッ ドクンッ
ジャン「……片足が無い奴にここまで言われて悔しくないのか!?お前らはここで黙って巨人に食われていろ!!行くぞ、死に急ぎ野郎!!」ガシッ
ダッ
28:
ドクンッ ドクンッ
ライナー「それは嫌だな……」
アニ(…はぁ、またか)
ベルトルト(ライナー…兵士はもうやめてくれよ)
マルコ「…はぁ」
ダッ
彼らはジャンに続いて、屋根の上を駆け出した
サシャ「や、やい、腰抜けー 弱虫ー ア…アホー」タタタタタッ
29:
ドクンッ ドクンッ
モブ訓練兵「あいつら……畜生…」カチャ
うおおおおおおおおおおおおおお!!
彼らは心臓を激しく鳴らして、己を奮い立たせた
エレン「オイ、ジャン!オレは置いていけよ!!」
ジャン「人を煽っておいて何言ってんだ、お前は!お前も生き延びてもらわないと、さっきの続きが出来ないだろ?オレはまだまだ殴り足んねぇんだよ!」タタタタタッ
エレン「……ジャン」
ジャン「飛ぶぞ!!」パシュ キュイイィィィイン
30:
時は少しだけ遡り……
___________________
巨人の胃の中
ミカサ(先ほどコニーの声がして、エレンとアルミンを連れて行ってくれたみたい……良かった)
ミカサ(……エレンは私がいなくても大丈夫だろうか…ちゃんとご飯を食べていけるのだろうか)
ミカサ「エレンは私がいなくても生きていけるのだろうか………」ポロポロ
アツイ…アツイヨ…
…タスケテ…トウサン…カアサン
ミカサ(…私にも大切な家族がいた…エレン…お父さん…お母さん…カルラおばさん……グリシャおじさん…………グリシャおじさん!?)
ミカサ「すっかり忘れてた!あの力を使えばいいんだった!」
31:
____
_________
_____________
__________________
エレン「やめてよ!父さん!何をしようとしてるの!」ジタバタ
グリシャ「……」
エレン「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」
グリシャ「エレン!!腕を出しなさい!」ブスッ
エレン「と、父さん…何を注射したの……?」フラ
エレン(あれ?いきなり目の前が暗…く…)バタンッ
エレン「と…父……さ………ん……zzz」
グリシャ「すまない、エレン……」
ミカサ「<●><●>」ジーー…
グリシャ「」ビクッ
32:
グリシャ「ミ、ミカサ………さん?」ダラダラ
ミカサ「グリシャおじさん…今エレンに何をしたの?詳しく話して…」
グリシャ「ハッ!」バッ
ミカサに心臓を捧げながら、説明中♪
グリシャ「―――ということなんだよ わかったかい?ミカサ」
ミカサ「…うん それならしょうがない」コクッ
ミカサ(本当はほとんどわからなかったけど…)
グリシャ「それじゃあ、私はそろそろ行くよ ミカサ、エレンといつまでも助け合って生きるんだぞ」
ミカサ「待って!……まだ行かないで」ギュゥゥ
グリシャ「ミカサ……」
グリシャ(やっぱりミカサもまだ幼い子供なんだ…私と離れるのがさみs―ミカサ「私にもエレンと同じ薬を注射して」
グリシャ「……ミカサ?」
グリシャ(私との別れを悲しんでくれたわけじゃないのか……)グスン
33:
ミカサ「エレンを守るのが私の使命 その為にも力が必要…おじさん、お願い……」
グリシャ「……わかった じゃあミカサ、腕を出しなさい」ガサガサ
ミカサ「うん」コクッ
グリシャ「さっきも言ったとおり、これを注射すると記憶障害が起きるからね
…じゃあ、いくよ」ブスッ
ミカサ「ッ!………これでお終い?」
グリシャ「…あれ?眠くならないかい?」
ミカサ「私は体を完璧に支配することができる ので、これぐらい平気」
グリシャ「…はは……さすがはミカサだ 常識が当てはまらない……」
ミカサ「じゃあ私はエレンを連れて開拓地へ行く」ヒョイ
34:
グリシャ「そ、そうか 元気でな」
ミカサ「うん」スタスタ
ミカサ「あ」ピタッ
グリシャ「ん?どうした?」
ミカサ「最後に一つ言い忘れていた おじさんも私の大切な家族 ので……どうか死なないで」
グリシャ「」キュン
__________________
_____________
________
___
ミカサ(という事で、腕も負傷してる ので、自傷行為をしなくとも、このままなれるはず
あとは強い目的意識が必要だって言っていた……私の目的、それは一つ!!)
ミカサ「エレーーーーン!!」
カッ!!
彼女が強い目的意識を持った時、巨人の腹を突き破って、彼女が巨人の姿で現れた
35:
??の巨人「……」シュウゥゥゥ
??の巨人(これが巨人の体……)
ズシン ズシン
??の巨人(ん?あれは他の皆を食べていた巨人…)
ダッ!
ナック達を殺した巨人が飛び掛ってきた
??の巨人(……邪魔)シュッ!
ピシィィ……ン!
36:
彼女は素早く手を振り下ろした すると…
スパッ!
巨人「」シュウウゥゥゥゥ…
彼女の手刀により、巨人は真っ二つに裂かれて消滅した
??の巨人(なるほど、いつも通り動ける……いえ、いつもは自分の体を痛めてしまうから力を抑えていたけれど、この体なら…本気をだせる!)グッ
??の巨人(エレン…待ってて、今行く!)スゥゥ…
彼女は大きく息を吸い、雄たけびをあげた
??の巨人「エレェェェェェェン!!」ダダダダダダッ
37:
___________________
ヒュン ヒュン ヒュン
ジャン(勢いで飛び出したが、エレンを抱えながらじゃ、あまりスピードが出ねぇ…このままじゃ二人とも死んでしまう…)
エレン「…ジャン」
ジャン「何だよ 今、考え事してんだから話しかけn―バキッ!
ジャン「痛ッ!?あ、あの野郎…!?」
エレンはジャンを殴って、地面に落ちた
ドサッ
エレン「痛ててて…」
ヒュン
 スタ
ジャン「何やってんだよ!ホラ、早くつかまれ!」
エレン「お前は先に行けよ!オレも片足が無いだけで、飛ぶことぐらいできるさ!」
38:
ジャン「…わかった そのかわり、今の一発は貸しだからな!」パシュ キュイイィィィン
エレン「…アイツ、何発殴るつもりなんだよ」
ズシン ズシン
エレン「おっと、いつまでも下にいると食われちまうな」パシュ キュン…
エレン「………嘘だろ?」カチャ 
キュン…
エレン「…さっきの衝撃でワイヤーが巻き戻らなくなっちまったのか!?」
ズシン ズシン
エレン「くっ…だが、オレはもう諦めねぇ!ミカサの分もオレが精一杯生きていかなくちゃならないんだ!!」ピョン ピョン
しかし、巨人はエレンを捕食しようと距離を縮める
39:
エレン(このままじゃ追いつかれる……なら)カチャ
エレンは剣を抜いた
エレン「オレはお前ら巨人には負けない!絶対に生き延びて、外の世界を探検するんだぁぁ!!」
エレェェェェェン!!
エレン「…は?今、誰かがオレのことを呼んだような…」
ダダダダダダダッ 
   ダンッ!
エレン「何だあの巨人は!?」
謎の巨人が猛スピードで走ってきて、エレンを襲うとしていた巨人に向かって跳んだ
40:
??の巨人(エレンは私が守る!!)グルンッ
ズバンッ!
そのまま体を捻りながら、後ろ回し蹴りで巨人の項付近を吹き飛ばした
ズザァァァ
??の巨人(ふぅ…間に合った)
ヒュン
 スタ
ジャン「オイ!大丈夫か!?」
アルミン「待ってても来ないから来てみたんだけど……あの15m級は襲ってこないの?」
エレン「いや…そんなことはどうでもいい!見ろ!あの巨人の腹を!!」
アルミン「な…なんてことだ……見事なまでに割れている!!」
ジャン「…綺麗だ……」
エレン「あれは…あの巨人は……
41:
腹筋の巨人だ!!!
腹筋【Abdominal muscles(略:Abs)】
42:
腹筋の巨人(…エレンに裸を見られてるみたいで少し恥ずかしい///)ササッ
エレン「ん?あの巨人、手で胸と股を隠したぞ」
アルミン「…恥ずかしがってるのかな?頬も微妙に赤くなってるみたいだし」
ジャン「………」ハァ ハァ
オレはただひたすら興奮した 巨人があんなに可愛く恥らうなんて聞いたことがない…
そして…
ジャン「………」モッコリ
わずかに勃起した……
その光景はオレの欲望が体現されたように見えたから……
ジャン(何でオレの息子はあの腹筋バキバキの巨人に反応してんだ!?しかもあいつは男型だろ!?)
43:
ズシン ズシン
アルミン「まずい!15m級がもう1体!!」
エレン「いや…あの巨人は……」
巨人「オオオオオオオ」
腹筋の巨人「エレェェェェェェン!!」
アルミン・ジャン「え」
腹筋の巨人(エレンには指一本、触れさせやしない!!)ダンッ
ジャン「跳んだ!?」
彼女は大きくジャンプし、そのまま高く上げた右足を振り下ろした
ズドオオォォォン!
44:
彼女の放った踵落としは、巨人の頭から足に掛けてまで、つまり正中線を踏み潰した
腹筋の巨人(少し強くやりすぎて、足が地面に突き刺さってしまった)ブチッ
アルミン「足を引きちぎった…」
腹筋の巨人(なるほど…この体もそこまで丈夫ではないみたい でも…)パキパキパキ
ジャン「…おい、再生スピードが尋常じゃないぞ 5秒で元通りじゃねぇか」
エレン「お前まさか…ミカサ………なのか?」
腹筋の巨人「エレン!!」パアァァ
アルミン「エレン…?何を言っているの、そんなのあるわけないだろ!?」
エレン「で、でも!あのふっきn―腹筋の巨人「エレェェェェン!!」
腹筋の巨人(やはりエレンはこの状態でも、私だって直ぐに気づいてくれた!!)ダダダダッ
45:
ジャン「こっちに走ってくるぞ!?一旦、屋根の上に避難だ!」ガシッ
エレン「うおっ!?」
キュイイィィィン
アルミン(あれがミカサ!?……でも、考えてみればそうかもしれない 完璧にエレンって発しているし、何よりあの強さと腹筋……ってもう、ミカサで決まりじゃないか!?)
腹筋の巨人(何故ジャンはエレンを連れて逃げるの!?何でそんなに酷いことをするの!?)
腹筋の巨人(……はっ!詳しくはわからなかったけど、ジャンはグリシャおじさんが言っていた悪魔の末裔なのね!?……許さない!!)ダッ!
ジャン「スピードをあげやがった!?ってかすぎ!!」
ズザァァァ
ジャン「回り込まれた!?」
ガシッ
46:
ジャン「くそっ…オレもここまでか…」
エレン「ミカサ!お前はミカサなんだろ!?」
ジャン「お前まだそんなこと言ってんのか!?ミカサなはず無いだろ…」
パッ
彼女は二人を手のひらに優しく乗せた
腹筋の巨人「エレン!」コクコク
ジャン「ミカサなのか!?」
ジャン(……なるほど、だからオレの息子も反応したわけか…
…いや、待てよ ってことはこの体はミカサの裸ってことか!?あとはオレの童貞力(イマジネーション)で本物のミカサの顔と組み合わせれば……って巨人の姿は男だった!)ガーン
47:
腹筋の巨人(ジャン…)ガシッ
ジャン「え」
腹筋の巨人(邪魔)ポイッ
ジャン「うわあああああああああ!?」
ヒュウウゥゥゥ…
  ドシャン!
エレン「ミカサ!何やってんだよ!?」
腹筋の巨人「エレェェェンエレン エレン、エェェレン!!」
腹筋の巨人(実はジャンは悪魔の末裔 ので、排除した!!)
エレン「…ごめん、まったくわからない」
48:
エレン「とりあえず後でジャンに謝っておけよ」
腹筋の巨人「エレン……」シュン
エレン「……でも、あれだ その……」ボリボリ
腹筋の巨人「エレン?」
エレン「お前が生きていてくれて……良かったよ//」プイッ
腹筋の巨人「」キュン
腹筋の巨人(…結婚しよ)
ヒュン
  スタ
アルミン「ミ…ミカサなの?」
腹筋の巨人「エレン!」コク
アルミン「驚いた……本当にミカサなんだ…」
エレン「そうだ!ミカサ、お前の力で本部に群がる巨人共を一掃してくれないか?」
腹筋の巨人「エレン!」グッ b
エレン「あっ!あと、ついでにジャンも回収してやってくれ」
49:
___________________
本部
コニー「何とか俺達は無事に辿り着けたが…ジャンやエレン、アルミンはどうした?」キョロキョロ
マルコ「ジャン……君はもう…」
ガシャン ガシャン
マルコ「ジャン!エレン!アルミン!無事だったんだね!」
アルミン「本当に何事もなく着けちゃった……」
エレン「さすがはミカサだな……」
ジャン「いててて…ここは本部か?…あれ?オレはどうやってここまで着たんだ?」
エレン「ジャン!?お前、記憶が……」
ジャン「??」
50:
ライナー「お前らよく無事に来れたな!」
エレン「ああ、それはミカサのおかげだ」
ベルトルト「ミカサ!?でも…ミカサはもう……」
エレン「いや、ミカサは生きてたんだ それに今は外で巨人を殺しまくってるはずだ」
アニ「は?」
エレェェェェン!!
ライナー「!?なんだ今の声は!?」
ベルトルト「巨人の雄たけび…っていうかエレン!?」
アルミン「見た方が理解するのが早いと思うよ」
51:
ザッ
ライナー「オイオイ……嘘だと言ってくれ」
彼らの目には、群がる巨人を次々と殺している腹筋の巨人の姿が映っていた
腹筋の巨人「エレン!!」シュシュシュッ
バンッ! バンッ! バンッ!
彼女は素早くジャブを放った 周りにいた巨人は、その拳がすぎて見えず、わけもわからず頭を破壊されていった
ベルトルト「拳が見えないんだけど……」
アニ(ま、まあ、あれぐらいなら私にも!)
腹筋の巨人(やはり拳が壊れてしまう…直ぐに再生できるとはいえ、同じ攻撃を連発するのは避けよう)パキパキパキ
52:
ズシン ズシン
腹筋の巨人(…まだ集まってくる なら……)
腹筋の巨人「エェ……」ググググ…
彼女は姿勢を低くして、クラウチングスタートのような体勢をとった
コニー「何をするんだ?」
腹筋の巨人「レェェェェンッッ!!」ドンッ!
そして一気に地面を蹴ってダッシュをし、そのまま猛スピードで巨人達にラリアットをかました
巨人達は首を吹き飛ばされ、綺麗に頭と胴体に分かれた
ズザァァァ
腹筋の巨人「…エッレン!!」ドヤッ
アニ「」
ベルトルト(機動力はアニ以上だね……)
53:
ズシン ズシン
アルミン「!!あいつは…トーマスを食った奇行種…!?」ギリッ
エレン「あの野郎……」ギリッ
腹筋の巨人(トーマスを食べた!?…よくも仲間を……)ダッ!
ザッ
腹筋の巨人「エレェンッッ!!」シュッ
ズドォォン!
ヒュウゥゥ……
   ドガンッ!!
彼女は拳を捻りながら、コークスクリュー・ブローを打ち放った そして巨人の頭は壁まで吹き飛ばされた
54:
巨人「」シュウゥゥゥ…
腹筋の巨人「……エレン」
コニー「すっげぇ飛んだな!!」
ジャン「…壁が壊れてないといいけどな」
エレン「ミカサ…仇を取ってくれてありがとな」
ライナー「あの腹筋の巨人がミカサなのか!?」
エレン「そうだぞ、見てろよ オーイ!ミカサー!」フリフリ
腹筋の巨人「エレン!」クルッ
腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!
巨人「」アーン
シュッ
 ズバンッ!
腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!
マルコ「…手を振りながらキックで巨人を殺したね……強すぎ」
55:
エレン「これであの巨人がミカサってわかったろ?」
ライナー「お…おう……そうだな」ダラダラ
ライナー「……」チラ
ベルトルト「……」チラ
アニ「……」チラ
ライ・ベル・アニ(緊急会議!!)
ライナー(おい…ミカサが座標なのか?)ヒソヒソ
ベルトルト(わからないよ でも、あれはちょっと……強すぎるよね)ヒソヒソ
アニ(べ、別に対した強さじゃないよ あれぐらい私だってできる!……たぶん)ヒソヒソ
ライナー(そ、そうだよな!オレとアニは硬化が使えるから、二人で襲い掛かれば十分勝機があるさ!)ヒソヒソ
コニー「あの三人、固まって何話してんだ?」
56:
アルミン「……もしかしたら、鎧の巨人と超大型巨人も、ミカサと同じように巨人になれる人間なのかもしれない」
ライ・ベル・アニ「」ギクッ
エレン「そうか…だからアイツらには知能があるのか……見つけたら絶対ぶっ殺してやる!」ギリッ
ライ・ベル・アニ「」ダラダラ
アルミン「…もしかしたら、ミカサも鎧の巨人や超大型巨人みたいに、他の巨人とは違ったことができるかもしれない」
エレン「可能性はあるな…オーイ!ミカサー!こっちに来てくれ!」
ザッ
腹筋の巨人「エレンッ!」
コニー「っ!?」
57:
エレン「鎧や蒸気を巨人の体から出せたりできないか?」
腹筋の巨人(そうか、あの二体の巨人も私と同じ なら、私も何か能力が使えるかもしれない
……さすがはエレン!頭がいい!)
腹筋の巨人「エレェェ……」ググググ…
ライナー(そんな都合よくできるはずが無い……よな?)
腹筋の巨人「ンンンッ!!」ビキビキビキ!
エレン「おおっ!!手の周りが水晶で覆われたぞ!」
アルミン「凄いや!さすがはミカサだね!」
腹筋の巨人(それほどでも//)テレ
ライ・ベル・アニ「」
マルコ「もはや何でもありだね…」
58:
エレン「その水晶、尖っててブレードみたいだからさ、それで巨人を切り裂けるんじゃないのか?」
腹筋の巨人(さすがはエレン!その発想は無かった!)
腹筋の巨人(…では、いざ!)ダッ!
ズバババババッ
腹筋の巨人(これなら拳が壊れる心配が無いし、攻撃が力まずに素早く繰り出すこともできる!)ズバババババッ
アルミン「つ、強すぎる…あれなら鎧の巨人も簡単に切り裂けそうだね」
ジャン「……美しい」
彼女はまるで踊りを踊っているかのように、巨人を切り裂いていった
59:
ライナー「……」
普通だ……これが現実ってもんだろうな……
オレは夢か幻でも見ようとしてたのか?オレは知っていたハズだ 現実ってヤツを…
普通に考えれば簡単にわかる あんな腹筋バキバキのヤツには勝てねぇってことぐらい……
アニ「ライナー…どうする?」
ライナー「ま、まだだ…も、もう少し待っておこう!60年ぐらい!」ガクガク
ベルトルト(……故郷には帰れそうにないね)
アニ(お父さん……私は壁内で幸せに暮らします)
ザッ
サシャ「みなさん!補給室にもまだ、巨人がいますよ!どうしましょう!?」
エレン「そうか…アルミン、何かいい手はないか?」
アルミン「そうだね……じゃあ、残っている人を全員呼んでくれ」
60:
___________________
アルミン「――ていう作戦なんだけど…」
ジャン「じゃあ、急いで皆のガスを集めるぞ」
アルミン「運動能力的に最も成功率が高そうな7人にやってもらうけど…全員の命を背負わせてしまって……その…ごめん」
アニ「問題ないね」
ライナー「誰がやっても失敗すれば、全員死ぬリスクは同じだ…」
ベルトルト「もう僕達は戦士じゃなくて兵士だから、全力でやるよ」
サシャ「??前から兵士じゃないんですか?」
アルミン「じゃあ僕はミカサにこの作戦を伝えてくるよ」タタタタタッ
コニー「それより本当にお前もやるのか?」
エレン「ああ、片足が無いだけで立体機動に支障はでねぇよ アルミンを助けた時も飛べたし」
マルコ「そもそも足が無いと飛ぶことすらできないからね…普通は」
ジャン「準備ができたぞ、補給室に向かうぞ!」
61:
補給室
ジャン(巨人7体、確認……OKだ)ス…
ライナー「…じゃあ、まずはオレがいく」パシュ キュイィィィン
ライナーは1体の巨人の目の前を飛び、注意を引き付けた
ジャン「今のうちにオレ達も他の巨人の注意を引くぞ!!」パシュ キュイイィィィン
ズシン ズシン
ライナー「このまま出口に向かえば…」
アルミン「ミカサ、来たよ!」
出口には彼女が待っていた
62:
ヒュン
ライナー「あとは頼んだぞ!」
腹筋の巨人「エレン!」ブンッ
バンッ!
彼女は出口から出てきた巨人を叩き潰した
腹筋の巨人「エレン(次)」
ヒュン
ベルトルト「お願い!」
バンッ!
腹筋の巨人「エレン(次)」
ヒュン
アニ「…これでいいの?」
バンッ!
腹筋の巨人「エレン(次)」
63:
そして、彼女は無事に7体の巨人を殺した
ライ・ベル・アニ「」ガクガク ブルブル
ライナー(戦士を選択していたらオレ達もあんな風に……)ガクガク
エレン「ありがとな、ミカサ お前のおかげでガスが補給できたよ」
腹筋の巨人「エレン//」テレ
腹筋の巨人(周辺の巨人はだいたい倒したし、とりあえず巨人の体から出よう)ブシュゥゥゥ
ミカサ「ふぅ…」ブチブチブチ
エレン「へぇ〜、項にいたのか」
ミカサ「エレン!」パシュ ギュイイィィィン
スタ
タタタタタッ
エレン「ミカサ!」バッ
ミカサ「エレン!」バッ
ミカサ(ああ…エレンが手を広げてくれている これはこのまま飛び込んでいいということね…)タタタタッ
64:
ガシッ
ミカサ「エレン!?」
ミカサ(頭を掴まれた!?まさかこのまま熱い口付けを!?///)
ゴツッ
ミカサ「ッ!?」
エレン「ミカサ!何であの時、オレを助けたんだ!」
ミカサ「そ、それは…エレンが危なかったから……」ヒリヒリ
エレン「いい加減にしろ!お前はもっと自分を大事にしろよ!!」
ミカサ(!!……そうよね エレンにとって私は大事…つまり大切な人//)
ミカサ「…エレンは私が死んだと思った時……悲しんでくれた?」
エレン「!!べ、別に悲しんでなんかねぇよ!生き抜く為に必死でそれどころじゃなかったんだ!」
ミカサ「……そう」シュン
65:
コニー「エレンは嘘つきだな あんなに泣いてたのに」ニヤニヤ
ミカサ「え?」
エレン「オイ!余計なこと言うなよ!」
アルミン「…またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドヤッ
エレン「やめろ、アルミン!!オレの真似をするな!!」
ミカサ「〜〜〜///」カァー
ミカサ「エレン、嬉しい//…でも、私を守る必要は無い 私がエレンを守るから」
エレン「だからオレはお前の弟でも子供でも無いんだぞ!」
ミカサ「!!…悪かった…私はまた冷静じゃなかった…」
ミカサ(…エレンは私にとって弟でも子供でもない 私の方が早生まれだから兄でもないそして、私達は家族……つまり、エレンは私の夫!!)
ミカサ「……///」テレ
エレン「?なんで照れてんだよ」
66:
ジャン「ミカサ!無事で良かった……オレもお前のことを心配したんだぞ//」
ミカサ「…でたな、悪魔の末裔」ギロッ
ジャン「へ?」
ミカサ「私の特技は肉を削ぎ落とすこと…大丈夫、痛みも無く、すぐ終わる」チャキ
ジャン「やぁだああああああ!!やめてええええええええ!!」タタタタッ
エレン「落ち着け、ミカサ!」ガシッ
ミカサ「でも、ジャンは悪魔の末裔 ので、削ぎ落とさなくては」スタスタ
ベルトルト(なんか微妙に勘違いしてる……ドンマイ、ジャン)
エレン「止まれよ!オレは片足失ってんだから踏ん張れねぇんだよ!」ズルズル
ミカサ「それなら再生させればいい」
エレン「はあ?」
アルミン「…ミカサ、どういうこと?」
67:
ミカサ「エレンも巨人になれる ので、再生能力を持っている」
エレン「…いや、嘘だろ?」
ミカサ「本当 グリシャおじさんが薬を注射した」
ライナー(めちゃくちゃ重大な事実をさらりと言ったな…まっ、オレらにはもう関係ないことだ)
ライナー「エレン、包帯をとってみろよ」
エレン「お、おう…」シュルシュル
エレン「……蒸気が出て、傷口が塞がってるな」シュウゥゥゥ
ミカサ「そう、私とエレンはお揃い 私達は二人揃って人類の希望」
ズシン ズシン
マルコ「また巨人がやってきたぞ!」
アルミン「穴を塞がなきゃいくら巨人を倒しても意味がない……」
68:
エレン「ミカサ、巨人の力でどうにかできないのか?」
ミカサ「わからない けど、善処してみよう」
アルミン「…!!そうだ!待って、ミカサ」
ミカサ「…なにかいい案でも思いついたの?」
アルミン「うん!ミカサがあの川沿いにある岩を運んで穴を塞げば…」
エレン「巨人は入って来れなくなる!」
アルミン「でも、一つだけ問題が…」
アニ「それじゃあミカサが運んでいる間に、巨人がミカサを襲うだろうね」
アルミン「その通り…」
ミカサ「それなら大丈夫 エレンが岩を運んで、私がエレンを守ればいい」
エレン「…逆だろ オレが巨人を殺す」
ミカサ「エレン…」
ミカサ(やっぱりエレンは私を守りたいのね//)
69:
ベルトルト「でもまずはエレンが巨人化できるのか、そしてその力を制御できるのか、確認しておいたほうがいいんじゃない?」
アルミン「そうだね ミカサ、巨人化はどうやってやるの?」
ミカサ「まず、自傷行為が必要 怪我でも構わない
次に強い目的意識が必要 そうしないと巨人の体を支配できず、自分の欲望のまま暴れてしまうらしい」
エレン「……わかった じゃあ、やってみる」
ミカサ「最初は手を噛んでやったほうがいいかもしれない そうした方が巨人になるタイミングが自分でわかると思うから」
エレン「…じゃあ、ミカサ 行くぞ」
ミカサ「うん…」
ミカサ(こうやって並んで立つと、他の人から夫婦みたいに見えるかな///)
70:
パシュ ギュイイィィィィン
エレン(オレは皆を、ミカサを守る為に巨人を……殺す!!)ガリッ
ミカサ(…エレーーーーン!!)ガリッ
カッ!!
眩い閃光と共に2体の巨人が姿を現した
ズシィィィン
腹筋の巨人(よし、ちゃんと意識もある エレンのほうは…)シュゥゥゥ
黒髪の巨人「………」シュゥゥゥ
腹筋の巨人(エレンは巨人になってもカッコイイ//特にこの横顔が最高///)
71:
黒髪の巨人「………」ギロッ
腹筋の巨人「エレン?」
黒髪の巨人「アアアアァアアァ!!」ダッ
腹筋の巨人「!?」
ブンッ
エレンはミカサに向かって拳を放った
パシッ
腹筋の巨人(エレン…巨人の体を支配できていない だから私に攻撃を……
いえ、違う 巨人は欲望の塊 つまり、エレンは本能的に私を欲しているという証明//)テレ
アルミン「エレン!!何をしているんだ!?」
腹筋の巨人「エレン!」ブンブン
アルミン「え?…手を出すなってこと?」
72:
黒髪の巨人「アアアア!!」ブンッ
エレンは掴まれていない拳で攻撃してきた
パシッ
腹筋の巨人「エレェェン!!(エレン…正気を戻して)」
黒髪の巨人「アアアアアアア!!」ガバッ
腹筋の巨人「エレン!?」
ズシィィィン
エレンはそのままミカサを押し倒した
黒髪の巨人「アアアア!」グワッ
腹筋の巨人(この状態でキス!?///)ヒョイ
そして、ミカサに噛み付いた しかし、彼女は軽々と回避した
73:
腹筋の巨人(エレン…そんなにも私を欲してくれるのはとても嬉しい//
けど、ここは公衆の面前 そういうことはしてはいけない!)ガバッ
ゴロン
今度は彼女がエレンを押し倒した 
ライナー「腕も足も拘束してマウントポジションを取っていると……何かやらしいな」
ベルトルト「……でも、両方とも男型だよ」
アニ(何でミカサは男型なの?……いや、これは触れないほうがよさそうだ)
ジャン「ミカサは性別すらも超越している存在なんだよ…エレンの野郎、羨ましすぎる!!」
マルコ「あの状況を羨ましがる君も凄いね」
74:
腹筋の巨人(エレン…今は人類の危機 こういう時に立ち上がるのが英雄である貴方の役目……私が欲しいのなら後でたっぷりあげるからね///だから今は…)スゥゥ…
腹筋の巨人「エレェェェェェェェェンッッッ!!!」
ビリビリビリビリ!
彼女は大気が震えるほどの大きな声で叫んだ
黒髪の巨人「!?」
___
_______
_____________
__________________
ズシィィィン
エレン「これで討伐数50だぜ!」
エレェェェェェェェェンッッッ!!!
エレン「うおっ!?なんだこのバカでけぇ声は!?」キーーン
75:
ズシン ズシン
エレン「な、なん……だと……!?」
そこには60m級のミカサが歩いて向かって来ていた
ミカサ「エレン…いつまでそうしてるつもりなの?」
エレン「ミ、ミカサ…だって巨人が!!」
ミカサ「今は巨人よりも、岩を運んで穴を塞ぐのが先でしょ?違わない?」
エレン「で、でも!オレが巨人を!!」
ミカサ「でもじゃない 仕方ないでしょ?貴方は私より弱い…世界は残酷なんだから」
エレン「……だよな」シュン
その日、エレンは思い出した
幼馴染に支配されていた恐怖を……
腕力によって囚われていた屈辱を……
76:
__________________
_____________
________
___
黒髪の巨人(……はっ!?)
腹筋の巨人「エレン!」
黒髪の巨人(これは……そうか、オレは巨人になって自我を失っていたのか…)
腹筋の巨人(意識が戻ったみたい)パッ
黒髪の巨人「ゴエンア イカア アタエイアクカエテ(ごめんな、ミカサ また迷惑かけて……)」ムクッ
アルミン「何言っているか、さっぱりだけど…」
腹筋の巨人「エレン エレェェン(ううん、気にしないで)」ブンブン
アルミン「通じたの!?」
ズシン ズシン
二人は岩に向かって歩き出した
77:
___________________
腹筋の巨人(さぁ、エレン 岩を持ち上げて)
黒髪の巨人(ん?オレが岩を運ぶんだっけ?………まっいっか)ガシッ
黒髪の巨人(おっ!?意外と重いな……)グググググッ
アルミン「エレン、頑張れ!そのまま扉まで運ぶんだ!!」
そして、ミカサが周りの巨人を一掃しながら、エレンは一歩ずつ進んだ
ズシン ズシン ズシン
黒髪の巨人(体が…ぐちゃぐちゃに潰れそうだ……)
腹筋の巨人(エレンが辛そう…そうだ!ここは初めての共同作業でいこう!)ガシッ
黒髪の巨人(おっ!いきなり軽くなった……ってミカサ!?それじゃ周りの巨人はどうすんだよ!)
78:
ドドドドドドッ
アルミン「!?奇行種が2匹もこっちに向かって走ってくるよ!!」
腹筋の巨人(邪魔をしないで!)ブンッ!
黒髪の巨人(え?)
ドオォォォォン! 
 ゴロゴロゴロ
彼女は岩を投げて、巨人を潰した
ズシン ズシン
腹筋の巨人(さあ、エレン 貴方も持って 早く行きましょう)ヒョイ
黒髪の巨人(……オレ、必要なくねぇか?)
79:
そして、ついにその時が来た…
ズシン ズシン
アルミン「いけええぇぇぇぇ!!」
腹筋の巨人「エレェェェェン!!」グッ
ドオオオオォォォォォン!!
黒髪の巨人(オレ、岩に手を添えてただけなんですけど…)
彼らの活躍によって穴は塞がれた 人類は今日、初めて勝ったのだ
腹筋の巨人(後はトロスト区にいる巨人を一掃するだけ)
黒髪の巨人(やっとオレも巨人を殺せる!!)
腹筋の巨人(…巨人をエレンに近づかせないようにしなくては……全力で削ぐ!)
80:
その後、調査兵団が駆けつけたが、トロスト区内に閉じ込められた巨人は、既にミカサによって全滅させられていた
ミカサ・アッカーマン 討伐数:計測不可 討伐補佐0体
エレン・イェーガー 討伐数:0体 討伐補佐0体
___________________
皆がトロスト区を奪還して歓喜に沸いていた頃……
ビキビキビキ
ミカサが吹き飛ばした巨人の頭によって、壁の一部が壊れて剥がれていた
そして、その中からひっそりと巨人が顔を出していた
壁の中の巨人「………」
壁の中の巨人(頼むから誰か俺を隠してくれ!!あの腹筋の巨人に殺されちまう!!)ガクガク 
Fin
81:
これで完結です
見てくださった方々、ありがとうございました!
ではまた、機会があれば何処かで
82:
エレンはヒロインだからね
こういう展開を待っていた
面白かった
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