黒雪姫「おーい、ハルユキ君」ピンポーンback

黒雪姫「おーい、ハルユキ君」ピンポーン


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1:
謡[UI>ありがとうございます。有田さん]ペコリ
ハル「あ、い、いいよ!そんなにかしこまらなくて!ほら、こんな雨だもん!しょうがないよ!」
謡[UI>でも、本当に助かったのです]
ハル「急な雨だったからなぁ…ホウの世話が終わった後だったのがせめてもの救いだよ」
謡[UI>はい。では早お風呂をお借りするのです]
ハル「う、うん。あ、着替えが無ければチユから借りてくるけど……」
2:
謡「……」モジモジ
謡[UI>えと、そこまでしていただくのもあれですし、ご迷惑でなければ有田さんの服がいいのです]
ハル「へ?いいけど…僕の服結構大きいよ?」
謡[UI>一晩もすれば服も乾くと思うので、それまでの繋ぎになれば構いません]
謡[UI>では行ってきますが、お風呂、覗いちゃダメですよ?]テテテテ
3:
ハル「わ、わかってるって!」
ハル「………」
ハル「あれ?四ノ宮さん、今さっき何か重大なことをさらっと言った気がする…」
ハル「…うーん?」
4:
謡[UI>お風呂でました。いい湯だったのです]
ハル(ニコの時もそうだったけど、小学生に僕の服はでかすぎるだろ…)
ハル(そのせいでい、いろいろと見えそう…特にあの太ももらへんが…ってこんなこと考えるから脚フェチ扱いされるんだ!)
謡[UI>有田さん、邪な視線を感じるのですが]
ハル「ちゃ、ちゃいます!そんなんじゃないんです!ちょっと服が大きいなって思っただけで…」ワタワタ
謡[UI>わかってますよ。有田さんはそんな人じゃないですし、そんな度胸があるならきっと今頃]
ハル「今頃?」
5:
謡[UI>気にしなくていいのです。お水をいただいたら邪魔にならないよう、直ぐ横にな
るので、有田さんは何時も通りになさって下さい]
ハル「うん……ってえぇーー!!」
ハル「し、四埜宮さん今日泊まってくの!?」
謡[UI>学校にいる時にお伝えしたはずですが、もしかして聞いてませんでした?]
ハル(そーいえば、今日は家に誰もいないからお泊りしてもいいですか、って感じに言われたような気が…しなくもないような……)
ハル(んー…でもたしか、そういう風に家に人がいないのはよくあるって言ってたよな……もしかして、それだけが理由じゃないのかな?)
ハル「い、いや覚えてるけど、ちょーっと記憶から飛んでたって言うか…」
6:
謡[UI>?そうですか。もうお部屋をお借りしたいのですが構いませんか?]
ハル「うん、いいよ。もてなせなくて申し訳ないけど…」
ハル(今日も親がいなくて助かった……しばらく帰ってこないだろうから一日くらい問題ないよな……)
謡[UI>気にしなくていいのです]
謡「……」ペコリ
謡[UI>お休みなさい]
ハル「お休み」
7:
ハル「さてと、僕もそろそろ風呂入って寝ようかな…」ノビー
謡「……」コンコン
謡[UI>有田さん、まだ起きてますか?]
ハル「わわわ!ビ、ビックリした…起きてるけど、どうしたの?」
謡[UI>その、晩御飯食べてないのを思い出したらお腹が減っちゃったのです]
謡[UI>何かいただけますか?]
ギュー グルグル
ハル「あ、僕もだ…」
謡「……」ニコニコ
8:
ハル(異常事態に気をとられて、僕としたことがすっかり忘れてた……四埜宮さんも、なのかなぁ?でも、四埜宮さんは僕よりずっとしっかりしてるしそんなこともなさそうだよなぁ…)
ハル「えと、ろくなものがないんだけど、とりあえず冷凍ピザでいい?」
謡[UI>こちらは押しかけてる身ですので、文句は言えません。それに、私はピザ結構好きですよ?]
ハル「良かったー…それじゃ、ちょっと手伝ってもらっていいかな?」
謡[UI>了解、なのです]
9:
謡[UI>ご馳走様でした]
ハル「ご馳走様でした」
ハル「片付けは僕がやっておくから、先に寝てていいよ」
謡[UI>何から何まですいません。それでは、今度こそお休みなさい]
ハル「うん、お休み」
10:
ガチャ
ハル「風呂も済ませたし、これで僕も寝れ…る……」
バタン
ハル(あれ?おかしいな?い、今四埜宮さんが僕の部屋の、僕のベッドで寝ていたような…)
ハル「疲れてるのかな、僕…」
ハル「よし、そーっと、そーっと」ソー
謡「……」スー スー
ハル「い、いたー!やっぱりいたー!見間違いじゃなかったー!」ボソボソ
謡「…?」ムクリ
11:
アクセル懐かしいなもう丁度1年か
12:
ハル「あ、ご、ごめん…起こしちゃったか…僕は向こうの部屋で寝るから……」
テクテク
謡「……」ギュッ
ハル「し、四埜宮さん?」
謡[UI>一緒に寝て欲しいのです]
ハル「え、で、でも…」
謡[UI>いや、ですか?それなら]
ハル「そそそんなことないよ!でも、ほら、そのー、いろいろまずいというか…」
14:
ハル「……うー…わ、わかったよ」
謡[UI>無理を言ってすいません]
ハル「いいよ、四埜宮さんにはたくさんお世話になってるし、その恩が少しでも返せれば…」
謡「……」ムスッ
謡[UI>恩なんかじゃなく、有田さんの意思で決めて欲しかったのです]
ハル「あ、あれ?も、もしかしなくても怒ってる?」
謡[UI>怒ってません。全く。これっぽっちも、なのです]
謡[UI>とりあえずこっちに来て下さい]
16:
ハル「は、はい…」
謡「……」ダキッ
ハル「…え、四埜宮さん?」
謡「……」
謡[UI>昔、雪の降る夜に兄様とこうして寝たことがあります]
ハル「……うん」
ハル(…そうか、四埜宮さんが今日来たのはきっと……)
17:
KOTOKOの曲が良かった
19:
謡[UI>今ではもう叶わないことですが、だからこそ思い出すと辛くて…懐かしくて…人肌が恋しくなるのです]
謡[UI>頼まなくてもフー姉ならそうしてくれますが……今日は…有田さんにしてもらいたいのです]
ハル「…えと、僕にできるかな…」
謡[UI>そのまま人間湯たんぽをしてくれればいいのです。わたしが抱きついてますから]
ハル「この前の抱き枕みたいな扱いと大差ないような……」
謡[UI>いいのです]
ハル「四埜宮さんがそう言うならいいけど……」
20:
謡「……」スー
ハル「……!」
謡「…ぁ……ぁ…」プルプル
ハル「……」
謡「ぁ…った……か、ぃ」
ハル「…僕も暖かいや。ぐっすり眠れそう」
謡「……」コクン
ハル「お休みなさい、四埜宮さん…」
21:
ういうい終わり
次ニコ
22:
ハル母『また親戚の子を預かることになったの』
ハル母『私は来週の頭まで帰って来れないから、よろしくお願いね』
ハル「こ、これってまさか…」
ピンポーン
ニコ『…』ピース
ニュウシツヲキョカシマスカ?
ハル「やっぱり…」
ハル「慣れてきた自分が恨めしい…とほほ……」
24:
ニコ「外くっそ寒ぃ……久しぶりだね、お兄ちゃん!」ニタッ
ハル(え、笑顔と声音が離れすぎてて怖い……)
ハル「ひ、久しぶりって、この前向こう側で会ったばかりじゃないか」
ニコ「……」
ニコ「あー、そーいやそうだったか」
ニコ「ま、いいや。しばらく世話になるぜ」
ハル「…いい加減、親戚の子として泊まりに来るには限界があるよ、ニコ」
ニコ「あ?じゃあよ、くすねたマスターキー使ってテメェの部屋に忍び込んでも文句言わないよな?」
25:
ハル「も、もうそれに近いことやったじゃないか!」
ハル「…って、それはともかく、今日はどうしたの?」
ニコ「もちろん、お兄ちゃんに会いたかったからだよっ!」ニパッ
ハル「も、もももういいよそれで!」
ニコ「ありがとっ、お兄ちゃん」
ニコ「……」
ニコ「…そーれーじゃーあー」シュバッ
ハル「…え?」
ニコ「プロレスごっこでもやろうぜ!」ガシッ
ハル「おわっ!」ドタン
27:
ニコ「へっへー、どうだ!参ったか!パド直伝の四の字固めだ!」
ハル「」
ハル(わわわわわ!み、見えてる!いろいろ見えてるぅ!!)
ニコ「ん?おい、やけに大人しいな」
ハル「」
ニコ「んー?」ジー
ニコ「!!変態っ!変態っ!」
ハル「ち、違っ…」
ニコ「うっせ!!くたばれっ!!」ギュ
ハル「うっ…ぐっ…ギ、ギブギブギブ!!」バンバン
28:
ニコ「まったく…油断したらすーぐこれだ」ヤレヤレ
ハル「い、今のはどう考えてもニコが悪いだろ!」
ニコ「次はゲームやんぞゲーム!」ドタドタ
ハル「き、聞いてない……」
ニコ「本日は趣向を変えて、あっちの方の18禁ゲームをやりたいと思いまーす!」
ハル「のおぉおおおおおお!!!!」
ニコ「なんだようっさいなー」
ハル「ダメッ!それはダメだよニコ!」
ニコ「いいじゃんか、減るもんじゃないし」
ハル「減るの!主に僕のなけなしの自尊心とかそういうのが!」
30:
ニコ「んー…じゃあ、私のお願い聞いてくれる?」
ハル「うんうん!なんでもするから!」
ニコ「……」
ニコ「言質は取ったぜ。そのうち聞かせてやるから楽しみに待ってな」
ハル「え?今すぐじゃないの?」
ニコ「もー、お兄ちゃんったら気が早すぎだよ」
ハル(勢いで頷いちゃったけど…ニコのお願いってろくなことがないんだよな……)
ハル「うー、しょうがないか…それまでどうする?また洋ゲーでもやる?」
ニコ「それもいいけど、やっぱりこっちがいいな、お兄ちゃん」ガサゴソ
ハル「」
31:
ニコ「あんた、結構雑食なのな。えーと…何々ーーー」
ハル「わーわーわー!ニコ、この前新しいFPS買ってきたからそっちやろ!?ね!?」
ニコ「わーった、わーった、そんなに騒ぐなよ。反応が面白くてつい、な」
ニコ「ほとんど年上ものかよ…チッ……」ボソボソ
ハル「?」
ニコ「なんでもねぇーよ、ほらさっさと準備しろ。さもないと…」
ハル「は、はいぃ!喜んで!」
ニコ「……」
32:
ハル「ニコー、晩御飯どうする?冷凍食品でいい?」
ニコ「は?あんたこの私にそんなもの食わせる気?」
ハル「四埜宮さんは喜んで食べてくれたんだけどな……」ボソッ
ニコ「あのチンチクリンが何だって?」
ハル「あ、いや、なななんでもないなんでもない」ブンブン
ニコ「何だって?」
ハル「…うー」
ニコ「おい」
33:
ハル「……じ、実は一昨日…お家の都合で四埜宮さんが家に泊まりにきたんだ」
ニコ「ふーん、ほー、へー、あっそう」
ハル「ニ、ニコ?」
ニコ「……」
ハル「ど、どうかした?」
ハル(さっきの間は何だったんだ……)
ニコ「…で、晩飯だったよな?うし、ここはいっちょ私が作ってやっか!」
35:
ハル「え?ほんと?楽しみだなぁ…ニコの料理美味しいもんね」
ニコ「ほ、褒めても何もでねぇぞ!」バシン
ハル「いてっ!な、何するんだよ!」
ニコ「ほらほら、突っ立てないであんたも手伝いな」
ハル「…わかったよ」
ハル(……食材残ってたかな?)
37:
ハル「結局カレーになったね……ニコが来るたびにカレー食べてる気がする」
ニコ「私はカレー好きなんだよ!悪いか!?」
ハル「い、いやそんなことないよ!僕もカレー好きだし!」
ニコ「ふーん」
ハル(小学生のころ、僕もハンバーグとかカレー大好きだったしなぁ…)
ニコ「…おい、今私のこと子供扱いしただろ」
ハル「ええっ!声に出てた!?」
ニコ「たった今な!」
38:
ハル「ず、ずるい!鎌かけたの!?」
ニコ「…んなこたどうでもいい、さっさと飯食おうぜ」
ハル「ニコから吹っかけてきたんじゃないか…」ボソボソ
ニコ「あ゛ぁ゛?」
ハル「ななな何でもないよ!冷めないうちにご飯食べよ!いただきます!」
ニコ「……いただきます」
ハル「……」モグモグ
ニコ「……」モグモグ
39:
ハル「…何も入ってないカレーも案外いけるもんだね」
ニコ「…冷蔵庫が空っぽたぁな。想定外だ」
ハル「でもさ、とっても美味しいよ。ニコと食べてるからかな?」
ニコ「ブフー ばっか!何言ってんだ!うまいのは当然だろ!」
ニコ(具材の代わりに私の気持ちが……)
ニコ「って、何言わせてんだよぉおお!!!!」
ハル「ご、ごごごめんなさいぃ!?」
40:
ハル「ご馳走様でした」
ニコ「ご馳走さん」
ニコ「……おい。片付けは私がやっとくからお前先に風呂入ってこいよ」
ハル「え?そんな…悪いよ…ご飯作ってもらった上に後片付けまでやらせるのは……」
ニコ「いいからいいから、私に任せてよ、お兄ちゃん」
ハル「で、でも……」
ニコ「っせぇなー、ほら早く行け!」
ハル「ひゃ、ひゃいぃい!!」
ニコ「……」
43:
ハル「ふー…あったまるなー」ザプン
ハル「……」
ハル(今日のニコはなんだか様子がおかしかったな……やっぱり、また何かあったのかな?)
ハル「悩みがあるなら話してくれればいいのになぁ……」
ガラッ
ニコ「おー、何だ聞いてくれんのか。別にねーけど」ペタペタ
ハル「ーーーー!!!」ムグ
ニコ「騒ぐなよ。前もあっただろうが」
44:
ハル「プハッ 何すんだよ!」
ニコ「ここで大声出したら近所迷惑だろ」ザプッ
ハル「そ、そりゃそうだけど……どどどうして普通に入ってくるの!?」
ニコ「頭使え。私は風呂入りにきたんだよ。出てくるのが遅いからな」
ハル「…ごめん」
ニコ「その直ぐ謝るのやめたほうがいいぜ?」
ハル「仰るとおりです…」
ニコ「……」
45:
ハル「……ニコ?」
ニコ「あんだよ?」
ハル「僕の勘違いかもしれないけど、今日のニコ…少しおかしいよ…何かあったの?」
ニコ「……」
ニコ「なあ、前に私が話したコト覚えてっか?」
ハル「えと、もしかしてメールしろって奴と異性が怖いって話?」
ニコ「そ、そっちじゃねえ!忘れろ!いや、ダメだ忘れんな!」
47:
ハル「じゃあどの話?」
ニコ「……バーストリンカーの肉体年齢と精神年齢の乖離についてだ」
ハル「…うん。覚えてる」
ニコ「今ここにいる私は大半がブレインバーストによって構成されてる。ガキの体に不釣合いな、偏って歪んじまったモンを押し込めてな」
ハル「……」
ニコ「そんなんでも今の自分に愛着がないわけじゃねぇ……だから、私は怖い。私が私だと思ってるものが、無くなっちまうのが……でもそれがそう遠くねぇってのはわかってんだ」
ニコ「だから、証が欲しい。私が生きてたっつう証が。つまりな…その、なんつーか……」
48:
ニコ「あー!もー!」
ニコ「ったく……自分でも何言いたいのかわっかんねぇ…」
ハル「……」
ニコ「おい!ハルユキ!」
ニコ(あぁ…ヤベ…)
ハル「!!」
ニコ「私は…私は!お前が好きだ!」
ニコ(誰か私を全損させてくれ……)
50:
ハル「…へ?それって……」
ハル(話が飛躍しすぎてついてけないよ…って、え?好き?……)
ニコ「ライクじゃねぇ!ラブだよこんチクショウ!」
ハル「ニ、ニコ…おち、おお落ち着いて!」
ニコ「……」ゼハー ゼハー
ニコ「……お前、さっきいったよなぁ?」ジロッ
ハル「はい?」
ニコ「私のお願い、聞いてくれるんだろ?」
ハル「い、言ったよ…言ったけど……」
51:
ニコ「……今晩だけでいい…付き合えよ、私と」
ニコ(うがああぁ!!!恥ずかしいいぃ!!!死にてええぇ!!!)
ハル「」
ニコ「……」
ハル「…ニコーーー」
ニコ「あ!もしかしてハルユキお兄ちゃん本気にしてるのー?」
ニコ(そうじゃねぇんだよぉ!!!クソが!!!)
ハル「ちがーーー」
ニコ「出る」
ニコ(……最後の最後で誤魔化しちまった…これだから私は…)
ハル「……」
52:
ハル「ね、ねぇニコ?」
ニコ「…んだよ。さっきのは無し。忘れろっつたろ」
ハル「いや、でも…」
ニコ「…あれは…てめぇを篭絡して、赤のレギオンに……」
ハル「……」フルフル
ニコ「……」
ハル「それはウソなんでしょ、ニコ。僕は…自分にウソをついてきた人間だからわかるよ。それに、その泣きそうな顔を見れば嫌でも……」
ニコ「…ふん」
53:
ニコ「……まあ?おまえが私のか、彼氏?になりたいなら、してやってもいいけど?」
ハル「……僕は、ニコのこと好きだよ?でも……」
ニコ「言うなっ!!」
ニコ「…言ったら多分、私は……」
ハル「……」
ハル(ニコは、追い詰められてたんだろうな……僕らと、他のレギオンと仲良くすればするほど、『その時』が辛くなるから…ニコは…それが……)
ニコ「……」
ハル「……ニコ、僕の一生お願い…聞いてくれる?」
54:
ハル(す、すすす好きだって言ってくれたことは嬉しい……だけど、僕には先輩がいる。だからけじめをつけなきゃいけない)
ハル(ニコはきっと傷つくだろうな…でも……)
ニコ「……聞くだけならいいぜ」
ハル「お願いします。今晩だけ、僕の彼女になってください」
ハル(最低なクズ野郎だな、僕は……)
ニコ「……一生のお願いなら……しょうがねぇな」
ニコ「…なってやるよ、あんたの彼女に」
ハル「ありがとう」
55:
ニコ「……」ニヤニヤ
ハル「ニコ、顔がにやけてる」
ニコ「は、はあ!?何言ってんだよ!調子のんなっつうの!」ゲシッ
ハル「いてっ!……懐かしいな…初めて会ったころもよくニコに蹴られたよね」
ニコ「なに喜んでんだよ!変態!」
ハル「よ、喜んでないよ!」
ニコ「……」
ハル「……」
57:
ニコ「……なぁ」
ハル「?」
ニコ「まだ、私のお願いは叶えてもらってないよな」
ハル「け、結果的には…うん、そのはずだけど」
ニコ「なんてことはねぇ……付いて来い」チョイチョイ
ハル「??」
58:
ハル「ここ、僕の部屋じゃないか…」
ハル(ももももしかして……)
ニコ「……」ボフッ
ニコ「こっち来いよ」
ハル「えええぇ!!」
ニコ「私の彼氏なんだろ?オラ、早くしろ」
ハル「し、しつ、失礼します!」ソロソロ
ニコ「……お休み」
59:
ハル「も、もう寝るの!?」
ニコ「……」
ハル「うー、お休み…」
ニコ「……」モゾモゾ
ギュッ
ハル「うわっ!に、ニコ!?」
ニコ「…私は今寝ぼけてんだよ」
ハル「え、えと…うん」
63:
ニコ「…じっとしてろ。今のお前はただの湯たんぽなんだ。だから……」
チュッ
ニコ「…何されても文句は言えねぇ」
ハル「」
ニコ「……」
ニコ(今日だけ、今日だけなんだ……明日になったら元通り…それでいい……)
ハル「…ニコ、これは独り言なんだけど……」
ニコ「……」
64:
ハル「ニコが何に焦ってるのか、怯えてるのか…僕にも少し、わかる気がするんだ」
ハル「でもね、僕らの繋がりはもうブレインバーストだけじゃない。その、うまく言えないけど…例え僕が全損したとしても、絶対に忘れないよ。ニコのこと…みんなのこと。きっとニコもそうだって信じてる。だから……えっと……」
ニコ「…相変わらず話の要領を得ないやつだな。けどまあ、あんたの言いたいこと、大体伝わった」
ハル「……」
ニコ「…いいか!こ、これから言うことは寝言だかんな!」
ハル「うん」
65:
ニコ「あんたに言った好きだって言葉…あれ、本気だかんな」
ハル「ニコ、僕はーーー」
ニコ「今のは寝言で、あんたは湯たんぽ…何も聞こえてないし喋れない。んで、明日になったら何時も通り。それでいい」
ハル「……お休み」
ニコ「……ああ」
66:
ピンポーン
黒雪姫『おーい、ハルユキ君』
ニュウシツヲキョカシマスカ?
ピンポーン
黒雪姫『おかしいな?いないのかな……』
ニュウシツヲキョカシマスカ?
ハル「…ニコ、起きて」ダラダラ
ニコ「…んだよ?まだ早いだろ……」
ハル「黒雪姫先輩が来た…」
67:
ニコ「は?」
ハル「どうしよう…」オロオロ
ニコ「……」
ハル「ねえニコ、ニコってば!」
ニコ(情けねぇ…あんだけシリアスな空気にしといてよぉ…一晩たったら気ぃ変わっちまった……でも、こうなったらとことんやるしかねぇよな?)
ニコ「……」ニタア
ニコ「じゃあ早あの黒いのに紹介してやってくれよ」
ハル「な、何を?」
68:
修羅場キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
69:
ニコ「あんたの彼女を、さ」
ハル「え、あ、ああああれは昨日の夜だけじゃなかったの!?」
ニコ「おいおい、何言ってんだよ?私はあんたの彼女になってやるっつったんだぜ?誰が『今晩だけ』のとこを了承したんだよ」
ハル「」
ニコ「それとな、なーんか昨日はぐっすり寝ちまってよ。ベッドに入ってからの記憶がねぇーんだよなぁー。いやーよく寝たよく寝た。ほんと快眠だったぜ」
ハル「」
ニコ「そーゆーわけで、頼むね!ハルユキお兄ちゃん!」
チュッ
おわり
70:
やっぱニコって神だわ
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