黒木智子「スタンド……?」back

黒木智子「スタンド……?」


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1:
―――これはとあるの女の子の
  ――モテない女の子の
  ――どうでもいい、でも奇妙な物語
?学校の帰り道?
猫「ニュァ?ン」
智子「猫か……」
スッ
智子「……」クイックイッ
猫「ニャー」
智子(お)
猫「ゴロゴロゴロ」スリスリ
智子(こいつ、デカいけど、なかなかモフモフしててかわいいな……)
キラッ
智子(ん?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
智子(この猫、背中の毛に何か挟まって……)スッ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
スパッ
智子「痛っ!」
カラーン… カラカラ……
2:
智子「……『破片』……? 『刃物の破片』か……?」
ツー
智子「あ、血……」
智子「……」パクッ チュー
智子「……」
智子「このクソ猫ォ! 人がちょっと可愛がったらつけあがりやがって!」
シーン……
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
智子(い、いない……? さっきまですぐそこにいたのに……)
智子「……」
智子「……帰るか……」
智子「……」ジー
智子(傷ついたの、左手の薬指、か……)ズーン…
3:
?数日後?
キーンコーンカーンコーン
智子(ようや今日の授業が終わった……)トントン
智子「……」
男子「あー、だりー。やっと土日かよ」
女子「ねー、アンタ今日ヒマァ?」
男子「おう、ナンかアンの?」
女子「今日、みんなでライブハウスいかない? 知り合いがバンドやっててさー」
智子「……」
男子「おー、いいじゃん。何系?」
女子「ダブステップ」
男子「あ、それ前言ってたやつ?」
女子「そー、あれあれ」
男子「面白そーじゃん。行くわ」
智子「……」
女子「じゃあ、家帰ったらいつもの場所に集合ね」
男子「おう」ガタッ
女子「途中まで一緒に帰ろ?」
男子「つか、この前の合コン、アレはねーよなー」
女子「だよね?」ガラッ
智子「……」
5:
シーン
智子「……」
シーン
バンッ!
智子「何だよダブステップって! デブスの間違いだろ!!
 てゆーかライブ? 行くかよ!
 しょせん文化祭レベルのペーペーのコピーバンドだろ!」
智子「ハァハァ……、……チッ」
智子(40度の高熱出してやっと学校来たと思ったらこれかよ。
 本来なら――)
モブA『智子ちゃん、からだ大丈夫?』
モブB『50度の熱出して死にかけたてったって聞いてたから、みんな心配してたんだよ!』
モブC『お見舞い、行けなくてごめんね。原因が分からないから
 先生が安易にお見舞いに行くなって……』
モブD『ホント、ごめんね。あ、今度、おごらせてよ! お見舞いの分も!』
智子『いいよ。もう、体もすっかり元気だし』ファサァ…
モブE『さすがトモちゃん、やっさしー!』
モブF『器が違うよね』
モブG『そうそう、人間の器が大きいっていうか、王の器だよねー』
智子「――とかいう展開にならなかったのはもう充分理解したよ!
 畜生! ファック! マザファッカーッ!!」
智子「……」
智子「帰ろ」
6:
?帰り道?
智子「……」トボトボ
カキーン、カキーン
智子(野球部か……。あいかわらずハゲてんな……。
 ヘルメットかぶってても丸わかりだろ。
 まぁ、私は丸刈りフェチじゃないからどーでもいーけどな)
野球部員A「声出していくぞー!」
智子「……」
野球部員たち「「「「「ウェーイ!」」」」」
智子(ウェーイってなんだよ)
カキーン
智子(お、すごい飛んだな。柵越えすんなコレ)
野球部員B「あ! 危ない!」
智子「あれ?」
ヒュルルルルルルル…
智子「ボールが」
ヒュルルルル……
智子「こっちに」
ヒュルルルッ!!
智子「くわぁッ!」バッ
ガッ!
バタッ
7:
智子「……」
智子(……野球部のハゲが打ったボールが顔面に直撃して死亡……
 明日の新聞に載るかな……)
智子(たぶん載らないな……)
智子(学校が事実を隠蔽して……、警察も面倒くさいから事件にしない)
智子(クソッ! 公権力め! 不祥事ばかり起こしやがって!)
タッタッタッタ……
智子(いや、待てよ……)
ガバッ
野球部員C「大丈夫ですか!」ユッサユッサ
野球部員C「おい! 『早く保健の先生』呼んでこい!」
智子(もしかしたらジャーナリストがこの事件を突き止めて……。
 野球部は廃部。警察の体制も大問題になって……)
野球部員C「!?」
野球部員C「……な、なんでだ……?」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
     ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
野球部員C「頭に直撃……、した……、確かにした……。間違いない」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
智子(私は悲劇のヒロインとして新聞雑誌で取り上げられることに……)
  ・ ・  ・ ・  ・ ・ ・ ・
野球部員C「傷が…………ない……。……どこにも……」
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛  ━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛・・・・
8:
智子(あ、でもアレ……?)
智子(そうなると、顔写真が公開されたり……)
智子(学校のクラスメートにインタビュー)
智子(中学校時代のアルバムとか載っ……)
智子「うわあああああああああああああああああっ!
 それだけはやめろおおおおおおぉぉぉあああおおおおああおおおおッッ!!」ガバッ
野球部員C「うわぁッ!?」
智子「!?」
智子(あ、あれ……?)
野球部員C「大丈夫ですか!?」
智子「ぁ……? ぇ……?」
智子(私、なんともない……?)
野球部員D「先生呼んできました!」
保健の先生「この子!?」
智子(え……?)
保健の先生「大丈夫!? 痛いところは!?」
智子「ぁ……あぅ……」
智子(は、はっきり聞こえるがとっさのことに返事ができな――)
保健の先生「意識はあるけど混濁状態だわ。みんなでこの子を保健室に運んで!
  なるべく体を動かさないように!」
野球部員たち「「「「「ウェーイ!」」」」」
9:
?保健室?
保健の先生「黒木……智子さんね」
智子「ぁ……ぅ……は、はい……」
保健の先生「そのまま横になっていて」
智子「はは、はい……」
保健の先生「黒木さん、硬球が頭に直撃して倒れたのよ。
   まだ、意識がぼやっとしているみたいだけど、もう少し待てば『救急車』が来るわ」
智子(救急車!?)
保健の先生「外傷は見られないけど、当たった場所が場所だから、
   精密検査をする必要があるの。
   親御さんにも連絡してあるから、平気よ」
智子(事態が大事になってる!?)
智子「だだ、だいじょぶ、です……、あの、かえ、帰ります」
保健の先生「だめです!」
智子「!?」ビクゥッ!
保健の先生「脳に深刻なダメージがあったらどうするの!
  現に、今、上手くしゃべられないでしょう!」
智子(それは元からだ!)
智子(……とはいえ、だ。全然、ボールが当たったって感じがしなかったんだよな。
 今も痛いとこないし、傷もないし……)スリスリ
ピーボーピーポー
保健の先生「あ、今来たわ!」
智子(あ、あれに乗るの!? これ見よがしに乗るの!?
 妙なところで全校生徒の注目を集めるのなんて公開処刑かよ!
 い、いやだ!! 救急車に乗るくらいなら霊柩車に乗る!)
智子「や! やっぱり帰りま」
保健の先生「おとなしくしてなさい!」
智子「…………はぃ……」
10:
?1週間後 杜王町S市?
智子(今日は、ゆうちゃん《ビッチ》の誘いで、小旅行に来ている。
 ――結局、あの後、病院の精密検査でもなんの異常もなかった」
 その退院祝い(?)ということで、ゆうちゃんがちょっと旅行に行こうと言い出した)
智子(そう、ふだんは出不精な私だが、こうしたアクティブさが私には足りなかったのだ。
 つまり、これは男にモテる秘訣。
 この小旅行で男とコミュニケーションが取れれば、
 女子力が剣術士からナイトくらいにレベルアップするにちがいない!」
智子(それに、今はビッチという心強い味方もいる。
 ――うむ、まるで隙のない完璧な計画だ。
 ときどき、自分の頭脳明晰っぷりが怖くなるぜぇ……)
優「どうしたの? もこっち?」
智子「あ、うん、何でもない何でもない」
優「それにしても、いいところだよね、杜王町」
智子「うん」
優「あの震災があったけど、もうこんなに復興してる……」
智子(黒歴史があったが、これから発展する私と重なるな……。
 ――いや、比べるのは失礼か……)
智子「ゆうちゃん」
優「うん?」
智子「せっかく来たんだし、名産品の牛たんミソ漬け食べてかない?」
優「あ、いいね! 歴史がある町だから見るところも多そうだし。
 石ノ森章太郎が下で瞑想した、っていう松の木もあるらしいよ! 楽しみ!」パァァァァ
11:
智子「……?」
智子「……ゆうちゃん」
優「なに?」
智子「あれ、なに? 土地が盛り上がってるみたいだけど……」
優「うん、あれね……。よくわからないんだけど、
 地元の人からは『壁の目』って言われてるらしいよ。
 なんなのかはまだ全然分かってないんだって」
智子「ふーん……」
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
智子(あれ、すこしイヤな感じがするな……。
 ま、気のせいか)
優「そんなことより、行こ!」
智子「う、うん!」
?数時間後?
優「あれ? ここどこだろ?」
智子「ゆうちゃん?」
優「迷っちゃったみたい。人がいないから、ちょっとあそこの家に道、聞いてくるね。
 『東方』さん?かな? すぐ戻ってくるから」
智子「うん……」
智子(おかしい)
智子(男から声はかけられた)
智子(だが、みんなゆうちゃんばかり見て、私はあたかも存在していないかのような……)
智子(ゆうちゃんが可愛いのは私も認めよう)
智子「だけど、ひとりぐらい私を見てくれてもいいだろ!?
 旅行先でもこの扱いかよッ!! いい加減にし――あれ?」
智子(ゆうちゃんが、また男に……話しかけられてる)
智子(なんだアイツ……。変な格好……船乗りか……?)
ゴゴゴゴゴゴゴ……
12:
智子「なッ!?」
智子(なんだアレ!? あの、船乗り(?)の体から変なのが出てきた!?)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
智子「ゆうちゃん!」
優「……」
智子(聞こえてない!? あの変なの、ゆうちゃん見えてないの!?)
智子「ゆうちゃん!」ダッ
タッタッタッタ
智子(なんだアイツ!? 『しゃぼん玉』!? 『しゃぼん玉』を飛ばしたぞ!?)
タッ
智子「ゆうちゃん!」
優「?」
ザッ!
優「あれ、あなた、だれ?」
智子「ゆうちゃん!?」
定助「君は彼女の友だちか?」
智子「ぉま……、ぁぅ……、しゃ、『しゃぼん玉』……」
定助「!」
   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
智子「お前! ゆうちゃんになにをしたぁ―――――ッ!」
     ・ ・ ・ ・
定助(――スタンド使い!? こいつも、『東方家』に関係する人間なのか……!?」
13:
智子「こんちくちょおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
ザンッ
?「モテェッ!」
ドゴォッ!
定助「ぐあッ!」
ドッシャーン!
優「きゃああああああっ!」
智子(……!? なんだ!?)
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛  ━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛・・・・
?(命令シテ下サイ)
智子「うわぁッ!? なんだお前、っていうかなにッ!?」
?(ワタシは、アナタ、デス)
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
智子(……わかりかけてきたぞ……。こいつは守護霊みたいなもんなんだ……。
――私の言うことを聞く守護霊)
定助「こいつ……、『敵』か!(なんの目的でオレを襲ってきた?)」
智子「『フライ・トゥ・ダーク』――とでも名付けるか」
定助「ソフト・アンド・ウェット!」ゴアッ
智子「フライ・トゥ・ダーク!」ブォッ
S&W「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!!」
FTD「モテモテモテモテモテモテモテモテモテモテモテモテェッ!!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガッ!
FTD「モテネェーッ!」
ドゴォッ!
定助「ぐぶっ!」
14:
智子「……」
定助(なんだコイツ……。『強い』!!
 強いぞ……! S&Wがパワーで押し負ける……ッ!)
FTD「モテェッ!」
定助(マズい! ガードしなければ!)
定助「ソフト・アンド・ウェットォォォオオオッ!」
バキィッ!
定助「ぶっ、がぁっ……」
定助(な、なにぃ……)
ドゴーン
智子「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
定助(ガ、ガードが……、たしかにガードをしたはずなのに……)
定助「ソフト・アンド・ウェット!」
ブオッ
智子「フライ・トゥ・ダーク!」
フッ
定助「!?」
定助(S&Wのパンチが……、消えた……!? パンチを打った右腕が『ない』ッ!!)
智子「ソロプレイ……」ゴゴゴゴゴゴゴ……
定助「ハッ!?」
定助(い、いや、今は、『ある』……、一瞬、右腕が『消えた』……!)
智子「モテェーッ!」
定助「うおっ!」バッ
バキッ!
――スゥ……
定助(地面が、消えた……!?)
定助(ま、間違いない! こいつは! この能力は!)
  ・ ・   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
定助(『存在』だ……ッ! 【なにか】の『存在』を一瞬だけ消すことができるんだ……!
 『左手』で殴った時に! さっきガードを突き抜けた時、
 ――そして今殴った時も――左手だった!)
15:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スタンド名:フライ・トゥ・ダーク
本体:黒木智子(推定15さい)
能力:左手の薬指に触れた物質(スタンド)の存在を数秒消し去ることができる。
 元から存在がないみたいなものなので、本体である智子には使えない。
 名前は、アニメ12話の挿入歌が元になっているらしい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
16:
定助「待て! お前はいったん何者なんだ! なぜオレを狙う!」
智子「お前になにが分かる……!
 ゆうちゃんがいなくなったら、私は本当に独りになる」
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
智子「常時ソロプレイの辛さがお前に分かるか―――――ッ!」
定助(ソロ……? な、なにをいってるんだこいつは……!?)
智子「モテモテモテモテモテモテモテェッ!」
定助「ぐッ! 左手……ッ!」
ガガガガガガガガガッ!
定助(スピードのせいで、左手に『しゃぼん玉』をつける隙がないッ!
 万が一、つけたところで、『シャボン玉』の存在も消されてしまう!)
FTD「モテネェ―――――ッ!!」
スゥ……
    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
定助「ま、またッ! S&Wの右腕がッ!」
ガッ
定助(左手に触れないようにガードするしかない!)
FTD「モテモテモテモテモテッ!!」
ガガガガガガガガガガガガガッ!
定助「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」
定助(もう……ダメだ! 『覚悟』するしかないッ!)
FTD「モテモテモテモテモテモテモテモテモテモテッ!!」
智子「『ドミネ・クオ・ヴァディス《どこへ行かれるのですか?》』
 おまえは『非リア』だ───ッ!!」
ズオッ!!
17:
スカッ
智子「!?」
智子「なっ、消え……?!」
定助「げふっ……」
智子「!!」クルッ
定助「げふっ」ビシャッ
定助「ハアァ――ッ、ハアァ――ッ、……強かった……。
 お前には、『覚悟』をしなければ勝てなかった……」
智子「フライ・トゥ・ダァアアアアアアアアアアク!」
シーン…
智子「!?」
智子(腕が、動かない……!?)
定助「あえて、あえてだ……。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 オレは、『全身で』攻撃を食らった。
 そうすれば、オレの存在が消える」
定助「そして、お前の動きが止まった間に、
 オレの『シャボン玉』でお前の両腕の感覚を『奪った』。
 ――もう、お前の能力は使えない」ハァ、ハァ……
智子「くッ!」
18:
??「なんだなんだ、こっちで大きな物音がしたと思ったら……」
智子「!!」
定助「……カツアゲロードの、『ペット屋のオヤジ』……」
オヤジ「ずいぶんハデにやらかしとるな。ケンカか?」
虹村「東方定助……何事?」
常秀「ナンだナンだ?? 常助ェ?、学校から帰ってきたらよォ?
 うちの前で騒ぎ起こしやがって。
 ウヘヘヘ、お前、ボロボロじゃねぇ?か」
定助「虹村さん、常秀……」
智子「……」
定助「……?」
智子「ぁ……ぁぇ……」
智子(し、知らない人がい、いっぱい……!!)
オヤジ「このお嬢ちゃんは誰かね?」
常秀「ん?、このサエない女の子、お前のカノジョかぁ?。
 キミ、名前はなんてーのォ?」
智子「ぁぁあ……、あぅあぅあ……」
優「もこっち、どうしたの?」
智子「え? ゆ、ゆうちゃん!?」
定助「君の友だちの『記憶』は返したよ……」
スッ
智子「!?」
智子(顔、顔近い顔!!)カァァァァ
19:
ボソッ
定助「すまない。
 君の友人が、東方家に関係する人間だと思って、
 オレは、彼女の『記憶』をちょっぴりだけ、一時的に『奪った』。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 オレのことを知らない程度に『奪った』つもりだったんだが……。
定助「 オレはどうしても、この家の秘密を探らなければならないんだ。
 彼女から東方家のことを聞いたら、すぐに『返す』つもりだった。
 ――だけど、君の攻撃があまりにも激しすぎて誤解を解くヒマがなかった。
 君の両腕の感覚も、もうすでに『返した』」
智子「あ……」
智子(両腕が、動く……)
優「もこっち……?」
スッ
定助「オレの名前は東方定助。それ以外はなにも分からない」
智子「き、記憶が、なななぃ、んですか?」
定助「……」
智子(この人も、独りなのか……)
定助「あ」
智子「え?」
定助「ひとつ、聞いていい?」
智子「ぁ、はい」
定助「ソロプレイって、なに?」
智子「ぁ、そ、それは……」
康穂「定助、ど、どうしたの、これ」
大弥「定助ェ、なんだかァ、ケガしてるような音が聞こえたけど、ダイジョーブぅ?」
定助「あ、大弥、康穂、これは――ぶげぇッ」
智子「テメーしっかりリア充じゃねーか!」
20:
?数日後?
ガタッ
キーンコーンカーンコーン
智子(ようや今日の授業が終わった……)トントン
智子「……」
男子「あー、だりー。やっと土日かよ」
女子「ねー、アンタ今日ヒマァ?」
男子「おう、ナンかアンの?」
女子「今日、みんなでカラオケいかない?」
智子「……」
男子「おー、いいじゃん。あ、その前に腹減ったからマックいくべ」
女子「いいね?」
男子「あ、そうだ、今度また合コンやんだけどさぁ」
フッ
男子「!?」
バタッ
男子「痛ってぇ?」
女子「あははははは、お前、なにやってんの?」
男子「今、イスが消え……」
女子「なに? とうとう頭おかしくなった?」
智子(ざまぁ)
―――これはとあるの女の子の
  ――モテない女の子の
  ――どうでもいい、でも奇妙な物語
32:
―――これはとあるの女の子の
  ――モテない女の子の
  ――どうでもいい、でも奇妙な物語
キーンコーンカーンコーン
智子(ようや今日の授業が終わった……)トントン
智子「……」
男子「あー、だりー。やっと土日かよ」
女子「ねー、アンタ今日ヒマァ?」
男子「おう、ナンかアンの?」
女子「今日、みんなでシブヤ行くんだけどー」
智子「……」
男子「おー、行く行く!」
女子「私、セシルマクビー買いたくってさぁー」
男子「へー、じゃあ俺もなんか買うかなー」
女子「じゃ、アンタ、パンツでも買ったら? チョーエロいやつ」
男子「ぶははははは、ウゼー、ナンだよそれ」
女子「私が選んであげるからー」
男子「はは、マジウゼーわー、じゃーマジ選んでもらおっかな」
女子「あはははははっ」
智子「……」
男子「んじゃー、行っか」ガタッ
女子「うん」
女子「あ! あとね、美味しいイタ飯屋さん見つけたんだ」
男子「マジ? 行きてー」
女子「見た目もオシャレでぇ?……」ガラッ
智子「……」
シーン
33:
智子「……」
シーン
バンッ!
智子「真っ昼間から盛ってんじゃねーよウサギかお前ら!!!
 『パンツパンツ……、ねェ、この天狗柄のパンツなんかどう?』
 『ふっ、俺の下にはもっとすごい天狗がいるんだぜ……。
 さあ、俺の天狗を見てくれ、こいつをどう思う?』
 『すごく……大きいです』
 ――ってか!?
 やかましいわ!! 畜生! 氏ね!! 秘孔を突かれて爆ぜて氏ね!!!」
智子「ハァハァ……」
智子「帰ろ」
?帰り道?
智子「……」トボトホ
カキーン カキーン
ウェーイ! ウェーイ!!
智子(野球部か……。あいかわらずハゲてんな……)
智子「……フライ・トゥ・ダーク……」
スゥ…
FtD「……」
智子(……『スタンド』……。『精神のパワー』……。
 あの定助ってすきっ歯が教えてくれた……。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ほんのちょっぴりの間、『存在』を消せる能力……)
智子(でも、こいつ、結局あんま使えねーんだよな……)
34:
智子(最初は面白がって使ってたけど――
 男子A『あれ!? 俺の机がねえ!?』
 女子A『え?』
 女子B『目の前にあんじゃん』
 男子A『あ、あった……? あれ……?』
 男子B『なに? 目ぇ、悪くなった?』
 男子C『エロサイトの見すぎじゃね?』
 男子A『ンなわけ……、……あったわ』
 『あはははははは……』
 智子『……』
 ――とか――
 女子C『あれ……、私の教科書……』
 男子D『ないの? 俺の見せてやるよ』
 女子C『あ、サンキュ』
 男子D『おう』
 女子C『ゴメン、今度なんかオゴるよ』
 男子D『はは、いいよいいよ、こんぐらい』
 女子C『……』ポッ
 智子『……』ブチッ
 ――とか……――)
智子(ビッチの制服を消しても、一瞬だから誰も気づかない……)
智子「つか、お前、存在を消してる時間短くなってないか?
 定助を倒したときはもっと長く消せたぞ? 最近、本当に一瞬しか消せないし」
FtD「……」
35:
智子(『スタンド』は『スタンド使い』にしか見えないとか言うから、
 カンニングをしようと思ってのぞき見をしたら、
 遠く席にいるメガネのところまでスタンドが届かなくて――
 担任『次、黒木智子?』
 智子(分からないところはFTDでカンニングしたから点数は高いはず!
 これで私も才女ポジションに! そうしたら、うぇへへへへぇ……)
 ピラッ
 担任『今回はあんまり良くなかったな。次、がんばれよ』
 智子『……』
 ――周りの奴の答えを写したら、回答、全部間違ってた……)
智子(それでも、この能力で体育で活躍できるじゃん! これで勝つる!
 と思いついて意気ごんだものの……。
 『精密動作性』が人並みらしく、ふだんとなにも変わらなかった……)
智子(……というか、精神力を消耗するから、よけい疲れて
 女子力(ゲロ)を解放してしまった……)
智子(さすがに、『パワー』があるからといって、人を傷つけるわけにもいかないしな……。
 お金をスるのも犯罪だし……)
智子「自分自身とはいえ、使えないな……」ポツリ
FtD「……」ズーン
智子「お前スタンドなのに落ち込むな! よけい悲しくなるだろ!」
36:
?2週間後 イタリア ナポリ?
智子(私は今、ゆうちゃん《ビッチ》の誘いで、生まれて初めての海外旅行に来ている。
 ……というのも2週間前――
 優 『もこっち、来週の連休、予定空いてる?』
 智子『え、ああ、うん』
 優 『じゃあ、イタリアいかない?』
 智子『え!? い、イタ!?』
 智子(あ、あのクラスのリア充が言ってた、渋谷のイタ飯屋か!?)
 智子『わわ、私も渋谷でセ、セシルチクビー(?)買いたかったんだよねー』
 優『え? ち、ちち、乳首……?』///
 智子『え?』
 優『もこっち、イタリア……、海外旅行なんだけど……』
 智子『え?』
 智子『……』
 智子『え?』
 ――本当は彼氏と行く予定だったらしいが、
 彼氏の親戚が亡くなって、お葬式に行かないといけなくなり、
 その代わり、ということで私を誘ってくれた)
37:
智子(海外旅行ということではじめは気が乗らなかったが……)
優「もこっち、見て見て! 世界遺産のスカッパナポリだよ!
 ナポリの旧市街?なんだって! 細い路地裏、壁と壁の間に洗濯物がかかってるよ!
 ジブリ作品に出てきそう?!」
智子「おお?! めっちゃイタリアっぽいー!
 ゆうちゃんゆうちゃん、あのヒゲのじーさんとか完全にポムじいさんだよ!」
優「だよねー! 映画がそのまんま出てきたみたい!」
智子(いざ来てみるとすごく楽しい)
智子(前回の旅行の敗因は、国内だったこと)
智子(しょせん、狭い日本人の価値観では私の魅力など分からない。
 ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 しかし! 海外ならば! 女性を見れば声をかけない方が失礼というここイタリアなら!
 なにもしなくとも、私にも男どもがすり寄ってくるはずだ!!
智子「そして、やつらと手取り足取りクリ○リスすることで、
 女としての魅力が上がることは間違いない!!!
 たぶん、ただの兎《バニー》からバーナ○”ーレベルにまで上がるだろう!!!)
智子(――うむ、まるで隙のない完璧な計画だ。
 ときどき、自分の頭脳明晰っぷりが怖くなるぜぇ……)
智子「?」
ネコ(♂)「ニャーン」カクカクカク
ネコ(♀)「ニャー」
智子(か、海外で処女喪失!? そういうのもあるのか!)ドキドキ
優「どうしたの? もこっち?」
智子「あ、うん、何でもない何でもない」
38:
優「ねぇねぇ、今度は卵城に行ってみようよ!」
智子「うんっ!」
?「へ?い、彼女?、日本人?」
優「え……?」
智子(さっそくキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)
優「あ、はい……」
?「旅行で来てるの? あ、俺の名前ェ? 俺はグイード・ミスタ。
 イタリアは初めて来た?」
優「は、はい……」ビクビク
ミスタ「そーんなに怖がんなくても大丈夫、ここは俺の町だから。
 いい町だろ? 俺は、この下町が大好きでよぉー」
智子「……」
ミスタ「よその国では、イタリアでは、『真実の口』とか、『コロッセオ』とか、
 『ピサの斜塔』って、ハデなもんが有名だけどよぉー」
ミスタ「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 ここには、そういうハデさが何にもない。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 でも、それがいいんだ。自然だ。なにげない日常がある」
優「へぇ?」ワクワク
智子(ケツがかいーな……)ボリボリ
ミスタ「ガゼッタ・デロ・スポルトを読んだまま働かないタクシーの運転手がいる。
 ガキがボールを蹴りあって、カルチョ(サッカー)のマネをしてる」
ミスタ「あそこじゃ、イゾルデおばさんが鼻歌を歌いながら絶品のカフェ・コレットを淹れてる。
 俺はあの店の常連でよー。今日みたいに天気のいい日はいつも飲んでる」
ミスタ「ほら、あれ、果物屋のベルナンドじーさんが、リンゴを客に渡してるだろ?
 ベルナンドじーさんは、機嫌がいいといつもリンゴを一個サービスするんだ。
 そういう、なにげない日常が、ここにはあって――
 あ、ジョルノ!」
ジョルノ「ミスタ、なにをしてるんです?」
39:
智子「あっ……」
ミスタ「ええと、君の名前は――ユウ? これから、ユウを観光案内するんだよ」
智子(私は無視かよ!)
ミスタ「お前こそ、『仕事』はいいのか?」
ジョルノ「ええ、たまには、『彼』を外に出してあげようとおもって」
ミスタ「その亀……」
智子(でも、ミスタって人はいいや。脇が臭いし……。
 むしろ、このジョルノって人、頭がチョココロネみたいだけど、
 ちょっとかっこいいな……)
ジョルノ「今日は天気もいいですし」
ポルナレフ『しばらくだな、ミスタ』
智子(か、亀から、亀から人間が出てきたああああああああああああああ!?)
智子「あわ、あわわわわわ……」
智子(なんで亀から人が出てくるの!? イタリアでは亀から人が出てくるのが流行なの?
 しかもあの人、なんか髪型が、髪型が縦に長い!!)
智子「ゆ、ゆうちゃん……あ、あ、アレ……」
優「?」
智子(無反応!? あの怖がりのゆうちゃんが!?
 ――ということは、これがイタリアの日常というやつなのか……?
 が、ガイドブックには載っていなかったが……)
ジョルノ「この子は?」
智子「!?」
40:
ミスタ「おっと、気づかなかったぜ。名前は?」
智子「……あ、ぇ、えっ…………、あ、ぇぅ……」
智子(い、いきなり振られたからじゅ、心の準備が!)
優「トモコちゃんです。友だちです」
ミスタ「へぇ?(棒)、じゃあ、ユウ、行こうぜー」
智子(置いてけぼりか! 私はいらない子扱いかよ!!)
ジョルノ「ミスタ、失礼ですよ。この娘も連れて行ってあげるべきだ」
智子(ジョ、ジョルノさん……)パァァァ…
ミスタ「……」ジー
智子(なんだよそのあからさまに嫌そうな顔は!)
?(ミスター、早ク行コウゼー!)
?(コンナ ブサイクナンテ、放ッテオケヨナー)
 ・ ・ ・ ・ ・ ・
智子(ス、スタンド!?)
ミスタ「こら、No.2、ブサイクは言いすぎだろ」ボソッ
No.2「ブサイクニブサイクッテ言ッテ ナニガ悪ンダヨーー!」
智子「!!」
41:
ミスタ「いーから黙ってろって」ボソッ
ゴゴゴゴゴゴゴ……
優「? 誰としゃべってるんですか?」
ミスタ「いやぁ、なんでもないなんでもない。身内のハナシ」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ポルナレフ『まあ、地味ではあるな。魅力がちょっぴりもない』
智子「……」プルプルプルプル…
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛  ━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛・・・・
ジョルノ「ポルナレフさんまで……たしかに、彼女には女性らしさは無いけれど、
  そんなことを本人の前で言うべきじゃありません」
ブチィッ
智子「テメェーらの血は何色だァァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
ズオッ!
FtD「モテネェ―――――ッ!!」
ドグシャァ!
ミスタ「ぶぐぅッ!?」
ドッバァアアアアアアアンッ!
優「きゃああああああああ!」
ジョルノ「!?」
智子「どうせ私はモテねえよ……」フラフラ…
     ・ ・ ・ ・
ジョルノ「ミスタ! (これは、スタンド!!)」
  ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ポルナレフ『“敵意”だ! こいつからは明確な“敵意”を感じる!
  (さっきまでは、ちょっぴりも見せなかったのに――)』
ポルナレフ『来るぞ!! ジョルノ、ミスタァァアアアアアアアアア!!!!』
42:
FtD「モォーテモテモテモテモテモテモテモテモテェッ!!」
ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス!」
GE「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッ!
バキィッ!
ジョルノ「ぐはッ」
ジョルノ「こ、攻撃が、スカされた……!?」
ポルナレフ『いや、違う、ジョルノ! 今、ちらりと見えたぞ!
  ・ ・ ・       ・ ・ ・
  “左手”だ! 奴の“左手”に触れたお前の腕が消えた!!
  それが、こいつの“能力”ッ!!!』
GE「無駄無駄無駄ァッ!」
FtD「モテモテモテモテェッ!」
バキィ!
智子「ぐぁッ!」
ジョルノ「ひ、『左手』をさばいて拳を叩きこんだ……!」
ジョルノ(しかし、この『パワー』、『スピード』……、今のはたまたま当たったが……。
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  このスタンド、GEよりもすべてが勝っている……ッ!!)
ポルナレフ『ジョルノォォオオオオオオまた来るぞォオオオオオオ!!!!』
FtD「モーテモテモテモテモテモテモテモテモテェッ!!」
GE「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
ガァーン!
智子「うあ”ッ!」ヨロッ
43:
GE「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!」
ズドドドドドドッ! ドンッ!
智子「ぶげぇーッ」
ガシャーン!
優「もこっち!! (なに!? 今、なにが起きているの!?)」
ミスタ「俺がいるってことを忘れてもらっちゃー困るぜェー……!」ハァ、ハァ…
No.3「ドテッ腹ニ 一発ブチコンデヤッタゼェー!」
智子「……」ムクッ
ジョルノ「もうやめるんだ。二対一じゃ、もう君に勝ち目はない」
ミスタ「しかし、なんなんだコイツはよぉー、地味な格好して……
 『暗殺者』か?」
ジョルノ「それはない」
ミスタ「?」
ジョルノ「この娘はただの、フツーの旅行者だ……。
  なんども『スタンド使い』と戦ったから分かる。
  ……それに、『暗殺者』なら、最初の一撃で確実に殺そうとする……」
智子「地味…… ブサイク…… 海外でもモテない……」ヨロヨロ…
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛・・・・
ミスタ「もう勝ち目はねェーつってんだろ! 早く日本に帰れ!
 さもないと……」ガチャッ
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛  ━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛・・・・
ジョルノ「待てミスタ! なにか様子がおかしいッ!」
44:
智子「ネコですら交尾しているというのにィィイイイイイイイイイイイイイイッ!!!」
ズオオオオオオオッ!!
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ「な、なにかヤバい! ピストルズッ!」
ジョルノ「ミスタ!」
ミスタ「こいつは『危険』だ! ジョルノ! ここで殺る!」
No.5「ウェーン 怖イヨォー!」
No.6「泣キゴト言ッテンジャネー! 行クゾォー!!」
ガァーン! ガァーン!
No.6「イィィィヤッハアアアアアア!!」
フッ
シーン
・・・・・!?
智子「……」ザッ… ザッ…
ミスタ「No.5、No.6……?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ジョルノ(な、なにが起こっているんだ!?
  消えた!
  ピストルズが消えたぞ!
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  『左手』に触っていないのにッ!!
45:
智子「フライ・トゥ・ダーク……」
スッ
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ポルナレフ『あ、あれは、まさか……!』
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ミスタ「おいおいどういうことだ……。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 スタンドの姿が、変わっているぞォ―――――ッ!!!」
バゴォン!!
No.5「アレ?」
No.6「ドウシタンダ!?」
ミスタ「No.5! No.6!」
ジョルノ「『成長』……したんだ……! スタンドが……!」
智子「ACT 2」
FtD-ACT 2「モォーテモテモテモテモテモテモテモテモテェ―――――ッ!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴボゴボゴボゴッ!!
ミスタ「ぐはァッー!」
フッ
ジョルノ「ミスタァ――――ッ!」
46:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フライ・トゥ・ダーク ACT2
ミスタとポルナレフの罵詈雑言と、海外でもモテないという事実を思い知らされたことで、
智子の『負のパワー』が増幅、成長した姿。
スタンド周囲数メートルの物の『存在』を、十数秒消し去る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
47:
智子「これで一対一……」
ポルナレフ『ジョルノ! “矢”を使え! “レクイエム”にならなければ、
  そいつには勝てない!』
ジョルノ「くっ!」
ジョルノ(どうする!? この娘に『レクイエム』の力を使うのか!?
  ただの旅行者のこの娘に!?)
ポルナレフ『迷うなジョルノ! お前は組織の“ボス”だ!
  絶対に負けてはならない!!』
 
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ポルナレフ『もしお前が倒されれば、どのみち組織はこの娘の命を狙う!
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  この娘を救う為には、今! お前が! この娘を倒さなければならない!!』
ジョルノ「くっ! (迷っている時間はもうない!)」
ガシィッ
ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス! 『矢』で体を貫けェェ――――ッ!!」
シュゴォッ
フッ
カラーン…… カラカラカラ……
ポルナレフ(!?)
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ACT2「スデニ『射程距離』ニ入ッテイル……」
ポルナレフ『なにィ―――――ッ!!』
48:
  ・   ・ ・ ・   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ACT2「ソノ『矢』……、アノ日、アノ ネコノ毛ニ絡マッテイタノト同ジ模様ダ……。
 ・ ・ ・  ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 ソシテ、ソノ『矢』デ スタンドヲ貫クト、『ナニカ』ガ起コルラシイナ……」
ポルナレフ(そんな……ッ! まさか……ッ!!)
智子「……」
ガシッ
智子「フライ・トゥ・ダァァァアアアアアアアアアアアク!」
ザシュゥッ!
ポルナレフ(こいつ、自分にッ! 『矢』をッ!!!)
智子「ぐおっ……ひぎぃッ……、痛い……、痛いが……
 でも、処女喪失の痛みだと思えばがんばれる……!」
シュウウゥゥゥゥ……
ドクン…… ドクン……
スゥ
ミスタ「ハッ!」
ミスタ「なんだ!? なにが起きているんだ!? 俺は今……」
ミスタ(『消されていた』のか? 俺の『存在』を!?)
ポルナレフ『ミスタァ―――ッ!!』
ミスタ「!」クルッ
ミスタ「な……、なんだ、なんなんだ、アレは……
 (俺が消えていたとき、なにが起きていた!?)」
智子「これが……私の、いや、私自身……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
   ・ ・ ・ ・ ・ ・
ポルナレフ(『レクイエム』……! 暴走していない『レクイエム』だ……!!)
━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?━┓?
━┛  ━┛ ..━┛ ...━┛ ..━┛ ..━┛
智子「フライ・トゥ・ダーク・レクイエム!」
バァーンッ!
49:
ポルナレフ(は、発現してしまった……!)
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ(『レクイエム』……! ジョルノとは別の……ッ!)
ジャキッ!
ガァーン! ガァーン! ガァーン!
ポルナレフ『ミスタ!』
ミスタ(先手必勝、だぜッ!)
FtDR「……」
フッ
ミスタ「クソッ、先手必勝だ! 俺なら!」
ポルナレフ『ミスタァーッ!』
ジャキッ!
ガァーン! ガァーン! ガァーン!
FtDR「……」
フッ
ミスタ(なんだ……? なにかがおかしい……!)
ゴゴゴゴゴゴゴ……
No.7「先手必勝ダァ―ッ ミスタァ――!!」
ミスタ「黙ってろNo.7!」
ポルナレフ『ミスタ! 下手に攻撃をするな!』
ミスタ(俺は攻撃をしていない……? たしかにしていない……。
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  あの『レクイエム』に、ただの一度っきりもしていない。
  ・ ・ ・ ・
  なんでだ?
  ・ ・ ・
  俺なら、先手必勝で相手の出方を見るはず……)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ミスタ(だが、俺は……、俺は……、
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 なにもしていないッ!)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
50:
FtDR「コレガ、ワタシノ 『レクイエム』ダ」
ミスタ「!!」
ミスタ「分かりかけてきた……、ポルナレフさん……」
智子「……」
ミスタ「『レクイエム』が発動する前、弾丸は『10発』あった。
  それなのに、今は、『4発』しかない――不吉な数の『4』発……。
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  撃った憶えがないのに。
  ・ ・ ・
ミスタ「『消えた』んだ……。
    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  きっと、奴は、『存在』をこの世の根っこから完全に消すことができるんだ……!」
ポルナレフ『な……ッ!!』
智子「……」ニヤッ
51:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フライ・トゥ・ダーク・レクイエム
スタンドが『矢』に貫かれることによって発現したスタンドパワー。
過去・現在・未来、あらゆる時間、あらゆる次元から『存在』を永遠に消す。
(ただし、自分も消えよう!とは言わない)
『あった』ということ自体が完全に消滅するため、『あったもの』に関する記憶も消える。
そして、いったん消えた物は、もう戻っては来ない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
52:
ヤバすぎんだろw
53:
ダッ
ミスタ(マズい、一発でも攻撃をくらったら即死――いや、死よりも重いことになる!
 畜生! 残弾が『4』ってのもマズい! アンラッキーの『4』だ!!
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 距離を取らなければッ!(だが、取ったところで勝てるのか!?))タッタッタッ
スゥッ
ジョルノ「――はッ!?」
ポルナレフ『ジョルノ! 詳しく説明してる暇はない! 絶対にヤツの攻撃を食らうな!』
ジョルノ「レ、『レクイエム』……! 『発現』してしまったというのか……!」
FtDR「マズハ、ソコノ2人、ワキガ ト カメノオッサン カラダ。
 オマエタチハ ワタシヲ『モテナイ』ト言ッテシマッタ」
ジョルノ「……ッ!!」
FtDR「フライ・トゥ・ダーク! スベテハ消エテ無ナクナル!!」
ジョルノ「ミスタ、ポルナレフさんを掴まえて走れぇえええええええええええええ!!!」
  狭い裏通りに逃げ込むんだぁぁぁああああああああああッ!!!」
ガシィッ!
ミスタ「うぉぉおおおおおおおおおおおおおッ!!!」
フッ
フッ
フッ
  ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ(無い、俺の後ろに、なにも物が無い!)
      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ「いや、『あった』んだ! 俺たちはそれすら認識できないんだッ!」
54:
フッ
フッ
フッ
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ(追ってきている……ッ!! このスタンド……!
 『射程距離』はどこまであるんだ……!?)
子ども「うぇぇ?ん、買ってよぉぉ?」

ミスタ「ガ、ガキ……!!」
ドォ?ンッ!
ミスタ「おいそこのガキィィイイイイイイ! 道を空けろォオオオオオオオオッ!!!」
子ども「やだやだやだぁ? おもちゃ買ってくれるまでボク家に入らないぃ??」シクシク
ミスタ(今、俺の後ろから『物』が消えていっている……!
 この『レクイエム』は無差別だ……!
 俺が逃げるところをすべて消滅させている……)
ミスタ(俺がこの子どもの脇を通過すれば、この子どもも『消える』!
 クソッ! 抜き差しならねぇ不運だッ!
 だから『4』って数は嫌いなんだ!)
ミスタ「やむを得ねぇ! セックスピストルズ!」
ガチャッ
ポルナレフ(ミスタ! 子どもに銃を叩きこむ気か!)
子ども「うぇぇ?ん」
ミスタ「ここで死ぬか、消えるか――だぜ」
ガァーン!
No.1「行クゼ! ヤロードモォ――ッ! 狙エッ!!」
No.1?No.7「「「「「「ハイィヤァ――――ッ!」」」」」」
バギィ!
55:
智子「……!?」
FtDR「銃弾ガ、コッチニ向カッテキタナ……。ソウイウコトモデキルノカ」
FtDR「モテェッ!」
フッ
ミスタ「よしっ、攻撃が一瞬止まった!」
ミスタ(たぶん、俺は、俺が考えたとおりのことをやったんだろう。
 弾を撃った憶えは無いが、残段数が『3』になっているッ!)
FtDR「……?」
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ「物は、俺の『後ろ』から消えていっているからなァ―――!
  『前に』撃たせてもらったぜ……。 大事な相棒を消滅させるわけにはいかねぇー」
ミスタ「ほれ、ガキ、このカネでかーちゃんに何か買ってもらえ。
  さっさと、家ン中に入れよ」
子ども「わーい!」ガチャッ
FtDR「『コシャクナマネ』ト言ウノカ? コウイウ場合……。
  消エテ無クナルノガ早イカ、遅カ、ソレダケノ違イダトイウノニ」
ポルナレフ(これで、はっきりしたな、ミスタ)
ミスタ「ああ」
   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ミスタ(あいつは、一つの範囲しか『存在を消す』ことができない)
ミスタ「今、一瞬攻撃が止まったのが、なによりの証拠だぜ……。
 複数『消す』なら、俺も消されてるだろーからよォー」
ミスタ(だが、こいつにどうやって勝つ? おそらくコイツの射程距離は
 どこまでも続くぞ……。
 地球の反対側――日本辺りか?――に逃げても続く……!!)
ジョルノ「『勝つ』ということを考えているのなら……ミスタ……」
  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ジョルノ「あの『レクイエム』に勝つのは不可能だ」
56:
ジョルノ「もう、誰もこのスタンドに勝てる者はいない」
ミスタ「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
ミスタ(もうダメだ!! 追いつかれるッ!!)
FtDR「消エロ、リア充ドモ」
スゥッ……
イケメン「ねぇ、君、そこの君!」

智子「!?」
イケメン「君、可愛いね、日本人の観光客?」
智子(イケメン!? しかもこの私を『可愛い』とぉッ!?)
イケメン「君のようなすばらしい女性と会えて感動だ……。
  ああ、今日のことを、この幸福を、マリア様に感謝しなければ……
  そうだ、君、これから時間ある?
  サンセヴェーロ礼拝堂で二人でお祈りをしないかい?」
智子(すばらしい!? わ、私もついに男、しかもこんなイケメンから声をかけられた!
 スタンドが成長したから!?
 きっとそうだ、そうにちがいない!
 スタンドは『精神のパワー』。それが成長したことで、
 私の女子力もi○S4→7くらいにバージョンアップしたんだ!)
イケメン「ボクの名前はイケメン。君の名前を聞くのを忘れていたよ。
  日本人かい? なんて名前なんだい?」
智子「ぁぁ、…………」カァァァァァ
智子(イ、イケメン君のプレッシャーすげぇえええええ!
 心臓がばっくんばっくんしてて、もうドキドキ止まらないいいい!)///////////
イケメン「む! このバッグ! Tomoko、トモコっていうのかい?
  美しい響きだ……!
  さあ、トモコ! いっしょにナポリをデートしよう!」
智子(なにこれ……夢……? 私が……海外で……、イケメンと……)
智子(――幸せ、だ――)パァァァ…
イケメン「さあ、ボクたちの明日に向かって走ろう! あ、荷物はボクが持つよ!
  片方の手では、君の手を繋いで、ね」
智子「……」///
タッタッタッタ……
57:
ミスタ「い、行っちまった……?」
ミスタ(どうにか危機は乗り越えられたが……)
ジョルノ「彼女の友だちから事情を聞いた」
ミスタ「ジョルノ……」
優「え、っと、私……」
ジョルノ「彼女――トモコさん――は日本では彼氏がいないらしいし、いたこともないらしい。
  ぼくたちの、『魅力がない』という言葉に強く反応していた。
  だから、彼女――優さん――から、
  彼女の好みのタイプを聞き出した」
ジョルノ「あとは、その好みのタイプのイケメンに賄賂をもたせて、
  彼女のところに行かせるだけ……」
ジョルノ「『消えた物』はもう元には戻らない。
  しかし、優さんの話では、智子さんは、本当は人に危害を加えない優しい人らしい。
  だからたぶん、無関係な人に『犠牲者』は出ていないだろう」
ポルナレフ(彼女は早く日本に帰した方がいいだろうな)
ジョルノ「ええ。それから、帰国するまでは、組織の力を使って監視をさせます」
ジョルノ「ただ、あのイケメンは、女性を喜ばせることに対してはプロだ。
  おそらく、もう大丈夫でしょう」
58:
?一方その頃?
イケメン「見えるかい? あれがジュゼッペ・サンマルティーノ作の
  『ベールにおおわれたキリスト』だよ、トモコ」
智子「う、うぃん」コクッ
智子(幸せだ……、イケメンといっしょにいられるということが、
 こんなに幸せなことなん……て……?)
モワサァ……
イケメン「ん? どうしたんだい? トモコ?」
智子「ぅんぅん……な、なん……なんでも……」
智子(胸毛がたわしみたいになっている……)
イケメン「智子、はは、ボクの胸毛がそんなに見たいのかい?」ススッ
イケメン「どうだい、男らしいだろう? イタリアでは昔から、
  胸毛が濃い方がよしとされるのさ。
  今では脱毛もしてる人もいるみたいだけど、男性らしさの象徴だろう?」
むわぁっさぁ……
智子「は、はひ……」
智子(熊並だぜ……)
イケメン「トモコ、どうして遠い目をしているんだい?」
智子(やっぱり、日本人には日本人が合ってるなぁ……)
59:
?数日後?
ガタッ
キーンコーンカーンコーン
智子(ようや今日の授業が終わった……)トントン
智子「……」
男子「あー、だりー。やっと土日かよ」
女子「ねー、アンタ今日ヒマァ?」
男子「おう、ナンかアンの?」
女子「今日、みんなで秋祭りいかない?」
智子「……」
男子「いいじゃん。あ、それまでカラオケで時間潰す?」
女子「うん、そういう話になってる」
60:
男子「あ、そうだ、今度また合コンやんだけどさぁ」
フッ
女子「……」
男子「……」
女子「今、見た」
男子「消えた?」
女子「一瞬、消えたよね? 教室の物、全部!」
男子「うわー! 怖ぇー! 心霊体験かよ!」
女子「ねぇねぇ、早く帰ろ!」
男子「ああ!」
タッタッタッタ
ガラッ
智子「……」
シーン
智子「……」
シーン
智子「……」
シーン
智子「寂しい!」ガビーン
ACT2「……」
―――これはとあるの女の子の
  ――モテない女の子の
  ――どうでもいい、でも奇妙な物語
62:
乙!!
面白かったです!!
65:
スタンドのステータスが知りたい精密動作は低いみたいだけどパワーもスピードもGEより上なら
スピードはAか描写的にパワーもAはありそうだな、スタプラとかクレDみたいに接近戦が得意なタイプ
6

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