シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」back

シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」


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3:
◆プロローグ
シンジ「(5回目の逆行か・・・)」
シンジ「(もう、大人達の道具として、いいように使われるのはこりごりだよ・・・)」
シンジ「(こうなったら、開き直ってやる・・・w)」
シンジ「(サードインパクト経験したおかげで、色々完璧に理解しちゃったしwww)」
シンジ「(使徒に勝っても負けても、どうせ無能ビア樽女に出会った日に戻ってくるんだし・・・。
楽しまなきゃ損だよね。とか言ってたら来たな無能女・・・さて・・・)」
元スレ
SS報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」Part1
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4:
◆第1話
ミサト「アナタが碇シンジ君?ごめーん、お待たせ!」
シンジ「いやーホントですよーw 2時間も遅れて来たお陰で、
ドンパチに巻き込まれて死ぬかと思いましたよーwww」
ミサト「うっ・・・ゴミンねぇ・・・(チッ!何なのよこのガキ・・・
報告書と性格が全然違うじゃない!)」
シンジ「で、どうするんですか?何か変な怪獣が暴れてますけど?
このままだと危ないんじゃないんですか?」
ミサト「ハッ・・・そ、そうね、早く車に乗って!飛ばすわよ!」
5:
(車中)
ミサト「では改めて・・・私は葛城ミサト。ミサトでいいわよん♪」
シンジ「自分は碇シンジです。よろしくお願いします、『葛城さん』」
ミサト「んもう〜ミサトでいいって言ったのにぃ〜w私もシンちゃんって呼ぶからね♪」テヘッ
シンジ「ご自由にどうぞ、『葛城さん』」ニッコリ
ミサト「な・・・なはは・・・(キィィィィィ!!!ムカツク!ムカツク!ムカツク!!)」
シンジ「(まぁ、こんだけ言っときゃ同居するなんて言い出さないだろ・・・多少は嫌われても
問題ない・・・って、クソ髭の口癖がうつって来たな・・・あ〜やだやだ。)」
6:
(ネルフにて)
シンジ「・・・あの〜、さっきから同じ所グルグル周ってません?
自分の職場もロクに把握してないんですか?無能なんですか??」
ミサト「ごみ〜ん!私もドイツ支部から異動してきたばかりでサ・・・
(何なのコイツ・・・いちいち言葉にトゲがあるわね・・・)」イラッ
リツコ「何やってるの葛城一尉!今は非常事態なのよ?
同じ監視カメラに何度も映って、司令部では失笑されてるわよ!」
シンジ「あらびっくり、葛城さんは一尉だったんですねw
おもいっきし幹部じゃないですかwwwww」
ミサト「うっ・・・」
7:
リツコ「・・・で、貴方が碇シンジ君ね?私は技術部の赤木リツコ。リツコでいいわよ。」
シンジ「はい!宜しくお願いします、リツコさん!」ニッコリ
ミサト「(ムキーーーーー!!なんで私は『葛城さん』で、リツコは名前で呼ばれるのよ!!!)」
リツコ「来たばかりで申し訳ないのだけれど、貴方に頼みたい仕事があるの。お父さんから話は聞いているかしら?」
シンジ「仕事ですか?僕、遺伝子上はクソ髭の息子というだけで、ただの中学生ですよ?w
それに、さっき『非常事態』だって言ってましたよね?あんな怪獣が暴れている中、僕に
構っていていいんですか?それとも、その仕事って、あの怪獣がらみなんですか?
ちなみに、クソ髭の手紙には『来い』の2文字しか書いてませんでしたけど。」
リツコ「そうね・・・あなたの疑問も、もっともだわ。説明するから付いてきて頂戴。
(何この子・・・報告書の性格と全然違う・・・頭も回るようだし・・・ちょっと不気味ね。
それにゲンドウさん、幾らなんでも説明不足よ・・・無視されたらどうするつもりだったのかしら)」
8:
(ケージにて)
シンジ「わー紫の巨人だーwwwツノ生えてるwwwwww」
ミサト「(はしゃいじゃって・・・単なるガキね・・・)」ハンッ
リツコ「これは人の作り出した、究極の汎用人型決戦兵器・・・
人造人間エヴァンゲリオンよ。これはその初号機なの。」
シンジ「あ、何か見覚えありますねコレ。どこで見たんだっけな〜?www」
リツコ・ミサト「えっ」
シンジ「何だっけ・・・確か3〜4歳くらいの時に・・・母さんと・・・」
リツコ「(・・・まさか起動実験の時の事を覚えているとでも言うの!?ありえないわ!)」
シンジ「アニメかなんかで見たような・・・www」
リツコ・ミサト「・・・・・・」
9:
シンジ「で、仕事って何ですか?まさかこれに乗って戦えとか言うんじゃ・・・w
それ何てアニメ?ガンダム?パトレイバー?マクロス?ボトムズ?ナデシコ?wwwww」
ゲンドウ「そうだシンジ、これに乗って使徒と戦え。乗らないなら帰れ!」
シンジ「あら、遺伝子上は一応父さんじゃない。3年ぶりくらいかな?相変わらず、
コミュニケーション力が無いねー。使徒ってあの怪獣の事?いきなり呼びつけておいて、
何の説明も無く、乗らないなら帰れっておかしくない?普通、訓練とかするんじゃないの?
それとも親子だから以心伝心とか思ってる?3年間一度も連絡をよこさない人間の事なんて、
こっちは親とも思ってないけどw」
ゲンドウ「(えっ、何この子怖い・・・)」
ゲンドウ「・・・仕方ない、予備のパイロットを使う。レイを連れてこい。」
ミサト「ですが指令、レイはまだ怪我が治っておりません!無茶です!」
ゲンドウ「死んでいるわけではあるまい。どのみち使徒に負けたら人類は滅ぶのだ。早くしろ。」
10:
(ストレッチャーで運ばれてくる重傷のレイ)
シンジ「(ここで足元にATフィールドをチョチョイとな)」
医療班「うわっ!」ガラガラドッボーン!!
リツコ「レイがLCLのプールに落ちたァァァァーーー!!」
ゲンドウ「レイーッ!!!!!!!!」
医療班「だめです、零号機パイロット、意識不明です・・・」
ゲンドウ「・・・も、問題ない」
シンジ「何が『問題ない』んだよw頭おかしいんじゃないの?wwwww」
ミサト「シンジ君お願い!もうあなたしか居ないの!!エバーに乗って、
使徒を倒さないと人類は絶滅するしかないの!」
11:
シンジ「なるほど、細かい事情はよく分からないですが、
僕がアレに乗って倒すしかない、やらなければ人類は絶滅と。」
ゲンドウ「そうだ、分かったなら早くしろシンジ!」
シンジ「そうだなぁ・・・別にいいけど、条件次第かなぁ?」
リツコ・ミサト・ゲンドウ「えっ」
シンジ「だってそうでしょ?多分命賭ける事になるんだから、タダってわけには行かないよ。
しかも、今の時点では僕しか乗れないんでしょ?それとも、あの女の子を無理やり乗せる?
何か意識不明って言ってたけどw」
リツコ「(・・・ミサトも余計な事を言ったものね)」
ゲンドウ「・・・何が望みだ?」
12:
シンジ「まずは、給料をもらおうかな。税引後の手取りで年俸5000万円が基本給。
あと、使徒とか言うの倒したら成功報酬でボーナス1億円。失敗しても、僕が生きてたら
出撃手当として1回2000万円ね。あと、怪我して後遺症等が残ったような場合は、
障害年金を月50万円死ぬまで出してもらおうかな。人類の命に比べたら破格の安値だよね。
地球上の人口、今、25億人くらいだっけ?一人1円集めるよりもはるかに安いんだし。
自分の命が1円で買えるなら安いよね。あ、遺伝子上は一応父さんwの命は1円でも高いと思うけどwww」
ゲンドウ「くっ・・・良いだろう」
シンジ「後は、階級だね。そこの『葛城さん』が1尉だっけ?あんな子供の出迎え一つ満足に出来ない人に
命令されたくないから、それよりも上・・・2佐?か3佐?くらいの待遇にしてもらおうかな?」
ミサト「ちょっと!何よそれ!バカにしてるの?碇司令、
お子さんを甘やかしてはダメです!ここはガツンと!!」
ゲンドウ「・・・わかった、肩書は初号機専属パイロットで、特務2佐としよう」
ミサト「し、司令ぇ〜〜〜〜」
リツコ「(・・・無様ね)」
13:
シンジ「後は・・・」
ゲンドウ「まだあるのか・・・」
シンジ「父さんの肩書を、『碇司令(笑)』にしてもらおうかなw
あ、内部的な呼称に限ってでいいよwwwwwwwww」
ゲンドウ「・・・それに何の意味がある?」イラッ
シンジ「人類を救うための組織の、人の上に立つ人間が、まともに話も出来ず、
人の話も聞かないコミュ障だなんて、お笑い以外の何物でも無いでしょ?w」
リツコ・ミサト「(ある意味真理を突いているわね・・・)」
ゲンドウ「・・・好きにしろ(フン、子供の口約束だ。皆で否認すれば、
後からなんとでもなる・・・問題ない・・・)」
シンジ「じゃ、とりあえず乗るけど、後で正式に契約書作ってね。
一応、今の会話携帯で録音させてもらったから、反故にはさせないからね?
その他、今後出てきた課題は、都度、双方で 誠 意 を も っ て ご 相 談 という事で。」
ゲンドウ「・・・・・・好きにしろ」
14:
リツコ「技術部と整備班は搭乗準備急いで!5分後には発進させるわよ!
・・・碇司令・・・か、かっこわらいブフォ、宜しいですね?」
ゲンドウ「・・・問題ない」
ミサト「それでは以後の指揮は作戦部が執ります。エバー発進準備!
パイロットはヘッドセットを着用しエントリープラグへ。碇司令(笑)、宜しいでしょうか?」
ゲンドウ「・・・・・・も、問題ない#」ピキピキ
シンジ「(ヒャヒャヒャヒャヒャwwwウケルーwwwwwww)」
16:
マヤ「エントリープラグ、注水・・・主電源接続・・・A10神経接続、異常無し」
リツコ「問題ないわね。続けて」
マヤ「回線開きます。シンクロ率・・・・・えっ・・・」
リツコ「どうしたの!?」
マヤ「シンクロ率、07.21%です・・・起動水準に達しません!」
リツコ「シンジ君!もっと集中して!!」
シンジ「ほぇ?あ、すいません、なんかウトウトしちゃってました。
・・・えーと、こんな感じでいいですか?(キリッ」
17:
マヤ「えっ!?」
リツコ「今度はどうしたの!?」
マヤ「シンクロ率、69.69%・・・です。エヴァ初号機、起動しました・・・」
リツコ「何かイヤラシイ数字ばかり出るわね・・・」
マヤ「??・・・(ハッ!?)フ、フケツです・・・///」
シンジ「(マヤさんにセクハラするの楽しいなー)」
19:
ミサト「シンジ君、準備はいい?」
リツコ「いいこと?エヴァはイメージで動かすの。頭の中で考えた
動きがフィードバックされるわ。まずは歩く事を考えてみて。」
シンジ「ういっーすw」
ミサト「(何か軽い返事ね・・・)では碇司令(笑)、宜しいですか?」
ゲンドウ「うむ」
ミサト「エバンゲリオン、発進!」
20:
(地上に射出され、第三使徒サキエルと対峙する初号機)
ミサト「シンジ君!まずは歩く事を考えて!」
シンジ&初号機「目からビーーーム!!」 ビィーーーチュドーン!!
サキエル「(死ーーーん)」
一同:「えっ」
21:
冬月「あっさり勝ったな・・・」
ゲンドウ「あ・・・あぁ・・・」
冬月「碇司令(笑)、お前の息子は一体何なんだ・・・?」
ゲンドウ「私にもさっぱり・・・」
冬月「いいのか?当初のシナリオとだいぶ違うぞ・・・このままではユイ君は・・・」
ゲンドウ「も、問題ない・・・まだまだ修正のチャンスはある」
冬月「怪しいもんだな」
ゲンドウ「冬月」
冬月「なんだ、碇司令(笑)?」
ゲンドウ「シンジが居ない時は、(笑)をつける必要は無い」
冬月「そうか、すまなかったな、碇司令(笑)」
ゲンドウ「・・・・・・」
22:
(戦い終わって)
ミサト「シンジ君!!さっきのは一体何なのよ!?」
シンジ「あぁ、昔流行った、デ・ジ・キャラットってアニメがありましてですね、主人公の、でj」
ミサト「そんな事聞いてるんじゃないの!なんで私の命令無視したの!?
貴方には私の作戦に従う義務があるのよ!」
シンジ「え?いきなり敵の目の前に射出して、歩けってのが『作戦』なんですか?www
普通、もう少し遠い所に出すとか、偵察するとか、もうちょっと何か出来る事が
あるんじゃないですか?脳みそあるんですか??」
ミサト「ぐっ、それは・・・」
シンジ「それに、上位者に向かってその口のきき方は何ですか? 葛 城 1 尉 ? 
僕、特務2佐だったはずですよね。貴方より2つも階級上ですが・・・どんな躾を受けて来たんでしょうか?」
ミサト「ハァ?何言ってんの?ガキが調子に乗るんじゃないわよ!!」
シンジ「分からない人ですねぇ、ちょっと腕立て伏せでもやってもらいましょうかね?
100回くらい・・・葛城1尉、腕立て伏せの姿勢をとれいッ!」
ミサト「イチ・ニー!・・・って、何で私が腕立てしなきゃいけないのよ!!」フンッフンッ
シンジ「(まぁ、号令受けたら体が勝手に動いちゃうよねw
そういう風に訓練されてるもんねwwwwwww)」
23:
リツコ「やめなさい二人とも!・・・シンジ君、さっきのアレは一体どうやったの?
あの瞬間、強いATフィールドが観測されたわ。まだ、ATフィールドの出し方も解明されていないのに・・・」
シンジ「あ、イメージで動くって話だったんで、好きなアニメの
キャラになったつもりで・・・とにかく、こっちに来るな!死ね!
目からビーム!!って強く思ったら、なんか出来ちゃいましたw」
リツコ「・・・マンガね。・・・まぁいいわ。この後、検査と
少しヒアリングしたい事があるから付き合って頂戴。」
シンジ「いいですけど、先にシャワー浴びさせてもらえませんか?
あのオレンジの液体、血の匂いがして気持ち悪いんです。」
リツコ「それもそうね」
シンジ「あと、雇用契約書の案を用意しておいてください。
先ほどの約束を明記するのに加えて、作戦拒否権も要求します。」
リツコ「作戦拒否権?どういう意味かしら?」
シンジ「無能な指揮官に殺されるのはイヤだって事ですよw正当な作戦であれば従いますし、
僕の判断で臨機応変に変える場合もあります。もしいい案があれば、僕から、都度、作戦も
提案しますよ。少なくとも葛城1尉よりは有能だと思います。」
25:
ミサト「ハァ?何ですって?」
シンジ「あ?葛城1尉は腕立て50回追加な」
ミサト「ムキーーーー!!!!!!(ムカツク!ムカツク!ムカツク!ムカツク!ムカツク!)」フンッフンッ
リツコ「(無様ね・・・)そういえばシンジ君、住むところはどうする?お父さんと一緒に暮らす?」
シンジ「ご冗談をwwwwwどうせあの一人では何も出来ないクソ髭の事ですから、もう女かなんか
作ってるんじゃないんですか?どうせ追い出されたのもそれが理由と思ってますけど・・・。
アレと同じ空気を吸うのも嫌なのに、更に邪魔者扱いされるのは御免ですね。一人暮らしを希望しますから、
住めそうな物件のリストを後で提示してください。おかげさまで僕、家事とか得意なんで問題ないです。」
リツコ「(ドキッ!!妙に鋭いわねこの子)・・・はいはい、仰せのままに。」
シンジ「有難うございます。リツコさんは冷静にお話が出来る方なので好きですよ、僕。
何だかとっても落ち着きます。」
26:
リツコ「あなた、結構な女たらしね・・・」
シンジ「そんな事無いですよ。チューくらいまでしかした事無いですよ?
(しかも、よりにもよって、ビア樽女と赤毛サル女だけどな・・・)」
ミサト「ハァッ・・・ハァッ・・・あっら〜ん?中学生の分際で随分進んでるじゃな〜いwwwww」
シンジ「葛城一尉は、腕立て25回追加で。終わったら仕事に戻っていいよ。」
ミサト「ムキーーーーーーーーーーー!!!」フンッ フンッ
シンジ「あ、そうそう。使徒は倒しましたので、ボーナスの振込をお忘れなく。
税金分は源泉徴収でいいです。確定申告とか面倒ですし。あ、ネルフ特権で
税金免除とかあるなら、ありがたいんですが」ニヤリ
リツコ「しっかりしてるわね。ネルフは非公開組織だから税金の心配は大丈夫よ。
表向きには月給15万の3等兵で処理しておくわ。」ニヤリ
シンジ「わかりました。有難うございます。では、また後で。」
27:
(その後)
リツコ「マヤ、ちょっといいかしら?」
マヤ「なんですか、センパイっ!」
リツコ「シンジ君の事なんだけど・・・士官用宿舎の空き物件を
いくつか提示した所、たまたま選んだ部屋が貴方の隣だったのよ。」
マヤ「そうなんですか?」
リツコ「忙しいでしょうから面倒を見る必要は無いけど、ちょっと気に掛けて
くれると助かるわ。しっかりしているとはいえ、中学生の一人暮らしなんだし。」
マヤ「そういう事でしたら、お任せ下さい!センパイ!」
28:
マヤ「えーと、シンジ君?わたし、伊吹マヤです。」ニコッ
シンジ「あ、どうもはじめまして。碇シンジです。確か、
エヴァ発進の時の、オペレーターのおねーさんですよね?
失礼ながら、お声がとても可愛らしかったので、すぐ分かりました」ニカッ
マヤ「もう!お上手なんだからっ!」ニコニコ
シンジ「いや、ホントに素敵ですって!声優の長沢美樹さんにそっくりな声で、
もう最高ですよ!その上、こんなに爽やか美人さんだったなんて、僕ビックリです。」
マヤ「そ、そうなの・・・声優さん?知らないなぁ。でもアリガトね!
あ、そうそう。住む所決まったんだよね?」
シンジ「あ、はい、ネルフと学校の中間くらいで、静かで落ち着いた所にしました」
マヤ「偶然にも、私の家のとなりなの!良かったら、今日は送って行こうか?」
シンジ「ホントですか!有難うございます!今日は一日で色々ありすぎて、
ほんと疲れてしまって・・・お言葉に甘えさせていただきますね」ニッコリ
マヤ「(う・・・可愛い・・・)遠慮なんてしなくていいからね!
じゃあ、あと30分位で帰るから待っててね!」
29:
(一方その頃病院では)
レイ「あの時・・・確かにATフィールドの感じがした・・・初号機パイロット・・・
彼は何者なの?ひょっとして、私と同じ・・・・・ダメ、よく分からない・・・」
32:
◆第2話
(学校にて)
老教師「えー、それでは転校生を紹介します。どうぞ、入ってきてください」
シンジ「はじめまして。碇シンジです」
シンジ「親の仕事の都合で、こちらに引っ越してきました。ネルフで
父の仕事を手伝ったりもしているので、たまに休んだり早退したり
するかと思いますが、暖かく見守って頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします」ニコッ
女子一同「(可愛いのに落ち着いててステキ・・・)」「(中学生なのに仕事してるんだって!)」
「(どこの部署だろー?ウチのお父さんに聞いてみようかな?)」
男子一同「(チッ・・・・・・)」
33:
(昼休み)
トウジ「おい転校生!ちょっと話があるんや・・・悪いけど顔貸してくれんか?」
シンジ「うん!いいよ!鈴原君だったっけ?(やっぱり来たか・・・さて・・・)」
トウジ「そうや。ちょっと屋上まで来てくれや」
34:
(屋上)
トウジ「ワイはお前を殴らなアカン!」ボコッ
シンジ「・・・ッ! 一体なんだよ?(なーんてねwww僕を殴った行為を思いっきり
後悔させてやるんですけどねwwwまぁ、1〜2発殴られてやんよwwwwwww)」
トウジ「うるさい!お前、あのロボットのパイロットなんやろ?
お前のヘタクソな操縦のせいで、ウチの妹が大ケガしたんや。」
ケンスケ「悪いね、転校生。コイツこういう奴だからさ。諦めて殴られてやってくれよ」
シンジ「フーン、君達おかしなこと言うね?あの日は、だいぶ前から避難警報が出て、
民間人はシェルターに避難するようになっていたはずだけど?どうして大けがしたのが
僕のせいになるのさ?それって八つ当たり?それに、諦めて殴られてやってくれよって何だよ?
君は手を出してないつもりなんだろうけど、止めもせずに是認するのは、手を出したのと同じことだよ?w」
35:
トウジ「何をゴチャゴチャと!体で分からせたる!!」バキッ
シンジ「くっ・・・」
36:
シンジ「それはそうと、妹さん・・・鈴原サクラさん、市立第参小学校5年1組、出席番号22番・・・
身長145cm、体重38kg、初めてのブラをデパートに買いに行った際に戦闘に巻き込まれて入院中・・・
の事だけどさ、」
トウジ「な、なんでそないな事まで知っとるんや?」ビクッ
シンジ「あ、僕ね、ネルフで特務2佐なんだ。司令(笑)・副司令・赤木博士・僕の順で、
No4なんだよね。それなりに権力はあるつもりだよ?」
トウジ「ハァ?」
シンジ「まぁ、直接関係ないとはいえ、少しは悪いとは思ってるよ?今度お見舞いに行きたいなと
思ってるくらいだし。サクラちゃん、かなり可愛いくて学校でも人気みたいだねぇ。
僕、サクラちゃんとお友達になりたいかも。将来、すっごい美人になるんだろうね?」ニコッ
トウジ「い、妹に近づくんじゃないワイ!!何が2佐じゃ!ワイらと同じ中学生やないか!」
37:
ケンスケ「トウジ、ちょっとヤバそうだよ。謝った方がいいんじゃない?」
シンジ「そういう君のお父さんは、ネルフ施設部の相田3尉だっけ?降格とか左遷とか、
謎の力が働かない事を祈った方がいいんじゃない?あ、そういえば、ネルフ・朝鮮秘密出張所で
人員が足りないとか副司令が言ってたような・・・単身赴任はかわいそうだし、家族で一緒に行って
来たら?あ、行くなら食糧を大量に持って行った方がいいかもね。欠員の原因は職員の餓死か、
食料を買いに中国へ無断で渡ろうとして射殺とからしいからwww」
ケンスケ「勘弁してくれ・・・ください」
シンジ「なんなら、鈴原君のおじいさんとお父さん・・・定年間近の補給班長・鈴原准尉と、
施設部土木課の鈴原2曹もセットにしようかな。あ、下手に食糧持って行ったら、
逆に、仲間に殺されて奪われるかも。こりゃ詰みだねwwwww」
トウジ「こ、この卑怯モンがぁ・・・」
38:
シンジ「卑怯?いきなり人を呼びつけて、2対1で殴りかかって
くる奴らにだけは言われたくないねぇwwwww」
ケンスケ「いや、だから俺は手を出してないだろ・・・ないです」
シンジ「あァ?」
ケンスケ「僕は卑怯者です」
prrrrrrr
シンジ「っと、非常呼集だ。多分例の怪獣が来たから僕は行くよ。君達は早くシェルターに避難しな。
あ、そうそう。好奇心でのぞきに出たりはしない方がいいよ。きっと巻き込まれて死ぬからw
一応、警告はしたからね。自分の行動の責任は、自分が取る事をお忘れなく。」ニコッ
トウジ・ケンスケ「一体何だアイツは・・・・・・」
39:
(シェルターにて)
トウジ「っそれにしても、アイツはムカツクのぉー」
ケンスケ「ホントだよね。良く考えてみれば、あの歳で2佐とかありえないよ。フカシさ、フカシ。」
トウジ「そうなんか?」
ケンスケ「ちょっとさ、パパのコンピューターをハッキングしてネルフに侵入してみたんだけど・・・
あいつの給与明細見たら、3等兵だってさwwwさ ん と う へ い wwwwww」
トウジ「それってどれくらいなんや?」
ケンスケ「普通は高卒で入隊するやつが2等兵から始まるんだけど、転校生は
それよりも下ってことwww2佐とかハッタリもいいとこだねwwwwww」
トウジ「なんや、ホンマにフカシかいなw焦って損したわwwwww」
ケンスケ「まぁ、折角だからさ、抜け出して3等兵殿の戦いでも見てあげようよwww」
トウジ「せやなwww・・・ちょっと、いいんちょ!ワイら便所や!」
ヒカリ「もう!ちゃんと済ませておきなさいよね!」
40:
(ネルフ)
シンジ「で、作戦は?葛城作戦部長殿?」
ミサト「敵のATフィールドを中和しつつ、出撃と同時にパレットガンを連射、
間合いを取って様子見してから格闘戦で撃破よ!」フフン
シンジ「目からビームとか、撃滅のセカンド・ブリットとか使っちゃだめ?」
ミサト「だ〜め♪というのもね・・・予算をかけて作った武器を使わないってのは、
大人の事情的に困るのよ・・・次の予算も出ないし、改良も出来ないし・・・」
シンジ「大人って面倒ですねぇwメンツや予算にこだわって死んだら
元も子もないでしょうに・・・しかもその予算って、国連が全世界から
富を集めてるんですよね?セカンドインパクトで経済大打撃の国は餓死者も出てるでしょうに・・・」
ミサト「うっ・・・で、でも、あなただって勝てばボーナス1億円じゃない!
人の事は言えないわよ?私なんて薄給でいつもピーピーなのに!」
41:
シンジ「僕なんて安いもんですよ。前にも言いましたけど、全世界の人間の命を守って、
一人あたり1円ももらってないんですから。そもそも、そのパレットガンとやらを作るのに
幾らかかったんです?10億?100億?500億??それに、無駄なお金ではなく、ちゃんと
有効活用しようと思ってますし。そもそも、薄給というけど、葛城1尉だってそれなりに
貰ってるじゃないですか。普通の人なら、奥さん子供を養って十分な額ですよ。
リツコさんに聞きましたけど、ピーピーなのは、無計画に飲み歩いたりビールを
ケース買いしてるかららしいじゃないですか。お金が無いなら発泡酒で我慢しなさいよ。
どうせロクに味も分からないんでしょうに。じゃなければ文句言うな!
アルコールばかり飲んでるから脳細胞が死んで無能になるんじゃないんですか?www」
ミサト「くっ・・・(クソガキがぁ〜!ちょっと言い返したら3倍返しじゃないのよ!
しかも全部事実だから何も言い返せないし!!!)」
シンジ「まぁ、おっしゃりたい事は分かりますから、今回は葛城1尉の案で動きますよ。
但し、戦闘の状況によっては、臨機応変に行動します。宜しいですね?」
ミサト「大丈夫!私の作戦はパーペキよんっ!」
42:
(第4使徒・シャムシェル戦)
シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ・・・」ダダダダダダダダダッ
ミサト「馬鹿!煙で敵が見えない!脳みそついてんの!?」
発令所一同「(いや、それ貴方の発案した作戦じゃ・・・)」
シンジ「(ま、いまんとこ、僕のシナリオの通りなんですけどねw
まぁ、今は好きに言っておくがいいさwwwwww)」ニヤニヤ
シンジ「うわっ!煙の中から、光の鞭がー(棒)」
シンジ「あああー!足を掴まれたーーー投げられるーーーあーーーれーーーーー(棒)」
シンジ「(あ、やっぱりあのバカ二人がシェルターから抜け出してる。
バカに付ける薬は無いってホントなんだなぁ。ま、警告はしたし、
自分の行動の結果は自分の人生で取ってもらいましょうかね。)」
43:
トウジ・ケンスケ「やばい!こっちにくr」
シンジ「・・・ぁーれーーーーーーーー(棒)」ドンッ!グチャ!!
シンジ「(うえ、ハンバーグこねた時みたいな感触が伝わってきた・・・
カヲル君の事思い出しちゃったよ・・・暫くハンバーグ作れないな・・・
・・・まぁ、可哀想だし寝覚めが悪いから、命までは取らないよ。
但し、君達の足は一本ずつ貰うけどね)」
シンジ「(これでこの二人が4号機のパイロットに選ばれる事は無い。つまり、
サクラちゃんを殺してコアにインストールされる事も無い。
よってサクラちゃん生存ルートが確保可能・・・我ながら策士だなぁw)」
シンジ「たっ、大変です!僕人を轢いちゃいました!あー、なんてことをーーー(棒)」
ミサト「な、何ですって?」
リツコ「マヤ、解析して」
マヤ「・・・シンジ君の同級生の二人です!意識を失っています!足が・・・
ウッ・・・足が初号機の手の下敷きになっています・・・・・・・・」ウプッ
ミサト「なんであんな所にガキが居るのよ・・・」
リツコ「おおかたシェルターを抜け出してきたのでしょう。
非常出口が開いてるわ・・・・・・自業自得ね。」
44:
シンジ「あ、じゃあ当初の予定通り接近戦に
しますね。もう内部電源4分切ってますし。」
ミサト「シンジ君待ちなさい!一度撤退よ!本部に
戻って来て!電源が切れたらおしまいなのよ!!」
シンジ「雇用契約書第12条1項に基づき、作戦拒否権を発動します。
葛城1尉は、以降別命あるまで通信しないように。うぉぉぉぉぉぉ!!!」
シンジ「(シャムシェル・・・ごめんね、ラミエル戦に備えて、S2機関貰うね)」ダダダダダダダダッ
ミサト「馬鹿!また煙で状況が見えないじゃないのよ!学習能力ゼロじゃない!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ブチブチブチッ!!ドーーーーーン!!
45:
シンジ「(ふう、S2機関取り込み完了っと。自分のコアに偽装して・・・
それにしても、取り込むときに爆発する特性はなんとかならんもんかねぇ。
ATフィールドで規模を抑えるからいいけどさぁ)」
マヤ「し、使徒沈黙・・・自爆したようです・・・パターン青消失しました・・・」
リツコ「(・・・あの時、一瞬内部電源のカウンターが∞(無限)になった・・・
計器の誤作動?ちょっと気になる挙動だわね・・・後でチェックしておかないと)」
シンジ「あ、所で救急車手配しました?放っておくと、あの二人死にますよ?」
ミサト「(ヤベッ忘れてた・・・)付近の医療班は至急現場に急行!止血を最優先に!」
46:
(数日後の夜)
ピンポーン
マヤ「はーい、どちらさまですかー?」
シンジ「あ、マヤさん、僕です。シンジです。」
マヤ「あら、シンジ君?今開けるわねー」
47:
マヤ「こんばんは、シンジ君」
シンジ「すみません、突然・・・あの、豚の角煮と煮玉子作ったんですけど、
ちょっと作りすぎちゃって・・・よかったらおすそ分け貰ってくれませんか?」
マヤ「まぁ!シンジ君が作ったの!?ありがたくいただくわね!
・・・あ、そうだ!晩御飯はもう食べたの?」
シンジ「え?あ、いや、まだですけど・・・」
マヤ「じゃあ、良かったらウチで一緒に食べない?私も丁度準備してたの。
おすそ分けをもらったから、二人前なら大丈夫よ!」
シンジ「あ、じゃあお言葉に甘えて・・・なんかすみません
(と、ここで寂しげにちょっと陰のあるスマイル)」ニコ
48:
シンジ・マヤ「それでは、いっただっきまーす!」パク
マヤ「美味しい!これ本当にシンジ君が作ったの?トロットロにやわらかくて、
味がすごくしみ込んでる・・・でも全然油っこくない・・・」パァァ
シンジ「マヤさんこそ、このダシ巻玉子は絶品ですよ!こんな美味しい手料理食べさせて
もらえて、僕は幸せです。マヤさんの旦那さんになる人は地球一の幸せ者ですね」ニコニコ
マヤ「もう、お上手なんだからぁ。それに、旦那さんに
なる人なんてぜんっぜん心当たりもいないよー?」ニコニコ
シンジ「えっ!そうだったんですか!?
よーし、ボク立候補しちゃうぞ〜なんてw」アハハ
マヤ「こらこらっ!年上をからかっちゃダメだぞ〜」ウフフ
49:
シンジ・マヤ「ごちそうさまでした!」
シンジ「いや〜美味しかったです。美人なおねーさんと一緒に食べると、より美味しいですね!」
マヤ「はいはい、お上手なんだから」ニコニコ
シンジ「・・・本当なんですけどね。あ、でも・・・」
マヤ「でも・・・?」
シンジ「あ、いえ、やっぱいいです。」
マヤ「フフ。遠慮しないでおねーさんに話してごらん?」
シンジ「あの・・・独りで部屋に居たら・・・なんか、急に人恋しくなっちゃって・・・
3日前の事とか頭がグルグルして・・・僕・・・大事なクラスメートに大けがさせちゃって・・・」ウツムキ
50:
マヤ「うっ・・・私もあの画はちょっとトラウマかも・・・・・・でもシンジ君、あれは仕方なかったのよ。
不可抗力なのよ?ここだけの話、葛城1尉の指揮にも問題あったと思うし、使徒の能力も
あの時点では不明だったし、なにより、シェルターを勝手に抜け出した二人が悪いわ。
仕方のない事だったし、一命はとりとめたんだから気にしちゃダメ!」
シンジ「でも僕・・・トウジとケンスケの片足を奪ってしまった・・・僕が・・・
僕がもっとしっかりしていれば、あんな事にはならなかったかもしれないんです・・・」フルフル
マヤ「心配しないで・・・シンジ君はよくやっているわ・・・」ギュッ ナデナデ
シンジ「マヤさん・・・僕・・・僕・・・・・・・・・!
(うひょーーーーー!!確変キタコレwwwみ な ぎ っ て き たwwwww)」グスッ ギューッ
51:
マヤ「(しっかりしているようでも、まだまだ子供だもんね、お母さんも小さい頃に
亡くなってるし、お父さんはあんなだし・・・一人でツラかったんだよね。)
大丈夫・・・シンジ君は頑張ってるもの。人類を救う立派なお仕事をちゃ〜んと
やってるんだから。おねーさんは、シンジ君の活躍を全部見てるゾっ」ナデナデ
シンジ「マヤさん・・・ありがとうございます・・・本当にありがとうございます・・・
(いやホントマジでありがとうございます・・・やわらかいナニかが超当たってます!
僕幸せですっ!角煮作って良かった!!)」グスッ ギューッ
52:
マヤ「・・・落ち着いた?」
シンジ「・・・はい」ニッコリ
マヤ「・・・ねぇ、良かったら今日は泊まって行く?」ニコニコ
シンジ「えっ(そんな・・・僕だって心の準備がまだ・・・///)」
マヤ「また一人になったら、思い出しちゃうでしょ?今日は眠くなるまで、
色々お話しよっ?予備のお布団はあるから、並んで一緒に寝よ?ねっ!そうしよっ?」
シンジ「すごく嬉しいんですけど・・・マヤさんに悪いですよー
(ちっ!そういう事か・・・でも、心の距離を縮める大チャーンス!だね)」
マヤ「遠慮しなくていいの。それに・・・私も3日前の事思い出しちゃって・・・
ちょっと一人は怖いなぁ・・・なんてね」フフ
シンジ「マヤさんは本当に優しくて素敵なお姉さんですね。じゃあ、お言葉に甘えて・・・」ニコニコ
マヤ「そうこなくっちゃ!」ニコニコ
53:
(その夜)
マヤ「・・・あ、そうだ、この間シンジ君が言ってた・・・」ウツラウツラ
シンジ「何でしたっけ?」
マヤ「ほら、私の声が・・・声優さんにそっくりだって・・・」ウツラウツラ
シンジ「あぁ・・・長沢美樹さんですね・・・」
マヤ「気になったから、ネットで調べてみたの・・・
”ニッコリ動画”で動画も見たんだよぉ・・・」
シンジ「声、そっくりでしたでしょ?」
マヤ「もう、ビックリしちゃった・・・生き写しみたいなんだモン・・・
ほんと、ふしぎな事もあるものねぇ・・・」ウツラウツラ
54:
シンジ「マヤさん・・・美人で、優しくて、包容力があって・・・
あのリツコさんの右腕で・・・その上、声までステキだなんて、反則ですよ・・・なんて///」
マヤ「アリガトね・・・ウフフ・・・せんぱいの・・・みぎうで・・・かぁ・・・・・・
でも、もっともっとがんばらないと・・・なぁ・・・」
シンジ「リツコさん、言ってましたよ。マヤさんが居るから、
安心して研究に専念できるって・・・もうマヤさん無しでは考えられないって・・・」
マヤ「そっかぁ・・・うれしいなぁ・・・せんぱい・・・私の事を見てくれてるんだ・・・
シンジ君も・・・うれしいなぁ・・・・・・ありがとうね・・・・・・・・・」ニヘラ
シンジ「マヤさんは・・・十分頑張っていますよ・・・」
マヤ「う・・・ん・・・・・・・・・・・・・」スーーー スーーー
シンジ「・・・おやすみなさい、マヤさん。
(やっべ!寝顔超カワイイ!マジやっべ!!)」
57:
エヴァの逆行ものは久し振りな気がする
期待乙
69:
◆第3話
(第5使徒・ラミエル戦前日)
シンジ「明日はラミエルが来る日か・・・」
シンジ「過去4回、静止も聞かずに毎回急な出撃をされ、毎回大けがさせられたけど・・・
今回はどんな手を使ってでも阻止してやる・・・!
こっちにはS2機関があるから、ポジトロンライフルも要らないし・・・」
70:
(ミサト宅)
ピンポーン
ミサト「は〜い」
クロヌコ「葛城さーん!クール宅急便でーす!!」
ミサト「ん?誰からかしら・・・えっ!?シンジ君から!?」
ミサト「・・・キンッキンに冷えたエビチュ2ケースと・・・セカンドインパクト以来、
もう滅多に手に入らない、立派なタラバガニ・・・・・・!
はは〜ん!さては、今までの私に対する態度へのお詫びね?
ん〜カワイイ所あるじゃな〜い♪今度会ったらシンちゃんって呼んであげよ♪♪」
71:
ミサト「では、さっそく一本・・・」プシュ
ミサト「ッ〜〜〜かぁ〜〜〜〜〜っ!!この一杯の為に生きているのよねぇ〜〜〜!!」
ミサト「あ〜〜〜!カニうめぇwwwwwエビチュうめぇwwwwwwwwww」モグモグゴクゴク
ミサト「ん〜今日は特別な日って事で・・・あと一本だけ♪」プシュ
ミサト「あ、でも、最近仕事頑張ってるから、自分へのご褒美も必要よねん♪あと一本・・・」プシュ
ミサト「ん〜もうだいぶ飲んじゃったけど、タラバの足はまだ残ってる・・・
ちょっとキリが悪いからあと一本だけ♪」プシュ
ミサト「・・・あ、肩の肉が食べられるの忘れてた!んもぅ、仕方ないわねぇ」プシュ
72:
(ラミエル来襲)
マヤ「パターン青!使徒です!」
冬月「作戦部長はまだ来ないのか!一体何をやっているんだ」
日向「葛城1尉、連絡がつきません!」
シンジ「(ククク・・・計画通り・・・!象でも眠るレベルの睡眠薬・・・
ビールの力と合わされば・・・いくら人外ビア樽女でも逃れられない・・・)」クックック
シンジ「まぁみなさん、無能が居ようが居まいが、状況はそれほど変わりませんよ。」
リツコ「・・・それもそうね。」
73:
シンジ「副司令!リツコさん!僕から作戦の提案があります!」
リツコ「言ってみて?」
シンジ「はい、まずあいつの能力が分からないので、威力偵察を提案します。
エヴァのダミーバルーン投入及び、自走砲等による攻撃への反応を確認してはどうでしょうか?」
リツコ「副司令!私は問題ないと思いますが」
冬月「私もそれで良いと思う。では、早やりたまえ」
74:
ラミエル「ら〜〜〜♪」チュドーーーン
マヤ「敵、光線のようなものを発射しました!ものすごいエネルギーです!!」
リツコ「そのまま射出していたら危険だったわね・・・
ミサトなら偵察無しで出撃しかねないわ・・・」
シンジ「(リツコさんは何でもお見通しだなぁ・・・)」ニコニコ
マヤ「解析結果出ました。あれはATフィールドを収束した加粒子砲です!
また、自走榴弾砲による遠距離射撃を行った結果、強いATフィールドの展開が確認されました!」
マヤ「敵、本部直上で停止、ドリルのようなもので地面を掘っています。
あ!第一装甲板に穴が空き始めています!!」
リツコ「策なしでの接触は危険ね・・・碇司令(笑)、一旦様子見とし、時間を下さい。」
ゲンドウ「・・・許可する。30分以内に何か考えろ」
リツコ「シンジ君!一旦戻ってきて!!」
シンジ「(・・・さぁ、歴史が変わって参りましたw)ハイ!」
75:
(ブリーフィングルームにて)
リツコ「さてと・・・困ったわね。あのATフィールドを打ち破って攻撃するには、
莫大なエネルギーが必要よ。かといって、ATフィールドを中和しようとすると、
あの光線の攻撃に晒されてしまうわ。」
シンジ「・・・さっき、夢を見たんです。」
リツコ「えっ?」
シンジ「エントリープラグで待機してる時・・・母さんの夢を見ました」
リツコ「そ、それで?」
シンジ「何か、『エヴァの力でエネルギーを蓄積&増幅して一気に打ち出すことが出来る・・・
シンジの好きだった、アレのイメージでやってみて・・・』って言ってました。何か、妙にリアルな夢だなぁと。」
リツコ「ふ、不思議な事もあるもんねぇ・・・」汗
76:
(司令室で様子をモニターしている二人)
冬月「(ユイ君・・・ひょっとして目覚めているのか!?あぁ、ユイ君・・・)」
ゲンドウ「ユイ・・・」
冬月「碇司令(笑)、どうするかね?」
ゲンドウ「・・・シンジにやらせよう。ダメなら戦自のポジトロンライフルを徴用すれば良いだけの事だ。」
冬月「万が一ダメだった場合、シンジ君が危険ではないかね?」
ゲンドウ「・・・問題ない」
冬月「流石、碇司令(笑)殿だな。実の息子であろうと区別は無しか。ご立派だな。」
ゲンドウ「冬月、前にも言ったが、シンジが居ない時は(笑)を付ける必要は無い」
冬月「ああ、そうだったな、碇司令(笑)」
ゲンドウ「・・・・・・(コロス・・・イツカコロス・・・)」
冬月「・・・私を殺しても構わんが、後の面倒事は
全部自分でやるんだぞ。その点は忘れるなよ。碇司令(笑)」
ゲンドウ「・・・何をおっしゃいます冬月先生、
私はそんなことカケラも考えていませんよ(チッ)」
77:
(同時刻、コンフォート17マンションの一室)
ミサト「んごーーーーーー!ぐがーーーーーー!!」
ペンペン「クワッ!クワックワワッ!!クワワワーッ!?(起きろビア樽!怪獣来てんぞ!!クビになったら俺の飯はどうなる!?)」
ミサト「フゴ〜〜〜〜〜〜〜!!」
ペンペン「クワッー!!(起きろー!!)」
78:
(ネルフ本部)
リツコ「それでは、不在の作戦部長に代わり、作戦を説明します。エヴァ零号機・初号機は、
双子山山中のポイントAに展開。エヴァ初号機はその場でエネルギーを蓄積及び増幅。
十分な量に達した所で、両機は使徒を見通せるポイントXに移動。零号機は盾を持って防御。
初号機は攻撃を実施、使徒を撃滅。失敗した場合は、やかに撤収ないし、
両パイロットの状況判断により臨機応変な対応を実施。」
レイ「了解。」
シンジ「了解!(オラ、なんだかワクワクしてきたゾwwwww)」
79:
(出撃前)
レイ「碇君・・・」
シンジ「何だい?」
レイ「貴方は死なないわ。私が守るもの。」
シンジ「君は死んでもいいのかい?」
レイ「私が死んでも代わりは居るもの」
シンジ「そうだね、君は二人目だもんね。地下に予備が一杯いるもんねw」
レイ「!?・・・そう、知っているのね。碇司令に聞いたの?」
シンジ「あのクソ髭がそんな事教える訳ないだろ?」
80:
レイ「お父さんの事をクソ髭なんて言うもんじゃないわ」
シンジ「あの男は綾波の事を道具としてしか見てないよ。絆なんて嘘っぱちさ。
あいつは母さんに会えればそれでいいんだよ。」
レイ「そんな事信じないわ」
シンジ「じゃあ、生きて帰ってこれたら、証拠を見せてあげるよ。だから、死に急ぐ事は無いよ。」
レイ「わかったわ。さよなら。」
シンジ「・・・(さよなら・・・か)」フフッ
81:
(出撃)
リツコ「シンジ君、準備はいい?」
シンジ「はい!大丈夫です!」
リツコ「いいこと?くれぐれも、エネルギーが溜まるまでは使徒からは身を隠しておくのよ」
シンジ「わかりましたっ!!」
日向「では、エヴァンゲリオン初号機、発進!」
82:
シンジ「(さてと、集中集中・・・S2機関をこっそり起動して・・・)」
リツコ「それでは、送電量50%増加!」
マヤ「はい!(シンジ君・・・がんばって!)」
シンジ「あっ!パワーがなんか手の方に集まってきました」
マヤ「初号機の手にエネルギーが蓄積されていきます!」
リツコ「すごいわね・・・一体、どうやってるのかしら・・・」
シンジ「か〜〜〜〜〜〜〜〜め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
マヤ「使徒に動きあり!エヴァ両機の方向へ加粒子砲発射しました!」
リツコ「まずい!山ごと貫く気ね!レイ、防御を!!シンジ君はエネルギー増幅急いで!!」
レイ「了解。」
83:
シンジ「(・・・・・・ま、僕のシナリオ上、盾の持つギリギリまでは
見物させてもらいましょうかねwあのイベントは外せないしwww)」
シンジ「は〜〜〜〜〜〜〜〜め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」
レイ「くっ・・・」
マヤ「零号機の盾、80%溶融!もう持ちません!!」
リツコ「シンジ君!!」
シンジ「波ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」ドォォォォォォォーーーーン
ラミエル「キャーーーーーーーーーーーーー」ドカーーーン
84:
日向&青葉「(子供の頃、この技出せると本気で思ってたなぁ・・・・・・)」シンミリ
マヤ「パターン青消滅!使徒活動停止しました。初号機は健在、
零号機は擱座(かくざ)しており、パイロットの状態不明です!」
リツコ「零号機のエントリープラグ、強制排出!急いで!」
シンジ「ボクが行きます!」
85:
シンジ「綾波ぃ〜!生きてるか〜い!?」
レイ「くっ・・・・・・だ、大丈夫。生命に別条は無いわ。」
シンジ「戦いに出る時に、さよならなんて言うなよ・・・そんなさびしい事言うなよ・・・」グスッ
レイ「碇君・・・泣いているの?何故?」
シンジ「綾波が生きててくれて嬉しいからさ!ヒトは、嬉しい時も泣くんだよ?
(フヒヒ・・・このイベントだけは何度やっても外せないね!)」グスッ ニコッ
レイ「そうなのね・・・私は何て言えば良かったの?」
シンジ「いいかい?ああいう時は、『バイにゃん♪また会うニャ♪』って言うのが
普通のヒトなんだ。事情は分かってるけど、それでも綾波はヒトだよ。」
86:
レイ「そう・・・また会えた時は何て言えばいいの?」
シンジ「そういう時はね、『シンちゃんにまた会えて嬉しいニャ♪』って言うんだよ」
レイ「分かったわ・・・シンちゃんにまた会えてうれしい・・・ニャ」
シンジ「よくできました」ニコッ
レイ「・・・」ニコ
シンジ「あ、でもね、もう一つ教えておくと・・・」
レイ「何?」
シンジ「さっき教えた挨拶は、年上とか目上の人、あと同性の人にやるとすごく失礼になるんだ。
だから、同じ年か年下の、良く知ってる男性限定にしないとだめだよ。
特に、父さん(笑)にやるのは絶対ダメだね。(ま、その条件に合うの僕だけなんですけどねwww)」
レイ「わかったわ。気を付ける」コクコク
シンジ「さ、喋ってると体力を消耗するから、少し休みな。
医療班が来るまで、僕が抱きかかえててあげるから。」
レイ「そうね・・・少し眠るわ・・・・・・」
シンジ「(あー綾波やわらかあったかいなぁ)」ホッコリ
87:
(同時刻、コンフォート17マンションの一室)
ミサト「ん〜〜〜加持ぃ〜〜〜ゴムつけてってばぁ・・・・・・ムニャムニャ・・・」
ミサト「ちょっと、やぁ〜だぁ〜〜〜〜・・・」ムニャムニャ
ペンペン「クワー・・・(だめだこいつ・・・)」
ミサト「ん〜〜〜だめぇ・・・出ちゃうってばぁ・・・あっ・・・」ジョロロロロロロロロロロロロ〜
ミサト「加持のバカぁ・・・ムニャムニャ・・・」ホワー
ペンペン「ク、クワ! クワーーー!!(く、くっせ!まじくっせ!!)」ダダダッ
ミサト「ぐへへへへへへ・・・」Zzz
88:
(翌日)
ミサト「も、申し訳ありませんでした・・・」
冬月「なるほど、酒をしこたま飲んで、目が覚めたら丸々30時間寝ていた・・・と」
ミサト「返す言葉もございません・・・(しかも全力でお漏らししてたなんて
言えない・・・これだけは絶対に言えない・・・///)」
冬月「・・・一体どれくらい飲んだのかね?」
ミサト「あの、ビールをほんの数缶・・・でして」
冬月「正確には?」
ミサト「500ml缶で・・・18本・・・・・・デス」
シンジ「(マジかよこいつ・・・9リットルって・・・
30時間も寝てて膀胱破裂しないのかな?・・・あっ(察し))」
89:
冬月「・・・いい大人なんだから自制してもらいたいものだね。もう30歳だったかな?」
ミサト「違います!まだ29歳ですっ!」キリッ
冬月「大して変わらないだろうが・・・」ハァ
シンジ「・・・ちょっと気が緩み過ぎてるんじゃないですか?葛城3尉」
ミサト「ちょっと、私は1尉よ!なによ3尉って?」
シンジ「ん?軍人にとって最大の屈辱、降格処分だけど?減俸も40%を1年、
ボーナス査定もそれなりに連動ね。あと、上官にその口のきき方はないよね。」
90:
ミサト「えっ・・・・・・そ、そもそも、あのビールはシンジく・・・碇特務2佐殿が
贈ってきたものじゃないですか!クール便でキンッキンに冷やしてすぐ飲めるように
しておいて、美味しいおつまみまでつけて・・・原因はあなたにもあるのよ!」
シンジ「ほぇ???僕そんな贈り物してませんけど?(うっそぴょーーーんwww)」
ミサト「・・・! 副指令!これは何者かによる妨害工作の疑いがあります。
私宛に碇特務2佐名義でビールが2ケースに高級なツマミが来たのは事実ですし、
睡眠薬か何かが仕込まれていた可能性もあります!!」
冬月「事実であれば処分は撤回しよう。証拠を提出したまえ」
ミサト「ハッ!」
シンジ「(まぁ、睡眠薬成分はキレイサッパリ消えてるんで、
決定的証拠は出てこないんですけどねwwwwww)」
91:
(後日)
リツコ「提出を受けたビールやカニの残骸をを分析しましたが、
特に異常は見つかりませんでした。但し、送り状の番号を
宅配業者に紹介した所、データ登録の無い番号で、かつ、当日に
配達した人間の心当たりも無いとの事で、不審な点は残ります。」
ミサト「ほらっ!やっぱり怪しいじゃないの!シンジく・・・
碇特務2佐も知らない荷物って言ってるし!!」
冬月「・・・どうかねシンジ君?」
シンジ「そうですね、不審な配達であることは事実ですし、
降格はやりすぎかもしれませんね。」
冬月「そうかね」
ミサト「(いよっしゃぁー!シンジ君もイイトコあるじゃない!)」
92:
シンジ「とはいえ、ビール500ml缶を一晩で18缶は常識外れですし、薬物反応も
無かったという事で、単純にハメを外して飲み過ぎた疑いはぬぐえませんねぇ」
ミサト「(ぐぬぬ・・・上げて落とす・・・なかなかやってくれるわね・・・)」
冬月「では、シンジ君はどうすればいいと考えているのかな?」
シンジ「そうですねぇ・・・まぁ、使徒が来ているのに、無能とはいえ
作戦部長が居なかったのは重大な問題ですから・・・
減俸20%を3か月って所ではないでしょうか。」
ミサト「ぇ・・・」
冬月「ふむ、そうかね」
シンジ「単なる懲罰というよりは、お酒等の嗜好品に使えるお金を減らす事により、
大人として、お酒との付き合い方を見直して頂きたいと考えています。」
93:
ミサト「ちょっと!何なのよ!ガキが偉そうに大人に向かってしゃべるんじゃないわよ!
あんたに酒の何が分かるのよ!そもそも飲めない年齢のくせに!!!!!」
シンジ「・・・そうですね、上官とはいえ、確かに、飲めない年齢のガキが
お酒との付き合い方を語るのは失言でした。失礼しました。」
ミサト「わ、わかればいいのよ・・・(フンッ!ガキが!調子に乗るんじゃないわよ!)」フフン
シンジ「では、ガキでも指摘できる事実を述べさせて頂きますと、葛城1尉が定時帰りして
飲み歩いている間、本来あなたがやるべき書類仕事を押し付けられ、
連日連夜残業・休日出勤の日向2尉についてはいかがお考えでしょうか?」
冬月「それは本当かね?」
ミサト「あ、あれは・・・その、日向2尉が仕事をやってくれるっていうから・・・」
シンジ「ここに、使徒襲来以来の勤務時間データがありますが、葛城1尉の残業時間は月平均20時間。
日向2尉の残業時間は、月平均180時間。過労死認定ラインの単月100時間を遥かに超えておりますので、
このままですと、死ぬか鬱病になりますね。代休も何日溜まっていることやら。」ハァ
ミサト「なっ・・・」
94:
シンジ「仮に日向2尉本人が仕事をやると言ってきたとしても、上司として部下の労働時間や労働内容を
一切把握していない無能、もしくは、全て分かっていて仕事を押し付けているクズという事になりますねぇ。
仮に無能という事であれば、葛城1尉の提出する人事評価等は一切信用できるものではなく、与えられている
階級や作戦部長という立場が適切かどうかが疑わしくなります。また、クズという事であれば、職務への
専念義務違反となりますね。
普通の会社のやる気のないサラリーマンとかバイトならともかく、ここは人類を救う国際機関の
最前線で、しかもその組織の幹部なのですから、いずれにしても言い訳は立ちませんね。」ニッコリ
ミサト「でっ、でも、私の仕事は使徒が来た時の作戦や、エバーの指揮が最重要なんだし!」
95:
シンジ「えーと、僕の知る限り、第3使徒戦では敵の目の前に射出して『歩け』が作戦で、第4使徒戦では、
パレットガン斉射を指示しておいて、それに従ったら『バカ』とか『脳みそついてんの』とか言われた気が
しますが、何か一つでも有効な指揮や作戦がありましたでしょうか?
そして、第5使徒戦では飲み過ぎて無断欠勤という・・・。これって、どうなんでしょうかねぇ?」ニッコリ
ミサト「くっ・・・(しまった・・・コイツはこういう奴だった・・・さっき素直に謝っておけば・・・
まずい・・・使徒戦の前線から外れたらお父さんの復讐が出来なくなるじゃない・・・
それにエビチュも飲めなくなるし・・・・・・私の人生の楽しみが無くなっちゃうわ・・・チッ)」
冬月「なるほどな、シンジ君の指摘は事実とデータに基づいた客観的な指摘だな。葛城1尉、何か反論はあるかね?」
ミサト「・・・返す言葉もございません。結果を出せるよう、心を入れ替えて猛省致します。申し訳ございませんでした。」
96:
シンジ「ま、人事配置は碇司令(笑)の意向もそれなりにあると思いますので、
降格させると作戦部長でいられなくなりますし・・・
まずは、遊びに使えるお金を減らす事により、仕事や部下との向き合い方を見直して
頂きたいと思います。その結果如何では、信頼を回復する事も出来るでしょう。
というわけで、減給30%を半年間で決定して宜しいでしょうか、副司令。」
ミサト「ちょ・・・さっきよりも額と期間が増えてるじゃない!」
シンジ「あァ?お前、たった今、心を入れ替えて猛省するって言ったばかりじゃねーか。
何だ、さっきの言葉は嘘か?ネルフなめんなよ?お前今、全世界25億人の人間裏切っとるんやぞ?
そこんとこ理解してないから、ナメた勤務態度になるんとちゃうんか?あぁン?やっぱり葛城2曹になるか?
そもそも、お前なんかを幹部にしとくのも、世間様に申し訳がないんじゃクソが!
幹部どころか患部じゃねーか無能が!!」ギロッ
ミサト「うっ・・・(ま、まずい・・・しかも3尉だったのが
いつのまにか2曹になってるし・・・・・・
こいつに歯向かうとまじでヤベぇ・・・・・・)」ガクガクブルブル
97:
冬月「まぁまぁ葛城君、碇特務2佐の言葉をちゃんと聞いていたのかね?」
ミサト「え?」
冬月「彼は、君にチャンスをくれているんじゃないかね。要は、有能な人間になってくれれば
許すと言っているんだよ。減俸だって、罰というよりは、自分自身を見つめなおすために
余計なお金を渡さないという主旨じゃないか。つまり、信頼を回復すれば、その時点で
必要のない処置になる・・・という解釈も出来るのではないかね?」
ミサト「ほ、本当ですか・・・?」
シンジ「(ニッコリ)」
98:
冬月「本来なら切り捨てられても仕方のない所を、チャンスを与えてくれる。
碇特務2佐、若いにもかかわらずなかなか大した上司じゃないかね。
君の方が大人だ年上だと思うなら、仕事で見返してやればいいではないか。
ここはひとつ、いい機会だと思って、気持ちを入れ替えて、頑張ってくれたまえ。
(・・・ゲンドウ(笑)よりも遥かに指揮官向きだな・・・さすがユイ君の息子だ。
父親に似なくて本当に良かった。本当に。)」
ミサト「は、はひっ・・・」ウルッ・・・グスッ・・・グスッ・・・
リツコ「(無様ね・・・副司令とシンジ君に完全に手玉に取られてるじゃない・・・
こんなの、『悪い警官と良い警官』の典型的なセオリーじゃない・・・情けないわ)」
シンジ「では葛城1尉・・・戻ったらまず何をやりますか?
この後の仕事に優先順位を付けてみてください。」ニコッ
ミサト「はい・・・まずは・・・・・・」
シンジ「まずは?」
99:
ミサト「日向2尉の件は本当に申し訳ないと思うので、今週、彼に平日3日間の
有給休暇を与えられるよう、業務を調整します。もちろん、私自身が率先して働きます。」
シンジ「それはとても良い事ですね。他には?」ニコニコ
ミサト「併せて、対・使徒戦で有効な策を出せるよう、戦略や戦術、
使える装備などを改めて確認したいと思います」
シンジ「それも良い事ですね。ネルフのみならず、戦自や国連軍などとも共闘ないし、
上手に利用出来るような広い視点を持てるとなお良いですね。使徒は人間の常識外ですので、
予測は大変だと思いますが、攻撃する側の目線に立って対策を考えてみるのも良いかもしれませんね。」
ミサト「攻撃する側の目線・・・ですか?」
シンジ「使徒は、要するにここを突破して、地下のアダムと融合したい。
ここは恐らく間違いありませんね?(本当は、地下にあるのはアダムじゃないけどねwww)」
ミサト「そう・・・だと思います」
シンジ「突破するためには、エヴァ・・・ひいてはネルフが邪魔。
では、ネルフやエヴァを潰すためにどんな攻撃が考えられますか?」
100:
ミサト「物理的に、ものすごい力で突破する・・・近接戦闘や、遠隔兵器によって
・・・が、実際にあった事ですし、まず思いつく事です。」
シンジ「そうですね。では、他には?どんな絡め手を考えてもいいですよ。
一緒にブレーンストーミングしてみましょう。」
ミサト「私なら・・・もしパイロットが乗っている事が分かれば・・・
パイロットを潰す事を考えます。肉体的に、または精神的に。
パイロットが居なければエバーは動きません。」
シンジ「それもありそうですね。僕や綾波が狙われた時は、予め対策を
練っておいて、是非守って欲しいですね。他には?」ニコニコ
ミサト「何でもありというなら・・・例えば、宇宙から遠隔攻撃します。
現状、ネルフは宇宙空間に対する対策を持っていません。」
リツコ「(宇宙か・・・念のため考えておかないとダメね)」
シンジ「(うおっ・・・脳みそぶっ飛んでるだけあって、追い込んで考えさせたら
いい勘発揮するなぁ・・・無能と思ってたけど、あなどれないなぁ)
・・・なるほどなるほど、他には?」ニコニコ
101:
ミサト「他には・・・例えば、水中から攻めていったり、上からではなく、
地中から堀って上がってくるような作戦があると思います」
シンジ「可能性としては十分あると思いますよ。他には?」
ミサト「あとは、自分の得意なコンバットフィールドに敢えておびき寄せて、
罠を張る手もあります。地の利を考えるのは戦術の初歩です。」
シンジ「そうですね、相手も命がけなので、知恵をつける可能性は十分にありますね。他には?」
ミサト「うーんと・・・うーんと・・・・・・あ、そうだ。何らかの形でMAGIを潰します」
シンジ「ほう?そのココロは?」
ミサト「MAGIの破壊は本部・・・ひいては第参新東京市の破壊と同義。もし、使徒がMAGIの存在を知れば、
狙われてもおかしくないと思います。そういう意味では発電システムなども狙われる可能性があると思います。
あと、ハッキングとか電磁パルスのようなものも怖いですね。」
シンジ「なるほど、MAGIの存在に気付かれたらありそうですね。」
ミサト「後は・・・・・・、潜入作戦。敢えて虫とか細菌レベルの小さいサイズになって、
気付かれないように潜入したり、人に化けるか人間を操ってネルフに潜り込む作戦も有効だとおもいます。」
シンジ「(なにこの人、勘が良すぎて怖い・・・今後の使徒の攻撃パターン殆ど言い当ててるし・・・)
・・・な、なるほど」ピクピク
102:
ミサト「すみません、すぐ思いつくのはこんな所です・・・」
シンジ「いやいや、素晴らしいと思いますよ!いま挙げた話をまとめて、考えうる対抗策を検討し、
現状ネルフで出来る事・出来ない事を整理してみてはどうでしょう?それが出来れば、作戦も対抗手段も
充実すると思いますよ。きっと、リツコさんもたくさん手伝ってくれると思いますよ。ね、リツコさん?」ニコッ
リツコ「え?あ、も、勿論よ。喜んでお手伝いするわ。」
シンジ「後は、実際に使徒が来たときに、どの攻撃パターンにあてはまる使徒か出来る限り早く判別出来れば、
より被害を抑えられるかもしれませんね。威力偵察したり、戦自からいち早く情報をもらえるよう、関係改善を
図ってみてもいいのではないですか?変にいがみ合って対立構造にするよりは、表面的には上手くやって、
イザという時に体よく利用するのが本当に賢い者の振る舞いだと思いませんか?」
ミサト「な、なるほど、分かりました!」
冬月「(無能をここまで使いこなすとは、本当に指揮官の素質があるな・・・
しかも、苦手な書類仕事で後からダレないように、すかさず赤木君と組ませる抜け目の無さも素晴らしい・・・
もうシンジ君が本当の碇司令になってくれれば、私のストレスなど吹き飛ぶだろうな。
出来る事ならすべての情報を与えてしまいたいが・・・やったが最後、私もシンジ君も殺されるだろうな・・・)」ハァ
冬月「話はまとまったようだね。葛城1尉、期待しているよ。よろしく頼む」
ミサト「は、ハイ!」
103:
(作戦部執務室にて)
ミサト「日向君、ちょっといい?」
日向「あ、はい」
ミサト「今まで本当にごめんね・・・残業と休日出勤を月に180時間もしてたなんて・・・
気付かなくて本当にごめんなさい」ペコリ
日向「あ、いえいえ、いいんです。(葛城さんが)好きでやってる事ですから!」
ミサト「でね、お詫びと言ってはなんだけど、今週は平日に3日間連続で
休みを取って、ゆっくり休んでほしいの。土日と組み合わせて、連続5日でもいいわよ」
日向「そ、そんな!お気遣いなく」
ミサト「いえ、これは命令よ。このままだと過労で死ぬか鬱病になっちゃうわ。
それと、他に何かしてほしい事ある?出来るだけ協力するわ・・・」
日向「(じゃあ、一発ヤラせてください!二発でもいいです!!
・・・なんて口が裂けても言えないよなぁ)
・・・い、いえ、お気遣い頂いてそれだけで十分嬉しいです!」
ミサト「今後は、私の仕事は自分で出来るだけやるからね。本当にゴメンね。」シュン
104:
(別の日、ネルフ内)
シンジ「いいかい、綾波?打ち合わせと練習した通りにやるんだよ」
レイ「わかったわ・・・」
シンジ「いいねぇ。黒髪のカツラに茶色のカラーコンタクト。極めつけは白衣。ちょっとだけメイクして・・・
どっからどうみても母さんだよー!レイママって呼んでいい?なんちゃってwww」
レイ「な、何を言うのよ・・・///」
シンジ「じゃ、予定通り、司令(笑)室にGo!」
レイ「わかったわ・・・バイにゃん♪また会うニャ♪」
シンジ「(綾波は真面目だなぁー)うん、バイにゃん♪」ニコニコ
105:
(司令室)
バーン!!
ユイ(レイ)「ちょっとゲンドウさん!!一体何なんですか!!!!!」
ゲンドウ「ブーーーッ!!!!・・・ゲホッゲホッ・・・ユ、ユイ!?」
冬月「ほ、本当にユイ君かね!?一体どうやって!?!?」
ユイ(レイ)「冬月先生、そんなことは後でいいんです。ゲンドウさん?私が居ない間に
随分好き勝手してくれたようですね?私、MAGIを通じて全部見てましたよ。」
ゲンドウ「うっ」
ユイ(レイ)「ナオコとの浮気のみならず・・・リッちゃんにまで手を出して!
しかも無理やり手籠めにするなんて!!」
ゲンドウ「・・・」ガクガクブルブル
冬月「(・・・コイツそんな事してたのか。最低だな。)」
ユイ(レイ)「シンジを育てるって約束だって、攻で破って!!」
ゲンドウ「・・・・・・」ガクガクブルブルガタガタガクガクガクガク
106:
ユイ(レイ)「・・・その上、あの綾波レイって何なんですか!?私の遺伝子情報を
勝手にもてあそぶ権利、貴方にあるの?気持ち悪い!!!何なのよアレは!!!!!!」
ゲンドウ「す、すまなかった。レイは補完計画のための単なる道具だ。
全てが終わったら始末する・・・だが、今はどうしようもないのだ。耐えてくれ。」
ユイ(レイ)「(・・・碇君の言うとおりだった・・・そう、絆は嘘だったのね・・・)」
ユイ(レイ)「・・・もういいです。私は初号機のコアに戻ります。
これからもシンジを守らなければいけないので。さようなら。」ダッ
冬月「ユイ君!!待ってくれ!!!!
ゲンドウ「ユイーーーーーッ!!!」
107:
レイ「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
シンジ「・・・おつかれさま。どう?僕のいう事信じてくれた?」
レイ「碇司令・・・私の事道具だって・・・うっ・・・」
シンジ「いまどんな気持ち?」
レイ「心が・・・痛い。引き裂かれそう」
シンジ「それは、悲しいって気持ちだよ。また一歩、ヒトに近づいたね。」
レイ「そう・・・私、悲しいのね」
シンジ「今は、碇司令(笑)の事、どう思う?」
レイ「絆が無かったから・・・もう、どうでもいいと思う。」
シンジ「おめでとう」
レイ「何?」
108:
シンジ「『愛情』の反対は、『憎悪』ではなく『無関心』なんだ。
綾波の事を道具として見るようなクソ髭と絆が無かった事は、
ものすごく良い事なんだよ?これからは、綾波の愛情は、
綾波の事を大事にしてくれる人に注げばいいのさ。」
レイ「そうなのね・・・こんな時、どんな顔をすれば良いのか分からないわ・・・」
シンジ「笑えばいいんだよ。さぁ、言って御覧。『碇司令(笑)』って」ニコッ
レイ「碇司令(笑)」ニコッ
シンジ「あ、そうだ。僕に何か言い忘れてる事ない?」
レイ「・・・! シンちゃんにまた会えてうれしいニャ♪」
シンジ「よくできました」ナデナデ
レイ「///」ポッ
シンジ「大丈夫・・・綾波には・・・僕との絆があるから・・・」ギュッ
レイ「碇君・・・///」
110:
◆第4話
(時田重工・JA発表会)
時田「であるからして、このJA(ジェット・アローン)があれば、使徒の脅威におびえ、
金食い虫の非公開組織に資金を吸われる心配は無くなるのであります」ニヤリ
ミサト「フン!好き勝手言ってくれちゃって。リツコ!ガツンと言ってやんなさい。ガツンと!」
リツコ「そんなにお怒りなら、あなたがやりこめてやれば良くてよ?」
ミサト「ん〜あたしはパス!」
リツコ「・・・」ジトー
時田「それでは、JAのお披露目と参ります。スイッチーーーーオーーーン!!」
JA「・・・」グポーン
リツコ「歩いた・・・」
ミサト「一直線にこっちへ来るわね・・・って、ヤバイ!」
111:
時田「何!暴走!?いかん!緊急停止だ!」
時田「原子炉を止めろ!何!?出来ない!何でもいい、どうにかして制御棒を挿入しろ!!」
リツコ「(・・・計画通り)」
ミサト「ちょ!大変!こんな所でメルトダウンしたら日本の終わりよ!!止めなきゃ!!」
リツコ「止めなきゃって・・・一体どうするのよ?」
ミサト「エヴァを使って、私が乗り込む!!」
リツコ「(チッ!余計な事を・・・普段は怠け者のくせに、どうしてこういう時だけ働き者に
なるのかしら・・・『無能な働き者』は軍隊では殺すしかないって言葉もあるのよ・・・)
・・・およしなさいよ。あなたの仕事じゃないわ。」
ミサト「ちょっとリツコ!何言ってるのよ!もういい。私が話を付ける!!」
112:
ミサト「あ、日向君?今、かくかくしかじかで大変なの!シンジ君を初号機に乗せて、
エバーを空中投下してくんない?えっ?シンジ君が話したいって?代わって。」
シンジ「もしもし、葛城1尉ですか?あらましは聞きましたが本気ですか?」
ミサト「そうよ。このままではメルトダウンして日本は終わるわ。
だから、シンジ君は初号機でこちらに向かって頂戴!すぐによ!!」
シンジ「はぁ、ですが・・・」
ミサト「何よ!急いでるのよ!!」
シンジ「・・・雇用契約に入っておりませんが?」
ミサト「ハァ?雇用契約??」
シンジ「はい、『ネルフの特務2佐・初号機専属パイロットとして使徒と戦う』というのが
ネルフと交わした雇用契約です。話からすると、使徒では無く、単なる機械の暴走事故ですよね?
そんなことにネルフの機材や予算は使えませんし、何より、僕や初号機が放射能汚染で使い物に
ならなくなったら、日本どころか地球の終わりかと思いますが・・・」
リツコ「(・・・頑張ってシンジ君)」
113:
ミサト「何言ってるのシンジ君!今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう!」
シンジ「そうですねぇ・・・今回の出撃にかかる経費を、葛城1尉・・・ひいては作戦部全員で
負担するというなら、考えなくもないですが。とりあえず、ボクの出撃報酬2000万円と、
エヴァ稼働中の電気代やら、空輸代やら、整備班の人達の夜食代やら人件費やらは掛かりますね。
後は、エヴァの部品が壊れたら幾らかかるんですかねwww その覚悟はおありですか?」
ミサト「うっ・・・(でも、この件をネルフでなんとかすれば私の名前も売れるし、
ひょっとしたら昇進して昇給かもしれないし、経費は時田重工なり日本政府になりに出させればいいか・・・)
・・・わかったわ。それでいい。経費は私含めて作戦部全員で持ちます!だからすぐ来て!!」
シンジ「そうですか?じゃあ行きますけど・・・」
日向「(・・・そりゃないですよ葛城さぁん)」シクシク
リツコ「・・・ありえないわ」
114:
シンジ「じゃ、空中投下いっきまーーーす!」ヒュオオオオオオオオ
シンジ「ん〜気持ちイイ♪」
シンジ「あ、もう地上か・・・葛城1尉!初号機到着しましたよー」
ミサト「ったく!遅いのよ!早く私をJAの所まで!」
シンジ「ぅぃーーーw」
115:
初号機&シンジ「・・・ATフィールドッ!」バァァン
JA「・・・」ジタバタジタバタ
ミサト「一体何をしたの?」
シンジ「えーと、あのロボットの周囲にATフィールドを展開して、歩みを止めました。」
ミサト「わかったわ。では、乗り移るからハッチの所まで!」
シンジ「ちなみに、乗り移ってどうするんですか?」
ミサト「パスワードを入力して、制御棒を原子炉に押し込むのよ!」
116:
シンジ「あー。あの背中のトゲトゲですか。試しにボクやってみていいですか?」
ミサト「えっ」
シンジ「ちょっと葛城さん邪魔なんで、工場の屋根の上に置いておきますね」ポイッ
ミサト「ちょっ」
シンジ&初号機「ふんぬ」ゴチーン
JA「たわば」ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
時田「やった!制御棒挿入完了!原子炉停止!!」
一同「やったーーー!」 「わーーー!!」 「YATTA! YATTA!!」
シンジ「壊れた機械は叩けば直るってね。いやぁ、良い事した後は気持ちいいなぁ〜」ニコニコ
117:
リツコ「シンジ君よくやったわ。回収キャリアが来るからそれで撤収して」
シンジ「はい、リツコさん!では、また後で!」
時田「いや〜本当に有難うございます!今まで本当に申し訳ありませんでした・・・」
シンジ「いいんですよ。ネルフは人類を守るための機関ですから。
こんなのボランティアでチョチョイですよ」ニコッ
時田「そういって頂けますと大変有難いです・・・
本当に・・・本当にありがとうございます・・・」ウルッ
118:
ミサト「やった!制御棒入った!これで昇進♪昇給♪私は日本を救ったヒーローよん☆」
ミサト「アレ?・・・シンジ君遅いなー・・・早く屋根から降ろして欲しいなー」
ミサト「・・・ん?初号機が回収キャリアで回収されてる?え?飛んで行った??」
ミサト「チックショーーーーーー!!!あのクソガキィィィィィィィ!!!!!」
ミサト「ぐすっ・・・誰か・・・タスケテ・・・・・・」シクシク
リツコ「葛城1尉はどこに行ったの!?初号機回収の指揮もしないで・・・はぁ」
119:
(翌日)
シンジ「えー、作戦部の皆さんにお知らせです。昨日のJA暴走事故の件ですが・・・」
日向「(・・・ま、流石に費用負担云々は冗談だろw)」
シンジ「まずは、この音声をお聞きください。」
ザザッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミサト「あ、日向君?今、かくかくしかじかで大変なの!シンジ君を初号機に乗せて、
エバーを空中投下してくんない?えっ?シンジ君が話したいって?代わって。」
シンジ「もしもし、葛城1尉ですか?あらましはききましたが本気ですか?」
ミサト「そうよ。このままではメルトダウンして日本は終わるわ。
だから、シンジ君は初号機でこちらに向かって頂戴!すぐによ!!」
シンジ「はぁ、ですが・・・」
ミサト「何よ!急いでるのよ!!」
シンジ「・・・雇用契約に入っておりませんが?」
120:
ミサト「ハァ?雇用契約??」
シンジ「はい、『ネルフの特務2佐・初号機専属パイロットとして使徒と戦う』というのがネルフと交わした雇用契約です。
話からすると、使徒では無く、単なる機械の暴走事故ですよね?そんなことにネルフの機材や予算は使えませんし、
何より、僕や初号機が放射能汚染で使い物にならなくなったら、日本どころか地球が終わりかと思いますが・・・」
ミサト「何言ってるのシンジ君!今はそんなことを言っている場合じゃないでしょう!」
シンジ「そうですねぇ・・・今回の出撃にかかる経費を、葛城1尉・・・ひいては作戦部全員で負担するというなら、
考えなくもないですが。とりあえず、ボクの出撃報酬2000万円と、エヴァ稼働中の電気代やら、空輸代やら、
整備班の人達の夜食代やら人件費やらは掛かりますね。後は、エヴァの部品が壊れたら幾らかかるんですかねwww
その覚悟はおありですか?」
ミサト「うっ・・・・・・わかったわ。それでいい。経費は私含めて作戦部全員で持ちます!だからすぐ来て!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピッ
121:
シンジ「・・・というわけで、これより、作戦部長との約束を執行します」
ミサト「ちょっと!シンジ君本気なの!?そもそもアンタ、私を置き去りにしたくせに!!」
一同「ハァ? おかしいだろそれ!」「なんで作戦部長の一存でそんな事が出来るんだよ!」
「死ねよキチ○イ女!」「アルコールで脳ヤラれてんじゃねーの!?」
ミサト「うっさいボンクラ共!あんたたちは黙って私の指示を聞けばいいのよ!」
シンジ「部内でいがみ合うのは勝手ですが・・・お前ら、今はちょっと黙ろうか?
・・・えー、最終的に、昨日の作戦にかかった経費は7985万4323円でした。
作戦部14名で割ると、一人あたりの負担は約570万円です。
みんなで返せば、年収1〜2年分でイケますよw」
一同「横暴だ!」「おかしいだろ!」「そんなバカな話があるか!」
シンジ「そうですね、でも、そんなバカな話を呑んだのは、貴方がたの部署のトップですよ?」ニッコリ
ミサト「うっ・・・」
一同「(あのビア樽女・・・コロス・・・絶対にコロス・・・)」ギロッ
122:
シンジ「ですが、先ほどの会話を、よく思い返してみてください。」
一同「え?」
シンジ「『経費は私含めて作戦部全員で持ちます』とは言っていましたが、
『全員で均等に割ります』とは一言も言ってませんよね。」
一同「あ」
ミサト「えっ」
シンジ「どうでしょう、ここは一つ多数決採りませんか?」ニッコリ
一同「多数決ゥ!?」
123:
シンジ「1.全員で均等に負担する。やっぱ俺たち仲間だし!
何より我らがボスの葛城1尉の気持ちは汲んでやらないと!!」
一同「(ふむふむ)」
124:
シンジ「2.正直あんなビア樽女は上司と認めていないし、そもそも上から
押し付けられているだけである。仲間(笑)上司(笑)ボス(笑)作戦部長(笑)
ま、本来はこんな約束に従う義務は無いが、ここは一つ、ボランティアで
一人3000円負担する。残りは当然ながら葛城1尉の責任である。」
一同「(!!!)」
125:
シンジ「すみませんが2択とさせていただきます。
じゃ、決をとりますので。まずは・・・『1』の人〜?」
ミサト「はーい!はいはいはいはいはーい!!!」ノ
ミサト「ほらぁ!みんなも手ぇ挙げよっ!ねっ!ほらっ、ほらっ!部長命令よん」アセアセ
一同「(´−ω−`)・・・」シーン
126:
シンジ「やっぱ『2』でしょ!って人〜?」
一同「(`・ω・´)ノ」パッ
シンジ「じゃ、決まりましたね。葛城1尉以外の皆さんについては、
今月の給与にて、3000円を特別徴収で天引きさせて頂きます。
ご協力ありがとうございます。皆さんのおかげで、日本の核汚染は防がれました(笑)」
一同「いや〜俺たち良い事したなw」「そうだなwww」
「やっぱり社会貢献は大事だな!」「CSRっちゅー奴だなw」ハッハッハ
127:
シンジ「それでは、葛城1尉には、残りの7981万5323円を負担して頂きます。
後で請求書回しておきますね。あ、言っておきますけど自己破産とかできませんよ。
それに、逃げてもムダです。ネルフ特殊諜報部が宇宙の果てまでも追いかけて
徴収します。生命保険掛けて免責期間を過ぎるまでは、自殺も許しません。
・・・・・・例えチューブに繋いででも無理やり生かし続けます。」
ミサト「 」ガクガクブルブルガタガタガクガクガク
ミサト「・・・! そ、そもそもおかしいじゃない!
その費用は時田重工か日本政府が負担するべきでしょ!?」
シンジ「いや〜頼まれても居ないのにでしゃばっておいて、
金だけは後から取るなんて、それは無いでしょう。
仮に、公式でも非公式でも、何かしらの依頼があったのなら
請求できると思いますが、今回は我々が自発的に出ただけですし。」
ミサト「うっ」
128:
シンジ「・・・以前あった話ですが、勝手に欲しくも無いサービスを押し付けておいて、
ムリヤリ金を取るというヤクザ商法で訴えられ、3年前に解体された犬HKテレビの事、
覚えてますよね?それと同じですよ、葛城1尉の言ってる事は。この犬HKが!」
ミサト「ハァ!?私を犬HKと一緒にするんじゃないわよ!」
シンジ「そもそも、葛城1尉が作戦部で負担するとおっしゃってましたので、そうしたいのかと思い、
時田重工には『ネルフがボランティアでやった。気にするな』と言っておきました。
時田さん、泣いて喜んでましたよwww いやぁ、私財を投げ打ってでも日本を
救いたいという葛城1尉と、作戦部の皆さんの心意気には、この碇シンジ、心底感服致しました!」
一同「いや〜碇特務2佐、それほどの事でも無いですよー」「そうですよーw」
「いい事した後は本当に気持ちがいいなぁ!」「これが社会貢献なんですねー」ハッハッハ
129:
ミサト「そ・・・そんな・・・ありえない・・・これは何かの間違い・・・現実では無い・・・
そうよ、夢・・・悪い夢よ・・・私は14歳・・・いま、お父さんと南極に来てるのよ・・・
目を開けたらお父さんが朝御飯用意して待っててくれるんだから・・・」チラッ
シンジ「(ニッコリ)」
ミサト「ギャァァァァ!!!悪魔ぁぁぁぁ!!!!夢じゃないぃぃぃぃぃ!!!!!」
シンジ「あ、ちなみに、全会一致で選択肢1が選ばれていた場合は、
皆さんの結束の固さに感動して、思わず僕が皆さんの代わりに
払っちゃってたかもしれないですねーwww」
一同「なーんだwww」「ま、今となっては仕方ないなw」
「いやいや、碇特務2佐だけに負担させるなんて。」
「我々も一口乗れたし、これで良かったんだよwww」
「何かボンクラ共とか言われたしなw」「それじゃあ、
助ける義理も義務も無いわなw」「それもそうだなw」ハッハッハ
ミサト「・・・」
130:
シンジ「あ、ちなみに、その後の調査で、あと3分待てば自動停止プログラムが
正常に働く所だった事がわかりましたwwwwwww」
一同「なーんだ、そうだったのかwww」ハッハッハ
ミサト「 」チーン
日向「(シンジ君・・・葛城さんもう死んでるよ・・・)」
日向「(あ、でも待てよ・・・? 借金返済でフーゾクに売られたら、
正々堂々葛城さんとヤレるな・・・逆にチャンスかもなwwwww)」ニヤリ
131:
(別の日・病院にて)
コンコン
サクラ「あ、はーい」
シンジ「お邪魔します。こんにちは、サクラちゃん」ニコッ
サクラ「え?あ、こんにちは。どなたですか?」
シンジ「はじめまして。僕、碇シンジと言います。
君のお兄さん・・・トウジのクラスメートです」
サクラ「あぁ、兄ぃの・・・」
シンジ「そして、ネルフ所属、エヴァンゲリオン初号機パイロットでもあります」
サクラ「えっ?ネルフ?エヴァンゲリオン??」
132:
シンジ「えーと、君が大けがしてしまった日の事・・・覚えてる?」
サクラ「あ、はい・・・へんな怪獣が暴れてて・・・落ちてきたガレキでケガしてもうて・・・
もうアカンと思った時に、紫のロボットが出てきて敵をやっつけてくれました」
シンジ「うん。その、紫のパイロットが僕。」
サクラ「ホンマですか!?うわー!ウチ、お礼が言いたかったんです!ホンマあの時は
ありがとうございました!!ケガはしましたけど、碇さんのおかげで、何とか死なずに済みました!」
シンジ「うん・・・そう思ってくれたら嬉しいな・・・(ここで影のあるスマイル)」ニコ
サクラ「助けてくれた上にお見舞いまで来てくださって・・・ホントありがとうございます」
シンジ「うん・・・でもね、今日は僕、謝りに来たんだ・・・」
サクラ「えっ?」
133:
シンジ「トウジ・・・君のお兄さん、今入院してるよね?」
サクラ「あ・・・はい・・・なんや大ケガしてもうて・・・怪獣との戦いに巻き込まれたって・・・
まだ直接会ってませんけど、右足がのうなってもうたと・・・聞いてます・・・」
シンジ「トウジに・・・君のお兄さんにケガさせたの、ボクなんだ」
サクラ「えっ」
シンジ「怪獣・・・使徒って言うんだけど、戦っていたら僕が投げられてしまって・・・
飛ばされた先に、トウジともう一人のクラスメートが居て・・・それで・・・・・・
僕がもっとしっかりしていれば、あんな事にはならなかった・・・
すまないサクラちゃん・・・君の大事なお兄さんをキズつけてしまった・・・・・・
許してくれとは言わないけど・・・せめて僕の事殴ってくれ!!!」
134:
サクラ「えっ・・・・・・プッ! あはははははははは!!!!!」ケラケラ
シンジ「えっ・・・どうしたの?」キョトン
サクラ「だって・・・wシンジさん、兄いみたいなんですもんwwwwww」
シンジ「そ、そうかな?(えぇえぇ、よく知ってますよw)」
サクラ「許すも許さへんも・・・ウチがお父んから聞いた話では、
バカ兄いがシェルターから勝手に抜け出したせいやって・・・
シンジさんはぜんぜん悪くないんと違いますか?」
シンジ「・・・あ、ありがとう・・・サクラちゃん!」ニコッ
サクラ「(ステキな笑顔・・・)・・・」ポー
シンジ「あっ、そうだ!ずっと入院してて、病院のゴハン食べ飽きちゃったでしょ?
僕、お弁当作って来たんだ。看護婦さんに聞いたら、普通に食べて問題ないって
言ってたから。良かったらどうかな?いま、お腹すいてる?」
サクラ「ホンマですか!?めっちゃ嬉しいです!いただきます!!」
シンジ「ごゆっくり」ニコニコ
135:
サクラ「・・・ごちそうさまでした!」
シンジ「ハイ、お粗末さまでした。どう?お口にあったかな?」
サクラ「メッチャ美味しかったです・・・あんな美味しいお弁当、
初めて食べました!美味しくてほっぺた落ちるかと思いました・・・」パァァ
シンジ「本当?嬉しいなぁ。よかったら、またちょくちょく持ってくるよ。
まだもうちょっと入院してないとダメなんだよね?」
サクラ「ありがとうございます!ホンマおおきに!!・・・あ、でも、ご迷惑とちがいますか?」
シンジ「ううん。全然大丈夫だよ。じゃあ、今日は僕帰るね。僕を許してくれてありがとう。」
サクラ「・・・あっ、あの!」
136:
シンジ「何だい?」ニコッ
サクラ「あの!あの!・・・シンお兄ちゃんって呼んでもいいですか?シンジさん優しいし・・・
料理も上手だし・・・でもうちのバカ兄いにもちょっと似てて・・・あの・・・」モジモジ
シンジ「ありがとう、嬉しいな。じゃあね、サクラちゃん」ニコッ
サクラ「はい!シンお兄ちゃんもお気をつけて!」
シンジ「(やっぱり、サクラちゃんはカワイイなぁ)」ホワー
シンジ「えーと、トウジとケンスケは隣の病棟か・・・んーーーパス!
帰ってマヤさんに差し入れる食材でも買いに行こうっと。
今日はリツコさんと泊まり込みみたいだし。あー忙しい忙しい。」
154:
◆第5話
(太平洋上にて)
マヤ「うわぁ!青い海に白い雲、お日様に太平洋艦隊!まるで映画みたいねぇ。キレイ・・・」
シンジ「そうですね、マヤさん」
マヤ「でも、なんで私なの?本来なら作戦部の葛城1尉が来るはずだったのに?」
シンジ「あぁ、理由は2つです。」
マヤ「ふたつ?」
シンジ「まず、非常用の電源ソケットを積まずに来ている事が分かったので、技術部の
それなりに出来る人に来てもらって、空母の発電システムと接続する作業が必要なのが一点。」
マヤ「センパイは忙しいものね。となると、私かぁ。じゃあ、もう1つは?」
シンジ「僕がマヤさんとデートしたかっただけですよ」ニッコリ
マヤ「・・・もう、シンジ君ってば、年上をからかっちゃダメって言ったでしょ///」
シンジ「本気ですよ?」ニコ
マヤ「ば、ばかっ・・・///」カァァ
155:
マヤ「と、ところで、その荷物は何なのかなっ?」アセアセ
シンジ「お弁当作って来たんです。後で一緒に食べませんか?サンドイッチですよ。」
マヤ「そうだったんだ!でも、何で2つも水筒持ってるの?」
シンジ「(ギクッ!!)・・・あ、これは紅茶とコーヒー両方持ってきたんです。
マヤさんの好みがどっちか分からなかったので。」
マヤ「私はセンパイに倣って、コーヒー派だよ♪」
シンジ「わかりました。また一つ、マヤさんの事に詳しくなっちゃった」ニコッ
マヤ「・・・ばか///」カァァ
付添い軍人「(リア充死ね。氏ねじゃなくて死ね。結婚して子供作って孫に囲まれながら
自宅のベッドで二人そろって60年後位に安らかに老衰で死ね!!)」グスン
156:
(艦上にて)
アスカ「ハロー!あんたがサードチルドレン?」
シンジ「やあ、僕は碇シンジ。初号機専属パイロットだよ(ドイツ語)」ニッコリ
アスカ「あら、ドイツ語喋れるなんてやるじゃない。私は惣流・アスカ・ラングレー大尉よ!
弐号機専属パイロットのセカンドチルドレンよ。よろしくね、サード!」
シンジ「こちらこそ、セカンドさん」ニッコリ
アスカ「ちょっと!人をナンバーで呼ぶんじゃないわよ!」
シンジ「あーゴメンゴメン、僕の事サードって言ったから
合わせたんだけど。じゃあ、よろしくね、アスカ」
アスカ「って、ファーストネームで呼ぶなんてなれなれしいわね!
あんた、先輩とか上官に対する礼儀をしらないの?私は大尉なのよ!
アンタ達の階級で1尉ってこと!」
シンジ「ボク2佐だよ?君たちの階級で中佐ってこと」ニコニコ
アスカ「キィィィィィ!何なのよコイツ!!」
マヤ「(わたし、この子ちょっと苦手かも・・・)」ドンヨリ
157:
シンジ「(と、ここでイタズラな突風が・・・w)」ヒュゥゥゥゥゥ 
ピラッ
アスカ「キャァァァァ!スカートが!! 見たわねバカシンジ!」
シンジ「(やっぱり照れ隠しにビンタしてくるか・・・ここですかさず手を取って・・・)」
アスカ「キャッ!何するのよヘンタイ!離しなさ・・・」
シンジ「(ワンツースリー、ワンツースリー、クルッと回してターン!・・・っと)」
シンジ「おっとっと、風でよろけちゃったみたいだね?アスカ、大丈夫だった?」ニコッ
マヤ「(やだ・・・シンジ君、優雅な動き・・・それに紳士・・・)」ポッ
アスカ「何なのよコイツ・・・///」
158:
シンジ「で、そちらの無精ヒゲの方は?」
加持「はじめましてシンジ君。ネルフ特殊監査部の加持リョウジ1尉だ。お噂はかねがね。宜しくな!」
シンジ「あぁ、貴方が加持さんですか!葛城さんからお話はかねがね・・・」
加持「何!?そ、そうか・・・今日は葛城の奴が来るって聞いてたんだが、予定が変わったのか?」
シンジ「あぁ、葛城1尉は、借金を7981万5323円・・・いや、今月の給料から
20万円天引きしたから、残り7961万5323円か・・・を背負ったショックで
寝込んでいます。400回払いで、完済まで33年掛かる計算ですね。
ボクが肩代わりしたので、利息が無い事だけは救いでしょうか。」
加持「はぁ!?(おいおい葛城、一体何やらかしたんだ・・・?って、そんな借金肩代わり
出来るなんて・・・碇財閥の力か?それとも碇司令がバックに付いてるのか??)」
アスカ「えぇぇ!? ミサト、一体何やってんのよ!!」
シンジ「本人の意思で背負った借金ですので、僕からは何とも言えませんが。まぁ色々あったんですよ。色々と。」
加持「そ、そうか・・・」
159:
(艦橋にて)
艦長「フム、悪名高いネルフからどんな人間が来るかと思えば・・・可愛らしい御嬢さんに子供かね」
シンジ「お初にお目にかかります。ネルフ司令部所属、特務2佐の碇シンジと申します。
こちらは、ネルフ技術部の伊吹2尉です。」キリッ
マヤ「(シンジ君って英語ペラペラだったんだ・・・わたしが通訳しようと
思ってたのに・・・やるなぁ)伊吹2尉です。宜しくお願い致します。」
艦長「そ、その年で中佐とは・・・恐れ入った。子供だなんて言って済まなかったね」
シンジ「いえ、事実ですから。それで、例の物の受け取りですが・・・」
艦長「あぁ、あのオモチャかね?新横須賀港に入ってから引き渡そう。
それまでは我々が責任を持って護送する」フン
シンジ「はい、構いません。但し、道中、使徒に襲われた時は
ネルフにて作戦行動を行います。その際は是非ご協力頂きたく。」
艦長「あんなオモチャが役に立つものかね。我々
太平洋艦隊の力をみくびってもらっては困るな。」ハッハッハ
160:
シンジ「そうですねぇ・・・情報が隠ぺいされているので、あまり細かい所はご存じないと思いますが・・・敵は
使徒という怪獣のようなものです。昔流行った、ガッジーラという日本映画をご存じありませんか?」
艦長「おぉぅ!ガッジーラかね!あれは子供の頃から好きでなぁ・・・
私はブルーレイを全部持っておるよ。個人的には、モッスゥラが一番好きだったな。
映画に出てくるリトルツインズの美声が忘れられないな。
♪モッスゥラー、ヤー♪モッスゥラー♪とな」ニコニコ
シンジ「そうですね、で、使徒というのはガッジーラみたいな
ものです。冗談みたいですが、本当の事なんです。
で、映画の中で、軍隊はガッジーラに勝てましたか?」
艦長「むぅ・・・言われてみれば・・・ボロ負けだったな・・・」
シンジ「いつの世も、怪獣に勝つのはオモチャみたいなヒーローって事ですよw
軍隊には軍隊の仕事があるんですから、怪獣の相手は任せてください。」
艦長「むぅ」
161:
シンジ「ちなみに、艦長が大のガッジーラ好きと伺っておりましたので・・・
日本の映画博物館より、実際の映画撮影で使われた、本物の着ぐるみを何体か借りてきました」
艦長「何!それは本当かね!?」
シンジ「よろしければ、格納庫で記念撮影など如何ですか?兵隊の皆さんにもお好きな方
いらっしゃると思うので、映画のシーンとか再現できると思いますよ?」ニコニコ
艦長「うむ、なるほどな!まぁ、支援が必要な時は言ってくれたまえ。喜んで協力しよう。
おい副長!広報課のジェームズ曹長に、撮影機材フル装備で格納庫まで来るように伝えろ!
あと、館内放送で、『ガッジーラ友の会緊急集合』ともな!最優先命令だ!!
・・・じゃあ、私はちょっと格納庫に」イソイソ
シンジ「行ってらっしゃいませーw」
マヤ「(シンジ君、やるなぁ・・・あの着ぐるみはそういう意味だったのかぁ)」
アスカ「なにこれ」
162:
加持「じゃ、じゃあ食堂にでも行って一休みするかい?」
アスカ「わたしお腹すいた!パフェ食べたい!加持さんオゴってぇ〜」
加持「仕方ないなぁ。あ、シンジ君と、そちらの可憐な御嬢さんにもご馳走しようかな」
シンジ「ありがとうございます。では行きましょうか。あ、それと・・・」
加持「何だい?」
シンジ「(伊吹2尉はボクが狙ってるので、手ぇ出さないでくださいね・・・
さもなくば、例のバイトの件バラしますよ?僕、全部知ってますからw)」ボソ
加持「えっ」
シンジ「あ、僕、お手洗い行きたいんで、先に食堂行っててください。後から合流しますので。では!」タッタッタ
加持「 」ポカーン
アスカ「加持さん、アイツ何て言ったの?声小さくて聞こえなかったんだけど」
加持「あっ、ああ、美少女に好かれてて羨ましいですね、このこのっ!だってさ」ハハ
アスカ「フン!当たり前でしょ!加持さんの大人の魅力が分かってるのは私だけだもん」フフン
マヤ「(・・・このおっさん、残念な子に好かれて可哀想だなぁ。まぁ私には関係ないけど。ていうか、無精ヒゲがフケツ・・・)」
163:
(加持の居室にて)
シンジ「お、アダムちゃんの入ったケース発見!」
シンジ「そして、この水筒に入っているLCLをATフィールドでちょちょいと細工して・・・
ほい、絶対にバレないパチモノが出来ましたよ〜〜〜っと」
シンジ「・・・いつか事実をバラす日が来たら・・・『すり替えておいたのさっ!』
ってセリフを絶対言わなきゃなwwwやっべ、超楽しみwwwww『愛と正義の味方・・・スパイダーマッ!』ってねwwwwww」
シンジ「って、本物のアダムちゃんどうしようかな・・・ええぃ、ままよ!LCLに溶かして飲むか!」パシャッ
シンジ「ゴクゴクゴクゴク・・・うぇぇ・・・マズい・・・もう一杯!は絶対に要らないな」ゲッソリ
シンジ「・・・食堂行くか」
164:
(しばらくして)
アスカ「ちょっとアンタ!一緒に来なさい!」
シンジ「ん?何かな?」
アスカ「見せたいものがあるのよ!」
シンジ「水色・・・の縞パンならさっき見せてもらったけど?」ニコニコ
アスカ「ッ! あんたバカぁ!?この変態!ド変態!違うわよ!私の弐号機見せてやるって言ってるの!」
シンジ「はいはい、わかりましたよ。ボクは『笑わない猫』に建前を取られてるから、ついつい・・・ね。 な〜んちゃって〜wwwww」
アスカ「(・・・調子狂うわねぇ・・・気持ち悪い)」
165:
アスカ「どう?これが私の弐号機よ!アンタの初号機と違って・・・」
シンジ「うーん、ツノが生えてないね。所詮はプロダクションモデルかぁ。
コスト削減・合理化で、遊び心を忘れてしまった機体・・・魂のこもっていない工業製品だね。
(まぁ、君のママの魂はコアに入ってるんですけどねwww)」
アスカ「・・・・・・っ!ちょっと、アンタなに言っ」ドォォォォォォン
アスカ「キャアアアアアアアア!!」ヨロッ
シンジ「・・・来たか。あれ多分使徒の攻撃だよ。どうする?」
アスカ「・・・チャーンス!」ニヤリ
166:
(ガギエル襲来)
シンジ「(やっぱりこうなるのね)・・・」ハァ
アスカ「いいこと?アンタはエントリープラグの中で、私の活躍をよーく見ておきなさい!」
シンジ「よし、じゃあ作戦を説明するね」
アスカ「ちょっと!人の話聞きなさいよ!」
シンジ「ボクがATフィールドを展開して、空母までの道を作るから、起動したら空母に移動。
マヤさんが電源ソケット用意してくれてるから、やかに弐号機に接続。ここまではOK?」
アスカ「だから人の話を聞きなs」
シンジ「その後、アスカが攻撃を担当。プログナイフで使徒のコアを攻撃。使徒はコアが弱点なんだ。
赤い珠みたいなヤツね。で、僕はATフィールドを張って防御を担当。
使徒がATフィールドを張った場合は中和も担当するね。」
アスカ「だから人のはn」
シンジ「あ、逆でもいいけど、ATフィールド張れるの?」
アスカ「そんなの訓練でも成功した事ないわよ!そもそもATフィールドの
張り方なんてだれも教えてくれなかったわよ!」
シンジ「あー、ドイツ支部の司令と、本部の碇司令(笑)は犬猿の仲だからねぇ。
お互いにツマラナイ意地張って、肝心な情報共有しないとか笑えるよねw
じゃ、予定通り行くよ。起動シーケンス始めて。言語は日本語でもドイツ語でも英語でもいいよ。」
アスカ「・・・・・・」ハァ
167:
シンジ「あー、テステス!艦長、マヤさん、聞こえますか?」
マヤ「シンジ君!弐号機に乗ってるの?惣流さんは!?」
艦長「あー・・ゴホンゴホン」
マヤ「あっ!すみません。失礼いたしました。///」
艦長「敵は水中をものすごいさで自由自在に疾走している。碇中佐、あれが使徒かね?」
シンジ「そうです艦長!エヴァンゲリオンで迎撃させてください!ここは一つ、共同戦線と行きませんか?」
艦長「もちろんだよ。人類を守るのは、君達も私たちも同じだよ。それに・・・本物のガッジーラ達と対面させてもらえた恩もあるしな・・・」
シンジ「ありがとうございます!パイロット2名は既にエヴァンゲリオン弐号機に搭乗しています。
この後、空母に乗り移り、電源接続したいと思います。取り急ぎ、使徒相手に煙幕を張ってください。
攻撃すると被害が増えるので、直接の手出しはヤメてください。マヤさん、ソケットの準備はいいですか?」
168:
マヤ「大丈夫!時間が無くてテストできてないけど、私を信じて!」
シンジ「マヤさんを疑った事なんて、人生で一度もありませんよ。では、出撃します!」
マヤ「シンジ君・・・///」ウルッ
副長「あっ、VTOL機が発進しようとしています!おい!敵前逃亡は射殺だぞ!!」
加持「あーすみません。緊急で届ける荷物があるので、先に日本まで行かせてもらいます。
マヤちゃん、アスカ、シンジ君、生きて帰ってこいよ〜」ゴォォォォォォォ
アスカ「に、逃げた・・・」
マヤ「(キッモ!名前で呼ばれた!まじキッモ!!)・・・フケツ。」イラッ
169:
シンジ「無事起動したみたいだね。じゃあATフィールド展開するよ」ブゥゥゥゥン
アスカ「いったいどうやって・・・まぁいいわ。後でじっくり聞くわ。アンタは私の華麗な戦いをみてなさい。」
シンジ「はいはい。早く行こうか。」
アスカ「・・・(こいつムカツク!)」
170:
アスカ「あ・・・あれが使徒!?なんちゅうブッサイクな造形・・・」キモッ
シンジ「そんなこといいから、コアを探しなよ。赤い珠ね。赤いヤツ。」
アスカ「そんなの見当たらないわよ!」
シンジ「じゃあ、体の中とかじゃない?」
アスカ「あ!口の中になんか赤い物が見えた!」
シンジ「じゃあ、華麗に攻撃してもらおうかな。エレガントな戦い、期待してるよ」
アスカ「フフン!言われなくてもわかってるわよ!プログナイフ装備ッ!!」ヴィィィィィィィ
マヤ「シンジ君!惣流さん!敵使徒がエヴァに気付いたみたい。直線コースで来るわ!」
アスカ「このアスカ様にまっかせなさい!それっ!って、キャァァァァーーー!」
シンジ「うわーーー飲み込まれるーーーーーー」
マヤ「シンジ君!!」
アスカ「(・・・なにこの差別。私の心配はしてくれないっての?)」
171:
シンジ「あーあ、使徒に飲み込まれちゃったよ。『女の子はエレガントにっ!』ってねwwwww」
アスカ「(・・・さっきから、元ネタがぜんっぜんわからねぇ)」
シンジ「じゃあ、作戦ね」
アスカ「この状況で何が出来るってのよ!」
シンジ「そうだなぁ・・・目からビーム!かなぁ。弐号機は目がいっぱいあるから強力じゃないかな」
アスカ「ハァ?」
シンジ「じゃ、見ててね。『目からビーム!!』」ビィィーー チュドォォォォォン!!
ガギエル「(死ーーーん)」
アスカ「ぇー」
172:
(戦い終わって)
アスカ「ちょっとシンジ!さっきのはどうやったのよ!?」
シンジ「アスカ、エヴァがイメージで動く事は知ってる?」
アスカ「そんなの常識じゃない!」
シンジ「君は常識にとらわれすぎて、頭が固いんだよ。その年で大学
出てるって事は、どうせ勉強と訓練漬けの毎日だったんでしょ?」
アスカ「そうよ!私はエリートよ!あたりまえじゃない!」
シンジ「その点、ボクはアニメや映画や特撮をたくさん見て
育ったからね。常識にとらわれない発想が可能なのさ。」
アスカ「ハァ?アニメ!?映画ァ!?」
173:
シンジ「まぁ、ダマされたと思って、アニメ見てイメトレしてごらんよ。そうだなぁ・・・『ベルセルク』とかいいかもね」
アスカ「ふむふむ」
シンジ「主人公が、ものすごい剣をふりまわして戦うんだ。弐号機向けの
ソニックブレイブに似てるから、戦い方をイメージしやすいかも。それにね・・・」
アスカ「それに?」
シンジ「ヒロインの女の子が、君の声にそっくりなんだ。きっと、親しみがもてると思うよw」
アスカ「なにそれ」
シンジ「まぁ、百聞は一見にしかず・・・一度見てみる事だね。」
174:
マヤ「シンジ君!」
シンジ「あ、マヤさん」
マヤ「びっくりさせないでよ・・・使徒に飲み込まれた時・・・もうダメかと思った・・・」グスッ
シンジ「・・・マヤさんは、僕の事信じてないんですか?
僕は、マヤさんのこと信じてましたよ。実際、電源ソケットは完璧でした。」
マヤ「えっ、そんな事は・・・」ブンブン
シンジ「いえ、いいんです。僕、マヤさんに信じてもらえるよう、
これからも一生懸命頑張りますね。僕の事・・・何があっても信じていてください」ニコッ
マヤ「うん!(クゥゥゥゥ-)」
シンジ「あ、ひょっとしてお腹すいてます?w」
マヤ「・・・やだ・・・恥ずかしい///」
シンジ「そういえば、お弁当まだでしたね。一緒に食べましょうか?」
マヤ「・・・うん///」コクコク
175:
マヤ「あれ?そういえば水筒2つ持ってなかった?」
シンジ「え?あぁ、使徒が襲ってきた衝撃で海に落としちゃいました。
あ、でも、安心してください!紅茶の方だったので大丈夫です!コーヒーは死守しました!w」
マヤ「そっかぁ・・・じゃあ、お弁当のお礼に、戻ったら、私が代わりの水筒買ってあげる!」
シンジ「そんな、悪いですよー」
マヤ「いいからいいから。今日の思い出に・・・ねっ?今度一緒に買いに行こっ!」
シンジ「・・・! じゃ、じゃあ、お願いします。あ、でも・・・」
マヤ「でも?」
シンジ「ボク、好みにうるさいので、気に入ったのが見つかるまで、色んな店に
寄りますよ?1日がかりになっちゃうかもしれません。それでもいいですか?」
マヤ「もちろん!なんだかデートみたいだねっ♪」
シンジ「そうですね!」フフフ
アスカ「(完全に空気かよ、アタシ・・・)」
176:
(ネルフにて)
アスカ「ハロー!ミサト!久しぶり!!!」
ミサト「・・・・・・あぁ、アスカね。オヒサ」ドヨーン
アスカ「えっ・・・あのバカみたいに明るいミサトはどこに行ったのよ・・・」
ミサト「お金が無いの・・・」
アスカ「ハァ?」
ミサト「もう・・・3週間も・・・えびちゅ飲んでないの・・・」
アスカ「えびちゅ??」
ミサト「ご飯はネルフの食堂で食べられるけど・・・お酒が手に入らないの・・・」
アスカ「ンなもん飲まなくても生きていけるわよ!バカねぇ。アル中じゃあるまいし」
ミサト「はん・・・ガキに何がわかるってのよ・・・」
177:
アスカ「ガキですってぇ!?シンジに聞いたわよ。アンタ途方もない借金背負ったんですってね」
ミサト「ぜんぶあいつが悪いのよ・・・碇シンジ・・・ただでさえ30%減俸なのに・・・
その上毎月20万円を強制天引き・・・残るお金なんて子供の小遣い以下よ・・・
私は一生タダ働き確定よ・・・私はネルフの奴隷じゃないっつーの・・・・・・。
しかもその借金のせいで、サラ金からも借りられない・・・もう詰みよ・・・」
アスカ「お金がないなら、コッソリバイトすれば?」
ミサト「私、一応国際公務員よ・・・」
アスカ「バレなきゃいいのよ。それに・・・」
ミサト「それに?」
アスカ「飲み屋で働けば、お客さんからお酒オゴってもらえるんじゃないの?映画とかドラマではそんなシーンあったわよ?」
ミサト「ハッ・・・!?アスカ!それ、ナイスアイd」キュピーン
178:
シンジ「やってもいいですけど、クビですよ。ク・ビ♪」
ミサト「いっ、碇2佐・・・」フルフル
シンジ「おお、ようやく上官への口のきき方を覚えたみたいですね。いい傾向ですよ、葛城1尉。その調子です。」
ミサト「ハ、ハイ・・・」
シンジ「日向さんに聞きましたよ。有給もとらせてくれたし、労もねぎらってくれた。
書類仕事も不得手ながら、何とか頑張ってるそうじゃないですか」
ミサト「もう、それしかありませんから・・・」ウツムキ
シンジ「(スッ)」
ミサト「・・・これは?」
シンジ「僕からの個人的なボーナスです」
ミサト「えっ」
179:
シンジ「3万円入っています。お酒を飲もうと、借金返済に使おうと、
葛城1尉の自由に使って下さい。毎日切り詰めてたら、息が詰まっちゃうでしょ?」
ミサト「いっ・・・碇2佐・・・あ、ありがとうございます・・・」ウルッ
シンジ「まぁ、お酒飲んでもいいですけど、節制してくださいね。
これで明日遅刻でもしたら、僕に対する裏切りですよ。」ハハハ
ミサト「ありがとうございます・・・!ありがとうございます・・・!」ウルッ
アスカ「・・・もう飼いならされた犬ね」ハァ
シンジ「あ、一つだけ条件が」
ミサト「な、なんでしょうか・・・」
シンジ「ペンペンに、新鮮な魚でも食べさせてあげてください。
食堂の残飯くらいしかあげてないんでしょ。食堂のオバちゃんに聞きましたよ。」
ミサト「ハイ・・・その通りです・・・」
180:
シンジ「もし家計の負担でしたら、ペンペンはウチで預かりますよ。」
ミサト「そ、それは・・・流石に申し訳ないですし・・・」
シンジ「まぁ、考えておいてください。仮のはなしですが・・・
もし、譲って頂けるなら、借金の額減らしてもいいですよ」
ミサト「えっ・・・で、でも・・・」
シンジ「考えてみてください。ロクに面倒見てもらえず残飯生活よりは、ウチに来た方が幸せかもしれない・・・と。」
ミサト「うっ・・・確かに・・・でも、私の大事な相棒ですし・・・そう簡単には・・・」
シンジ「今なら借金6000万棒引きします。残金1900万くらいまで減りますので、
月の返済額が20万から5万くらいまで減りますよ?」
ミサト「葛城1尉、直ちにペンペンをお届けしますッ!!」ダダダッ ブルンッ キュキュキュキュ ブオオオオーーー!!
181:
シンジ「んーすごいドリフトだなぁ。ホイルスピンしてたし・・・」
アスカ「・・・サイッテー。」
シンジ「人はパンが無いと生きていけないんだよ。それに、貧ずれば鈍ずるってね。」フフ
アスカ「アンタ、鬼ね・・・」ジト
シンジ「(僕のシナリオ達成のためには・・・ペンペンが必要だし・・・
葛城1尉にも、まだ辞めてもらったら困るし・・・ま、生かさず殺さず・・・
上げて落としてまた上げて・・・そして最後に・・・だね。wwwww)」
シンジ「さて、ペンペン専用冷蔵庫買いに行かないと。
あと、温泉の素も買わないとなぁ。あー忙しい忙しい。」
182:
◆第6話
(イスラフェル襲来)
マヤ「パターン青!使徒です!」
リツコ「全パイロットに非常呼集!」
マヤ「ハイッ!」
ミサト「集合したわね。では、作戦を説明します。いつもはここで迎撃してるけど、
兵装ビルの修復が追い付いていないので、今回はこちらから打って出ます」
シンジ「ナルホド、それで?」
ミサト「はい、今回は敵が上陸する間際・・・水際で迎撃します。格闘戦の成績が良い、
弐号機がフォワード、ATフィールドの展開が上手な初号機がバックアップ、
零号機はトラブルに備えて5km手前の地点で待機とします」
183:
シンジ「いいんじゃないですかね。どうせあの辺の町は壊滅してるし、
シェルターとかもないし。敵の能力等は把握していますか?」
ミサト「はい、戦自からの情報によると、通常攻撃はATフィールドに弾かれて無効。
特に今までの使徒と攻撃や防御パターンに違いは見られないとの事です」
シンジ「(分裂するとか、コアが2個あるなんてのは現時点では分からないか。まぁこんなもんだろ)
わかりました。それで行きましょう。アスカ、綾波、それでいいかな?」
レイ「ええ」
アスカ「もちろんよ。私の華麗な剣さばき・・・見てなさい!
ガッツ様、直伝のドラゴン殺し・・・ミサトに見せてあげるわ!」
ミサト「え?ガッツ?ドラゴン殺し??何それ???」
シンジ「(すっかりアニメにハマっちゃったなぁ。次は何見せようかなぁwww)」
184:
(対イスラフェル戦)
アスカ「おぉぉぉんどりゃぁぁぁぁぁ!!」ズバッ
ミサト「やったわねアスカ!使徒を半分にぶったぎったわ!」
アスカ「フフン!こーんなもんよぉ!」
シンジ「おーい、油断しない方がいいぞぉ」
アスカ・ミサト「え?」
シンジ「まだ、マヤさんのパターン青消失ってセリフ聞いてないでしょ?ね、マヤさん?」
マヤ「使徒のパターン青健在・・・えっ!反応が2つに分かれました!!」
シンジ「ほらね」
185:
アスカ「分裂してる・・・ぬわぁんてインチキ!」
イスラフェル「(フンッ!)」ゲシッ!!
アスカ「キャアアアアアアア!」ズボッ
マヤ「弐号機!使徒の攻撃で頭から地面に突き刺さっています!抜けません!!」
シンジ「葛城1尉!戦自に協力要請!N2爆雷で使徒を足止め!
僕はATフィールドで被害を抑えます!」
ミサト「えっ・・・じゃあ、それで!」
発令所一同「(『それで』ってなんだよ、『それで』って・・・)」イラッ
冬月「恥をかかせおって・・・」
186:
(ブリーフィングルームにて)
マヤ「・・・以上が今回の使徒戦のあらましです。当件に関するE計画責任者のコメント」
リツコ「無様ね」
冬月「・・・君達の使命は何かね?」
アスカ「エヴァを操縦する事!」
ゲンドウ「ちg」
シンジ「違うよアスカ、それは手段であって、目的は使徒を殲滅する事だよ。エヴァは何のためにあるの?」
アスカ「・・・人類を救うためよ」
187:
シンジ「そうだね。人類を救うという使命があるから、エヴァがある。
人類を救うという使命があるから、エヴァの操縦が上手いアスカは貴重なんだよ?
もちろん、僕も綾波も同じだよ。シンクロ率が高い低いで一喜一憂してるのは意味が無いよ。
使徒を倒して人類を救う事だけに意味があるんだ。それを忘れないでね。」
アスカ「・・・わかったわよ」
ゲンドウ「(セリフ取られた)」ショボン
冬月「(やはりシンジ君は指揮官向きだな・・・ユイ君・・・君の息子はたくましく育っているよ・・・
むしろ碇と離れて暮らしていた事がいい方向に行ったのではないか?だから、我々を許して出てきておくれ・・・)
・・・そうだ、シンジ君の言う通りだ。次は気を抜かず、しっかり頼むよ。」
ミサト「・・・私も作戦を考えますので、少々お時間頂きたく」
冬月「うむ、敵使徒は一週間は動き出さない見込みだ。しっかり考えておいてくれたまえ」
188:
(ユニゾン訓練)
ミサト「・・・というわけで、エヴァ2体によるコアの同時破壊。これしか無いわ。」
シンジ「なるほどなるほど。」
ミサト「というわけで、決行は6日後の正午、初号機と零号機で同時攻撃を仕掛けます。」
アスカ「ちょっと!私にリベンジさせてよ!」
ミサト「貴方の弐号機はボロボロよ・・・修理が間に合わないわ。」
アスカ「くっ・・・」
シンジ「(・・・まぁ、弐号機の方向はATフィールド弱めたからなぁ。
N2爆雷の爆発、結構モロに食らってるんじゃないかな?www)」
ミサト「シンジ君とレイには、これから共同生活を送ってユニゾン訓練をしてもらいます」
189:
シンジ「じゃあ、綾波は僕の家においでよ。歓迎するよ」
レイ「碇君の家・・・喜んで」ポッ
ミサト「ちょっとシンジ君!二人暮らしなんて認められないわよ!
貴方たちには、私の保護下で、私の家で一緒に暮らしてもらいます!」
シンジ「あァ?誰が『シンジ君』だって?お前、酒が飲めるようになったとたん、
急に態度デカくなったなぁ?やっぱりアルコールが脳みそ腐らせてるんと違うか?
しばらく断酒するか?偉そうな顔するなら、今すぐ残りの借金1900万、耳を揃えて返せや。
それが出来ないんだったら、また月20万徴収に戻すぞ?良かったなぁ、30年越えのローンが
10年ローンに縮むんだからなぁwww
ま、そもそも、お前のゴミ屋敷に住む気は毛頭無い。生ゴミくせぇんだよ、このダラ女がァ!」
190:
ミサト「すっすみません碇2佐。出過ぎた真似を。で、ですが、中学生同士で
同棲なんて認められません!間違いがあったらどうするんですか!?」
シンジ「・・・間違いってなんでしょうか?」ニッコリ
ミサト「えっ」
シンジ「葛城1尉のおっしゃってる事の意味がわかりかねます。綾波と二人で暮らすと、
どんな間違いが起こるのでしょうか?詳しくお聞かせ願えませんか?」
ミサト「そ、そりは・・・///」
レイ「私も葛城1尉の意図がわかりません。教えてください。」
アスカ「(・・・こいつらグイグイ行くわね)」
ミサト「その・・・せっks・・・」
シンジ「良く聞こえませんが?」
191:
ミサト「セックスよ!セックス!S・E・X!!英語で言うとインターコース!!
盛りのついた中学生の男女が同棲して、セックス三昧になって妊娠でもしたらどうするのよ!?
レイがパイロットでいられなくなるじゃない!!!もしくは、碇2佐が骨抜きになって
使徒戦で役立たずになるかもしれないじゃない!!!!!」ムキーーー---
シンジ「あぁ、そういう『間違い』ですか。そんな事考えもしませんでしたよ。
葛城1尉の頭の中は、エロい事しか考えてないんですね。おおかた、自分がそう
だったから、人もそうだと思い込んでるんじゃないんですか?だとしたら自己紹介乙ですねw」
ミサト「うっ・・・(言えない・・・大学時代に、講義サボって加持とヤリまくってたなんて言えない・・・)」
レイ「葛城1尉、私、生理がまだ来ていませんので妊娠は出来ません。」
アスカ「レイ〜?ミサトはそういう意味で言ってるんじゃないわよ〜〜〜」ピキピキ
192:
シンジ「確かに、綾波は色白で、笑顔がステキで、ものすごい美人で、スタイルも良くて、
ちょっと世間知らずなお嬢様な感じがミステリアスさを醸し出して、守ってあげたい、
この人と一緒に居てもっと理解したい、そして、たまには頭をナデナデしてあげたい・・・
あわよくばギュッと抱きしめたい。僕をそんな気持ちにさせる女の子です」
レイ「な、何を言うのよ・・・///」
ミサト「ほら!それって好きって事じゃない!そんな二人が密室に居たら、もうセックス一直線よ!
セックスセックスセックスセックスセックスセックスセックスセックス!!!!!」
アスカ「(・・・聞いてるこっちが恥ずかしいわ)///」カァァ
シンジ「(なんだろう、昔見た『おるちゅばんエビちゅ』を思い出したな・・・)」
シンジ「・・・ですが、僕には葛城1尉と違って分別があります。」
ミサト「ハァ?」
193:
シンジ「僕はお金をたくさん持っていますが、貴方のようにあるだけ使ったりはしません。
僕は一人暮らしをしていますが、貴方のようにゴミ屋敷にはしません。部屋は常に整頓してます。
家事・勉強・訓練・遊びにペンペンの世話・・・すべてをちゃんとそれなりのレベルで両立させています。
それに、僕はネルフ・・・人類を救う組織のナンバー4、碇2佐です。1尉の貴方よりも遥かに
重い責任を負っており、それを自覚しています。そんな僕が、お金があればあるだけお酒に使う、
お酒が飲めなくなっただけで人生に絶望する、年下とバカにしている相手から酒代貰ったらとたんに尻尾を振る、
そして、借金の返済を減らしてお酒を飲むために、大事な相棒とまで言っていたペンペンを攻で売り渡すような
マネをする下衆な人間に、分別を疑われる謂れはカケラもありません。何か反論があればどうぞ。」ニコッ
ミサト「レイ、早碇2佐のマンションへお引越しね。アナタの好きにしていいけど、
万が一の時は、ゴムだけはつけてもらってね。ミサトおねーさんからのお願いよん♪」ニコッ
レイ「はい」
アスカ「(ミサト・・・アンタ本当にサイッテーよ・・・)」ジトー
194:
(シンジ宅にて)
シンジ「ささ、どうぞ」
レイ「碇くんの家・・・おじゃまします・・・」
シンジ「ちょっとまったァ!!」
レイ「?」
シンジ「今日から5日間は二人の家なんだから、そういう時は・・・
『ただいまダーリン♪』でしょ?」
レイ「ごめんなさい・・・こういう時、なんて言えばいいか分からないの・・・。ただいま・・・ダーリン?」
シンジ「(むっひょーーー!かわエエ!!!)うん、おかえりマイハニー♪」ニコッ
レイ「・・・」ニコッ
195:
シンジ「さて、早ユニゾンの練習しようか?葛城1尉からの指示書をみると・・・」
レイ「おそろいの服を着てゲーム機でダンスして、後は24時間一緒に同じことを
すればいいのね・・・変な訓練・・・でも、碇くんと一緒・・・心がポカポカする・・・///」
シンジ「さ、流石にお風呂とかトイレは別ね?葛城1尉の前では偉そうな事言ったけど、
僕の理性もさすがに持たないよ?綾波は本当に、気を抜くと見とれてしまう位の美人さんなんだから。」
レイ「そう・・・私は碇君と一緒に居たいのに・・・って、な、何を言うのよ///」
シンジ「じゃあ、試しにダンスしてみようか?」
レイ「ええ」
シンジ「ペンペン、良かったら見ててよ」
ペンペン「クワッ!クワワー!!(イエス!マイマスター!!)」
196:
×箱「92点・・・ランクA、合格です」
ペンペン「パチパチパチパチ・・・クワーッ!クワワー!!(お上手です!マイマスター!!)」
シンジ「・・・」
レイ「・・・」
シンジ「どうやら、僕たち相性バッチリだったみたいだね。」ニッコリ
レイ「そう・・・心がまだ踊ってるみたい・・・」ニコ
シンジ「それは、楽しいという感情・・・綾波の心が喜んでるんだよ」
レイ「そう・・・私、喜んでいるのね・・・」パァァ
シンジ「じゃあ、ダンスの練習はホドホドにして、合宿を楽しもうか」
レイ「ええ」
シンジ「ありがとね、ペンペン。しばらく、綾波が同居人になるから宜しくね?」
ペンペン「クッ!クワワー!!(お任せください!マイマスター!!)」
197:
シンジ「prrrr・・・あ、葛城1尉?シンジです。試しにユニゾンしてみたんですが、
まぁまぁな点が出ましたので、本番までには何とか仕上げられると思います。
あ、はい、特に支援とか要らないので大丈夫です。逆に、邪魔されると点が落ちると
思うので、僕に任せておいてください。あなた、人に投げっぱなしにするの得意じゃないですか?
そういう意味ではいつも通りで大丈夫ですよ。こっちはしっかり練習しますから。
え?怪しい?だから、日頃からエロい事しか考えられないのはアンタくらいのもんだって。
他人が自分と同じような思考だと思うなよエロ女。あめぇの”ゲスパー”とかいらねぇんだよ。
下衆な考えをguessしてるんじゃねぇ。もしくは下衆な考えでesperしてるんじゃねぇ。
そんなにエロい妄想と他人のプライベートが好きなら、週刊実話()の記者にでも転職しろや。
ネ ル フ じ ゃ な く て 大 衆 週 刊 誌 で や れ !!
無能は余計な事するな。おとなしくしてたら、後で限定醸造・プレミアムえびちゅを2ケースと、
3日間の休暇付けてやるから。好きなだけ飲んでろや。なんなら加持も同じ時期に休暇にしてやんよ。
え?加持は関係ない?ガキが他人のプライベートに踏み込むな?ハァ!?
お前がやってる事と同じことやり返してみただけだよ。これで分かったか、
低俗なゴシップ好きのビア樽女が!恥を知れぃッ!!」ピッ!
レイ「面倒な人・・・」ゲンナリ
シンジ「確かに・・・」ハァ
レイ「でも、これで静かに暮らせそうね・・・碇君、ありがとう」ニコッ
シンジ「そうだね。これからよろしくね」ニコッ
レイ「ええ・・・」ポッ
198:
(一方そのころアスカは)
アスカ「パトレイバーおもれぇwwwwwww」
アスカ「後藤隊長・・・ステキ・・・シブい魅力があるわ・・・」
アスカ「太田はダメね。でも、敵に突っ込みたい気持ちだけはわかるわ・・・」
アスカ「上w海w亭www食w中w毒wwwwwキャハハハハwwwwwwwwww」ゲラゲラ
アスカ「下w水w道www 2 回 も 突 入 失 敗 wwwwwwww」ギャハハ
アスカ「この熊耳ってのは、どことなくリツコとキャラがカブるわね・・・
やっぱり常識人のツッコミ役は必要よね。」
アスカ「いけー!グリフォンなんかやっつけろ野明!!」
アスカ「やっぱり後藤隊長・・・シブくていいわぁ・・・
私もミサトじゃなくてあんな上司が欲しいな・・・」シンミリ
アスカ「さてと、次の『シンジ'sセレクション』は・・・
よし、じゃあこの『The Big-O(ザ・ビッグオー)』ってのにしてみようかしら・・・
アイツのオススメは、今の所ハズレなしだわね♪」
199:
(朝)
シンジ「(カチャカチャ・・・)」
レイ「碇くんおはよう。何してるの?」
シンジ「おはよう、綾波。これはね・・・株取引だよ。使徒を倒して得たお金を元に、投資してるんだ。」
レイ「そう・・・儲かるの?」
シンジ「・・・絶対に儲かるよ。今はね、『空売り』っていう信用取引をしてるんだ」ニヤリ
レイ「そう・・・」
シンジ「もうすぐ、ある理由により、株価が大暴落するはずだから・・・その時は一夜にして億万長者さ」
レイ「そうなの・・・」
シンジ「まぁ見ててよ。将来、綾波と一緒に暮らす時に絶対役立つから。」
レイ「でも・・・」
200:
シンジ「あぁ、碇司令(笑)に、『無に帰る』とかなんとか吹き込まれてると思うけど、
従う義理も義務も無いよ。綾波は、僕と一緒に生きよう?地下の素体もその内消しておくからさ。
3人目には絶対移行させないよ。だから、自爆攻撃したり、サードインパクト起こしたらダメだよ?」
レイ「碇君!!」ガバッ ギュー
シンジ「よしよし、綾波には僕が居るからね・・・」ギュッ ナデナデ
シンジ「(ぐへへ・・・やわらかあったけぇ)」
レイ「(クゥゥゥゥー)・・・ぁ」
シンジ「あ、お腹すいてる?朝ご飯食べようっか。一緒に作って一緒に食べよ」
レイ「ええ・・・・・・でも、何だか顔がポカポカする・・・」
シンジ「それは恥ずかしいって気持ちだけど、僕の前では気にする必要ないよ。」
レイ「そう・・・私、恥ずかしいのね・・・///」
シンジ「(綾波の表情と感情がどんどん増えてくるなぁ)」ニコニコ
201:
(夕方)
シンジ「さてと、お風呂湧いたからお先どうぞ」
レイ「碇君と一緒がいい」
シンジ「でm」
レイ「一緒がいい。」ジッ
シンジ「・・・わかったよ。一緒に入ろう。でも、お互い水着は着ようね?」
レイ「了解」
202:
シンジ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
シンジ「二人で入ると、ちょっと狭いね。湯船・・・」
レイ「碇君と一つになってる感じがしていい・・・///」
シンジ「そうだね・・・・・・なんかもう全てがどうでも良くなってきた・・・
このまま綾波とLCLになって湯船で溶けちゃいたいよ・・・なーんてね」
レイ「私は構わないわ・・・・・・」ウットリ
シンジ「でもね、体が無くなったら、こうやって抱きしめる事も出来なくなるんだよ?」ギュッ
レイ「碇君・・・暖かいわ・・・///」ポー
シンジ「綾波も柔らかくてあったかいよ・・・一つになれそうでギリギリなれないというのも、
これはこれでドキドキして・・・いいかもね。やっぱりLCLで溶けたら味気ないよ。きっと」
レイ「そう・・・わかったわ」
シンジ「フフ・・・もうちょっと僕にもたれかかっても大丈夫だよ?」
レイ「ええ・・・」ユラ
シンジ「(しあわせだなぁ・・・)」ホッコリ
ペンペン「クワーーー・・・(いつまで入ってるのかなぁ・・・)」
203:
(一方その頃アスカは)
アスカ「ちょwwwロボット搭乗シーンカッコイイ!あと、なにこの地下鉄www」
アスカ「あたしも今度搭乗するときにマネしようかな。『エヴァーンゲリオーーーン・・・アークション!!』」
アスカ「リツコに頼んで、エヴァ起動時の画面をビッグオー風にしてもらおうかしら・・・
あ、でも、パトレイバーの篠原重工製って事にするのも面白いわね・・・」
アスカ「前期のオープニングは、なんかアツいテーマソングねぇ。燃えるわね!」
アスカ「・・・何だか、ドロシーとファーストのキャラがカブって見えるわねぇ。どこにでも居るのね、無表情キャラって。」
アスカ「あー面白かった!まさかあんなオチだとは思わなかったわ・・・。
さぁて、次は何にしようかな?ぶっ通しで疲れたから、短めのがいいわね。」
アスカ「よし、この『灰羽連盟』ってのにしてみよっと。全13話で短そうだし。」カチャカチャ
204:
(夜)
レイ「碇君・・・今夜も一つになりましょう・・・」
シンジ「綾波・・・その言い方は誤解を受けるよw言葉は正確に・・・ね」
レイ「こういう時、なんて言えばいいか、わからないの・・・」
シンジ「『一緒のお布団で、手を繋いで寝よう』って言えばいいのさ・・・」
レイ「碇君・・・一緒のお布団で繋がりましょう・・・」
シンジ「それも違うよ、綾波」
レイ「そう・・・」
205:
シンジ「(うぅ・・・トボけたふりしてるけど、もぅ確信犯じゃないのかな・・・)」
シンジ「(もう、襲っちゃってもいいんじゃないかなぁ・・・・・・)」モヤモヤ
シンジ「(あーでも、ビア樽女の前で大見得切っちゃったし・・・僕は責任ある特務2佐だし・・・)」
シンジ「(そうそう。婚前交渉はイカンのですよ。僕にはマヤさんとサクラちゃんも居るし。)」キリッ
シンジ「(抜け駆けはイカンのです。それは避けなければイカンのです。どうせなら3人一緒じゃないとイカンのです)」キリッ
シンジ「・・・綾波?」
レイ「すぅ・・・すぅ・・・」
シンジ「ふふ・・・おやすみ♪(あぁん!綾波も寝顔カワイイなぁ!!
おでこにチューするくらいならいいんじゃないかなぁ!?あーでもなぁ・・・
逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・現実から逃げちゃダメだ・・・)」モンモン
レイ「(碇君・・・臆病者・・・)」チラッ
206:
(一方その頃アスカは)
アスカ「うっ・・・グスッ・・・ヒック・・・」
アスカ「良かったぁ・・・レキが救われたぁ・・・良かったねレキ・・・」グス
アスカ「・・・ハッピーエンドで良かったわ。何とも不思議な世界観のアニメねぇ」
アスカ「これ、何気ないシーンにも深い設定が隠されてそうね・・・
一度見ただけじゃ、世界観を理解しきれないかも・・・。」
アスカ「ちょっとネットで調べてみようかしら・・・・・・」
アスカ「・・・っ!なるほど!!そういう解釈も可能なのね!!
でも、私はあのシーンの事はこういう風に感じたけどなぁ。」
アスカ「・・・これはもう一周しないと、消化不良だわね。」
207:
(昼)
ピンポーン
シンジ「はーい」
マヤ「あ、シンジ君?マヤでーすっ」
シンジ「あ、こんにちはマヤさん。どうしたんですか、こんな昼間に」ガチャ
マヤ「あのね・・・本当にごめんなさい・・・センパイと葛城1尉が、
現時点での点数確認してこいって・・・私は、二人を信頼しましょうって
言ったんだけど、念には念を入れろって葛城1尉に押し切られて・・・」
シンジ「あぁ、そうでしたか。マヤさんが気に病む必要はないですよ。
おーい綾波、マヤさんがダンス見たいってさ」
レイ「そう」
シンジ「じゃ、始めますね」
208:
×箱「98点・・・・・・ランクS 合格です」
マヤ「(ポカーン)」
マヤ「え、えーと、まだ3日目・・・よね?」
シンジ「あぁ、元々相性良かったみたいで、ぶっちゃけ初日から92点でした」
マヤ「す、すごいわね・・・」
シンジ「更にぶっちゃけると、ダンスは1日2回しか練習してません」
マヤ「 」
シンジ「というわけで、本番までには100点にしておきますから、ご心配なく。
あ、でも、本部には、今日時点で89点くらいで順調に伸びてるようだって言っておいてください。」
210:
マヤ「わ、わかったけど、それなら、もう期日まで待つ必要無いんじゃあ・・・」
シンジ「んーでも、まだ100点は出たことが無いので、万が一って事もありますからねぇ。」
マヤ「そ、それもそうね・・・。うん、わたし安心しちゃった。
シンジ君とレイちゃんの事を信じて問題ないって報告しておくね。」
マヤ「(良かった・・・サボってそうだったら盗聴器付けて来いって
葛城1尉に言われてたんだけど・・・仕事とはいえ、そんなフケツな事
絶対にやりたくなかったし・・・シンジ君を信じて本当に良かった・・・)」ホッ
シンジ「ありがとうございます。所で、お昼食べました?良かったら一緒にどうです?」
マヤ「えっ!いいの?」
シンジ「来てすぐ帰るのも味気ないかなぁと思って。今作りますね。おーい綾波ー」
レイ「ええ」
211:
トントントントン サッサッ ジュージュー グツグツ
マヤ「(・・・シンジ君とレイちゃん、いいコンビネーションねぇ)」ズキッ
マヤ「(・・・えっ・・・なんで私の心がズキズキするんだろう?)」
マヤ「(・・・シンジ君とレイちゃん・・・お似合いのカップルじゃない!)」
マヤ「(でも・・・何で気分が落ち込むんだろう・・・・・・)」
シンジ「マヤさん、用意出来ましたよ〜!シンちゃんレイちゃん特製、
焼きそば&中華スープ定食です。デザートに昨日仕込んでおいた杏仁豆腐もありまーす」ニコニコ
マヤ「うわぁ!美味しそう。シンジ君、レイちゃん、頂くわね。いただきまーす」
レイ「つまらないものですが・・・」
シンジ「綾波、そういう時は、『お口に合うか分かりませんが』って言うんだよ。
それは、お土産とかを渡す時に言う言葉だね。次は気を付けようね。」
レイ「わかったわ・・・ありがとう碇君・・・」
マヤ「(すごい・・・レイが自分からああいう事を言おうとするなんて・・・!
そうか、一緒に暮らしてレイちゃんに常識を教えたいっていう意図もあるのか・・・
碇司令(笑)よりも、はるかに父性があるわね・・・凄いなぁシンジ君は)」
212:
マヤ・レイ・シンジ「ごちそうさまでした」
マヤ「本当に美味しかったぁ!」
レイ「おそまつさまでした・・・・・・碇君、合ってる?」ジッ
シンジ「100点だよ、綾波」ニコニコ
レイ「よかった・・・」ニコ
マヤ「ふふっ」ニコニコ
213:
(一方その頃アスカは)
アスカ「不覚・・・灰羽連盟、何だかんだで3周もしてしまったわ・・・」ゲッソリ
アスカ「でも、私なりの解釈は成立したわね・・・」
アスカ「・・・一人で意地張ってちゃダメなのかも。友達・・・私を本気で導いてくれるような友達・・・
そんな友達の存在も、自分から探そうとしないと、一生見つからないループって事かしら・・・。」
アスカ「何か色々考えさせられたわね。」
アスカ「さてと、次の『シンジ'sセレクション』は・・・
・・・よし、この『機動戦艦ナデシコ』ってのにしてみようかしら。
ふぁぁ・・・その前にちょっとだけ仮眠・・・・・・」
214:
(午後)
シンジ「さてと、ずっと家に居てもアレだから、ちょっと出かけようか?」
レイ「そう・・・どこに行くの?」
シンジ「映画でも見る?」
レイ「映画・・・見た事無い・・・」
シンジ「あ、そうだ。身分証忘れないでね」
レイ「なぜ?」
シンジ「まだ学校の時間だから、ネルフの身分証見せないと補導されちゃうよw」
レイ「そう・・・」
215:
シンジ「どう、面白かった?」
レイ「トトロ・・・かわいい・・・不思議な生き物・・・想像上の生き物・・・」ポー
シンジ「そうだね、実際には存在しないけど、居たらいいね」
レイ「ちびトトロ・・・可愛い・・・欲しい・・・飼いたい・・・・・・」
シンジ「うーん、本当に居たとしても、最後はあんなに大きくなっちゃうんだよ?
綾波は責任もって面倒見られるのかな?」
レイ「責任・・・?」
シンジ「そうだよ。生き物を飼うって事は、相手の一生に責任を持つって事だよ。」
レイ「一生・・・」
シンジ「まぁ、今はほら、使徒と戦って死んじゃうかもしれないから、責任もてないよね。
使徒との戦いが落ち着いたら、改めて考えてみるといいよ。」
レイ「碇君は死なないわ。私が守るもの・・・」
シンジ「ありがとう。でも、それで綾波が死んじゃったら、
自分で責任を取る事にはならないよ?」
レイ「そうなのね・・・」シュン
216:
シンジ「まぁ、色々考えてみる事が大事だよ。今まで綾波は、碇司令(笑)の操り人形みたいに
扱われてきたんだから・・・自分で考えるようにすれは、それは人形じゃなくてヒト・・・だよ。」ニコッ
レイ「碇君・・・」ポッ
シンジ「本物はムリだけど、ぬいぐるみなら売ってるから、今から買いに行こうか?プレゼントするよ」
レイ「悪いわ・・・」
シンジ「いいんだよ。僕が綾波に買ってあげたいのさ。いくらなんでもあの部屋は殺風景すぎるもん。」
レイ「ありがとう・・・」ニコッ
シンジ「何だったら、引っ越したら?」
レイ「えっ」
シンジ「今住んでる隣の部屋が空いてるから、リツコさんに
交渉して、綾波の部屋にしてもらったらどうかなって。」
レイ「・・・そうするわ。」
シンジ「じゃあ、後でリツコさんにお願いしておくよ。」
217:
(一方その頃アスカは)
アスカ「なにコイツ!ダイゴウジ・ガイとか痛すぎるわねwwwww」
アスカ「やだ!ルリちゃんかわいい〜♪」
アスカ「くっ・・・あの『バカばっか』は破壊力があるわね。
アタシの『あんたバカァ?』じゃあ、あそこまでは行かないわね・・・」
アスカ「う〜ん、ミスマル・ユリカ、最初はミサトみたいな奴かと思ったけど、
なかなかしっかりしてるじゃない!ミサトにも見習ってほしいものね。」
アスカ「ん〜バラバラの仲間が集結するというアツい展開!王道だけど燃えるわぁ・・・」
アスカ「アキト・・・ユリカさんと幸せになれたのかしら・・・」
アスカ「あ〜面白かった!エステバリスの連携攻撃とかも勉強になった気がする」
アスカ「流石に連日連夜アニメは疲れてきたわね・・・あら、実写映画もあるじゃない。」
アスカ「なになに・・・『守ってあげたい!』か。軍事ものっぽいわね。まぁ気分転換に見てみるか。」
218:
(夜)
シンジ・レイ「ゴク・・・ゴク・・ゴク・・・プハー!」
シンジ「風呂あがりは」
レイ「やっぱりフルーツ牛乳ね・・・でも不思議・・・」
シンジ「何がだい?」
レイ「飲むとき、自然と腰に手が行ってしまう・・・」
シンジ「ははは!ヒトはみんなそういうものさ」ニコニコ
レイ「そうなのね・・・」ニコッ
219:
(一方その頃アスカは)
アスカ「キャハハ!なにこのシマウマ2士って奴!女ミリオタかよwww」
アスカ「それにしても、妙に私と声が似てるのが引っ掛かるわね・・・」
アスカ「うえぇ、鬼軍曹はやっぱりどこにでも居るのね・・・」
アスカ「ちょwww演習場で遭難とかwwwwww」
アスカ「最後は人命救助・・・王道だけどやっぱりいいものね!
私も・・・エヴァで救えてるのかな・・・人類・・・」
アスカ「今まで、上手く操縦する事・・・シンクロ率を上げる事しか
考えてなかったけど・・・シンジの言うとおりよね・・・・・・」
アスカ「・・・流石に疲れたわね。たっぷり寝て、明日はまたアニメに戻ろうかしら。
そうねぇ・・・よし、この『宇宙のステルヴィア』ってのにしてみようっと。」
220:
(出撃前夜)
ミサト「さぁ〜て、碇2佐、特訓の成果とやらを見せてもらいましょうか?
もしダメダメだったら・・・今後は私の指示に従ってもらいますからねー」ニヤニヤ
加持「まぁまぁ、葛城。・・・シンジ君、この作戦は俺が考えたんだ。期待してるよ」
リツコ「シンジ君とレイのコンビネーション・・・楽しみね」
マヤ「(ウフフ・・・シンジ君とレイちゃんは完ぺきなんだからっ)」
シンジ「まぁ、あまり期待せず見ててください。さぁ、綾波」
レイ「ええ。」
ミサト「では、ミュージック、スタートぉぉぉ!」ポチッ
X箱「100点・・・ランクS、合格です」
ミサト・加持・リツコ「(ポカーン)」
マヤ「(すごい・・・この間よりも更に上達してる・・・
この5日間でここまで仕上げるなんて・・・)」
221:
シンジ「ね?だから、僕に任せてくださいって言ったでしょ?葛城1尉。
ご心配の間違いも起こしていませんし。貴方と違って自制できるんですよ。」
ミサト「くっ・・・まぁ分かったわ。碇2佐、あの約束は覚えてるわよね?」
シンジ「あぁ・・・プレミアム醸造のえびちゅ2ケース・・・ですね?」
ミサト「そうよん♪」
シンジ「でも、葛城1尉は約束破りましたよね?」
ミサト「えっ」
シンジ「僕は、『僕に任せて大人しくしてろ』と命令したはずですが・・・途中で、マヤさんに様子を見に行かせましたよね?」
マヤ「(そうよ!しかも、ダメそうなら盗聴器付けろだなんて、葛城1尉は何考えてるのかしら!)」プンプン
222:
ミサト「そっ、そりは・・・リ、リツコも同調したし!私だけの判断じゃないし!」
シンジ「おやおや、お酒欲しさに親友に罪をなすりつける・・・と」
リツコ「別に親友とは思ってなくってよ?ただの大学時代からのクサレ縁よ」フフ
シンジ「そうでしたかw・・・まぁ、僕もまだまだ無条件で信頼してもらえる上司
足りえない・・・という反省を込めて、今回は不問としますが、もう少し他人を
信用するのも、いい上司であり、また、いい部下の素養だと思いますよ?」
ミサト「は、ハイッ!(ホッ・・・)」
加持・リツコ「(・・・いいように遊ばれてるなぁ)」ドンヨリ
223:
(一方その頃アスカは)
アスカ「あー面白かった!ああいう、全寮制の学園モノ?アニメも色々展開があって面白いわねー!」
アスカ「しかも大人に代わって子供が世界を救う的なストーリー!今の私達に姿がカブるわねぇ・・・」
アスカ「あ、そういえば明日は作戦本番じゃない!・・・ま、弐号機はどうせ使えないからいっか。」
アスカ「さーて、次は何見ようかな〜?」
アスカ「よし!この『まほろまてぃっく』ってやつにするか。」
アスカ「シンジのチョイス・・・本当にハズレなしね。あなどれないわ・・・」
224:
(イスラフェル再戦)
マヤ「零号機、初号機共に発進準備完了しました。ハーモニクス安定、シンクロ率・・・
す、すごい!二機とも79.99%で完全に一致してます!」
リツコ「・・・一体この一週間で何があったのかしら?興味深いわね。」
ミサト「(はーん?・・・怪しい・・・こいつら、やっぱりヤッてるんじゃないかしら?)」ニヤニヤ
マヤ「あの、葛城1尉!エヴァ発進準備完了しました!」
ミサト「(案外あの二人だから・・・レイの方が積極的に迫ってたりしてwww)」ニタニタ
マヤ「あのーーー」
ミサト「(シンジ君も偉そうにしてるけど、アッチの方はウブっぽいしぃ〜www)」ニヤニヤ
225:
シンジ「綾波、準備はいい?」
レイ「いつでも大丈夫よ」
シンジ「じゃあ、行こうか・・・。日向2尉、エヴァンゲリオン両機、同時発進!」
日向「ハイッ! エヴァンゲリオン両機、同時発進!!」ポチ
ミサト「えっ」
日向「あっ(しまった、勢いで思わず従ってしまった・・・)」
227:
シンジ・レイ「ヤァァァァァァ!!」ザシュッ!!
イスラフェル「(死ーーーん)」
マヤ「パターン青消失!使徒のコア同時に破壊されました。零号機・初号機共に
異常ありません。完璧なタイミングです!!」
リツコ「見事ね」
加持「シンジ君良くやった。俺も作戦立案した甲斐があったよ。」
シンジ「有難うございます、加持さん。おかげで、綾波と楽しい時間を過ごせました。」
レイ「ありがとうございます。加持1尉。」
加持「そう思ってくれるなら嬉しいよ(えっ、レイが御礼言ってる!?)」
228:
シンジ「良かったら作戦部に異動しませんか?丁度、作戦部長のポジションに
空きが出そうなので、宜しければ、今度の人事異動で検討させて頂きますが・・・」
ミサト・加持「えっ」
シンジ「肝心な時にボーッとしてる作戦指揮官に価値は無いですし、掃除の基礎を学ばせに、
(社)ネルフ清掃サービスに永久出向させるのもいいかなって最近思うんです。」
ミサト「うっ・・・」
シンジ「ほら、食堂のポスターに、『オフィスの掃除から、使徒の後始末までお任せヨン♪』って
ポスター貼ってあるじゃないですか?あそこに行けば、葛城1尉もまともに部屋掃除が出来るようになるんじゃないかなって。」
ミサト「げっ」
加持「ハッ・・・ハハ・・・いや、これでも特殊監査部もなかなか遣り甲斐のある仕事でね。
有難いが辞退させてもらうよ。な、葛城も二人が本番で成功するか心配で、ためらってしまったんだよな?」
229:
ミサト「そっ、そうなの・・・二人が本番で性交したか気になって・・・」
加持「えっ?(ん?なんで過去形なんだ??)」
ミサト「えっ?まさか性交したの??」
加持「えっ?」
加持「二人が成功したの、お前見てなかったのか?」
ミサト「えっ?あの二人、やっぱり性交したの!?」
加持「いや、みんなで見てただろ?」
ミサト「えっ?」
加持「えっ?」
ミサト「カ、カメラかなにかあったの!?」
加持「えっ?」
ミサト「えっ?」
230:
加持「二人の姿が、発令所のモニターに大写しになってただろ?」
ミサト「マヤちゃんも見たの?」
マヤ「えっ?」
ミサト「マヤちゃんはあの二人が性交したのを見たの!?」
マヤ「あ、はい。というか、発令所の全員で見守ってましたけど・・・
成功というか、むしろ大成功と言っていいんじゃないでしょうか?」
ミサト「えっ?大性交?」
マヤ「ええ、息ピッタリでしたけど・・・フィニッシュも二人同時にしっかりキマってましたし・・・
いきなりの本番だったのに、完璧な出来だったと思いますが・・・」
ミサト「何それ見逃した・・・シンジ君・・・レイ・・・やるわねぇ」ニヤニヤ
加持「えっ?(葛城・・・いったいどうしたんだ・・・ついに酒で脳がやられたのか?)」
リツコ「(ミサト・・・おそらくだけど、貴方だけイメージしている漢字が違うわよ)」ジト-
231:
加持「ま、まぁ、結果的にシンジ君達のやりやすいタイミングで出たのが
ベストな判断だったのさ。そうだよな、シンジ君。」
シンジ「まぁ、そういう事にしておきますよw
(?なんか会話がかみ合わないなぁ・・・ま、いっか)
・・・さて、僕たちはどうすればいいですか?葛城1尉?」
ミサト「エ、エバー両機は回収位置へ。回収班は回収準備!」
シンジ・レイ「了解」
リツコ「あら?何か忘れている気が・・・何だったかしら・・・」
232:
(一方その頃アスカは)
まほろ・アスカ「えっちなのはいけないと思います!!」
アスカ「やっぱり出たwww決めゼリフwwwwwww今度、ミサトに言ってみようかしらwwwww」
アスカ「ヴェスパーは秘密組織か・・・ネルフとカブるわねwって、恵比須にあるんかいっ!!」
アスカ「うっわー、どこにでも、世界を支配しようなんて黒幕は居るのねぇ。なによ、管理者って・・・気持ち悪い・・・。」
アスカ「なにこれwww変な祭りwwwww」
アスカ「えっ・・・なにこの最終話・・・急に世界観変わったわね」
アスカ「フフ・・・何だかんだでハッピーエンドになったわね。物語はこうでなくっちゃ!」
アスカ「あ・・・シンジに教えてもらったストックがもう無い・・・」
233:
prrrrrr
シンジ「はい、碇です・・・あぁ、アスカ」
シンジ「えっ・・・シンジ'sセレクション全部見たから次のリスト寄越せって!?」
シンジ「(おいおい・・・結構ボリュームあったぞ、あのリスト・・・
ぶっ通しで見てたのかよ・・・根がマジメだから、一度ハマるとすごいな)」
シンジ「オーケーオーケー、今度はタップリ見繕っておくよ。まだまだ面白いの一杯あるからさ」
シンジ「うん、今度ネルフで会った時に渡すから。」
シンジ「えっ?センスは褒めてやる?なかなか良かった?そっか、ありがとう。アスカ」
シンジ「あ、そういえば、使徒戦の結果とか気にならないの?」
シンジ「え?失敗してたらとっくに人類ごと死んでるだろうから、言わなくても分かる?それもそうかw」
シンジ「はいはい、じゃあおやすみ。って、まだ夕方にもなってないけどねw」ピッ
シンジ「・・・アスカがここまでハマるとは思わなかった(汗)」
236:

俺もシンジ'sセレクションみたい
241:

このシンジとは趣味があいそうだな
259:
◆第7話
(ある日、病院にて)
トントン
サクラ「あ、はーい」
シンジ「こんにちは、サクラちゃん」
サクラ「シンおにいちゃん!また来てくれはったんですね!」パァァ
シンジ「サクラちゃんに会いたくってさ」ニコッ
サクラ「えっ・・・あ、あの・・・ウチのバカ兄ぃが・・・ホンマにすんませんでした。
堪忍したってください・・・ウチが代わりにシバいておきましたので・・・」
シンジ「ん?ん??何の事??」
サクラ「バカ兄ぃに面会して聞きました・・・なんでも、ウチが怪我したのをシンおにいちゃんの
せいやって言うて、八つ当たりで殴ったとか・・・。」
260:
シンジ「あぁ!そんな事もあったかな? 僕は全然気にしてないけどね。」
サクラ「ホンマですか!?」
シンジ「それに、考えてごらん。誰かに八つ当たりしなければやっていられないほど、
トウジはサクラちゃんの事を大事に思ってたって事さ。」
サクラ「でも・・・」
シンジ「所で・・・主治医の先生と面会してきたんだけど、半日くらいで激しい運動しなければ、
そろそろ外出しても大丈夫なんだって。良かったら、ウチに遊びに来ない?
家に帰るのもアリだとは思うけど、誰も居ないからつまらないでしょ?」
サクラ「えっ!?シンおにいちゃんのお家ですか?」
シンジ「見せたいものがあるんだ・・・きっと楽しいと思うよ?ちなみに、主治医の先生と、
君のおじいちゃんとお父さんにもOKもらってきたよ。気分転換にはなると思うから、あとはサクラちゃん次第かな?」
サクラ「ほな、ぜひ!」
261:
(シンジ宅)
サクラ「おじゃましまーす」
シンジ「はい、どうぞー」
ペンペン「クワッーーー!(いらっしゃ〜い!)」トトトッ
サクラ「ペ、ペンギン!?か、かわいいー!!」
ペンペン「クェ!クワワッ!(よろしくね!僕ペンペン!)」スリスリ
シンジ「温泉ペンギンっていう、めちゃくちゃレアな種類の子でね・・・普段は冷蔵庫で涼んでるんだけど、
熱いお風呂も大好きなんだ。変わってるでしょ?名前は、ペンペンって言うんだ。」
サクラ「か、かわいいです・・・///」ナデナデ
シンジ「頭のいい子だから、ゆっくり話しかければ、こちらの話はある程度通じるよ」
サクラ「ホンマですか!?すごいなぁ、ペンペン。ウチは鈴原サクラ。よろしくね。」
ペンペン「クェッ!」
シンジ「(はしゃいでるサクラちゃんも可愛いなぁ〜)」ホッコリ
262:
シンジ「(それに、ペンペンにお願いしておいてよかったよ・・・)」
 (((前夜の回想)))
 シンジ「おーいペンペン、ちょっといい?」
 ペンペン「クワッ?」
 シンジ「明日ね、可愛い女の子をウチに連れてこようと思うんだ。
 サクラちゃんって言ってね、怪我でずっと入院してて、最近やっと
 治ってきたばかりなんだ。」
 ペンペン「クワッ!」
 シンジ「大事な女の子だから、明日は仲良くしてくれると嬉しいな?」
 ペンペン「クワッ!ククワッ!!(もちろん!お任せください!!)」
 (((回想終わり)))
シンジ「サクラちゃん、良かったら、お昼ご飯食べてく?」
サクラ「シンおにいちゃんのごはん、美味しいのでウチ大好きです!」
シンジ「ホント?嬉しいなぁ。じゃあ、サクラちゃんは先にペンペンに
ゴハンあげてくれるかな?はい、新鮮なアジだよ。」
263:
サクラ「ペンペンおいで〜・・・ハイッ」
ペンペン「クワッ」パクッ
サクラ「うわ!丸のみだぁ〜すごーいペンペン」ヨシヨシ
ペンペン「クワー・・・クワワー・・・(幸せだなぁー・・・あの地獄の残飯生活は何だったんだろう・・・)」ウルウル
サクラ「あっ、ペンペンが泣いてる・・・?」
シンジ「あぁ、美人なおねーさんに美味しいゴハン食べさせてもらえたから、泣いて喜んでるんだよ。ねっ、ペンペン?」
ペンペン「クワッ!!」
シンジ「『うん。その通り』だって。」
サクラ「そっ、そんならええんですけど・・・」
サクラ「(そ、それに、美人なおねーさんだなんて・・・///)」
サクラ「(こんな子供でも大人扱いしてくれるなんて・・・シンおにいちゃんホンマに優しいなぁ・・・///)
(ウチのバカ兄ぃは、いっつもガキ扱いやのにっ!!###)」
264:
シンジ・サクラ「ごちそーさまでした!」
サクラ「めっちゃ美味しかったです!」
シンジ「本当?サクラちゃんのために作った甲斐があったよ」ニコニコ
サクラ「ウチ女の子やのに・・・シン兄ちゃんみたいに作る自信無いですわ・・・」
シンジ「あぁ、それはね、簡単だよ。2つの事をやるだけでいいんだ。」
サクラ「ふたつ?」
シンジ「まずは、ひたすら練習する事。失敗も含めて、作った数とか経験だね。
僕は子供の頃から自分で作る事が多かったからさ。家庭の事情ってやつだね。
丁度、サクラちゃんくらいの齢の時には、もう作り始めてたかも。」
サクラ「ホンマですか!?すごい・・・なるほど・・・もう1つは?」
265:
シンジ「もう1つは・・・食べてもらう人の事を思って、美味しく食べてもらえますように!
って念じながら作ると、気持ちがこもって美味しくなるんだよ?」
サクラ「な、ナルホド・・・(という事は、ウチの事を想って・・・///)」カアッ
サクラ「あの、シンおにいちゃん?」
シンジ「何だい?」
サクラ「ウチに料理教えてくれませんか?ウチ、お母んもおらんで、男ばかりやもんで・・・
もう5年生ですし、退院したら家族に作ってあげたいなって・・・」
シンジ「もちろん!喜んで!ゆっくりでいいから、少しずつ・・・ね」ニコッ
サクラ「はい!」
シンジ「よかったら、リハビリ兼ねてちょこちょこおいでよ。ペンペンも喜ぶと思うよ。ねっ、ペンペン?」
ペンペン「クワッ!」
266:
シンジ「よかったら、ついでに他の家事も教えてあげるよ。お父さんとかおじい
ちゃんのネルフの制服に、ピシッとアイロン掛けてあげたら、すっごく喜ぶよ?」
サクラ「ホンマですか!?ぜひ!」
シンジ「何だか、花嫁修業みたいになっちゃったね。サクラちゃんは
将来、誰のおよめさんになるのかなぁ・・・なんちゃってw」ニコニコ
サクラ「そっ、そんなんまだわかりませんよ・・・///」
シンジ「ははっ!まぁ、その内いい人現れるんじゃないかな?
あ、ひょっとしたら、もうどこかで既に出会ってたりして!?」
サクラ「ふふ・・・そうやといいんですけど・・・ね(・・・シンおにいちゃん///)
シンジ「じゃあさ、これからおやつでも作ろうか。今日は病院戻るんだから、
ついでにトウジに持って行ってあげたら?僕はこの後ネルフに行くから、
君のお父さんとおじいちゃんに差し入れとして持って行くよ。」
サクラ「はいっ!」
シンジ「そうだなぁ・・・よし、ホットケーキと生クリームとフルーツの缶詰を使って・・・即席ケーキだ!」
サクラ「うわぁ!美味しそうっ」ニコニコ
267:
(ネルフにて)
シンジ「あ、鈴原准尉!丁度良かった!」
鈴原祖父「あぁ、これはシンジ君。孫が失礼しませんでしたかな?」
シンジ「いえいえ、とっても利発なお子さんでびっくりしました。
あ、これ差し入れのケーキです」
鈴原祖父「ケーキ?」
シンジ「さっき、サクラちゃんと作ったんですよ。最も、僕は指示だけで、
手は全然出しませんでした。作ったのは殆どサクラちゃんですよ」ニコッ
鈴原祖父「そうか・・・サクラが・・・シンジ君、ありがとうな・・・」
シンジ「いえいえ、いいんですよ。順調に回復してるようで良かったです。
何やら、退院したら、おじいちゃんとお父さんにゴハン作るって張り切ってますよ。
ご迷惑でなければ、僕が簡単な料理教えておきますから。」
268:
鈴原祖父「何から何まで・・・申し訳ない・・・・・・」
シンジ「いいんですよ。サクラちゃん教え甲斐ありますし・・・それに、トウジの件、
僕にも責任がありますから・・・罪滅ぼしさせてください。」
鈴原祖父「いやっ!それは違うぞシンジ君。あれはシェルターを抜け出したバカ孫が一方的に悪い。
君が気に病む必要はない。むしろ謝るべきはウチだ。気を遣わせて済まなかった。」
シンジ「・・・そう言って頂けると助かります。ま、それは抜きにしても、誰かに
頼られるって嬉しいんですよね、ボク。サクラちゃんの負担にならない程度に、
リハビリを兼ねて、料理とか教えたいと思います。それでは!」
鈴原祖父「(エエ子や・・・あれでバカ孫と同い年なんて信じられへんな・・・)」
269:
シンジ「お邪魔します。鈴原2曹いらっしゃいますか?」
鈴原父「これは碇2佐!すみません、ウチの娘と遊んでいただいたみたいで・・・」
シンジ「いえいえ。あと、そんな堅っくるしい呼び方しないでください。2佐なんて、
形だけのものですから。実際は、ちょっとエヴァの操縦が出来るだけの中学生ですよ」
鈴原父「いえ、流石にそういうわけにはいきませんっ!」
シンジ「そうですか?僕は気にしませんけど・・・あ、そうそう。これ、差し入れのケーキです。」
鈴原父「ケーキ?」
シンジ「さっき、サクラちゃんと作ったんですよ。最も、僕は指示だけで、
手は全然出しませんでした。作ったのは殆どサクラちゃんですよ」ニコッ
鈴原父「・・・わざわざ届けて頂いてすみません。有難く頂きますッ!」
シンジ「お礼なら娘さんに言ってあげてください。最近会ってるんですか?」
鈴原父「土日は欠かさず見舞いに行ってるんですが、平日はどうしても残業で・・・」
270:
シンジ「そうですよね・・・土木科ですと、使徒が壊した後の修復とかありますし・・・
僕も気を付けてるんですが、なかなか無傷で戦うのは難しくって・・・すみません」
鈴原父「いえ!碇2佐が気に病む必要はありません。悪いのはそもそも使徒ですし、
中学生に命がけの戦闘を頼る我々大人でもありますっ!」
シンジ「そう言って頂けると、僕も心が軽くなります。ありがとうございます。
あ、そうそう、サクラちゃん、おじいちゃんとお父さんに手料理食べさせるって張り切ってますよ!
ご迷惑でなければ、ちょくちょく料理を教えてあげたいんですが、宜しいですか?」
鈴原父「ホッ、ホンマですか!? あ、いや、本当ですか?碇2佐のご負担でなければ是非!
家はツレを亡くしてから、男ばかりだったもので・・・家事とか料理とか教える機会が無く・・・
花嫁修業をどうしようかと思ってたところでして・・・お言葉に甘えさせていただいて宜しいですか?」
シンジ「もちろんです。喜んでやらせていただきます」
271:
鈴原父「なんでしたら、そのまま嫁にもらって頂いても構いませんっ!」
シンジ「ぶっ!ゲホゲホッ・・・た、確かにサクラちゃん可愛いですけど、ちょっと気が早くありませんか?」アセアセ
鈴原父「いえ、碇2佐ほどの人格者でしたら、父として安心して娘を送り出せますっ!
それに、中学2年生と小学5年生、大人になれば大した年齢差ではありませんッ!」
シンジ「そういって頂けると、嬉しいです。ま、まぁ、サクラちゃんの人生はサクラちゃんに決めてもらうという事で・・・それでは」
鈴原父「有難うございます!サクラを宜しくお願いしますッ!!」
シンジ「(鈴原2曹アツイ人だなぁ・・・トウジはお父さん似なんだな・・・)」
シンジ「(・・・周りも同時に固めて行くって大事だと思うの)」ニヤリ
272:
(ある晩)
ピンポーン
マヤ「はーい」
シンジ「こんばんはー」
マヤ「あら、シンジ君?どうしたの?」
シンジ「ご存知かと思いますが、綾波が僕の隣、マヤさんから見て2つ隣に引っ越してくることになりまして・・・」
マヤ「ああ!センパイから聞いてるよー!」
シンジ「それでですね、色々買い揃えるにあたって、マヤさんに一緒に選んでもらえないかなぁと」
マヤ「えっ?せっかくなんだから、二人で行って来ればいいじゃない?」
シンジ「それも考えたんですけど、ほら、綾波って女の子らしい趣味みたいなの無いじゃないですか」
マヤ「そうねぇ・・・」
シンジ「なので、女の子の中の女の子、パーフェクト乙女と言っても過言ではない、マヤおねーさんに、色々指南して頂きたいんですよ。」
マヤ「もう・・・乗せるのがお上手なんだからっ!」フフ
273:
シンジ「お金はネルフの経費で全部出しますから、店で一緒に決める手伝いをして頂ければと。
特に、私服ですね・・・綾波、制服しか持ってないんですよ。流石にそれはダメですよ。
あとは、家具とか食器とか寝具とかカーテンとか色々・・・幾つかコーディネイトして、
最終的には本人のシュミで決めさせてあげてください。僕は荷物持ちに徹します。」
マヤ「わかったわ!おねーさんに任せなさいっ!」
シンジ「御礼に、ゴハンご馳走しますから・・・イタリアンのお店とかどうですか?」
マヤ「うーん・・・」
シンジ「あ、中華の方がいいですか?それだったら、駅前の・・・」
マヤ「あの・・・あのね、」
シンジ「はい」
マヤ「お店よりも、シンジ君の手料理の方がいいなぁ・・・なんて・・・///」
シンジ「ホントですか!? いやぁ、嬉しいなぁ」ニコニコ
マヤ「私も手伝うから、レイちゃんの歓迎パーティー兼ねて、当日の夜は家で食べない?
多分、レイちゃんには、もっと家庭的な時間を過ごす機会を増やしてあげたほうが良いと思うの・・・」
シンジ「それはいいですね!マヤさんに相談して良かったなぁ〜
じゃあ、僕がパパで、マヤさんがママで、綾波が娘って感じですね!」
マヤ「えっ///・・・フフ、それもいいかもね♪」
274:
(翌日)
シンジ「じゃあ、行きましょうか。綾波も準備OK?」
レイ「ええ」
シンジ「あ、そうだ。マヤさんにご挨拶は?」
レイ「伊吹2尉、今日はありがとうございます。色々教えてください。」
マヤ「はい、喜んで!でも、伊吹2尉はやめてほしいな。マヤって呼んでほしいな?」
レイ「マヤ・・・さん?」
マヤ「よくできました♪」ニコニコ
レイ「・・・」ニコ
マヤ「(レイがわたしに微笑んだぁぁぁぁぁぁ!!)」パァァァ
275:
マヤ「・・・それにしても、随分買いこんじゃったわねー」
シンジ「綾波は物が少なすぎですからね。こ、これくらいでちょうど良いんですよ」ヨロヨロ
マヤ「あとは・・・そうだ!ぬいぐるみとか買わない?女の子の部屋にはぬいぐるみよ!」
レイ「トトロ・・・」
マヤ「え?」
レイ「トトロ・・・想像上の生き物・・・可愛い・・・うちに居る・・・でも一人でかわいそう・・・」
シンジ「あぁ、この間のユニゾン訓練の息抜きに、映画見たんですよ。で、子トトロのぬいぐるみを
記念に1体買って帰ったんです。でも、1体だと子トトロが寂しいんじゃないか?って言ってます。」
マヤ「あぁ〜、なるほど!じゃあ、マヤおねーさんがとっておきの所に連れて行ってあげる♪」
レイ「ありがとうございます・・・マヤさん・・・」
276:
レイ「すごい・・・トトロ・・・トトロ・・・こっちにもトトロ・・・」
マヤ「どう?このお店すごいでしょ!このお店、かわいいぬいぐるみとかグッズが超充実してるんだ♪
センパイの誕生日プレゼントに、ねこグッズ探してて偶然見つけたの。」
レイ「マヤさん・・・ありがとう」ニコッ
マヤ「どういたしまして!」ニコッ
シンジ「じゃあ、綾波には子トトロの色違いを1つプレゼントするよ。」
レイ「悪いわ・・・」
シンジ「いいからいいから。でも、他のグッズは自分で買うんだよ?お小遣いの範囲で、欲しい物を厳選してね。
お金があっても、あるだけ使っちゃうのはダメなんだ。そういう事してると、『葛城1尉』って呼ばれちゃうよ?」
レイ「嫌・・・ぜったいイヤ・・・・・・!」ブンブン
シンジ「だよねwだったら、練習だと思って、欲しい物を選んで、その中でも大切な物・本当に必要な物だけに絞り込んでごらん」
レイ「了解」
277:
(夜)
シンジ「あ〜疲れた! マヤさん、今日は本当にありがとうございました!
綾波の部屋も女の子らしくなって、大満足してたみたいですよ」
マヤ「いえいえ。私もシンジ君にレイちゃんと過ごせて楽しかった。
久々に息抜きできたよ! 最近忙しくて、買い物とかも殆ど行けなかったし。
それに、シンジ君の料理、また食べさせてもらえたし♪」
シンジ「そんなに気に入ってくださったのでしたら、毎日作ってもいいですよ。
僕が主夫で・・・マヤさんは今をときめく伊吹博士・・・研究に疲れて帰ってきた
所を僕の料理で癒してあげて・・・また明日から頑張るぞッ!みたいな」ニッコリ
マヤ「ばっ、ばか・・・年上をからかっちゃいけませんっ///」
シンジ「別にからかってないんですけどね」フフ
マヤ「///」
シンジ「あ、そうそう。よかったらこれどうぞ」スッ
マヤ「ん?なあに、これ?」
シンジ「今日、僕と綾波に付き合ってくれたお礼です。猫のロゴ入りの
コーヒーカップと・・・スプーンと・・・ネコ型の角砂糖セットです。」
マヤ「えっ・・・でも悪いよ・・・」
278:
シンジ「じつはこれ2つ買ってまして、もう1つはリツコさんに、日頃の御礼ってことで
今度持って行こうと思ってるんですよ。色違いのお揃いは、マヤさんにどうかなって」
マヤ「えっ!センパイとお揃い!?嬉しい!!」
シンジ「もらって頂けますか?」
マヤ「・・・喜んで。何のお礼も出来ないけど・・・アリガトっ!!」ニコッ
シンジ「マヤさんの笑顔が、なによりのお礼ですよ」ニコ
マヤ「こんな顔で良かったら、いくらでもっ」ニコニコ
シンジ「(かわエエ・・・もうそろそろチューしても怒らないんじゃないかな・・・
もういいよね、僕。・・・いやいや、計画は完ぺきを期さないと。今は我慢だ僕!!)」
シンジ「それじゃあ、おやすみなさい。マヤさん」
マヤ「うんっ!おやすみなさい、シンジ君♪」
279:
(サンダルフォン襲来の少し前)
アスカ「ええ〜!修学旅行に行けない〜!? よっしゃぁ!!」
ミサト「そうなの、ごめんねアスk・・・えっ?」
アスカ「えっ?」
ミサト「修学旅行行きたくないの?」
アスカ「別に?見たいアニメたくさんあるし?『シンジ'sセレクション2』ハンパない量だし?」
ミサト「で、でもっ、中学の修学旅行は一度しかないのよっ!そんなのって!!」
アスカ「えっ?」
ミサト「えっ?」
280:
アスカ「ミサトは、私が待機任務で修学旅行に行けない事を言いに来たのよね?」
ミサト「そうよ」
アスカ「じゃあ、別にいいじゃない?」
ミサト「あれっ?」
アスカ「じゃあ、私は待機中は宿舎でアニメ見てるから。何かあったら呼出してね」
ミサト「あの、悪いと思って代わりにプール貸切にしたんだけど・・・」
アスカ「私はパス。シンジとレイに使わせてあげれば?」
ミサト「あ、はい」
281:
シンジ「えっ、修学旅行に行けない? やったー!」
ミサト「そうなの、ごめんねシンジく・・・えっ?」
シンジ「えっ?」
ミサト「あなたも行きたくないの?」
シンジ「あ、はい。なんか僕、学校で女の子にモテモテなんですけど、逆に男子の嫉妬が激しくて」
ミサト「はぁ」
シンジ「それに、僕には心に決めた人が(3人)居るので、学校の女の子には興味無いですし。
よって、行っても楽しい思いをする可能性が低いと思われます。」
ミサト「で、でも!中学の修学旅行は一度しかないのよ!そんなにあっさり諦めていいの!?」
シンジ「えっ」
ミサト「えっ」
282:
シンジ「葛城1尉は、僕に修学旅行諦めろって言いに来たんですよね?」
ミサト「あれっ?」
シンジ「仕事がスムースに行って良かったじゃないですかw」
ミサト「あ、はい」
シンジ「他に用がなければ、仕事に戻ってもらっていいですよ?」
ミサト「あ、あの、代わりに、ネルフのプール貸切にしたんだけど・・・」
シンジ「僕カナヅチなんで結構です」
ミサト「え・・・で、でも、ホラ、レイの水着とか見られるかもしれないわよ〜
きっと可愛いんでしょうねぇ、レイの水着姿〜そんな事言っていいのかなぁ〜?www」ニヤニヤ
283:
シンジ「あ、はい、綾波の水着姿は最高に可愛いですよ?純白のワンピース・・・
水色のブラタイプ・・・ちょっと派手目のトロピカルカラー・・・大人な雰囲気の
紫のグラデーション・・・全部可愛かったなぁ」ニッコリ
ミサト「えっ」
シンジ「えっ」
ミサト「な、なんでそんなに詳しいの?」
シンジ「あぁ、僕が全部プレゼントしましたから」
ミサト「な、なんでそんなに持ってるの?」
シンジ「あぁ、お風呂に一緒に入ってくれっていつもせがまれるので・・・
裸は流石にまずいと思って、お互いに水着着用で一緒に入ってますから」
ミサト「 」ポカーン
284:
シンジ「あ、権利は差し上げますから、プールは葛城1尉が使っていいですよ。
ビール腹解消しないと、加持さんに逃げられますよ?ほっといていいんですか?
この間、衛生課の女の子口説いてるの見ましたよ。貴方もうすぐ三十路ですし・・・
代謝が落ちてきたら、あっという間にごっつぁん体型になっちゃいますよ?w
料理も出来ないダメ舌、酒はザル、整理整頓大の苦手な貴方の最後の武器は、
若さと美貌しかもう無いじゃないですか?でも、それもあとほんの少しですよ。
いや〜いい加減ラストチャンスだと思いますけどねぇ・・・意地張ってないで、
両想いの内にゴールインしておいた方がいいと思いますけど。まぁ、人の人生ですから
僕がどうこういう事ではありませんでしたね。忘れてください、葛城1尉。それでは」
ミサト「 」チーン
285:
(浅間山地震研究所にて)
オペ子「限界深度突破、もう機械の限界ですぅ・・・」
ミサト「いえ、あと500お願いします」
オペ子「壊れちゃいますよぅ・・・」
ミサト「ネルフで弁償しますから問題ありません。降下続行」
オペ子「はぅぅ・・・」
日向「モニターに反応あり!パターン青!使徒です!」
オペ子「・・・壊れちゃいましたぁ」グス
ミサト「これより当研究所は完全に閉鎖とします。日向君?」
日向「はい、葛城1尉」
ミサト「碇司令にA-17を要請!こちらから打って出るわよ!!」
日向「ちょwwこれwww通常回線wwwwww傍受されたらwwwwwwどうするんですかwwwwwwwww」
ミサト「うっさいわねぇ、さっさと実行しちゃえば問題ないでしょ!」
286:
(ブリーフィングルームにて)
ミサト「碇2佐、レイ、アスカ・・・使徒のサナギが、火山の中で発見されたわ」
シンジ「凄い所で生きてるモンですねぇ」
アスカ「何だか、昨日見た『ターミネーター2』を思い出すわね」
ミサト「貴方たちには、これを捕獲してほしいの」
シンジ「捕獲?殲滅しないんですか?」
ミサト「出来る限り原型をとどめ、生きたまま回収するのが最優先。ダメだった場合は即時殲滅よ」
シンジ「でもなぁ、マグマの中で生きられるような相手、倒すの難しいんじゃないですか?」
アスカ「そうよ!ターミネーターのT-1000ですら、溶鉱炉でやっと倒せたのに、
そんな中で生きてる使徒なんて、かなりヤバい奴よ!」
287:
ミサト「でもね、使徒にこれから勝ち続けるためには・・・生きた使徒の解析をゼヒやりたいの・・・危険を冒す価値はあるわ」
シンジ「わかりました、葛城1尉。但し、僕らも命が掛かってますから、作戦や人の配置は、僕たちにも提案させてください。」
ミサト「いいえ、それは作戦部のしごt」
シンジ「僕たちにも提案させて下さい、葛 城 1 尉 ?」ニッコリ
ミサト「だからそれは作戦b」
シンジ「俺の名を言って見ろォ!葛 城 1 尉 ?」
ミサト「碇・・・特務2佐・・・です」
アスカ「(『ジャギ』ネタね・・・www)」
シンジ「では、少し時間をくださいな」
288:
シンジ「さて・・・誰が行く?」
レイ「わたs」
アスカ「ハイハイハーイ!私が行く!!」
シンジ「いいの?危険だよ?」
アスカ「どうせならT-800みたいに突入したいw」
シンジ「何それ楽しそうwwwww」
アスカ「シンジにATフィールドの出し方教えてもらったから、そんなに心配じゃないし」
シンジ「じゃあ、アスカよろしくね。何かあったら僕も助けるからね。」
レイ「(何の話をしているのか、よく分からないわ・・・)」シュン
289:
シンジ「みなさん!作戦が決まりました」
ミサト「で、どうすんの?」
シンジ「はい、使徒捕獲は、弐号機が担当。至急D型装備への換装をお願いします。
極限状況下なので、安全第一、装備品の脱落防止をしっかりお願いします。
リツコさん、マヤさん、宜しいですか?」
リツコ「任せて」
マヤ「はいっ!」
シンジ「初号機は有事に備えて火口で待機。零号機は、現場の仮設指揮所
周辺で待機し、何かあった場合はATフィールドで設備と人員を守ります。
別の使徒が来た場合は、ダッシュで本部まで戻ります。」
ミサト「まー、いいんじゃないのー?」
290:
シンジ「人員の配置ですが、碇司令(笑)・冬月副司令・葛城1尉は
本部で作戦指揮をとってください。A-17が発令されているので、
日本政府との調整役や報告経路は必須と思われます。」
ミサト「あっそ。んで?」
シンジ「はい、それ以外の皆さんは、現場の仮設指揮所で現場作業をお願いします。
大がかりな作戦になりますので、出来る限りの人員を現場に配置して頂きたいです。宜しいですか?」
ミサト「あっそ。好きにすれば。何があってもアンタが責任取んなさいよ。」
シンジ「はい!ありがとうございます!」
シンジ「(いやホント、A-17とかマジでありがとうございますw 明日には億万長者ですwww)」
291:
(別室にて)
シンジ「prrrr・・・あ、ホテルハットヤさんですか?私、ネルフの碇シンジと申しますが・・・」
シンジ「はい、団体の予約希望です。一泊二日で300名行けますか?」
シンジ「はい、到着がちょっと遅くなりそうなんですが、宴会もお願いします」
シンジ「飲み放題と、料理も最高級で・・・大広間も抑えてもらえませんか?」
シンジ「あ、そこを何とか。現金一括でお支払しますので・・・何なら先払いでも」
シンジ「はい、ご無理を言ってる分も含めて、2000万でどうですか?・・・」
シンジ「え?すぐにでも部屋を開けさせる?いやぁ、すみませんねぇ」
シンジ「あ、そうそう。ボウリング場とかミニシアター、ミニバーとかもありましたよね?あと、マッサージのサービスとか。」
シンジ「ネルフ職員はボウリング遊び放題、シアターはこちらの指定した作品を貸切上映、
ミニバーはお酒飲み放題、マッサージも優先対応とか出来ますか?」
シンジ「あ、その分追加料金もう200万払いますので。え?OK?ありがとうございます。
え?もう一度・・・あっ、いえ、ピンクコンパニオンはいらないですwwwwww
女性職員も結構いるのでちょっとマズイです^^; すみません、お気遣いありがとうございますw」
シンジ「はい、じゃあよろしくお願いします。」ピッ
シンジ「さ〜て、さっさと倒して温泉温泉♪」
292:
(マグマダイバー)
ミサト「では各員、準備できた?」
アスカ「まっかせなさい!」
ミサト「それでは、作戦スタート!」
アスカ「見てみてみんなー! hasta la vista, Baby!」グッ デデンデンデデン
シンジ「ちょwwwT-800wwwww」
一同「ターミネーターとか懐かしいなおい」「アスカちゃん知ってるんだあの映画w」
「ちょwwwシュワちゃんwwwww」
レイ「(私には何のことか分からない・・・今度碇君に教えてもらおう・・・)」
ミサト「・・・真面目にやんなさいよ!」
マヤ「弐号機、深度1200通過・・・敵使徒発見できません」
リツコ「思ったよりも対流が早いようね・・・」
マヤ「MAGI、再計算完了。予測地点更新されました!」
293:
シンジ「(ここでATフィールド発生!的な・・・w)」ブワッ
マヤ「あっ!敵使徒が孵化を始めました!急激に成長しています!!」
ミサト「チッ!まずいわ、捕獲は中止、殲滅作戦に変更よ!」
アスカ「やばい!使徒が浮上してきた!引き揚げ急いで!」
シンジ「アスカ!T-1000倒す時どうやってた!?」
アスカ「凍らせて・・・ハッ!?・・・そうか!そういう事ねシンジ!」ズバッ ブシューーー
アスカ「3番の冷却パイプを切断したわ!こっちに全力で冷却集めて!」
ミサト「なるほど」
294:
サンダルフォン「死ーーーん」
アスカ「・・・使徒殲滅完了っ!」
マヤ「パターン青消失!敵使徒、殲滅されました。」
リツコ「見事よ、アスカ」
ミサト「お疲れ様、アスカ」
アスカ「ふんっ、こんなもんよ。早くシャワーでも浴びたいわ・・・」
シンジ「あ、そのことなんだけど・・・」
アスカ「何よ?」
シンジ「作戦終了時には夜も遅いと思ったので、今来てる職員の分、近くの民宿の部屋を抑えておきました。
良かったら今日は泊まりで、明日の戻りという事でも宜しいでしょうか?冬月副司令?」
冬月「ん?ワシかね?別にいいと思うが、碇司令(笑)はどうかね?」
ゲンドウ「・・・問題ない、好きにしろ」
295:
ミサト「ちょっと!さては温泉入るんでしょ!?ズルイズルイ!!」
シンジ「いえ、今日はボクのおごりですが、予算が無いので、民宿の
最低限の部屋です。料理も多分鍋とかそんなもんじゃないかな?」
アスカ「なによケチ!」
ミサト「あら、そうなの?その辺、いい温泉いっぱいあるのにぃ」
シンジ「葛城1尉には悪いと思ったので、当直室の冷蔵庫に、僕からの
贈り物があります。『幻のえびちゅ』・・・って言えば分かりますか?」
ミサト「えっ!マジ!?私は全然いいわよ!」
シンジ「すみませんが、留守番お願いしますね。では、通信終わり。」
296:
シンジ「マヤさん、本部との通信切れました?」
マヤ「はい、葛城1尉も居なくなったみたいです」
シンジ「では、この現場の全員に連絡できる回線を開いてもらって良いですか?」
マヤ「了解。 えー、全員注目、全員注目。只今より、碇特務2佐から皆様へ連絡があります。碇2佐、どうぞ」
シンジ「えーみなさん、碇シンジです。今日は本当にお疲れ様でした。
皆様の日頃の働きに感謝しまして、ささやかながら、ホテルハットヤの宴会を用意させて頂きました。
急きょですが、今から慰安旅行を行いたいと思います。」
アスカ・リツコ・マヤ・日向・青葉「えっ(ボロい民宿じゃなかったの?)」
シンジ「本部にはボロい民宿を借りたって言ってありますので、お手数ですが口裏合わせにご協力ください。
なお、本日の費用は、僕の負担としますので、みなさん大いに楽しんでください。」
一同「うおーーーーっ!」「マジですか碇2佐!!」「碇司令(笑)よりよっぽど立派だよ!」
「ネルフで福利厚生とか初めてかも・・・」「なんちゅう・・・なんちゅうサービスを企画してくれはったんや・・・ウルウル」
シンジ「1泊2日ですが、温泉と最高級の宴会料理with飲み放題、ボウリング投げ放題、
マッサージ頼み放題&ミニバーで二次会し放題です。ご自由にお楽しみください。
というわけで、さっさと撤収して行きましょう!」ニコッ
一同「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
297:
シンジ「じゃあ綾波、零号機から降りたら、今朝預けたクーラーボックス開けておいてくれる?」
レイ「ええ・・・何が入ってるの?」
シンジ「温泉大好きな仲間が・・・いるでしょ?」ニコッ
298:
(ホテル・ハットヤ)
一同「酒うめぇwww料理うめぇwww肉も魚も全部一級品wwwwwwwww」ドンチャン ドンチャン
シンジ「どうアスカ?楽しんでる?」
アスカ「う〜ん、料理は美味しいけど、このどんちゃん騒ぎの雰囲気は好きになれないわねぇ」
シンジ「そう言うと思って、アスカにはスペシャルアトラクションを用意してあるよ。もうお腹いっぱいなら行くかい?」
アスカ「あら、シンジの割には気が利くじゃない。まぁ、そこまで言うなら期待してあげるわよ」
シンジ「ここだよ・・・ホテル内ミニシアターを、今夜はアスカだけの貸切でどうぞ」
アスカ「えっ!マジで!?」
299:
シンジ「今夜は僕のオススメ・・・『カウボーイビバップ』全話上映だよ」
アスカ「シンジのオススメならハズレなしね!有難く見させてもらうわ」
シンジ「はい、じゃあこれ、世界の高級チーズセットと、高級ブドウジュース()ねw」
アスカ「ひょっとして、『キディ・グレイド』のリュミエールが飲んでる・・・」
シンジ「お、アスカもだいぶイケる口になって来たねwwwそう、あの『ブドウジュース()』だよw」
アスカ「だてにアンタのオススメは見てないわよwww 『女の子はエレガントに』ってねwwwww」
シンジ「最近は、見るだけじゃなくて動画を作ってみたりもしてるんだ」
アスカ「へぇ、すごいじゃない」
シンジ「途中で一本だけまぜておいたから、良かったら後で感想聞かせてよ」
アスカ「わかったわ」
シンジ「それでは、上映開始するね。 あ、スタッフさん!お願いしまーす!!」
300:
テテッテテッテテッ テーテー♪
アスカ「あら、なかなかいい音楽じゃない♪」
アスカ「ちょwww相続詐欺wwwwwwwざまぁwwwwwwwwwww」
アスカ「何か急にシリアス展開になったわね」
アスカ「キャハハwwwwなにこれwwwwwwwwハマり度高いwwwww」
アスカ「あ、どうやら次はシンジの作った動画のようね」
301:
アスカ「超監督・脚本・動画 碇シンジ・・・音声 SofTalk・・・っと」
ゆっくり「どうも、ゆっくりです。」テーン テテンテンテン テーンテーン
アスカ「うーん、東方ネタはあんまり知らないのよねぇ」
ゆっくり「今日はみんなに、えう゛ぁとのシンクロ率上げる方法、教えちゃうよ」テッテッテー テッテッテテー
アスカ「ハァァァァァァァァァァァ!?!?」
ゆっくり「・・・・・・ママに甘える感じにする!以上!!」ジャカジャン!! Fly me to the moon〜♪
アスカ「 」ポカーン
アスカ「な、何だったのよ、あれは・・・」
302:
シンジ「マ〜ヤさんっ!楽しんでますか??」
マヤ「シンジ君!今日は本当にありがとね!!」
シンジ「実はこっそり別室をご用意してるんですけど、マヤさんも来ませんか?」
マヤ「えっ///」
シンジ「今の所、リツコさんと綾波、日向さん青葉さんをご招待してます。
ホテル側に調理器具と食材を用意して貰ったんで、僕の手作りスペシャルディナーをふるまいたいなぁって。
あ、宴会である程度食べたのは知ってますから、高級食材をちょっとずつ食べながら、
お酒とシメのデザートを最上階の眺めのいい部屋で落ち着いて楽しもうって企画です♪」
マヤ「え!シンジ君が作ってくれるの!嬉しい!!(ヤダ・・・私フケツなこと考えちゃった///)」
シンジ「じゃ、抜けましょうか」ニコッ
303:
マヤ「うわ〜キレイな眺め・・・それに、星があんなに・・・」
リツコ「あら、遅かったじゃない。隣に来なさいよ、マヤ」
マヤ「はいっ!センパイっ!」
青葉「いや〜、どんな料理食べさせてもらえるのか楽しみだなー」
日向「ちょっと葛城1尉に悪いですねw」
リツコ「およしなさいよ、ミサトが居たら落ち着いてなんて飲めないわよ。
潰されて倒れてるのがオチよ。それも死屍累々とね。」
レイ「これが100万ドルの夜景・・・」
シンジ「綾波、それは函館山の夜景の事だよ。北海道に行かないとね。」
レイ「そう・・・違うのね・・・///」
青葉「(ヤバイ・・・レイちゃんがどんどん可愛くなってる・・・)」ムラッ
304:
シンジ「良かったら今度、札幌ラーメン食べに日帰りで行ってみる?」
レイ「ええ・・・」
シンジ「じゃあ、マヤさんも付き合って下さいね」
マヤ「了解!」
リツコ「あら、マヤはシンジ君達と随分仲良くなったのね?」
シンジ「マヤさんはネルフの最後の良心ですから、大事にしないと!
それに、僕たち、めちゃくちゃお世話になってるんです。もう足向けて眠れませんよ。ね、綾波?」
レイ「マヤさん・・・優しい・・・いいお姉さん・・・好き・・・///」
マヤ「もうー!二人とも、おだて過ぎよっ!」ニコニコ
リツコ「(あのレイにここまで言わせるとは・・・すごいわね・・・)」
305:
シンジ「じゃあ、お料理作りますね。まずは・・・最高級トロの炙りから。生で食べても美味しいんですが、炙ると一味違います。
お酒は日本酒とか白ワインとか、料理に合いそうなものをホテルにチョイスしてもらったので、お好みで楽しんでくださいね。
綾波には、日本の名水100選の中から、特に良い奴を汲んできたミネラルウォーターがあるからね!
でも、興味があったら、ひとくち位ならお酒飲んでもいいよ。最初は甘口の日本酒がいいかな?フルーティーで美味しいと思うよ。」
レイ「碇君・・・ありがとう・・・」ニコッ
青葉「(ヤバイ・・・レイちゃんが愛らしい・・・)」ムラムラムラッ
マヤ「(ロン毛、なんかフケツな目してる・・・)」ジト
(一方その頃露天風呂では)
カポーン・・・
ペンペン「クワァ・・・(あなたが神か・・・)」ホッコリ
306:
(一方その頃ネルフでは)
ミサト「や、やられた・・・」
ミサト「あのクソガキィィィィィィィィ!!!!!!」
 メモ用紙「ありもせぬ えびちゅ喜ぶ 田舎者 
     m9(^Д^)プギャー Byシンジ」
ミサト「『幻のえびちゅ』って・・・本当にまぼろしじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」キーーーーー!!
307:
(翌日)
シンジ「ふぁぁ〜 よく寝た・・・」
シンジ「たまには家事しなくて済むのも幸せだよね・・・って主夫かよ!」
シンジ「さてと、日本株と日本円大暴落してるけど・・・資産どうなったかな?」カチャカチャ
PC「1兆8967億6782万5430円です」
シンジ「えっ」
PC「1兆8967億6782万5430円です」
シンジ「僕個人の口座だけでやってたら危なかったな・・・一発で高額納税者リスト乗っちゃう所だったな・・・」
シンジ「裏ワザに協力してくれたマギとリツコさん様様だなぁ・・・w あとは、A-17発令したあいつらにも一応感謝しとくかな。」
シンジ「(・・・すべてが終わったら、3人で暮らす島でも買うか)」
シンジ「(いや、それよりも、都心ど真ん中に複合ビルとか建てて、どこかのフロアを専有した方が楽しいか・・・どうしよっかな♪)」
309:
(ネルフにて)
ミサト「・・・」ドヨーン
日向「おつかれさまです葛城さん・・・って、目にクマできてますよ!?」
ミサト「あー、やっと帰って来たんだ・・・ずいぶん遅かったわね・・・もう14時よ・・・
アタシは使徒を倒した記念に、幻のえびちゅで一杯やろうと思ったら、
本当に幻だったんだから・・・このショックは誰にも分からないわよ・・・」
ミサト「しかも幹部クラスが私しかいないから、強制的に当直やるしかなくなるし・・・
司令(笑)や副司令にはいくらなんでも頼めないし・・・・・・
おかげで私は着の身着のまま一夜を過ごしたわよ・・・」
ミサト「で?あんたたちの民宿どうだったの?温泉とかあった?」
日向「ヒドイヘヤデシタ・・・料理モ、ゲキマズ・・・フロハノコリユデシタ・・・」トオイメ
310:
ミサト「ん?何で目を合わせてくれないの・・・?シンジ君の手配した民宿、そんなにひどかったの?」
日向「ソレハモウ、ヒドイナンテモノデハ、アリマセンデシタ」トオイメ
ミサト「そう、貴方たちもひどい目にあったのね・・・碇シンジ、ロクな奴じゃないって分かったでしょ?」
日向「ソーデスネ」
ミサト「あら、マヤちゃんもおかえり。ひどい民宿だったみたいねー?」
マヤ「ヒドイヘヤデシタ・・・料理モ、ゲキマズ・・・フケツナ、オフロ・・・」トオイメ
ミサト「可哀想に・・・まぁ、そういう意味では、私も碇シンジの被害者よん。」
マヤ「ソウデスネ」トオイメ
314:
◆第8話
(シンジ宅)
シコシコ・・・
グニグニ・・・
ニュルニュル・・・
シンジ「んっ・・・サクラちゃん・・・すごく上手だよ・・・」
サクラ「ホンマですか!?ウチ、もっと頑張りますね!」シコシコ
315:
シンジ「さぁ、その薄い膜につつまれた肉の棒を、ゆっくり、やさしく、しごいてごらん・・・」
サクラ「こ、こうですか・・・?あっ、パンパンに膨張してきた・・・」コシコシ
シンジ「あぁ・・・いい手つきだねぇ・・・次は、包み込むように優しく手でころがして・・・」
サクラ「は、はい・・・シンお兄ちゃん・・・どうですか・・・?」コロコロ
シンジ「うっ・・・いいよぉ・・・サクラちゃんはどんどんテクニックが上達していくねぇ・・・」
サクラ「そんな・・・だって、シンお兄ちゃんが優しく教えてくれはったから・・・///」
316:
シンジ「フフ・・・でも・・・小学5年生でこんな事してる子・・・居ないと思うよ?
他のみんなは、今頃学校で勉強してる頃なのに・・・僕たちはこんな事してるんだからね。
イケナイ子だね・・・サクラちゃんも、僕も・・・」
サクラ「ええんです。まだ激しい運動とかアカンってセンセに言われてますし・・・
それに、入院してる時にヒマやったんで・・・勉強はもう6年生の所まで
終わらせてしもうたんで・・・それやったら、シン兄ちゃんとこうしていたいです///」
シンジ「そうかい、うれしいなぁ」ニコニコ
317:
サクラ「それにしてもウチ、ソーセージを手作りするなんて初めてですわ!
羊の腸って、こんなに薄い膜やのに、すごく丈夫やなんて知りませんでした・・・」
シンジ「昔の人の知恵だね。僕もよくこんな事思いついたと思うよ」
サクラ「ホンマ、えらいですわぁ・・・」
シンジ「あ、でもね、サクラちゃん。加工肉を作る時は十分注意してね。
ボツリヌス菌ってのが居るんだけど、こいつは空気と遮断されると急に
元気になるんだ。しかも、熱に結構強いから、ちょっと煮沸消毒したくらいじゃ死なないんだよ。
まぁ、毒素そのものは熱に弱いから、食べる直前に焼いたり茹でたりすれば消えるけどね。
だから、ソーセージとかびんづめ食品は、素人が適当に作ると事故になるんだよ?」
サクラ「えっ・・・ウチ、ちょっと怖いです・・・」
シンジ「だからこそ、こういう物を作る時の取り扱い方をしっかり覚えてね。
人に物を食べさせるというのは、すごく責任が重い事なんだよ。でも、真剣に、確実にやれば何の問題もないからね
(そういえば、前の人生ではビア樽女に毒入りカレー食べさせられたっけなぁ)」トオイメ
サクラ「はい・・・」
319:
ブンッ
サクラ「キャーッ!!」ダキッ
シンジ「あれ?停電みたいだね・・・」
シンジ「(あ!忘れてた!今日はアイツが襲来してくる日か・・・
まぁいいや、マトリエルは使徒最弱だから、アスカが何とかするだろ。
それよりも、今はこの役得を楽しまないとなwww)」
サクラ「怖い・・・」ギュッ
シンジ「大丈夫だよ、サクラちゃんには僕が付いてるからね。」ギュッ ナデナデ
サクラ「(シンおにいちゃん・・・頼りになるし・・・あったかい)///」
シンジ「(ますますカワイイなぁ・・・)」ホッコリ
320:
(一方その頃アスカは)
アスカ「さぁてと、次は何見ようかしら♪」
アスカ「ん〜・・・『無責任艦長タイラー』・・・?無責任・・・ねぇ。何だかミサトの顔が浮かぶわねwさーて、再生再生♪」
アスカ「ちょwww何このテキトー男www加持さんかい!」
アスカ「だめだwwwムチャクチャすぎる展開wwwwww」
アスカ「えっ・・・本当に艦長になっちゃった・・・ありえん(笑)」
アスカ「ん?このキム中尉っての、何だかミサトの声に似てるわね・・・
なんかミサトの声に似てるだけで、最近無条件にムカつくのよねぇ」
アスカ「ちょwwwなにこの豪運wwwww」
ブンッ
アスカ「え?停電??」
アスカ「チックショーーー!いいとこだったのにぃぃぃぃ!!!」
アスカ「・・・随分長いわねぇ。5分経っても直らないってなんなのよ!」
アスカ「・・・ん?よくよく考えたら、ネルフの宿舎がこんだけ停電するって異常ね」
アスカ「発令所行ってみるか・・・」
321:
アスカ「ちょっと!まだ直らないの?」
リツコ「原因不明よ。現在調査中。」
アスカ「イヤねぇ・・・何だか暑くなってきたし・・・」
日向「非常事態!航空自衛隊の情報によると、現在、使徒が侵攻中!」
リツコ「何ですって!?停電だとエヴァが発進出来ないわ!」
ゲンドウ「問題ない、手動d」
アスカ「ハンッ!問題ないわよ。こういう時にはマニュアル発進すればいいのよ!
エントリープラグさえ手動で取り付けられれば、後は私が這って出てってやるわよ!
(そういえば、『ナデシコ』でもマニュアル発進(笑)な展開があったわね!
くぅ〜何だか楽しくなってきたわ!後でシンジに自慢してやろっとw)」
ゲンドウ「(・・・またセリフ取られた)」ショボン
リツコ「そうね・・・何とかしないとね。皆!エヴァを手動発進するわよ!
まずはエントリープラグの搭載から。人手が要るわ!手が空いてる人は手伝って!碇司令(笑)もお願いします!!」
ゲンドウ「あ、ああ・・・」
リツコ「それにしても、葛城1尉は何やってるの!?肝心な時にいつも居ないってどういう事なの!」
322:
(一方その頃ミサトは)
ミサト「・・・・・・」
加持「・・・・・・」
ミサト「ちょっと、何か喋りなさいよ」
加持「二人でエレベーターに閉じ込められるなんて、ちょっとドキドキするなw」
ミサト「黙れバカ!」
加持「・・・・・・」ニコニコ
ミサト「微笑むなバカ!!」
加持「おいおい、俺にどうしろと?」
ミサト「息すんな。死ね!」
加持「おいおい、勘弁してくれよ・・・」
323:
(出撃)
リツコ「マヤ!」
マヤ「はいセンパイ!エヴァ弐号機、出撃準備OKです!
パイロットもエントリープラグ搭乗済み。行けます!」
青葉「地上の斥候部隊より入電あり!敵使徒は第3新東京市まで2km地点、
クモのような形状とのこと!Cloudではなく、Spiderの方との事です。」
リツコ「では、作戦を説明するわ。弐号機はマニュアル発進し、自力で地上に出る事。
その後、使徒を殲滅。攻撃方法は、何やらアスカに秘策があるらしいから任せるわ。」
アスカ「まっかせなさい!」
リツコ「急ごしらえだけど、バッテリーパックを背負ったから行動時間は3倍よ。
フル機動で3分、上手く節約すれば15分間の稼働が可能よ。でも、無理はしないで。
現在、零号機・初号機も出撃準備中だけど、しばらく体制が整いそうにないわ。」
シンジ「ごめんねアスカ。僕達の到着が遅れちゃって」
アスカ「フン!アタシ一人でケリつけてやるわよ!まぁ見てなさいって」
リツコ「それでは、エヴァ弐号機発進!」
アスカ「アスカ、行きまーす!」ヨジヨジ
日向・青葉「(・・・まさか、それはガンダムねたなのか!?)」
324:
アスカ「ふう、やっと地上ね・・・あ、使徒だ」
マトリエル「 」トテトテ
アスカ「じゃっじゃーん!! N・E・R・V所属、惣流アスカラングレーとエヴァ弐号機参上!
ちょっとあんた、アタシのアニメ鑑賞を邪魔した罪は万死に値するわよ!」ビシッ
マトリエル「(???)」ポカーン
アスカ「ふん!なによ、ポカーンとしちゃって!!」
シンジ「(アスカぁ・・・『キディ・グレイド』ネタは使徒には通じないよ。
あと、停電引き起こしたのは戦自のスパイと、手引きした加持さんだよ・・・
ぶっちゃけ、現時点では使徒なんにも悪い事してないよ・・・w)」
325:
アスカ「問答無用。食らいなさいっ!」ピンッ・・・バリバリバリ・・・ドシュゥゥゥゥン!!
マトリエル「(死ーーーん)」
シンジ「(マジかよwwwついにアニメ技やりやがったwwwww)」
マヤ「パターン青消失!使徒、弐号機により殲滅されました!!」
リツコ「アスカ!今のは何!?何やら、地面のマンホールを拾って、
もの凄い度で打ち出したように見えたけど!?」
アスカ「あ、これ?『超電磁砲』って書いて、『レールガン』って読むのよ?御坂美琴の必殺技なのよねぇ〜」
リツコ「ハァ!?ミサカミコト??」
アスカ「本当は電気の力で打ち出すんだけどねぇ、アタシはATフィールドで代用したわ」フフン
リツコ「もうヤダ・・・シンジ君もアスカも理解不能な事しか言わないし・・・」
シンジ「ロジックじゃないんですよ・・・なんちゃってwww」
リツコ「 」
326:
アスカ「零号機や初号機なんて無くても、このアスカ様が居れば余裕なのよ!」
シンジ「『ふ、不幸だ・・・・・・』なーんちゃってwww」
アスカ「ちょwww当麻かよwwwwwwwwww」キャハハハ
レイ「(碇君・・・弐号機の人と仲良さそう・・・でも・・・なぜ・・・心がチクチクする・・・)」
マヤ「す、すごい!アスカのシンクロ率、瞬間的に93%まで上昇していました!」
リツコ「・・・すごいわね。アスカ、一体どうしたの?」
アスカ「あぁ、ちょっとしたコツを見つけたのよ」
リツコ「コツ?どんなコツかしら?」
アスカ「なーいしょ!企業秘密よ。それに、シンジに教えてもらったし。」
リツコ「ホントなのシンジ君!?」
シンジ「禁則事項ですっ」キラッ
アスカ「ちょwwwみくるちゃんwwwww あ、私もそう言えば良かった!!」
シンジ「アスカ・・・まだまだ修行が足りないねぇ」
アスカ「ちっ・・・まぁ、その点は素直に認めてやるわ」フンッ
327:
パッ パパッ
シンジ「あ、電力復旧したみたい。良かったね、また修行できるよw」
アスカ「よっしゃぁ!これでアザリンちゃん&パコパコのデートの続きが見られるっ!」
シンジ「あ、『タイラー』見てたんだね。じゃあ、何故か知らないけど、キム中尉の声聞くと、不思議とイラッとしない?www」
アスカ「あ、わかるwww別にウザキャラでもないのに、何でかしらねwwwwww」
シンジ「多分だけど、声が葛城1尉に似てるからだよ。多分それだけさ」
アスカ「言えてるw」
発令所一同「(・・・だめだ、この二人の会話についていけねぇ)」
リツコ「そういえば、葛城1尉はどこで何やってるのかしら!?」
マヤ「MAGIの監視システムで葛城1尉を発見!」
リツコ「モニターに映して頂戴」
328:
日向「ああーーーっ!?」
リツコ「えっ」
マヤ「あっ・・・葛城1尉と加持1尉がエレベーターの中で抱き合っています!フケツです!!」
 加持「葛城、お前に何かあったら、俺は悲しいからな」
 ミサト「・・・ばかっ・・・早く離しなさいよ///」
 加持「いいじゃないか、どうせ誰も見てないんだし」
 ミサト「人が来ちゃうって・・・ヤダ・・・///」
 加持「本当に嫌なら振りほどいていいんだぞ?」
リツコ「(ミサト・・・時と場所を選びなさいよ・・・)ごめん、モニター切って」
マヤ「あ、はい・・・」プツッ
青葉「いや〜加持さんやるなぁwww」
日向「(か、葛城さぁぁぁん・・・)」ドヨーン
アスカ「なーんだ、あの二人、ヨリを戻してるんじゃない」
シンジ「今の所、作戦部長が一度も役に立ってませんねぇ・・・困ったなぁ」
一同「(どよ〜ん)」
329:
(少し時間を戻してエレベーターの中)
ミサト「もう我慢できない。加持!脱出するわよ!!」
加持「ん〜待った方がいいんじゃないか?(どうせもう少し待てば復旧するしな)」
ミサト「うるさい!私は脱出用ハッチから出るから、台になりなさい!!」
加持「はいはい、お姫様」グッ
ミサト「くっ、なかなか外れないわねぇ・・・しっかり支えなさいよ!」
加持「・・・人遣いが荒いなぁ」
ブンッ・・・ガコォォォ
加持「あ、電気来た」
330:
ミサト「キャッ!」
加持「おっと危ない!」ダキッ
ミサト「あ・・・アリガト///」
加持「葛城、お前に何かあったら、俺は悲しいからな」
ミサト「・・・ばかっ・・・早く離しなさいよ///」
加持「いいじゃないか、どうせ誰も見てないんだし」
ミサト「人が来ちゃうって・・・ヤダ・・・///」
加持「本当に嫌なら振りほどいていいんだぞ?」
ミサト「・・・そうさせてもらうわ。フンッ!」バキッ
加持「グエッ・・・」
ミサト「調子に乗るんじゃないわよ!バカ!加持のバカ!バカジ!」
加持「・・・いい雰囲気だったのになぁ」
331:
(再び発令所)
ミサト「ごっめ〜ん!エレベーターの中に加持と閉じ込められちゃってさぁ〜
一体何があったの!?あんなに停電するなんて普通じゃないわよねぇ」
一同「(ジトーーー)」
ミサト「えっ?なにこの空気?」
シンジ「あぁ、貴方が加持さんとイチャついてる間に、使徒が来たのでアスカが倒しました。」
ミサト「えっ?加持と?え!使徒来たの!?いや、そもそも、イチャついてなんてないわよ!」
332:
シンジ「葛城、お前に何かあったら、俺は悲しいからな」ダキッ
青葉(ウラ声)「ばかっ・・・早く離しなさいよ///」
シンジ「いいじゃないか、どうせ誰も見てないんだし」ダキッ
青葉(ウラ声)「人が来ちゃうって・・・やだ・・・///」
シンジ・青葉「反論があればどうぞ」ニッコリ
ミサト「いや・・・ありは・・・その、エレベーターが急に動いて・・・」パクパク
シンジ「というわけで葛城1尉(仮)は、経緯を報告書にまとめて提出してください。」
ミサト「あ、あのー・・・なんで『かっこかり』が付いてるのかなー?なーんて」
シンジ「え?いちいち言わないと分からないんですか??」キョトン
ミサト「うっ・・・」
リツコ「無様ね」
334:
◆第9話
(発令所にて)
マヤ「衛星軌道上に使徒発見!パターン青です!」
リツコ「まさか、本当に宇宙空間に出てくるなんて・・・」
ミサト「そういえば、随分前に宇宙から攻撃とか予測したわねぇ・・・対策として考えたあの武器は出来てるの?」
リツコ「ダメよ。いい素材が無くて、まだ出来ていないわ」
ミサト「困ったわねぇ・・・」
マヤ「敵、自分の体の一部を切り離して落下させました!」
リツコ「どうするつもりかしら・・・爆撃?」
マヤ「敵使徒の一部、インド洋に落下!あ、もう一度発射されました」
リツコ「さては、軌道修正しているわね・・・最終的には本体がここに落ちてくるのかしら」
ミサト「どれぐらいの衝撃かしら?」
リツコ「そうね・・・ここら一体は消滅かしら。下手すると地球ごと氷河期になるかもね・・・」
ミサト「大至急、民間人と非戦闘員の退避を開始!作戦部は緊急集合。対策を練ります」
リツコ「あら、作戦部長らしくなってきたじゃない」
ミサト「もう後が無いからね・・・碇司令(笑)も冬月副指令も居ないし・・・
ここいらで活躍しておかないと、ちょっちマズいのよ。パイロットも非常呼集よ!」
335:
(ブリーフィングルームにて)
ミサト「伊吹2尉、状況の説明を」
マヤ「はい、敵は宇宙空間、衛星軌道上から自身の体を切り離して、質量爆弾として地表を攻撃。
表面をATフィールドでコーティングしているようで、大気の摩擦熱をもろともしていません。また、インパクト時の威力が増しているようです」
ミサト「そんな使い方もあるのね・・・ATフィールド・・・」
マヤ「徐々に着弾点も修正されています。1発目はインド洋上に着弾、2発目はオホーツク海に着弾
3発目は北太平洋上、東京から東に500km地点に着弾、4発目は○鮮半島に着弾し、半島が消滅しました。」
ミサト「えっ!それマジ!?やった〜!!」
リツコ「あら?使徒もたまには良い事してくれるじゃない」
336:
ミサト「『セカンドインパクトは日本のせいニダ!謝罪と賠償を(ry』ってしつこかったからねぇ〜
しかも、私のお父さん名指しで非難してくるから、ほんっとムカついてたのよ。『隕石が原因じゃなくて、
葛城調査隊がよからぬ事をやっていたに違いないニダ!』って。ほんと、悪い事は全部日本のせい、
良い事は全部自分たちが起源を主張するんだから・・・たまったもんじゃないわ。」
リツコ「これで国際社会の憂いが減ったわね・・・国連もうんざりしていたし・・・
まぁでも、日ごろの行いのせいか、地球上で誰も耳を貸してなかったから、気にしないことね」フフ
ミサト「まー、分かってはいるんだけどねぇ・・・」」
マヤ「・・・て、敵の目標は、確実にここ第3新東京市と推定されます。」
ミサト「じゃあ、作戦を練るわよ」
337:
(しばらくして)
アスカ「えぇ〜!?手で受け止めるぅ〜!?」
ミサト「そうよ。着弾予測地点にエバー3機で急行し、手で受け止めて威力を相殺、
その後ATフィールドを中和し、使徒のコアを攻撃、殲滅するわ」
シンジ「(やっぱりそう来たか・・・ま、話合わせてやるか)」
ミサト「MAGIによると、成功率は0.93%よ」
アスカ「ハァ?100回に1回以下じゃない!」
ミサト「これでも、色々考えた中で、最も成功率が高い作戦なのよ・・・」
シンジ「まぁまぁアスカ、珍しく作戦部長らしい仕事してるんだから、今回は乗ってあげようよ」
ミサト「えっ!ホント!?」
アスカ「でもぉ・・・」
シンジ「まぁ、考えてもみなよ。セカンドインパクトの葛城調査隊唯一の生き残り・・・
こんなにダメ人間なのに、リツコさんと同じ大学を卒業して、ネルフ作戦部長にまでなり・・・
第3使徒以来、何の活躍もしていないのに、降格やクビにはならずしぶとく生き残る根性・・・」
ミサト「ねぇ、それって全くホメてないわよね?」ピクピク
338:
シンジ「きっと、なにかしらの豪運を持ってるんだよ。まぁ、可哀想だから、
たまにはさ、乗ってあげようよ。余程素晴らしい代案があれば別だけどさ。」
アスカ「そうねぇ・・・レイはどうなの?こんな作戦に乗るの?」
レイ「私は碇君に付いていく・・・」
アスカ「そっか、まぁ、2対1なら仕方ないわねぇ」
ミサト「無視かよ・・・ま、まぁ、それは置いておいて。
ごめんねみんな。生きて帰ってきたらステーキか何かオゴるわ」
アスカ「じゃあ私、JOJO苑の焼肉がいい!平均予算は、
驚きの一人あたり2万円!そこにシビれる憧れるぅ!!」
ミサト「あ、あの、アスカさん?私の財布の中身も考えてくれると嬉しいなぁ・・・なんて」
シンジ「まぁまぁアスカ、そんなこと言ってると、作戦妨害してくるかもしれないからヤメておこうよ。
あと、綾波はお肉食べられないから勘弁してあげてくれないかな?」
アスカ「あら、そうだったの?」
339:
シンジ「というわけで、第2銀座キュゥべぇの出張握り寿司はどう?」
アスカ「あれ?そこって、一人10万円くらい取られて・・・払えないと、
『僕と契約してローンで払ってよぉ^^』って迫られる店じゃぁ・・・?」
シンジ「大丈夫。葛城1尉(仮)は多額の借金抱えてるから、今さら10万や
20万増えてもどうってことないよ。そうですよね、葛城1尉(仮)?」
ミサト「うっ・・・そういえば・・・」
シンジ「大丈夫です。僕が立て替えて、月の返済額増やしたりはしないので、返済が数か月延びるだけですから。」
ミサト「なーんだ!それなら安心ねっ!いいわよアスカ!」
一同「(・・・ダメだこいつ・・・)」
ミサト「そういえば、何で未だに(仮)がついてるのよ!閉じ込められたのは事故だし、
抱き合ってたのも急にエレベーターが動いたからって証明したじゃない!!」
340:
シンジ「え?・・・あ、いや、何となくw それよりも、配置はどうするんですか?」
ミサト「えー・・・コホン。そ、それでは、エヴァを3か所に分散配置とし、途中まではMAGIの誘導でアシストします」
シンジ「ちなみにですが、配置の根拠は?」ニコッ
ミサト「・・・女の勘?ってヤツ?」
シンジ「えっ!料理も部屋の片づけも出来ないのに女主張しちゃうんですか!?
そんなんだったら、僕がダーツで場所決めた方がまだマシですよwwwww」
ミサト「ひどい・・・」ションボリ
アスカ「あ、でも、ダーツって面白いわねwやりましょうよwww」
レイ「私は碇君を信じる・・・」
シンジ「じゃあ、丁度ダーツがあるからやってみようか?どうせなら分散配置じゃなくて同じ場所にしようよ」
アスカ「それもそうね、一人でたどり着いたところで支えられる保証もないし」
シンジ「(確かあの辺だったな・・・)えいっ!」ヒュッ・・トスッ
ミサト「ううっ、今回は頑張ってるのに扱いがヒドイ・・・」
シンジ「じゃあ、あの辺で待機って事でw」
341:
(対サハクィエル戦)
マヤ「エヴァ3機、配置完了しました!」
リツコ「いいこと?MAGIのナビに従って移動してね」
ミサト「それでは、作戦スタート!
・・・って、ちょっと!動きなさいよ!!何ボケッとしてるのバカ!」
アスカ「だって・・・MAGIの指示がここから動くなって言ってるし・・・」
ミサト「ハァ!?」
レイ「私のもそう・・・」
シンジ「あ、僕もだ。ひょっとして、僕のダーツ、けっこういい場所にあたったんじゃない?w」
342:
アスカ「あっ・・・落ちて来たわね・・・まっすぐここ目指してるように見えるけど・・・」
シンジ「じゃあ、両手を上げてATフィールド展開しようか。さすがにあの勢いは殺さないと痛いよ」
アスカ・レイ・シンジ「(バッ)」バァァン
シンジ「地球のみんな!オラに元気を分けてくれぇ〜!! なんちゃってw」
アスカ「ちょwwwそれ元気玉wwwwwwって、本当に玉みたいなATフィールド張るんじゃないわよw」
レイ「碇君・・・私もやってみたらなんか出来ちゃった・・・」
シンジ「やっぱり、地球を救うなら元気玉が定番だよねぇ」
リツコ「緊張感が無いわね・・・」
ミサト「何このほのぼのとした空気・・・」
343:
シンジ「あっ!使徒の本体が落ちてきた!ATフィールド全開ッ!!」
アスカ「おーんどりゃあああああ!!!」
レイ「くっ!」
ヒューーー
サハクィエル「ぇ」
ズボッ
サハクィエル「(死ーーーん)」
ミサト「えっ」
マヤ「敵使徒コアの部分が、玉のような形に展開されたATフィールドに直撃して貫通・・・
そ、そのままコア消失しました。パターン青消滅・・・残った体もエヴァ各機で支えています!」
リツコ「ありえないわ」
344:
マヤ「使徒殲滅と同時に、碇司令(笑)との通信回復しました。繋ぎます!」
ゲンドウ「パイロットは居るかね?」
シンジ「ん?なんだい?」
ゲンドウ「よくやったな、レイ、シンジにアスカ君。」
シンジ「礼なら葛城1尉(仮)に言ってよ。作戦を考えたのは彼女だし。」
ゲンドウ「そうか、葛城君の作戦か。ではシンジ、例の辞令を執行していいぞ?では。」ブツッ
シンジ「えー?本当にやるの?気乗りしないなぁ・・・」
ミサト「ん?辞令って何?」
345:
シンジ「えーコホン、全員注目。葛城1尉(仮)の使徒殲滅の功績を讃え、
本日付で3佐に昇任するものとします。全員拍手!」
ミサト「えっ・・・ええーーーーー!?」
一同「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」パチパチ
ミサト「みっ・・・みんな・・・アリガト!」ウルッ
一同「(ありえん(笑))」「(こりゃ、何かあった時に詰め腹切らせる気だな・・・)」
「(あぁ、何かウラがあるわこれ)」「(普通に考えたら有り得ないもんねぇ)」
「(アレだ、司令と副指令が長期出張だから佐官クラスの決裁者が居るんだろ)」
「(シンジ君は特務2佐だから、書類の決裁権とか無いしネェ・・・)」
「(ま、降格は何時でも出来るから留守番してろって事だなwww)」
347:
(戦い終わって)
ミサト「み、みんな良くやってくれたわ・・・」ウルウル
アスカ「ま、いい作戦だったんじゃない?肝心の配置はシンジが美味しいとこ持ってったけど。」
ミサト「な・・・ハハ・・・」
アスカ「さてと、無事に帰って来たから、約束は果たしてもらうわね」
ミサト「うっ!ね、ねぇ。本当にキュゥべぇのお寿司にするの・・・?
よくよく考えたら、ローンの先送りとはいえ、えびちゅ換算で1000本以上するんだけど・・・」
アスカ「ば〜っか!いくらなんでも冗談よ!さっき三人で相談したんだけど、今日の晩御飯はラーメンでどう?って話になってね。」
ミサト「ほんと!?ありがとアスカ!もう何ラーメンでも好きなのオゴッちゃうから!
あなたたちの好きな店に連れて行ってあげるわよん♪」
アスカ「え?本当にいいの?」
ミサト「モチのロンよ♪」
348:
アスカ「シンジー!ミサトが好きなラーメンオゴってくれるってさー!」
シンジ「本当?何か悪いなぁ・・・」
アスカ「携帯で録音したから言質も取ったわよw」
ミサト「やぁねぇ〜言質だなんて!ラーメンくらいだったら、好きなのオゴるから。
なんなら大盛りでもいいわよん。トッピングも乗せ放題!
貴方たちの働きに比べれば安いもんよ。人類を救ったんだからねん♪」
シンジ「そうですか?すみませんね。じゃあ、今から行きましょうか。 札 幌 に」
ミサト「えっ?」
シンジ「えっ?」
ミサト「ん?ん?ん??? サッポロって?」
350:
シンジ「何ラーメンでもいいんですよね。じゃあ、『本場の』札幌ラーメンが食べたいです。」
ミサト「えっ」
シンジ「先ほど、我々と葛城1尉・・・いや3佐との間で成立した約束は、『晩御飯に好きなラーメンを
好きなトッピングでおごる』であり、これは明確に記録されています」
ミサト「でも・・・」
シンジ「ですので、北海道は札幌の、元祖ラーメン横丁にある『ひぐま』でご馳走になりたいと申し上げています」ニッコリ
ミサト「べっ、別にいいけど、交通費は出さないかんね!!」
シンジ「おやおやぁ?『好きな店に連れてってあげるわよん♪』っておっしゃいましたよねぇ?
おかしいなぁ・・・どうして交通費は自腹なんですかねぇ・・・?大人が約束破っていいのかなぁ?
しかも、地球を救ったんですよね、僕たち?なるほど、葛城3佐の命は、たかだか札幌までの
往復交通費と食事代よりも安いと。悲しいですねぇ・・・」
351:
ミサト「じょ、冗談よね?アスカ?」
アスカ「 ( ̄ー ̄)ニヤリッ 」
ミサト「れ、レイちゃーん?」
レイ「 (*`・ω)プイッ 」
ミサト「そ、そんならネルフの専用機使って経費で行って来ればいいじゃない!!」
シンジ「え?葛城3佐ともあろう方が、特務機関の資産を私的利用しちゃうんですか?
それって、横領とか背任じゃないんですか?流石に冗談ですよね?www」
ミサト「ぐっ・・・オワタ・・・今月もえびちゅ無し確定・・・買えて発泡酒が1〜2缶・・・」ガックシ
リツコ「何言ってるの貴方たち!ミサトは使徒戦の事後処理がたんまりあるから、
札幌なんて行かせないわよ!そんな事、私が許しませんっ!!しかも3佐なのでより責任が重くなったわ!」
352:
ミサト「(す、す、救いの手がキターーー!持つべきものは親友ねぇ〜)」パァァァァ
シンジ「じゃあ、僕たちだけで行ってきますので、飛行機の往復チケットとラーメン代ください」
ミサト「だ、ダメよ!中学生だけで札幌なんて!しかも貴方たちはエバーのパイロットなのよ!」
リツコ「そうよ。子供だけで札幌なんて絶対にダメよ。」
ミサト「ほら、リツコだってこう言っt」
リツコ「だからマヤ、あなたが代わりに引率なさい」
ミサト「えっ」
353:
マヤ「えっ!?・・・でも、いいんですか、センパイ?」
リツコ「あなた最近働き過ぎよ。貴方の分は私が出すから、行ってきなさいな。
いつも頑張ってくれるアナタへの、ささやかな御礼よ。」ニコッ
マヤ「せんぱぁい・・・」ジワッ
アスカ「ええ話や・・・上司思いの部下と部下思いの上司・・・
心の通じ合った二人の美しい姿やで・・・そうは思いまへんか、レイはん?」ジワッ
レイ「ホンマですわ・・・アスカはん・・・心が・・・ぽかぽかしまっせ・・・」グスッ
シンジ「こんなの見せられたら・・・もう行かないわけには行かないよ!
葛城3佐!! 旅費を・・・僕たちに旅費をお願いしますっ!!」ウルッ
ミサト「で、でもっ!今新しい使徒が襲ってきたらっ!」
リツコ「イザとなったら、新千歳でも丘珠でも函館でも、特別機を出させるわ。
マッハ2で飛べばすぐよ、すぐ。必要に迫られたら私的利用にはならないわ。」
ミサト「オワタ」
354:
シンジ「それじゃあ行きましょうか、マヤさん♪」
マヤ「うんっ!空港までは私の運転で送るね。」ブロロロロ
シンジ「すみませんマヤさん。あ、そうだ。綾波!ついでにさ、この間話してた100万ドルの夜景見てこようよ」
レイ「函館・・・朝市・・・イカソーメン・・・カニさん・・・五稜郭・・・ラッキーピエロ・・・」
アスカ「あら、アンタ妙に詳しいわね」
レイ「碇君と・・・いつか行こうって約束したから・・・調べた・・・」
アスカ「最後のラッキーピエロって何よ?」
レイ「美味しいと評判のハンバーガー・・・私は食べられないけど・・・碇君に・・・」
アスカ「くぅ〜泣かせる話ねぇ。でも、ハンバーガーと聞いては私も興味湧いてきたわね」
355:
シンジ「じゃあ、泊まりにしちゃおうか?その分はボクがおごるよ」
マヤ「それはさすがに悪いなぁ・・・」
シンジ「いいんですよ、今日だけで出撃手当と成功報酬で1億2000万ですから。」ニコッ
マヤ「わかってるけど、でも、それはシンジ君が命を懸けて稼いだお金だから・・・」
アスカ「ちょっとなによそれ!私はそんなのもらってないわよ!!」
シンジ「だって、アスカはネルフと1尉待遇で戦うって契約結んでるんでしょ?
僕は、2佐待遇でかつ、特別年俸と使徒戦に特別報酬を定めただけだよ?
アスカはそれで納得してたんだから、約束は守らないとダメだよ。嫌なら交渉しなくちゃ。
ただ、アスカの場合、エヴァに乗るのが人生の全てって感じがミエミエだったから、交渉しても
足元見られて、パイロットから外すとか言われて、脅されて終わりだったろうけどね。」
アスカ「うっ・・・」
356:
シンジ「そもそも、使徒を倒し切ったらエヴァ要らなくなるよ?その後の人生とか考えた事あるの?」
アスカ「ハァ!?使徒って数決まってるの?」
シンジ「あぁ、倒すべきは全部で17体・・・だよ。使徒は。(本当は量産機とか戦自とかゼーレとか色々居るけど)」
アスカ・マヤ「えっ」
シンジ「ちなみに、さっき倒したのが第10使徒だよ」
アスカ・マヤ「えっ」
シンジ「あと7体だねー今の出現ペースだと、あと半年くらいじゃないかなー」ニッコリ
アスカ「なんでアンタがそんな事知ってるのよ!?」
シンジ「禁則事項です☆」キャピ
アスカ「あっ!ずるーい!!」
357:
シンジ「じゃあ、僕がネルフの弱みを一つだけ教えてあげる。」
アスカ「な、何よ・・・?」
シンジ「弐号機には・・・君しか乗れる『人』が居ないから、パイロットの変更は出来ないよw
(『シト』ならカヲル君が乗れるけどねwwwww)」
アスカ「えっ・・・何で!?」
シンジ「今は理由を言えない。でもそれが事実なんだ。」
アスカ「なんか、アンタだけ私の知らない事を知ってるってのは不愉快ねぇ」ジト
シンジ「当り前さ。僕は2佐、君は1尉。握ってる情報量は違って当たり前だよ。」
アスカ「なるほどねぇ・・・」
アスカ「って、そんなにお金あるなら、ファーストクラスにでもすればいいじゃない。
ミサトに出させたのってエコノミー料金でしょ!?」
358:
シンジ「何言ってるんだいアスカ。葛城3佐は、ただでさえ減俸30%の上に、2000万近い借金を背負ってて、
月々5万円も返済してるんだよ?そんな人に出させたお金を、ドブに捨てろってのかい!?
幾らなんでもあんまりだよ。そんなの人として間違ってるよ!この人でなし!!」
アスカ「ちょっ・・・『そんな人』にお金出させるように仕向けたアンタは何なのよ。どっちが人でなしだかっ!!」
シンジ「でも、面白かったよね?www」
アスカ「まぁねwww」
シンジ「じゃあ仕方ないw それにね、稼いだお金には使い道があるんだ」
アスカ「何に使うのよ?」
シンジ「親の居ない子供とか、虐待を受けた子供向けに、全寮制の学校作りたいんだ。
それこそ、幼稚園から大学院、研究所までね。一か所に集めて、碇学園研究都市にするんだ」
アスカ「えっ」
359:
シンジ「僕自身がつらい思いをしたからね・・・救いを作りたいんだ」
アスカ「でも、10億や20億溜めた所で、すぐなくなるわよ?」
シンジ「あ、大丈夫。リツコさん&マヤさん謹製の投資プログラムでお金増やしてるから。
さらに、MAGIの処理能力が加われば無敵だねw」
アスカ「ちょっと、マヤ?アンタそんなプログラム作ったの!?しかもMAGIまで!?」
マヤ「だって・・・シンジ君の想いに感動して・・・」
アスカ「(シンジ・・・アンタさっきミサトに、ネルフの資産を私的流用するとは
何事かって怒ったばかりじゃないのよ・・・w)」
アスカ「で?いま資産どこまで増えたの?人に言わないから教えてみなさい」
シンジ「えーと、昨晩時点で、2兆5892億3389万7625円だったかな?」
マヤ・アスカ「えっ」
360:
シンジ「それにね、世界の支配を企む悪い奴がいるみたいでね、そいつらの
資産を上手に巻き上げて、悪巧みさせないようにする効果もあるのさw」
アスカ「え!本当にそんな悪い奴ら居るの!?それって、まほろまてぃっくの『管理者』みたいな連中って事よね?」
シンジ「話が早くて助かるなぁ。まさにそういう事だね。で?使徒を倒しきったらアスカはどうすんの??」ニッコリ
アスカ「うーん・・・私は・・・・・・」
シンジ「まぁ、ゆっくり考えなよ。何かやりたい事とかないの?」
アスカ「しいて言えば、アニメの聖地巡礼ね。とりあえず、下地島と鷺ノ宮神社に行きたいわねぇ・・・」
シンジ「あぁ、『ストラトス・フォー』と『らきすた』気に入ったの?」
アスカ「アンタは何でもお見通しか・・・」ハァ
361:
アスカ「ちなみに、マヤはネルフが無くなったらどうしたいの?夢とかある?」
マヤ「えっ・・・(シンジ君のお嫁さん・・・とか///)」
アスカ「アンタは乙女な感じだから、どうせ誰かのお嫁さんー!とか考えてるんでしょ!」
マヤ「えっ!そ、そんなことはっ!///」アセアセ
シンジ「何言ってるんだいアスカ、マヤさんほど才能ある人材をお嫁さんだなんて勿体ないよ。
あ、そうだ!もし僕が大学とか研究所作ったら、リツコさんと一緒に来てくださいよ。
教授でも助教授でも、好きな待遇でお迎えしますよっ」
マヤ「え!センパイと一緒に!?」
シンジ「もちろん、お嫁さんになっても働き続けられるようにしますよ。
託児所完備!っていうか、幼稚園教諭とか看護婦になれる学科も併設しますから、
実習を兼ねてそこに面倒見させれば一石二鳥!」
マヤ「それ・・・すごくイイかも・・・」ポー
362:ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw7

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