コナン「地獄の釜の蓋が開いちまったのさ……」back

コナン「地獄の釜の蓋が開いちまったのさ……」


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1:
コナン「これで、終わりか?」カンカン
阿笠「その筈じゃ……ワシの家の窓はこれで、全部、塞がれる筈」
コナン「そうか……じゃあ、戻らなきゃな、下の部屋に」
阿笠「そうじゃな。哀くんらが待っとる筈じゃから……」
コナン「はあ……」
元スレ
ニュース報(VIP)@2
コナン「地獄の釜の蓋が開いちまったのさ……」
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2:
阿笠「どうした? 新一。そんなため息をついて……後悔、しとるのか?」
コナン「何を?」
阿笠「決まっとるじゃろ。こんなことになってしまって……」
コナン「……ああ、してるよ。博士の家に閉じ込められちまったことも」
コナン「そこに蘭やおっちゃんを連れてこれなかったことも」
コナン「街中がこんなことになるのを止められなかったことも……」
阿笠「新一……」
コナン「でも、気にしても仕方ない、か。現状的に……はあ……」
3:
灰原「あら……終わったの?」
コナン「ああ、全て塞ぎ終わった。とりあえずは大丈夫だろ」
灰原「そう……良かったわ」
阿笠「歩美くんと元太くんは?」
灰原「そこのソファで寝てるわ。泣き疲れて」
コナン「そうか……」
灰原「ねえ、探偵さん」
4:
コナン「何だ?」
灰原「どうして、こんなことになってしまったのかしら……?」
阿笠「……」
コナン「……開いちまったのさ」
灰原「?」
コナン「地獄の釜の蓋が開いちまったのさ」
灰原「……意外と、詩的な表現をするのね」
コナン「はは、しゃーねえだろ? それ以外で説明できるかよ。……ゾンビが発生したなんていう、とんでもない状況をよ」
6:
〜数時間前〜
歩美「おはよー! コナンくん、哀ちゃん」
灰原「おはよう、吉田さん」
コナン「よう。元太と光彦は?」
歩美「もうすぐ来ると思……」
元太「うわあああああああああああ」
8:
コナン、灰原、歩美「!?」
灰原「今の声……」
歩美「げ、元太くん?」
コナン「ただ事じゃない悲鳴だったぞ」
灰原「また、殺人事件かしら?」
コナン「バーロー、なんで、それで俺の方を見てくんだよ」
歩美「あ、走って来る」
13:
灰原「……凄い形相してるわね」
コナン「殺人犯に追い回されていた時でさえ、あんな顔してなかったぞ」
歩美「どうしたんだろ?」
元太「う、うお、み、皆、に、に、に、に」
コナン「どうしたんだよ、元太」
元太「に、に、に、に」
歩美「あはは、にににって何ー?」
元太「に、に、に、に」
14:
灰原「待って……何か、来るわ……」
コナン「あれは……光彦と……光彦の姉ちゃん?」
灰原「……様子が、変ね」
光彦「……」
朝美「……」
歩美「こっちに気づいてないのかな? おーい」タッタッタ
元太「ば、ば、馬鹿!」ガシッ
15:
歩美「い、痛っ! 何するの? 元太く……」
光彦「ヴァア”ア”ア”ア”!」
朝美「オ”オ”オ”オ”オ”!」
コナン、灰原「!?」
歩美「え? ちょっ、やだ、何?」
元太「や、やべえ!」ギュッ
歩美「ちょっと、痛いってば、元太くん!」
16:
灰原「……つ、円谷くんの声ってあんなに濁ってたかしら」
コナン「それに、あんなに歩き方がぎこちなかったか? 全っ然、距離が詰まらねえぞ……」
灰原「!」チョンチョン
コナン「? どうした?」
灰原「つ、円谷くんの口、よ、よく見て!」
コナン「……あれは………」
灰原「血、よね?」
コナン「……! じゃあ、まさか、光彦の姉ちゃんのシャツのあれも……赤い水玉模様じゃなくて……」
17:
灰原「……」ゾオッ
歩美「ちょっと、元太くん、やめてよ! 引きずらないで! お洋服汚れちゃう!」
元太「そ、そ、それどころじゃ、ね、ね、ねえんだよお! コナン! 灰原ぁ! お前らも手伝えよぉ!」
コナン「あ、ああ……歩美ちゃん、どうやら、今は挨拶をしている場合じゃないみたいだ!」
歩美「え? あ、うん……」
光彦「ヴォオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”」
コナン「……逃げるぞ!」ダッ
18:
阿笠「あ、哀くん? どうしたんじゃ? 忘れ物か?」
灰原「それどころじゃないの、博士。入れて!」
阿笠「あ、ああ……そりゃ、勿論……後ろにいるのはいつもの面子かの?」
元太「いいから早く! 来る! 奴らが!」
阿笠「や、奴ら……?」
元太「早くしてくれよおおおおおおおお!」
阿笠「ひ、ひい!」ガチャ
20:
元太「はあ、はあ……」
歩美「ちょ、ちょっと、博士の家に来て、どうするの? 学校行かなきゃ……」
元太「それどころじゃねえっつってんだろ!」
阿笠「……これ、落ち着かんか!」
元太「で、でもよお! やばいんだって、マジで!」
灰原「何が……かしら?」
コナン「そうだ、教えてくれよ、元太。光彦達の様子がおかしかったが、ありゃあ、何だ?」
元太「か、噛まれたんだよお! 右腕を!」ヌギッ
22:
コナン、灰原、阿笠、歩美「!?」
元太「い、いつも通り、光彦の家の前で待ってたら、玄関から、急に、二人が現れて、で、で、で……うわあああああ」
コナン「バーロー! 落ち着け!」ガシッ
コナン「灰原、救急グッズを、早く!」
灰原「え、ええ!」
灰原「とりあえず、これで大丈夫かしら……確かに、間違いなく噛まれてるわね……」
コナン「ああ、とりあえず、そこのソファで休んでおけ、元太……」
「うわああああああああああああああああああああ」
24:
灰原「!?」
阿笠「今の悲鳴は……」
コナン「表から、だな……」
「きゃああああああああああああああ」
灰原「……また……!?」
阿笠「今度は別のところからじゃ……」
ウーウー
コナン「サイレン……救急車、か。だけど、それにしてもやけに多い……糞、何が起きてんだ!」
25:
コナン(そこからの数時間は、瞬く間に過ぎて行った)
コナン(窓から眺める外の景色に映るのは、人の死体と人だった何かだけ……)
コナン(人が人を喰らったり、死んだ筈の赤井秀一が俺の家から出てきたり、駆け付けた救急車に乗っていた隊員が近くにいた奴らに食われたり……)
コナン(まさに、地獄の景色だった。それこそ、まるでゾンビ映画の世界に迷い込んでしまった様な……)
コナン(そんな外へ出るのは危険としか思えなかったので、俺らは籠城を決行することにした、というわけだ)
26:
灰原「ゾンビ、ね……そう、ね。確かに、ゾンビとしか考えられないわね……」
コナン「ああ、ほら、このカメラに映っている奴を見ろよ。顎から下がないっていうのに、平然と動いてやがる……」
灰原「……醜悪ね……」
阿笠「こっちのハゲたゾンビなんて頭にツルハシが後頭部に刺さっとるぞい」
コナン「ああ、ハゲのタフ野郎だ……」
灰原「本当、B級ホラーの世界から飛び出してきたみたい……」
27:
コナン「ああ……マジでゾンビ映画の世界だ。……だけど、そうなると、まずいよな」
灰原「まずい?」
コナン「……」チラッ
元太「……zzz」グーグー
阿笠「し、新一!」
灰原「あ、あなたが言いたいのは……まさか……」
28:
コナン「ああ、そういうことだよ」
コナン「……ゾンビのルールだと、噛まれたらそいつもゾンビになる」
コナン「それが今回も適用されているってのは明らかだろ? カメラとか見ても、間違いなく感染している……」
コナン「むしろ、元太が未だにゾンビになっていないのが不思議なくらいだ。脂肪で守られてんのかな……」
灰原「小嶋くんが、たまたまゾンビにならない体質だっていう説は、どうかしら?」
コナン「いや、それはない……既に兆候が出ているからな」
阿笠「兆候?」
31:
コナン「元太の腕の噛み痕……相当、深かったろ? なのに、大した痛みを感じてねえ……
灰原「!?」
コナン「アドレナリンの作用かとも思ったが……今に至るまで苦しんでないのは……」
阿笠「で、でも新一! だとしたら、どうしろって言うのじゃ!」
コナン「……」
バキイ!
32:
コナン、阿笠、灰原「!?」
コナン「しまった! どっかの窓が破られたか!」
灰原「あっちの方よ!」ダッ
阿笠「待つんじゃ、二人とも! これを持つんじゃ!」
コナン「? ……これは……銃?」
33:
阿笠「新一と哀くんが窓を塞ぐ板を探している間に作っておいた……ワシら三人の分だけしか作られなかったが……」
阿笠「反動は出来るだけ抑えた作りにしとるから、二人とも、今の体でも十分撃てるじゃろ……」
阿笠「弾は数ダースしかないが……」
コナン「いや、とりあえずは十分だ。サンキュー博士!」
阿笠「さあ、早く行かねば!」ダッ
コナン「おう!」
元太「……う、う、う”」
34:
灰原「……! もう、入って来られている!」
コナン「……すまねえ! 見知らぬおっちゃん!」バン
「ウ”ア”ア”ッ”」バタリ
コナン「やはり、弱点は頭みてえだ!」
阿笠「了解じゃ!」バン バン バン
灰原「どうにか、ここで食い止めたいわね……あの子たちの為にも……」バン バン バン
コナン「ああ……」バン バン バン
35:
元太「ウ”、ウ”、ウ”ナ”……」ガバッ
元太「ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”……」キョロキョロ
歩美「ママ……zzz」グーグー
元太「! ウ”ウ”ウ”……」
37:
コナン「糞、まだいるのかよ!」バン バン バン
灰原「窓は、完全に破られちゃったわね……」バン バン
阿笠「全く! 何匹おるんじゃ!」バン バン バン
コナン「ちっ、弾切れだ!」
灰原「リロードを! 早く!」
コナン「バーロー! 分かって……ら……?」
灰原「? どうしたの?」
コナン「め、目暮警部……」ボトッ
38:
目暮「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”」
灰原「ちょっと! 早く、拾って!」バン バン バン
コナン「あ、ああ……」
灰原「!」ボトッ
阿笠「哀くんまで! 何をやっとるか!」バン バン バン
灰原「小林先生……!?」
小林「ヴヴヴヴヴヴヴァ”ァ”ァ”ァ”ァ”」
39:
阿笠「躊躇しとる場合じゃないぞ!」バン バン バン
灰原「そ、そんなこと、わ、分かって……」ガクガク
コナン「ひ、拾うよ、す、すぐに……」
ガチャッ
阿笠「ん? 誰じゃ?」バン バン バン
コナン「……歩美?」
歩美「……」
灰原「よ、吉田さん! ここは危険よ! 早く出てって!」
歩美「……」
コナン「歩美!」
歩美「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”」ガブウ
41:
阿笠「う、うわああああ!」
コナン「博士!?」
ガチャ
元太「ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ナ”ナ”ナ”ア”ア”ア”」
灰原「小嶋くん……!?」
コナン「く、糞……それに、ま、まずい! 前後塞がれ……!」
阿笠「ち、地下……じゃ……」
コナン「博士……?」
阿笠「隣の部屋に、地下室への階段がある……二人とも、早く、そこへ……」
42:
歩美「」ガブガブ
元太「」ガブガブ
コナン「わ、分かった、博士! は、灰原、行くぞ!」
灰原「……う、うん…」
ガチャ
阿笠「二人共、行ったか……」
43:
目暮「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!」ガブガブ
小林「ヴヴヴ……!」ガブガブ
英理「」ガブガブ
服部「ア”ア”ア”」ガブガブ
阿笠「うおおおおおお! 糞! 寄ってたかってきやがって!」
阿笠「ワシの肉で窒息しやがれ! ショーコドノー! うわああああああああああ」
44:
ワシノニクデチッソクシヤガレ! ショーコドノー! ウワアアアアアアアアアア
灰原「今の声……」
コナン「博士……」
灰原「……」
コナン「……」
灰原「これで、わたし達、二人だけになってしまったわね……」
コナン「そうだな……」
45:
コナン「糞、どうすりゃ……この地下室に何かあればと思ったけど、何もねえじゃねえか!」
灰原「工藤くん、あなた、弾は残りどれくらい?」
コナン「……5」
灰原「……奇遇ね。わたしもよ」
コナン「そうか……」
灰原「この弾数じゃ、全員駆逐するのは無理ね……逃げることなんて、論外……」
コナン「ああ、そうだな……」
46:
灰原「ここで死を待つだけってところかしら」
コナン「……」
コナン「……なあ、灰原」
灰原「なに?」
コナン「最後、ゾンビ共に食われないうちに、俺のことを撃ってくれねえかな?」
灰原「!」
灰原「……なんで? 死ぬのは良いけどゾンビにはなりたくないとでも言うの?」
47:
灰原「わたしに言わせれば、どちらも結局死ぬんだから一緒だと思うけれど」
コナン「……どうせ死ぬなら、好きな女の手で死にたいって言ったら、笑うか?」
灰原「! ……い、いきなり、何を言い出すのよ!」
灰原「す、す、好きな女って、あ、あなたには、あの子がいるでしょ? し、白々しい嘘を!」
バキイ
ボトッ
蘭「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”」
48:
コナン「……」バン
蘭「ア”ッ”……」バタリ
コナン「……これで、信じてくれるか?」
灰原「……馬鹿、ね」
コナン「ほら、早くしてくれねえと……どんどん、落ちてくる……」
ボトッボトッボトッ
50:
灰原「分かったわ。けど、それなら……」
灰原「同時に、わたしのことをあなたが撃ってくれない?」
コナン「! ……ああ、勿論」
灰原「……ずっと、好きだったわ、工藤くん」バン
コナン「ああ、俺もだ」バン
52:
コナン(――灰原の弾は無事、俺の頭に着弾したらしい。意識が、遠のいていく……)
コナン(薄れゆく意識の中、頭に浮かんだことは二つ……)
コナン(一つは、俺の弾も灰原の脳をちゃんと射ぬけたかなということ……)
コナン(もう一つは……)
コナン(今朝聞いた、博士のあの言葉……)
――阿笠『できたぞ新一! 光彦くんをゾンビにするスイッチじゃ!』
〜完〜
53:
終わりです。
お付き合いいただいた方がいましたら、ありがとうございました。
それと、色々とすいませんでした
54:
光彦また変な扱いされてると思ったらそういうwwww
おつ
5

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