小鷹「隣人部の為に俺は星奈とは付き合わない」理科「黙れよ」back

小鷹「隣人部の為に俺は星奈とは付き合わない」理科「黙れよ」


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1:
理科「とりあえずお前もう出ていけ」
小鷹「は?」
理科「また難聴の振りかよ…もういい加減にしろよ…」
小鷹「いや、意味が分からないんだけど…」
理科「はぁ……星奈先輩を見てくださいよ…貴方のせいで泣いてますよ?」
小鷹「そ、それは…だって隣人部が…」
理科「星奈先輩が好きで先輩のおっぱいを思うがままにしたいとか言いながらなんですか?隣人部は星奈先輩と同じくらい大事だから付き合わない?今更偽善者気取りですか?」
小鷹「それは…俺の素直な気持ちを…」
理科「素直に言いって土下座すれば何でも解決するとでも思ってるんですか?それに夜空先輩だって貴方のせいでこの間隣人部から出て行ってしまったじゃないですか」
小鷹「……」
理科「それで今更隣人部の為ですか?笑わせますよ」
16:
小鷹「お、俺だって真剣に考えて…!」
理科「真剣に考えた結果がこれですか?あなたは馬鹿なんですか?」
小鷹「……」
理科「いいですか?貴方は気づいているかどうか知りませんが隣人部の全員があなたに好意を持っているのは確かです」
理科「星奈先輩も夜空先輩も幸村さんもマリアさんもあなたの事が好きです。 小鳩さんだって実の妹ですがきっとあなたの事が大好きでしょう」
理科「しかも星奈先輩さんに至っては今まであなたに何度も告白する程小鷹先輩に好意を持っていました」
理科「でも貴方はその度に『え?なんだって?』と言って鈍感な態度を貫いて星奈先輩の心を弄んできましたよね?」
小鷹「そ、それはあの時の俺は…」
理科「それがなんです?今更真剣に考えて星奈の事は好きだけど隣人部と同じくらい好き?だから付き合う事は出来ない?俺が付き合ったら隣人部がバラバラになってしまう?」
理科「貴方は何様のつもりなんですか?隣人部の皆の前でそんな事を言って星奈先輩はどう思うか考えなかったんですか?」
理科「彼女がどれだけ悲しい思いをするのか考えなかったんですか?一体星奈先輩の心をどれだけ弄べば気が済むんですか?」
21:
小鷹「じゃ、じゃあ俺に一体どうしろっていうんだよ!?俺だって自分なりに真剣に考えて…」
理科「出てってください」
小鷹「え…?」
理科「難聴の振りはもう結構です。今すぐ隣人部から出て行ってください」
星奈「ちょ、ちょっと理科…!」
理科「隣人部にリア充はいりません。女の子の気持ちを弄ぶようなリア充はこの部活にはいりません。」
小鷹「……」
理科「あなたのせいで隣人部を立ち上げた夜空も出て行ってしまいました」
理科「星奈先輩だってあなたの思いを知ってしまった以上今までの通りの付き合いを続けるのはもう無理でしょう」
星奈「な、なにもそこまで言わなくても…」
理科「私たちだってそうです。もう今までのようにあなたとは付き合えません」
理科「全部あなたのせいです。小鷹先輩のせいで隣人部はバラバラになりました」
理科「だから出て行ってください」
小鷹「……わかった」
23:
こうなるのが普通だよな
25:
小鷹部屋
小鷹(『女の子の気持ちを弄ぶようなリア充はこの部活にはいりません』…か)
小鷹(思えばいつもそうだったよな…星奈に好きって言われて、その度に聞こえないふりをして、いっぱい傷つけて)
小鷹(その上夜空まで俺のせいで隣人部から出て行ってしまって)
小鷹(理科に散々説教されて、それで自分なりに真剣に考えた結果がこれか…)
小鷹(全ては俺の自業自得か…)
ガラッ
小鳩「あんちゃん…」
30:
小鷹「小鳩…?寝なくていいのか…?」
小鳩「あんちゃん、きっと今日理科さんに言われた事をきにしとるんと思って」
小鷹「まあな…でも思えば俺の自業自得なんだし」
小鳩「で、でも…いくらなんでもあれはいい過ぎやっちょと思うで」
小鷹「そんな事ないよ、理科のいう事はもっともだ。俺だって沢山酷い事してきたんだし」
小鳩「で、でもな?多分あんちゃん、責任感じてきっと寂しい思いをしてると思ったんできたん」
小鳩「うちはあんちゃんの家族やねん、落ち込んだ時はいつでも相談に乗ってもええんやで?」
小鷹「そうか…ありがとな…小鳩」ナデナデ
小鳩「えへへ…あんちゃん、恥ずかしいばい…」
31:
理科『小鳩さんだって実の妹ですがきっとあなたの事が大好きでしょう』
小鷹「……」
小鳩「あんちゃん?どうしたん?」
小鷹「もうやめよう…」
小鳩「え…?」
小鷹「小鳩。お前さ、俺の事好きなんだろ」
小鳩「え…?な、何をいっちょるばい!う、うちは別にあんちゃんの事なんか…」
小鳩「そ、そりゃあんちゃんの事は好きやけど、それはあくまで家族としてのそれで…」
小鷹「もういいよ…無理すんなよ…」
36:
小鳩「あんちゃん…」
小鷹「おまえさ、もう中学生だろ?いくらなんでも過保護過ぎるよ」
小鷹「俺だって馬鹿じゃないんだからとっくの昔に知ってたよ。お前は俺を異性として意識しているんだろ?」
小鳩「そ、そんなことないばい…」
小鷹「今でもこうやって沢山すり寄ってきてさ、普通の兄妹ならこうはならないよ…」
小鳩「……」
小鷹「でもな、やっぱり駄目だよ。俺たち兄妹なんだし」
小鷹「父さんも母さんもいなくて寂しいのはわかるけどさ、だからって俺をそんな風に見ちゃ駄目だよ」
小鳩「わかった…もういい…」
38:
口調が若干おかしいのはご愛嬌でお願いします
小鳩「今まで…ごめん…」
小鷹「ああ…」
ガラッ
小鷹(小鳩、泣いてたな…)
小鷹(でも仕方ないさ…俺はあいつの思いには応えられない…)
39:
何故押し倒さない
41:
翌日
幸村「あにき、牛乳と焼きそばパンと漫画を持ってきました」
小鷹「……」
幸村「あにき?どうかしましたか?もしかして昨日の事を気にしているんですか?」
小鷹「……幸村、もういいよ」
幸村「え?」
小鷹「お前さ、他の連中になんて言われているか知っているか?」
幸村「あにきの舎弟…ですか?」
小鷹「お前、他の奴には俺の肉便器だと思われてるよ」
幸村「……」
42:
>俺の肉便器だと思われてるよ
ワロタ
47:
小鷹「皆言ってるよ、幸村は放課後俺にヤられまくってるって」
幸村「そ、そんな事私は気にしません!」
小鷹「クラスの連中に何を言われてもさ、こうやって友達のいない俺に律儀に毎日のようになんか持ってきて都合のいいよう舎弟を演じてさ」
小鷹「なんで俺なんかにこんなことをするんだよ?普通周りの連中にあんな風に馬鹿にされてもここまで尽くすとかありえないだろ」
幸村「そ、それは…私は、あにきの事を純粋に男と見込んで…」
小鷹「男も何もお前は最初から女だろ」
幸村「ち、違います…!」
小鷹「俺の気を引きたかったんだろ?わかってるよ」
幸村「……」
小鷹「もういいよ…本当に…」
小鷹「今まで俺のせいで皆から変な風に思われて悪かった…本当にすまない…」
幸村「あにき…」
52:
放課後
星奈「小鷹…」
小鷹「星奈か」
星奈「隣人部、やっぱりいかないの?」
小鷹「追い出されたからな」
星奈「そうね…」
小鷹「星奈、お前はどうするんだ?」
星奈「わ、私!?えっと…小鷹が行かないなら私も行くのやめようかなぁ…ギャルゲーなら家でも出来るし」
小鷹「別にいいよ、無理して俺に付き合わなくたって」
星奈「え…?」
小鷹「お前さ、隣人部に通ってたのも俺が目的だったんだろ?知ってるよ」
53:
星奈「そ、そんなこと…」
小鷹「ごめんな。俺、ずっと前からお前の気持ちを知っていたのに、何度も何度も聞こえない振りをして、沢山星奈を傷つけて」
小鷹「それでも諦めないで何度も何度も告白してきてくれて、でも俺はその度に聞こえない振りをして余計に傷つけて」
小鷹「挙句の果てに好きだけど隣人部と同じくらい好きだから付き合えないとか、本当何言ってるんだろうな…」
小鷹「俺の事折角好きになってくれたのにさ、あんな酷い事言って星奈を泣かせて、我ながら本当最低だよ…」
星奈「わ、私はそんな事別に気にしないわ!なんだったら隣人部くらいやめてやっても…」
小鷹「やめるのか…?隣人部…?」
55:
星奈「だって小鷹も夜空もいない隣人部なんて行ってもつまらないじゃない。だったら別にやめてしまっても問題ないわ」
小鷹「本気で言ってるのか…?」
星奈「あたり前でしょ?」
小鷹「お前、最初は男なんてどうでもいいから女友達が欲しいって隣人部に入ったのに…」
星奈「何?なんか文句あるの?」
星奈「それに隣人部はリア充厳禁なんでしょ?だったら最初っからお金もあって成績も優秀で人望もある私なんか入る意味はないじゃない」
星奈「それに小鷹がいないんじゃ、行く意味ないし…(小声)」
小鷹「……そうか」
星奈「それに隣人部はリア充厳禁なんでしょ?だったら小鷹も私もいる意味はないわよね?」
小鷹「本気で言ってるのか…?」
星奈「本気も何も、あんたは私の事が好きなんでしょ?私もあんたの事が嫌いじゃないわ。だったら何の問題もないでしょ?」
小鷹「……」
56:
小鷹「お前さ、変わったよな…」
星奈「え?」
小鷹「最初はさ、女の子と仲良くなりたいだの言って隣人部に入ったっていうのに、いつの間にか俺の事ばかり見て」
小鷹「俺だって星奈みたいないい子に好かれて凄く嬉しかったけどさ、隣人部の中が凄く居心地が良くて星奈の気持ちを無視し続けて」
小鷹「そんな事をしてた結果が追い出されて、結局何も残らなくって…」
星奈「な、何もなくなってなんかいないわ!あんたには私がいるじゃない!」
小鷹「星奈…」
星奈「私さえいれば隣人部なんていらないでしょ?だってあんた私の事が好きなんでしょ?」
小鷹「好きだよ…好きだけどさ…」
星奈「だったら別にいいじゃない!何か問題あるの?」
小鷹「もうやめようよ…」
星奈「え?」
60:
小鷹「お前さ、なんで俺なんか好きになったの…?」
星奈「それは…だって…」
小鷹「美人で成績優秀でお金持ちのお嬢様が俺なんかに惚れる理由ないだろ…?」
小鷹「しかもさ、俺にいつもどれだけ酷い事されても全然嫌いになるような素振りも見せないでずっと慕い続けて」
小鷹「俺みたいなどうしようもない奴なんかよりいい男なんて、星奈みたいないい子ならいくらでも見つかるだろ…?」
星奈「だって…小鷹は初めて私を…」
小鷹「初めて…?」
星奈「世間知らずで何も知らなかった私を叱ってくれたから…だから…」
小鷹「そんな理由で…」
星奈「だから私には小鷹しかいないのよ!」
小鷹「……」
64:
星奈「私は小鷹の事が大好きなの!」
小鷹「……」
星奈「隣人部なんてどうでもいいわ!私にはあなたさえいればそれでいい」
小鷹「……それは気の迷いだよ」
星奈「え?」
小鷹「星奈は多分勘違いしちゃったんだよ…じゃなきゃ俺みたいな最低な奴好きになる訳がない…」
星奈「え…そ、そんな事…」
小鷹「何度も俺に酷い事をされて、昨日なんて皆の前であんな事言って泣かせちゃって」
小鷹「星奈にはさ、俺みたいな最低な奴なんかよりずっといい相手が沢山いるだろうからだからさ…」
星奈「え…え…?」
小鷹「その…星奈…ごめん…」
66:
小鷹宅
小鷹(結局、また星奈を泣かせてしまった…)
小鷹(でも俺なんかと付き合うより、他の奴と付き合った方がきっと星奈にとっては幸せな筈だ…)
小鷹(俺だって星奈の事は大好きだったけど、あれだけ酷い事をやっておきながら、今更星奈と付き合うなんて事は申し訳なさ過ぎて出来ないよ…)
小鷹(そもそも俺なんかが星奈みたいな子に好意を持たれる時点で何かがおかしかったんだ)
小鷹(星奈みたいなお嬢様は、ちゃんとした男と付き合って、ちゃんとした家庭を築いて、幸せな人生を歩むべきであって)
小鷹(俺みたいな奴に寄り道する事自体が不自然な事だったんだよ…)
小鷹(それにしても夜空と一緒に隣人部を立ち上げた時はまさかこんな事になるだなんて思ってもみなかったなぁ…)
小鷹(せっかく夜空と一緒に隣人部を立ち上げたのに、結局は俺が全部壊しちゃったなぁ…)
67:
原作の星奈ならこの小鷹をあっさりと見捨てそうだな
70:
数日後
小鷹(あれからしばらく時間が経った)
小鷹(幸村はもう俺のパシりをやらなくなった。周りの生徒たちは俺が幸村の身体に飽きたせいだとか噂している)
小鷹(マリアは隣人部の部室には顔を出していないのでどうなっているかわからない。ちゃんと飯を食べているのか心配だ)
小鷹(小鳩は何故かゴスロリをやめた。アニメも全然見なくなった。方言も使わなくなった。あと俺には殆ど話しかけなくなった)
小鷹(理科とはたまに学校ですれ違うが俺には一切話しかけてくれない。目を合わせても露骨に避けられる。当然と言えば当然だ)
小鷹(星奈に関しては今何をしているのかすらもわからない。どうやら学校には通っていないらしい)
小鷹(あの一件で相当なショックを受けたらしい。でも俺にはどうすればいいのかわからない)
71:
小鷹(前に心配になって一度だけ星奈に電話をしてみた事があるが)
星奈『二次元の恋愛はあんたと違って裏切らないからいい!』
小鷹(と一言言われた後切られた)
小鷹(少し残念な気持ちにもなったが、どうやらこの様子だと傷は早く癒えそうでよかった)
小鷹(所詮学生同士の子供じみた恋愛だ。失恋したとしても傷の治りは早いのだろう)
小鷹(でも俺は夜空と再開する前の一人ぼっち状態に戻ってしまった)
小鷹(小鳩ですら俺にロクに話しかけてくれないので、あの時以上に今は一人ぼっちだ)
小鷹(誰とも話をせずに一日が終わってしまう毎日の繰り返しだ)
小鷹(それにしても、あれ以来姿を見せなくなった夜空は一体今何をしているのだろう…?)
77:
小鷹(こんな時にまで夜空に会いたいと思うなんて俺はとんだ屑だ)
小鷹(それにしても、隣人部という繋がりがなくなるというだけで毎日がこれほど寂しくなる物だとは思わなかった)
小鷹(今となっては、学校でかつての隣人部メンバーとすれ違うたびに罪悪感に駆られる毎日だ)
小鷹(家にいるのは心地が悪い。小鳩といるのでさえ苦痛だ)
小鷹(今俺がこんな生活を送っていると知ったら、一体夜空はどう思うのだろう?)
小鷹(大体それ以前にあれだけ沢山傷つけて追い出しておいて、今更あいつに会いたい等と、俺はなんて虫の良い事を考えているのだろう)
小鷹(俺は夜空も星奈同様に傷つけてしまった。いや、どこかに行ってしまったところを見る限りだともしかしたら夜空は星奈以上に傷ついたのかもしれない)
78:
肉をヒロイン扱いして欲しいだけなくせにいちいち綺麗事吐くなよ
80:
小鷹(しかし再開は時として訪れた)
夜空「あ」
小鷹「あ」
小鷹(ある日の休日、家にいるのも息苦しいので何となく外をフラついていた所、一人でカラオケ店に入ろうとしていた夜空とたまたま町で出くわした)
83:
小鷹(あれ以来夜空は学校を辞めて工場で努めているらしい)
小鷹(シングルマザーの家庭で不登校するだけの金銭的余裕はないので働いているらしい)
小鷹(俺はあの日以来誰とも関わっていなかったので、そんな事知る余地もなかった)
小鷹(待望の再開に加え、俺にとっては久々の人との会話という事もあってか、会話は思った以上に弾んだ)
小鷹(というよりも、殆ど俺が一方的に話していた)
夜空「それにしても、私の知らない内に隣人部がそんな事になっているとはな…」
小鷹「全部俺のせいだよ…」
夜空「そうかもな…」
小鷹「ああ…」
小鷹(そういえば、こいつも俺の事が好きだったんだよな…)
87:
小鷹(会わなくなってからかなりの日が流れたが、今でも俺の事を思っているのだろうか…)
夜空「にしてもいくらあの肉といえど、女と部活を天秤にかけるなんてありえないだろ、普通」
小鷹「そうだな…」
夜空「そういえばお前、難聴癖はやめたのか?」
小鷹「ああ…自分ではそれで良いと思ったんだけどな…」
夜空「いや、普通にありえないだろ」
小鷹「そうだな」
夜空「まあ相手があの肉ならそれでよかったかもな」
小鷹「あはは、そうかも」
小鷹(やっぱり人との繋がりはいい。一人ぼっちはやっぱり寂しい)
93:
夜空「で、肉はまだ引き籠ってエロゲばかりしているのか?」
小鷹「多分」
夜空「多分ってなんだ?知らないのか?」
小鷹「基本的に学校では誰とも話さなくなったから知らないんだよ」
夜空「お前、とうとうぼっちを極めたな」
小鷹「そもそも隣人部だなんて部活を作って皆でつるんでいた時点でおかしかっただろ」
夜空「それもそうだな」
小鷹「そういやお前、今工場で働いているらしいけど大丈夫なのか?人見知りするんだろ?」
96:
夜空「家計が苦しいのに学校にも通わないで毎日ダラダラするなんて流石に私もそこまで馬鹿じゃない」
夜空「とはいっても、工場長はウザいし仕事はキツいし給料は安いし職場の若い低学歴馬鹿女共はムカつくしで職場環境は最悪だけどな」
小鷹「高校中退でよく言うな」
夜空「それは言うなよ…」
小鷹「それにして、夜空もちゃんと頑張っているんだな」
夜空「そうだぞ、リア充を拗らせてぼっちを極めたお前とは訳が違うからな」
小鷹「そうだな…」
夜空「……」
夜空「なあ、小鷹…お前肉の事今でも好きなのか…?」
小鷹「そうだな…思えばあんないい子滅多にいるもんじゃないしな」
夜空「そうか…」
97:
小鷹「可愛くて育ちが良くてお金持ちで明るくてその上胸だって大きくってさ、今思うとなんであんな子と仲良く出来ていたんだろうな俺」
夜空「……」
小鷹「多分星奈は世間知らずなお嬢様だったからさ、だから俺なんかにちょっと厳しく説教されたくらいで簡単に惚れちゃったんだよ」
夜空「そうか…」
小鷹「きっと星奈みたいな子なら俺なんかよりずっといい男が沢山見つかる筈だから、これでよかったんだよ。きっと」
夜空「私にはいないぞ…」
小鷹「え?」
夜空「いい男なんて、一人も…」
小鷹「そうか…」
99:
夜空「可愛くないし、片親で育ちも悪いしついでに胸だってないし…」
夜空「お金もない上に高校中退だから毎日毎日安月給で働いているし、そこでも要領が悪くていつも怒られているし」
小鷹(良く考えたら、こいつがこんな生活を送るようになったのも俺のせいなんだよな…)
夜空「本当、私ってなんで生きているんだろうな…?」
小鷹「そんな事言ったら…俺の方が…」
夜空「やめよう…こんな話をしても気分が暗くなるだけだ…」
小鷹「そうだな…」
101:
小鷹「ところでお前、毎日こんな風に外食なのか?」
夜空「あたりまえだ。家事なんてしてる余裕がある訳ないだろ」
小鷹「健康に悪いぞ」
夜空「仕方ないだろ!」
小鷹「ついでに家計にも悪い」
夜空「確かに…」
小鷹「ってか、ファミレス食ばかりじゃ食費がかさむだろ。貧乏ならそこからまず気をつけろよ」
夜空「仕方ないだろ!だったらお前が作れ!」
小鷹「いいよ、別に」
夜空「え…?いいのか…?」
小鷹(本当の事を言うと、誰かとの繋がりが欲しいという下心があったからこんな事を引き受けたくなった)
小鷹「これから毎日弁当作って持っていくから」
夜空「その…いいのか?」
小鷹「いいよ」
小鷹(以前マリアに作ってやった事があった。所詮はあれと同じだ)
105:
数日後
小鷹(あの日以来俺は夜空に毎日弁当を届けるようになった)
小鷹(夜空の仕事は早朝からある。俺もそれに合わせて早起きしてから弁当を届けるのは大変だった)
小鷹(そんな俺を見かねてか、夜空は俺を自宅に泊めてくれるようになった)
小鷹(どうせ家にいても小鳩がいて居辛い。学校にいても隣人部にはもう居場所がない)
小鷹(気が付くとこのボロアパートが俺の家のような状態になった。家計のやりくりや家事は完全に俺が担当している)
小鷹(しかも夜空の母親は単身赴任中らしく、実質今の俺は夜空のヒモをしている状態に近い)
小鷹(こんなボロアパートでもやはり居心地がいい。人との繋がりがあるかこうも変わるとは思わなかった)
ちょっと風呂入って来る
109:
葵ちゃんも出してあげてください!
132:
夜空宅
夜空「なあ?小鷹、いいのか?」
小鷹「ん?」
夜空「もう随分長い間家には帰ってないじゃないか」
小鷹「そうだな」
夜空「私としてもそうやって食事の用意や家事をやってくれるのはありがたいが、家に戻らなくていいのか?小鳩の世話はいいのか?」
小鷹「あいつだってもう中二だ。いい加減兄離れしないといけない歳だろ。それに電話の一つも寄こさないって事は一人でも上手くやれているんだろう」
夜空「それはそうかもしれないが…」
小鷹「それとも俺がここにいるのは迷惑だったか?」
夜空「そ、そんな事は…」
小鷹「お前が出て行けって言うなら俺はさっさと出て行くよ」
136:
夜空「そんな事誰も言っていないだろ!」
小鷹「ならいてもいいんだよな?」
夜空「あ、あたりまえだろ!」
小鷹「そっか…よかった…」
夜空「小鷹…」
夜空「な、なぁ?明日は久々に仕事が休みなんだ!よかったらどこかに行かないか?」
小鷹「どこかって?」
夜空「食事なんてどうだ!勿論代金は私が持つぞ!」
小鷹「いや、いいよ…」
夜空「そうか…」
139:
小鷹「別に付き合ってるとかそういう訳じゃないんだし…」
夜空「……」
小鷹「夜空には感謝しているよ。俺のわがままで家に置いてもらっているんだから」
夜空「そ、そうか?」
小鷹「だから別に俺に対しては何もしなくていいから。今のままで十分だから」
夜空「……」
夜空「そ、それにしてもずっと家に籠ってばかりというのもどうなんだ?」
小鷹「そうだなぁ…」
143:
夜空「それにお前最近学校もサボり気味だし、本当に外に出ないと不味いんじゃないのか?このままでは引きこもり街道まっしぐらだぞ?」
小鷹「そうだな……」
翌日
小鷹(夜空の提案で休日に一緒に出ては見たものの)
夜空「興味本位で見てみたが、やっぱり流行りの恋愛映画は駄目だな。貴重な私の給料を無駄にしてしまった」
小鷹(見事にご覧のありさまで)
夜空「大体あの安直な筋はなんだ?彼女が病気で死んで主人公が吹っ切れておしまい?こんなの中学生でも書けるぞ」
小鷹「そうだな」
夜空「あと見に来ている奴がカップルばかりというのも気に食わん。私みたいな非リア充に対するあて付けか?」
小鷹(一応俺らも男女二人で見に来てるんだけどな)
夜空「どいつもこいつも幸せそうな顔して『チョー泣けたー』とか『感動したー』とか騒ぎまくって、あいつ等は阿呆なのか?」
小鷹「お前屈折し過ぎだろ」
144:
小鳩ちゃん一人で放置されてんのか?
149:
夜空「すまん、小鷹。ここでちょっと待ってくれ」
小鷹「ん?どうした?」
夜空「ちょっと用事を思い出した。すぐに終わるから待ってくれ」
小鷹「トイレか?」
夜空「な!お、お前…!女性に対する言葉使いをもう少し考えたらどうなんだ!」
小鷹「はいはい、待ってるから行ってらっしゃい」
夜空「馬鹿が…!」
小鷹(相変わらず口の悪い奴)
 わいわい がやがや
小鷹(それにしても、家にいる時以外は基本夜空と話ていたからあまり気にしなかったけど、こうやって人ごみの中一人で突っ立ってると結構精神的に来るな)
小鷹(隣人部がバラバラになって、一人ぼっちになってしまった自分を自覚してしまうというか、どうしようもない寂しさに襲われそうになるっていうか…)
星奈「……」
小鷹(え…?あれは…星奈…?)
小鷹(いや、まて。仮に星奈だとしてもなぜこんな所にいるんだ?)
156:
小鷹(冷静になろう、今日は休日だ。学生が一人で町をうろついていたとしても何の不思議もない)
小鷹(とりあえずここは星奈に気付かれずにやり過ごす方法を考えよう…)
星奈「あ……」
小鷹(ヤバい、目が合った)
星奈「あら?小鷹じゃない、久しぶり」
小鷹「お、おう…ひさしぶり」
星奈「こんな所で会うなんて奇遇ね」
小鷹「そ、そうだな…」
星奈「どう?小鳩ちゃんは元気?」
小鷹「あ、うん。ああ」
小鷹(本当はここ数日会っていないけど)
星奈「そういえばあんた、最近学校に行ってないらしいけど本当なの?」
157:
小鷹「そ、そういう星奈はどうなんだよ?」
星奈「わ、私はもうとっくの昔に社会復帰してるわよ!勘違いしないでよ!」
小鷹「そうか…」
小鷹(とりあえず星奈が立ち直ったみたいで良かった…)
小鷹「そういえば隣人部はあれからどうなったんだ?」
星奈「マリアと理科くらいしか来なくなったから実質廃部状態ね。ま、元から部活かどうかも怪しかったけど」
小鷹「そうなのか…」
星奈「そういえば、あんたこんな所で一人で何をしてるの?」
小鷹「え、俺は…その…」
小鷹(どうしよう…夜空と一緒に遊びに来たなんて言えない…)
小鷹「そういう星奈はどうなんだ?」
星奈「え、私?私は彼氏を待ってるんだけど?」
165:
小鷹「え?」
星奈「彼氏よ彼氏。聞こえなかった?」
小鷹(彼氏…?あの星奈に…?嘘だろ…?)
星奈「どっかの誰かさんと違ってね、好きって言っても聞こえない振りもしないし無神経な事も言わないし凄くいい人よ」
星奈「社会人だからあまり会えないんだけどね、優しくってカッコよくて本当にいい人なのよ」
星奈「本当なんであんたなんかを好きになっていたのか、あの時の私の考えがさっぱりわからないわ」
小鷹「そ、そうなんだ…」
星奈「もしかしてショックなの?自分の好きだった子が彼氏持ちのリア充になったもんで唖然としているの?」
星奈「まあ、よく考えたら私程の完璧超人に彼氏が出来てなかった今までの方がおかしかっただけなんだけどね」
星奈「まったく。隣人部だなんて変な会合に参加して、あんたみたいな男に捕われて貴重な青春を無駄にする所だったわ」
小鷹「……」
169:
星奈「で、あんたは何しにこんな所に来たの?」
小鷹「……」
星奈「まさか一人で散歩って訳じゃないわよね?」
小鷹「えっと…そう!友達と待ち合わせていて…」
星奈「ふーん、あんた友達いたんだ?」
小鷹「あ、あれから作ったんだよ!」
星奈「学校の外で?」
小鷹「そ、そうだよ!」
星奈「へぇ」
夜空「小鷹、戻ったぞ」
172:
修羅場w
173:
ざまぁw以外の言葉が見つからない
176:
小鷹「あ…」
星奈「……夜空?」
夜空「……に、にく?」
小鷹「こ、これはな…つまり…な?えっと…」
星奈「ふーん、そういう事なんだ…」
小鷹「ち、違うんだ!多分お前の思っている事とは違う!」
夜空「……」
星奈「私の思ってる事ってなによ?」
小鷹「お、お前は多分俺と夜空が付き合っている的な事を考えているだろうけどな、実際は違うんだ!」
小鷹「隣人部があんな風になってしまって、家にも居づらくなった俺は夜空とたまたま再開して、それで色々相談に乗ってもらったんだよ!」
星奈「家にも居づらく…?」
180:
星奈「へー、小鳩ちゃんがこの前お兄ちゃんが全然家に帰ってこないって言ってたけど、じゃああんたはその間夜空の家に行っていったんだ?」
小鷹「ち、違う!」
夜空「……」
星奈「別に誤魔化さなくたっていいわよ。どうせあんたも私も最初っから友達ですらないんだし、そもそも私には関係ない事だし」
小鷹「……」
星奈「なに?ずっと夜空の家に居たって事はやっぱり毎日やる事しているの?最近学校に来ないって思ってたらずっとそんな事してたの?」
小鷹「違う!俺は夜空をそんな風には…」
夜空「……」
星奈「じゃあずっとプラトニックな付き合いをしてたの?同棲まがいな事までして?」
小鷹「お、俺はただ…夜空に…」
星奈「まあいいけどね、どうせ私にはもう関係のない事だし」
小鷹「……」
184:
夜空宅
夜空「バレてしまったな…」
小鷹「ああ…」
夜空「一緒に過ごしている事、全部バレてしまったな…」
小鷹「そうだな…」
夜空「今頃隣人部の皆にも伝わっているのだろうか…」
小鷹「どうだろうな…」
夜空「肉、彼氏出来ていたな。誠実そうな人だったな…」
小鷹「……」
夜空「これからどうすればいいんだろうな…」
小鷹「どうしたらいんだろうな…」
189:
夜空「なあ小鷹。肉の事、今でも好きなのか?」
小鷹「……」
夜空「肉に彼氏が出来た事、そんなに嫌だったのか?」
小鷹「ああ…」
夜空「やっぱり好きだったのか?」
小鷹「うん…」
小鷹「でも今更星奈が誰と付き合おうと、俺にはどうこういう資格なんてないよ…」
夜空「そうか…」
193:
小鷹「沢山傷つけて、沢山泣かせて。いっぱい酷い事して」
小鷹「俺よりいい人がいるからって言って振って、また泣かせて」
小鷹「あんなに沢山酷い事をしておいて星奈に他に彼氏が出来たから今更悲しむなんて…そんな自分勝手な事…」
夜空「小鷹…」
夜空「なあ、小鷹?あの時肉に言っていた事は本心なのか?」
小鷹「あの時…?」
夜空「私をそういう風には見ていないって」
小鷹「今も昔も夜空は俺の親友だよ」
夜空「そうか…」
197:
夜空「じゃあやっぱり、小鷹は私を肉のようには見てくれないんだな…」
小鷹「ごめん…」
夜空「そりゃそうだよな…私は肉と違って可愛くないし…」
小鷹「ごめん…」
夜空「性格だって悪いしその上貧乏だ…ついでに胸もない…」
小鷹「ごめん…夜空が俺と一緒にいるのが辛いっていうなら俺はもう出ていくよ…」
夜空「行くな!」ギュッ!
小鷹「え…?」
夜空「私を…一人にするな…」
204:
夜空「確かに私には何の取り柄もないし貧乏だけど…それでも小鷹と一緒にいたい…」
夜空「一人は…もう嫌だ…一人ぼっちはもう嫌なんだ…」
小鷹「そうか…」
夜空「それに小鷹の悲しむ顔も見たくない…少しでもいいから小鷹の役に立ちたいんだ…」
小鷹「……」
夜空「私じゃ駄目か?そりゃ肉の代わりとまではいかなくても、せめて小鷹を慰める事くらいは…」
小鷹「お前は、それでいいのかよ…?」
夜空「いいぞ…小鷹と一緒にいられるなら、なんだっていい…」
夜空「小鷹の寂しさを紛らわす事が出来るなら…それで…」
小鷹「……」
210:
夜空「いいのか…?」
小鷹「いいよ」
小鷹(とてもじゃないが今までのように聞こえない振りをして乗り切れる雰囲気ではなかった)
夜空「私なんかがしても本当にいいのか…?」
小鷹「夜空の好きなようにしていいよ」
小鷹(そういえば俺は今まで散々女の子の心を弄んできたが、実際に体を重ねる事は初めてだった)
212:
こいつらコンドーム使ってないだろうな
夜空孕んで働けなくなって二人共路頭に迷いそう
213:
ヒロイン勢はこうなる前にもっと強い態度で考えを改めさせるべきだったな
制裁としてみんなで舌にホッチキスバチンするぐらいでもよかった
219:
…………
夜空「こだかぁ…好きぃ…」
小鷹「……」
小鷹(初めて感じる女の子のぬくもりは気持ちよさと一緒に俺に心の安らぎもくれた)
小鷹(だが合意の上とはいえ好きでもない女の子を犯してしまったという事実は変わらない)
小鷹(いや、夜空は友達として見たら俺も好きだ。だが親友を犯してしまったという事実には違いない)
小鷹(している最中は物凄い罪悪感に襲われたが、それも含めた背徳が更に快感を高まらせた)
小鷹(今頃星奈も彼氏と似たような事をしているのだろうか…?)
小鷹(それにしても、星奈の事を考えながら隣で無防備な状態で寝ている夜空を抱くなんて我ながら最低だ…)
236:
数日後
夜空「はむ、あむ……ちゅっ……ちゅーちゅっちゅう……」
小鷹「よ、夜空…もう仕事の時間じゃ…ちゅる…」
夜空「仕事なんか…サボる…ちゅっぱ、ちゅぱ…」
小鷹「いい加減にしろよ…そうもいかないだろ…」
夜空「わかったよ…くそ…」
小鷹(あの日以来こんな日々が続いている)
小鷹(夜空は毎日のように俺を求めてくる。10年近く俺の事を思い続けていたから仕方ないが…)
小鷹(だが流石に休日にずっと体を要求してくるのは困る。こっちだって身が持たない)
小鷹(しかし俺は居候の身だ。家主の夜空に文句は言えない)
夜空「じゃあ行ってくる」
小鷹「ああ、行ってらっしゃい」
241:
小鷹(さて、夜空が仕事に行っているから掃除でもするか)
 プルルルル プルルルル
小鷹(久々の電話だ、一体誰だよ?)
小鷹(理科?なんであいつが?あの日以来連絡は寄こさなかった筈じゃ…)
小鷹「もしもし…」
理科「小鷹先輩!?とにかく星奈先輩が大変なんです!」
小鷹「星奈がどうしたって?」
理科「事情は後で説明します!とにかく早く来てください!」
250:
隣人部部室
小鷹(ここに来るのは久しぶりだ。でも今はそんな感傷に浸る余裕もなさそうだ)
理科「あなたに言いたいことは沢山あります」
理科「隣人部を抜けた星奈先輩を振った挙句後妹の小鳩さんを放っておいて夜空先輩の家に入り浸っていた事も知っています」
理科「貴方は男として最低の事をやってきましたがとりあえず今回は目をつぶります。そんな事よりも星奈先輩です」
小鷹「星奈がどうかしたのか?」
理科「星奈先輩に彼氏が出来た事は知っていますか?」
小鷹「ああ、一度チラっと見ただけだけど誠実そうでいい人っぽかったよ」
理科「あれがいい人?貴方女性の扱いだけじゃなくて男を見る目もないんですか?」
258:
理科「いいですか?星奈先輩の彼氏は星奈先輩の家の財産と星奈先輩の体目当てで近づいたんです」
小鷹「そんな馬鹿な」
理科「ええ馬鹿です。何しろ星奈先輩は貴方みたいな最低な男性に心酔してたくらいで」
小鷹「……」
理科「なんでも借金があるだの結婚するだの言って大量のお金を取られたらしいです。一応金銭的には余裕があったので大事には家族に怒られた程度で済んだらしいですが」
理科「身体も何度も弄ばれたみたいです。それはもう酷いくらいに」
小鷹「嘘だろ…」
理科「しかしそれ以上に問題なのは星奈先輩のその後の行動です」
小鷹「まさかまた引き籠ったのか!?」
理科「それだけならどれだけマシだった事やら…」
264:
使用済みの肉とかたまらんね
269:
理科「星奈先輩は貴方やその一件のせいで完全に男性不信になってしまいました」
理科「学校にも来なくなり今は自分を散々酷い目に合わせた男達に復讐をするだとか言って毎日のように夜な夜な町で援助交際をして多額のお金を取っています」
理科「時には痴漢冤罪までして善良な男性から金銭を巻き上げているらしいです」
小鷹「いくら星奈でもそんな馬鹿な事…」
理科「あなたみたいな最低な男にあれだけ酷い扱いを受けながらも献身的に尽くしていた以上馬鹿に決まってるます!?馬鹿ですか!?」
小鷹「……」
理科「とにかく今の星奈先輩は完全に壊れています。どうすればいいのかわかりません」
理科「だから不本意ながら貴方を呼びました。星奈先輩が依然盲目的に好意を向けていた貴方がいればもしかしたら何とかなるかもしれません」
小鷹「何とかって、俺にどうしろと…」
理科「どうするもこうするもありませんよ!あなたのせいで星奈先輩はああなったんですよ!?責任を取るべきです!」
286:
夜の繁華街
小鷹(責任を取るべきと言われても…一体今の俺にどうしろと…)
小鷹(とりあえず理科から星奈が援公場所は聞いてきたし、夜空にも小鳩が風邪を引いて看病で遅くなるってメールした)
小鷹(でも一体どうすればいいんだ?今更俺がどの面下げて星奈に会いに行けばいい…?)
星奈「……」
小鷹(いた)
小鷹(ってかこんな真夜中に制服かよ…補導されるぞ…)
小鷹(とりあえず止めよう。でも一体なんて言えばいいんだろう)
293:
小鷹(いかん、出るタイミングがわからない)
星奈「あ…」
小鷹(しまった、見つかった!)
星奈「小鷹…?」
小鷹「よ、よぅ!こんな所で会うなんて奇遇だな!」
星奈「何しに来たの…?」
小鷹「い、いやさ!理科の奴が最近星奈の調子が悪いっていうから心配で!」
星奈「そう、全部聞いたんだ…」
星奈「じゃあもう知ってるわよね?私がここで何の為に待ってるかも」
小鷹「そ、それは…」
星奈「なに?止めにでも来たの?あんたはもう私とは何の関係もない人間でしょ?」
297:
小鷹「で、でも援助交際だなんて良くないよ!」
星奈「あんたがそれを言うの?散々私の心を弄んできたのに、今度は私が好きなようにセックスしてたらいけないっていうの?」
小鷹「……」
星奈「あんたと違って皆私の事を好きだって言ってくれるし大事にしてくれる。その上お金だってくれる」
星奈「こっちは相手の事なんて何とも思わずに心と弄んでやる事が出来る。あんたが今までしてきた事と大して変わらないわ」
星奈「お金をもらう代わりに誰かにヤられることで誰かに傷つけられるんじゃなくて、一方的に誰かを傷つける立場を手に入れる事が出来る。それ以上に幸せな事ってあるの?」
小鷹「……」
星奈「思えば男なんて全然大した事ないのになんであんたになんかあれだけ固執してたのかしら。電車の中で置換したでしょって言えばビビッて有り金を全額渡すくらいどうしようもないちっぽけな存在なのに」
299:
こえーよ
夜空たんマジ天使
304:
ああ、なるほど、こうやって小鷹を誘い出して家に一人になった夜空を…
307:
星奈「援助交際だってそうよ。私がちょっと警察に電話して無理やり犯されたって言うだけで簡単にその男の人生を狂わせる事が出来る」
星奈「こっちは一切傷つくことがない状態で誰かを一方的に傷つける立場になれるのよ?最高じゃない」
星奈「こうすれば酷い男にも酷い扱いを受けたり騙されなくて済むし、自分で男たちを騙せる立場にもなれる」
星奈「なんで今までこんな簡単な事に気が付かなかったんだろう?あんたに傷つけられて、その時すり寄ってきた男にも散々犯されて金まで取られて、本当我ながら馬鹿だわ」
小鷹「……」
星奈「どうしたの?説教のセリフでも用意してきたんじゃないの?どうせ理科辺りにでも言われて何とかしてくれって頼まれたんでしょ?」
小鷹「……」
314:
星奈「それとも何?自分の方に非があり過ぎて何も言い返せないの?思えばあんたって散々私の事傷つけてきたもんね」
星奈「ほら、なんとかいいなさいよ。説得してやめさせるつもりで来たんでしょ?」
小鷹「……ごめんなさい」
星奈「は?」
小鷹「ごめんなさい!」
星奈「なに?また土下座?」
小鷹「本当に申し訳ありませんでした!」
星奈「そうやって土下座すれば何とかなるとでも思ってるの?」
小鷹「俺にはこうするしか出来ないんです!返す言葉がありません!本当にごめんなさい!」
323:
星奈「いつまでそうやっているつもり?周りの人が皆見てるわよ?」
小鷹「許してくれるとは思ってないけど、せめて俺の気が済むまで謝らせてくれ…」
星奈「あっそう、良く考えたら前にもこんな事あったわね」
星奈「夜空以外の隣人部全員を部活に呼び止めて、私の事が好きで私のおっぱいを滅茶苦茶にしたいだの散々言って」
星奈「挙句の果てに部活と同じくらい大事だから付き合えないとまで言うんだもん。そういえばあの時私は大泣きしたわね」
星奈「今思うとなんであんたみたいなどうしようもない屑男を好きになってたんだろう。本当訳が分からないわ」
星奈「あんたに振られた後に言い寄ってきた男もそうよ。ちょっと優しくされたからって簡単に靡いて、沢山犯されてお金まで渡して、我ながら本当に馬鹿だわ」
小鷹「……」
333:
星奈「ってかさ。そろそろ約束取り付けた馬鹿男が来るからいい加減そこどいてくれない?」
小鷹「それは出来ない…!」
星奈「なんで?今更ながら良心の呵責にでも襲われたの?あれだけ私に酷い事をしてたのに?」
小鷹「星奈がこうなったのは全部俺のせいだ…だから俺は責任を取らないといけない」
星奈「責任って、一体あんたがどうやって取るのよ?」
小鷹「わからないけど…」
星奈「あんたって本当どうしようもないわね」
小鷹「でも、これ以上星奈にそんな真似されたくないんだよ!」
星奈「あっそ」
336:
星奈「まあそれ以上そこにいられても困るし、どうしてもって言うなら別に聞いてやってもいいけどね」
小鷹「ほ、ほんとか!?」
星奈「ええ」
小鷹「お願いだ!この通りだ!もう援助交際なんてやめてくれ!」
星奈「それは無理」
小鷹「じゃ、じゃあ…どうすれば…!?」
星奈「あんた今いくら持ってる?」
小鷹「え…?」
346:
星奈「あんたが今日来る馬鹿男の代わりに金を払って私とヤってくれるならとりあえず今日の分だけはやめてやってもいいわよ」
小鷹「ちょ、ちょっと待てよ!」
星奈「別に嫌って言うならいいけど、約束してた男とヤるだけだし」
小鷹「そ、それは駄目だ!」
星奈「じゃあ払う?払わない?どうすんの?」
小鷹「……」
星奈「それとも何?沢山の男に犯されてるばっちぃ女とはヤりたくないって言うの?」
小鷹「……」
星奈「やっぱりあんな貧乳で根暗の夜空の方がいいの?私の方が好きだったって言ってたけどあれは嘘だったの?」
星奈「それとも自分で処女を犯した女じゃないとヤりたくないとかそんないかにも欲に塗れた男みたいな独占的な事でも考えているの?」
352:
小鷹「3万ある…」
星奈「ん?」
小鷹「今3万持ってる」
星奈「そう」
小鷹「頼む…これを渡すから、今日の分だけでもやめてくれ…」
星奈「まあ、ちょっと少ないけどいいわ。どうせ金なんてセックスするついでに貰ってた物だし」
星奈「これも夜空から貰った金なの?」
小鷹「……ああ」
星奈「あんたってつくづく最低な男ね」
小鷹「否定は…出来ない…」
小鷹(夜空…ごめん…)
360:
ホテル
星奈「あむ、ちゅるる…どう?胸でするなんて、貧乳の夜空じゃ無理でしょ?」
小鷹「あっ・・・ああ・・・んー!」
星奈「んんんっ!!じゅるる・・・くちゅくちゅ・・・」
小鷹「はぁ…はぁ…」
星奈「ふふ、イったわね?」
小鷹(何をやっているんだ俺は…)
星奈「どう?夜空より気持ちよかった?」
小鷹(なんでだろう…?ずっと好きだった子とエッチ出来ているのに、なんでこんなに虚しいんだろう…?)
小鷹(こんな所夜空が見たら、一体どう思うんだろう…)
367:
夜空宅
小鷹「ただいま…」
夜空「小鷹か?遅かったじゃないか?小鳩の様子はもう大丈夫なのか?」
小鷹(そういえばそういう設定にしてたんだっけ…)
小鷹「あ、ああ。小鳩ならもう大丈夫そうだったから」
夜空「そうか…」
小鷹「それより疲れているんだ。そろそろ寝かせてくれないか?」
夜空「あ、ああ。そうだな…小鷹も看病で疲れているだろうし、今日は出来ないよな…?」
小鷹「その…ごめんな夜空…」
夜空「何を謝る必要がある?当然の事だろ」
小鷹「本当に…ごめん…」
夜空「…?」
373:
夜空(小鷹、今日は随分と疲れていたようだな…)
夜空(小鳩の看病がそれ程大変だったのか?そんなに病状が酷かったのか?)
夜空(いや、それにしては変過ぎる。看病でそんなに疲れる物なのか?第一それだけ酷い病状なのになんで戻ってきたんだ?)
夜空(もしかして、私に何かを隠しているんじゃないのか?いつもとは明らかに様子が違っていた)
小鷹「夜空、ごめんよ…」
夜空「え?」
小鷹「う、うーん…」
夜空(なんで今謝ったんだ?私に何かしたのか?)
夜空「あ、あれ?」
夜空「これって、キスマーク…?」
374:
昭和のドラマかよワロタ
376:
キスマークwwwwwwwwwww
493:
まだ残ってたようだな
じゃあ続き書いてく
数か月後
星奈「ど、どう…?今まで何十人って男に犯された汚い女に犯されるのはどんな気分…?」パンパンパン
小鷹「き、気持ちいい・・・!」
星奈「そう?じゃあ、いっちゃいなさい!」パンパンパン
小鷹「いくっ・・・!いくぅ…!」
 どびゅっ どびゅっ どびゅっ
小鷹「はぁ…はぁ…はぁ…」
星奈「はぁ…はぁ…付き合ってもいない女相手にこんなに沢山出して…夜空は一体どう思うのかしらね…?」
小鷹「…………」
小鷹(あの日以来、ずっとこんな感じの関係が続いている)
494:
性病は大丈夫なのか
500:
星奈「で、今月の分は?」
小鷹「さっき銀行に給料全額振り込んだ」
星奈「そう、あはは!」
小鷹「なんだよ…」
星奈「あんたって本当に馬鹿だと思って!」
星奈「だって同棲している彼女がいる癖に私なんかにこれだけつぎ込んで、本当馬鹿じゃないの!」
小鷹「……」
星奈「あー!おっかしい、お腹痛いわ!」
小鷹「それよりいいのかよ…こんな安月給貰っても金持ちのお前からしたら何のありがたみもないだろ…」
星奈「あら?そんな事ないわよ?」
星奈「私はお金が欲しいんじゃなくて、今まで私を散々傷つけた小鷹が私に貢ぐの為に学校までやめてわざわざ毎日苦労して働いて」
星奈「彼女に黙ってこっそり私とヤりに来るあなたを見ているのが滑稽で楽しいだけだから」
小鷹「そうかよ…」
503:
数か月前 隣人部部室
理科「え?小鷹先輩、学校やめるんですか!?」
小鷹「ああ、どうせろくに通ってもいなかったんだ。いい加減働くよ」
理科「星奈先輩のせい…ですか…?」
小鷹「まあな…いつまでも夜空に面倒かけさせる訳にもいかないし…」
理科「だからっておかしいですよ!?星奈先輩を止める為にあなたが代わりに星奈先輩と援助交際するだなんて…」
理科「しかもそれで学校までやめるだなんて…」
小鷹「星奈がああなったのは俺のせいだ…だから俺が責任を取らないと…」
理科「だからって…毎日星奈先輩にお金を払って付き合ってもいない先輩達が一緒にするだなんておかしいですよ!?」
小鷹「それでも、他の見ず知らずの誰かと星奈がやるよりはずっとましだから…」
理科「……」
507:
理科「たまに…思うんですよ…」
小鷹「…?」
理科「あの時、あんな事言っていなければって…」
小鷹「俺が隣人部を追い出された時のことか…」
理科「はい…そりゃあなたの優柔不断な態度は前々から快くはありませんでしたよ…」
理科「夜空先輩が出て行った後のあなたの対応だって決して褒められる物でもありませんでした…」
理科「以前理科が小鷹先輩に説教をしたことがありましたよね?もっと誠実な態度で接しろって」
小鷹「……」
理科「ましてあなたが、隣人部の皆を呼びつけた上で星奈先輩が好きだと告白し、でも部活と同じくらい大事だから付き合えないと言って星奈先輩を泣かせた時はあまりの無神経さに流石に反吐を吐きそうになりました」
小鷹「……」
510:
理科「確かに小鷹先輩のしてきた事はどれも全部褒められたものではありません。どうやってもいずれは誰かを傷つける結果になります」
理科「ですが…まさか…こんな事になるなんて思ってもいなかった…」
小鷹「俺もだよ…」
理科「あの時…僕が、小鷹先輩の不誠実な態度を我慢していれば…」
理科「小鷹先輩がどれだけ逃げようと、沢山人を傷つけようと…最悪な結果だけは避けられたんじゃないか…」
理科「隣人部で、あなたを中心にした茶番じみてた馬鹿げた付き合いだったけど、皆で過ごしたあの楽しかった日々を続けられたんじゃないかって…」
理科「思えば思う程…責任感で押しつぶされそうになります…」
小鷹「俺が全部悪いんだよ…理科は責任を感じる必要なんてない」
理科「ですが…そうですけど…それでも…」
小鷹「とにかく、後の面倒は全部俺が見る」
理科「もう…昔のようには戻らないんですか…?」
小鷹「わからない…でも星奈も最初は駄目かもしれないけど…俺がずっと付き合っていれば、もしかしたらいつかは昔みたいになるかもしれない…」2
514:
小鷹(とは言ってみたけれど…現実は全然上手くいかない…)
小鷹(学校をやめる際に必要な手続きや書類等は親の同意も必要だったがなんとか誤魔化した所まではよかった)
小鷹(一応小鳩にも学校をやめると伝えたが、今更何かを言ってはくれなかった)
小鷹(就職する際には学歴を詐称した。今はとある現場作業員として働いている)
小鷹(流石に高校中退という事じゃ仕事だって限られる。星奈との交際費にも回せない)
小鷹(今は基本的には毎日働いた後星奈に会いホテルに行き、その後夜空の家に帰る毎日の繰り返しだ)
小鷹(夜空とはお互い仕事が忙しくって殆ど会話していない。俺の仕事が忙しくって勿論家事もセックスも殆どやれていない)
小鷹(そもそも毎日星奈としている以上、とてもじゃないが夜空の性の相手をするとなると俺の体力が持たない)
小鷹(だが一番の問題は、俺がどれだけ金を払おうとどれだけ星奈と抱き合おうと、星奈は一切変わる素振りを見せないと言う事だ)
522:
夜空宅
小鷹「ただいま…」
夜空「おかえり…今日も遅かったんだな…?」
小鷹「あ、ああ…仕事が長引いたんだ」
夜空「そうか…」
小鷹(星奈とホテルに言っていたなんてとてもじゃないが言えるわけがない…)
夜空「仕事なら…仕方ないよな…」
小鷹(幸い星奈は俺とヤる事や俺に貢がせる事自体を喜んでいるようで以前のように他の誰とも知らないような男相手にセックスするという事はなくなった)
小鷹(だけど俺が星奈から離れたら、いつまた前の状態に戻るかわかったもんじゃない…)
夜空「食事の用意なら出来ているぞ?」
小鷹「ごめん、疲れてるからもう寝るわ…明日食べる…」
夜空「そうか…」
小鷹(夜空が知ったら一体どう思うのだろう…?)
525:
翌日
夜空「その、小鷹…明日暇か?」
小鷹「仕事がある」
夜空「いや、そうじゃなくて。仕事が終わった後の話だ」
小鷹(明日は夜空の誕生日だったっけ)
小鷹「ああ、多分明日は早く帰れる」
夜空「そ、そうか…!じゃ、じゃあ私は仕事に行ってくる!」ガタン
小鷹「ああ、行ってらっしゃい」
小鷹(せめて明日くらいは星奈じゃなくて夜空と一緒に過ごそう)
小鷹(給料は全部星奈に持ってかれってしまったから夜空へのプレゼントは親の仕送りで払おう)
小鷹(多分夜空なら安物の小物やアクセサリー程度でも喜ぶだろう)
小鷹(それに最近星奈にかかりっきりで全然夜空にかまってやれなかった。俺が相手をするだけでもきっと相当喜んでくれるだろう)
小鷹(だが一つ問題がある。今の星奈にそんな事を言っても素直に許してくれるかどうかだ)
534:
ホテル
星奈「明日は無理?」
小鷹「その…すまん…」
星奈「どうして?」
小鷹「し、仕事が遅くまであるんだよ!」
星奈「そう」
小鷹(あれ?意外とあっけなく納得してくれた?)
星奈「明日って確か、夜空の誕生日じゃなかったっけ?」
539:
小鷹「し、知ってたのかよ…!?」
星奈「別に誤魔化さなくたっていいわよ。あんたら付き合ってるんでしょ?ってかなんで隠すのよ?」
小鷹「それは…まあ…」
星奈「私が嫉妬するとかそんなつまらない事でも考えていた訳?馬鹿じゃないの?私とあんたはお金でヤってるだけの関係であって最初から恋人でも友達でもなんでもないじゃない」
小鷹(そりゃそうだけど…こうやって堂々と言われるとやっぱり寂しい…)
星奈「別に私だって誕生日を過ごすカップルを馬鹿にするほど馬鹿じゃないわよ」
小鷹「そうか…よかった…」
星奈「はぁ?」
小鷹「い、いや!なんでもない!」
541:
翌日
夜空「それにしても、まさか小鷹が私の誕生日を覚えてくれただなんて…嬉しいぞ…」
小鷹「あたりまえだろ」
小鷹(流石夜空だ、あんな安っぽいレストランの食事でも喜んでくれる)
夜空「最近の小鷹は仕事が忙しくって、てっきり私の事なんて忘れてるんじゃないかって…」
小鷹「ばか、そんな訳ないだろ」
夜空「そうだよな…そうなんだよな…」
小鷹(毎晩星奈と散々ヤっておいて何言っているんだろう、俺)
小鷹「そのこれ、安物だけど。誕生日プレゼント」
小鷹(その辺の店で買った定価800円のアクセサリーなんだけどな)
夜空「男から何かをもらうなんて初めてだぞ…嬉しい…」
542:
800円ワロタ
543:
800円www
さすがにもうちょっときばれよ
557:
夜空「誕生日を誰かに祝われるなんて初めてだ…」
小鷹「そうか…」
夜空「最近の小鷹は忙しくって全然私に構ってくれなかったから…こんな事、してくれないって思ってて…」
夜空「だから…本当に嬉しいよ…」
小鷹「な、何も泣くことないだろ?」
夜空「だって…だってぇ…」
夜空「家にいない事も多いし、小鷹は私に全然話かけてくれないし…てっきり私は小鷹に捨てられるかと思って…」
小鷹「そんな事…する訳ないだろ…」
夜空「そうだよな…小鷹は優しいもんな…」
小鷹「……」
夜空「小鷹…その…今日はいいよな…?」
小鷹「ああ…」
565:
ホテル
夜空「あっ…あっ…!んっ…!んー!」
小鷹(何をやっているんだ俺は…)パンパン
夜空「うっ…あっ…はぁん!」
小鷹(昨日は星奈としてたのに…)パンパン
夜空「ふぁっ…ああ…あん!ふぁっ…!こ、こだか…?は、激しいよぉ…!」
小鷹(今度は親友の夜空とこんな事して、いっぱい気持ち良くなって)パンパンパン
夜空「いく…!いくぅー!」
小鷹(何をやってるんだ俺は…)
570:
夜空「好きだぁ…こだかぁ…」スースー
小鷹「……」
小鷹(なんで夜空はこんな俺なんかを好きになったんだろう…)
小鷹(最低な奴なのに…俺なんかによがって、あんなに気持ちよさそうに腰を振って、こんなに嬉しそうな顔をして抱きついて…)
小鷹(俺なんて、夜空にこんな事される資格なんてないだろうに…)
 プルルルル プルルルル
小鷹(電話?星奈から?)
574:
小鷹(よりにもよってこんな時に…)
ガタン ピッ
星奈「ああ、小鷹?今から会えない?」
小鷹「ちょっと待ってくれよ!今日は無理って言っただろ!?」
星奈「気が変わったのよ。ってか、もう日付だって変ったでしょ?」
小鷹「そ、そりゃそうだけど…」
星奈「あんたが来ないなら代わりにその辺にいる男とするだけだけどどうする?」
小鷹「ま、待ってくれよ!」
星奈「まあ、私は別にどっちでもいいけどね」
星奈「じゃあいつものホテルで待ってるから。それじゃあ」ピッ
小鷹「お、おい…!星奈…!」
581:
星奈「あら?やけに早かったわね?」
小鷹「い、急いできたんだよ…!」
星奈「まさかと思うけど、このホテルで夜空としてたの?」
小鷹「……」
星奈「あんたって本当最低ね。普通援交している女と来ているホテルで彼女とする?」
小鷹「……」
星奈「まあいいわ、早く入りましょう」
小鷹「ちょっと待てよ!さっきしたばかりでとてもじゃないけど…」
星奈「知らないわよ。あんたが無理ならだったら代わりの男とするだけだけど?」
小鷹「そんな…」
星奈「どうせ私とあんたにはお金と体くらいの繋がりしかないんだし」
小鷹「……」
585:
ホテル
小鷹「ちゅぱ……んん……じゅる……んちゅうう……」
星奈「いいわ…そこよ…ああ…」
星奈「私の足を舐めさせてあげてるんだから有り難く思いなさいよ…こんなサービス、滅多にしてあげないんだから…はぁ…」
小鷹「ん…ちろちろ…ちゅるる……」
星奈「ふぁ…つ、次はこっちよ…」
…………
夜空「ふぁ…小鷹…?」
夜空「え?え…?」
夜空「こだか?こだかぁ…?どこだぁ…」
593:
星奈「あっ…ん!そこ…いい…!もっと!もっとぉ!」パンパンパン
小鷹「うっうっ…はぁはぁ…」パンパン
星奈「あ、あっ…!い、いい…!そこ!そこぉ…!」パンパンパン
 プルルルル プルルルル
小鷹「せ、星奈…!で、電話だ!ちょっと待ってくれ!」
星奈「はぁ?」
小鷹「多分夜空からだ!俺が急にいなくなったから不安になってかけてきたんだ!」
星奈「知らないわよ、さっさと腰を動かしなさいよ!」パンパンパン
小鷹「そんな事言われても…あ……ん……」パンパン
 ピ
夜空「こ、小鷹か!今どこにいるんだ!?」
597:
星奈「あ?もしもし夜空…?」パンパン
夜空「え…誰…」
星奈「誰って、星奈だけどぉ…?ん…あ…」パンパンパン
夜空「ば、馬鹿を言うな!なんで肉が小鷹の携帯から出てくるんだ!?だってあいつは私の…」
小鷹「お、おい!星奈!?」
夜空「その声は小鷹か!?今そこにいるのか!?」
星奈「小鷹なら私の後ろで腰を振ってるけど替わろうか?…あん!はぁ…」パンパンパン
夜空「え…あ…」
602:
小鷹「おい星奈!いい加減にしろよ!」
 ピ
星奈「あ、ちょっと小鷹!何するのよ!」
小鷹「いくらなんでもやっていい事と悪い事があるだろ!お前は何を考えているんだ!」
星奈「何って、面白そうだからやったんだけど?」
小鷹「面白そう?ふざけるなよ!」
小鷹「こんな事されたら夜空は一体どんな風に思う!?どれだけ傷つくのかわかってるのか!?」
星奈「さあ、どれだけだろう?」
小鷹「いい加減にしろ!」
星奈「じゃあ聞くけど、あんたは私を堂々と説教出来る立場なの?」
605:
小鷹「な…」
星奈「同棲している彼女がいる癖に、他の女に給料全額振り込んで、毎日毎日セックスして」
星奈「自分では援助交際をやめさせたいだの自分がいないと私が壊れるだの偽善者みたいな事を言って、結局は彼女に隠れてセックスして」
星奈「こんな私に同情して何とかしたいって思って毎日飽きずにセックスして、それを彼女に隠すのが優しさだと思ってる」
星奈「とんだ自己満足だわ。自分勝手もいい所ね。あんたがもし自分の彼女にこんな事されたらどんな気持ちになる?」
小鷹「そ、それは…」
星奈「それを思うと、今夜空に日頃あんたが何をしているか教えてやった方がずっと親切だと思うけど?」
星奈「第一そもそもあんた夜空の事がちゃんと好きで付き合ってるの?それとも一緒にいて都合がいいとか居心地がいいとかそんな感じで付き合っているんじゃないの?
星奈「彼女も可哀そうよ、あんたみたいな駄目な男に惚れこんで、毎日毎日違う女を抱いているのも知らないで、それでも献身的にあんたの事を思い続けて」
607:
こいつら年齢的にはまだ高校生だよな
もうやってることが完全におっさんオバハンとかわらんな
616:
小鷹「お前は…人の事どうこう言える立場なのかよ…」
星奈「ええ、言えないわ。でも自覚なしに自分の自己満足で人を傷つけているだけのあんたよりはマシ。好きで人を傷つけているんだもん」
星奈「そもそも私との関係を続けて彼女にずっと隠したまま傷つけ続けるくらいなら、いっそのこと振ってやった方が夜空の為になるんじゃないの?」
星奈「どうせ夜空の事だからあんた以外の男はいらないとか、あんたと一緒にいる事さえできればそれでいいとか馬鹿な事考えてるんでしょ?」
星奈「だから夜空も陰であんたがどれだけ酷い事しててもあんたの事を見捨てないんでしょ?」
小鷹「……」
星奈「わかるのよ。私だって昔は似たような感じだったから。依存と恋の違いも判らないで駄目な男にひたすらつくし続ける駄目な女だったし」
小鷹「じゃあ俺は…一体どうすればいいんだよ…」
622:
星奈「知らないわよ。そんな事私に聞いてどうするの?自分で考えたら?」
小鷹「……」
星奈「そもそもあんたはどうしたいの?私の為とか偽善者みたいな事を言ってお金を払ってセックスし続ける毎日を送りたいの?」
星奈「それとも好きでもない夜空と付き合い続けて延々と夜空を傷つけたいの?」
小鷹「……」
星奈「あんたやっぱり最低だわ。難聴の振りしてた時からずっとだけど。自分で正しいと思った事を好き勝手にやるだけで、周りの人間皆を傷つけて」
小鷹「……」
626:
小鷹「夜空と…話してくる…」
星奈「は?」
小鷹「夜空と、真剣に話してくる…」
星奈「そう」
小鷹「今まで俺がしてきた事を全部言って謝る…」
星奈「また土下座でもするの?」
小鷹「……」
星奈「夜空だったら多分許すでしょうね。あんたみたいなクズにあれだけ尽くすくらい馬鹿な女だし」
小鷹「それは否定しない…」
小鷹「でも…せめて夜空の悪口を言うのはやめてくれ…」
星奈「よくそんな事言えるわね」
小鷹「とにかく…今すぐ夜空と話を付けてくる…」
630:
夜空宅
小鷹「夜空…話したいことがあるんだ…」
夜空「……」
小鷹「謝りたいんだ…今までの事全部…」
夜空「……」
夜空「なんで小鷹が謝るんだ…?悪いのは全部私じゃないか…」
小鷹「違う…悪いのは、俺だよ…」
夜空「なんでだよ…元はと言えば私が全部悪いんだろ…」
小鷹「違う…!」
夜空「わかってるんだよ…小鷹は私の事なんて何とも思ってなかったんだろ?迷惑に思ってたんだろ?お情けで付き合ってくれたんだろ?」
小鷹「違う!」
634:
夜空「じゃあなんだよ…?なんだって言うんだよ…」
小鷹「聞いてくれ夜空。俺は星奈とずっと関係を持っていた。それもかなり前からだ」
夜空「知ってるよ…」
小鷹「え…?」
夜空「全部知ってた…」
小鷹「本当なのか…?」
夜空「ああ…私だって馬鹿じゃないんだ。気づくに決まっているだろ…」
夜空「肉が壊れたのも、小鷹が肉と関係を持っていたのも、肉が壊れた事に責任を感じていた事も全部知ってたよ…」
夜空「急に学校をやめて仕事を始めると言った所でさえ十分変だった。その上仕事の後まっすぐ家に帰ってきた筈なのに何故か風呂に入っていたり」
夜空「時にはキスマークだってついていた事だってあった。これだけされたら誰だって気づくに決まってるだろ…」
643:
夜空「怪しいと思ってお前にこっそりついて行った事もあった…その時お前は肉と密会してホテルに入っていたな…あと給料を全額振り込んだとかそういう話もしていたな…」
小鷹「そこまで知っていて…なんで…」
夜空「それでも小鷹と一緒にいたかったんだよ…」
夜空「彼女じゃなくてもいい…大事にされなくても構わない…とにかくお前と一緒にいたかったんだ…」
夜空「そういえば隣人部を立ち上げた時も同じ理由だったな…私はあの時教室でお前に数年ぶりに会えて、本当に嬉しかった…」
夜空「私を見てもお前は気づかなかったけど…それでもやっぱり嬉しかった…」
夜空「お前と二人でいられる。ずっと一人で寂しい思いをしていたがこれからはそうじゃない。何をするにも小鷹と二人っきりだ。そう思うと本当に嬉しかった」
小鷹「……」
651:
夜空「でもそこに肉が入ってきた…私は小鷹と二人だけで過ごしたかったのにそんなささやかな夢もあいつは壊しに来たんだ」
夜空「あの時は本当に焦った。あんな可愛くてなんでも出来ていかにも男に好かれそうな奴が来たからきっと小鷹を取られてしまうって思ったんだ」
夜空「でも理科や幸村や小鳩やマリアが来てくれた。皆お前に対して好意を持っていたがでもお前は誰にも振り向かなかった」
夜空「勿論私にも振り向いてくれなかったけどそれでも良かった…だって他の女に取られなくって済んだのだ…小鷹が私以外の誰かに取られるなんてそんなの耐えられない…」
夜空「肉が皆の前でお前に好意を向けていた時私はいつも怖かった。もしかしたら小鷹を取られるのかもしれない。私以外の誰かの物になるなんて考えただけでも泣きたくなる」
夜空「でも全部は夢だった。小鷹は本当は肉の事が大好きだった。私なんて眼中になかった」
小鷹「……」
夜空「肉の好意を無視していたのも全ては隣人部の為だったんだろ…本当は肉の事が大好きだったんだろ…?」
小鷹「ああ…」
夜空「お前が肉みたいな魅力的な子に好かれて、お前もそんな肉に対して好意を向けるなんて、私にはとてもじゃないけど見るに堪えない。だから私は隣人部を抜けたんだ…」
652:
夜空「だからお前とまた再開した時、隣人部から追い出されたと聞いた時は正直嬉しかった…傷ついて苦しんでいるお前を見て喜ぶなんて最低だと思ったけど本当に嬉しかった…」
夜空「案の定私と同じでどこにも居場所がなくなったお前は私との繋がりに対して居心地の良さを見出してくれた」
夜空「肉に彼氏が出来ていたと知った時お前は寂しさのあまり私を抱いてくれたよな…?あれも本当に嬉しかった…」
夜空「肉の事が好きだったって事も知っていた。小鷹が私なんかなんとも思っていない事も知っていた。でも嬉しかったんだ…」
夜空「私は今も昔もお前の事が大好きだった…」
夜空「でもお前は私を抱いている時も一度も好きだって言ってくれなかったよな…?」
夜空「それどころかお前は私を彼女だと言ってくれた事すらなかった…」
夜空「でも当然と言えば当然だ。私が勝手に頼み込んでお前を慰めたいだなんて事を言ったけど、本当は私がお前に慰めてもらいたかっただけだ…」
654:
夜空「それでもしたかったんだ。好きじゃなくてもいい。どう思われようとかまわないとにかく、小鷹に抱かれたかった…一人ぼっちじゃないという実感が欲しかった…」
夜空「お前は優しいからな…私が寂しそうなそぶりをすれば優しくしてくれるとわかっていた。それを見越してあんなことを言った…」
夜空「我ながら最低だ…」
小鷹「ち、ちがう…夜空は最低なんかじゃ…」
夜空「よく考えたら、私は元から小鷹の彼女でもなければ、好かれてすらいない…」
小鷹「そ、そんな事…」
夜空「じゃあ小鷹は私と星奈。一体どっちが好きなんだ…?」
小鷹「そ、それは…」
夜空「言えないよな…言えるわけがないよな…だって小鷹は優しいから…」
659:
夜空「いいんだ、別に…」
夜空「お前、今でも星奈の事は好きなんだろ…?」
小鷹「……」
夜空「言わなくてもいい…お前の気持ちは私が一番よく知っている…」
夜空「思えば今までお前には散々迷惑をかけてしまったな…よくよく考えると星奈が壊れてしまったのも私のせいだったのかもしれない…」
小鷹「ち、ちがう…!夜空のせいなんかじゃ…」
夜空「いいんだ。元はというとお前と星奈が両想いなのも知っていながらもそれを良しとしなかった私が全て悪かったんだ…」
夜空「それにお前だったら、時間がかかるかも知れないけど壊れた星奈を元を元に戻せるかもしれない…お前としてもそうなるのが一番幸せな事だろ…?」
小鷹「……」
夜空「だからお前はお前の一番好きな人と幸せに暮らしてくれ…私は、もうお前たちの前には現れない…」
小鷹「そ、そんな…」
666:
夜空「じゃあお前は壊れた星奈を放っておいて私と一緒にいてくれるのか?それとも私に隠れて星奈と会い続けて私を傷つけ続けるのか…?」
小鷹「……」
夜空「私はもう嫌だ…今までは小鷹の気持ちが星奈に向いているのを知っていても一緒にいてくれると思っただけで耐えられた…」
夜空「私の事が好きじゃないってわかっていたけど抱いてくれるだけで十分だった…でももう限界だ…こんなのもう耐えられない…」
小鷹「……」
夜空「もし小鷹が、どうしても私と離れたくないと言うなら…教えてくれ…」
夜空「小鷹は私の事が好きか…?小鷹は私の事をどう思っているんだ…?」
小鷹「……」
小鷹「今も昔も、夜空は唯一の、俺の一番大切な…親友だよ…」
夜空「そうか…」
667:
こんな彼女居たら死ぬ気で働く
671:
>>667
お前は死ぬ気で働けばこんな彼女ができる可能性が出てくるさ
675:
数か月後
小鷹(あの日以来、夜空は俺の前から姿を消した)
小鷹(今の仕事もやめてしまい、住んでいたアパートからも出て行ってしまった)
小鷹(携帯の番号も変わっていたので連絡先もわからない)
小鷹(今どこで何をしているのかも不明だ)
小鷹(夜空を失ったという事実は、隣人部から夜空が抜け出した時以上に俺の心には深く傷が残った)
小鷹(だが、俺に傷つけられた夜空の痛みはきっと俺以上だろう)
小鷹(本当に申し訳ない事をしてしまった)
小鷹(それからの俺は、住む所がなくなったので仕方なく家に戻ってきた)
小鷹(小鳩と一緒にいるのが嫌で家から出て行ったが、どうやら最近は普通に友達を作り、彼氏も出来たらしい)
小鷹(少し寂しい気もしたが、兄としては少し安心した。小鳩と一緒に家にいてもさほど苦痛には感じなくなった)
小鷹(そして星奈はというと…)
679:
ホテル
星奈「あん…あ、あ…!いい…!そこ…!そこ…!」パンパンパン
小鷹(星奈は完全に壊れてしまった)
星奈「いいわ…!もっと!もっとよぉ!あ、ああ…!いい!いぃー!」パンパンパンパン
小鷹(全部が違う…)
小鷹(俺が好きになった星奈はもうどこにもいない)
小鷹(大好きだった女の子とセックスしているのに、全然嬉しい気持ちにならない)
小鷹(快楽と欲望と金の為だけのセックス。そんな物をしていても虚しくなるだけだ)
小鷹(こうしていればいつかは元の星奈に戻ってくれるかもしれないと思っていた。だが星奈はそんな気配などまったく見せない)
小鷹(今思うと、皆で楽しくゲームをしたりカラオケに行ったりしていた時が一番楽しかった)
小鷹(あの頃は本当に良かった。夜空と星奈が喧嘩してて、俺はそれを温かい目で見て、理科も小鳩も幸村もマリアもいて、皆で仲良くやっていて)
685:
小鷹(でも隣人部での楽しかった日々はもうない)
小鷹(どうしてこうなってしまったんだ)
小鷹(言うまでもないか…俺が自分の手で壊してしまったんだ)
小鷹(楽しかったあの日の生活も、皆俺が壊してしまったんだ)
小鷹(夜空だってもういない)
星奈「飽きたらあんたの事なんか他の男と同じように捨ててやるんだから」
小鷹(星奈だって壊れてしまった)
小鷹(俺が仕事で相手を出来ない時は見ず知らずの男と所構わずヤっている)
687:
小鷹(でも俺はこの壊れた星奈の為に延々と体と金を差し出し続けなければいけない)
小鷹(俺は逃れる事が出来ない)
小鷹(今まで散々星奈の心を弄んだ報いだ)
小鷹(これは全部、今まで散々優柔不断な態度のせいで女の子達を不幸にしてしまった俺に対する罰なんだ)
小鷹(唯一の親友を裏切り傷つけ、大好きだった女の子も壊してしまった)
小鷹(俺はその罪を一生背負って生きていかないといけないんだ)
END
692:
1乙
697:
終わったwwwwwwwwwwwww
69

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