由比ヶ浜「ヒッキー、お弁当作ってきたよ!」back

由比ヶ浜「ヒッキー、お弁当作ってきたよ!」


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1:
由比ヶ浜「頑張って作ったんだよ……?」
由比ヶ浜「後で感想聞かせてね」
八幡「お、おう……」
八幡「もぐもぐ……痛っ」グシャ
八幡(うわ、カッターの刃じゃねーか。てか血が止まらん)ボタボタ
八幡「これは……そういう意味なんだろうな」
由比ヶ浜「ゆきのんに手伝ってもらっちゃったー」
由比ヶ浜「おいしくできたかなー」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫)
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5:
流石雪ノ下雪乃汚い
7:
八幡「こりゃ流石に食べられねーな」
八幡「口の中血の味でいっぱいだし」
ゴミ箱 ポイッ
雪ノ下「あら由比ヶ浜さん」
由比ヶ浜「あ、ゆきのん!」
由比ヶ浜「ヒッキーにお弁当渡してきたよ!」
雪ノ下「そう、良かったわね」
雪ノ下「でも彼のことだからもしかしたら食べずに捨ててるかもしれないわね」
由比ヶ浜「そ、そんなことあるわけないって」
ゴミ箱
由比ヶ浜「嘘……でしょ……ヒッキー……」
9:
部室
雪ノ下「……」ニヤニヤ
ペラッ ペラッ
雪ノ下「中々面白い本だわ…ふふ」
八幡「……」
由比ヶ浜「……」
12:
八幡「……いつっ」ズキズキ
由比ヶ浜「……うぅ」ショボーン 
雪ノ下「……そうだわ、あなたに聞きたいことがあったの」
雪ノ下「ねぇ比企谷くん、由比ヶ浜さんのお弁当、どうだったかしら?」
由比ヶ浜「!?」
八幡(カッターの話なんてするわけにいかんしなぁ)
八幡「美味かったよ……血が出るぐらいにな」
由比ヶ浜(あれ?美味しかったんだ……)
由比ヶ浜(じゃあもしかして見間違いだったのかな……)
14:
雪ノ下「そう……あのお弁当は由比ヶ浜さんが一人で作ったのよ」
雪ノ下「とても丁寧に作っていたわ」
由比ヶ浜(ゆきのん……優しいなぁ)
八幡(雪ノ下は関係ない……由比ヶ浜の仕業ってことか)
由比ヶ浜「えへへ……」
八幡「……」
八幡(よっぽど嫌われてるみたいだな、由比ヶ浜に)
15:
嘘だッ!
19:
由比ヶ浜「今日もお弁当作ってきたよー」
八幡「いや……今日はあんまり腹が減ってないんだよ」
由比ヶ浜「そ、そうなの……?」ガーン
三浦「……ちっ」ギロッ
八幡「いや、やっぱり貰うわ」
由比ヶ浜「本当に!?嬉しい!」
八幡「いただきまーす……」
ザクッ
八幡「うっ……」
由比ヶ浜「どう?」ニコニコ
八幡「……美味しい」ジャリジャリ
由比ヶ浜「良かったー」
21:
水道
ジャー
八幡「いつつ……深いとこ刺さったな」
八幡(由比ヶ浜が許してくれるまで耐えるしかねーか……)
八幡(奉仕部で付き合いもあることだしな……)
22:
由比ヶ浜「……ヒッキー水道で何してるんだろ……」
由比ヶ浜「まさかお弁当吐いてたりとか……しないよね?」
由比ヶ浜「こっそり見てみよっと」
由比ヶ浜「……水道が真っ赤だよ……」
由比ヶ浜「……あれ絶対血だよね」
由比ヶ浜「どーして怪我してるって言ってくれなかったんだろ……」
25:
由比ヶ浜「ヒッキー!今日のお弁当は工夫したから!」
由比ヶ浜「柔らかいものばっかりだから安心してね!」
八幡「……」
グサッ
ザクザク
八幡「……ざけんな」
由比ヶ浜「えっ?」
八幡「ふざけんなよ……」ペッ ペッ
八幡「こんなの食えるわけないだろ!」
由比ヶ浜「そ、そんな……一生懸命作ったのに……」
由比ヶ浜「ヒッキーひどいよ!」
タッタッタ
26:
なんか、シュール
40:
八幡くん、明日学校休んじゃ嫌だよ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B0044UHQ4A/
64:
由比ヶ浜「ヒッキー……今までずっと我慢して食べてたんだ……」
由比ヶ浜「……やっぱり気を使ってたのかなぁ」
雪ノ下「どうしたの由比ヶ浜さん、深刻な顔をして……」
由比ヶ浜「あっゆきのん……実はね……」
雪ノ下「……なるほどね」クスッ
雪ノ下「別に心配しなくてもいいんじゃないかしら?」
由比ヶ浜「どういうこと?」
雪ノ下「彼は元々手作り弁当が好きではないのかもしれないわ」
雪ノ下「明日検証してみましょう」
70:
雪ノ下「比企谷くん」
八幡「……雪ノ下か……何か用か?」
雪ノ下「……その……お弁当を作ってきたのだけれど」
八幡「……誰に?」
雪ノ下「あなたに決まっているじゃない……他に誰がいるのかしら?
八幡「……」
雪ノ下「……別に警戒しなくても良いわよ……毒なんて入ってないから」
八幡「……じゃあいただく」
八幡(まだ口の中が痛いんだがなぁ)
雪ノ下「どうぞ、召し上がれ」ニヤニヤ
由比ヶ浜「……ヒッキー食べたりしないよね……」
75:
モグモク
八幡(……あれ?何も入ってない)
八幡(普通にうまいぞ……これ)
雪ノ下「……どうかしら?一応自信作なのだけれど」
八幡「……普通にうまい、久々にまともな弁当を食べた気がする」
雪ノ下「なら良かったわ……色々な意味で」
由比ヶ浜「」
由比ヶ浜「あはは……やっぱりそうなんだ……」
80:
部室
雪ノ下「……由比ヶ浜さん。残念だけれど……」
由比ヶ浜「うん……分かってる」
雪ノ下「そう……」
由比ヶ浜「……でもねゆきのん」
雪ノ下「何かしら?」
由比ヶ浜「あたしまだ諦めないよ」
由比ヶ浜「まだあたしが嫌いなのかあたしのお弁当が嫌いなのか分からないじゃん?」
由比ヶ浜「……あたしのお弁当が美味しくないだけだといいなぁ」
雪ノ下「随分前向きなのね……いらい……じゃない、尊敬するわ」
82:
もうゆいビッチをいじめないでくれ…
85:
由比ヶ浜「……だから今度はお菓子を作ってみる!」
雪ノ下「……いいアイデアね。私も手伝うわ」
由比ヶ浜「うんうん、今回は自力で頑張ってみようと思うんだ」
雪ノ下「そう……なら仕上げだけでもお手伝いさせてちょうだい」
由比ヶ浜「……じゃあ仕上げだけお願いしようかな」
由比ヶ浜「やっぱりゆきのんは優しいね……」
雪ノ下「……別に……気にしなくていいわ」
88:
次の日
八幡「……」
由比ヶ浜「……ねぇヒッキー」
八幡「……なんだ由比ヶ浜」
由比ヶ浜「その……この前はごめんね」
八幡「お、おう……」
八幡(……やっと怒りが収まったのか?)
由比ヶ浜「お詫びにクッキー作ってきたんだ!」
八幡「……そうか」
由比ヶ浜「……食べて……くれるよね?」
八幡(……いや、あれだけのことされて食べられるわけ無いだろ)
八幡「……わりぃ……怖くて食べられん」
由比ヶ浜「えっ……」
91:
由比ヶ浜「……別に何も入ってないよ?」
由比ヶ浜「ちゃんとレシピ見て作ったし」
由比ヶ浜「ゆきのんに味見もしてもらったから」
八幡「……」
由比ヶ浜「……どうして信じてくれないの?」
由比ヶ浜「……っもう!私が毒見するから!食べてよ!」
パクッ
グチャ
由比ヶ浜「うっ……」
94:
由比ヶ浜(何これ……カッターの……刃だよね)
由比ヶ浜(どうしてこんなの入ってるの……)
八幡「……由比ヶ浜?」
由比ヶ浜「……ごめんヒッキー……また後で……」
八幡「お前……血が」
由比ヶ浜「な、何でもないから!」
タッタッタ
97:
由比ヶ浜「……」ズキズキ
由比ヶ浜「……あたしが作ったクッキー」
由比ヶ浜「……あたしカッターの刃なんて入れてない」
由比ヶ浜「じゃあどうして……こんなのが入ってるんだろ……」
由比ヶ浜「まさか……でも……いやそんな……」
由比ヶ浜「……でもそうとしか考えられない……」
由比ヶ浜「でもそれなら最初から……まさかお弁当も……?」
由比ヶ浜「……ヒッキーはそんなお弁当を……」
由比ヶ浜「嘘でも、おいしいって言ってくれてたんだね……」
100:
部室
ガラッ
由比ヶ浜「……」
雪ノ下「あら由比ヶ浜さん……こんな時間にどうしたの?珍しいわね」クスッ
由比ヶ浜「……ゆきのん……」
雪ノ下「……クッキーはどうだったのかしら?」
雪ノ下「中々美味しく出来ていたと思うのだけれど」
由比ヶ浜「そうだね……」
雪ノ下「由比ヶ浜さん?様子がおかしいわよ?大丈夫?」
由比ヶ浜「……ねぇゆきのん、クッキー食べてみてよ」
由比ヶ浜「自信作だからゆきのんにも食べて欲しいんだ」
雪ノ下「!?」
雪ノ下「……そ、そうね……食べたいのだけれど……お腹の調子が……」
102:
ゆいビッチの逆襲
103:
由比ヶ浜「……食べられないの?」
雪ノ下「……そ、そうね、食べられないわ」
由比ヶ浜「ふーん、食べられないんだ……ゆきのんひどいね……」
由比ヶ浜「……ゆきのんがやったんでしょ」
雪ノ下「何の事?心当たりがないのだけれど」
由比ヶ浜「……あたしのお弁当にカッターの刃、混ぜたよね?」
雪ノ下「……私が犯人という証拠は?」
由比ヶ浜「……ゆきのんだけだよ、あたしのお弁当を手伝ったのは」
雪ノ下「私があなたのお弁当を手伝ったのは事実よ」
雪ノ下「でもそれは状況証拠でしかない」
雪ノ下「他の誰かが混入させた可能性もあるわ」
由比ヶ浜「それは……」
106:
雪ノ下「はっきり言うけど、私はやってないわ……なのに」
雪ノ下「まさかあなたが私を犯人にしようとするなんて……」
由比ヶ浜「そう言われると……うーん……」
雪ノ下「でも悪いのは由比ヶ浜さんじゃない……由比ヶ浜さんを陥れた犯人がいるはずよ」
雪ノ下「私と一緒に真犯人を探しましょう……手伝うわ」
由比ヶ浜「……やっぱりゆきのんじゃないのかな……」
雪ノ下「私はあなたを信じているわ……由比ヶ浜さん」
由比ヶ浜「………」
由比ヶ浜「……ごめんねゆきのん。勘違いだったみたい」
雪ノ下「分かってもらえて嬉しいわ」ニヤリ
114:
教室
由比ヶ浜「ヒッキー、さっきはごめんね」
八幡「……怪我はどうなんだよ」
由比ヶ浜「まだ大分痛いけど……でもヒッキーの方が痛かったよね……」
八幡「……気にすんな」
由比ヶ浜「でもほら……あたしのせいで……」
八幡(めんどくせぇ……コロコロ態度変わりすぎだろ)
八幡(……てか雪ノ下の弁当が食べたい)
由比ヶ浜「……今度は変なもの混ざらないようにするから!」
由比ヶ浜「だからその……食べてくれる?」
八幡「あぁ……了解」
由比ヶ浜(なんかヒッキー前より冷たい……)
116:
なぜSSのヒッキーはこんなにもモテるのか
119:
>>116
原作でももててるだろ
121:
教室
由比ヶ浜「ヒッキーお弁当……ってあれ?」
由比ヶ浜「いない……」
部室
雪ノ下「どうぞ……」
八幡「ん……うまい」モグモク
雪ノ下「そう……嬉しい」
八幡(……どっかの誰かとは大違いだな……)
雪ノ下「はい、お茶よ」
八幡「……お茶もうまい」
雪ノ下「ふふ……褒めすぎよ」
由比ヶ浜「何これ……」
124:
由比ヶ浜「あたし馬鹿みたい……」
由比ヶ浜「……騙されてたんだゆきのんに……」
由比ヶ浜「……もうヒッキーにも嫌われちゃったし」
由比ヶ浜「……まあ仕方ない……のかな」
由比ヶ浜「あはは……このお弁当どうしよ……」
由比ヶ浜「捨てるしかない……よね」
ゴミ箱 ポイッ
由比ヶ浜「うぅ……ぐすっ……」
129:
数日後
部室
八幡「最近由比ヶ浜来ないな……」
雪ノ下「あら、言ってなかったかしら?」
雪ノ下「彼女は先日退部したわ。退部届けを貰ったもの」
八幡「……嘘だろ?」
雪ノ下「こんな事で嘘をついて何になるというの……」
雪ノ下「そもそも同じクラスでしょう?話したりはしないの?」
八幡「クラスでの由比ヶ浜に話しかけられるわけないだろ」
雪ノ下「それもそうね……ふふ」
八幡「なんで嬉しそうなんだよ……」
134:
八幡「それに気のせいかもしれんが……」
八幡「……なんか避けられてるような気がするんだよ。由比ヶ浜に」
雪ノ下「それはもとからでしょう……」
八幡「おい、やめろ。否定できないのが辛い」
雪ノ下「ねぇ……それより」
八幡「何だよ……」
雪ノ下「……今日……家に来ない?」
八幡「……は?」
雪ノ下「本当に鈍いわね……誘ってるのよ、夕飯に」
八幡「……まぁ特に用事はねぇけどよ」
八幡(雪ノ下から誘ってくるとは……)
八幡(これは……そういうことなのか?)
八幡(由比ヶ浜にメールは明日でいいか……)
141:
雪ノ下の部屋
雪ノ下「それじゃ……私はシャワー浴びてくるから」
八幡「……おう」
八幡(夕飯にシャワーが必要なのか……)
ジャー
八幡「……暇だな」
八幡「……机がグラついてる」
八幡「……おい雪ノ下ー」
雪ノ下『何かしら?まさか……入ってくるつもり?』
八幡「ちげーよ……それじゃただの変態じゃねーか」
雪ノ下『じゃあ何かしら?』
八幡(何で怒ってんだよ)
八幡「机がグラついてるから直そうと思ってな」
144:
雪ノ下『……工具箱なら廊下の横の収納よ』
八幡「おう……んじゃサクッと直しておこう」
八幡(ドライバードライバー……ん?)
八幡「このカッター……」
八幡「……残りの刃の数、メーカー」
八幡「ははっ、まさかな……」
雪ノ下《そう……あのお弁当は由比ヶ浜さんが一人で作ったのよ》
八幡「いや待て……」
八幡「確かにあのとき雪ノ下はそう言った」
八幡「だがカッターの刃はともかく味はまともだった」
八幡「そうだ……由比ヶ浜が一人で作れるはずがない……」
154:
八幡「そもそも由比ヶ浜から悪意は感じなかった」
八幡「悪意には敏感な俺が言うんだから間違いない」
八幡「……雪ノ下が手伝っていたとすれば全て辻褄が合う」
八幡「つまり全ての黒幕は……」
ガシャン
八幡「ゆきの……」
ドカッ
八幡「」
バタッ
雪ノ下「……気づいてしまったの
雪ノ下「馬鹿な人……」
162:
俺ガイルかと思っていたらスクイズに
なってたでござる
155:
見えたぞ、エンディングが
167:
由比ヶ浜「あれ、電話……小町ちゃんだ」
小町「結衣さん……うちの兄知りませんか?」
由比ヶ浜「ヒッキー?何で?」
小町「だってあの兄ですよ?」
小町「学校から直帰が当たり前の兄がこんな遅くまで外出するなんて……」
由比ヶ浜「……確かにおかしいかも」
小町「結衣さんからも連絡してみてくださいよ」
由比ヶ浜「でも今更あたしが連絡しても……」
小町「結衣さん!あの腐ったお兄ちゃんをお任せできるのは結衣さんしかいません!」
由比ヶ浜「そ、そうかなぁ……えへへ」
小町「ですから是非!是非兄に連絡を!」
由比ヶ浜「うん!分かった!」
174:
由比ヶ浜「でもゆきのんは?」
小町「これあんまり言いたくないんですが……」
小町「小町的直感が警告してるんですよ」
小町「雪乃さんは危……」
ドコッ
小町「す、すいません電話切りま」
ツーツー
由比ヶ浜「……小町ちゃん?」
182:
由比ヶ浜「と、とりあえずヒッキーにメールを」
由比ヶ浜『ヒッキー今どこにいるの?』
八幡『……雪ノ下の家だよ』
由比ヶ浜『……何してるの?』
八幡『夕飯をご馳走になってんだよ
由比ヶ浜も来るか?』
由比ヶ浜「……」
由比ヶ浜『うん、今から行く』
八幡『おう、待ってる
早く来いよ由比ヶ浜』
由比ヶ浜「このヒッキー偽物だ…」
由比ヶ浜「あたしが顔文字使ってないのに反応してこない」
由比ヶ浜「やっぱりヒッキーはゆきのんに……」
185:
由比ヶ浜「……どうしよ、こういうときは警察に通報?」
由比ヶ浜「いや、でも軽いイタズラだったらあれだし……」
由比ヶ浜「もしかしたら本当に夕飯をご馳走になってるのかもしれないし」
由比ヶ浜「ど、どうしよ……」
由比ヶ浜「…………よし!」
由比ヶ浜「……少しだけ様子を見に行こう」
由比ヶ浜「もしもの時は逃げれば良いよね」
189:
雪ノ下「……余計なことはしないでくれるかしら」
小町「雪乃さん……こんなことしても兄は」
バシィン
小町「いたっ!」
雪ノ下「あなたは比企谷くんに言うことを聞かせる為に連れてきたのよ?」
雪ノ下「だから大人しくしていればいいの」
八幡「小町……無理すんな」
雪ノ下「あら、目が覚めたの?」
八幡「……誰かさんのおかげでな」
雪ノ下「本当にどうしようもないシスコンね」
八幡「ほっとけ……」
小町「お兄ちゃん……」
192:
雪ノ下「あなたが素直に私と付き合えばそれでいいのに……」
八幡「……妹に手を出す奴とは付き合えないな」
雪ノ下「そう……」
ピンポーン
雪ノ下「来たみたいね……」
小町「結衣さん……ごめんなさい」
八幡「…………」
由比ヶ浜「冷静に考えたらゆきのんが何かするなんてありえないよね」
由比ヶ浜「今回のことだって……仕方ないような気もするし」
由比ヶ浜「仲直りできたらいいなぁ」
ガチャ
由比ヶ浜「ゆきのーん!やっはろー」
194:
これはヤられる
201:
雪ノ下「いらっしゃい……入って」
由比ヶ浜「お邪魔しまーす」
由比ヶ浜(やっぱりゆきのんいつも通りだ……)
雪ノ下(少しも警戒していないなんて……拍子抜けね)
由比ヶ浜「ヒッキーは?」
雪ノ下「……帰ったわ」
由比ヶ浜「そうなんだ…ならちょうどいいや」
雪ノ下「……何故かしら?」
雪ノ下(まさか……私に何かするつもり?)
雪ノ下(見たところ武器のようなものは持ってないみたいだけど)
205:
由比ヶ浜「あのさ……」
雪ノ下「何?」
由比ヶ浜「仲直りしようよ!」
雪ノ下「…………はい?」
由比ヶ浜「だーかーら、仲直り」
雪ノ下「えっとその……何故そうなるのかしら?」
由比ヶ浜「だってほら……ゆきのんに任せっぱなしだったあたしも悪いわけだし……」
雪ノ下「…………」
由比ヶ浜「仲直りしてさ、二人でヒッキーに謝ろうよ」
由比ヶ浜「やっぱりあたし……ゆきのんがいないと……寂しいよ」
208:
雪ノ下「……優しいのね」
由比ヶ浜「ゆきのんも優しいよ?」
雪ノ下「……ありがとう由比ヶ浜さん」
雪ノ下「……私、もう少しで道を踏み外すところだったわ」
雪ノ下「……そこのクローゼット、開けてちょうだい」
由比ヶ浜「うん」
由比ヶ浜(なんだろ……)
ガチャ
八幡「ーーー!」
小町「ーーー!」
由比ヶ浜(えっ……帰ったんじゃないの?)
211:
家畜とかしたヒッキー
216:
雪ノ下「ごめんなさい!」
八幡「…………」
小町「…………」
由比ヶ浜(えっ何これ……)
由比ヶ浜(もしかして……結構やばい状況だった?)
由比ヶ浜(あのときゆきのんと仲直りしてなかったら……)
由比ヶ浜(……想像するのは止めとこ)
221:
雪ノ下「許してもらえるとは思わないけど……本当にごめんなさい」
八幡「……俺は別になんとも思ってねぇよ」
八幡「ただ小町を叩いたのは許せないけどな」
小町「ちょっとお兄ちゃん!」
小町「雪乃さん……安心してください。怒ってません」
小町「そもそも優柔不断な兄がいけないんですから」
八幡「えっ」
雪ノ下「確かに元はといえば比企谷くんのせい……かもしれないわね」
由比ヶ浜「言われてみれば……」
小町「だからお兄ちゃん!ここで嫁宣言するのです!」
八幡「なっ……」
228:
小町(どうせ戸塚さんだろうし……こらでとりあえずは一見落着っと)
小町「ほらほらはやく!」
由比ヶ浜「ヒッキー……」
雪ノ下「……………」
小町「ほら!」
八幡「…………ガハマ」
小町「……えっ!?」
小町(駄目だよお兄ちゃん!その選択は駄目だよ!)
由比ヶ浜「……今なんて」
雪ノ下「…………」
八幡「……イガハマ」
231:
八幡「だから……由比ヶ浜」
小町「そ、そう……」
由比ヶ浜「ヒッキー……嬉しい」
雪ノ下「当然そうなるわよね……」
小町「雪乃さん……」
雪ノ下「まあいいわ。それで由比ヶ浜さん」
由比ヶ浜「?」
雪ノ下「……付き合ってちょうだい」
小町「えぇぇぇぇぇ」
由比ヶ浜「それってどういう……」
雪ノ下「男女交際のような親しい仲と言えば良いかしら?」
小町「三角が……ズレた」
232:
雪ノ下「あなたとなら私一緒にやっていけそうだわ」
由比ヶ浜「で、でも私達女の子どうしだし……」
雪ノ下「惚れてしまったものは仕方が無いじゃない」
由比ヶ浜「まあ友達の延長だと思えば……いいかな」
八幡「俺の立場は……まぁいいか」
小町「わー結衣さんモテモテですねー」
由比ヶ浜「ゆきのーん!あたしも大好きだよー」
八幡「やはり彼女たちの青春ラブコメは間違っている」
badエンド回避
おしまい
236:
ズレたと言うかレズった
243:
いやそれbadendだろ
23

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