苗木「シャワー室に閉じ込められた…」back

苗木「シャワー室に閉じ込められた…」


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1:
>苗木の部屋
モノクマ「ドアノブを持って、手前に引きながら上にあげて、押す!」キー
苗木「あ、開いた!」
モノクマ「うぷぷ。しかし、苗木くんの部屋だけシャワー室のドアの立て付けが悪いだなんて…
超高校級の幸運が笑っちゃうよね!うぷぷぷぷー!」
苗木「うるさいなあ。用事すんだならでてけよ」
モノクマ「せっかく教えてあげたのに、そんな冷たくあしらわれるなんて心外だなあ!」ショボーン
苗木「はいはい、ありがとありがと」
モノクマ「ふん!苗木くんなんかもうなんかしーらないっ!」ボヨヨーン
4:
苗木「帰ったか…」
苗木(しかし、このタイミングで僕の部屋だけ立て付けが悪いという情報
……あからさまな伏線!)
苗木(これ絶対次の事件で重要ポイントになるわー絶対なるわー)
苗木「もう一度確認しとくか…」
苗木(手前に引きながら上にあげて、押す!)キー
苗木「お、開いた開いた。」
7:
>シャワー室
バタン
苗木(中は思ったより広いな…
ふんふん。このなかも防音なのかな)
苗木(なるほど。いったん出るか)
苗木(手前に引いて上にあげて、押す)ガチャ!
苗木(?)ガチャガチャ
苗木「あれ?」ガチャガチャ
8:
苗木(落ち着け、苗木誠。
もう一度やるんだ。落ち着いて…)
苗木(手前に引きながら、上にあげて、押す!)ガチャ!
苗木「」ガチャ!
苗木「」ガチャガチャガチャガチャ!!
苗木「…どうしよう、閉じ込められた…」
12:
苗木「誰か!」ドンドン
苗木「ねぇ誰か助けて!!」ドンドンドンドン
苗木「…」シーン
苗木「そっか、部屋防音だもんな…」
苗木「そうだ……モノクマ!見てるんだろ!?
さっきの態度なら謝るからさ!!」キョロキョロ
苗木(え、ここ監視カメラないじゃん…)
>制御室
妹様「苗木くん早シャワーはいてんのかな?うぷぷ!」モニタリング
妹様「さぁーて、今日は食材搬入とか頑張ったし、しばし仮眠するぞ!おやすみー」グー
14:
………
……

次の日の朝…
>食堂
セレス「ふわぁ…
皆さんおはようございますわ。」
朝日奈「おはようセレスちゃん!
さくらちゃんも!」
大神「おはよう。朝日奈よ」
大和田「ふわぁあぁ…
みんな早えなあ起きるの」
石丸「君たちが遅いのであろう!
昨夜も遅くまで起きてたのではないのか!」ビシィ!
桑田「朝から暑苦しいんだよてめぇはよぉ…
ふわああ。あくびうつった」
不二咲「ふふ。あ!霧切さんおはよぉ」
霧切「おはよう…
あら、もうみんな揃ってるの?」
16:
十神「あまりこの俺を待たせるな、愚民が」
腐川「うふふふ。
こんな大勢で食事とるなんてうふふふ」
舞園「あら十神くん達までいるんですね、珍しい」
山田「おやおやぁ?デレが早いですなぁ?」
十神「気分だ。ほっとけ。」
葉隠「こりゃ明日槍が降るべ!俺の占いは三割当たる!」
江ノ島「三割の確率だとしても、槍はきついわ?。
いや、でも鉛玉の雨よりはマシかな…」
霧切「……あら?」
不二咲「霧切さん、キョロキョロしてどうしたのぉ?」
霧切「苗木くんがいないわね…珍しい」
17:
>シャワールーム
苗木(あれから何時間たっただろう。
さっきドアの隙間から朝のアナウンスが聞こえたからそのくらいだとおもうけど…)
苗木(シャワー室って冷えるなあ…)
苗木(僕、いっつも朝食会には出席するし、いなかったら誰か心配してきてくれるよね。うん。)
苗木(その程度の信頼関係は築けてるはず…希望は前に進むんだ)
22:
>食堂
朝日奈「あれほんとだ!苗木いない!」
大神「いつも背景のように場に溶け込んでおるから気づかなかった。不覚」
舞園「わかります!
なんかみんなの会話を遠目にニコニコと見てるようなイメージありますよね」
霧切「いつも出てきてるのに…珍しいわ…まさか何か」
朝日奈「あたし呼びに行こうか?」
桑田「いやいやいや、流石に考えすぎだろ」
大和田「男にはなあ、一人になりてぇ時ってのがあるんだよ。
そっとしておいてやるのも優しさだぜ?」
不二咲「」きゅん
25:
葉隠「そうだべそうだべ!
ま、お腹すいたらどの道出てるだろうし心配することねーって!」
大神「ふ。ケンイチロウもそのような気難しい時期があったな…
そのうち葉隠の言うとおり、ひょっこり顔を出すであろう…」
朝日奈「まあ、みんながそういうなら…」
山田「ではとりあえず今いる人数分の朝食を配りますぞ?」
28:
………
……

大和田「ふぃ?食った食ったー」げぷっ
桑田「俺もう昼いらねぇわー」げぷっ
朝日奈「ちょっとーゲップやめてよね!」
石丸「君たち!朝も大事だが、昼も一日のエネルギーを蓄えるために必要なんだぞ!」
桑田「はいはいわかったよ委員長さんよぉー」たりー
石丸「委員長ではない!風紀委員!だっ!」ビシッ
舞園「結局苗木君こなかったですね」
霧切「……」
>シャワールーム
苗木「」きゅるるるるるる
苗木「」きゅるるるるるる
苗木「もしかして僕、嫌われてたのかな…」
31:
………
……

桑田「あーマック食いてぇー」
大和田「あ、分かるわー」
山田「ここはスナックはあっても、そういうのは置いてないですからねぇ…
あー!マックポテトが恋しくなって来ましたぞ!」
朝日奈「わたしパンケーキ!」
石丸「……すまない。まっくとはなんだろうか?」
不二咲「え、まさかと思うけど、知らないのぉ…?」
石丸「か、かたじけない!そういうのには疎くて、だな」
大和田「あれかお前はマクド派か!!」
石丸「???」
桑田「マジかよ…」
大和田「…ここでたら連れてってやるよ」
石丸「それは本当か!ありがとう!」
不二咲(大和田くん優しい)キュン
34:
>シャワールーム
桑田『ぶっちゃけあいつ苦手なんだよね?なんかソリ合わないっていうかさぁ?』
大和田『あーなんかわかるわ。なんかあいつ地味だよなー』
葉隠『ちょっと変なこといったら、それは違うべ!(論破 …ってしてくるから正直話しづらいべ』
不二咲『僕はもっと背が高くてガッチリした人がタイプだからぁ…』
苗木「……」※妄想
苗木「だ、だめだ!無心でいると嫌な方向にばっか考えてしまう!少し前向きなのが取り柄なのに!」
36:
>廊下
霧切「…」
舞園「あら、霧切さん。
苗木くんの部屋の前でなにしてるんですか?」
霧切「さっきから何度もチャイム鳴らしてるんだけど全く反応がないの」ピンポーン
舞園「…そんなに落ち込むことがあったのでしょうか…?」
霧切「心配だわ…」ピンポーン
38:
………
……

>食堂
桑田「なあー今日の夕食なにー?」
朝日奈「はぁ?昨日女子がやったんだから今日は男子が作る番でしょ!」
大和田「まじかよ…」
山田「そ、そんな殺生な…!」
大神「…我が手伝ってやってもいいのだぞ」
江ノ島「お、じゃあ特別に私も手伝ってあげる!」
桑田「江ノ島はともかく、大神が料理してるところが想像できないんだが…」アリエネー
朝日奈「失礼だなー!
さくらちゃんって結構家庭的なんだよー!」
不二咲「彼氏いるもんねぇ」
大神「ぬぅ…////」
41:
>シャワールーム
舞園『え?元同級生だから一応声かけましたけど、勘違いしないでくださいね?』
朝日奈『苗木ってなんかその、友達の友達以上には見えないんだよねー』
霧切『近寄らないで……生理的に、むり』
セレス『…ビチグソ』ボソッ
苗木「……」※妄想です
苗木「…ないてなんか、いないぞ!」グスッ
44:
………
……

>食堂
大神「できたぞ…イカスミパスタだ…」
セレス「なぜまたそのチョイスを」
大和田「たまたまイカが目に入ったんだよ!」
桑田「しかし江ノ島の見事な包丁さばきはお前らにも見せてやりたかったぜ!」
江ノ島「まあね?私こう見えて野生生物とか魚とか一通りはさばけんからね!」ふふん
葉隠「最近のギャルはずいぶんハイスペックだべ!」
石丸「ふはははは!
江ノ島くんの野宿話もなかなか面白かったぞ!」
江ノ島「まあね?」テレッ
47:
朝日奈「てかちょっと!あんたら服に墨飛びすぎでしょ!
石丸なんかもはや黒丸じゃん!早くあらってきなよ!」
桑田「うわ、やべっ!これお気に入りなのに!
…いや、待てよこれ逆にオシャレじゃね?」
石丸「す、すまない!
しかし制服の替えならいくらでもあるから安心したまえ!」
大和田「俺は服黒いし…」
朝日奈「そういう問題じゃないでしょ!落ちなくなったらどうすんのよ!
ほら洗っといてあげるから脱いで脱いで!」
51:
石丸「か、かたじけない!」ぬぎぬぎ
桑田「おっラッキー!手間が省けたぜ」ぬぎぬぎ
大和田「ついでに風呂入ってこようぜ、兄弟!」ぬぎぬぎ
桑田「お!それナイスアイディア!」
大和田「よし!じゃあ風呂まで競争だ!」ダッ
桑田「おいてめぇ!フライングしてんじゃねぇぞコラ!4番バッター舐めんな!」ダダッ
石丸「こら!廊下は走るな!」ビシィ!
「「「がははははは」」」
朝日奈「男子ってよくわかんないなあ…」
大神「仲睦まじいくて良いではないか…」
不二咲(ぼくも一緒にお風呂行きたいなあ…)
江ノ島「やべ、わたしも顔に墨飛んでる!
…ま、返り墨くらい慣れっこだけどね?」ペロッ
モノクマ「…」ヒョコッ
54:
朝日奈「あ!モノクマ!なんの用よ!?」キッ!
モノクマ「ビクゥ!ちょっと!そんな邪険にしなくたっていいじゃない!」
大神「…普段の行いによるものであろう。反省するがいい…」
不二咲「まあまあ二人とも、話だけでも聞こうよ。で、どうしたのぉ?」
江ノ島「どうしたのじゅんk モノクマ「いやあ?!!不二咲くんの優しさが五臓六腑に染み渡るクマ?!!!」
江ノ島「?…あ、ごめんね!お姉ちゃんつい!」あわあわ
大神「ムッ?」
モノクマ「」
56:
朝日奈「お姉ちゃん?
……いやそんなことより何の用よ!」
モノクマ「あ、そうそう忘れるとこだったよ!
ねえねぇ、君たち苗木くん知らない?」
朝日奈「苗木?
……あ、そういえば、結局でてこなかったね」
モノクマ「出てこなかった?
それってもしかして朝食会のこと?」
不二咲「そうなんだよねぇ…
いつも朝食会には出席してるのに…」
大神「一人になりたい事情でもあるのだろうと遠慮していたが…」
モノクマ「……」
60:
モノクマ「ま、いいや。
あと、おまえら馴れ合いもいいけど、コロシアイも忘れんなよな!
最近空気がぬるま湯だぞ!」ジャキッ
朝日奈「なによ!いまからみんなで夕食なんだから帰りなさいよ!」
モノクマ「ちぇ。のけ者ですかそうですか!邪魔者はいなくなるよ!あばよ」ボヨヨーン
朝日奈「なんだったの…」
大神「やはり、今からでも声をかけてみるべきだろうか…」
不二咲「もしかしたら寝込んで動けないとかかもしれないし…」
江ノ島「…ごめんね盾子ちゃん…」ぐすっ
61:
>制御室
妹様「残姉は近々殺す。見せしめに殺す」
妹様「しかし…苗木の部屋にはいないしぃ、食堂にもいないしぃ、視聴覚室、売店、廊下…
マジでどこいったんだあいつ」
妹様「まさか監視カメラの届かないところに行ったんじゃねぇだろぅなぁ…」ファック!
妹様「監視カメラないのはトイレの個室、シャワールームにお風呂…
…流石に一日こもってるとかないよなあ、…理由がねぇし…」
妹様「抜け道でも見つけられたか…?
…モニター1から再確認っすか…」
63:
………
……

>廊下
ピーンポーン、ピーンポーン
舞園「うんともすんとも言いませんね…」
霧切「返事もできないほど衰弱している…?
あるいは…いや殺された場合は密室なわけないし、第一モノクマからなにかアナウンスがあるはず…」ブツブツ
舞園「防音ですからね…
もしかしたら中と外で声が届かないのでしょうか…」
霧切「インターホンは中に響いてるようね…だから気づいてないはずはないんだけど」ピンポーン
霧切「……そうだわ、モールス信号の要領で…!!」ピピピンピンピンポーピピピーンポンピピンホーピーピーホーーン
舞園「ちょ、ちょっと落ちついて!!」
霧切「な、え、ぎ、く、ん、へ、ん、じ、を、し、て」ピピピンピンピンポーピピピーンポンピピンホーピーピーホーーン
>シャワールーム
苗木「」ピピピンピンピンポーピピピーンポンピピンホーピーピーホーーン
苗木「」ピピピンピンピンポーピピピーンポンピピンホーピーピーホーーン
65:
>廊下
モノクマ「な、なにしてるの君たち…」ドンビキ
舞園「あ、モノクマ!」
霧切「な、え、ぎ、く、ん、へ、ん、じ、し、て」ピピピンピンピンポーピピピーンポンピピンホーピーピーホーーン
モノクマ「ちょっとちょっと!ストップストップ!!
苗木くんは部屋にはいないよ!!」
霧切「…どういうことかしら」
モノクマ「そのまんまだよ!
監視カメラみてるんだから、この部屋には苗木くんはいないの!」
舞園「でも、他のところにも苗木くんがいそうなところは…」
モノクマ「そうなんです。ぼくも困ってるんだよね…」
霧切「…監視カメラの死角がある可能性は?」
68:
モノクマ「そりゃあ、ないこともないだろうけど、死角にずっと息を潜めてる理由がないよ!
ぼくは朝からずーっと監視カメラで探してるんだからね!」えっへん
霧切「…ねぇ、あなたどこへでも現れることができるのよね?」
モノクマ「そりゃあモノクマだからね。それがどうかした?」
霧切「苗木くんの部屋に現れて、このドアの鍵を開けてくれないかしら」
モノクマ「なんでそんなこと!ここにはいないって言ってるじゃない!」
霧切「いや、分からないわ。それを私に調べさせて欲しいの」
モノクマ「まあ、別にいいけど…やましいこともないし…」
モノクマ「てかこのマスターキーで開けてあげるよ」ガチャ
69:
>苗木の部屋
舞園「普通の部屋ですね…」
朝日奈「あ、苗木出てきた?」
舞園「あら、朝日奈さん!いまモノクマに頼んで部屋を開けてもらったんです」
石丸「やや!君たち何をしてるのかね!」ホカホカ
大和田「お!どうした!」ホカホカ
桑田「お?苗木、生きてるかー?」ホカホカ
不二咲「みんな心配してんだよー?」
霧切「ギャラリーが集まってきたわね…」
71:
朝日奈「出てこないと苗木の分も夕食食べちゃうからねー!」キョロキョロ
大和田「おうおう、おれらが作ったパスタ食わねぇってのかゴラァ!」
江ノ島「食べ物粗末にしたら本気で激おこだかんね!
食べれるときに食べとかないといつ食糧が尽きるかわかんないんだから!」
不二咲「どこにもいないよぉ…」ベットバサッ
77:
霧切「…」ガチャガチャ
霧切「モノクマ、ここ開かないわよ」
モノクマ「え?…ああ、苗木くんの部屋だけシャワールームの立て付けが悪いんだっけ。
でもそこにはいないとおもうけどなあ…」
霧切「いいから!鍵をだしなさい!」
モノクマ「鍵じゃなくて、コツがあるんだよ。まずドアノブを手前に引いて、上にあげて、押す!」
霧切「……!」キー
霧切「開いたわ」
モノクマ「でもさすがに…」
苗木「」げっそり…
モノクマ「マジでぇええええ」
80:
霧切「そ、そんな…」
朝日奈「え、どうし…きゃーーー!!」
大神「どうした朝日奈よ!」
不二咲「うわっ!うわっ!苗木くんが!」おろおろ
大和田「おい、どうした苗木!
おい桑田、なんか飲み物もってこい!」
桑田「お、おう!」ダッ
石丸「僕も手伝おう」ダッ
江ノ島「れ、レーションならあるけど?!食う??」
86:
………
……

>食堂
苗木「」ホウシン
朝日奈「苗木、大丈夫…?」
大神「気がつかず済まなかった、許してくれ…」
苗木「!」フルフル
大神「そうか、許してはくれぬか…すまぬ」
苗木「ちがっ!ゲホッケボッ!」
大和田「おい、水だぞ!」
苗木「」ゴクゴクゴク
苗木「ハァハァ」プハッ
91:
石丸「大丈夫かい?」
苗木「な、なんとか」えへへ
セレス「…あら、思ったより元気そうですわね…駆けつけて損したかしら」ハアハア…ハアハア…
山田「よかったですぞーー!このまま目を覚まさなかったらどうしようかと!セレス殿も珍しくあわt
セレス「それ以上しゃべったら丸焼きにするぞこのクソラードがあああ!!」
山田「ひぃいいいいいいい!!」
葉隠「ま、おれは最初から心配してなかったべ!
なんせおれの占いは三割当たる!」
94:
十神「心配かけさせよって…」
腐川「ま、よかったじゃない…
人死にがでたら気分悪いもの…
苗木のことはどうでもいいけど…」
江ノ島「目の前で人が死んで行くのは数え切れないくらいみてたけど…
苗木が死んだら私…」うるっ
モノクマ「……ぼくはむしろ君に死んで欲しいかな」ジャキンッ
苗木「ありがとう、みんな…」うるうる
石丸「苗木くん…!本当に、無事でよかった…!!」鼻水ブシャー
朝日奈「ちょ、ちょっとなんであんたが一番泣いてんのよ!」
石丸「がだじげない!」ズビー
桑田「やーい!泣き虫ー」
不二咲「ちょ、ちょっとぉ!」
舞園「苗木くん!」
95:
苗木「あ、舞園さんもありがとう!」
舞園「違います!苗木くんは霧切さんに感謝しないといけませんよ。
霧切さんが頑張ってくれなかったら苗木くんは野垂れ死んでたんですから。」
苗木「そ、そうなんだ。霧切さんありがとう!」えへへ
霧切「…当然のことをしたまでよ」フンッ
苗木「僕本当に不安だったんだ…
もう絶対見つけてもらえないと思ってたから…」
苗木「でも、さすが霧切さんだね!
ありがとうじゃ足りないくらいだよ、あはは」
霧切「……生意気よ」
桑田「おいなんだこの空気。気にイラねぇぞ」
大和田「ぶうんぶうんぶうん!!!」
大神「…大人気ないぞ…」
97:
苗木(後の検証によると、ドアの歪みかたのせいで内側からの立て付けは一層悪くなるらしく、また別のコツが必要だったらしい…)
苗木(そのあと、僕は少しずつ体力を取り戻し、次の日の朝にはあの出来事がただの悪夢だったんじゃないかってくらいすっかり回復した)
苗木(大和田くんはげっそりした僕をみて相当思うところがあったのか、何かとおかずをよこしてくるし。
桑田くんもなにかと気にかけてくれるようになったな。
石丸くんもいつの間にか僕らの輪に溶け込んでいた)
101:
苗木(霧切さんは相変わらず口数が少ないし、何を考えてるのか掴みかねるときもあるけど、舞園さんからあのあと霧切さんの奮闘ぶりを聞いて、僕の接し方もだいぶ変わった気がする)
苗木(なんかこの一件でみんなとより一層仲良くなれたような…あの無味な時間はもう二度と味わいたくないけど…)
苗木(そこはよかったのかな…?)
モノクマ(絆はいいから、コロシアイはよ。はよ。)
おわれ
102:

いい話だった
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