アニ「アルミン・カモミール」back

アニ「アルミン・カモミール」


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ザッ ザッ …
ザッ
アルミン「アニ」
アニ「アルミン」
アルミン「なにしてるの?」
アニ「別に」
アルミン「そう」
アニ「問題でも起きたの?」
アルミン「いや。今のところ誰にも、馬にも問題はないよ。順調に進んで来れた」
アルミン「このペースなら、僕らの班は夜までに目標の地点まで行けそうだね」
3: 以下、
アニ「ふうん」
アルミン「うん」
アニ「訓練の事じゃないなら、何の用?」
アルミン「えっと……特に用事はない、かな」
アニ「は?ならどうして?」
アルミン「うーん……」
アニ「……」
アルミン「単純に、この休憩時間、アニはなにしてるのかなあって気になって来てみたんだけど」
アニ「木陰で寝っ転がってる。それだけだよ」
アルミン「この丘は見晴らしがいいし、今日は天気もいいし、絶好の寝っ転がり日和だもんね」
アニ「……まあ」
アルミン「……」
アニ「……」
4: 以下、
アルミン「他の皆はさ、むこうでかたまって休憩してる」
アニ「……」
アルミン「アニは、1人になりたいの……?」
アニ「そう、1人になりたいんだ。休憩中くらい」
アルミン「そっか」
アニ「……」
アルミン「へえ」
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「……」
5: 以下、
アニ「今の会話、通じた?」
アルミン「うん通じてるよ」
アニ「戻らないの?」
アルミン「やっぱり戻った方がいい?」
アニ「……」
アルミン「……?」
アニ「……はあ。好きにすれば」
アルミン「ありがとう」
アニ「別に」
アルミン「隣、いい?」
アニ「どうぞ」
アルミン「どうも」
6: 以下、
アニ「……」
アルミン「……」ヨイショ
アニ「アンタさ……」
アルミン「ん?」
アニ「膝抱えて座るの、趣味なの?」
アルミン「趣味……趣味というより癖かな」
アルミン「同室に大柄の人が多いから、遠慮する癖がついちゃったのかも」
アルミン「ライナーとかベルトルトとかマルコも……皆大きいよなあ」
アニ「むさ苦し」
アルミン「そう言わず」
アニ「アンタが小さいだけじゃないの」
7: 以下、
アルミン「これからだよ」
アニ「ふうん」
アルミン「……だよね?」
アニ「知らないよ」
アルミン「のはず」
アニ「そう」
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「僕も寝っ転がろうかな」
アニ「勝手にすれば」
アルミン「うん」ゴロン
8: 以下、
アルミン「んー!きもちいー!」ノビノビ
アニ「……」
アルミン「空青いね」
アニ「……」
アルミン「雲が流れてる」
アニ「……」
アルミン「今日は遠近感がよくわかる空だね」
アニ「……」
アルミン「あの雲とか、真下まで行けば飛び乗れそうだし」
アルミン「あっちのは、きっと宇宙に一番近い」
アニ「……」
9: 以下、
アルミン「寝っ転がって見る空って、全然違うものに見えるから、特別感があるよね」
アルミン「……」チラッ
アニ「……」
アルミン「アニ」
アニ「ん」
アルミン「目を瞑ってても見えてる?」
アニ「見えてる」
アルミン「ならよかった」
アニ「……」
アルミン「そう言えば。風で葉っぱや茎が揺れると、風が間接的に目で見えるけどさ」
アルミン「そのときに聞こえる、このサラサラって音も、僕好きだなあ」
アルミン「目じゃなくて、耳で風が見えそうな気がするから」
10: 以下、
アニ「……」
アルミン「それも見えてる?」
アニ「うん。見えてる見えてる」
アルミン「そう」
アニ「……」
アルミン「……」
アルミン「僕、黙った方がいい?」
アニ「どっちでも」
アルミン「じゃあ喋りたいときに喋るね」
アニ「うん」
11: 以下、
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「僕、アニと喋ってみたかったんだ。今まであまり機会がなかったから」
アニ「……そうだっけ?」
アルミン「ほら、エレンは格闘術でアニと組んでるし、ミカサはアニと同室だけど」
アルミン「僕とはなんとなく挨拶するくらいでしょ?」
アニ「まあ」
アルミン「2人から話は聞いていても、僕は実際のアニをよく知らないなと思って」
アルミン「今日初めて遠征訓練の班が一緒になったから、ぜひちゃんと話してみたいと思ったんだ」
アニ「別に……エレンとミカサとも、特別親しいって訳でもないし」
アニ「実際のアニってやつも、アンタの想像とそう変わらない。冗談も言えない、大して面白みのない人間だよ」
12: 以下、
アルミン「大丈夫。僕は皆から冗談が通じないって言われてるから」
アルミン「それに、話し相手は面白さで選ぶものじゃないだろ?だからいいんだよ」
アニ「あっそ」
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「ん……?」
アルミン「アニ、甘い……?」クンクン
アニ「は……?」
13: 以下、
アルミン「アニから甘い香りがする……」
アニ「しない」
アルミン「いやするよ。何か持ってるの?」
アニ「セクハラ?」
アルミン「真面目に聞いてるんだ」
アニ「私じゃない。私じゃなくて……」チラッ
アルミン「……?」
アルミン「ああ!あれだね!」ムクッ
タタッ
14: 以下、
アルミン「香りの元はアニじゃなくて、ここの自生してるカモミールだったんだ」
アニ「そういうこと」
アルミン クンクン
アルミン「うん、これこれ。いい匂い」クンクン
アルミン「もうそんな時期かあ。とってもきれいな花だよね」
アニ「まあね」
アルミン「僕、好きだよカモミール。可愛らしくて素朴な感じで、ふんわり甘い青リンゴみたいな匂い」
アニ「花にうっとりするなんて、女子じみてんじゃない」
アルミン「男子だってうっとりくらいするさ」
アニ「アンタくらいだと思う」
アルミン「そうかなあ」
アニ「……その子たちはまだ咲き始め」
15: 以下、
アルミン「どうしてわかるの?」
アニ「中心の黄色の部分、もっと膨らむはずだから」
アニ「カモミールはさ、踏まれたぶんだけよく育つ、なんて言われてる。タフな花なんだ」
アルミン「知らなかった。見た目はこんなに可憐なのに。強かなんだね」
アルミン「ねえアニ」
アニ「ん?」
アルミン「もしかして君、この花があったからここまで来たんじゃない?」
アニ「は……」
アルミン「……」
アニ「違うよ。たまたま……」
16: 以下、
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「いいでしょ別に」
アルミン「うん。とてもいいと思う。よし、アルミンお兄さんが一輪とってあげよう」
アニ「アンタ私より年下じゃなかった?」
アルミン「こういう台詞、一度言ってみたくて」
アニ「くだらな。それに、やめといたほうがいいよ」
アルミン「んーどうしてー……?これかなー、うーん……」ガサガサ
アニ「……」
17: 以下、
アルミン「うあっ」
アニ「……」
アルミン「アブラムシ……」
アニ「ほら」
アルミン「一匹ぷちっとしちゃった……」
アニ「大人しく香りだけにしときな」
アルミン「んー……」ゴソゴソ
アニ「続けるの……」
アルミン「……」ガサガサ
アニ「……」
25: 以下、
アニ「アンタさ」
アルミン「んー?」
アニ「この前の立体機動の模擬試験」
アルミン「ああ、僕が森の中で派手に転んで最下位争いをしたやつ」
アニ「そうじゃなくて」
アルミン「?」
アニ「一部のやつらに馬鹿にされてたの、知ってるんでしょ」
アルミン「……うん」
アニ「腹立たないの?」
アルミン「うーん。もちろん嫌だとは思うけど……でも、僕に体力や技術がないのは本当のことだから」
アルミン「腹を立てるより先に訓練がんばろうって感じかな。今は」
アニ「そう」
26: 以下、
アルミン「でもあれだよ。エレンやミカサ、いろんな人にコツを教えて貰ってるくせにこんな成績ってことは」
アルミン「僕は元々相当運動が苦手なんだろうね。あはは」
アニ「かもね」
アルミン「うん」
アニ「……」
アルミン「……」ガサガサ
アニ「……私は、悪くないと思う」
アルミン「……?」
アニ「他人を笑う奴らよりは、諦めの悪い奴の方が……いいと思う」
アルミン「……ありがとう」
アニ「……」
27: 以下、
アルミン「じゃあそのお礼に……はい。どうぞ」スッ
アニ「え」
アルミン「この一輪、アブラムシはついていません」
アニ「ぷちっとしたの」
アルミン「してないよ」
アニ「……」
アルミン「ね、はい」スッ
アニ「どうも……」
アルミン「いえいえ」ニコ
アニ「……」
アルミン「……」ニコニコ
28: 以下、
アニ クンクン
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「アルミン」
アルミン「んっ?」
アニ「ジロジロ見下ろさないで」
アルミン「ごっごめん……座るよ」サッ
29: 以下、
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「今度は正座?」
アルミン「わっほんとだ」
アニ「無意識なの」
アルミン「これもまた癖なのかも」
アニ「そ」
アルミン「うん」
アニ「……それと頭、草がいっぱいついてる。そろそろとったら?」
アルミン「ああ。寝っ転がってたからね」パタパタ
アルミン「でもそれならアニだって」
アニ「私?」
30: 以下、
アルミン「あっずるい。アニ、フード被ってる」
アニ「賢いと言いな」
アルミン「あっ賢い。アニ、フード被ってる」
アニ「言い直さなくてもいい」
アルミン「えっそうなの」
アニ「はあ。全く……アンタのせいで落ち着いて寝てらんない……」ムクッ
アルミン「……!」
アニ「?」
アルミン「……」
アニ「なに?」
31: 以下、
アルミン「びっくりした……」
アニ「なんで?」
アルミン「アニで……」
アニ「だからなんで……」
アルミン「だって……アニが、カモミールにそっくりだから」
アニ「は……?アブアムシがついてるって?」ム
アルミン「ちちち違うよっ!もう!」アセアセ
32: 以下、
アルミン「金髪のアニが白いフードを被ってると、そっくりだよ!ほら、この花も中心が黄色で周りが白だろ?」
アニ「真面目に言ってるの?」
アルミン「大真面目だよ!」
アニ「そ、そう……」
アルミン「うん、やっぱり似てる!それにだって君は強くて、可憐で……!」
アニ「……!」
アルミン「で……」
アニ「……」
アルミン「あの……つまり、こんなに似てる……///」
アルミン「みたいな……とか……///」
33: 以下、
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「そう」
アルミン「うん。そっ……そう。あは、あはは」
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「私は、アルミンの方がよっぽと似てると思うけどね」
アルミン「え……どうして?」
34: 以下、
アニ「アンタも金髪ってこと、忘れてるの?」
アルミン「あっ確かに」ハッ
アニ「オカッパ頭だし」
アルミン「あはは、この花の中心にある黄色の丸い部分のことね」
アニ「そう……まあ。ふわふわ……そうだから」
アルミン「ははっ、ふわふわかあ」
アニ「多分……」
アルミン「褒めてくれてるの?」
アニ「多分……」
アルミン「ありがとう」
アニ「それに」
アルミン「……それに?」
アニ「アンタさ……カモミールの花言葉は知ってる?」
アルミン「ううん。そういえば知らないなあ」
35: 以下、
アニ「ふうん」
アルミン「アニは知ってるの?」
アニ「まあね」
アルミン「教えてよ」
アニ「……」
アルミン「……」
アニ「やだ」
アルミン「えっなんで」
アニ「なんかやだ」
アルミン「そんなざっくりと断らないでよ」
アニ「私の勝手でしょ」プイッ
36: 以下、
アルミン「花言葉が僕に関係してるの?」
アニ「さあね」
アルミン「えーっ」
アニ「自分で調べれば」
アルミン「わかった。じゃあこの訓練が終わったら調べるよ」
アニ「……」
アルミン「あっそろそろ時間だね。戻ろう」
アニ「次の先頭は誰?」
アルミン「次はダズだよ」
アニ「ふうん」
アルミン「ねえ、見てよあっち」
アニ「……?」
アルミン「もうすぐ出発っていうのに、皆遊んでる。ははっ、あれじゃ休憩にならないよね」ケラケラ
37: 以下、
アニ「……」
アルミン「……アニ?」
アニ「先行って」
アルミン「?」
アニ「……」
アルミン「どうして?」
アニ「言ったでしょ」
アニ「私……1人が好きなんだ」
38: 以下、
アルミン「……」
アニ「……」
アルミン「そっか」
アニ「うん」
アルミン「わかった。じゃあお先に失礼するよ」
アニ「ああ」
アルミン テクテク
アニ「……アルミン」
39: 以下、
アルミン「ん?」クルッ
アニ「……」
アルミン「……?」
アニ「あの……」
アニ「ありがと」
アニ「花……」
アニ「と」
アニ「似てる、とか……」
40: 以下、
アルミン「……!」
アニ「……」
アルミン「……こちらこそ」ニコ
アニ「……」
アルミン「あっねえ」
アニ「?」
アルミン「またアニの1人の時間を、邪魔してもいいかな……?」
アニ「アルミン」
アルミン「ん?」
アニ「図々しい」
アルミン「あはは、だね」
41: 以下、
アニ「まあ」
アニ「たまになら、いいんじゃない」
アルミン「ありがとう」
アニ「……うん」
アルミン「早くおいでよーっ!」
タタタ…
42: 以下、
アニ「……」
アニ(カモミール……いい香り……)クンクン
アニ「“あなたを癒やす”……」
アニ「……油断した」
アニ「癒やされた」
おしまい
43: 以下、
以上、地味ほのぼの系短編でした。アルミンには癒やしの力があると思う
カモミールは「あなたを癒やす」のほかに「苦難に耐える」「親交」などがあるよう
カモミールティーおいしいよ。アルミンお誕生日おめでとう。11/03
44: 以下、
乙可愛かった
アニが1人が好きって言葉先を考えるとなんだか切ないな
45: 以下、
乙!よかった!
アルミンもアニも可愛い
47: 以下、

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