八幡「雪ノ下の『――なのだけれど』ってかわいいな……」ボソッback

八幡「雪ノ下の『――なのだけれど』ってかわいいな……」ボソッ


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1:
雪ノ下「……!?」
八幡「……」
雪ノ下「ひ、比企谷くん?」
八幡「ん?どうしたんだよ」
雪ノ下「今、何か言わなかったかしら?」
八幡「……?いや、特に何も」
雪ノ下「そう……それなら私の空耳ね。それなら良かったのだけれど」
雪ノ下「あんなことをもしあなたが本当に思っているのだとしたら、背筋がぞっとしたでしょうし、それなら良かったのだけれど」
雪ノ下「……だけれど」
八幡「どうした。何か変だぞお前」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫)
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15:
雪ノ下「……どこが変だと言うのかしら?私はいつも通りなのだけれど」
八幡「そうか。ならいい」
雪ノ下「……」
雪ノ下「ちょっと待ちなさい」
八幡「何を」
雪ノ下「私のどこが変だと思ったのか、はっきりしてほしいのだけれど」
八幡「いや、どこって言われても。なんとなくそう感じただけだし」
雪ノ下「……話が違う」
八幡「は?何が?」
雪ノ下「なんでもないのだけれどっ」プイッ
八幡(……かわいい)
26:
雪ノ下「……」
八幡「……」
雪ノ下(なんなのかしら……あんなことを言っておいて、実際に言えば何の反応もなしだなんて)
雪ノ下(……もしや、からかわれた!?)
雪ノ下(なんということ……まさかこの腐れ目男にこの私が)
雪ノ下(次は何を言ってきても無視ね)
八幡「小首を傾げながら、『――かしら?』って言うのもかわいいよな」ボソッ
雪ノ下「……!?」
雪ノ下(無視……無視よ。無視するのよ、私)
雪ノ下「……」
雪ノ下「そういえば、由比ヶ浜さんが遅いけれど、どうしたのかしら?」
29:
雪ノ下(くっ、ついやってしまったわ……いえ、これはこの品性下劣男の策略にはまったのではないわ)
雪ノ下(由比ヶ浜さんが遅いから気になって聞いてみただけ……そう、それだけよ)
雪ノ下(他に意味なんてあるわけないわ)
八幡「さあ、知らん」
雪ノ下「どうして知らないのかしら?」
雪ノ下「同じクラスでしょう」
八幡「そんなこと言われてもな。知らんもんは知らん」
雪ノ下「はぁ、あなたには同じ部員を思いやるという心がないのね。わかっていたことだけれど」
八幡「俺にそんなもん期待する方が間違いだ」
30:
ガハラさんもそんな口調だよね
31:
雪ノ下「そうね。私が間違っていたわね」
八幡「そう簡単に見下げられるのも癪に障るが、まあその通りだな」
雪ノ下「……」
雪ノ下(次は何を言ってくるつもりかしら……)
雪ノ下(いえ、気になるとかではなく、このままではしゃくだから、今度こそ無視をするために)
八幡「……」
雪ノ下「……妙な独り言はやめにしたのかしr」
ガラッ
由比ヶ浜「やっはろー!」
雪ノ下「」
八幡「よう」
由比ヶ浜「ヒッキー、ゆきのん、お待たせー。ごめんねー、ちょっと友達に捕まっちゃって」
雪ノ下「別に気にすることではないわ」
八幡「そういやお前、さっきなんか言ったか?」
雪ノ下「何かしら?心当たりがないのだけれど」
35:
雪ノ下「――なのだけれど」
由比ヶ浜「へー、そうなんだ!」
雪ノ下「――かしら?」
由比ヶ浜「そうかもねー」
雪ノ下「それで――あら、どうしたのかしら?由比ヶ浜さん。そんな顔をして。なにか悩みごと?」
由比ヶ浜「……なんかゆきのん、今日……変?」
雪ノ下「そ、そうかしら?」
由比ヶ浜「あ、それー。それ、今日やたら聞くー」
雪ノ下「そ、そんなことはないと思うのだけれど」
由比ヶ浜「それもなんかいつもよりも聞くような。ていうかゆきのん、今日はなんか積極にしゃべるし」
由比ヶ浜「何かいいことでもあったの?」
雪ノ下「そんなことは……」ハッ
八幡「……」ニヤッ
雪ノ下「!!くっ……今日はもう解散にしましょう」
由比ヶ浜「え、どうしたのゆきのん」
38:
八幡「どうしたんだよ。まだ下校時刻じゃないだろ」
雪ノ下「それはそうだけれ――あ」
由比ヶ浜「ゆきのん?」
雪ノ下「い、今のは違うのよ?別にあなたの、あの発言を気にして言ったわけでは」
由比ヶ浜「あの発言?」
雪ノ下「違う、違うの、私は……」
八幡「雪ノ下?」
由比ヶ浜「大丈夫ゆきのん?気分悪いの?」
雪ノ下「違う……違うのよ……私は……そんなつもりでは」
由比ヶ浜「……やっぱり、今日はもう帰ろう?私送ってくよ」
雪ノ下「ありがとう、由比ヶ浜さん……でも、ごめんなさい。今は一人になりたいの」
由比ヶ浜「そっか……」
雪ノ下「それじゃあ……」
ガラッ
八幡(……やりすぎたか)
39:
いいぞ八幡もっとやれ
42:
由比ヶ浜「……ヒッキー、ゆきのんに何か言ったんでしょ?」
八幡「いや、特に何も」
由比ヶ浜「うそ!じゃなきゃゆきのんがあんな態度取るわけないし!」
八幡「おいおい、確かにお前が来るまでは二人きりだったが、それで俺のせいってのは酷いだろ」
由比ヶ浜「でも!」
八幡「まあ、強いて言えば」
八幡「例えば……由比ヶ浜の『――だし!』ってかわいいな」
由比ヶ浜「え」
八幡「みたいなことは言ったが」
由比ヶ浜「ちょ、え……た、たとえ?たとえだよね?」
由比ヶ浜「も、もう!ヒッキー、そのせいだよ!ゆきのんに変なこと言わないで欲しいし!」
八幡「かわいい」
由比ヶ浜「!?」
44:
由比ヶ浜「か……からかわないで!」
由比ヶ浜「今のだって、ヒッキーに言われたから言ったわけじゃないし!あ……あうぅぅ」
由比ヶ浜「……あ!」
由比ヶ浜「それでさっきのゆきのん……」
由比ヶ浜「ヒッキー、ゆきのんにだけれどと、かしらがかわいいって言ったんでしょ!」
八幡「そうだったかもな」
由比ヶ浜「明日ゆきのんに、ちゃんとからかったこと謝って」
八幡「別にからかったわけじゃねえよ」
八幡「思ったことがつい口に出ただけだ。さっきのもな」
由比ヶ浜「!そ、それがからかってるんじゃん!!」
由比ヶ浜(……ゆきのんは二つかわいいって言われたんだ)
45:
俺ガイル読んだことないけど、タイトルとあらすじから、ラノベにありがちなラブコメ要素を排した話だと思ってたんだけど
結局こういうよくあるラブコメものなん?
47:
>>45
恋愛要素はあるけどこんなにラブコメしてない
http://www.amazon.co.jp/dp/4063872130/
46:
由比ヶ浜「と、とにかく明日ゆきのんに謝ってよね!」
八幡「はいはい、わかったよ」
由比ヶ浜「それと軽々しくかわいいなんて言わないでよね!そ……その勘違いしちゃうし!」
八幡「失礼な。俺は軽々しくかわいいなんて言ってない」
八幡「あと何を勘違いするって?」
由比ヶ浜「も、もうヒッキーなんて知らない!」タッタッ
ガラッ
八幡(……またやりすぎたか)
八幡(仕方ない、明日二人に謝るか…)
八幡(いや待てよ……。これを利用すれば……)ニヤッ
50:
翌日
ガラッ
八幡「うす」
雪ノ下「……」
由比ヶ浜「……」
八幡(二人して無視か……)
八幡(よし、まずは……)
八幡「由比ヶ浜の『やっはろー』ってかわいいな」ボソッ
由比ヶ浜「!……」
由比ヶ浜「……やっ」
雪ノ下「由比ヶ浜さん」パシッ
由比ヶ浜「ご、ごめん」
八幡(ん?二人で結託しているのか?)
八幡(そうなると由比ヶ浜から攻めるのは難しいな。それなら……)
52:
八幡「読書してる雪ノ下ってかわいいな」ボソッ
雪ノ下「!……」
由比ヶ浜「むー……」
雪ノ下「由比ヶ浜さん」パシッ
由比ヶ浜「ご、ごめん」
八幡「雪ノ下の髪型ってかわいいな」ボソッ
雪ノ下「!……」
由比ヶ浜「……」オダンゴサワサワ
雪ノ下「由比ヶ浜さん」パシッ
由比ヶ浜「ご、ごめん」
八幡「……」ニヤッ
コンコン
57:
雪ノ下「どうぞ」
ガラッ
戸塚「し、失礼しまーす」
八幡「と、戸塚!?」
雪ノ下「こんにちは、戸塚くん」
由比ヶ浜「さいちゃん、やっはろー」
戸塚「うん。やっはろー」
八幡「と、戸塚の『やっはろー』ってマジ天使!!!!」
戸塚「……」
八幡(……あれ?)
雪ノ下「今日はわざわざお呼びしてごめんなさいね」
戸塚「全然、大丈夫だよ」
八幡「……と、戸塚?」
戸塚「……」
58:
八幡(そういえば今日はまだ戸塚と一度も話していない……)
八幡(これは雪ノ下に何か吹き込まれたか……)
雪ノ下「では行きましょうか」
戸塚「うん」
由比ヶ浜「そだねー」
八幡「なっ!ゆ、雪ノ下!」
雪ノ下「……」
八幡「……俺は?」
雪ノ下「……」
ガラッ
八幡「」
60:
八幡(お、おおおおおお落ちつけ!)
八幡(ヒッヒッフー、よし落ちついて現在の状況を整理するんだ)
八幡(えーと、一番の問題は戸塚だな。そう、戸塚)
八幡(戸塚が俺を無視したのは雪ノ下の所為だよな?)
八幡(……俺のこと嫌いになった訳じゃないよな?雪ノ下の所為だよな?)
八幡(普段から腐った目だのキモいだのと俺を罵る雪ノ下と由比ヶ浜へのほんのささやかな仕返しで終わるはずが……)
八幡「……」
八幡(な、泣いてなんかないんだからねっ!)
61:
翌日
八幡(今日も戸塚と話せなかった……)
八幡(いつもは戸塚から寄ってくるのに……)
八幡(俺から戸塚の方に行くのはね。ほら、あれだからな。あれ)
八幡(あのアマ、絶対に許さねえ)
八幡(一発かますぞ?やっちゃうからね?)
ガラッ
由比ヶ浜「ヒッキー、やっはろー!」
雪ノ下「……や、やっはろー、比企谷くん」
八幡「!?」
八幡(な、なんだこれは……。トラップなのは間違いないが……)
65:
八幡「……」チラッ
雪ノ下「……」ペラッ
八幡「……」チラッ
由比ヶ浜「……」ペラッ
八幡(何なんだこいつら……。どういうつもりだ……?)
八幡(まず、雪ノ下の挨拶。あいつがやっはろーなんてバカっぽい挨拶をするなんて天変地異の前触れか……!?)
八幡(そして、由比ヶ浜。頭の中お花畑のアホの子が読書!?)
八幡(明日は空からヤリでも降ってくるんじゃなかろうか……)
八幡(……いや、待て。やっはろーも読書も昨日俺がかわいいって言ったことだ)
八幡(これは反転攻勢に出る好機だ。まずは下準備……)
八幡「由比ヶ浜の『ヒッキー』って呼び方かわいいな」ボソッ
66:
由比ヶ浜「!!……」
由比ヶ浜「な、なにかしら、ヒッキー。読書に集中したいのだけれど」
八幡(お前誰だよ……)
八幡「い、いや、すまん。何でもないんだ気にしないでくれ」
八幡(昨日のように無視はしない。反応ありだ。それなら……)
八幡「おい、雪ノ下」
雪ノ下「ひきが……ヒ、ヒッキー、なにかしら?」ニコッ
八幡(……なんか調子狂うな。作戦ミスか?)
八幡「お前戸塚に何か言わなかった?」
雪ノ下「ごめんなさい。何のことだかわからないのだけれど」
八幡「じゃあ昨日は戸塚とどk」
コンコン
雪ノ下「どうぞ」
70:
戸塚「失礼しまーす」
八幡「と、ととととと戸塚!」
雪ノ下「や、やっはろー、戸塚くん」
八幡(……かわいい)
由比ヶ浜「さいちゃん、やっはろー」
戸塚「うん、やっはろー」
八幡「戸塚ってかわいいな」ボソッ
戸塚「!!……」
八幡(……あれ?)
八幡「と……戸塚?」
雪ノ下「ごめんなさい、ヒッキー。戸塚くんは私たちとの用事があるのだけれど」
八幡(かわいい……)ハッ
八幡(本懐を忘れるな。俺の戸塚を氷の女王から取り戻すんだ!)
71:
八幡「お、俺は行っちゃだめなのか?」
雪ノ下「ごめんなさい、ヒッキーには来てほしくないのだけれど」
八幡「そ、そうか」
八幡(くっ……。雪ノ下の策略の所為でうまく展開を進められない)
八幡(俺が立てたフラグと雪ノ下が立てたフラグが複雑に絡み合い、もはや現状は分析不能だ)
八幡(細かい理屈を、全てのゴチャゴチャした事象をなしにするには一気の告白だ。神のみで言ってた)
八幡(フラグを……制圧するんだ!!)
雪ノ下「じゃあ行きましょうか」
八幡「待ってくれ!」
雪ノ下「……なにかしら?」
八幡「好きだ!」
75:
雪ノ下「……!?」
由比ヶ浜「!?」
戸塚「えっ!?」
八幡(……あれ?)
雪ノ下「ひ、比企谷くん?……どういうつもりなのかしら」
八幡「どうって……そのままの意味だ」
雪ノ下「ご、ごめんなさい。今日はもう帰るわ」タッタッ
ガラッ
八幡(……あれ?)
76:
八幡「……」
由比ヶ浜「……」
戸塚「……」
由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー」
八幡「お、おう」
由比ヶ浜「そのままの意味って本当なの……?」
八幡「あ、ああ」
由比ヶ浜「……バカ」タッタッ
ガラッ
八幡(……あれ?)
77:
戸塚「八幡」
八幡「と、戸塚」
戸塚「そ、そうだったんだ……。僕知らなかったよ……」
八幡「い、いや戸塚こそ最近俺と口聞いてくれなかったから……」
戸塚「ごめんね。雪ノ下さんが八幡に嫌がらせされてるって言ってたから」
戸塚「八幡も僕に無視されて嫌だったでしょ?人が嫌がることしちゃ駄目だよ」
戸塚「って本当は八幡を叱るつもりだったんだけどな……」
戸塚「好きな人には嫌がらせしたくなるって言うしね、うん」
八幡「……ん?」
78:
八幡こんな行動派じゃないだろ
81:
戸塚「がんばってね、八幡!僕応援するよ!」
八幡「いや……その……」
戸塚「もう雪ノ下さんが嫌がることしちゃ駄目だよ!由比ヶ浜さんとも後でちゃんと話そう?」
八幡「お、おい」
戸塚「じゃ、またね!」
八幡「何か勘違いしているようだが俺が好きなのはと、とt」
ガラッ
八幡「……」
八幡(どうしてこうなった……)
八幡(戸塚の心に響く言葉で一気に戸塚を取り戻すつもりが……)
八幡(いや、戸塚を取り戻すという本懐は成し遂げたんだ)
八幡(雪ノ下と由比ヶ浜のフォローは明日でいいか……)
84:
翌日
八幡(昨日のは戸塚への愛の告白だったんだと正直に言えば大丈夫だろう)
八幡(そ、それはそれで気持ち悪いかもしれないが仕方がないな、うん)
ガラッ
八幡「うす」
由比ヶ浜「……」
八幡「あれ?雪ノ下は?」
由比ヶ浜「……」
八幡(……とりあえず由比ヶ浜の誤解を解けば雪ノ下のことも協力してもらえるだろう)
85:
八幡「由比ヶ浜、実はな」
由比ヶ浜「いつから……」
八幡「ん?」
由比ヶ浜「いつから好きだったの……?」
八幡「そうだな、いつからと言われば初めて会ったとき……」ハッ
由比ヶ浜「……」グスッ
八幡「ち、違うんだ。昨日のはだな――」
86:
由比ヶ浜「はぁ?何それ!?さいちゃんに告白とかマジありえない!キモいキモい!マジでキモイからっ!」
八幡「し、失礼な!戸塚はキモくないぞ!」
由比ヶ浜「キモいのはヒッキーだし!」
八幡「かわいい」
由比ヶ浜「!?」
由比ヶ浜「も、もう!いい加減にして!そうやってヒッキーがからかい始めたのが原因だし!」
八幡「かわいい」
由比ヶ浜「あ……あうぅぅ」
八幡(……何やってるんだ俺)
88:
八幡「でお前さっき泣いてなかったか?」
由比ヶ浜「な、泣いてないし!目から汁が出ただけだし!」
八幡「かわいい」
由比ヶ浜「……」
八幡(……流石にもうやめるか)
由比ヶ浜「……ヒッキー、ゆきのんのことばっかかわいいって言ってた」
八幡「は?いきなりなんだよ」
由比ヶ浜「一昨日はゆきのんには二つかわいいって言ったのに、あたしには一つしかかわいいって言ってくれなかった」
八幡「あーそうだったかもな」
由比ヶ浜「昨日だってゆきのんは髪型とか誉めてたのに、あたしには言葉がかわいいってしか言ってくれなかった」
八幡「あーそうだったかもな」
由比ヶ浜「……」チラッ
93:
ゲーム面白かったぞ
お前らも買えよ
112:
八幡(……こ、これは由比ヶ浜の新たなかわいさを教えてあげればいいんだよな)
由比ヶ浜「……」チラッ
八幡(え、えーと……)
八幡「きょ、キョロキョロしてる由比ヶ浜ってかわいいな」
由比ヶ浜「……全然嬉しくない」
八幡(え、えーと……)
八幡「ゆ、由比ヶ浜ってビッチかわいいよな」
由比ヶ浜「ビッチ言うなし!全然誉めてないし!」
八幡「かわいい」
由比ヶ浜「――っ!もういい!バカっ!」タッタッ
ガラッ
八幡「……またやってしまった」
113:
翌日
八幡(昨日はあの後に由比ヶ浜からメールがきて、雪ノ下を部室に呼んでくれるとのことらしい)
八幡(由比ヶ浜は許してくれたってことでいいんだよな……)
八幡(あとは雪ノ下だが……まあ由比ヶ浜がいれば大丈夫だろう)
ガラッ
八幡「うす」
雪ノ下「!!」
八幡「あれ?由比ヶ浜はいないのか?」
雪ノ下「……」
八幡(あいつ呼んでくれたのはいいが、俺一人で何とかしろってことかよ……)
114:
八幡「あ、あのな雪ノ下」
雪ノ下「べ、別にあなたに言われた言葉を気にして昨日は来なかった訳じゃないのよ」
雪ノ下「本当はどうしても部活に参加したかったのだけれど急用ができてしまって」
雪ノ下「一度部活に顔を出してからとも思ったのだけれど」
雪ノ下「もし依頼主が訪ねてきたとしても私が対応することはできないのだから顔を出すことに意味はないでしょうし」
雪ノ下「比企谷くんと由比ヶ浜さんの二人を信頼しているからこその行動であって」
雪ノ下「決して比企谷くんから言われた言葉を気にしてた訳じゃないわ」ハァハァ
八幡「……」
雪ノ下「……」
八幡「……いや、その好きだってことについて何だがな――」
115:
やっぱり雪乃がナンバーワン!
120:
雪ノ下「……」
八幡「あの……雪ノ下さん?」
雪ノ下「知ってたわ」
八幡「えっ」
雪ノ下「どうしてあなたの言葉が私へ向けたものだと私が勘違いしてると思ったのかしら?」
雪ノ下「妄想はその小学生以下の脳味噌の中でだけにしておいた方がいいわよ」
雪ノ下「あなたはいつも一人でいるから妄想くらいしかやることがなかったのでしょうけど」
雪ノ下「その妄想と現実の区別がつかなくなるなんて相当重症なのかしら?」
雪ノ下「妄想をこじらせて犯罪を犯す前に入院することをお勧めするわ」
雪ノ下「それとも入院費を親御さんに負担させるのは、いくら心根が腐ったあなたでも思うところはあるでしょうし」
雪ノ下「私があなたの存在を社会的に抹殺してあげようかしら?」
八幡「かわいい」
雪ノ下「……」
八幡(……あれ?)
138:
雪ノ下「これ以上私をからかったらどうなるかわかっているのかしら?」ニコッ
八幡「ご、ごごごごごごごめんなさい」
雪ノ下「ちょっと私があなたの策略にはまったふりをしてあげたら、この屑」
雪ノ下「調子に乗ってあれがかわいいこれがかわいいとふざけたことを」
雪ノ下「あなたみたいな社会の底辺にいる人間にかわいいと言われたら人がどういう気持ちになるのかわからないのかしら?」
八幡「……動揺してたの誰だよ」ボソッ
雪ノ下「そういえば平塚先生から比企谷くんにぴったりの依頼が届いていたからその依頼は比企谷くんにお願いするわ」
八幡「えっ……それってどういう依頼n」
雪ノ下「あら?今依頼内容を聞く必要なんてあるのかしら?」
雪ノ下「あなたに拒否権なんてないのだから黙って指定された場所と時間に行けばいいだけよ」ニコッ
八幡「はい、すみませんでした」ドゲザ
144:
某日・某所
A男「A子ちゃん、おはよう」
A子「おはよー、A男くん!」
八幡「……」
A男「今日もA子ちゃんはかわいいね……」
A子「もう!A男くんったらお世辞が上手ね///」
八幡「……」
A男「お世辞じゃないさ。本当にA子ちゃんのことをかわいいって思ってるよ」
A子「え、A男くん……あっ」カゼピュー
八幡「……」
A子「キャー!……み、見たでしょ?」
A男「み、見えてないよ!水玉なんて見えてないよ!」
A子「A男くんのエッチ!」バチーン
八幡「……」
145:
八幡(依頼は演劇部からのもので、部員が骨折してしまったため代わりに演劇に出てくれる人が必要とのこと)
八幡(なんと内容はラブコメということで、まさか俺にもおいしい役が!?)
八幡(と思ったが雪ノ下が俺にぴったりの依頼と言っていたようにそんなはずもなく、俺の配役は動く木であった)
八幡(動く木って何だよ……。しかも木が俺にぴったりだって?光合成するぶん俺より優れているまである)
八幡(雪ノ下や由比ヶ浜と少しながらラブコメらしいことをできた気がするのに、どこで間違ってしまったのだろう)
八幡(……と、戸塚への告白かな。いや戸塚は悪くないよな。とつかわいいは天使だもんな)
――やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
148:
何エンドだよこれwwwwwwww

14

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