桜田ジュンの感冒『その苦輪の運命』back

桜田ジュンの感冒『その苦輪の運命』


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ジュン「ん? 何だ何だ? あまり高いやつは無理だぞ?」
真紅「ネコの死体」
ジュン「は!? 何!? 何だって? ネコの何っつった? 今!!」
真紅「死体よ、死体。ネコの死体」
ジュン「おいおいおいおいおいおいおい! 売ってるわけないだろそんなもの!!
  それにどうして真紅がネコの死体なんて欲しがる!?」
真紅「そう……。では、やはり自分の足で探すしか……」クルリ
ジュン「だから、おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい! 
  どこへ行く気だ!? せめて僕の質問に答えてから出かけろ!」
真紅「うるっさいわねぇ。そんなの当然、ネコ除けのために決まっているでしょ」
519 :
真紅「カラスを寄せ付けないための対策として一番有効なのは
  ベランダや軒先にカラスの死体を吊り下げることだと聞いたの」
ジュン「……あれって模型とか作り物じゃなかったか?」
真紅「それもある。けど、一番有効なのは、やはり本物の死体だそうよ。
  そして宇宙的頭脳派美少女メイデン真紅ちゃんは、これをネコに応用することを閃いた」
ジュン「……美少女メイデンて。鳥バードみたいになっとるぞ」
真紅「水入りペットボトルの効果が薄れつつある今、私がネコから身を守るためには
  ネコの死体を背負って生活するのが一番だという結論に到ったのだわだわ」
520 :
真紅「死んだネコは最早ネコではない。ネコの形をした肉よ」
ジュン「……死臭とか腐臭とか、どうするの?」
真紅「お忘れ? この真紅はミイラ作りも嗜んでいる。
  ネコをミイラ化すればその辺の問題は全て解決よ」
ジュン「ミイラもクソも、お前イカ捌いただけじゃなかったか(※)」
※真紅、ミイラを作る。 参照
真紅「まあまあ。とにかく、そういうわけで
  車に轢かれたネコの死体でも探してくるのだわだわ」スタスタ
ジュン「探すのは勝手だが、自分が車に撥ねられるなよ。
  そういうのミイラ取りがミイラになるって言うんだからな」
521 :
真紅「はぁ?、全然見つからない」ガチャッ
ジュン「帰ってくるの早すぎだろ」
翠星石「もっと根気良く探せです」
雛苺「真紅にはコンブがないのよ」
ジュン「根気な」
真紅「翠星石、雛苺……」
翠星石「話はチビ人間から全て聞かせてもらったですぅよ。
  まぁた突飛なことを思いつきで始めちゃって……」
雛苺「うぃ!」
真紅「別にいいじゃない。思いたったが吉日とも言うでしょ。
  その証拠(?)に、車に轢かれて、さらにアスファルトで焼かれて
  御煎餅みたいになったトノサマガエルなら、すぐに見つかったのよ、ほら」サッ
ジュン「そんなの拾って帰ってくるな馬鹿」
真紅「馬鹿とは心外ね。私は当然、確固たる目的があってこれをもって帰ってきたのよ」
ジュン「目的ぃ?」
真紅「はい、雛苺。これ、あげる」
雛苺「わぁい!」←とりあえず物をもらうと喜ぶ
522 :
ジュン「ああ、そうか。ネコなら喜ぶかもな、カエル煎餅」
雛苺「うぃ! ありがとうなのよー真紅ぅ!」
真紅「待ちなさい。まだ話は半分よ。いい? ボス猫がカエル煎餅を食べて
  油断している隙に、背後に回りこんで頚椎を狙ってキュッっと……!」
雛苺「きゅ?」
ジュン「こらこらこら! 何を物騒なことを雛苺にやらせようとしとる!!」
真紅「最早これしか残された作戦はないのよ! 分かって頂戴ジュン!」
ジュン「分かってたまるか!」
雛苺「ねぇねぇ、『きゅっ』ってどういうことなのぉ? 翠星石?」
翠星石「チビ苺は知らなくていいことですよ……」
523 :
  こうなったら誰も頼らない! 私一人でネコの一匹や二匹! やってみせる!」ダダダッ
ジュン「あ! こら! 真紅!?」
翠星石「まずいですよ! 真紅の瞳には漆黒の殺意が宿っていたですぅ!
  あの女はマジでネコをやっちまうつもりです!!」
ジュン「させるかっ! これでも食らえ! おりゃっ」ビュバッ
真紅「かはっ! こ、これはロープ!?」ぴーん
雛苺「ジュンの投げ縄が久しぶりに炸裂なのー!」
真紅「ギブギブギブ! は、離して! 首が……頚動脈が!!」ギチギチ
ジュン「頚動脈ないだろ、お前は。しばらく逆さ吊りで反省してろ」グイグイ
真紅「ひぃいいいい……」
翠星石「投げ縄も逆さ吊りもそうですが、全然チビ人間の手際が衰えねーですねぇ。
  流石はマエストロってところですか」
ジュン「ん? そうかな。単にお前達の悪戯に対処する内に
  自然と身についていっただけだと思うが……」
524 :
  ここ、最近のジュンのテクニックは天井知らず。ひょっとして、私達の知らない内に
  こっそり大人の階段を上ったわけじゃあないでしょうね」
ジュン「……どういう意味だよ、そりゃ」
逆真紅「柏葉巴や柿崎めぐあたりとキャッキャウフフなことしたのかって聞いてるのよ。
  刃牙もそれで大幅にテクニシャンになったし」
ジュン「……」
雛苺「キャッキャウフフ? 何それぇ? 楽しそうなのよね?」
翠星石「いやいや真紅。みっちゃんさんという線もあるですよぉ、グヘヘヘヘ」
逆真紅「それもそうね、グヘヘヘヘヘ」
ジュン「下品なことを考えるな馬鹿」ユサユサ
逆真紅「あっ! やめて! 回さないで! ゲロが出そう!」グルグル
525 :
ジュン「ッッ!?」
翠星石「ば、薔薇水晶!?」
逆真紅「あら、いらっしゃい。それにしても本当に唐突すぎない?
  この真紅ちゃんに用があるのなら、ちゃんと下僕を通してアポを……」
薔薇水晶「……」スタスタ
ジュン「薔薇水晶?」
雛苺「どうしたの? 遊びに来たんじゃないのよ?」
薔薇水晶「動かないでください桜田ジュン」がしっ
ジュン「えっ? ちょっ? 何? 顔……っ! 近っ!?」
薔薇水晶「メガネ邪魔なので外させてもらいますよ」ポイッ
ジュン「うぇ!?」ドキドキ
526 :
  いきなりチビ人間の唇を奪うつもりですか薔薇水晶は??」
雛苺「薔薇水晶がチューしちゃうの!」
逆真紅「ちょっ! 何を勝手に私の下僕を誑かそうと!? 新アニメで出番が
  無かったことの腹いせ!? 翠星石、雛苺! 見てないで薔薇水晶を止めなさい!」
薔薇水晶「お静かにお三方。私はただ……桜田ジュンを検査しているだけです」
雛苺「けんさ?」
翠星石「そ、それとチビ人間と至近距離で見つめ合うことと何の関係が……?」
逆真紅「そう言えばジュンは以前、ギョウチュウ持ち(※)だったけど
  それが駆除しきれずに、眼球にまでギョウチュウが登ってきたとか?」
※桜田ジュンの洗浄『トライアヌスの女帝』 参照
ジュン「……あ、あの薔薇水晶!?」
薔薇水晶「動かないで……」ジーッ
ジュン「……」ドキドキ
527 :
翠星石「そ、蒼星石まで!?」
逆真紅「いつの間に?」
蒼星石「急に押しかけてゴメン。迷惑ついでにもう一人、客が来ている」
雛苺「もう一人?」
蒼星石「うん。さ、どうぞ。こっちへ」
クキ「は、初めまして。自分はクキと申します」
逆真紅「あら? クキ……という御名前だということは」
蒼星石「そう、庭師十人兄弟の一人だ(※)」
※薔薇乙女のうた『王樹の夢』 参照
528 :
  なんで、また今回はトキよりも、さらにチンチクリンの小僧が来たですぅ?」
雛苺「ジュンより背が低いの」
クキ「んんっ! お、俺は……! いや自分は、
 こう見えてもトキの兄なんでございまして……!」
蒼星石「もう挨拶は終わったんだから無理しなくてもいいよクキ。
  平素の言葉で喋ったらどうだい。誰も気にしないから」
クキ「そ、そうですか。それはどうも。では、失礼して言葉を崩します」
逆真紅「何かトキとは別方向に堅苦しそうな人ね」
クキ「……俺はこう見えてもトキよりは年上、兄です。お間違いなきよう」
逆真紅「名前的に9番目と10番目でしょ? どっちでもいいじゃない」
クキ「よくはないです。これはれっきとした事実」
翠星石「ま、気持ちは分かるですよ。翠星石も蒼星石の妹に間違われることが多いですから」
ジュン「そりゃ翠星石に問題があるからだろ。
  それはそうとクキさんは何の御用で? 薔薇水晶が僕にしている検査とも関係が?」
蒼星石「勿論そうだ。ちょっと複雑で厄介な事件がnのフィールド絡みで起きている」
翠星石「庭師連盟が出張ってくるんですから、厄介事にゃあ違いねーですぅ。
  しかし、さっきも少し疑問だったですが、何故トキではなくお前が来たですか?」
クキ「トキは怪我をして、今は動けない。だから代わりに俺が来ました」
雛苺「け、怪我しちゃったの!? 大丈夫なのよ? トキは?」
蒼星石「ああ。安静が必要だが、命に別状はないそうだ」
逆真紅「しかし、何でまたトキが怪我なんて?」
翠星石「水銀燈にちょっかいでも出したんじゃねーのです?」
529 :
薔薇水晶「はい……」ジーッ
ジュン「え? まだまだ薔薇水晶と至近距離で見つめ合わなくちゃいけないの?」
薔薇水晶「我慢してください。かなり微妙な検査ですので」ジーッ
ジュン「は、はい」
クキ「それでは本題だが……『オズ残党軍の教皇(※)』、忘れてはいませんね?」
※薔薇乙女のうた『月に繭 海には魚影』 参照
逆真紅「勿論。あの糞麻呂をこの手で殴り倒せなかったことだけが残念よ」
クキ「庭師連盟、東果重工、渡し守の集いの共同作戦で
 オズ残党は今度こそ完膚なきまでに潰すことに成功した」
翠星石「教皇も処刑されたと聞いているですぅ」
蒼星石「そうだ。だが、教皇はとんでもない置き土産を残していった」
雛苺「おみやげ? いい人なのよね」
蒼星石「そういう意味じゃあないよ雛苺」
530 :
クキ「ロゼリオンに関する研究内容の全て、そして『野茨の聖釘』をも」
ジュン「えっ!?」
薔薇水晶「動かないで……桜田ジュン」
ジュン「あ、ごめんなさい」
蒼星石「……普通、秘密の研究なんてものをこっそり進めていた人間は
  そういうのを何があっても隠し通そうとするはずなんだ。
  教皇には、その時間もあった。しかし、彼のアジトに踏み込んだ
  共同作戦メンバーが見つけたのは、整理された資料類。
  しかもわざわざ教皇本人が全てのロックやパスワードを解除していた」
逆真紅「何故?」
クキ「教皇は自らの最後を悟り、いわゆる破滅志向になったのだろう。
 nのフィールドに燻る火種を燃え上がらせるために……」
蒼星石「第3世代ロゼリオンの技術が東果重工にも渡し守の集いにも伝播した。
  勿論、庭師連盟にも……だが」
クキ「その場にあった野茨の聖釘は全て破壊したが、情報が残ってしまった今
 その気になれば東果重工あたりは生産できるでしょう。いや、既に作り始めているかも」
蒼星石「トキも共同作戦メンバーに入っていた。
  彼は資料類を最初に見つけ、誰かの目に触れる前に焼き払おうとしたが……」
翠星石「ま、まさか……」
クキ「作戦上の事故だということになってはいるが、同メンバー内の
 誰かの手で、それを無理矢理に止められたんだ。怪我もその時に……」
逆真紅「なんてこと」
翠星石「毎度のことですが、すぐに内輪もめ起こすですね。nフィーの奴らは」
ジュン「内輪もめの最たる例のアリスゲーム当事者が何を言うか」
531 :
クキ「材料たる野薔薇が過去の乱獲で数を減らしているとは言え
 その可能性は高い。いや勿論、うち(庭師連盟)はそんなことしませんよ」
翠星石「どうだか。そもそも蒼星石のデッドコピーで
  『庭師の傀儡』なんてのを作ってたじゃねーですか」
クキ「う……」
蒼星石「けど、庭師の傀儡は僕が壊したし
  ロゼリオンも戦闘目的で作れば僕達ローゼンメイデンが叩き潰す。
  それは嫌というほど教え込んだはずだが……」
クキ「東果重工は変態と馬鹿しかいないからな」
532 :
   ローゼンメイデンを憎まずとも……ローゼンメイデンと戦わずとも、
   自らの生きる意義を見出し、薔薇の祝福を受けた者のこと。
   オズレが……その道を示したというのに、まだ……!」
クキ「薔薇水晶の言うことが正しいのだろう、実際は。しかし現実問題として
 ロゼリオンのほとんどは、ローゼンメイデンを恨み……
 敵視する『薔薇喰み』として生まれてしまう。この時勢では」
雛苺「うにゅにゅ……」
蒼星石「……庭師連盟は事態の打開策として『ロゼリオン解除薬』の研究に着手した」
逆真紅「解除薬!? それって! つまり……」
クキ「はい。ロゼリオンを野薔薇とメメントリオン、
 第3世代ではあれば素体となった人物に戻すものだ」
雛苺「そんなことができるの! すごいのー!」
蒼星石「いや、今はまだ本当に手をつけ始めただけの状況。成果はこれから」
翠星石「そうなのですか」
薔薇水晶「お父様にもそのお手伝いをしないかとの、スカウトが来ました」
逆真紅「槐に!? 庭師連盟から?」
クキ「断られましたがね」
533 :
逆真紅「人形師は群れるのが嫌いな生き物よ。
  お父様(ローゼン)にも会ったことのあるジュンなら分かるでしょ?」
ジュン「いや、まあ……確かにローゼンさんは『他人に会わせる顔が無い』みたいな
  雰囲気だったけど、人形師って全般的にそんな感じなんだ……」
薔薇水晶「ここだけの話ですが、逆に東果重工からは
   新世代ロゼリオン製作のための共同研究に誘われていました」
クキ「えっ!?」
薔薇水晶「勿論、こちらも断っています」
翠星石「それで正解ですよ。何も好き好んで水銀燈や白薔薇のように
  nフィーの奴らとのパイプを作ったり残すこたぁねーです」
薔薇水晶「ですが、気になる情報を一つ……そこのクキからいただきました。
   この情報の真偽によっては、お父様の意向も変わりかねません」
ジュン「気になる情報?」
534 :
逆真紅「あらやだ。ジュン子ちゃんの写真じゃない」
雛苺「お祭りの時の写真なのー! 懐かしいのよね!」
ジュン「うぉい! 何で、こんな僕の生き恥が、そんなところに! まさか真紅!」
逆真紅「いや、これは私が売りまくったジュン子ちゃんブロマイドじゃないわよ。アングルが違う」
翠星石「と言うことは?」
蒼星石「教皇は星幽祭に紛れ込んでいたことが分かっている。おそらく彼自身が撮影したものだ」
翠星石「ほほう。変態っぽいオヤジだとは思ったですが、やはり……」
クキ「いや、そういう趣味で撮影されたものじゃない。写真とともにいくつか
 桜田ジュンさんの個人データも資料として発見されました」
逆真紅「え? 個人データて……? それ、マジモンの変態じゃない」
雛苺「ヒナ知ってるの! それってストーカーさんなのよー!」
クキ「だから違うって。見てもらいたいデータ項目は特にここ……!」
翠星石「どこを見ろですって? 何々……? 汚い字ですねぇ」
535 :
ジュン「え? えええ!? どどど、どういうことぉ!? 適性? ロゼリオンの!? 僕が?」
蒼星石「客を装って教皇はジュン子ちゃんと接触していたらしい。
  その時におそらく、髪の毛なり何なりを採取されていたんだろう。
  そして適性を調べられた。勿論、ロゼリオン化できるかどうかのだ」
ジュン「マジで!?」
薔薇水晶「全然、身に覚えが無いので?」
逆真紅「移動メイド喫茶は滅茶苦茶に繁盛していたからね。お客に成りすまされたら……」
翠星石「それにしてもチビ人間を第3世代ロゼリオンの素体として狙っていたとは」
蒼星石「ロゼリオンには、その性格上、薔薇乙女に恨みが深く、また繋がりも深いほど良い」
雛苺「ええ? ジュンがヒナ達に恨みを持つだなんてありえないのよ!」
逆真紅「そうよそうよ。私達のような超絶美少女メイデンに囲まれてウハウハのはずなのに」
ジュン「……まあ、ともかく結果は不適ってことで一安心だな」
蒼星石「ところがどっこい」
ジュン「どっこい!?」
536 :
 それが今、薔薇水晶も確かめているところの最重要事項……」
翠星石「追加資料!? このページの続きですか? どれどれ」
桜田ジュンは我々(オズ残党)のあずかり知らぬところで既に第3世代ロゼリオン化している。
周知の通りロゼリオンそのものを更に進化させる方法は現時点では確立されておらず
今後の技術発展とともに第4世代ロゼリオン(多重結合型ロゼリオン)としての可能性を……
翠星石「え……?」
逆真紅「え……?」
雛苺「ジュンが既にロゼリ……オン?」
ジュン「おいおいおいおいおいおいおい! どういうこったよ!?
  ええ!? おいっ! そんな馬鹿な! 僕の体は全然、何も……!」
薔薇水晶「お静かに。それを私が今、診ていたのですから」
537 :
  別世代ロゼリオン化しないというのが現時点での技術での常識だ。
  薔薇水晶はそれを逆手にとって槐先生の手で、僅かながら意図的にロゼリオン化している」
翠星石「プチ整形みたいな感じですか」
薔薇水晶「そのお陰かは知りませんが、私には相手がロゼリオンかどうかが分かります。
   確証を得るには、かなりじっくりと見なければいけませんが」
ジュン「ほ、本当?」
逆真紅「それでジュンをずっと見ていたのね。それで、結果は?」
蒼星石「僕もそれが気になる。ジュン君は黒かい? それとも白?」
薔薇水晶「僅かながら混ざっています。……黒か白かと言えば、黒です。この上なく」
ジュン「ええええええ????っ!?」
538 :
ジュン「そ、そんな馬鹿な! こっちももう一度言うが僕の体はどこも人形化してないぞ!」
薔薇水晶「僅かだけでありますから、それが体表面に現れていないだけです」
ジュン「!!」
逆真紅「……ジュンがっ!」
翠星石「マジでロゼリオン……ですとーっ!?」
雛苺「い、いつからなの!?」
ジュン「わ、分からない! 全然! 自分でも……心当たりが全く!
  何度も聞くようだけど! ほ、本当に僕がロゼリオン……!?」
蒼星石「ジュン君がロゼリオン化しているという証拠は薔薇水晶の鑑識以外にも、もう一つある」
クキ「……」
蒼星石「星幽祭の騒ぎの時、ジュン君が『庭師の黒縄』を使った……いや、『使えた』ことだ」
ジュン「え!?」
539 :
  庭師連盟の庭師道具は使用者との適性がマッチングしていないと使えない。
  かつて第2世代ロゼリオン達が倉庫から庭師道具を盗んだ時に
  自分達の分だけしか盗まず、他の道具まで手をつけなかったのは
  それだけしか適性が合う道具が見つからなかったということでもある」
逆真紅「へー、そうなんだ」
蒼星石「その適性は生まれ持った素質だったり、修行の果てに得ることもあるが
  ジュン君にその適性はないはずなんだ。これは騒ぎの直後にこの点を不思議に思った
  シキさんがジュン君を観察して、適性無しだということには太鼓判を押している」
ジュン「そういえば、やけにジロジロ見られたな」
翠星石「ジュン子ちゃんに見とれてしまっていたのかと思っていたですよ」
クキ「シキ兄さんに、そんな趣味は無い」
540 :
  ひとまず片付けてしまったが、今となっては、よりもっともらしい理由がある」
逆真紅「それが『ジュンはロゼリオン』……だと?」
ジュン「な、なんでだよ! ロゼリオンでも適性が有るか無いかは……!」
蒼星石「問題はジュン君をロゼリオン化させた……
  ジュン君の体内に入っている人形が誰かということだ」
ジュン「っ!?」
雛苺「どどど……どういうことぉ!?」
蒼星石「……実は僕達ローゼンメイデンは、連盟のほぼ全ての庭師道具に対する適性がある」
翠星石「ええっ!? な、なんでですぅ!?」
蒼星石「庭師連盟の初期の庭師道具は僕の庭師の鋏を参考に作られた物だからだ。
  そして新たな庭師道具は更にそれらを参考にして、ほとんどが作られている」
薔薇水晶「なるほど……と言ってしまっていいものでしょうか」
クキ「俺達もブラックボックスを抱えたまま庭師道具を作っているからな」
ジュン「じゃあ、僕がロゼリオン化した原因と言うか……
  とどのつまり結局、僕の中にいる人形とやらは……?」
541 :
ジュン「えっ!?」
逆真紅「えええ?っ! わ、私ぃ!?」
翠星石「どどっど、どういうことですぅ!? 真紅の一部がチビ人間の中にぃ!?
  はっ! ま、まさかひょっとして! 翠星石に隠れて
  実は真紅がチビ人間とこっそりキャッキャウフフで大人の階段を!」
雛苺「何だか良く分からないけど、ずるいのー! ヒナ、仲間はずれは嫌なんだから!」
逆真紅「馬鹿おっしゃい! 仮にそうだとしても、自分の体の一部を食べさせるだなんて
  どれだけ変態的なプレイなのよっ……て……、あれ……?」
翠星石「うん……? 自分の体を食べさせる……と言えば」
雛苺「うゅ?」
ジュン「あ! あああっ! も、もしかして!」
クキ「え、何!? まさかの、もしかしての、ここに来て、ついに身に覚えあり!?」
542 :
  うっかり真紅の右手を粉々に砕いてお餅の中に異物混入したよ』事件だ!」
薔薇水晶「何ですか、その事件……」
雛苺「あぁっ! そう言えばそんなこともあったような気がするのー!」
逆真紅「そ、そんな馬鹿な! まさかあの時(※)に!?」
※ジュンの胃袋真紅の右手 参照
翠星石「真紅の破片は綺麗に全部、右手に戻ってチビ人間がゲロしたものだとばかり」
蒼星石「だが、しかし! 例え粉末の一部でもジュン君の体に残っていたとしたら!」
543 :
 体内に入った薔薇乙女成分が少量だからと考えれば合点がいくか」
翠星石「そうですぅ! さらに思い返してみればと言う注釈はつくですが
  あの時チビ人間は何故か契約の指輪まで口から吐き出したですよ!」
ジュン「え?」
逆真紅「そうそう。ジュンは無意識だったろうけど
  私たち慌ててあなたの指に指輪を嵌めなおしたんだから」
雛苺「指にあるはずの指輪が口から出てきたから、ちょっと変だとは思ったのよね」
蒼星石「それは初耳だ。何で言い忘れているかな、そんな大切なことを……今まで」
翠星石「え? 何かやばかったりするのですか? それ?」
蒼星石「割とやばい。指輪が外れたということは一時的にでもジュン君が真紅達とのリンクを
  絶たれたということだ。この時であれば、普段はローゼンメイデンとの契約で得られている
  不思議な謎パワーによる加護も働いたり、働かなかったりする。
  大雑把かつ感覚的に言ってしまえば精神的免疫力が落ちている状況だ。
  さらに噛み砕いて言えば、普通はロゼリオンにならない人でもロゼリオンになる隙ができた」
クキ「ふむふむ」
544 :
  ジュン君が反発感を極限にまで募らせたからだろう。そしてジュン君が
  指輪を飲み込んでしまったのも、かなり頭に来ての無意識的行動だと思う」
ジュン「あの時は本当に殺されるかと思いながらも、朦朧として寝込んでいたな」
翠星石「そして、その後に吐き出されたのを翠星石が見つけた……というわけですか」
蒼星石「当時のジュン君の真紅達へ向けられた恨み自体も相当だ。
  旧来のロゼリオンが誕生する際には、ローゼンメイデンへの恨みも必要」
逆真紅「ちょちょちょ、ちょーっと待ったー!!」
薔薇水晶「なんです? 真紅?」
逆真紅「さっきから聞いていれば、やれ恨みがどーたらとか
  私の右手の粉末がどーたらとか言っていてるけど一つ大切なことを忘れてなくて!」
クキ「?」
蒼星石「忘れる? 何を?」
逆真紅「メメントリオンよ! 仮にジュンの体内に私の粉末が残ったとしても
  繋ぎとなるメメントリオンも一緒にジュンの体内に入っていなければ
  ロゼリオン化しないはずよ! そうでしょ!!」
翠星石「お、そう言われれば」
逆真紅「でしょ! そうでなければ単に私の欠片は
  ジュンのウンコとなってトイレに流れていってるはず!!」
雛苺「それはそれで問題だと思うのよ」
545 :
翠星石「ああん? 何を今更、薔薇屋敷から借りたんじゃねーですか。
  蒼星石だって、その場に……」
蒼星石「僕はその場にはいなかった。僕はただ、全てが終わった後に事の顛末を聞いただけだ」
逆真紅「あれ? それじゃあ私達に臼と杵を貸してくれたのは……?」
雛苺「ヒナ思い出したわ! 二葉さんなの! おじいちゃんの弟の二葉さんが
  『これ使っていいよ』って、倉庫の薄汚い臼と杵を貸してくれたのー!!」
逆真紅「そうだった、そうだった」
蒼星石「今回のジュン君の疑惑を聞いて、ここに来る前に二葉さんに確認を取った」
ジュン「確認? 何のだ?」
蒼星石「その臼と杵は『ダイナ号』に積まれていたものだった。駆け落ち先の
  海外へ日本の伝統のものも何か適当に持っていこうと思って積まれたらしい」
ジュン「日本伝統で臼と杵というチョイスはどうなんだ?」
クキ「しかも駆け落ちの時に、そんなかさばるもの……」
蒼星石「まあ、若い二人がハイになっていたということで」
546 :
翠星石「ヤングおじじ……二葉がラ・マンと駆け落ちして乗り込んで沈んだ船ですよ」
逆真紅「それで二葉は死んじゃったのよね」
蒼星石「そして、その後に二葉さんはダイナ号もろともnフィーでメメントリオンに囚われ
  記憶の海で海賊としてエンジョイしていたところを僕達と再会して
  なんやかんやあって到る現在」
翠星石「つまり、臼と杵は二葉が薔薇屋敷にわざわざ持ち帰ったものですか。
  それが何だと言うんですぅ?」
蒼星石「ここまで言ったのにピンとこない? 臼と杵はずっとメメントリオンの側にあった。
  メメントリオンの体組織の一部なり何なりが付着していたことは十二分に考えられる」
ジュン「なっ!?」
薔薇水晶「それが真実なら……何という奇妙な偶然の積み重なり……」
蒼星石「真紅、ついでに聞くけど、臼と杵を良く洗ってからお餅つきに使った?」
逆真紅「いいえ全然」
翠星石「運ぶだけで結構疲れたんで、めんどくさくてそのまんま、餅つきに突入したですぅ」
ジュン「お、お前ら……!!」
547 :
  メメントリオンのものと思しき体組織の屑のようなものが、まだ残っていた」
翠星石「なんとー!?」
ジュン「マジで!」
蒼星石「マジで。あと余談だけど、ギョウチュウの耐久卵も臼から見つかった」
ジュン「まだ、驚愕の新事実をぶち込んでくるのかよ! 虫に感染したのも真紅達のせいか!
  ロゼリオンのせいで霞むけど、ギョウチュウの事実も後からジワジワ来るぞ、これ!」
逆真紅「ギョウチュウはどうでもいいじゃない。もう治ったんだし」
ジュン「あのな! あの治療の後遺症で、僕のアヌスはまだ緩々なんだ!」
翠星石「別にチビ人間のアヌスがキツキツになっても喜ぶのは鳥海皆人ぐらいですよ」
薔薇水晶「え? どういうことです、それって? まさか」
翠星石「まあまあ、薔薇水晶には後でじっくり教えてやるですよ……グヘヘヘヘ」
ジュン「勝手な妄想を薔薇水晶に吹き込むのはやめろ」
548 :
  日持ちさせるために真紅が槐先生とミイラ化する作業を行ったのは、餅つき事件の前日。
  メメントリオンをいじくり回した後に、ちゃんと手を洗った? 真紅?」
逆真紅「いいえ、全然」
翠星石「そんな……。メメントリオンの混入経路だけでも二通りの可能性が?」
薔薇水晶「なんとも複雑で数奇な現象の組み合わせ……まるで運命という名の知恵の輪」
蒼星石「他にも考えられる可能性としては……」
ジュン「もう勘弁してください」
549 :
  ジュン君はロゼリオン化しています。ほんのちょっぴりだけだけど」
クキ「教皇の調査結果に間違いは無かった。流石は第一人者と言うべきか」
ジュン「ど、どうなるんだ? 僕は……これから? まさか、あのギョージ3世みたいに?」
薔薇水晶「それは分かりません。私のプチロゼリオン化同様に
   安定した状況であるようにも見受けられますが……」
蒼星石「槐先生の計算の元に意図的にコントロールされたロゼリオン化に対して
  ジュン君の方は全くの偶然の産物。見当もつかないと言うのが実際の本音だ」
ジュン「そんなぁ?……」
逆真紅「やけにジュンの私達への対処スペックが高い気がしていたけど
  この真紅ちゃんのパワーの一部が分け与えられていたというのなら納得ね。
  恐るべきは微粉末と化しても下僕に力を与える真紅様の神々しさ……!!」
ジュン「お前は本当に、どんな時も高飛車だな……」
翠星石「さっきからずっと逆さ吊りなのに、全く反省の色が無いですしね」
550 :
   私のお父様も『ロゼリオン解除薬』を優先的に開発するでしょう」
ジュン「ほ、本当か!」
クキ「では槐先生は庭師連盟に……!?」
薔薇水晶「連携はします。が、基本的には私を通しての情報交換となります。
   お父様が直接に庭師連盟に伺うようなことは……無いと思います」
クキ「そうですか。しかし、それで充分。盟主も喜ぶだろう」
雛苺「うにゅにゅ。これで何とか一件落着なのよね」
ジュン「全然、落着してねーよ。始まったばかりだ、問題は」
薔薇水晶「はい。庭師連盟と情報共有した上でも『ロゼリオン解除薬』は
   手探りで作ることになりますから、色々と材料調達などに
   皆様のお手を借りることにもなるかと……」
逆真紅「え?っ、面倒くさいわねぇ」
551 :
逆真紅「やめてーっ! 回さないで?ぇ! ゲロが、ゲロが出そ……うっげぇあ」ビタビタビタ
翠星石「ぎゃあああああっ! 真紅が吐いたですぅ!!」
ジュン「おまっ! ちょっ! ふざけるなよマジで!」
逆真紅「だってジュンがずっと逆さに……にぶぇあ」ビチビチビチ
雛苺「にゃーっ! 真紅のゲロが全然止まらないのーーーっ! くさいのー!」ジタバタ
翠星石「あっ! こら、チビ苺! 暴れると!」
雛苺「みょわわっ」ズッテーン
翠星石「ぎゃーっ! チビ苺が真紅のゲロの海で滑って転んだですぅー!」
雛苺「いやーーーー! くさいのー! きたないのーーー!!」ビチャッビチャッ
ジュン「暴れるな雛苺! ゲロが! ゲロが飛び散ってる!」
逆真紅「困ったものね」ビチビチビチ
ジュン「お前も少しはゲロ止める努力しろよ!」
逆真紅「ここまで出たら、出し切るまで止まらない。それがローゼンの宿命」ゲロゲロゲロ
翠星石「何のこっちゃですぅ」
ジュン「ええい! 雑巾だ! 雑巾、早く! このままじゃ部屋の床に染みが残るッ!!」アタフタ
薔薇水晶「……いきなり阿鼻叫喚の地獄に変わりましたね」
蒼星石「今までで一番大慌てしてるよねジュン君も」
クキ「こ、これが薔薇乙女……?」
蒼星石「ごめん。ここが薔薇乙女の底辺の巣窟だから。他の姉妹は割とマシだから」
552 :

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