モバP「一体何が始まるんだ?」back

モバP「一体何が始まるんだ?」


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1:
P「おーい亜季、次の仕事が決まったぞ!」
亜季「プロデューサー殿、それは本当でありますか!?」
P「あぁ、他にも乃々や鈴帆とハロウィンパーティ2013だ!」
亜季「ハロウィンですか、これは楽しそうなお仕事になりそうですね!」
P「あぁ、亜季には前テーマパークの仕事も頼んだし、今回もお祭りってお題で」
亜季「えぇ! 私にお任せ下さい! どんな任務も完璧にこなしてみせますよ!」
P「うん、頼んだぞ。じゃあ俺は外に営業しに……っと」フラッ…
亜季「プロデューサー殿? 大丈夫でありますか? ……何やらお顔も優れませんが……」
P「あぁ、ちょっとここの所イベントの企画やら何やらで働き詰めだったからな……」
P「少し疲れてる程度さ。まだまだ大丈夫だよ」
亜季「私達の為に頑張って頂くのはとても嬉しいのでありますが……その、お体を」
P「心配するなって、ドリンクもあるし。やる事はいっぱいあるからな、まだ頑張るぞ」
亜季「はい……あまり無理はなさらぬように……」
P「うん、じゃあ行ってくるよ。乃々や鈴帆が来たら次の仕事を打ち合わせしたいって事、伝えてもらっていいか」
亜季「Copy that! お二人に伝えておきます」ピシッ
  がちゃっ ばたん
亜季(……とは言いましたが……目の下にクマまで作られて……ここは一つ手を打たねば!)
――――――
―――――
――――
2:
亜季「あの、ちひろ女史。少々よろしいでしょうか?」
ちひろ「あら、亜季さん。どうかしました?」
亜季「はい、あの……最近プロデューサーが以前にも増して仕事を取ってこようと、とても頑張っておられまして」
亜季「私にもまた仕事をとってきてくれたのはとても嬉しいのですが、最近お疲れのようで……」
亜季「差し出がましい事かもしれませんが、どうにかしてプロデューサー殿にお休みを差し上げられないでしょうか?」
亜季「このまま続けられたら、いくらプロデューサー殿と言えど倒れられてしまいそうで」
ちひろ「確かに……そうですね、ここのところいつにも増して働き詰めのように見えますし……」
ちひろ「休みも特にここ数ヶ月では取れてないですから……」
亜季「それほどだったのですか!? 私達には十分に休めと言っておきながらあのお方は……!」
ちひろ「今まで『大きな仕事をあげられなかった子達にももっとチャンスを作らないと』ってずっと言い続けてて」
ちひろ「段々と寝る間も惜しむみたいに頑張ってるみたいで」
亜季「あの、やっぱりどうにかできないでしょうか! お願い致します!」
3:
ちひろ「……そうですね……1日2日ならお休みしても大丈夫だと思います、明日明後日はこちらで何とかしてみますね!」
亜季「おぉぉ……本当でありますか!? プロデューサー殿にお休みを差し上げられるんですね!」
ちひろ「えぇ、休みの件はこちらで調整しますから、プロデューサーさんが戻られたらお休みを取ってもらうように……」
ちひろ「それと、亜季さんにお願いをしたいのですけど」
亜季「えぇ、どんな事でも私にできるのであれば!」
ちひろ「きっとこのままお休みを取らせても自宅でお仕事しかねませんから……」
ちひろ「これを……こうして……ボソボソ」
亜季「ふむふむ……なるほど……パーティ……」
―――――――
――――――
―――――
4:
大和亜季(21)
上田鈴帆(14)
森久保乃々(14)
亜季「それでは『オペレーションH』を発令するであります!」
鈴帆「おぉぉー!!」
乃々「…………」
亜季「乃々隊員、掛け声がありませんよ!」
乃々「うぅ……なんで私なんでしょうか……」
亜季「今回のハロウィンイベントの担当である私達だからですよ」
乃々「別にもりくぼは……お願いしていないのに『お仕事だー』ってやらされて……」
亜季「…………」
乃々「あの、そんなに見つめられると困るんですけど……その……」
亜季「ね、乃々ちゃん……そんなにお仕事やプロデューサー、嫌……かな?」
乃々「……うぅ……あの、そんな事はないですけど……だからそんなに見つめないで……」
亜季「…………ふふっ、乃々ちゃんもプロデューサー殿が頑張ってくれている事はよく分かっているものね」
亜季「ですから! 今回はお仕事を取ってきてもらった私達でプロデューサーさんの労いをするのです!!」
乃々「ひゃっ……急に大きな声だされるとびっくりします」
亜季「あ、これは失敬。……そして鈴帆殿、そちらの方は如何でありますかな?」
6:
鈴帆「ふっふっふ……まっかせんしゃい! お祭りといえば鈴帆! 鈴帆と言えばお祭りたい!」
鈴帆「今までウチが準備しよっと、抜かりはなか!」
亜季「鈴帆隊員は頼れますね……プロデューサー殿が帰ってきたら事務所でパーティを開いてそのままお休み頂いて」
亜季「休み中に仕事をさせる気にしない……HoliDayとHallowe'enの『H』! これが作戦であります!」
鈴帆「かぁ?っ! Pしゃんに今までの恩返しもできるけん、はりきっちゃるよ!」
亜季「乃々ちゃんも、ほんの少しでいいから……一緒に、ね?」
乃々「…………はぃ」
―――――――
――――――
―――――
7:
   ごそごそ ごそごそっ
鈴帆「ふふふ……数ヶ月間の成果を見せるばい……!」
    ごそごそっ ごとっ
亜季「……おっ、これは……M203っぽいですな、しかも中身はクラッカーですか? ……使えそうですな……ふむ、説明書も……」
  ぺらっ……ぺらっ……
乃々「ただいまもりくぼは読書中です……ご用件の方は『ぴー』という発信音の後にメッセージを録音してください……」
乃々(言わないのでメッセージは受けられません……)
――――
―――――
――――――
8:
亜季「プロデューサー殿には私から『相談があります』と伝えているのでじきに戻ってこられます、入ってきたところを……」
亜季「ずとん! と……ふふっ、プロデューサー殿びっくりされるでしょうね」
鈴帆「そしてパーティば開いてPしゃんに日ごろの感謝を込めて……」
乃々「あんまり……お礼を言うのは慣れてませんけど……ちょっとだけなら……」
亜季「うんっ……それでは準備整いましたね? では各自プロデューサー殿が戻ってこられるまで所定の位置で待機、散開!」ピシッ
鈴帆「おぉーっ! うちは着ぐるみをつけて……ばっちりたい!」
乃々「…………私も、いつもの机に……」ゴソゴソ
亜季「私も入り口の死角へ待機して……もうすぐ戻ってこられますよ!」
9:
   がちゃっ
P「ただいまー……亜季ー? 何か俺を呼んでいたみたいだが……どこだー?」
亜季(……今です!)
   すっ……
P「亜季ー! 事務所に居るんだろ。どこだ出てきてこいー?」
亜季「わかってます」
P「ッ!? ……静かに現れないでくれよびっくりしたな……」
亜季「あまり人目についてはよくない事もあるだろうって、プロデューサー殿から教わったんですよ」
P「事務所でやらなくても……それに、その手に持ってるそれは……何だ?」
亜季「相談といいましたがあれは嘘です。残念でしたね……トリックオアトリートですよ!!」
  じゃきっ
P「……えっ?」
10:
亜季「ハッピー……ハロウィィィン!!」
   ばばばんっ!! ぶわっ
P「!?」
鈴帆「……フガッ」
乃々「」
亜季「ひーはー!! プロデューサー殿、いつもお疲れ様であります!!」
亜季「今日は日ごろの感謝も込めてプロデューサー殿に小さいながらパーティを執り行いたいと思いますっ!! ……って、あれ」
P「……なんかそれ、後ろ向きに飛んで無いか? すっごいびっくりしたけど……な、なんだ?」
亜季「ありゃぁ……おかしいですね、ちゃんと構えたつもりなんですが」
P「なんか強烈なクラッカーだなぁ……どこで使い方を覚えたのか……」
亜季「説明書を読んだのですが……」
11:
  『レイナサマ特製らんちゃー!!』
  『?かまえる!』
  『?ヒモをひいてうつ!』
P「……向がきどうとか、書いてないなコレ……しかも麗奈のか……」
亜季「肩に構えるロケットランチャーは基本、トリガーとグリップが前についているもので……つい」
P「でもこれ、中身クラッカーなら紐は後ろから引かないと撃てないから……やっぱ向きが逆なんだな、しかも一つ不発してるし」
亜季「うぅむ……レイナ製はやはりだめか……!」
P「何そのレイレナード製みたいな言い草……それで」
P「鈴帆はこれ一体……何してるんだ?」
12:
鈴帆「……………………」
P「…………………………」
鈴帆「……………………」
13:
P「鈴帆ー?」
鈴帆「……なんね? とくに怪しいことはなか。ウチは喋らんけん」
鈴帆「どこの家にもある、ただのツタンカーメンじゃけんね。…………見るんじゃなか」
鈴帆「別に飛び出すタイミングとか、計ってないけん」
P「……ふっ、はははっ、鈴帆も俺の事労ってくれようとしてたんだな」
P「……ありがとな、鈴帆」
鈴帆「……………………」
P「亜季も、びっくりさせられたけど、ありがとな」
亜季「いえ、こちらも日ごろから感謝しているのですから……そのお返しを少しでもと、それと乃々ちゃんも」
14:
P「…………で、乃々は? どこに……」
  きょろきょろ
P「って乃々はいつもの机の下に……乃々ぉっ!?」
乃々「」
P「なんか机の下で伸びてる!?」
亜季「わぁっ!? さっきのランチャーのせいでびっくりしすぎたんでしょうか!?」
P「と、とにかく机の下から出してソファに寝かせてあげないと!」
  ばたばた!
――――――
―――――
――――
16:
乃々「あうぅ……びっくりして心臓が止まるかと……」
P「大丈夫か? 乃々」
乃々「大丈夫ですけど、その……心配されるようならアイドル活動から引いて静かに暮らさせてくれれb」
P「それは駄目だ」
乃々「あう……でも、その……」
P「ん? ……何か言いたいのであれば、ゆっくり言ってごらん。辞めるって事以外だけど、な」
乃々「あの……その……いつもは大変だと思ってるんですけど……でも、私以上に」
乃々「プロデューサーさんは大変なのにこんなもりくぼの事気にかけてて……」
乃々「プロデューサーさんは世話焼きです……よくやります……」
P「ん……皆が頑張っているからな、俺もじっとしていられないのさ」
17:
乃々「でも、たまには……私と一緒に……机の下で静かにしてもいいと思います」
P「ありがとうな、乃々……その台詞を今度は目を見て話してくれれば、もっと嬉しいんだけれどな」
乃々「目を見てお話ですか……う……やっぱりもりくぼには、その……」
P「ははっ、冗談……とも言い切れないが、今はそれでも十分嬉しいよ」
乃々「ぁぅぅ……私が恥ずかしがってるの見てよろこんで……」
乃々「プロデューサーさんはいじわるです……でも、にくめないので……ずるい」
乃々「それと……」
  くいっ くいっ
P「ん、どうした? 袖を引っ張って」
乃々「とりっく……おあ……とーりぃ……と」
P「……ぉぉぅ、ハロウィンだから、か……はははっ」
  あははっ
   ははっ……ふふふっ
18:
鈴帆「……………………」
鈴帆(…………しまったぁーー!! ウチとしたことが、完全に出るタイミング逃したばい!!)
19:
鈴帆(こぎゃんいい話風にまとまった所じゃけん、ここで脅かすのもできんばい……!)
20:
鈴帆(脅かしたとこでまた乃々しゃんを気絶させよったらいかんし……じゃけんこのままあの中にしれっと加わるのもウチの名折れ! どぎゃんすると!?)
21:
 ◇ ◇ ◇ ◇
P「ところで、パーティといってもご飯とかは……無いんだな」
亜季「えぇ、そこまでは準備できなくて……すみません」
P「いやいや、責めてる訳じゃなくて……それだったらさ、この後皆で一緒にご飯食べないか?」
亜季「いいんでありますか?」
P「あぁ、これだけのことしてくれたお礼も兼ねて……俺の奢りでおかしの代わりにご飯ってことで」
亜季「あっ、それはいけませんっ。今日は私達がお祝いをしようと思ったのですからっ」
P「まぁまぁ、アイドルに払わせるプロデューサーってのも格好つかないだろう? まだ未成年の子も居るし」
亜季「それは……そうでありますが」
P「俺もそのあとちゃんと休むから、さ。その分を先にお返し、ということで……」
P「亜季隊員に任務を与える。上官の奢りで食事をとること、いいか? これは上官命令だぞー」
亜季「うぐっ……こ、こぴー」
P「乃々も、今日はあとご飯食べて、ゆっくりするといい」
乃々「はい……プロデューサーも、今日は……」
P「あぁ、その後俺も帰ってゆっくりするよ」
P「よし……それじゃいくぞー」
22:
鈴帆(…………あれ? ウチは?)
<スズホー! ハヤクオイデー!
鈴帆「!」
 ごとごとっ ばたばたっ! べちっ!
鈴帆「あぅ! こ、ころんでしもた……すぐ行くばい!!」
  ばたばたばたっ がちゃん!
-おしまい-
23:
-おまけ-
-後日休み明け-
麗奈「……………………」
麗奈(ねぇ……なんでアタシ正座させられてるの?)
麗奈(アタシはまだ何もしてないわよ!?)
麗奈(なんで正座させられてるのぉぉ!!)
小関麗奈(13)
24:
短いけどおわり感謝
軍曹改めアキトリックス大佐初SR昇格おめでとうということで
お祝いに亜季ちゃんお迎えいってくる
貯金にもう用はねぇ! へへへっ……リボカードも必要ねぇや、へへへへへっ……
誰がちひろなんか、ちひろなんか怖かねぇ! 野郎ぶん回してやる!!
25:
みんな可愛い
乙です
26:
死ぬんじゃねえぞ!
いやー、それにしても今回の上田しゃんの特訓前はすばらしいね!
乙乙
27:
ウウゥゥ……オォォウ……(蒸気抜き)
貼りきれなかったネタを少し
レイナ製はガチ
最後あの格好で歩いていったかも
みんな大好きコマンドーのM203
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