まどか「逃げちゃ駄目だよ…」杏子「そうは言っても…」
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1：
夜 高いところ
杏子「マミの奴がくたばったって聞いたからさぁ、…わざわざ出向いてやったっていうのに」
QB「や、全然くたばってないよ？」
杏子「え？あ、そうなの？」
QB「たしかにやられはしたけれど、大丈夫」
QB「バリバリ元気だよ」
杏子「そ、そっか」
杏子「そうかーﾖｶｯﾀｰ…」
杏子「とにかくその新入りを、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ？？」
2：
夕方 すごいパイプとか壁沿いにある路地裏
杏子「食物連鎖って知ってるぅぅ！？」
さやか「あんただけは許さない！！」
ｷｰﾝｶﾞｷｰﾝ
さやか「くっ…！」
杏子「終わりだよ！」
まどか「あっ！！」
4：
外した
杏子「なん…だと…！？」
さやか「…！？」
ほむら「…」ﾌｧｯｻ
杏子「お前がなんかしたのか！」
杏子「…なるほど、QBの言ってたイレギュラーだな！？」
ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする、馬鹿の敵！！」
杏子「！」
5：
ほむら「あなたはどっちなの、佐倉杏子！」
杏子「！？」
杏子「…どこかで会ったか…？」
ほむら「…」（黙秘）
杏子「…」
ほむら「…」
杏子「…」
まどか「もしもし、あのですね…」
6：
杏子「やっつける！」ﾌﾞﾝｯ
ほむら「後ろよ」ｽｯ
杏子「そこか！」ﾌﾞﾝｯ
ほむら「後ろよ」ｽｯ
杏子「おらあ！」ﾌﾞﾝｯ
ほむら「後ろよ」ｽｯ
杏子「…ﾊｧﾊｧ」
杏子「…ふっ、手札がまるで見えないとあっちゃね…」
杏子「今日のところは…」
さやか「逃げるんだ…」ﾎﾞｿｯ
杏子「！？」
7：
杏子「なんだ！？おい！」
杏子「お前一人ならボコボコなんだぞ！？分かってんのか！？」
ほむら「やるの！？」
杏子「…！…手札がまったく見えないからね…」
杏子「今日のところは…」
マミ「美樹さん、鹿目さん、暁美さん！無事かしら！」ﾄﾞｶﾝｯ!
杏子「！？」
8：
マミ「！…佐倉さん…！」
杏子「マミ…」
さやか「こいつ、私たちのことを襲ってきたんです」
杏子「な！？」
まどか「事実でしょ！？」
ほむら「見てたわ」
マミ「とうとうそこまで落ちたのね、佐倉さん！」
杏子「おい！」
10：
杏子「3対1とはいい度胸じゃん！」ｶﾞｸｶﾞｸ
さやか「何よ！まだやるっていうの！？」
さやか「私が相手になるわよ！」
杏子「雑魚！上等だ！…ﾊｯ」
ほむら「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ
マミ「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ 後ろ楯
さやか「ｺﾞｷｺﾞｷ」
杏子「ふっ、へへ」
杏子「今日のところは手札がまるで見えないんでね！」
杏子「戦術的撤退をさせて頂くよ！」ﾊﾞｯ（超ﾀﾞｯｼｭ）
まどか「逃げた！」
ほむら「戦術的って言ったわね」
さやか「後々狙ってくる気だね！」
マミ「逃がすか！」
12：
杏子「くそっ！くそっ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
杏子「QBのやつ！私をはめる気だったな！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
さやか「見つけた！」
ほむら「止めます！」
マミ「縛るわよ！」
杏子「んんんんん」
捕まった
15：
マミ「説教」
ほむら「威圧」
さやか「あんた偉そうにしてさぁ、逃げるなんてふざけてるの！？」
杏子「…くっ」
さやか「土下座！」
杏子「は？」
さやか「土、下、座！」
杏子「はぁ！？」ﾊｯ
ほむら「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ
マミ「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ 後ろ楯
杏子「…ちぃ！！」
土下座した
16：
さやか「もう私たちに構わないでよね！」
杏子「お前一人ならボコボコなんだぞ…」ﾎﾞｿｯ
ほむら「は！？」
マミ「何！？」
杏子「いえ、すみませんでした」
さやか「今度私達にちょっかい出してきたら、ギッタンギッタンにするからね！」
杏子「…はい」（一人でかかってこいよ…）
さやか「返、事！」
杏子「今したでしょ！」
ほむら「ん！？」
マミ「んん！」
杏子「はい！」
事なきを得た
18：
数日後 夜 恭介の家の前
さやか「…」
杏子「一日探し回ってたのに黙って帰るのかい？」
さやか「！お前ぇ！」
省略
杏子「手足をメタメタにしてやりなよ！」
杏子「そうすれば坊やはあんたのもんさ！」
さやか（坊やて…）
19：
杏子「同じ魔法少女のよしみだ」
杏子「私が代わりにやってあげようか？」
杏子「お安いご用さ」
さやか「…」
さやか「…じゃあ、頼む」
杏子「！？」
20：
杏子「坊やの手足をメタメタに！？」
さやか「…そうだよ」
杏子「い、いいよ」
さやか「頼むよ」
杏子「ん、でもそれなりの対価を貰わないとね？」
さやか「あんたさっき…お安いご用って言ったじゃないの」
杏子「！」
杏子「お、」
杏子（まさか手足をメタメタになんて出来るわけないよ…）
杏子（どうしよう）
21：
杏子「よし、分かった」
杏子「私に勝てたら、勝てたら引き受けてやるよ！」
さやか「何よそれ…」
杏子「私のことは絶対に許さないって言ってたじゃないの？」
杏子「ん？」
さやか「…場所変えようか、ここじゃ目立つ」
24：
QB「まどか！さやかが！」
まどか「よーし、電話だ！」
橋の上
杏子「ｽﾞｱｰﾝ」
杏子「いつでもかかってこいよ！」
さやか「ﾋｬｰﾝ」
さやか「行くわよ！」
ほむら「佐倉杏子！」ｽｯ
マミ「佐倉さん！」ｻﾞﾝ
まどか「来たよ?」
杏子「畜生！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
26：
捕まった
ほむら「杏子、さやかに手を出すな、と言って聞かせたわよね？」
杏子「はい」
マミ「佐倉さん…あの頃の、あの頃の優しかった佐倉さんに戻って？」
杏子「…はい」
さやか「いい加減にしろよお前、私、もう我慢の限界だよ」
杏子「ﾌﾞﾁｯ」
杏子「てっめえええええ！！」ﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬﾝ!
マミ「こら！」ｼｭﾙｼｭﾙ
ほむら「どこまで愚かなの！」ﾄﾞｶ!!ﾊﾞｷ!!
杏子「んんんんん！！！」
27：
杏子「ｸﾞｽｯ…ﾋｸｯ」
マミ「もう変なことしないのよ」
ほむら「ゲームセンターも禁止」
さやか「見滝原立ち入り禁止ね、あんた」
杏子「…ｽﾝ」
杏子（美樹…さやか、お前だけは…！）
28：
杏子「勝負！」
さやか「！」
ほむら「杏子！」
マミ「もう！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
杏子「おい！」
さやか「何よ！」
ほむら「見つけた！」
マミ「捕獲よ！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
杏子「てめえ！」
さやか「ふざけんな！」
ほむら「また！」
マミ「しつこいのよ！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
29：
ある日
杏子「…はぁ」
まどか「…あ」
杏子「…げ！」
まどか「あ、待って！大丈夫！呼ばないから！」
杏子「…おう」
杏子「あああああ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
ほむら「まどかは駄目でしょ！」
マミ「ついに鹿目さんまで！」
まどか「呼んじゃったwwww」
31：
次の日
杏子「…くそっ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
まどか「あっ」
杏子「あああん！！」
まどか「待って！大丈夫！呼ばないから！ほんとに！」
杏子「…手をあげろ」
まどか「んっ」ｻｯ
杏子「両手…」
まどか「…」ｻｯ
まどか「聞いたよ、昔のはなし」
杏子「家族の？」
まどか「？いや、マミさんとの」
杏子「…あぁ」
33：
まどか「逃げちゃ駄目だよ…」
杏子「そうは言っても…」
まどか「仲直りするために、ここに来たんじゃ無いの？」
杏子「…違う」
まどか「仲直り、は…したくないの？」
杏子「そんな簡単なものじゃないんだよ、部外者が口出すなよ」
ほむら「お？」
杏子「え！？」ﾊﾞｯ
杏子「…いない…」ﾊﾞｸﾊﾞｸ
まどか「どうしたの？」
杏子「いや、…なんでも」
杏子（私、追い詰められてるのかな…）
34：
まどか「マミさんはいつも言ってるよ」
まどか「また、杏子ちゃんと一緒に戦いたいって」
まどか「どうしてさやかちゃんに意地悪するんだろう、そんな子じゃないのに…って」
杏子「それは！」
杏子「そ、そりゃそうだろ！人間だもの！」
35：
やっぱり杏子が一番かわいいな
36：
杏子「チワワに吠えられてみろよ！悔しくないか！？」
まどか「それは違うくないかな」
杏子「私より弱いくせに！威勢だけはしゃあしゃあと！」
杏子「分かっててやってるんだろ！？あれは！！」
杏子「好き勝手言いやがって、バックに信頼置いちゃってさ！！」
杏子「ムカつかないわけないじゃん！！」
杏子「ムカつく！ムカつく！ムカつく！」
まどか「そ、そんなにストレス溜まっちゃってたんだね…」
37：
まどか「杏子ちゃん、じゃあ、まずはさやかちゃんと仲直りしよっ」
杏子「…は、はぁ？仲直り？」
杏子「違うでしょ？あいつが、私に謝るの！それが正しい蟠りの解決方法なんじゃないの！？」
まどか「そうは言っても最初に絡んできたのは杏子ちゃんでしょ？」
杏子「先に手を出したのはあっちだよ！」
まどか「煽ったのはあなたでしょ？」
杏子「正当防衛！正当防衛！命の危険を感じたから戦いましたー！！」
まどか「お、おい」
杏子「あー！あー！あー！うぜー！」
まどか「ちょっと」
杏子「ちょーうぜー！あー！あー！あー！」
まどか「おいっ」
38：
まどか「あ、あー！もう駄目だよこれ！もう駄目！」
まどか「ﾋﾟｰ!ﾋﾟｰ!ﾋﾟｰ!」
まどか「捕獲捕獲！ﾋﾟｰ!ﾋﾟｰ!ﾋﾟｰ!」
ほむら「来たわね！」
マミ「任せて！」
杏子「んんんんんんんんん！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ
捕まった
39：
ほむら「どう落とし前を着けましょう」
マミ「佐倉さん、私はあなたが悪い子じゃないって分かってるわよ」
杏子「じゃあ縛るな！離せよ！」
ほむら「駄目よ」
ほむら「あなたにはここで、さやかと仲直りしてもらうわ！」
杏子「！？」
40：
ギャグマンガと化したまどかマギカ
41：
まどか「ほら、さやかちゃん、杏子ちゃんだよ」
さやか「…」
杏子「…」
マミ「ほら、二人ともご免なさいは？」
さやか「…煽ったのは悪かったから、…ごめん」
杏子「…はっ、はは！」
杏子「可笑しいだろこれ！」
杏子「さんざん追っかけ回していじめ倒しておいてさ！」
杏子「しまいにゃ仲良くなって仲間に入れ、かよ！？」
杏子「おかしいだろ！！！」
杏子「ははは！笑えよ！！」
42：
まどか「杏子ちゃん…」
マミ「追い詰めすぎたようね…」
杏子「ははは！ははは！」
ほむら「仕方がない…」
ほむら「間引きましょう…」
杏子「はぁ！？」
43：
杏子「さやか、ごめん！！」ｹﾞｻﾞｯ
杏子「もとはといえば最初にちょっかいを出したのは私だ！本当にすまない！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
杏子「あとマミさんもごめんなさい！！あのとき、私のこと、気にかけてくれたのに！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
杏子「人の優しさを受け入れる余裕がなかった！！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
杏子「本当の痛みを知って！私は優しくなられたはずなのに！！どうしていままで素直になれなかったのかな！！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
杏子「本当に悔やまれる！！ごめんなさい！！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
マミ「顔を上げて、佐倉さん」ｷﾞｭｯ
杏子「マミィ…」ｷﾞｭｯ
さやか「じゃああんたの無条件降伏だからね」
ほむら「この二十一ヵ条の要求にサインしてもらうわ」ｽｯ
まどか「みんなが仲良くなって良かったよ」
?おしり?
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まどか「逃げちゃ駄目だよ…」杏子「そうは言っても…」
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