弟「ねえ兄ちゃん! 腕を引きちぎってよ!」back

弟「ねえ兄ちゃん! 腕を引きちぎってよ!」


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1:
弟「ねえいいでしょ! お母さんには内緒にするから!」
弟「あ、大丈夫! お父さんにも内緒にするよ!」
弟「お願いだよ兄ちゃん! 見たいんだよー!」
兄「またそんなわがままを言う」
弟「だって、そんな事兄ちゃんにしかできないんだよ?」
兄「父さんだってできるだろ」
弟「お父さんもすごいけど、兄ちゃんのほうがもっとすごい!」
兄「仕方ないな……」
 ブチィッ
9:
 ビチビチ
弟「わあ! ちぎれた! 動いてる!」
兄「これ結構痛いんだぞ……」
兄「……フンッ!」
 ニョキ
 
弟「わあ! 生えた! すごい!」
兄「そこは『気持ち悪い』とか言うところではないか」
弟「あ、兄ちゃん! ちぎれた腕が……!」
 ムニムニ
 
弟「すごいや! ヒトデになったよ!」
兄「うーむ、いつ見ても気持ち悪い」
11:
なんでヒトデだよ
16:
弟「ねえ兄ちゃん」
兄「なんだ弟よ」
弟「このヒトデは、兄ちゃんじゃないの?」
兄「お前にはこれが俺に見えるのか」
弟「でも元兄ちゃんの腕だよ」
兄「切り離した時点でこれは俺ではないのだ」
 ウネウネ
兄「ただのでっかいヒトデだ」
弟「……」
弟「じゃあさ、もしもの話なんだけど」
弟「兄ちゃんの頭を割ったらどうなるの?」
19:
おい、おう
22:
兄「考えたことはあるが、やりたいとは思わないな……」
兄「おそらくだが、俺は死ぬのではないかと思う」
弟「腕とか生やせるのに?」
兄「うむ、今までの経験からして頭はマズい気がするのだ」
兄「どうやら、頭との接続を絶たれた俺の肉片はヒトデへと成長するらしい」
兄「ならば頭が壊れたらどうなるのか、想像することすら憚られる」
弟「はば……何?」
兄「怖くて想像したくないという事だ」
兄「俺は痛いのよりもずっと、死ぬのが怖い」
24:
兄「しかしどうやら、お前は俺と違ってヒトデの血が薄いようだな」
弟「そうなのかな」
兄「まだ怪我が治らないのか」
弟「うん……お母さんに薬、塗ってもらったよ」
兄「そんな小さな傷、俺や父さんならば一瞬だというのに」
弟「やっぱり兄ちゃんはすごいよ」
兄「お前だってすごいさ」
兄「俺と違って、お前の腕は軽く引っ張ったくらいじゃちぎれない」
弟「でも兄ちゃんは簡単に腕を生やせるじゃない」
兄「簡単なようで簡単ではないのだよ」
弟「ふうん」
25:
兄「人と違うということは、それだけで大変な事なのだ」
兄「もしお前がこの先この能力を手に入れても、決して人前で使ってはいけないよ」
弟「どうして? きっとみんな驚くよ!」
兄「驚くからさ」
弟「すごい! って言われるよ!」
兄「だとしても、いや、だからこそ駄目なのだよ」
弟「わからないよ、どうして?」
兄「……ええと」
兄「……人はな、ビックリさせすぎると心臓マヒで死んでしまうのだ」
弟「そうなんだ……!!」
兄「さあ、そろそろ寝なくてはいけない、明日からはお前も学校に行くのだから」
弟「うん!」
29:
 ……
母「さあ、気をつけてね。いってらっしゃい」
弟「うん! 兄ちゃん、早く!」
兄「そんなに急いでも、転ぶだけだぞ」
弟「もう小学生だもん! 転ばないよ!」
母「お兄ちゃん、ちゃんと学校まで連れて行ってあげてね」
兄「……連れて行った後が、一番の問題なんだが」
母「なあに?」
兄「……なんでもない」
兄「行ってきます」
弟「いってきまーす!」
30:
 ……
女子A「……やだ、こいつ生きてたの?」
男子A「なんでまたヒトデ男と同じクラスなんだよ……」
女子B「なんかくさーい」
女子C「もうやだ、学校来るのやめようかな」
男子B「あれがヒトデ男……?」
男子C「そうだよ、ちょっと見てろ」
 スタスタスタ
男子C「よう、ヒトデ男」
兄「……」
男子A「……おーっと、手が滑った」
 ドスッ
兄「……うぐっ……!!」
31:
女子A「きゃぁっ!!」
男子B「指! 指落ちたぞ!」
兄「な、何を……」
男子C「悪いな、事故だよ事故」
女子D「せ、先生呼んだほうが……」
男子A「なーに、大丈夫だって」
男子C「ほら、見てみろよ」
 ムニムニ
男子B「……ヒトデになった!!」
女子B「気持ち悪い! やめてよ!」
男子C「何度見ても気持ち悪りいなー」
兄「……」
33:
男子A「ほら、何我慢してんだよ」
兄「……何を」
男子C「さっさと生やせっつってんだよ」
兄「……そんな事……」
男子A「だからほら、治さないと痛いんだろ?」
 グリグリ
 
兄「……!!!」
男子A「だーかーらーさー」
男子A「……我慢は毒だぜ?」
兄「ううっ……」
 ……ニョキ
女子D「……う……おえっ」
 ビシャッ
36:
女子D「ううっ……」
女子A「ちょっと、大丈夫!?」
女子B「男子が変な事するから!」
男子A「俺達は別に悪いことしてねえよ、なー?」
男子C「悪いのはヒトデ男だよなー」
男子C「あーあ、吐かせてやんのー」
男子A「キモいのは罪だよなー」
兄「……」
男子C「ほら、何座ってんだよ」
男子A「おら、立てよ!」
 ドカッ
39:
 ……
山田君(仮)「ねえ、もしかして君の兄ちゃんって六年生?」
弟「うん、そうだよ!」
弟「優しくて物知りだし、えっと……すごいんだよ!」
山田君(仮)「そっかー」
山田君(仮)「ぼくのお兄ちゃんもね、六年生なんだよ!」
山田君(仮)「五年生のときは、君の兄ちゃんと同じクラスだったって!」
弟「本当!?」
山田君(仮)「うん、だからさ、その、お願いがあるんだ」
弟「お願い?」
山田君(仮)「うん!」
41:
 ……
 ウネウネ
兄「……」
兄「……気を失ってたのか」
 ウネウネウネウネウネウネウネ
兄「ヒトデが売りものになったら、大儲けだな……」
兄「……」
兄「……そうだ」
兄「弟を、迎えに行かなければ……」
 ウネウネ
43:
 ……
ハナタレ「さっき山田君(仮)とトイレに行ったよ?」
兄「山田君(仮)?」
ハナタレ「ええと、山田君(仮)は弟君と席が隣なんだよ」
兄「トイレか、ありがとう」
ハナタレ「どういたしまして!」
 スタスタスタ
兄「……」
兄「ちゃんと、友達ができたのか」
兄「……」
兄「そうか、よかった……」
44:
 ……
 グスッ……グスッ……
兄「……?」
 ギィ
山田君(仮)「ひっ……!」
兄「……ど、どうしたんだ……?」
山田君(仮)「違うの……」
山田君(仮)「あの……生えるってお兄ちゃんが言ってて……」
兄「……血……」
山田君(仮)「だけど、生えなくて……」
兄「……!!」
46:
兄「弟!!」
弟「……にい……ちゃ……」
兄「おいッ!」
山田君(仮)「ひっ……」
兄「先生を……いや、救急車……なんでもいい、人を呼べ!!」
山田君(仮)「……あの……」
兄「早くッ!!」
山田君(仮)「あ……ああ――」
 ドテッ
山田君(仮)「せんせ……せんせい!!」
 ダッ
48:
兄「すぐに、すぐに病院に連れて行ってやる!」
弟「にい、ちゃん……」
兄「ああ! 兄ちゃんだ! 大丈夫だからな!」
弟「……」
兄「お、おい……!」
弟「……にいちゃん、みたいには……」
弟「できな、かったよ……」
兄「……!?」
兄「何を言ってる……!?」
弟「……しっぱい、しちゃった……」
弟「……」
兄「おい……おいッ!!」
49:
 ……
兄「……」
兄「……俺の、部屋……」
兄「……」
兄「夢……?」
兄「……そうだ、弟……」
 ギィ
 
 ペタペタ ペタ
母「……」
兄「なあ、母さん」
母「……なあに?」
兄「弟は、どこ?」
母「……」
50:
兄「今日から学校だから」
兄「あいつ、楽しみにしてたから」
母「……」
兄「……父さん、家に居るなんて珍しいな」
父「……今日くらいはな」
兄「弟が、釣りがしてみたいって言ってた」
父「……そうか」
兄「俺は、うまくできないから」
兄「カモメに襲われるから」
兄「父さんが連れて行ってくれよ」
父「……俺も、襲われるんだがな」
兄「ねえ、父さん」
父「……なんだ?」
兄「あそこに居る人は、誰?」
父「……お前の、おじいちゃんだ」
51:
兄「……はじめまして、おじいちゃん」
爺「はじめまして、ではないよ」
兄「そうなんですか」
爺「お前さんはまだ小さかったからな、覚えていなくても仕方ない」
兄「……あの」
爺「なんだい?」
兄「俺……僕の弟を見ませんでしたか」
爺「ああ、お前のお母さんによく似てる子だね」
兄「はい、今日から学校に行くので」
爺「まだ小さいのに、可哀想にね」
兄「弟は、学校を楽しみにしています」
爺「そうかい、残念だね」
兄「……?」
53:
爺「お前さんの弟なら、そこだよ」
兄「……」
兄「まだ、寝てるんですか?」
爺「違うよ、よく見てごらん」
兄「……」
爺「頬に、触ってごらん」
兄「……」
 ペタ
 
兄「……」
 ペタ ペタ
兄「……そうか」
55:
 ……
兄「そんなはず無いだろ!?」
医者「蘇生を試みましたが――」
兄「だってほら……見ろよ!」
ナース「君、何を……!」
 ブチッ
兄「……ぐッ!!」
 ニョキ
兄「ほら……! 俺はこんな簡単に腕を生やせるんだ……!」
兄「俺の弟は、そのくらいで死ぬはず無いんだ!」
医者「できる限りのことは……」
兄「死ぬはず、無いんだよ!!」
 ガァン
57:
兄「どうして、あいつが……!」
ナース「お、落ち着いてください……!」
兄「嘘だ、俺にはわかる! 嘘に決まって――」
 ドカッ
兄「うぐっ……!」
ナース「あ……あなたは……」
犬「……病院で暴れるのは、よくないんじゃないか?」
兄「い、犬……なんで病院に犬!?」
犬「おいおい……」
犬「お前だって、似たようなもんだろ?」
兄「……!!」
犬「もっとも、俺はわりと犬だがな」
58:
犬「見たところお前はヒトの血が多めに見えるが、まあそんな事はどうでもいい」
兄「……な、何だって言うんだ……」
医者「あの、犬さん、彼も落ち着いたようですし……」
犬「おっと、そうだな、すまなかった」
 スタッ
犬「詳しい事情は知らないが……まあ、なんとなくはわかっているつもりだ」
犬「ともかく、病院で怪我人を出すのはやめたほうがいいと俺は思うぜ」
犬「じゃあな」
 ガラッ
兄「……」
 ドタドタドタ
 
 ……
 
 ガラ……
 
母「……」
59:
兄「……母さん」
母「……」
母「……そう……」
 ペタ
母「……健気な子ね」
母「最期まで、笑顔で居ようとしたのね」
兄「……」
母「……あの……」
母「ありがとう……ございました……」
医者「いえ、我々は……」
医者「……失礼させて、頂きます」
母「ありがとう、ございました……」
 ガラッ
61:
兄「……」
兄「……なあ、母さん」
母「……なあに」
 ペタ ペタ
兄「……弟は、俺のことをすごいって言ってくれたんだ」
母「……」
兄「俺みたいになりたいって、言ってくれたんだ」
母「……そう」
兄「……」
母「……この子は、馬鹿な子ね」
母「……どう頑張っても、あなたみたいな事はできないのに」
兄「父さんの血を、受け継ぎ損ねたのかな……」
母「……」
母「……受け継ぐはず、ないじゃない」
62:
 ……
兄「……あの、聞いてもいいですか」
爺「なんだい」
兄「こいつは……俺の弟の、本当の父親は」
兄「……本当にあなた、なんですか」
爺「……そのはずだな」
兄「弟は、友達の期待に応えて、俺の真似をしようとしたんです」
兄「ただの人間なのに、腕を引きちぎったんです」
爺「ああ、そう聞いてる」
兄「最初からただの人間だと教えていれば、そんな事はしなかったはずです」
爺「……そうかもしれない」
兄「お前たちの嘘が、よってたかって弟を殺したんだ」
63:
兄「お前たちが殺したのに……そんな悲しそうな顔をしている」
兄「揃いも揃って、被害者みたいな顔をしている」
爺「……フン」
爺「それは、お前も同じ事だ」
兄「何を……」
爺「この子は、お前の真似をしたのだ」
爺「『いつか僕も兄さんみたいになれる』、そんな期待を持たせたのはお前だ」
爺「どのツラ下げて私を非難しようというのか」
父「……少し、静かにしてくれ」
爺「お前もそうだ、老いぼれに女房を寝取られても、顔色ひとつ変えない」
爺「そうして平気でいるのがさぞ正しいかのように振舞う」
爺「いい父親でこそ無かったようだが、せめて正しい人間であろうとしたのか?」
爺「半分ヒトデのくせに」
65:
母「……」
父「……出て行ってくれ」
爺「死んだのは私の息子だ、何故私が出て行かねばならない」
父「こいつは、俺の息子だ」
爺「そこの女にも聞いてみろ、こいつが誰の息子かを」
母「……」
父「ここは、俺の家だ」
爺「それはまた奇妙なことだな」
爺「お前の家なのに、お前の居場所が無い」
母「……」
母「……お願い、もう……やめてください」
爺「お前は四六時中、何をしてるんだったかな」
爺「朝から晩まで海でボーっとして、それでどうやってこいつらを養ってるのだ?」
父「……」
66:
爺「私から金をせびってる身分だということを、忘れてもらっては困る」
爺「お前達が泣いて頼むから、仕方なく金を出していたのだ」
爺「今でも覚えているぞ」
爺「『ヒトデ男など、誰も雇ってはくれません』とな、言い訳も甚だしい」
爺「少し出し渋れば、色仕掛けなどと古臭い手を使う」
母「私は、そんな事……!」
爺「よく聞いておけよヒトデ男二世よ」
爺「お前の父は、女房を金で売ったのだ」
兄「なっ……」
父「……」
爺「お前を育てるため、などとそれらしい理由を立ててはいるが……」
爺「結局のところ、そうだ、金なのだよ」
67:
爺「ふうむ」
爺「……随分と、静かになったな」
爺「こういう雰囲気は好きではない、私は失礼させてもらう」
爺「もう会うことも、無いだろう」
 ガチャ
父「……」
父「……すまなかった」
兄「……何で、謝るんだ」
兄「人間ってのは嘘つきだから」
兄「今のも、全部嘘だって知ってるから」
母「……」
兄「ちゃんと、知ってるから」
69:
母「……ごめんなさい……」
父「……」
兄「本当に、人間っていうのは嘘つきだらけだ」
兄「おまけに意地悪で、本当にタチが悪い」
父「……そんな事はない」
兄「それだって嘘だ、本当に嫌になる」
兄「俺は、人間が嫌いだ」
兄「人間として生きてる自分も、心底嫌いだ」
母「……」
兄「だけど、嫌になる」
兄「俺は何よりも、死ぬのが怖い」
70:
母「……お願いだから、やめてちょうだい」
母「あなたまで居なくなったら、お母さんは……」
兄「勘違いしないで、母さん」
兄「俺は、死ぬのは本当に怖いんだ、そんな事考えていないよ」
父「……」
母「なら、どうしてそんな事を……」
兄「人間として生きることを、やめようと思うんだ」
兄「ヒトデとして、暮らしたい」
父「……俺も、以前はそう考えていた事もある」
父「だが、俺にもお前にも、ヒトの血が流れているんだ」
兄「そんな事関係ない、父さんにできなくったって、関係ない」
兄「俺はもう人間じゃない、ただのヒトデになるんだ」
72:
 ……
ヒトデ「……」
ヒトデ「……」
 ムニムニ
ヒトデ「……」
 ウニウニ
犬「……」
犬「お前、こんな所で何してるんだ」
ヒトデ男「……ヒトデになるのって、難しいな」
犬「まあ、そりゃあな」
ヒトデ男「お前は、ちゃんと犬になってるな」
犬「こんな男前な犬が居るかよ」
ヒトデ男「……自分で言うか」
 ……
 
 おしまい
7

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お前ら寝ようと思ってから何分くらいで眠りにつける?

子供は「ダメ」じゃ止まらない

イケアが英国でソーラーパネル販売、組み立ては不要です。

【CL第2節】本田圭佑、左足で華麗に勝ち越しゴール!しかし両キーパーのお笑いプレイに全て持っていかれる…

ちんふる いず べすと

初オナホ届いたったwwwww

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