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のび太「夏の課題が終わらない。」


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1:
のび太「どうしよー!ドラえもん!!」
ドラ「なんだなんだ暑苦しい!」
のび太「宿題が終わってないんだよ!明日から始業式なのにーー!」
ドラ「・・・なんだ、毎年のことじゃない。」スイースイー
のび太「ちがうよ!今年は特別、いつもより課題が多いんだ!」
ドラ「それも毎年言ってる。」スラスラ
のび太「ドラえもん!なんとかしえよぉ!!」
ドラ「まったく、君はいつも僕に頼り過ぎだ!もっと自分で努力したらどうだ?こうやって文句を言ってる間におわらせちゃえよ。」
6:
のび太「ドラえもんー!」
ドラ「いいから早く始めろよ。時間が無いんだろ。」スイースイー
のび太「・・・むぅ、分かったよ!やればいいんだろやれば。」
ドラ「はあー、」スラスラ
のび太「・・・」カキカキ
ドラ「・・・」スラスラ
のび太「・・・ドラえもん、さっきからなにやってんだよ!」
8:
ドラえもん「ん?これか?これはね、」
『空気クレヨン!!』
ドラ「いつでもどこでも好きなところ、空気にも絵がかけるクレヨンだよ。」
のび太「しってるよ!使ったことあるよ!」
ドラ「あれ?そうだっけ。」
のび太「さっきから気が散ってしょうがないんだよ!ちょっと貸せ!」ダッ
ドラ「うわぁ!なにすんだよ!返してくれよぉ」
のび太「駄目だ!僕が宿題終わるまでお預けだよ」
ドラ「むぅ・・・」
9:
ドラ「セッカクアズニャンカイテタノニ」ブツブツ
のび太「・・・」カキカキ
のび太「んあー!終わらないよぉ!」
ドラ「まだ始めたばかりだろう!?」
のび太「もう少し時間があれば絶対に終わるのにぃ!」
ドラ「バカなこと言ってるな。」
のび太「もうむりだー!・・・・。ん?」
のび太(もう少し、時間があれば・・・?)
11:
のび太「・・・ふっふっふ」
ドラ「なんだよ、気色悪い」
のび太「時間ならたっぷりあるぞ!」
ドラ「?」
のび太「タイムマシーンを使って宿題を終わらしにいけばいいんだ!」
ドラ「・・・はぁ、そんなことだと思ったよ。でも駄目だ。大体君は道具に頼り過ぎだ。もっと努力してだ・・・」
のび太「いってきまーす!」ガラッ
ドラ「それにあいにく、タイムマシーンは修理中で・・・って、あれ?のび太?」
・・・ガラッ
ドラ「・・・タイムマシーンが、ない。まさか、本当に行っちゃったのか!?」
ドラ「まずいぞ!まだ修理が終わってないのに!」
12:
のび太「さてと、まずは一週間前の僕を説得してみよう!」
ピポパポ
ビービー
[error]
のび太「あれ?おかしいな。このボタンであってるはずだけど・・・」ポチッ
ピーン
[承認]
のび太「お、動いたぞ!」
ビューーン・・・
14:
ドラ「まずいまずい!僕としたことが!なんで今日に限ってロックし忘れたんだ!」
ドラ「早く帰ってこい!のび太!危険だぞ!」
・・・・
ガラッ!
ドラ「のび太!?」
ドラミ「お兄ちゃん!のび太さんは!?」
ドラ「・・・ドラミ?」
15:
ビューーン・・・
のび太「おかしい。そろそろつくはずなんだけど・・・」
ピピンピピン
[警告]
のび太「な、なんだ!?」
のび太「後ろから、誰か来る!」
「まちなさい、のび太くん」
のび太「だ、誰だ!?」
「さぁ、はやくピー助を渡すんだ!」
のび太「恐竜、ハンター!?」
16:
ハンター「さぁ!おとなしく渡しなさい。」
のび太「なにをだよ!」
ハンター「聞こえただろ!さっさとその首長竜をよこすんだ!」
のび太「首長竜!?一体いつの話をしているんだ!ピー助ならとっくに白亜期に帰したよ!」
ハンター「しらばっくれるな!どこに隠し持ってる!」
のび太「本当にもってないよ!」
ハンター「ほう、そうか、ならば、」
ビュー!ビューン!
のび太「う、うわ!?危ないだろ!なにするんだ!」
ハンター「死にたくなければさっさと渡せ!!」
のび太「だから持ってないって!」
ハンター「・・・はぁ、まったく。」
ビー! ドシャー!!
のび太「はっ!しまった!タイムマシンが!」
17:
ジーーー!ジーーー!
[error]
[error]
[error]
のび太「う、うわぁぁぁ!!!!!」
グーーーーン・・・・
ズドーーーー、、、
18:
ドラ「のび太が行方不明!?」
ドラミ「そう、さっきタイムパトロールから連絡があって、超空間で行方不明者が出たそうなの。」
ドラ「それがのび太だって言うのか!?」
ドラミ「まだ正式に発表された訳じゃないわ。ただ。」
ドラ「?」
ドラミ「行方不明になったタイムマシンのシリアルが、お兄ちゃんのタイムマシンと、一致してるの。」
ドラ「そんな・・・」
ドラミ「これからすぐにタイムパトロールが来るわ。」
19:
ジャイアン「おーい!のび太!野球しようぜ!」
スネ夫「今日はしずかちゃんも応援にきてるよーん」
しずか「のび太さーん」
ドラ「みんな・・・」
21:
・・・・・ジッ、ジジジ
のび太「くっ・・・いてて・・・」
シーン・・・
のび太「ここは、どこだ?」
・・・
のび太「一面、まっしろ。」
ジッジジジ
のび太「どらえもーーーん!!!」
シーン・・・
のび太「どうしよう・・・不味いことになった。」
22:
ジャイアン「なに!?のび太が!?」
スネ夫「行方不明!?」
ドラ「そう、なんだ。」
ジャイアン「・・・ふっ、はっはっはっは!」
スネ夫「行方不明じゃなくて迷子の間違えだろw」
ドラ「・・・」
しずか「二人とも!笑い事じゃないわ!ドラちゃん、一体のび太さんはどこで行方不明になったの?」
ドラ「それが、、、」
しずか「・・・」
スネ夫「・・・」
ジャイアン「・・・」
ドラ「タイムマシーンで移動してる時に、超空間で情報が途絶えた、らしい。」
ジャイアン「えっ・・・」
・・・
23:
・・・
のび太「どうすればいいんだ。」
ジッ、ジジジ
のび太「はっ!タイムマシーンが。」
ピポパ、ピーン
[error]
[select a time ]
のび太「時間を、、選択・・・」
のび太「座標移動はできないけど、時間移動は可能・・・」
のび太「あの時と・・・ピー助の時と、同じだ・・・」
ジッ、ジジジ・・・・・
26:
・・・
ドラ「これからすぐに、タイムパトロールが来るらしい・・・」
しずか「・・・どうして、そんな。」
ジャイアン「で、でも!のび太はちゃんと見つかるんだよな!?」
スネ夫「そ、そうだよ!そのタイムパトロールとやらが何とかしてくれるよ!」
ドラ「・・・わからない。わからないよ。」
しずか「ドラちゃん・・・」
ドラ「超空間から僕のタイムマシーンの情報は完全に消えているんだ。もう、のび太がどこにいるのか、わからないんだよ。」
ジャイアン「・・・っ!ふざけるな!なんでそんなに弱気なんだよ!ドラえもん!いつもの秘密道具でなんとかできるんじゃねーのかよ!!」
しずか「ちょっと!たけしさん!」
ドラ「僕の、僕のせいなんだ。僕が、ちゃんとロックさえしておけば・・・」
しずか「ドラちゃん・・・」
27:
・・・・
のび太「・・・そうか。」
[error]
[select a time]
のび太「また、日本の、僕の家の、僕の部屋の、僕の机の!」
のび太「引き出しの座標に合わせないと、戻れないのか・・・」
[select a time]
のび太「・・・そんなの。」
ジッ、ジジジ・・・
のび太「無理だよ・・・」
28:
ドラ「・・・」
しずか「・・・」
スネ夫「・・・」
ジャイアン「・・・」
・・・ガラッ!
ドラ「!?」
ジャイアン「のびっ・・・」
パト「どうも、タイムパトロールです。」
ジャイアン「・・・あぁ。」
パト「今回の事件に関しては、私が担当させていただきます。」
30:
スネ夫「のび太は、野比のび太は!どこにいるんですか!?」
ジャイアン「・・・」
パト「・・・ただいま、行方を調査している最中です。」
しずか「・・・う、うぅ、のび太、さん・・・」
ドラ「・・・」
パト「っ、貴方が、タイムマシーンの保有者ですか?」
ドラ「・・・はい。」
パト「詳しく話を聞かせて下さい。」
31:
・・・
パト「では、タイムマシーンは修理中だったと?」
ドラ「はい、そうです。」
パト「・・・なるほど、それであんなことに・・・」
ドラ「!?な、なにか、分かっているんですか!?」
パト「い、いや。別に。ただ」
ドラ「?」
パト「ただ、今調べて見たところ、事件の当初、現場の超空間でおかしな事がおこっているんです・・・」
ドラ「なんでしょうか?」
32:
パト「実は、全く同じ超空間に二台のタイムマシーンが存在していました。」
ドラ「な、なんだって?のび太は確かに一人で行ったはずだ!」
パト「ええ、それで間違いありません。しかし、途中で他のタイムマシーンと接触したと考えられます。」
ドラ「そんなことが・・・っ!そ、そのもうひとつのタイムマシーンはどうなったんですか?」
パト「それは分かりませんが、正常に動いているそうです。」
ドラ「わからない!?」
パト「ごめんなさい。ただでさえ、情報不足な事件なので!」
ドラ「それならなおさら調べるべきだろう!」
パト「・・・ごめんなさい。」
33:
パト「・・・」
ドラ「じ、じゃあ、そのタイムマシーンの保有者は、分かっているんですか!?」
パト「・・・」
ドラ「・・・」
パト「そ、それが。」
ドラ「?」
パト「・・・恐竜、ハンター・・・。」
ドラ「な、に・・・!」
34:
ドラ「き、恐竜、ハンター・・・!?」
パト「・・・はい。」
ドラ「・・・っ!あなた、さっき、接触したって、言いましたよね?」
パト「・・・えぇ。」
ドラ「本当は!本当は・・・撃たれたんじゃ、ないんですか?」
しずか「!?ドラちゃ・・・」
パト「はい、そのようです・・・」
ドラ「あ、あああ、、、」
ジャイアン「そ、んな・・・」
35:
ドラ「今すぐパトロールに行きましょう!今すぐに!」
パト「い、いや、今はっ」
ジャイアン「俺も行く!」
しずか「わたしも!」
スネ夫「ぼ、僕も!」
パト「・・・。」
パト「あいにく、私が乗ってきたマシーンは緊急用でして。」
パト「この中の、責任者を一人だけなら、乗せられます。」
ドラ「・・・ぼくが、行きます。」
37:
宿題をやらないから…
38:
ドラ「みんなは、ここに居てくれ。」
しずか「でも、ドラちゃん!」
ドラ「大丈夫。僕が悪いんだ。元々の責任は、僕にある。」
ジャイアン「ドラえもん・・・」
スネ夫「僕達になにか出来ることは!?」
ドラ「・・・成功したら、三分後に帰ってくる。」
ドラ「もし、三分たっても帰って来なかったら・・・」
しずか「・・・」
ドラ「これで、ドラミに伝えてくれ。」
しずか「・・・わかったわ。」
40:
スネ夫「・・・ドラえもん、気をつけて。」
ジャイアン「ぜってー帰ってこいよ!三分たっても来なかったら、ボコボコにしてやるからなっ!」
しずか「ドラちゃん・・・のび太を、必ず、助けてね。」
ドラ「ああ、ああ。きっと、上手く行く。必ず帰るよ。」
パト「・・・さぁ、行きましょう。」
ドラ「・・・はい。」
・・・ガラッ
ドラ(待っててね、のび太くん!)
42:
ヒューーーーン・・・
ピポパポ、ピーーーン!
パト「とりあえず、被害者が移動したと思われる超空間を辿っていきましょう。」
ドラ「はい。」
パト「しかし、」
ドラ「?」
パト「その超空間へ行くと、恐竜ハンターにまた接触する可能性があります。」
ドラ「・・・確かに。」
パト「最低でも、2日は、様子を見るべきです。」
ドラ「えっ?」
パト「被害者が出発した2日後の、9月2日の超空間へ向かいます。」
ドラ「ちょっと、待ってくれ!2日ものび太をほおっておくって言うのか!?」
パト「しかし、それが一番無難な選択です。」
ドラ「のび太は何も持っていないんだぞ!下手したら死んでしまう!」
43:
パト「大丈夫です。人間は飲まず食わずでも3日間は耐えられます。」
ドラ「それだって!どこかを怪我していたらどうするんだ!恐竜ハンターに撃たれたんだろ!?」
パト「・・・大丈夫です。」
ドラ「その自信はどこから来るんだ!」
パト「大丈夫ですから!今は私を信じて下さい!」
ドラ「・・・」
パト「・・・大丈夫ですよ。きっと、必ず、助けてみせます。」
ドラ「・・・わかり、ました。お願いします。」
ビューーン・・・・
45:
・・・・
のび太「はぁ、はぁ、はぁ、」
ジ,ジ,ジ,ジ
ピンッ・・・
のび太「9月、2日・・・」
のび太「もうあれから2日たつのか・・・」
グゥー・・・
のび太「腹が減った。喉が渇いた。」
ジ,ジ,ジ,ジ・・・ジ・・・
ギューーーン・・・・・・
のび太「ははっ、タイムマシーンも、とうとうくたばったか」
46:
・・・
のび太「もう、終わりだな」
のび太「最期になにか、食べたかったなぁ・・・」
ガサッ
のび太「・・・ん!?」
のび太「ポケットになにか入っているぞ?」
ガサガサ
のび太「これは、、、」
のび太「空気クレヨン・・・?」
47:
・・・メリッメリメリメリ!
のび太「!?な、なんだ!?」
ゴゴゴゴゴ・・・
のび太「空間に、穴が・・・!」
グワーン、グワーン
のび太「なんだ、この穴・・・」テクテク
のび太「・・・これは、超空間?」
グワーン、グワーン・・・
48:
グワーン、グワーン
のび太「・・・どうなってるんだ?」テクテクテ
ドテッ
のび太「っ!?いてっ!・・・」
のび太「くそ、空気クレヨンにつまずいた・・・」
のび太「・・・あっ。」
(いつでもどこでも好きなところ、空気にも絵が描けるクレヨンだよ・・・)
のび太「いつでも、どこでも・・・」
50:
ビューーン・・・
ドラ「・・・貴方はまだ若そうですね。」
パト「えぇ、まだタイムパトロールになって間もないですよ。」
ドラ「そんな新米が、何故こんな事件を担当しているんですか?」
パト「・・・私が無理を言って、半ば強引に調査に同行したんです。」
ドラ「・・・一体なぜ?」
パト「・・・」
パト「・・・野比のび太と、面識があるから。」
51:
ドラ「・・・えっ?」
パト「貴方は知っているでしょうか。野比のび太の将来の事を。」
ドラ「・・・」
パト「・・・」
パト「私の名前は、野比のび助。」
ドラ「・・・!?」
パト「野比のび太の、息子です。」
54:
ドラ「・・・そんな!あり得ない!君がその年でも、まだ22世紀じゃないはずだろう!?」
パト「えぇ、その通り。」
ドラ「・・・なんでタイムマシーンも・・・タイムパトロールまで機能しているんだ?」
パト「・・・貴方はまだ知らないでしょうが、この世界の技術は野比のび太によって、飛躍的に進歩します。」
ドラ「・・・!?のび太によって?」
パト「そう。これはまだ貴方が知らない世界の事です」
55:
ドラ「・・・いつの間に、世界が確変したんだ、、、?」
パト「いいえ、まだしていません。」
ドラ「・・・」
パト「世界が変わるのは、このすぐ後ですよ。」
ドラ「・・・この後、変わるのか?」
パト「・・・そうです。野比のび太によって、この世界は大きく変わります。」
56:
ビューーン・・・・・
ドラ「・・・」
パト「・・・」
ドラ「・・・!?」
ドラ「前から!何かきてるぞ!」
パト「くっ!なんだ!?あれは!」
フワンッフワンッ
ドラ「あれは、文字、か?」
パト「・・・えぇ、そのようです。」
ドラ「・・・S」
パト「また来ますよ!」
フワンッフワンッ
パト「・・・O 」
フワンッフワンッ
ドラ「・・・S」
58:
ドラ「・・・!?SOS!のび太だ!のび太の空気クレヨンだ!」
パト「あの文字のデータを解析しましょう!」
ドラ「・・・っ。」
パト「出ました!発信源、近いです!」
ドラ「やった!のび太!今行くぞ!」
パト「っ!見つけました!空間の穴です!」
ドラ「のび太!のび太ー!!」
パト「衝撃に備えてください!!」
グォォォォォン・・・・
62:
・・・
のび太「はぁ、はぁ・・・ちゃんと、届いたかな・・・」
・・・
のび太「・・・だめだ、もう、眠い・・・」
(・・・さん!とうさん!)
のび太「・・・?誰、だ。」
ノビスケ「父さん!僕だよ!助けにきたよ!」
ドラ「大丈夫か!のび太!」
のび太「ドラえ、もん・・・」
ノビスケ「父さん、僕の事、わかるよね?」
のび太「父、さん、って、・・・」
のび太「・・・あぁ、ノビスケ、かぁ・・・」
64:
のび太「・・・ノビスケ、ぼくの、息子・・・」
ノビスケ「あぁ、そうだよ。」
のび太「そっか、そっか・・・」グタッ
ノビスケ「父さん・・・僕が助けに来たこと、忘れないでね。」
のび太(・・・忘れるものか。)
65:
ドラ「良かったっ!本当に!良かった!」
ノビスケ「さあ、帰りましょう!三分後へ!」
ドラ「あぁ、!やっと、帰れるぞ!のび太・・・」
メリッ・・・
メリッメリメリメリ・・・
ノビスケ「!?な、なんだ!?」
ドラ「あ、あ!空間が!」
ゴゴゴゴゴ
66:
ノビスケ「はっ!タイムパトロールだ!タイムパトロールが空間の穴を修復しに来たんだ!」
ドラ「なんでだよ!僕達を見捨てる気か!」
ノビスケ「・・・くっ!とにかくここから脱出しないと!」
ドラ「タイムマシーンは!どこにある!?」
ノビスケ「・・・あ、あそこに・・・」
ドラ「あぁ、なんて事だ・・・」
ジ,ジ,ジ,ジ,
ドゥーーーーン・・・
67:
ノビスケ「・・・くそっ、やられたか。」
ドラ「今から修理する暇はないぞ!?」
ゴゴゴゴゴ・・・
ノビスケ「・・!?そうだ!ドラえもん!秘密道具は!?」
ドラ「ああ!なんかないかなんかないか・・・」ガサガサ
ドラ「・・・・」
ノビスケ「どうした!?」
ドラ「・・・なにもない、真っ白だ!」
ノビスケ「・・・!どうして!」
68:
ノビスケ「もう時間が、、、」
ゴゴゴゴゴ・・
ノビスケ「ん?!あれは、あれは、あなたのタイムマシーンですか!?」
ドラ「・・・あ、あぁ!そうだ、僕のだ!」
ノビスケ「どれ、見せてみろ!」
ノビスケ「かろうじて動くかも
しれない!」
カチッカチッカチッ
ノビスケ「くっそぉ!うごけぇー!」
カチッカチッ
ピロロロロ
ノビスケ「はぁ、はぁ、」
69:
ノビスケ「これなら、時間移動はできるぞ!」
ドラ「でももう、バッテリーもほとんどない。起動したのが奇跡だよ。」
ドラ「せいぜい、時間移動できても一度きりだろう。こんなものに乗ったら危険だぞ。」
ノビスケ「そんなこと言ってる場合か!はやく乗ろう!」
ノビスケ「・・・さぁ!はやく!」
グォォォォォン!
ノビスケ「なにやってんだ!はやく乗れ!」
ドラ「・・・もう、そのマシンはぼろぼろだ。三人乗るのは不可能だよ。」
ノビスケ「・・・えっ?」
ガシャッ!
ドラ「こ、これを、のび太くんに、渡して。」
ノビスケ「こ、これは!?」
70:
ドラ「のび太を、頼んだぞ。」
ノビスケ「はやく!乗れよ!はやく!」
グォォォォォ!!!!
ドラ「立派になれよ。」
71:
ジャイアン「・・・・」
スネ夫「・・・」
しずか「・・・そろそろ、三分だわ。」
ガタッ・・・
ガタガタ・・・
ガンッ!
しずか「・・・!のび太さん!」
スネ夫「のび太!」
ジャイアン「のび太・・・」
パト「こ、ここは!?・・・」
しずか「・・・お帰りなさい」
パト「・・・ただいま。」
73:
ジャイアン「あれ、ドラえもんは?」
しずか「ほんとだわ、ドラちゃんは?」
スネ夫「・・・」
パト「・・・・」
パト「・・ごめん、なさい。」
しずか「・・・えっ?」
パト「・・・助け、られなかった。」
ジャイアン「・・・あっ、、」
スネ夫「・・・そんな」
しずか「・・・いやよ、そんなの、」
パト「・・・自ら、置いていけって、三人は乗れないから、行ってくれって・・・」
パト「ごめんなさぁい!!!
74:
・・・・・・・
・・・・・
・・
のび太「うっ、うぅ・・・」
ジャイアン「・・・おぅ、のび太、気づいたか。」
のび太「ジャイアン・・・」
しずか「大丈夫?のび太さん?」
スネ夫「怪我は、ないのか?」
のび太「みんな、、、。」
のび太「うん、大丈夫だよ。」
パト「良かった。」
のび太「ん、貴方は、、、」
パト「・・・・」
のび太「・・・あ、れ、、、ドラえもんは、、、?」
76:
しずか「・・・」
スネ夫「・・・」
ジャイアン「・・・」
のび太「お、おい!ドラえもんはどこにいるんだよ!?」
パト「父さん、これ、、、ドラえもんから。」
コトッ
のび太「・・・なんだよ、これ・・・」
パト「dr-35。ドラえもんの、メモリーだ。」
のび太「・・・なんだって、、、」
78:
のび太「嘘だ!ドラえもんが!死ぬわけない!秘密道具でなんとかするだろ!」
しずか「のび太さん・・・」
のび太「なんで、!すぐに戻ってくるんだろ!?どうせ、ドラえもんは、いつも、いつも・・・」
パト「・・・駄目だったんだ。」
のび太「・・・くっ!僕の、僕のせいじゃないかぁ!!僕が勝手にタイムマシーンを使ったから!僕が、僕が!!!!」
ジャイアン「おい!のび太!落ち着け!」
しずか「のび太さん!」
のび太「く、、、、うぅぅ・・・」
コトッ
(君はいつも道具に頼る。)
(たまには自分で努力をだな)
ギュッ
80:
のび太「ドラえもん、僕、一生懸命、勉強するよ。」
のび太「必ず、君を、取り戻して・・・」
・・・・・・
81:
スレタイからは全く予想できない内容だな
83:
なんだこの最終回的なノリw
84:
>>83
確かに最終回っぽいな
85:
ー15年後ー
のび太「ああ、あぁ、分かってる。次のプレゼンまでに『dr-32』についてのレポートをまとめておいてくれ。うん、うん。よろしくな。」ピッ
のび太「・・・はぁ。」
ノビスケ「あ!パパー!」
のび太「ん?おぉ!ノビスケ、お前も幼稚園の帰りか?」
ノビスケ「うんっ!」
しずか「あら、あなたも今帰り?」
のび太「あぁ、そうだよ。」
ノビスケ「えへへ」
のび太「よし!じゃあ、みんなで帰ろうか!」
ノビスケ「うん!」
しずか「ふふふ。」
88:
ノビスケ「ただいまー!」
のび太「おーい、ちゃんと靴そろえろよ。」
ノビスケ「あとでやるー!」
のび太「・・・はぁ。まったく。」
ピッ
『次のニュースです。』
『タイムマシーンの実用化に向けた対策本部が設立され・・・』
のび太「・・・タイムマシーン。」
『本部では、対策として、タイムパトロールの設置を・・・』
ノビスケ「パパ?タイムパトロールってなに??」
のび太「え?」
(僕が助けに来たこと、忘れないでね。)
のび太「タイムパトロールってのはな、正義の味方だ。」
ノビスケ「正義?」
のび太「そう。僕がピンチだったときに、助けてくれた命の恩人だ。」
90:
しずか「・・・」
のび太「僕が今ここにいるのも、タイムパトロールのおかげさ・・・」
ドラえもん・・・
ノビスケ「パパ?」
のび太「ん?っああ!そう。だからな、タイムパトロールはすっごくカッコよくて・・」
忘れちゃいけない。
僕も、お前も。
ノビスケ「ママー!」
しずか「あら、どうしたの?」
ノビスケ「僕、大きくなったら、タイムパトロールになる!!」
92:
しずか「・・・あ、あらぁ!素敵な夢ね!」
のび太「・・・」
ノビスケ「それでね!パパがピンチの時に助けるんだ!」
忘れちゃいけない。
ドラえもんの記憶を。
もうすぐ、出来上がる。
猫型ロボットが。
それまでは、
夏の課題は終わらない。
fin.
9

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