【前編】ゴキブリ「用件を聞こうか……」男(まさか、コイツが“G”!?)back

【前編】ゴキブリ「用件を聞こうか……」男(まさか、コイツが“G”!?)


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第一話『黒いプロフェッショナル』
害虫の代名詞、ゴキブリ……。
ゴキブリの出現は今から約3億年前とされる。
まさに「生きた化石」なのである……。
プルルルル……
男「──あ、はい!」
男「分かってます! もちろん! 今月中には!」
男「大丈夫です、プロフェッショナルを雇うことに決めましたから……」
男「“G”ならまちがいなく大丈夫ですよ」ニヤッ
3 以下、
さっき風呂場で殺してきた
4 以下、
< PART1 “G”への依頼 >
公園──
男「くそっ……“G”め」
男「もうすぐ待ち合わせ時刻だというのに、一向に現れない……」
男「まさか、すっぽかすつもりなんじゃ……」
ゴキブリ「俺ならば、すでに来ている……」カサカサ…
男「うわっ!? いつの間に!?」
ゴキブリ「用件を聞こうか……」
男(まさか、コイツが“G”!?)
7 以下、
男「ウワサじゃゴキブリのようなプロフェッショナル、と聞いてたが──」
男「まさか、“本物のゴキブリ”だったとはな」
男「しかも、言葉を話すときてる。いったい何者なんだ、アンタ?」
ゴキブリ「俺が何者かどうかは、俺の依頼遂行能力に関わりのないことだ……」
男「そりゃあそうだけどよ……」
ゴキブリ「無駄話はもういい……用件に入ってもらおう」
男「わ、分かった……」
男「アンタにやってもらいことは、ある飲食店への嫌がらせだ」
ゴキブリ(…………)
男「その店の地図と写真は──」スッ
ゴキブリ「ゆっくりだ……ゆっくりと出せ」
男「わ、分かったよ」ススッ…
10 以下、
男「これが店の地図と写真だ」
ゴキブリ(…………)
男「この店をアンタの力で嫌がらせして、客が全く入ってこないようにして欲しい!」
男「一週間以内に頼む!」
ゴキブリ「引き受ける前に、理由を聞かせてもらおうか……」
男「……実はあの店はひでえ店なんだ」
男「俺は一度あそこで食中毒になって文句をいったんだが、知らぬ存ぜぬでよ」
男「結局うやむやにされちまった……」
男「な、頼む! この俺の恨みを晴らしてくれ!」
ゴキブリ(…………)
11 以下、
ゴキブリ「今の話……嘘はないだろうな?」
ゴキブリ「俺は依頼人の嘘や裏切りを一切許さない……」
男「も、もちろん本当だ! 引き受けてくれ、頼むっ!」
ゴキブリ「分かった……やってみよう……」
男「おおっ!」
ゴキブリ「みずほ銀行の指定の口座に、現金(キャッシュ)が振り込まれ次第」
ゴキブリ「行動に移る……」ガサゴソ…
男(き、消えた……!)
男(よぉし、これで……あの店は……)ニヤッ
17 以下、
ちゃんと原作に忠実だ
15 以下、
絶対にゴキブリを好きになることなんてないけどな
14 以下、
< PART2 “G”始動 >
定食屋──
ワイワイ…… ガヤガヤ……
店主「お?い、生姜焼き定食! できたぞぉ?!」
娘「はぁ?い!」
客A「安くてウマイ! この店はホント最高だぜ!」
客B「まったくだ。店主と娘ちゃんもよくやってるしな」
16 以下、
すると──
女性客「きゃああああっ!」ガタッ
ドヨッ……!
客A「なんだなんだ!」
客B「どうしたんだ?」
女性客「味噌汁の中にゴキブリが入ってきたのよ!」
ゴキブリ(…………)カサカサ
娘「なんですって!?」
店主「も、申し訳ありません!」
18 以下、
女性客「まったくもう、冗談じゃないわ!」
女性客「帰らせていただくわ!」
娘「申し訳ありません!」ペコペコ
店主「大変申し訳ありませんでした!」バッ
客A「なぁ?に、大げさなんだよゴキブリぐらいで! 気にすんな! なぁ!?」
客B「そうそう、メシ扱ってるんだ。こういうこともあるさ」
娘「ええ、でも……」
娘(害虫対策は信頼できる業者さんに頼んで、万全なはずなのに……どうして……)
ゴキブリ(…………)カサ…
21 以下、
Gさんすげえ
22 以下、
もし嘘だったらゴキブリは依頼人とターゲットにどうするんだ……
19 以下、
< PART3 猛威を振るう“G” >
客C「うわぁっ、ゴキブリだ!」
客D「ひぃぃっ、こっちに飛んできた!」
ゴキブリ(…………)ブゥゥゥン…
客C「なんだよ、この店! もうこんな店、いられないよ!」
客D「帰ろうぜ!」
店主「も、申し訳ありません!」
娘(ま、またなの!?)
26 以下、
さらに──
厨房──
店主「うっ!?」
店主(仕込みや、作ってる最中の料理に、ゴキブリが次々に体をくっつけている!)
店主「コラッ、あっち行けっ!」
店主「このっ!」ブンブンッ
ゴキブリ(…………)カサカサカサ…
店主(なんてすばしっこいんだ! こんなゴキブリ見たことないぞ!?)
店主「くそっ、もうこれらの料理は廃棄するしかない……」
店主「ええい、今日は休業だ!」
29 以下、
娘「ごめんなさい、事故があって料理を用意できなくなってしまって……」
客A「えぇ?、残念だなぁ」
客B「仕方ない、他行こう」ガタッ
娘「本当にごめんなさいっ……」
娘(どうして急にゴキブリが出てきたのかしら……)
ゴキブリ(…………)カサ…
32 以下、
< PART4 追い詰められた父娘 >
店主「もうダメだ……どんどん客足が遠のいて……」
娘「お父さん、諦めないで!」
娘「きっとこれは……だれかの嫌がらせよ!」
店主「嫌がらせって、どうやってだ?」
店主「ただ単にゴキブリをばら撒くんならともかく」
店主「ゴキブリがまるで意志を持ったかのように、仕事のジャマをしてくるんだぞ!」
店主「こんなもの、もう呪いかなにかとしか思えない!」
店主「もうダメだ……この店は……」ガクッ
娘「お、お父さん……」
娘(でもお父さんのいうとおり……あのゴキブリの動きは賢すぎるわ……)
プルルルル……
33 以下、
娘「もしもし」ガチャッ
電話『考えてもらえましたかねぇ』
電話『以前お断りされてしまった、土地の売却の件……』
娘「あ、あなたは!」
娘「あのゴキブリは、さてはあなたの仕業ね!?」
電話『ゴキブリ? はて、なんのことやら……』
電話『とにかく、一度お店にうかがいますよ』
電話『最近、お客さんが来なくなったそうですから、じっくりお話しできるでしょう』
電話『では……』ガチャッ
娘「ああっ……」
35 以下、
< PART5 末路 >
アパート──
男(クックック、さすがは超A級のプロフェッショナル……)
男(あっという間に、あの店を閑古鳥が鳴くほどにするとはな……)
男(これであの土地をかなり有利な条件で買いたたけるはずだ……)
男(あの立地ならパチンコ、キャバクラ、裏カジノ……なんでもござれだ)
男(これで組長も、もっと俺を取り立ててくれるはず──)
ゴキブリ(…………)ガサッ
男「うわっ!?」ビクッ
37 以下、
男「な、なんの用だ、“G”!?」
男「アンタはすでに仕事を果たしたはずだ!」
男「アンタは依頼人には二度会わないって聞いてるぜ!?」
ゴキブリ「お前は嘘をついていた……」
男「な……!?」
ゴキブリ「依頼遂行中、店の中をくまなく見回ったが……」
ゴキブリ「あの店の衛生管理は行き届いていた……食中毒が出る可能性は極めて低い」
男「うっ!」ギクッ
男「む、昔はもっと、汚かったんだよ!」
39 以下、
ゴキブリ「では聞くが……お前は何を食べて食中毒になったのだ……?」
男「えっ!?」
男(知るかよ! あの店でメシなんか食ったことねーんだからよ!)
男(でも、たしか定食屋だったよな……。なら、トンカツ定食ぐらいあるだろ!)
男「ト、トンカツ定食だ!」
ゴキブリ「あの店にそんなメニューは、ない……」
男「! ──む、昔はあったんだよっ!」
ゴキブリ「すでにあの店の過去のメニューも調査済み、だ……」
男(ゴキブリのくせになんて用意周到な奴だ!)
男「うっ、うるせえ、あの店のメニューなんか知るかってんだ!」
男「俺がウソついてたらなんだってんだよ!」
男「こっちこそ、てめえなんざ用済みなんだ! ムシケラが、踏み潰してやる!」
ゴキブリ「やはり嘘をついていた、な……」
ゴキブリ「有罪(ギルティ)……!」
41 以下、
男「死ね、死ね、死ねっ!」ドスドスドスッ
ゴキブリ(…………)ガサガサガサ
男(なんてさだ! とても目で追えねえ!)
ゴキブリ(…………)バッ
男「うわっ! 俺の顔に!?」
ゴキブリ(…………)カサカサ…
男「ぎゃあああああっ! 口に入んじゃねえ!」ペッペッ
ゴキブリ「このまま、お前の体内を“散歩”させてもらう……」
ゴキブリ「お前が“自首”するまで、な……」
男「やめてぇぇぇっ!!!」
ガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソ……
男「おおお???っ! 食道にぃ???っ! い、いやさらに下にっ!?」
ガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソ……
男「ああああああああああ??????????っ!!!」
47 以下、
< PART6 店はよみがえる >
【 悪質な地上げ業者、逮捕 】
【 ゴキブリを使った嫌がらせを行っていたと泣きながら自供 】
【 男が所属していた暴力団事務所も大量のゴキブリに襲われ、壊滅 】
【 二つの事件の因果関係は不明 】
定食屋──
店主「恐ろしい事件もあったもんだな」バサッ
娘「大量のゴキブリに襲われるなんて、考えたくもないわねえ」
店主「だが、よかったよ。おかげで店の評判もだいぶ回復してきた」
娘「これもお父さんが、誠実に料理を提供してたからよ!」
49 以下、
店主「それにしても、我が家の口座に一億円も振り込んできた」
店主「“迷惑をかけし者”なる人物はいったい何者なんだろう?」
娘「さぁねえ……もしかしたら──」
ガララッ……
客A「こんにちは?! よかったなぁ、嫌がらせしてたって奴が捕まって!」
娘「あ、いらっしゃい!」
客A「俺、トンカツ定食な!」
客B「俺も!」
娘「はぁ?い!」
娘(もしかしたら、あの賢いゴキブリがお詫びとして振り込んでくれたのかも)
娘(なぁ?んて、ね……)
END
50 以下、
otu
51 以下、

みずほ銀行に口座を持つゴキブリw
64 以下、
ゴキブリ「ゆっくりだ……ゆっくりと出せ」
ゴキブリ「有罪(ギルティ)……!」
ここ好き
58 以下、
第二話『女王陛下のSOS』
ハチの巣──
ミツバチ『急報です!』バババッ
ミツバチ『同盟を結んでいた、東の花畑のコロニーもスズメバチに強襲され──』
ミツバチ『壊滅した模様です!』
女王バチ『ああっ……なんということなの……』
ミツバチ『奴らは数日中には、ここへ攻め込んでくるでしょう』
ミツバチ『我々も最後まで戦いますが、正直いって戦いになるかどうか……』
ミツバチ『いざという時はご覚悟下さい……!』
女王バチ『分かっているわ……。ごめんなさいね、みんな……』
62 以下、
2話目……だと
63 以下、
続くのかよwwwwwwwwwwwwww 期待
65 以下、
側近バチ『女王陛下』
女王バチ『……なにかしら?』
側近バチ『なるべく避けたかった手ではありますが』
側近バチ『一つだけ、私にスズメバチを撃退する手段の心当たりがございます』
女王バチ『本当なの!?』
側近バチ『ただし、この手段は非常に高価なのです』
側近バチ『女王陛下の食糧であるロイヤルゼリーを、全て消費することになりますが』
側近バチ『よろしいですか?』
女王バチ『ええ、もちろんよ! あなたに全て任せるわ!』
側近バチ『では……』
67 以下、
< PART1 女王を守ってくれ! >
雑木林──
側近バチ『──というわけなのだ』
側近バチ『どうかスズメバチの手から、女王陛下を守っていただきたい!』
側近バチ『報酬は、巣に貯蔵してあるハチミツとロイヤルゼリーを』
側近バチ『全てあなたに差し出す!』
ゴキブリ(…………)
ゴキブリ『悪いが……他を当たってくれ……』カサカサ
側近バチ『!?』
ゴキブリ『俺は特定の顧客を持つことはない……』
ゴキブリ『期限のハッキリしない、“ボディガード”の依頼を受けるつもりはない』
側近バチ『ま、待ってくれ!』
68 以下、
側近バチ『分かった……ではこう依頼し直そう』
側近バチ『近日中に女王陛下や我らのコロニーを脅かす、スズメバチの集団を──』
側近バチ『抹殺してくれ!』
側近バチ『頼む! もはやハチですらないあなたに頼るしか手はないのだ!』
ゴキブリ(…………)
側近バチ(…………)ゴクッ…
ゴキブリ『分かった……やってみよう……』
側近バチ『おおっ!』
ゴキブリ『ただし、今から数日間は、巣の働きバチ全ては俺の命令に従ってもらう』
ゴキブリ『かなり大がかりな仕掛けを、巣の周辺に施すことになるんでな……』
側近バチ『もちろんだ、必ず徹底させる!』
71 以下、
< PART2 迎撃準備 >
ハチの巣──
ブ?ン……
ハチA『我が隊総動員で、ペットボトルを運んでまいりました!』
ゴキブリ『うむ……』
ハチB『あなたのおっしゃられた配合で、酒と酢とジュースを混合しました!』
ゴキブリ『ではそれらをペットボトルの中に入れるのだ……』
ムワァ?……
ハチA『とてもいい匂いがするが……』
ハチA『こんなものが、本当にスズメバチ対策の役に立つのか?』
ハチB『まさか、俺たちのための最期のメシってわけじゃないだろうな……』
74 以下、
駆除業者事務所──
業者「“G”……アンタかい」ニヤッ
ゴキブリ「業務用の殺虫剤を、一缶売ってくれ……」カサ…
ゴキブリ「鳥の羽根が触れたくらいで噴射できるよう、プッシュボタン式でな……」
業者「あいよ!」
業者「しっかし、後にも先にも、俺が駆除できる自信がない虫はアンタだけだよ」
業者「もっとも、アンタは人間にとって“害虫”とも“益虫”ともなりえるがね……」
ゴキブリ(…………)
業者「他ならぬアンタの頼みだ。一番強力なヤツを売ってやろう」
業者「ところで、こんなものいったい何に使う──」
ゴキブリ(…………)ジロ…
業者「おっと! アンタに余計な詮索は無用だったな!」
78 以下、
< PART3 燃え上がる女王 >
ハチの巣──
ゴキブリ『女王……』
ゴキブリ『俺の見立てでは、奴らがこの巣に来るのは、明日……』
ゴキブリ『アンタたちミツバチは、巣の中に引っ込んでいてくれ……』
ゴキブリ『巻き添えを喰らいたくなければ、な……』
女王バチ『ええ、分かっているわ』
女王バチ『今、このコロニーで一番偉いのは私ではなくあなたなのだから……』
女王バチ『だけど……一つだけ私のお願い、聞いてくれない?』スッ…
ゴキブリ(…………)
79 以下、
女王バチ『おおお?っ!』
女王バチ『おお?っ! オス、あなたこそオスだわ!』フリフリ…
ゴキブリ(…………)
女王バチ『あおおお?っ!』
女王バチ『今だけは私を女王でなく、ただのメスでいさせてぇ?っ!』フリフリ…
女王バチ『おおお?っ!』
女王バチ『ああ?っ! あなたの針を、私の中に刺し込んでぇ?っ!』フリフリ…
ゴキブリ(…………)ギチ…
女王バチ『おおおおお?っ! ロイヤルゼリーより濃厚だわ?っ!』フリフリ…
80 以下、
おおお?っ!!!
82 以下、
ハチとゴキブリの濡れ場とか誰得
83 以下、
おおお?っ!じゃねーよwww
89 以下、
そんなとこまで原作再現すんなよwwwww
85 以下、
< PART4 罠 >
翌日──
ブゥゥゥゥ……ンンン……
スズメバチ『親分、あれがこの森のミツバチどもの拠点となってる巣です』
スズメバチ『一気に攻め込みやしょう』
大スズメバチ『うむ』
大スズメバチ『探し出すのに手間取ったが、探し出してしまえばこちらのものだ』
大スズメバチ『全軍、突撃!』
大スズメバチ『ミツバチどもを皆殺しにしてしまえ!』
『へいっ!』 『おうっ!』 『ヒャッホー!』
88 以下、
ブゥゥゥゥ……ンンン……
スズメバチ『ミツバチの奴ら、巣からまったく出てきませんね』
スズメバチ『きっと巣の中でガタガタ震えてるに違いありませんや!』
大スズメバチ『ふん、しょせん奴らは弱者に過ぎん』
大スズメバチ『昆虫で最強なのは、我々オオスズメバチなのだ』
大スズメバチ『強者によって弱者は滅ぼされる……これは何者も抗えぬ運命だ!』
スズメバチ(味方ながら恐ろしいハチだぜ、このお方は……)
スズメバチ『──ん!? あっちの方角からなにやらいい匂いがしますね』
大スズメバチ『奴らが食糧を隠したのかもしれんな……こしゃくなマネを』
大スズメバチ『ついでだ、襲撃してこい!』
スズメバチ『へい、親分!』ブゥゥゥン…
90 以下、
ペットボトル──
スズメバチ『よし、入るぞ! 俺に続け!』ガサ…
『へへへ……』 『美味そうなニオイがしやがる』 『戦争前に栄養補給だ!』
ガサガサ……
スズメバチ『!?』
スズメバチ『なんだこりゃ、出られなくなったぞ!』
『ひぃ?っ!』 『ヌルヌルしやがる!』 『出してくれぇっ!』
スズメバチ『液体に浸かったら、なんか粘り気がありやがる!』ベタベタ…
スズメバチ『で、出られない! 助けてくれ?っ!』
スズメバチ『うわぁ?????っ!!!』ヌルヌル…
94 以下、
大スズメバチ『罠(トラップ)だと!?』
大スズメバチ『ミツバチどもめ、生意気なマネをしおって……』
大スズメバチ『引っかかった者どもを助ける術はない!』
大スズメバチ『残り全軍で、ミツバチの巣に突撃をかけるぞ!』
ブゥゥゥゥゥ……ンン……
ゴキブリ(…………)プシュッ
ブシュゥゥゥゥゥ……!
『なんだこりゃ!?』 『毒ガスだ!』 『うげぇぇっ……』
大スズメバチ『ゲホッ……ゴホッ……』
大スズメバチ(これは殺虫剤……!)
『うぎゃあっ!』 『うええっ……』 『あ、頭が……』
ボトッ…… ボトボトッ……
大スズメバチ(なんという……なんということだ……!)
95 以下、
< PART5 一騎打ち >
ハチの巣──
側近バチ『す、すごい……』
側近バチ『酒と酢とジュースがあれほど強力な誘引効果を生むなんて……』
ゴキブリ(…………)
側近バチ『しかも、あの毒ガス……なんと強力な……』
ゴキブリ『ピレスロイド系の薬剤を散布させた……』
ゴキブリ『今日、もっとも殺虫剤として活用されている薬剤の一種だ……』
ゴキブリ『お前たちももうしばらくは、巣の中に避難していることだな……』
側近バチ『承知しました! これで……我らの巣は守られたのですね』
ゴキブリ『いや……まだだ!』
98 以下、
ブゥゥゥゥン……!
大スズメバチ(…………)スタッ
ゴキブリ(…………)
側近バチ『うわぁっ!? あれほど大量の毒ガスを浴びて、平然としてるなんて!』
大スズメバチ『なるほど……あの罠の数々はキサマの仕業だったか……』
大スズメバチ『昆虫界最強のプロフェッショナル……“G”!』
ゴキブリ(…………)
大スズメバチ『地上の支配者である人間でも敵わぬといわれるキサマだが──』
大スズメバチ『俺とて殺虫剤の雨をくぐり抜け、人間を何人も死に追いやっている!』
大スズメバチ『どちらが“最強”か……勝負だ!』カサ…
102 以下、
ガブッ……!
側近バチ(“G”とスズメバチの大将が顎で噛みあった! ……なんという迫力!)
グググッ……!
大スズメバチ『くっ……』ザウッ
ゴキブリ(…………)ササッ
大スズメバチ(顎の力は互角! ならば、針で毒殺してやる!)シュッ
ヌルッ……
大スズメバチ(針が滑っただと!? ゴキブリの油がこれほどに滑るものか!?)
ゴキブリ(…………)シェッ
ガブッ……!
側近バチ(“G”がスズメバチに深々と噛みついた! き、決まった……!)
大スズメバチ『が、がはっ……』ドサッ
107 以下、
大スズメバチ(“G”から漂う、この甘い匂い……)
大スズメバチ『ま、まさか……!』
大スズメバチ『ゴキブリが持つ油に加え、自身にハチミツを塗りたくり……』
大スズメバチ『摩擦を減らしていた、とは……!』
大スズメバチ『ハチの巣で待ち構えていたのは、それを俺に気づかせないため……!』
ゴキブリ『俺は“強さ”には興味がない……』
ゴキブリ『あるのは……』
ゴキブリ『依頼者の求める結果を、確実に残すための任務遂行力を持つこと、だ……』
大スズメバチ『な、なるほど……』
大スズメバチ『俺と互角に戦う強さや……ハチミツを塗るという用心深さは……』
大スズメバチ『それを求める上でついてきた付属品に過ぎない、というわけか……』
大スズメバチ『み、みごとだ……“G”……!』ガクッ
ゴキブリ(…………)
111 以下、
< PART6 日が沈む頃 >
ハチの巣──
側近バチ『……美しい夕焼けですね』
側近バチ『この辺り一帯のスズメバチは、大将である奴が倒れたことで』
側近バチ『皆、遠くへ逃げたということです』
女王バチ『そう……ありがとう』
女王バチ(“G”……)
女王バチ(あなたがいなければ、私たちはこの夕日を見ることすらできなかった……)
女王バチ(…………)
女王バチ(できればもう一度、あなたに……)
END
112 以下、
よかった
113 以下、

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十二国記みたいなラノベ、なかなかでないね

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