咲「行きたいところ?」照「うん」back

咲「行きたいところ?」照「うん」


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4:
照「……咲、どこか行きたいところ、ある?」
咲「え?行きたいところ?図書館とか?」
照「んー、もうちょっと遠いところで」
咲「遠いところ…すぐには思いつかないなぁ」
照「どこでもいい。奈良とかどう?」
咲「え!そんなに遠く!?」
照「…はまだ早いかもしれない」
5:
咲「そうだよ!日帰りってことは無いだろうし、もちろん電車じゃ行けないし…」
照「交通手段は心配しなくていい」
咲「?どういうこと?」
照「実は……」モゾモゾ
咲「?」
6:
照「運転免許を取った」
咲「…え」
照「ちゃんとMT」ドヤァ
咲「え?え?いつの間に?」
照「通いで、こっそり取ってた」
咲「そっか…全然気づかなかったよ…」
照「でしょ?」
咲「うん」
7:
照「咲を驚かせたくて」
咲「びっくりしたよ…でも言われてみれば最近お姉ちゃん忙しそうだったかも…」
照「実は、免許はもう2ヶ月くらい前には取ってた」
咲「え!(もうこれ分からない…)」
照「ちゃんと運転できるよう大学の友達と練習してた」
照「本当は、初めては咲を隣に乗せたかったんだけど」
咲「……」
照「…本当は、初めては咲を隣に乗せたかったんだけど」
咲「え?あ、うん、嬉しいよ」
8:
照「…咲を危険なめに合わせるわけにはいかないから」
照「ちゃんと練習してた」
咲「そうだったんだ…」
照「咲は、あんまりいろいろなところに出かけるタイプじゃないでしょ?」
咲「うん」
照「でも、それって、これからどこに行っても”初めて”ってことじゃない?」
咲「うん…」
照「それを私が共有できたらなって、思ってた」
照「今まで全然、そんなことできなかったから」
咲「お姉ちゃん…」
12:
照「電車もいいけど、車の方が咲は気が楽かなって」
照「私が二人っきりになりたいだけかもしれないけど」
咲「そっか…それで、『どこに行きたい?』って…」
照「うん」
咲「そっか…そっかぁ」
照「咲?」
咲「嬉しいよ…すごく」
照「!!よかった…」
16:
咲「それでね、行きたいところ、考えたんだけど」
照「うん。うん。なんでも言って」
咲「私、あそこに行きたい。あの丘」
照「丘?」
咲「あの、お姉ちゃんが私に嶺上開花の意味を教えてくれた…」
照「あ…」
咲「あそこに行きたいな」
18:
照「初めて行くところじゃないけど」
咲「そうだね」
照「なにもないところだよ?」
咲「うん。知ってる」
照「車で行くほど遠くもないよ?」
咲「そうなんだ」
照「?」
咲「実は、場所とか覚えてないんだ。小さかったし」
照「そっか…」
咲「だから、初めてみたいなものだよ」
照「そっか…分かった。あの丘に行こう」
咲「うん!」パァァ
19:
照「いつにしようか?」
咲「今!」
照「…え」
咲「今から行きたい!」
照「もう6時だよ?帰り、暗いし」
咲「ダメ…?」ショボン
照「あ…」
咲「じゃあ、また今度かな…」
照「や、やっぱり大丈夫。今日は月だって大きいし」
咲「本当…?」
照「うん。ただ、車を借りるってお父さんに伝えてないから、お父さんが帰ってくる前に帰ろう?」
咲「うん!」
21:
〜車内〜
咲「すごいね。運転免許なんて」
照「そう?難しくないよ」
咲「そうなの?私、方向音痴だから、無理そうだなぁ」
照「私も、そんなに得意じゃない。ナビ入れようか」
咲「え?あの丘、名前とかあるの?」
照「…分からない」
咲「じゃあ住所とか」
照「…分からない」
咲「じゃあ、ナビ入れられないんじゃ…」
照「や、やっぱり無くても大丈夫。道、覚えてるから」
咲「本当に?」
照「うん」
22:
咲「じゃあ、信じる」
照「うん。私を信じて」
照(大丈夫大丈夫大丈夫。複雑な道じゃなかったはずだし)ダラダラダラ
咲「……」
照「……」
咲「…お姉ちゃん、暑い?」
照「え?」
咲「汗、かいてる」
照「あぁ…うん。窓、開けていい?」
咲「うん」
照「……」
咲「涼しくなったね」
照「うん」
24:
咲「車に乗るの久しぶりだなー」
照「そう?」
咲「うん。お父さんと二人で出かけたりってあんまりしなかったし」
照「うん」
咲「言えば、連れてってくれたのかもしれないけど」
照「うん」
咲「私は家で本を読んだりするほうが好きだったから」
照「うん」
咲「お姉ちゃんは、東京にいたときはどこかに行ったりした?」
照「うん」
26:
咲「へ〜どんなところ?」
照「うん」
咲「…お姉ちゃん?」
照「うん」
咲「お姉ちゃん!」
照「!!」ビビクン
咲「…聞いてた?」
照「…ごめん」
咲「もぉー」
照「ほ、本当にごめん」
29:
咲「別にいいよ。たいした話じゃないし」
照「ち、違う!」
照「私、まだそこまで運転上手いわけじゃないから、その、あんまり余裕なくて」
咲「あ…」
照「返事はそんなにできないけど、なるべく聞いてるから」
咲「ごめんね私…気が利かなくて」
照「ううん。気にしなくていい」
31:
咲「……」
照「……」
咲「…お姉ちゃ」
照「何?」
咲「…なんでもない」
照「そう」
咲「……」
照「……」
咲「……」ソワソワ
照「……」
咲「……」モゾモゾ
照「…咲」
32:
咲「!?な、なに?」
照「トイレ行きたい?」
咲「え、そんなことないよ」
照「なんだか、そわそわしてたから」
咲「それは、その退屈で…あ」
照「あー…」
咲「うわわ、ごめんー!」
33:
照「…寝てても、いいよ?着いたら起こすから」
咲「それは、いや」
咲「せっかくお姉ちゃんといるのに、眠っちゃったら、もったいないもん」
照「……」キュン
咲「大丈夫だよ。お姉ちゃんのこと見てれば退屈しないよー」
照「…ありがとう」
咲「うん!」
37:
------------------------------------
---------------------------
----------------
照「……着いた」ホッ
咲「本当だ…」
照「ね?そんなに遠くなかったでしょ?」
咲「うん…」
照「小さかったから、遠く感じたのかもね」
咲「うん…」
照「…咲?」
咲「本当にあの場所だね…」
39:
照「うん。全然変わってない。変わってたら、迷子になるところだった」
咲「うん…もう暗いから、あのときとは全く一緒じゃないけれど」
咲「本当にあの場所なんだね…」
照「うん…」
咲「……」フルフル
照「…咲?」
咲「……っ」ボロボロ
照「さ、咲!?どうしたの!?」
咲「ご、ごめんね…なんか涙が出てきて…」グスグス
照「うん…うん…」
41:
咲「あ、あのね、さっき、この場所への行き方を忘れちゃった。って話したでしょ?」
照「うん」
咲「それ、半分嘘なの」
照「え、半分って?」
咲「本当はね、ずっと覚えてたよ。でも、一人で行くのがこわかったの…」
咲「お姉ちゃんとの思い出はすごく大切だったけど、その分、思い出すのがすごくつらくて…なるべく考えないようにしてたの」
照「咲…」
42:
咲「でも、清澄の麻雀部に入ろうって決めたとき、また麻雀をしようって思ったとき」
咲「今なら行けるんじゃないかな。って思って、この場所にこようとしたの」
咲「そしたら、本当に分かんなくなっちゃってて、すごくショックだった…」
咲「もしかしたら、全部私の妄想なんじゃないかって思ったくらいだよ…」
照「そんなこと…」
咲「でも、やっぱり妄想じゃなかったんだね」
照「うん」
咲「…よかった」
45:
照「咲」ギュ
咲「んっ…」
照「咲、さき」ギュゥッ
咲「くっ、くるしいよ。お姉ちゃん…」
照「あっ、ごめん」パッ
咲「…えへへ」ギュゥ
照「わっ」
咲「…ねぇ、今でも思ってくれてる?」
咲「森林限界を超えた高い山で咲く可憐な花のようになってほしい〜って」
46:
照「っ!(今、聞くと恥ずかしい)」
照「…もう、咲いてるよ」
照「離れ離れになったのに、またこうして一緒にいられる。咲は森林限界で咲く花より、すごいよ」
咲「……」
照「……」
咲「……」
照「(あれ?すべった…?)」ダラダラ
咲「…ありがとう」
照「…うん」
咲「…今日は、連れてきてくれて本当にありがとう」
照「うん」
49:
----------------------------------------------
-------------------------------
--------------
照「……」
咲「……」
照(咲、ずっと黙ってる…)
照(気まずくはないけど)
照(帰るタイミングが…)
50:
咲「…星、綺麗」ボソッ
照「!な、なに?」
咲「え?あ、星が綺麗だなって」
咲「それだけなんだけど」
照「あぁ。東京じゃ全然見られなかったから、なつかしい」
咲「こっちだと当たり前すぎて、なかなか見上げないけどね」
照「そんなものかもしれないね」
咲「でも、こうやって改めて見上げると綺麗だなって思うよ。月も、すごく綺麗」
照「咲…?」
咲「?」
51:
照「そっか…咲も、文学少女だもんね」ズイッ
咲「え?え?どうしたのお姉ちゃ…」
照「んっ」チュ
咲「!?!?!?」
照「……っん」レロ
咲「〜〜〜!!!」
咲「ま、待って!どうしたの!?いきなり」ハァハァ
52:
照「え?」キョトン
咲「え…」
照「咲が誘ってきたんじゃ…」
咲「さ、誘ってないよ…!どこでそう思ったの?」
照「月が綺麗のくだり」
咲「……お姉ちゃんは東京に毒されちゃったんだね」
照「あれ?本当に違った?」
咲「うん…心から月が綺麗だと思ったよ…」
咲「お姉ちゃんと一緒だからかもしれないけど」
照「っ!///」
咲「…どうしたの?」
照「…やっぱり誘ってる」
咲「さ、誘ってないよー///」
55:
照「…じゃあ、私が月に照らされて、狼になったってことにする」スルッ
咲「うわわっ!そういうのいいから!」
照「言ったでしょ?咲の初めてを共有したいって」チュ
咲「あっ…は、初めてじゃないでしょ…」
照「外でするのは初めて」サワッ
咲「ひゃ…!そ、そうだよ!ここじゃ誰に見られるか、分からない…し、やめよ?」
照「誰もこないよ」ペロッ
咲「で、でも…」
照「咲」
咲「な、なに…?」
照「本当にいやだって思ってる?」
56:
咲「っ!……思ってない」
照「…よかった」ギュ
咲「んっ…」ギュウ
照「……」ピタッ
咲「?……どうしたの?」
照「…咲、虫とまってる…」
咲「え?あ、本当だ」
照「…平気なの?」
咲「別に害のある虫じゃないし」
照「咲、すごい…」
57:
咲「あれ?お姉ちゃんって虫、ダメだったっけ?」
照「昔は平気だったけど、今はダメ…」
咲「あー…じゃあ、やっぱり今日は…」
照「それは無理」
咲「……(即答…)」
咲「…じゃあどうすればいいの?」
照「あ」
照「車でしよう」
咲「え?」
照「車の中なら虫、入ってこない」キラキラ
咲「(まさか…そのための免許じゃないよね…?)」
58:
照「ね?行こう」スタスタ
咲「わっ!お姉ちゃん、服返してよー!」
照「また脱ぐのに?」
咲「そういう問題じゃないよ…」
照「すぐそこだから」
咲「え…」
照「……」スタスタ
咲「ま、待ってよー!」
59:
--------------------------------
バタン
照「さき…」ドサッ
咲「触らないでよ」ムスー
照「……」ガーン
咲「信じられないよ…一人でさっさと歩いてっちゃうとか」
照「ごめん…」
咲「……」
照「…ごめんなさい」
咲「反省してる?」
照「反省してる…」シュン
咲「…まぁ、いいよ。お姉ちゃんが虫ダメって分かって、ちょっと可愛かったし」
60:
照「…本当にごめんね」
咲「もういいよ。そんなに怒ってるわけじゃなくて」
咲「お姉ちゃん、あせりすぎてたから、落ち着いて欲しかったの」
照「う…今日は、その、狼だから」
咲「あはは。まだそれ、ひっぱてたの?」
照「ううん。いつもそうだよ…」
照「咲のことを考えると、余裕がなくなる」
咲「っ///」
照「もっとお姉ちゃんらしくありたいとは思ってるんだけど…」
61:
咲「いいよ…どんなお姉ちゃんでも、私はお姉ちゃんが好きだから、そんなにあせらなくていいよ」
咲「で、でも!私のためにあせってくれるお姉ちゃんも好きだよ!」
咲「お姉ちゃんが、好きだよ…」
照「わ、私も好き!」
照「咲のことが好き」
咲「うん…うん…」
照「咲…してもいい?」
咲「うん…」
照「…咲」チュ
咲「んっ…」
62:
〜中略〜
咲「……」スヤスヤ
照「寝ちゃってる…」
咲「……」スヤスヤ
照「もったいないって言ってたのに」
咲「……」スヤスヤ
照「もう遅いから仕方ないか」
咲「……」スヤスヤ
63:
照「…お父さん、絶対帰ってきてるだろうな…」
咲「……」スヤスヤ
照「まぁ、言い訳はゆっくり考えよう」
咲「……」スヤスヤ
照「…かわいい」
咲「……」スヤスヤ
照「とりあえず、今はおやすみ、咲」
64:
終わりです
ここから中略部分投下しますが、キャラ崩壊気味なので、ご注意ください
65:
照「ん…れろっ…」
咲「…っ」
照「……ぁむ…」
咲「…あっ…」
照「ちゅ……んっ…」
咲「……んっ…」
照「…ぁぐ……ん….」
咲「……んん…」
66:
照「…ん…じゅる…」
咲「んんんっ……」
照「…ちゅ……ずずっ…」
咲「〜〜〜!!」
照「…ん…ん…んんん…」
咲「!!!…っはぁ」グイッ
照「????」キョトン
咲「はぁっ…はぁ…」
67:
照「…どうしたの?これからなのに」
咲「……っがい…」
照「え?もう一回」
咲「長いよ!」
照「え?」
咲「息できないよ!死んじゃうかと思った!」
照「あ…ごめん…」シュン
68:
咲「飛ばしすぎだよ…」
照「ごめん。つい…」
咲「くすっ、低い手から、打点を上げていくんじゃないの?」
照「そんなに冷静にできるわけない…!」
咲「あっ…」
咲「」ギュゥッ
照「…んっ…」
咲「ごめんね。責めてるわけじゃないよ」
照「うん…」
咲「つづき…しよ?」
69:
ふぅ…
70:
照「うん…」
照「…ちゅ」
咲「……」
照「……」スルスル
咲(あー明らかに打点を下げに…)
照「……れろっ」
咲「ん……」
照「…ちゅ…」
咲(あ、でもこれはこれで)
咲(ドキドキする)
71:
照「…ん…」
咲「…お姉ちゃん…」
照「なに?」
咲「…気持ちいい」
照「っ!///」
照「さ、咲、きつくない?」
咲「え?なにが?」
照「た、体勢とか」
咲「うん、大丈夫」
咲「ありがとう」
照「なら、いい」サワッ
咲「…ん…」
72:
〜10分後〜
照「…ちゅ…」
咲(どうしよう…ずっとこの感じだよぉ…)
咲(打点上昇はどこにいったの!?)
咲(とは言えないよ…)
照「…咲?」
咲「ひゃぁ!?」
照「…どうかした?」
咲「ううん…なんでも…」
咲「…やっぱり、なんでもなくない」
照「?」
73:
咲「お、お姉ちゃん…」
照「うん」
咲「も、もっと…」
照「え?」
咲「もっと…してほしい」
照「それって…」
咲「もっと、激しくして?」
照「っ!」カァアアア
咲(つ、つられて恥ずかしくなってきた…)カァアアア
74:
照「い、いいの…?」
照「また、苦しくさせてしまうかも」
咲「うん。いいよ…」
照「でも、嫌だったら嫌って言って?」
照「ちゃんとやめるから」
咲「お姉ちゃん…こういうときの『いや』は『いや』じゃないんだよ?」
照「…難しい」
咲「むずかしく考えなくていいよ」
照「あ、分かった」
咲「?どうしたの?」
75:
照「本当に嫌だったら手あげて。歯医者のときみたいに」
咲「…くすっ。あはは」
咲「それ、結局あと少しだからって言われてやめてもらえないパターンでしょー?」
照「くすっ、そんなことないよ」
咲「分かった。じゃあ本当に嫌だったら手あげる」
照「ん。じゃあ、するよ?」
咲「うん…」
照「咲…」ギュゥッ
咲「…お姉ちゃん…」
76:
---------------------------------
--------------------------
咲(結局、手はあがらなかったな…)
咲「お姉ちゃん、大丈夫?」
照「うん。こぶにもなってない」
咲「2回も頭ぶつけるなんて」
照「天井低い…」
照「でも、今度からは大丈夫。だいたい感覚が分かった」
咲「え?また次があるの…?」
照「え?ないの?」
咲「う〜ん…」
77:
照「え?やっぱりなにか不満が…」
咲「ち、ちがうよ!そんなことないよ」
照「じゃあ、どうして?」
咲(これを習慣にしたらダメな気がする…)
照「……」フアンゲ
咲「…まぁ、いっか」
照「?」
咲「今日は本当にありがとう!お姉ちゃん!」
照「え?う、うん」
咲「じゃあ、おやすみなさい」
照「待って、質問に答えてな…」
咲「……」スヤスヤ
78:
以上です。
ここまで見てくださった方ありがとうございました。
そしてすみません…
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