春香「千早ちゃんが妖刀に憑かれた」back

春香「千早ちゃんが妖刀に憑かれた」


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1:
春香「きゃああああああっ! 千早ちゃんやめてぇえええええええ!!」
千早「――――、――、――」シャキィィン
社長「なんと! まさか物置にあったあれを抜いてしまったのかね!?」
春香「助けてぇええ!」
社長「駄目だ! あれを抜いてしまったら、もはやこちらの声は届かない! 天海君逃げるんだっ!」
春香「に、逃げっ……わっほい!」ドンガラガッシャーン
春香「てへへ、こけちゃいました。なんかホラー映画のヒロインみたいですねっ」コツンッ☆
社長「言ってる場合かね!」
千早「――、――――!!」ズバアッ!!!
春香「いひんっ!」
社長「遅かったか……あれに切られたものは傷こそ付かないが、>>5の呪いにかかってしまう……っ!」
3:
ちっぱい
4:
腐女子
5:
ちっぱいら
6:
社長「アイドルのビジュアルを著しく貶める呪いが……」
春香「な、なに、どこかから空気の抜ける音が」プシュウウウウゥゥゥゥゥゥ
社長「くそうっ! 無念だ!」
春香「あれれ、ブラがずり落ちてきます……まさか、まさか」
社長「妖刀『胸囲切り・安壁』……もはや天海君の胸囲は」
春香「ひゃああああああああっ!! 胸が無くなっているぅううう! ヒロインの数字B83がぁあああ!!」
千早「――!! ――!! ――!!」ピョンピョン
社長「うれしがっている……」
春香:B83→B70
7:
70とかひでえ
10:
春香「なんで、なんで」ペタペタ
春香「ひ、ひどいよ……千早ちゃん! 私怒ったよ!」
千早「――――!!」シャキーン!!
春香「ひぃ! ごめんなさい! これ以上切られたら凹んじゃうよお!」
社長「天海君! 外に逃げるぞっ! 事務所に鍵をかけて如月君をひとまず閉じ込めるんだっ」
春香「ま、待って下さい、腰が抜けて……はっ! ヒップは!? ……良かった減ってない」
千早「!」ピクッ
千早「――――――――!!!!」バッ! ダダダダダダッ!
社長「!! しまった如月君が外にっ!」
春香「どうしたんでしょう」
社長「まさか、外に獲物を求めて……」
11:
真「ちょっと、ひっつき過ぎだよ美希」
美希「いーのっ! 真君と事務所いっしょに行くの久しぶりだもんっ」
真「もう、胸が当たってるよ」
美希「わざとなの☆」
真「実はそういうことされると、自分の小ささが思い出されてちょっと……ん?」
美希「あれ前から誰か……千早さんなの! おーいっ! 千早さーん!」
千早「――――!! ――!!!」ドドドドドッ!!
真「か、刀持ってる!」
美希「ええ?っ! じょ、冗談だよねっ?」
千早はいきり立って>>13の方に襲いかかった!
12:
みきみき
13:
小鳥
17:
美希「ち、千早さん目がマジなの! っていうか目に邪念が凝り固まってるの!」
真「み、美希! 下がって! 千早どうしたのっ!」
千早「――!!」
真(聞こえてないかっ……! 刀は大上段に構えられている。当てるだけの度なら僕の徒手空拳の方がっ!)
瞬間、真と千早は肉薄し――
  千早の体が空へ突き上げられた。
20:
千早「――――」
度と刀の重さが相まって、掬いあげる軌道の真の掌底は、勢いそのまま、千早を後ろの虚空へと吹き飛ばした。
真(……これで、ひとまずは)
千早「――」クルッ!
千早「――」ダイジョウダンカラタケワリ!
ズバアッ!
小鳥「」
真は千早を傷つけまいとし、ほぼ完璧な対応だった。
吹き飛ばした先に事務員がいたとしても、誰が責められようか。
24:
美希「ああっ小鳥っ!」
真「そんな、なんてことっ! 小鳥さん大丈夫ですか!!」
小鳥(微笑ましく美希ちゃんと真ちゃんの絡みを見ていたら、いきなり少年漫画の必殺技っぽく豪快に切られた)
小鳥「無念……紙一重か……」プシュゥゥゥゥゥ
真「ちょっと! 破れた敵の今際の言葉みたいなこと言わないでください!」
美希「こ、小鳥、パット入れてるわけじゃないよね。ちょっとムネのふくらみが無くなってるの」
小鳥「へっ!?」ポスポス
小鳥「…………あれぇ?」
小鳥「ないないない…………。そんな、ひそかに自慢だった美希ちゃんに負けず劣らずのナイスバディのその要が」
千早「――――!!」ヨッシャー!!
小鳥:B?→B70
小鳥「こうなっては、これからはふとももに頼るしか……」
27:
小鳥「一体何が起こったの……ナイトメアが絶望を呼んでるわ……」
春香「あっいたっ! みんな千早ちゃんから離れてっ!」
美希「春香なの!」
真「言う通りにした方がいい! 美希、小鳥さん!」
千早「――!!」ドドドドドドッ!!
真「くっ! 追ってくる!!」
春香「えーいっ! これでもくらえーっ」ポイポイポイ
千早「――!! ――!! ――!!」ズバズバズバッ!
真「春香が投げた物に反応したっ!?」
小鳥「あれ、Pさんが企画して没になった『あずたかマウスパッド』……」
美希「今のうちに逃げるのーっ!」
29:
事務所
社長「――というわけだ。皆すまない。私の責任だ」
真「そんな……貧乳に悩み、豊胸手術にも失敗したアイドルの最後の映画の小道具だなんて」
社長「私も深く信じていたわけではない。あの刀はあらゆる芸能プロダクションが順番に預かることになっていてね。
 ただ業界にありがちな伝統だと思っていた」
小鳥「ど、どうやってあの暴走を止めるんですか。対処法は伝えられていないんですか?」
美希「刀を奪い取ればいいんじゃない?」
社長「うむ。刀を奪い取り、鞘に納めればひとまず暴走は止まる。
 しかしやっかいなことに切れば切るほど、そして切った胸が大きいほど、あの刀は持ち主に力を与えるのだ」
春香「ええー!」
30:
美希「春香が切られた程度で、空中回転決めるくらいになるんだから、あずさや貴音が切られたら大変なの!」
春香「ちょっと!? 私を遠まわしにバカにしてない?」
美希「してないよ? ……それにしても、春香体育座りで巨乳ごっこはもうやめるの。哀愁漂うの」
春香「……」
小鳥「ぴよ……(私もやろうと思ってたのに)」
真「何にしても、千早を止めなきゃ」

街中
千早「――! ――!」
千早「!!!」
千早が見つけたアイドル>>32
31:

32:

33:
響「おおっ、千早、か……?」
千早「――――」ジィ・・・・
響(どうしたんだ。なんか猛獣のオーラを感じるぞ……!)
千早「――――――!!」ジャキィ!!
響「か、刀っ!? どうしたんだ千早!」
千早「――!! ――――!!!」ビュン!!
響「巨乳が憎い!? 体は小さい癖に? ……いやそんな文句言われてもどうしようもないぞっ!」サッ
千早「――!!」ブンブン!!
響「ずるいって……、どうしようもないさー! 千早あんまりご飯たべないからじゃないのか」サッサッ!
千早「――!!!!!!!」ブオンッ!!
響「かわすなって言われても聞けるわけないさー!!」
34:
さすが響、妖刀の言葉までわかるのか
35:
響は完璧だからな
36:
千早「――!! ――!!」
響(どうしちゃったんだ千早……あの刀からはずぅんとした重いにおいがするぞ。あれに中てられちゃったのか?)
千早「――!! ――!!!!! ――!!!!!!!」ビュオンビュンブンッ!
響「そんなこと言われても……あっ、日本人は小魚食べた方がいいらしいぞ」
千早「――!! ―――――!!!」ブォン! ブォン!
響「いや、自分は特にそんなマッサージとかは……」
千早「――――!!!!」 ビュッ!
響「教えてほしいんなら、切りかかるの止めてよっ!」
千早「――、――――」ハァハァ
響(あっ、疲れたのかな)
38:
響「逃げるチャンスかも……」
響「いやでも、刀が原因で千早がこんなことになってるなら、刀を離すことができれば……」
響「ここは…>>40」
1.逃げる
2.刀を奪う
39:
2
40:
2
41:
響「やっぱりほっとけない! 刀を奪うぞっ!」
千早「――」ヨラバキルッ!!
響(うっ……とはいっても、手負いの虎が一番怖いさ……。こっちも何か武器になるものが欲しいぞ)
響「あっ、あれは! 天の助け>>43だぞ!」
42:
春香の抱き枕
43:
雪歩のスコップ
48:
響「あれは、雪歩のスコップ! なぜか空き地に聖剣みたいに突き刺さっているぞ! 
 良かったー! 塹壕戦が多かった第一次世界大戦では白兵戦武器の中でもっとも信頼性が高かったスコップが偶然にも近くに突き刺さってて良かった―!!」
響「これなら戦えるぞ! 千早今解放してやるさー!!」ズボッ!
千早「――――!!」
ガキィン!! キィンッ!!
響「くぅ!! えいっ!!」ブンッ! ビュッ!
千早「――!! ――!!」ヒュバッ! グァ!
響(変だな……千早を解放するためにやっているのに……)
響「やるなっ! こっちもいくぞ!」
千早「――――!!」
響(ちょっと楽しくなってきたぞ……)
50:
響(思えば、千早と一対一でここまでやりあったこと無かったような気がするさ……)
ブワッ!! ガキィン!!
響(自分と千早は同い年で…………でも千早の一番近い隣には春香がいたさ)
響(自分だってそうだ……765プロのみんなは大好きだけど、その中でも一番仲がいいのは……貴音)
響(もしかしたら、ちょっとボタンをかけ違えていたら自分達今よりずっと仲が良くなってたかもな……)
響(千早は歌を、自分からはダンスを、それぞれ教え合って……。たまにいっしょに料理を……そんな関係に)
響(いや、遅くない。……遅くないぞ!)
キィンッ!!
響(ここで千早を解放したら、言おう。いっしょに遊ばないかって……)
千早「――――!」
>>52「あれは……!!」
51:
スコップの持ち主
52:
たかね
53:
千早「――!!」
響「ここだ――っ!」
貴音「響っ!!」
響(えっ! 貴音――――?)
千早「―――――――――」
刹那の逡巡――――かすめたのは背負ったものの重さ。
千早「――」ズバアァァッッ!!!!!
響「」
我那覇響。
東京都大田区矢口2丁目に散る。
54:
わろた
55:
響「――――あれ、斬られたのに何ともないぞ?」プシュゥゥゥゥ
貴音「ひ、響!! 無事ですか! ――千早、なんという蛮行を!!」
千早「――――」ハァハァ
千早「――!」ニヤリ
貴音「なにを笑っておるのです!」
響「あ、あれ、どうしたんだろ。胸が……うぎゃー!! 自分真っ平らになっちゃったぞーっ!!」
貴音「面妖な!」
千早「――」グッ!
響「なにグッとガッツポーズしてるのさー!」
響:B86→B83→B70
57:
千早「――」ギラリ
貴音「む、うむむ、これは、何とも面妖な気配……」
響「あー、貴音もやっぱりわかるかー」
貴音「なんという怨嗟……なんという妄執……あの妖刀、およそ人の手には余る代物。ひ、響。逃げましょう」
響「貴音はやっぱりああいう不気味なのダメかー」
千早「――――!!!」ギラリ!!
響「でも逃がしてくれそうもないぞ……!!」
貴音「ひぃぃ」ギュウ
響「わっ、ここでひっついちゃダメさ!」
貴音「……なんとも抱きしめがいが無くなりましたね」
響「今言わないでよっ!」
58:
ブォオオオオオ、キキーッ!!
ひびたか「!!」
P「こっちだ! 早く乗れ!!」
響「プロデューサー!! 車で来てくれたのかっ!」
貴音「行きましょう! 千早が疲労から完全に回復する前に!」ダッ
響「うんっ!」ダッ
千早「――!!」ドドドドド
貴音「ひっ!」
響「くうっ! 追ってこないで!」スコップポイッ!
千早「――」ピタ
スパッ!!
響「うわぁ、真っ二つにしたぞ。あれ物は切れるんだ」
P「早く来るんだ!」
60:
春香「……」ペターン
小鳥「……」ペターン
響「……」ペターン
律子「話には聞いていましたが……本当にちっぱいらになってしまうとは」
P「まずいな。これじゃグラビアの仕事とかにも影響が出るぞ」
貴音「しかも、まだ千早は止められていません。もし千早が765プロ関係者以外にも凶刃を向けてしまえば……」バイーン
あずさ「スキャンダルになってしまうわね……」ドタプーン
美希「もうっ! 3人ともタオルを胸に入れて巨乳ごっこはやめるの! 見てて虚しいの!」ボイーン
春香「くっ!」ペターン
小鳥「くっ!」ペターン
響「くっ!」ペターン
61:
春香「なーんか狙われる人、間違ってないかなー……」
やよい「? どういうことですか?」
春香「私は普通サイズだよ。いやあえて言うならほんのちょっと巨乳ぎみってぐらいだよ」
春香「それなのに真っ先に狙われてさ……ひどいよひどいよ」
やよい「春香さん元気出してくださーい……」
春香「うん……悲しいのは、やよいより小さくなっちゃってるからか、親切も余裕から来てるんじゃないかと思っちゃう所なんだよね」ペターン
やよい「え」
春香「やよい、私に優越感もってない?」
やよい「え、そんなこと」
伊織「ちょっと! 黙って聞いてればなんてこと言ってるの!!」
63:
伊織「あんたね! 胸が小さくなったからって、その内側の心まで小さくなってどうすんの!」
やよい「い、伊織ちゃん」
伊織「やよいがアンタを慰めたのは、優越感を得るためだと思ってんの!?
 それじゃあ聞くけど、アンタ千早と友達になったのは、自分の自尊心のためだったの!?」
春香「――っ!!」
伊織「自分の方が胸が大きいって、自分の方が魅力的な体してるって、そう感じるために千早にくっついてたの!?」
春香「違うよっ! 違う! 絶対に違う!! 千早ちゃんは友達だもんっ!!!」
伊織「そうでしょうが! アンタはね、今間接的に私とやよいの関係まで乏しめかけたのよっ!」
春香「うっ、ごめん……ごめんね。やよいごめんなさい。伊織ごめんなさい……」
やよい「そんな……」
66:
春香(そして……ごめんなさい千早ちゃん。もしかしたら、今みたいなこと千早ちゃんも感じてたかもしれないんだね……)
春香(こんな状況になって初めて千早ちゃんの気持ちに近づけたような気がするよ……)
春香「千早ちゃんを探しましょう! そして助けましょう!」
律子「ええ、勿論! これは内輪で処理すべき問題よ!」
美希「でも、どうするの? もう3人切ってバストパワーも上がってると思うの」
真「確かに……響と真っ向から打ちあって、勝ってしまったのならもうボクじゃ相手にならないよ」
響「自分とタッグで攻めるとか。あっ! プロデューサーもいっしょに突撃してもらえばいいさー!」
P「そのことなんだが、今社長が、『胸囲切り・安壁』に対抗できるもう一本の魔剣を探しているんだ」
貴音「魔剣ですか……なんと面妖な」
あずさ「なんかマンガみたいな話になってきましたね。どういうものなんですか?」
P「ああ、その魔剣は>>68の効果があるらしいです」
67:
肥満
68:
空腹
73:
伊織「空腹って……ダイエットさせてどうすんのよ」
P「空腹を舐めちゃいかんぞ伊織。飢えたことがないお前は分からないかもしれないけど、食欲というのは人間の根本の欲求なんだ」
真「ああー、飢えた犬を呪いに使ったらすごい力になるって聞いたことがありますね」
貴音「ひいぃ、呪いの話など止めて下さい。犬神の話など止めてくださいぃ」
響「呪いの名前が犬神ってわかるってことは、貴音そういうの一応見てるんだな……怖いなら見なければいいのに」
春香「とにかくその空腹の力で対抗できるんですねっ! 早やりましょう!」
ガチャ
社長「…………」
74:
社長「う、うむ。『腹空き食え近』のことだね。この剣も『胸囲切り・安壁』と同じく、芸能関係者の間を回っているらしい」
社長「そこで、今の持ち主に辿りつき話を聞いたんだが。……その、埋めてしまったらしい」
小鳥「へっ? 埋めた?」
P「どういうことですか!」
社長「その持ち主は『腹空き食え近』を気味悪がってね。近くに置いておくのが嫌だったので、箱に入れてどこかに埋めたそうだ」
春香「えええええええっ!!」
真「それじゃあ、対抗できる手段は無いってことですかっ!?」
律子「まずいわね、事務所に集合かけたけれど、雪歩と亜美真美はまだ来てないわ。こうしてる間に襲われるかも……」

街中
千早「――!!」
千早「――――!!!」ギラリ!
75:
律子「どうか無事に事務所に……」

千早「――!!」
>>76「うわぁっ!!」
76:
チャオ
78:
北斗「びっくりしたなぁ! どうしたんだい天使(エンジェル)ちゃん? 今日は刺激的な小物を持ってるね☆」
千早「――!!」ブワッ!
北斗「ははっ! 違うよ小物ってそういう意味じゃないさ! むしろこの世の何より大きいよ……溢れすぎたものは瞳を通しちゃ見つからないものさ☆」
千早「――!!」ビュッ!
北斗「ッ!!!」バッ
北斗「すまないね……天使(エンジェル)ちゃんからのアタックはそれが物理的であれ、逃げないことにしてるんだけど……」
北斗「腕を狙うのは止めてくれ」
千早「――」
北斗「いやもう傷めた腱は戻らないんだが……男は女と同じぐらい奇跡を信じるものなんでね」
北斗「もしかしたら、ピアニストの夢がまたふっと降りてくるんじゃないかと、女々しいけど思っているんだ」
千早「――!!」ブンッ!
北斗「!」バッ!
北斗「……すまないが、まだ腕を狙ってくるなら、そのアタックは受け取れないよ」
80:
美希「おなかぺこリングソードは埋められているんでしょ。なら掘り返せばいいの」
あずさ「そうね。きっと埋めた場所はメモぐらいしているはずだもの。私もよく道順をメモするわ」
律子(それであの迷子率ですか……)
社長「それがさらに面倒なことに、テレビ局で子どもにねだられて『宝の地図』だといってそのメモを渡してしまったそうなんだ」
春香「ええええええ!!」
貴音「それでは、その魔剣の埋め場所は分からないと……」
P「なんてこったっ!」
 ガチャ
真美「お待たせ→っ! 亜美真美ちゃんで→っす」
亜美「雪ぴょんはいるかーい?」
81:
律子「亜美! 真美! 無事に着いたのね!」
真美「おおっ! 珍しく全員居るねいっ!」
亜美「でも真美?、雪ぴょんはいないっぽいよ?」
春香「雪歩を探してるの?」
真美「うんっ! 昨日の続き!」
亜美「『宝』の場所は突き止めたけど、雪ぴょん昨日お仕事で掘り作業できなかったんだー」
律子「!!」
P「お前ら『宝』ってもしかして……」

雪歩「ひうぅぅ、あれって千早ちゃんと961プロの伊集院北斗さんだよね……?」
雪歩「千早ちゃんどうしてあんな鉄砲玉さんみたいなことをしているのー……っ」
82:
雪歩「空き地に立ててたはずの目印のスコップも無くなってるし……」
雪歩「なにがどうなっているんですかぁ?……っ!」
雪歩「と、とりあえず! 千早ちゃんの鉄砲玉ごっこは止めた方がいい気がする」
雪歩「がんばれ雪歩! がんばって>>84するのっ!」
83:
うちの鉄砲玉を呼ぶ
84:
うちの組にスカウト
85:
雪歩「でも、千早ちゃんが刀を振るうのって様になるなぁ。ほれぼれしちゃう」
雪歩「前の映画でも思ったけど、千早ちゃんてそういう才能あるのかも」
雪歩「お弟子さん達も刀についてはうるさいし、一回家に連れてくれば皆から気に入られるかも」
雪歩「よしっ! 誘ってみよう! ち、千早ちゃん!!」
千早「――!!」クルッ!!
北斗「はぁはぁ……っ!! (な、いきなり目標を変えた!?)」
雪歩「ひゃぁあああぁっ!! 千早ちゃん刀は置いてよー!」
北斗「逃げるんだっ!!」
86:
千早「――――」
瞬間、千早の体はふっとかき消えた。
雪歩「!!」
千早「――!」ザザァッ!
一拍置いて、雪歩の耳に地を滑る音が後方から聞こえてくる。
後方から、である。――――つまり、『通り越された』ということ。
雪歩「縮地かぁ……すごすぎますよぉ千早ちゃん。お弟子さん達とやっても一番強いかも……」
雪歩「」プシュゥウウウウウゥウウウウウ!!!!!!!
88:
雪歩「あ、あれ? なんか肩が軽く……」
雪歩「どうしてだろう」
雪歩「あっ、そうか。胸が縮んで…………」
雪歩「…………」
雪歩「えええええええええぇぇぇぇぇぇぇええええええぇええええぇぇぇぇ!!!!???」
雪歩「どうして!? なんで!? ひんそーでちんちくりんだったのによりいっそうひんそーでちんちくりんになっちゃったよぉおおおおおぉおぉぉっ!!」
千早「――!」スゥゥゥピタ
北斗「残身まで……」
雪歩:B81→B70
96:
響「こっちだぞ! スコップが刺さってたのは!」
春香「走るの楽だね、この体」
小鳥「あっ! あれは千早ちゃん! それに雪歩ちゃんと……961プロの北斗君?」
やよい「ああ! 雪歩さんの胸が縮んじゃってますー!!」
P「くそっ! 遅かったか!」
北斗「あれは、765プロの……?」
千早「――――!!」ダッ!!
97:
千早「――!!」
春香「うっひゃあ! 千早ちゃんとんでもないさでこっちに来ますよ!」
P(まずは、千早の気を引かないと!)
P「あずささん! 律子! 美希! 作戦通りに」
あずりつみき「はいっ!(なの)」
巨乳艦隊の作戦>>100
99:
kskst
100:
みんなでPにおっぱいを押し付ける
102:
P「さあ俺に胸を押しつけて!」
美希「ハニー♪」ギュウ
あずさ「プロデューサーさん、失礼しますっ!」ギュム
律子「……作戦ですからね」ギュー
小鳥「…………下衆ですっ! 女人袈裟みたいな真似してっ!!」
やよい「にょにんげさってなんですか?」
響「やよいは知らなくていいぞ……」
千早「――!!!!!! ――!!!!!!」ウロウロ
P「よし、作戦通り! 怒り過ぎてどこから狙ったらいいか分からないぞ!」
春香「今のうちに……雪歩っ!」
104:
雪歩「うううっ穴掘って埋まってますぅ……」
春香「その通り! 雪歩には穴掘ってもらうよ!」
雪歩「は、春香ちゃん?」
響「昨日亜美真美とやってたっていう宝探しの続きさー! 自分がスコップが刺さってたとこまで案内するぞ!」
小鳥「シャベルも持ってきたわ!」
雪歩「みんな……」
春香「――」ペターン
響「――」ペターン
小鳥「――」ペターン
雪歩「――」ペターン
はるひびことゆき「!!」ガシガシグッグッ!
「「「「さあ行こうっ!!」」」」
やよい「はわっ! みなさんいきなり分かり合ってます!」
105:
――
貴音「ふう、美味ですね」ズルズル
真美「小籠包と天津飯追加よろー!」
亜美「フカヒレスープと春巻きもねー!」
伊織「……まあガンガン食べなさい」
貴音「私達は私達にできることを、ですね。店主もう一杯同じものを」
伊織「アンタ、ホントよく入るわね……」
真美「おかわりー!」
亜美「こっちもー!」
107:
ザクザクザクザク……
雪歩「えっほえっほ……」カツン
雪歩「あっ! 何かありますよ!」ザッザッ
春香「箱だ! これが……えーっとなんだっけ、腹ペコぷんぷん丸だっけ?」
小鳥「全然違うわ春香ちゃん……『腹空き食え近』よ」
響「開けるぞ! ――おお」
千早が持つ『胸囲切り・安壁』は鞘から柄から刀身からまで『黒い』刀だった。
しかし、この刀『腹空き食え近』は逆だ。
――対照的にこの刀は『白い』
雪歩「長ドスですぅ」
小鳥(雪歩ちゃんどうしてそんな呼び方を知っているの……)
111:
キャアアアアアッ!!
小鳥「悲鳴!?」
春香「律子さん達が危ないんだ!」

律子「不覚……です!」プシュゥゥゥゥゥ
美希「律子! ねえ! 大丈夫っ!?」ユサユサ
律子「揺すらないでちょうだい……後律子『さん』でしょ。体はむしろ軽くなっていく感じよ」
P「しまった……他の二人と比べて照れがあった分、律子の密着は甘かったんだ」
千早「――!!」
P「このままじゃ、765プロのビジュアルはおしまいだ……春香達まだなのか……」
P「あきらめちゃダメだ! 時間稼ぎに>>114だ!」
律子:B85→B70
113:
スリーサイズ計測
114:
千早の周りをスキップしながら回る
117:
P「許さん、許さんぞ……よくも俺たちの夢を……!!」
あずさ「ぷ、プロデューサーさん?」
美希「は、ハニーの怒りがシントーメッキャクなの!」
律子「怒り心頭でしょ……」
P「大体……みんなの胸を小さくした所で、お前の胸が大きくなるわけじゃねぇええええだろぉぉぉぉがよぉぉぉぉぉ……!」
千早「――――!!!!」
P「オラアッ」バッ!
美希「ハニーが千早さんに飛びかかったの!」
P「ねぇねぇ、自分の胸は変わらないのにこんな馬鹿なことしてるけど今どんな気持ち?」トントン
P「今どんな気持ち? ねぇ、どんな気持ち」トントン
P「ねぇねぇ! NDK? NDK?」トントン
千早「――――」
律子「」
118:
↓いつものAA
120:
122:
123:
千早「――!!!!!!!!!!!!!!!!!」バキィッッッ!!!
P「ぶべらっ!!」
あずさ「あら?! プロデューサーさんが殴られちゃったわー!」
美希「刀で切らずに殴ったところに、怒りの深さを感じるの」
北斗「ヘイ! 天使(エンジェル)ちゃん! 今のうちに逃げるんだ!」
あずさ「あら、伊集院さん?」
P「助かった……」
北斗「ここはおたくのプロデューサーと俺とで食い止めておくから!」
P「」
美希「うっ、ハニーかっこいいの……わかったの。男の自己犠牲を許してあげる」タタッ
あずさ「生きて帰って下さい……」タタッ
P「」
127:
北斗「大丈夫ですよ! 当てがあるんでしょ? 自分とこのアイドル達がなんとかしてくれますよ」
P「ウン、ソウダネ」
律子「しっかりして下さい。……間にあったみたいですから」
千早「!!」
千早は、逃げる美希とあずさから視線を外し、立ちふさがる眼前の者たちからも視線を外し、後方の空き地を振り返った。
――自分を倒す者の気配を敏感に感じ取ったが故に。
すでに切り捨てた者達が、再び力を得て向かい来る。
律子「刀は、>>129が使うのね……!」
128:
春香
129:
春香
131:
春香「ここぞというときに勝負を決め、物語を〆る。これこそ――――」
春香「メ イ ン ヒ ロ イ ン で す よ !
 メ イ ン ヒ ロ イ ン ! !」
春香「いやー、やっぱり私かー。最初が私で最後も私かー。αでありΩかー!」
春香「いつも私こういう役回りですよ!」
春香「でもしょうがないですよね」
春香「だって」
春香「私」
春香「ヒロインだもんげ!!」バァーン!!
135:
春香「ふーっ……『私はアイドル』。自己定義は完璧ですっ! じゃ、行くよ千早ちゃん!」バッ!
千早「――!!」バッ!
ガキィン!!
春香「待っててね! すぐに解放……あれ、あれれ」グググッ・・・
春香「ちょっとー! 押し負けてるんですけどーっ!!」
律子「そりゃそうでしょ……千早今私を含めて5人も切ってるんだから。パワーアップしまくりよ」
響「自分で勝てなかったのに、春香じゃ勝ち目無いぞ」
春香「ええーっ!! これ以上胸削られたらどうなっちゃうんですかー!」
137:
真「だから、皆で作戦考えたんじゃないか!」ビュンビュン!
P「真っ! あああ、こっそり置いてあった『あずたかマウスパッド』の見本をっ!!」
千早「――!!」キンッ!
春香「うわっ弾かれちゃった!」
千早「――!!」ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュ!!!
律子(マウスパッドが一瞬で空中で粉微塵にっ!!)
真「今のうちだ! みんなっ! 春香の前に」
貴音「はいっ!」
真美「よーし来いはるるん!」
亜美「『切られ役』わくわくするね!」
伊織(そう……『腹空き食え近』は『胸囲切り・安壁』と対をなす。ならば『切った分だけ強くなる』のも同じなはず)
伊織「『空腹』を与える刀ならば――!!」
春香「『切った満腹が大きければ大きいほど』強くなるっ!」ズバババババッ!!!
 
140:
春香「お」
春香「おおお」
春香「おおおおおおおおっ!! すっごいです! 力が溢れて高まりますよっ!」
貴音「なんと……! お腹が一気に空っぽに……!」
真美「すごっ! 初体験だよ亜美?!」
亜美「未知との遭遇だよ真美?!」
伊織「強制ダイエットにはいいかもね……さあ、春香! 千早を叩き起こしてやんなさいっ!」
春香「うんっ! いっくよー! マンガで見た剣技>>143!!」
141:
波動拳
142:
次元斬一刀流奥義 二重星雲
143:
九頭龍閃
146:
春香「飛天海御剣流――――――!!」
真「あ、あれは! 切落――袈裟斬り――胴――右斬上――逆風――左斬――逆胴――逆袈裟――突きを一瞬で全て打つ」
響「神の突進技!!」
律子(――九頭龍閃!!)
 ド ド ド ド ド ド ド ド ド ! ! !
真美「やったか!」
亜美「それフラグだよ真美」
雪歩「はいっ! やってません千早ちゃんには――――」
千早「――!!」フッ!
雪歩「縮地があるんですっ……!」
148:
北斗「懐かしいですね。僕も五連撃を練習したことがありますよ」
P「俺も刃止め・刃渡りを練習したなぁ。結局使う機会すらなかったけど」
律子「なつかしんでる場合ですか」
貴音「むぅ、千早からオーラが溢れておりますっ!」
千早「――――!!」ググッ
小鳥「!! あの構え! 次に来る技は>>151!!」
149:
あまかけるりゅうのひらめき
150:
ヒートウェイブ
151:
虎眼流星流れ
153:
千早「――――――――!!」
真「右手指に柄を挟んで……」
雪歩「左手指で刀身を挟んでます」
貴音「あの強張り……横溢するオーラ……一撃必殺の風格!」
小鳥「春香ちゃん飛び込んではダメよ! あれは星流れ! 虎眼流の奥伝よ!」
北斗「最初流れ星じゃなかったですか」
P「星流れが正しいんじゃないか」
響「春香っ! 飛び道具を使うんだ!」
雪歩「うんっ! 剣での飛び道具っていったらあれだよ! >>155!」
春香「わかったっ!」
154:
ソニックブーム
155:
レッキングボール
157:
レッキングボールってSBRので合ってる?
159:
そのつもりで
160:
雪歩「レッキングボール!」
小鳥「ぴよっ! 雪歩ちゃんなんて卑猥な……っ!」
P「あれって、剣技じゃないんじゃないか……」
春香「そうか……ふさわしいかもね!」
春香(レッキングボール……『壊れゆく鉄球』)
春香(いつの間にか当然だと思い、ステータスにしていたバスト。それは鉄球のように揺るぎないものだと思っていたけど)
春香(そうじゃ、なかったんだもんね……! 教えてくれてありがとう千早ちゃん)
春香「胸への感謝を込めて――!!」ギュルルルルルルルルルルル!!!!
響「か、回転!?」
真「しかも剣を地面に立てたまま! あれじゃあ刀身が削れて……っ!!」
161:
春香「あああああああっ!!!!」ギュルォォォオオオオオオオ!!!!
春香「完成! 『レッキングボール‐壊れゆく鉄球‐』!!」バシュゥゥ!!
真美「ウッソ!! 削った鉄で、鉄球を作りだした!?」
亜美「しかもただの鉄球じゃないっぽい!!」
律子(――神業!)
春香「行くよ千早ちゃん!!」
千早「――――――――!!」
162:
春香「『レッキングボール』!!!」
千早「―――、『―――』!!!」
『鉄球』と、それに連なる14の『衛星』が千早に襲いかかる。
計15の弾に対し、千早は必殺なれど『一閃』しか持たない。
P(決まった! 一発でも入ればあれは……!)
小鳥(あれ、千早ちゃん、身を捻りながら地面に――)
北斗(刀を突き刺して――あれは)
雪歩(――――『無明逆流れ』!)
167:
勝負は一瞬だった。
身を沈ませることで2発かわす。
広げていた腕をたたみ2発かわす。
逆流れの軌道上に6発。
弾いた『衛星』を『衛星』にぶつけ5発。
その、刹那の『総取り』を。
地面から噴出した一瞬の閃光でもって――――如月千早はやってのけた。
真「すごい……!」
律子「人間じゃない――!!」
やよい「春香さぁああああああんっ!!!!」
169:
春香「千早ちゃぁあああん! 二投目いくよォー――!!」
一同「!!??」
春香(作ったレッキングボールは『二つ』! 勝負用と決着用!!)
春香(これが本命だよっ! ――千早ちゃん)
春香「今度は、受け取ってねえぇぇ!!」
ズドドッドドドドドッド!!!
千早「―、――!!! ――クッ――!!」
雪歩「全段命中ですっ!」
P「やったぞ!」
171:
千早「――クッ、クッ――クッ」バチバチバチ
春香「千早ちゃん!」
『左半身失調』が発動。
千早の左に空白が生まれ。
そこに記憶が映しだされた。
――
―――――
―――――――――――
765プロ物置
春香「あった。やっぱり千切れたストラップここに落ちてたよ!」
千早「見つかったのね。もう、なんで物置なんかに……」
春香「いやー、映画出演が決まって、何か急に今まで使ってきた小物を見たくなっちゃって。
 春香さんクロニクルを確認してたの」
千早「春香って自分のこと好きよね……」
172:
春香「えへへ。……あっ、千早ちゃん見て見て! 刀があるよ!」
千早「あら。『仁義なき』の時のとは違うものね」
春香「あの時カッコ良かったねー。ちょっとポーズしてみてよ! はい刀」
千早「え、でも……」
春香「ほら、かっこいいポーズは、自分を好きになる第一歩だよ!」
千早「春香……わかった。やってみる。こ、こうかしら」スッ
春香「そんなんじゃ駄目だよ! 刀を抜いてさ! もっとばしっと!」
千早「危ないわよ、そんな」
春香「いいからやってみてよ。私ね、千早ちゃん自分自身をもっと認めてあげるべきだと思うの。歌の部分だけじゃなくてさ」
千早「自分を認める……無理よ。自信無いもの」
春香「自信が欲しいなら、いつでも自信が持てるような言葉千早ちゃんにあげるよ! 私がね! だから千早ちゃんも行動してみて?」
千早「……わかったわ。ありがとう春香……」スラアッ
175:
春香「ごめんね千早ちゃん」
千早「――――!!!」
伊織「春香っ! 早く刀を取り上げて!」
真「そうだよ! そんなに近づいちゃ危ないっ」
春香「近づく、か。ほら千早ちゃん――」
春香「胸が無いから、ここまで密着できるね」ギュウウ
千早「――――!」
春香(刀を取り上げるだけじゃ、結局怨念は晴れない。
  言ってあげなきゃね……自信を持たせる言葉)
177:
春香「小鳥さーん! メジャー持ってますよね! 貸してくださーい!」
小鳥「えっえっ?」
P「何か考えがあるんでしょう。貸してあげて下さい」
小鳥「じゃ、じゃあ投げるわよー!」シュッ!
春香「ありがとうございます!」パシッ
春香「……さて千早ちゃん。動きが止まってる間に、失礼するね」
千早「――?」
春香「さっ、さっ、さっ……と」
春香「うん! やっぱりだ」
春香「千早ちゃん……やっぱり」
春香「カップ、Dあるよ」
178:
184:
千早「!!!――ウソヨ――!」
春香「ホントだよ。ほら、トップと……アンダーの差が……」
千早「――!!! ――!!! ホントウダ――! 本当だ」
千早「本当だ本当だ! 本当に? 本当のはず?」
春香「もう一度言うよ。千早ちゃん。……それに怨念の人。カップ、Dあるよ!」
千早「ァアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!」
千早「アアアアアアアアアアアアアッ!!」
千早「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
千早「幸せぇえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
ビシ、ビシ、ビシ――――ッ!!
社長「おおっ! あの妖刀『胸囲切り・安壁』がひび割れていく!」
P「社長いつからいたんです!?」
バキィィィン!!!
春香(砕け散った……満足を得たんだね。自信を、得たんだね……ばいばい怨霊さん。戦い楽しかった)
185:
響「お、おおお?」ムクムク
小鳥「胸が熱いわっ!」ムクムク
雪歩「呪いが解けて……胸が戻ってきますっ!」ムクムク
律子「ということは、千早も解放されたはずっ!」ムクムク
やよい「うっうー! みなさんが戻ってきましたーっ!」
伊織「春香め……恐ろしいわ」
真「え?」
伊織「怨霊に満足感を与えて解放するために……ウエストをアンダーごと削るなんて」
真「……あ! 『腹空き食い近』の効果か! それでDカップに!」
伊織「もっとも、すぐに元に戻すつもりみたいだけど。
 まあ当然ね。あんなにウエスト削ったら羨ましいを通り越して不健康過ぎて痛々しいわ」
バキィィン
春香「ほとんど鉄球にして削れてたから、壊すの簡単だ」
千早「う、うう」スウウウウ
186:
春香(『腹空き食い近』の『空腹』を与える力の根幹は、お腹周りのサイズを削ることだったんだ)
春香(だから、対を為していた。片や胸囲を削り、片や腹囲を削る刀として)
春香「で、その二つともが壊れた今は……私の胸も元通り。千早ちゃんのウエストも元通り」
千早「う、ううん……春香? !! 私は、どうしてここに!?」ガバッ
春香「おはよう千早ちゃん」
春香「説明は……うーん、プロデューサーさんにしてもらってくれる?」
千早「え」
春香「春香さんはちょっと……お腹が空きました」バタッ!
千早「ちょっと、春香! 春香ーっ!!」
191:
――
事務所
春香「お、おかわりお願いしますっ」
真美「真美もっ!」
亜美「亜美もだかんねっ!」
貴音「私もお願いします」
伊織「にひひっ! 私もお願いね!」
あずさ「はいは?い、ちょっと待ってね?!!」
小鳥「惣菜買ってきましたー!!」
律子「おかしいわね、『腹空き食い近』が無くなっても満腹度が戻らないなんて……しかも使い手だった春香まで空腹になってるし」
雪歩「『消費』しちゃったのかもしれませんね。刀身を削ったりしちゃいましたから」
社長「それか……仕様が違うのかもしれないね。『腹空き』と『胸囲切り』は。
 『胸囲切り』は如月君を乗っ取ったが、『腹空き』は天海君を乗っ取ったりはしなかった」
律子「『腹空き』……腹囲を削る。ふふっ、もしかしたら『腹空き』の方は、恨みではなく望みによって生まれたものなのかも」
雪歩「ウエスト削ってくれるなんて、全世界の女の子の望みの品ですよね」
社長「だが、その二刀はもう無い。考えても栓無きことだね」
192:
空き地
P「ここなら、いいか。ちょうどよく穴があるし」
北斗「もうあんなことは起こらない……とは思うんですがね」
P「あるだけで不安になるものは、見えない方がいいさ」
北斗「おやそんなことを思うんですか? それがプロデュース方針で?」
P「その不安が本当に自分の中で意味のある者ならもちろん違う。
  ただ、その不安のせいで自分の魅力に気付けないなら……俺は目隠しを勧めるってだけさ」
北斗「なかなかいい言い回しですね」
P「ありがとよ。さあ、刀の残骸を箱の中に入れて、埋めるぞ!」
北斗「こういうのってなんか……続編へのフラグっぽいですよね」
P「ああ、あるなw ゴジラが死んだと思っても、ゴジラ細胞がまだ残ってたりとかな」
北斗「ところで俺はバトラが……」
P「いや、モゲラが……」
196:
美希「うーん、みんなの為におにぎり作るなんて、変な感覚なの」ニギニギ
やよい「もうすぐ、もやしいためできますよーっ!」
響「おおー! いいぞやよいー! 自分もすっごくおいしい沖縄料理作るからな!」
千早「我那覇さん手伝うわ!」
響「おお! じゃあゴーヤを切ってくれる?」
千早「わかったわ」シャキ
響「(包丁持たせても大丈夫だな……)ふふっ」
千早「どうしたの?」
響「いやー実はな、自分千早と一緒に料理するような関係になりたかったんだ。テレビ番組とか関係なしに」
千早「え?」
響「夢がかなったぞ」
千早「そんなこと……いつでも呼んでくれればいいのに。私も料理教わりたいし」
響「え……なーんだ! 頼めばすぐにかなったのか! あはは、悩んで損したぞ」
201:
春香「響ちゃんも自信がなかったんだね」ヒョイパク
美希「こらー! 勝手におにぎりとっちゃダメなの!」
千早「春香……! あんまり、詳しくは聞けてないけど、本当に迷惑かけたみたいで」
春香「いいっこなしなし! ていうか私の責任だし……」
千早「うん、ありがとう……あのね、私自信を持とうと思うの」
響「え」
千早「それでね、そのために……小魚食べようと思う」
春香「え」
千早「変なことだけど……二人には言っておきたくて」
春香「……」
響「……」
クスッ
春香「あっはっは!」
響「それはいい考えだぞ!」
完!
206:
乙! ?
222:
>>206
仕事早過ぎ
22

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