鬼龍院皐月「弁当を作ってみた」back

鬼龍院皐月「弁当を作ってみた」


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1:
猿投山「皐月様がお弁当を……!?」
皐月「先日、この部屋にあった変わった雑誌を読んでな……」
蛇崩「あ、それ私の雑誌……」
皐月「どうやら女には『女子力』と呼ばれる特別な力があるらしく、それを鍛える方法の一つに弁当を手作りするというのがあるらしい」
皐月「これで私はより強くなることができる……! あの纏流子よりもずっと強く……!」
犬牟田(……皐月様、『女子力』とはそういう力ではありません……!)
2:
皐月「というわけで早弁当を手作りしてみたわけだ。味見をしてみてくれ」
蟇郡「なんと! 皐月様の手作りの料理を我々四天王に!?」
猿投山「ありがたき幸せ……では一口」
 ぱく
蟇猿犬蛇「」
皐月「……どうした」
5:
猿投山「い、いやぁ素晴らしい! 流石皐月様! 料理の腕も一流!」
蛇崩「なんて言うか……アレ! 今まで食べたことのない味!」
犬牟田「この卵焼きも……非常に良く火が通っていて良いかと……」
蟇郡「強い味のおかずと薄めの味のおかずでバランスを取っているのも皐月様ならではの発想……!」
皐月「……」
7:
皐月「ダメだ、あの四人では正しい感想が聞けん気がする……皆お世辞にしか聞こえん……」
皐月「まあ私の作った料理なのだから美味なのは間違いないだろうが……もっと素直な感想が聞きたいのも事実」
皐月「別の者に食わせてみるとするか……」
皐月「しかし……この学園にいるのは私に従順な者ばかり……誰に食わせてもお世辞にしか聞こえないだろうな……」
皐月「私に対し従順でない生徒……」
皐月「……一人、いたか」
9:
マコ「お待ちかねのお昼休みー! お弁当たーべよっと!」
マコ「あれ!? お弁当の中身が無い!?」
流子「お前今日も早弁してたじゃねぇか……」
マコ「あー、そっかー! でももうお腹空いちゃったよー……」
流子「んじゃ私のやるよ。私のっつってもマコのお母さんが作ってくれた奴だしな」
マコ「わー! いいのー!? あれ、でもそれじゃあ流子ちゃんは?」
流子「購買でパンでも買ってくるさ……んじゃ……」
 カッ――!
マコ「!? この光は……」
流子「まさか……」
皐月「……纏流子……」
11:
 ザワザワ
流子「何の用だ? 鬼龍院皐月……わざわざ教室まで来やがって……こっちも暇じゃねぇんだがなぁ……」
流子「早く購買でパン買いに行かねえと昼休みが終わっちまうしよぉ」
皐月「そうか……纏は弁当を持って来ていないのか……」
流子「ああ……いつもはマコの母親に作ってもらっているんだが、今日は……」
皐月「ならば丁度いい」トン
流子「あ? 何だこの包み?」
皐月「私の作った弁当を食べてくれ」
流子「……」
流子「は?」
 ザワザワ ザワザワ
13:
マコ「さ、皐月様が流子ちゃんのためにお弁当を!?」
皐月「別に纏のために作ったわけではない」
マコ「しかもツンデレ! みんなー! 大変だよー! 皐月様が流子ちゃんにツンデレで手作り弁当だよー!」
流子「ああコラ! マコ! 誤解を招く噂を校内に広めようとするな!」
皐月「逃がさんぞ纏! 私の弁当を食うまではこの教室から出ていくことは許さん!」
流子「いや今止めねえとお前の今後にも関わるぞ!?」
皐月「知ったことか! そんなことより弁当だ!」
流子「何なのこいつ……」
14:
流子「つーか……お前料理できんの?」
皐月「私を誰だと思っている。ほぼ未経験だが一定の知識さえ頭に入れれば弁当を作るなど簡単だ」
流子「……何故だろう、すごく嫌な予感しかしない」
 ぱく
流子「」
皐月「……どうした」
流子「アレか。これは遠回しに私を殺しに来たのか」
皐月「?」
17:
流子「まず卵焼き! 何で黒焦げなんだよ! そもそも口に入れてやっと卵焼きって気付いたぞ!」
流子「そして煮物の味の無さ! ただお湯で煮ただけじゃないのかこれ!」
流子「さらにこの肉の……肉の……? 肉の……肉の何なんだこれは!? 味も何なんだこれは!?」
流子「ポテトサラダ! 塩と胡椒入れすぎだろ! 味だけで判断したら塩と胡椒のサラダじゃねーか!」
流子「極めつけに米!」
流子「炊けよ!」
18:
猿投山「帰って来た皐月様……見た目は平静を装っていたが、背中からすごい悲しみのオーラが漂ってきたぞ……」
蟇郡「おそらくあの弁当を食べた者から酷評を受けたのだろう……」
蛇崩「いや、食べた人がブッ倒れたとか」
犬牟田「最悪死んだとか」
猿投山「流石にそれはねーよ」
猿投山「多分」
22:
 翌日
マコ「お昼休みー! 今日はこの時間までお弁当我慢したよ! 偉い?」
流子「いやそれが普通だろ……しかし弁当といえば……昨日のあいつの弁当は酷かったな……」
マコ「そういえば私、みんなに根も葉もない噂を広めるために教室から出ちゃってたけど、どんなお弁当だったの?」
流子「説明すると長くなるが……まずはだな……」
 カッ――!
マコ「あっ! 昨日もほぼ同じタイミングで見たこの光は!」
流子「おいまさか」
皐月「纏……流子……」
26:
 ザワザワ
流子「……鬼龍院皐月……まさかとは思うが、また……?」
皐月「弁当を作ってきた。食べてみてくれ」
マコ「なんと! 二日続けて!」
流子「おい、昨日みたいな失敗はしてねぇだろうな?」
皐月「安心しろ……私は同じ失敗を繰り返すような愚かな人間ではない……」
皐月「昨日は最終下校時刻まで家庭科室を借り料理の練習をした」
流子「何その努力。家でやれよ」
皐月「さあ食え纏流子! 私の手作り弁当を!」
流子「一口でも食わないと帰ってくれないのは見えてるから食うよ……いただきます」
皐月「そして震えるがいい! この鬼龍院皐月の料理の腕前の上達具合に!」
流子「おいこれ全部砂糖と塩間違えてるだろ。意外とベタだな」
28:
なぜまず自分で味見しないのか
29:
流子「帰ってったな……堂々と」
マコ「堂々としながら背中に悲しみを背負ってたね!」
流子「ったく、あいつは何を考えてやがるんだ……急に弁当とか言い出しやがって……」
マコ「わかった! きっと流子ちゃんと仲直りしたいんだよ!」
流子「……いや、少なくともそうは見えなかったぞ……」
マコ「だからあれはツンデレだよ!」
流子「あんな面倒くさいツンデレがあってたまるか」
31:
皐月(何故だ……何故失敗する……?)
皐月(これでは強くなれん……女子力とやらを鍛えることができん……)
皐月(何か……雑誌に何かヒントは……)パラパラ
蛇崩(……あの雑誌多分二度と私の手には帰って来ないな……)
皐月(……ん?)
皐月(食べさせてあげるその人のことを思いながら……その人の好物を弁当入れてあげる……?)
皐月「これだ!」ガタッ
蛇崩「!?」ビクッ
33:
 さらに翌日
 カッ――!
皐月「纏流子ぉ!」
流子「いちいち後光を放たねえと登場できねぇのかテメェは。そして昼休みにはまだ早いぞ」
美木杉「思いっきり授業中なんですがねぇ」
皐月「わかっている。今日は弁当を食わせに来たのではない」
流子「じゃあ何だよ」
皐月「率直に問う! 貴様の好物とは何だ!」
流子「何その弁当に入れる気満々の質問。好物……好物……レモン?」
皐月「そうか! わかった!」
流子「え、ちょ……」
流子(なんとなく言っちまったけど……レモンを弁当にどう入れるつもりだよ……!)
美木杉「あー……とりあえず……授業を再開しようか……」
34:
皐月「フフフ……待っていろ纏流子……」
皐月「貴様の好物を使った弁当を作り……そして私は貴様を超える! 圧倒的な差をつけて!」
皐月「家で作る前に家庭科室で練習だ……待っていろ纏……」
< フフフ マトイリュウコー マトイー
猿投山「転校生の名前を呼びながら皐月様が家庭科室で料理を作っておられるぞ……」
蟇郡「生徒の間で皐月様と転校生が恋仲になったという噂が流れていたが……まさか……」
犬牟田「いや、それも気になるが……皐月様が作っておられるあの料理は一体何なんだ……?」
蛇崩「……焼きレモン……?」
35:
 さらにさらに翌日
 カッ――!
皐月「纏!」
流子「ああ来ると思ってたよ! もうクラスのみんなが慣れちまったよ!」
流子「完全にそういう関係だと思われてるよ! どうしてくれるんだよマジで!」
皐月「学校や家で色々試したが、流石にレモンを主体に弁当のおかずを作るのは不可能だった……許せ」
流子「聞けよ人の話を! そして当然だろそれは!」
皐月「そこで鮭のバターソテーにレモンを添えるという形にしてみた。どうだろう」
流子「凄いスピードで順調に料理の腕が上がってることは認めるよ! だけどまさかの一品弁当かよ!」
皐月「これを作るのに時間がかかりすぎてしまってな……」
流子「せめて米ぐらい入れろ! あ、ちゃんと炊いてな!?」
36:
 また翌日
皐月「纏流子! 鶏肉のレモンソースがけ弁当を作って来たぞ!」
 またまた翌日
皐月「纏流子! 今日はさつま芋のレモン煮弁当だ!」
 そのまた翌日
皐月「纏流子! 今日の弁当にはサラダにレモンを使ったドレッシングをかけてある!」
 その次のまた翌日
皐月「纏流子! 弁当ではなく今日はデザートにレモンパイを用意した!」
37:
さすが皐月様、進化しておられる
38:
流子「……いつの間にかあいつの弁当を食うのが昼休みの日課になってきた……」
マコ「私のお母さんもいつのまにか流子ちゃんのお弁当は作らなくなっちゃったね!」
流子「教えたつもりはないんだけど……一体どこまで噂が広がってるんだよ……」
 カッ――!
流子「あ、来た……」
皐月「纏流子! 今日は素材の味を生かしたレモンのシャーベットをデザートに用意してあるぞ!」
流子「もう弁当どころの騒ぎじゃねぇ! 弁当とは別にクーラーボックス持って来やがった!」
40:
流子「あー……周りの視線が完全にカップルを見る視線だよ……どうしてこうなった……」
皐月「何をブツブツ言っている。食欲が無いのか?」
流子「いや……腹は減ってるから食うわ……」
 ぱく
流子「……っていうかさ」
皐月「?」
流子「ホント料理上手くなったよなお前」
皐月「!」
マコ「デレた! 流子ちゃんが皐月様にデレた!」
流子「ばっ……ちげーよそんなんじゃねーよ!」
マコ「なんという典型的なツンデレのセリフ! みんなー! 大変だよー! 流子ちゃんが皐月様にデレて今日もお弁当だよー!」
流子「だから噂を広めようとするんじゃねぇ!」
41:
皐月「そ、そうか……いや、別に特別嬉しいわけではない。だが褒められて嬉しくないというのも嘘になるわけで……」
流子「テメェも照れてんじゃねぇよ! 乙女か! 何か最初の頃より随分と女子力上がったな!」
皐月(……!)
皐月(そうだ女子力……私は女にのみ存在すると言われるその力を高め……纏を超えるために料理の腕を上げてきた……!)
皐月(纏に弁当を食べさせるのが楽しすぎて忘れるところだった……!)
皐月(しかしここまで料理の腕が上がればもう十分……)
皐月(さらに女子力を上げるために……次なるステップを踏ませてもらおう……)
皐月(あの雑誌に載っていた女子力のステップアップとやらを使って……!)
42:
皐月「……纏。箸を貸せ」
流子「あ? んだよ、お前も腹減ってたのか? ほらよ」
皐月「……」
 ひょい
皐月「あーん」
流子「!?」
 おわり
44:
おもしろかった
46:
いい話だなぁ
47:
マコがかわいすぎる
48:
キルラキルってこんなまともなお話だったっけ
45:
こんなキルラキルもまたいいな……
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◆以下、おまけ(小ネタ)になります。
元スレに貼られていた画像
23:
ふむ
2

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