赤ずきん「来ないな・・・」オオカミ「来ないな・・・」back

赤ずきん「来ないな・・・」オオカミ「来ないな・・・」


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1:
昔、昔・・・ある所に赤ずきんとオオカミがいました
赤ずきんはお婆ちゃんの家に
赤ずきん「ここどこだろう?」
オオカミはーー
オオカミ「ここ何処だろう?」
二人とも森の中で道に迷っていました
3:
赤ずきん「森にあるお婆ちゃんの家に行きたいのに・・・」
オオカミ「迷っちゃった」
赤ずきん「あ!すみませーん」
オオカミ「はい、何でしょう?」
4:
赤ずきん「お婆ちゃんの家知りませんか?」
オオカミ「ゴメンね実は僕も道に迷ってるんだ」
赤ずきん「そうなんだ・・・じゃあ、一緒に知ってる道を探そうよ!」
オオカミ「え、いいの?」
5:
赤ずきん「大丈夫!だって貴方優しそうだもん」
オオカミ「そんな事始めて言われたよ。君はこの森の近くにある村の子?」
赤ずきん「はい!私は赤ずきんと言います」
オオカミ「そうか、僕はオオカミです。宜しく」
赤ずきん「ヨロぴく!」 キャピ!
6:
あれ、どっちもかわいい
7:
こうして赤ずきんとオオカミは仲良くなりました
オオカミ「たしか・・・ここら辺に民家があったはずですけど」
赤ずきん「あった!お婆ちゃんの別荘だ!!一緒に探してくれてありがとうオオカミさん」
オオカミ「いえいえ、無事に見つけられてよかったです」
赤ずきん「オオカミはここで別れちゃって大丈夫?」
オオカミ「はい、ここならもう知ってる獣道なので」
赤ずきん「オオカミさんはこの森に住んでるの?」
オオカミ「そうですよ」
赤ずきん「じゃあ、森に来ればまた会えるね!今度一生に遊ぼうね!」
オオカミ「あ・・・はい!」
赤ずきん「バイバイびー♪」 キャピ!
9:
お婆ちゃんの別荘
赤ずきん「お婆ちゃん!お小遣いねだりに来たよ!!」
お婆ちゃん「おやおや・・・赤ずきんやようきたねぇ・・・」 ナデナデ
赤ずきん「ねぇ、お婆ちゃんの手は何で大きいの?」
お婆ちゃん「それは赤ずきんを撫でる為だよ」
赤ずきん「何でお婆ちゃんの家は大きいの?」
お婆ちゃん「それはあたしぃがお金持ちだからだよ」
赤ずきん「何でお婆ちゃんの口はそんなに大きいの?」
お婆ちゃん「それはね・・・」
お婆ちゃん「大食いの世界大会で優勝する為だよ!!ブルゥラァアアアアアアアアアアア!」
10:
お婆ちゃん「お小遣いはいつもどおり口座に振り込んでおくからねぇ・・・」
赤ずきん「ありがとうお婆ちゃん!お金の次に大好き!!」
お婆ちゃん「赤ずきんはわたしぃによく似て正直だねぇ・・・」
赤ずきん「そうだ!お婆ちゃんはオオカミさんって知ってる?この森に住んでるらしいんだけど」
お婆ちゃん「オオカミかい?よりゃあ知ってるよ・・・」
赤ずきん「お婆ちゃんは何でも知ってるね!」
お婆ちゃん「何でもは知らないさ・・・食べれるものだけだぁよ」
12:
お婆ちゃん「オオカミはね・・・危険だよ!決して近づいてはいけない」
赤ずきん「何で?」
お婆ちゃん「あいつらはねとっても美味しそうな嘘をついて、それに引っかかった獲物をペロリと食べてしまうんだよ!」
赤ずきん「ヒェーーー!大変だぁ。お婆ちゃん、オオカミさんは私も食べれるの?」
お婆ちゃん「赤ずきんみたいに小さい女の子はペロペロして一飲みだよ!!」
赤ずきん「きゃあーー!」 キャピ!
13:
その夜、赤ずきんはタクシーで村に帰り村の人達からオオカミの話を聞きました
「オオカミか!あいつはいけねぇ!!とっても危険な獣だ!」
「赤ずきんみたいな可愛い子は気をつけるんだよ!絶対に近づいちゃいけないからね!」
「ハァハァ!赤ずきんたんペロペロ!」
「オオカミは危険だから森にはなるべく入るなって言われてるんだ」
「オオカミか!見つけたなら猟師に言うだ!!きっと直ぐに撃ち殺してくれるさ」
赤ずきん「ふーん・・・オオカミさんは危険なんだ・・・赤ずきんちゃん食べられちゃう!」 キャピ!
15:
翌日
赤ずきん「ヤッホー!オオカミさん、遊びに来たよ!!」 キャピ!
オオカミ「え、ええ!?」
赤ずきん「どうしたの?オオカミさん」
オオカミ「君・・・僕がどう言う存在か知らないの?」
赤ずきん「知ってるよ!オオカミさんはとっても危険で近づくと赤ずきんを食べちゃうって皆がいってたよ!」
オオカミ「じゃあ、僕に会いに来たらダメじゃないか?」
赤ずきん「しっかーし!そんなのは他人の評価でしかないのです!私は自分の価値観を信じるの」
赤ずきん「だから、会いにきちゃった!」 キャピ!
オオカミ「・・・は、はぁ」
16:
森の中の公園
赤ずきん「オオカミさん、赤ずきんは砂場で遊びたいのです!」 キャピ!
オオカミ「ねぇ、君は危険な目にあいたいの?」
赤ずきん「何で?」
オオカミ「だって会うなって言う僕なんかに会いに来るし」
赤ずきん「オオカミさんは赤ずきんの事食べたいの?」
オオカミ「それは・・・」
17:
赤ずきん「赤ずきんはまだ、自分がオオカミさんに食べられたいか分からないのです!」
赤ずきん「だから、それが分かるまではオオカミと遊ぶと決めました!」
オオカミ「そうか・・・じゃあ、それが決まるまでは僕は君を食べたりなんかしないよ」
赤ずきん「あはは!やっぱり、オオカミさんは優しいね!」
オオカミ「そうかな・・・」
赤ずきん「さぁ!そうと決まったら滑り台で遊ぶよ!」 キャピ!
オオカミ「砂場は?」
18:
それから赤ずきんは毎日オオカミと一緒に森で遊ぶようになりました
そして、一週間後
赤ずきん「ねぇ、オオカミさん」
オオカミ「何かな?赤ずきん」
赤ずきん「私はね、赤ずきんじゃ無くて白雪姫になりたいの」
オオカミ「何で?」
赤ずきん「だって!白雪姫には王子様がいるんだもん!」 キャピ!
オオカミ「はぁ・・・」
赤ずきん「憧れちゃうな?!王子様に連れ去られて二人で愛の逃避行とかしちゃうの!」
オオカミ「あれ?白雪姫ってそんな話だっけ?」
19:
オオカミ「でも、赤ずきんが白雪姫になったら僕は寂しいかな・・・」
赤ずきん「ッ!な、何で・・・?」
オオカミ「だって赤ずきんが白雪姫になったら僕と遊んでくれなくなりそうだから」
赤ずきん「オオカミさんは私が白雪姫になったら寂しい?」
オオカミ「・・・・・・う、うん」
赤ずきん「だよね!だよね!」
オオカミ「!?」
21:
赤ずきん「私もね!白雪姫には憧れるけど、オオカミさんと一緒に遊べなくなるのは寂しいの!」
赤ずきん「だから・・・お願い!オオカミさん、私とお友達になって!」
オオカミ「えええ!」
赤ずきん「だ、ダメかな・・・?」 ウルウル
オオカミ「ダメじゃない・・・けど」
赤ずきん「おk?♪ じゃあ決まり! 指切りげんまん?指食いちぎったぁ!」
オオカミ「何今の呪文!?」
赤ずきん「お婆ちゃんが教えてくれた 好きな人を一生支配し続ける魔法だよ!」 キャピ!
オオカミ「何それぇええ!?」
23:
赤ずきん「えへへ、これでオオカミさんは一生赤ずきんの物だよ!」
オオカミ「じゃあ、僕からも魔法をかけてあげるよ」
赤ずきん「ん?何々」
オオカミ「いいかい?僕の心も体も全部君にあげる」
赤ずきん「・・・・・・?」
オオカミ「でも、もし君が浮ついたら・・・その時は、僕は君を食べるよ。赤ずきん」
赤ずきん「うん・・・分かった」
オオカミ「赤ずきん、約束するよ。これから君が何処にいようと僕は君をはなさい。何処にいようと必ず会いに行く」
赤ずきん「じゃあ、私も約束する!私もオオカミさんを絶対にはなさい!何処にいても絶対に会いに行くだもん!」 キャピ!
24:
しかし、平和な時間は直ぐに終わりを迎えます
なんと、赤ずきんが森の帰りに使うタクシーの運転手から二人の関係が村の人間にバレてしまったのです
猟師「赤ずきん!オオカミは危険だから近づくなとあれ程言ったじゃないか!!」
赤ずきん「ゴメンね。許してちょ♪」 キャピ!
猟師「もう会いに行ったらダメっちょ♪」 キャピ!
赤ずきん「はーい!」
25:
翌日
赤ずきん「誰が大人しく村に止まってるかよ・・・オ・バ・カ・さん!」 キャピ!
赤ずきんは村を抜け出してオオカミの所に会いに行きました
26:
森の中
キキィ! バタン
赤ずきん「オオカミさん!会いにきたよ」
オオカミ「タクシー使ってるんじゃねぇよ!」
29:
赤ずきんの逃亡が村の人間にバレてしまい。
二人は村の人達によって離れ離れにされてしまいました
猟師「ちくしょう!オオカミの野郎うちの赤ずきんをたぶらかしやがって・・・」
猟師「本当なら撃ち殺してやるとこだが赤ずきんが」
赤ずきん「オオカミさんを殺したら一生口聞いてあげないからね!」 プンプン
猟師「って言うから森の中の牢屋に閉じ込めるだけにしてやる」
猟師「いいか!赤ずきんは絶対に村から出すなよ!」
タクシーの運転手「へい!」
30:
そして、会えない日々が続きました。
赤ずきん「オオカミさん会い来てくれないかな・・・」
オオカミ「赤ずきんは会いに来てくれないかな・・・」
その翌日も
赤ずきん「オオカミさん来ないな・・・」
オオカミ「赤ずきんは来ないな・・・」
会えない日が続いたのです
赤ずきん「来ないな・・・」
オオカミ「来ないな・・・」
31:
赤ずきん「オオカミさん、私を食べに来てくれないかな」
赤ずきんはオオカミを待ち焦がれました
オオカミ「どんなに僕が君の事を思って君を大好きでいても会う事ができないなんて・・・」
オオカミ「赤ずきん、僕は君を食べに行きたいよ・・・」
お婆ちゃん「その言葉・・・本当かね?」
32:
オオカミ「あ、貴方は?」
お婆ちゃん「わたしぃあ・・・赤ずきんのお婆ちゃんだよ」
オオカミ「そんな貴方がどうしてここに?」
お婆ちゃん「いやぁね・・・孫があんたに会いたがってるんよ・・・だから、会いに行ってはくれんかのう?」
オオカミ「くっ・・・ダメなんです!」
お婆ちゃん「どうしてだい?こんな牢屋ていど・・・あんたの歯で噛み砕けんのかねぇ?」
オオカミ「この牢屋は・・・セコムなんです」
35:
ガシャンッ! ジャキンッ! バキバキ・・・ボリボリ・・・ バラバラバラ
お婆ちゃん「ふん、この程度の牢屋を噛み砕けないとは・・・とんだオオカミがいたもんだ」
オオカミ「貴方は・・・」
お婆ちゃん「いきな!赤ずきんが待ってるよ」
オオカミ「ありがとうございます!」
お婆ちゃん「これを持って行き」
オオカミ「こ、これは・・・」
お婆ちゃん「猟師の家から借りてきたんよぉ・・・無断で」
36:
赤ずきん「うーん、今月の別マは微妙だな?」
お婆ちゃん「赤ずきんや・・・」
赤ずきん「お婆ちゃん!どうしてここに?」 キャピ!
お婆ちゃん「赤ずきんが森の別荘に会いに来ないから来たんだよ」
赤ずきん「ありがとう、お婆ちゃん!赤ずきん欲しい指輪があるんだけど」
お婆ちゃん「ちょっとお待ち・・・」
ジャキンッ! バキン! バリボキバリ・・・
お婆ちゃん「赤ずきん、お行き・・・バス停でオオカミが待ってるよ」
赤ずきん「オオカミさんが!」
お婆ちゃん「ああ、55分のバスで来るはずさ」
赤ずきん「ちょっと待て!メイクとかするから!」
37:
オオカミ「赤ずきん!」
赤ずきん「オオカミさん!」 キャピ!
オオカミ「会いたかった!」
赤ずきん「私も! 夜中につまみたくなるポテチくらい会いたかった!!」
オオカミ「会えない時間が・・・こんなにも心配や不安を生むなんて思わなかった」
赤ずきん「私もだよ・・・」
猟師「お前達!そこまでだぁああ!!」 ガシャ!
オオカミ&赤ずきん「「ッ!?」」
38:
猟師「こんの糞オオカミ・・・もう許さねえブチ殺してやる!!」
赤ずきん「そんな事したら一生口聞かないよ」
猟師「こんの糞オオカミ・・・もう許さねえ半殺しにしてやる!!」
オオカミ「(言い直した・・・)」
39:
オオカミ「赤ずきん・・・僕はもう!君にこんな寂しい想いをさせたくない」
赤ずきん「・・・・・・」
オオカミ「だから・・・」
猟師「てめぇえええ!」
オオカミ「動くな・・・」 ガシャ!
猟師「な!赤ずきんにピストルを突きつけた・・・しかもそのピストルは俺のじゃねぇか!!」
オオカミ「少しでも変な動きを見せれば赤ずきんを打つ」
猟師「くっ・・・」
赤ずきん「オオカミさん・・・?」 キャピ?
42:
オオカミ「全員手を上げろ・・・」
猟師「・・・・・・」
赤ずきん「・・・・・・」
オオカミ「赤ずきん、今から僕の言う事に全て『うん』と答えるんだ」
赤ずきん「うん・・・」
オオカミ「赤ずきん・・・僕の物になれ」
赤ずきん「・・・うん!」 キャピ!
43:
猟師「あの野郎!!嫌がる赤ずきんを無理矢理!!!」
お婆ちゃん「あらあら?大変だねぇ・・・」
オオカミ「赤ずきん、行こう!どこまでも一緒に!」
赤ずきん「うん! じゃあね皆?byビー♪」 キャピ!
タクシー「どこまで行きましょうか?」
その夜、オオカミ少年と呼ばれていた男は三つの物を村から盗んで行きました。
それは・・・赤ずきんの左薬指と未来とハートの三つです。
めでたし、めでたし・・・
おわり
44:
オオカミはオオカミじゃなかった的な?

46:
>>44
オオカミ少年と呼ばれていた男
誰も人間じゃないとは言ってないの
4

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